JP7292975B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
(2)転写材の種類に応じた画像形成速度で転写材に画像形成を行う画像形成装置であって、第1の感光体と、第2の感光体と、第1の光源から出射された第1の光ビームを偏向する第1の回転多面鏡と、前記第1の回転多面鏡を回転させる第1の駆動手段と、を有し、前記第1の感光体を前記第1の光ビームで走査する第1の偏向手段と、第2の光源から出射された第2の光ビームを偏向する第2の回転多面鏡と、前記第2の回転多面鏡を回転させる第2の駆動手段と、を有し、前記第2の感光体を前記第2の光ビームで走査する第2の偏向手段と、前記第1の偏向手段で偏向された前記第1の光ビームを検知し、第1のBD信号を出力する第1の光ビーム検知手段と、前記第2の偏向手段で偏向された前記第2の光ビームを検知し、第2のBD信号を出力する第2の光ビーム検知手段と、前記第1の駆動手段へ第1の駆動信号を出力し前記第1の駆動手段を位相制御する第1の位相制御手段と、前記第2の駆動手段へ第2の駆動信号を出力し前記第2の駆動手段を位相制御する第2の位相制御手段と、前記第1の位相制御手段と前記第2の位相制御手段の両方へ基準位相信号を出力する基準信号生成手段と、を備え、前記第1の位相制御手段は、前記第1のBD信号と前記基準位相信号に基づいて、前記第1の駆動手段へ前記第1の駆動信号を出力し、前記第2の位相制御手段は、前記第2のBD信号と前記基準位相信号に基づいて、前記第2の駆動手段へ前記第2の駆動信号を出力し、前記第1の位相制御手段と前記第2の位相制御手段は、前記画像形成速度に応じて設定された条件に従って前記位相制御を行うものであり、前記第1の位相制御手段における前記条件が、前記第1のBD信号と前記基準位相信号の位相差に相当する位相差分に対する前記第1の駆動信号のパルス幅の比である位相制御ゲインと、前記第1の位相制御手段が前記基準位相信号を受信する回数と前記位相制御の実行回数の比である位相制御分周比、であり、前記第2の位相制御手段における前記条件が、前記第2のBD信号と前記基準位相信号の位相差に相当する位相差分に対する前記第2の駆動信号のパルス幅の比である位相制御ゲインと、前記第2の位相制御手段が前記基準位相信号を受信する回数と前記位相制御の実行回数の比である位相制御分周比、であることを特徴とする画像形成装置。
図9はスキャナモータ1010の一般的な制御ブロック図である。スキャナモータ1010は、制御回路1011とブリッジ回路1013とロータ1015とを有する。加減速制御部1030は、ビームディテクタ(BDと記す)1020から出力されるセンサ出力信号に基づいてスキャナモータ1010を制御するための加減速信号を制御回路1011に出力する。加減速制御部1030は、第1の加減速制御部1031と第2の加減速制御部1033と加減速信号合成部1035と基準信号生成部1037とを有する。基準信号生成部1037はクロック信号(CLKと記す)に基づき基準信号を生成し第2の加減速制御部1033に出力する。第1の加減速制御部1031は、目標値とセンサ出力信号とに基づきスキャナモータ1010の回転周期を制御するための信号を加減速信号合成部1035に出力する。第2の加減速制御部1033は、基準信号とセンサ出力信号とに基づきスキャナモータ1010の回転位相を制御するための信号を加減速信号合成部1035に出力する。加減速信号合成部1035は、第1の加減速制御部1031から入力された信号と第2の加減速制御部1033から入力された信号とを合成した加減速信号を制御回路1011に出力する。
図1は画像形成装置の断面図である。図1を用いて画像形成に関与する部材による画像形成動作について説明する。像担持体である感光ドラム6Y、6M、6C、6BKは、1次帯電器3Y、3M、3C、3BKによって各々一様に帯電されている。走査光学装置1は、画像情報に基づいて各々光変調された各レーザ光束(レーザビーム、光ビーム)LY、LM、LC、LBKを出射する。走査光学装置1から出射されたレーザ光束LY、LM、LC、LBKは各々対応する感光ドラム6Y、6M、6C、6BK面上を照射して静電潜像を形成する。ここで、符号の末尾Y、M、C、BKは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックを表し、以下、特定の色に関する部材について説明する場合を除き、Y、M、C、BKを省略する。また、レーザ光束LY、LM、LC、LBKを総称してレーザ光束Lとする場合もある。感光ドラム6上(像担持体上)に形成された潜像は、現像器4によって各々、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー画像に可視像化される。その後、搬送ベルト71上を搬送されてくる転写材Pに、転写ローラ5によって各色のトナー画像が順に重畳して転写されることによってカラー画像が形成される。
図2(a)、図2(b)は走査光学装置1の構成を説明するための概略図であり、図2(a)は上視図、図2(b)は断面図である。光源部としての半導体レーザ101a、101b、101c、101dからそれぞれ出射されたレーザ光束LY、LM、LC、LBKは、偏向走査手段を構成する回転多面鏡102a、102bの異なる面に入射し、それぞれ異なる方向に走査される。本実施例の走査光学装置1は、このように2つの回転多面鏡102a、102bを有する。また、回転多面鏡102a、102bは、それぞれ4つの面を有している。なお、回転多面鏡102a、102bが有する面は4つに限定されない。1つの回転多面鏡102a(又は102b)は異なる面で2つのレーザ光束Lを偏向する。
図2(c)はスキャナモータ100の斜視図である。スキャナモータ100は、回転多面鏡102、ロータ203、回転軸204、板バネ205、回路基板206を有する。ここで、回転多面鏡102は、レーザ光束Lを反射して第1の走査レンズ103へ導く。ロータ203は、回転多面鏡102を搭載し一体となって回転する。板バネ205は、回転多面鏡102をロータ203へ押圧固定する。スキャナモータ100が回転する際、内部損失として風損及び流体軸受を使用していることによる軸受損失が発生する。近年、スキャナモータ100の回転部すなわち回転多面鏡102、ロータ203、板バネ205の部材の軽量化が大きく進み、スキャナモータ100の回転制御はスキャナモータ100の風損や軸受損失の影響を受けやすくなっている。
本実施例のスキャナモータ100の制御方法を説明する。図3は本実施例のスキャナモータ100の制御ブロック図である。ここで、スキャナモータ100a、BD108aはスキャナユニットaを構成する。スキャナモータ100b、BD108bはスキャナユニットbを構成する。加減速制御部110aはスキャナモータ100aを制御し、加減速制御部110bはスキャナモータ100bを制御する。加減速制御部110a、110bはそれぞれ定常回転制御部111a、111bと位相制御部112a、112bとで構成される。加減速制御部110a、110bは、BD信号114a、114bを受信し、定常回転駆動信号115a、115bと位相駆動信号116a、116bとを用いて、スキャナモータ100a、100bの回転を制御する。
図4は、位相制御部112の入出力信号のタイミングチャートである。図4(A)は、位相駆動信号116として減速信号が出力される場合を示し、(B)は位相駆動信号116として加速信号が出力される場合を示す。それぞれ、後述する位相差分を求めるときの説明のために一部の拡大図も示している。また、図4において、(a)は位相制御ON信号の波形を示し、(b)は基準位相信号121の波形を示し、(c)は位相位置信号の波形を示す。図4において、(d)は位相位置信号用カウンタの値を示し、(e)はBD信号114の波形を示し、(f)はBD信号用カウンタの値を示し、(g)は位相駆動信号116(減速信号又は加速信号)の波形を示す。更に、拡大図の中には、(h)差分カウンタの値を示し、(i)パルス生成カウンタの値も示す。なお、位相制御部112は、位相位置信号用カウンタ、BD信号用カウンタ、差分カウンタ、パルス生成カウンタを有するものとする。
位相差分(例えば12(カウント値11+1))に対する位相駆動信号116のパルス幅(例えば4(カウント値3+1))の比が本実施例における位相制御ゲインである。図4においては、位相制御部112は、位相差分を1/3(=4/12)にしたパルス幅の位相駆動信号116を出力している。すなわち、この場合、位相制御ゲインは1/3である。本実施例において、位相制御ゲインは、スキャナモータ100の定常回転数(言い換えれば、画像形成速度)に応じて変更される。
図5及び図3を用いて、本実施例のスキャナモータ100の制御処理について説明する。ステップ(以下、Sとする)101でエンジンコントローラ200は、公知の方法等により、所定位相設定値Tn113を算出し、位相制御部112に設定する。S102でエンジンコントローラ200は、プリント開始指示を受信すると、定常回転制御部111と基準信号生成部120とを起動する。S103でエンジンコントローラ200は、BD108から取得したBD信号114を用いて、BD周期が目標周期に対して所定誤差の範囲内であるか否かを判断する。この間、定常回転制御部111によってスキャナモータ100の定常回転制御が行われる。なお、所定誤差の範囲はエンジンコントローラ200によって設定、変更が可能である。S103でエンジンコントローラ200は、BD周期が所定誤差の範囲内ではないと判断した場合、処理をS103に戻す。S103でエンジンコントローラ200は、BD周期が所定誤差の範囲内であると判断した場合、処理をS104に進める。
図6は本実施例における、位相制御ゲイン及び位相制御分周比と回転ジッターの大きさ(量)との関係を示したものである。図6は、横軸にスキャナモータ100の定常回転数(rpm)を示し、縦軸に回転ジッターの大きさを%で示す。また、図6には3つの条件における関係を示している。具体的には、条件1は、位相制御ゲインを1/8とし、位相制御分周比を16としたものである。条件2は、位相制御ゲインを1/16とし、位相制御分周比を16としたものである。条件3は、位相制御ゲインを1/16とし、位相制御分周比を8としたものである。回転ジッターの大きさは条件1を100%とし、各条件の回転ジッターの大きさを正規化している。
図7、図8を用いて、本実施例の変形例を説明する。図7(a)は内角を調整した回転多面鏡102Aの概念図である。回転多面鏡102Aの内角の調整は、例えば反射面の特定を行うために行われる。回転多面鏡102Aは4つの面、具体的には、面1、面2、面3、面4を有する。また、回転多面鏡102Aの内角とは、面1と面2とがなす内角θ12と、面2と面3とがなす内角θ23と、面3と面4とがなす内角θ34と、面4と面1とがなす内角θ41とを指す。なお、回転多面鏡102Aは図中矢印方向(時計回り方向)に回転する。ここで、内角θ12及び内角θ34については90°、内角θ23を90°-a°、内角θ41を90°+a°になるように調整している。
102 回転多面鏡
108 BD
112 位相制御部
120 基準信号生成部
Claims (9)
- 転写材の種類に応じた画像形成速度で転写材に画像形成を行う画像形成装置であって、
光源から出射された光ビームを偏向する回転多面鏡と、前記回転多面鏡を回転させる駆動手段と、を有する偏向手段と、
前記偏向手段により偏向された光ビームを検知し第1の信号を出力する第1の出力手段と、
前記回転多面鏡の位相制御を行う際の基準となる第2の信号を出力する第2の出力手段と、
前記第1の信号と前記第2の信号とに基づいて前記駆動手段に駆動信号を送ることで前記位相制御を行う第1の制御手段と、
を備え、
前記第1の制御手段は、前記画像形成速度に応じて設定された条件に従って前記位相制御を行うものであり、
前記条件が、前記第1の信号と前記第2の信号の位相差に相当する位相差分に対する前記駆動信号のパルス幅の比である位相制御ゲインと、前記第1の制御手段が前記第2の信号を受信する回数と前記位相制御の実行回数の比である位相制御分周比、であることを特徴とする画像形成装置。 - 前記第1の制御手段は、前記第1の信号と前記第2の信号に基づく信号とが略一致するように、前記駆動手段を加速させる又は減速させる前記パルス幅の前記駆動信号を前記駆動手段に出力して前記位相制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記第1の制御手段は、前記第2の信号に基づく信号を生成し、前記第1の信号が出力されたタイミングと前記第2の信号に基づく信号を生成したタイミングとの差分である前記位相差分を求め、前記位相差分と前記画像形成速度に応じた前記駆動手段の回転数とに基づいて前記駆動信号のパルス幅を求めることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記第2の信号に基づく信号とは、前記第1の信号と前記第2の信号との時間差に基づく信号であることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記第1の制御手段は、
前記第2の信号に基づく信号を生成したタイミングより前記第1の信号を受信したタイミングの方が早い場合には、前記駆動手段を減速させるように制御し、
前記第1の信号を受信したタイミングより前記第2の信号に基づく信号を生成したタイミングの方が早い場合には、前記駆動手段を加速させるように制御することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の画像形成装置。 - 前記第1の制御手段は、前記第2の信号が出力される周期の整数倍となる前記位相制御分周比で前記位相制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記駆動手段の回転数が前記画像形成速度に応じた回転数となるように制御する第2の制御手段を備え、
前記第1の制御手段は、前記第2の制御手段により前記駆動手段の回転数が前記画像形成速度に応じた回転数となった後に前記位相制御を行うことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記回転多面鏡は、複数の面を有し、
前記複数の面のうち2つの面によって規定される複数の内角の角度が異なるように形成されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 転写材の種類に応じた画像形成速度で転写材に画像形成を行う画像形成装置であって、
第1の感光体と、
第2の感光体と、
第1の光源から出射された第1の光ビームを偏向する第1の回転多面鏡と、前記第1の回転多面鏡を回転させる第1の駆動手段と、を有し、前記第1の感光体を前記第1の光ビームで走査する第1の偏向手段と、
第2の光源から出射された第2の光ビームを偏向する第2の回転多面鏡と、前記第2の回転多面鏡を回転させる第2の駆動手段と、を有し、前記第2の感光体を前記第2の光ビームで走査する第2の偏向手段と、
前記第1の偏向手段で偏向された前記第1の光ビームを検知し、第1のBD信号を出力する第1の光ビーム検知手段と、
前記第2の偏向手段で偏向された前記第2の光ビームを検知し、第2のBD信号を出力する第2の光ビーム検知手段と、
前記第1の駆動手段へ第1の駆動信号を出力し前記第1の駆動手段を位相制御する第1の位相制御手段と、
前記第2の駆動手段へ第2の駆動信号を出力し前記第2の駆動手段を位相制御する第2の位相制御手段と、
前記第1の位相制御手段と前記第2の位相制御手段の両方へ基準位相信号を出力する基準信号生成手段と、
を備え、
前記第1の位相制御手段は、前記第1のBD信号と前記基準位相信号に基づいて、前記第1の駆動手段へ前記第1の駆動信号を出力し、
前記第2の位相制御手段は、前記第2のBD信号と前記基準位相信号に基づいて、前記第2の駆動手段へ前記第2の駆動信号を出力し、
前記第1の位相制御手段と前記第2の位相制御手段は、前記画像形成速度に応じて設定された条件に従って前記位相制御を行うものであり、
前記第1の位相制御手段における前記条件が、前記第1のBD信号と前記基準位相信号の位相差に相当する位相差分に対する前記第1の駆動信号のパルス幅の比である位相制御ゲインと、前記第1の位相制御手段が前記基準位相信号を受信する回数と前記位相制御の実行回数の比である位相制御分周比、であり、
前記第2の位相制御手段における前記条件が、前記第2のBD信号と前記基準位相信号の位相差に相当する位相差分に対する前記第2の駆動信号のパルス幅の比である位相制御ゲインと、前記第2の位相制御手段が前記基準位相信号を受信する回数と前記位相制御の実行回数の比である位相制御分周比、であることを特徴とする画像形成装置。
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