JP3545872B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のポリゴンモータによってそれぞれ回転される複数のポリゴンミラーを用いて複数の半導体レーザからそれぞれ射出されるレーザビームを周期的に偏向させて、感光体上を走査して複数色の画像形成を行う画像形成装置に関し、デジタルカラー複写機、カラープリンタなどに適用される画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタル2色(例えば黒と赤)の複写機、デジタルカラー複写機、プリンタ(デジタルカラー複写機にコントローラを接続したものを含む)などの画像形成装置がかなりの勢いで市場に普及して来ている。
【0003】
これらのうち、デジタルカラー複写機は、一般に原稿の下面(画像面)をスキャンしてR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の画像データを読み取り、その画像データをBK(ブラック)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、C(シアン)の画像データに変換し、ポリゴンモータによって回転されるポリゴンミラーを用いて、半導体レーザから4色の画像データに応じて射出されるレーザビームを周期的に偏向させて感光体(感光体ドラムまたは感光体ベルト)上を走査して各色の画像形成を行う。
【0004】
すなわち、感光体の表面にはレーザビームによる露光走査によって、順次静電潜像が形成されるため、その各静電潜像を順次対応する色の現像ユニットによりトナーを付着して顕像化し、その各トナー像を感光体に対向して配置された転写ドラムまたは転写ベルトに巻き付けた転写紙上に順次重ね転写することによってカラーコピーを得る。
【0005】
このようなデジタルカラー複写機では、色の数だけ作像(画像形成)動作が必要となるため、コピー枚数を増やすためには、システム全体のスピードを上げなければならない。ところが、システムの高速化は現像能力の向上を必要とするだけでなく、レーザビームの変調等を行う書き込み系や画像処理の高速化も必要となり、技術的に困難な課題がある。
【0006】
これに対し、4色に対応する作像ユニット(感光体等)を持った構成にすると、システムのスピードを抑えて多数枚のコピーを行うことが可能となる。このようなシステムを実現するためには、1つのポリゴンモータによって複数のポリゴンミラーを回転させ、その各ポリゴンミラーを用いて複数の半導体レーザからそれぞれ射出されるレーザビームを周期的に偏向させて各感光体上をそれぞれ走査して4色の画像形成を行うタイプのものが考えられる。これによると、4色の潜像形成に要する時間は、1作像ユニットのタイプの1/4で済む。
【0007】
また、4つのポリゴンモータによって4つのポリゴンミラーを回転させ、その各ポリゴンミラーを用いて4つの半導体レーザからそれぞれ射出されるレーザビームを周期的に偏向させて各感光体上をそれぞれ走査して4色の画像形成を行うタイプのものが考えられる。これは、1つのポリゴンモータで4つのポリゴンミラーを回転させるタイプのものより、小さな(慣性モーメントの小さな)ポリゴンミラーを使用できるため、高速の露光走査が可能になるというメリットがある。このタイプのものは、たとえば特開昭63−120261に示すものがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
さて、後者の複数ポリゴンモータ、作像系を備えたシステムの場合、それぞれの作像ユニットで形成された各色の画像を転写紙上で重ねるため、各色の位置合わせが重要となる。
【0009】
また、ポリゴンモータが複数である場合、書き込みの同期制御が難しくなる。例えば、図10に示すような、BK(ブラック)、M(マゼンタ)の2つの作像系によって構成されるシステムで説明する。
【0010】
BKの系は、半導体レーザ81から射出されたレーザビームは、ポリゴンモータ83で回転されるポリゴンミラー82で、感光体ドラム84上を偏向走査し、静電潜像を形成し、表示していない現像ユニットで、顕像化された後、右手より転写ベルト89上に静電的に吸着された転写紙に転写される。次のMの系でも、BKと同様に顕像化され、転写紙上に重ね転写され、2色カラー画像を得ることができる。
【0011】
ここで、ポリゴンモータ83、87は、正確に同一回転数に制御され、レーザビームは、感光体84、88上のaからa、およびcからcに時間t[sec]で走査される場合、BKおよびMの画像を転写紙上に重ねるためには、感光体ドラム84と88との距離をL[mm]、線速度をv[mm/sec]とすると、
L=N・t・v (ここで、Nは正の整数)
であることが必要である。
【0012】
しかしながら、問題は、従来の方式では、ポリゴンモータ83および87がそれぞれ独立に回転しているため、互いに回転数は正確に一致していても、回転開始時にポリゴンミラーの反射面の角度に相関がないため、2つのレーザビームは、同一時刻に主走査方向の同一位置(BKのレーザビームがaにある時、Mのレーザビームがcの位置にあること。あるいは、同一な像高位置にあること。)に在るとは限らないため、上記関係を満たさない。すると、BKとMの画像は、副走査方向に最大1ライン分弱の位置ズレ(色ズレ)を生じることになる。これは、2つのポリゴンミラー面が、ある時刻にてんでバラバラな方向を向いていることに起因する。
【0013】
ここでは、2色の系を使って説明したが、4色の系を持つフルカラー機の場合は、色相の変化あるいは、文字の色にじみとなって、画像品質を極端に劣化する要因となる。
【0014】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、今後普及が見込まれる複数のポリゴンモータを備えた画像形成装置において、画像形成に係わる制御をより高精度化することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、複数のポリゴンモータによってそれぞれ回転される各ポリゴンミラーを用いて、複数の半導体レーザから各々射出されるレーザビームを周期的に偏向させて、各感光体上を走査して複数色の画像形成を行う画像形成装置において、所定の周波数を有する第1クロック信号発生手段と、前記第1クロック信号と同一の周期であって、各々の位相が異なる複数の第2クロック信号を発生する第2クロック信号発生手段と、前記各ポリゴンモータごとに設けられた、前記複数の第2クロック信号の中から1つを選択する選択手段と、前記選択手段に選択指示する指示手段とを備え、前記選択された第2クロック信号に基づいて、各ポリゴンミラーの回転を制御することを特徴とする。
【0016】
また、複数のポリゴンモータによってそれぞれ回転される各ポリゴンミラーを用いて、複数の半導体レーザから各々射出されるレーザビームを周期的に偏向させて、各感光体上を走査して複数色の画像形成を行う画像形成装置において、各々のレーザビームの通過を検知して信号出力するビーム検知手段と、所定の周波数を有する第1クロック信号発生手段と、第1クロック信号と同一の周期であって、各々の位相が異なる複数の第2クロック信号を発生する第2クロック信号発生手段と、前記各ポリゴンモータごとに設けられた、前記複数の第2クロック信号の中から1つを選択する選択手段と、前記選択手段に選択指示する指示手段とを備え、前記ビーム検知手段からの信号の中の、1つのビーム検知手段からの信号出力を基準とし、その他の各々のビーム検知手段からの信号出力までの時間に応じて、前記選択指示を行うことを特徴とする。
【0017】
さらに、基準とする前記ビーム検知手段からの信号出力に対応する前記ポリゴンモータは、前記第1クロック信号で回転制御することを特徴とする。
【0018】
さらに、前記選択手段は前記2つのビーム検知手段からの出力信号の時間間隔が一定になる様に、前記第2クロック信号を選択するように選択指示することを特徴とする。
【0019】
さらに、前記各ポリゴンモータが回転開始から一定回転になるまでの間は、前記選択指示の内容を、前記2つのビーム検知出力手段からの出力信号の時間間隔に依らず、一定値に固定することを特徴とする。
【0020】
さらに、書き込み密度に応じて前記ポリゴンモータの回転数を設定可変であり、設定された前記ポリゴンモータの回転数毎に、選択指示する内容を設定可変とすることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は、本発明の画像形成装置をデジタルカラー複写機に適用した一例の機構部を示す概略構成図である。
【0022】
このデジタルカラー複写機は、原稿の画像を読み取るスキャナ1と、そのスキャナ1によって読み取られた画像データに対して色変換処理を施す画像処理部2と、その画像処理部2からの各色の画像データ及び各種の駆動信号に応じて画像形成動作を行い、転写紙上に画像を形成するプリンタ3とによって構成されている。
【0023】
スキャナ1の上部には図示しない原稿押圧板が備えられており、その原稿押圧板を上方に開放することによってコンタクトガラス4上に原稿をセットし、原稿押圧板を閉じることによってその原稿をセット位置に固定することができる。
【0024】
その状態で図示しないスタートキーが押下されると、スキャナ1がコンタクトガラス4上の原稿の画像読み取りを開始する。すなわち、照明ランプ5、5及び第1ミラー6と一体になったキャリッジを水平方向に往復移動させることにより、コンタクトガラス4上にセットされた原稿の下面(画像面)を光走査(スキャン)する。
【0025】
それによって、原稿面から反射光像は第1ミラー6、第2ミラー7、第3ミラー8及びレンズ9を介してダイクロイックプリズム10に入射され、そこでR(レッド),G(グリーン),B(ブルー)の3種類の波長の光に分光されて、各波長光ごとに対応する各カラーセンサ11R(レッド用),11G(グリーン用),11B(ブルー用)の受光面にそれぞれ結像される。
【0026】
各カラーセンサ11R,11G,11Bは、結像された反射光像をR,G,Bの画像データ(画像信号)に変換して画像処理部2へ出力し、その画像処理部2がR,G,Bの画像データを色変換処理を行ってBK(ブラック),C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー)の画像データに変換し、その各画像データをプリンタ3のレーザ書込ユニットへ送出する。
【0027】
レーザ書込ユニットは、4つのポリゴンモータ12BK,12C,12M,12Yによってそれぞれ回転される各ポリゴンミラー13BK,13C,13M,13Yを用いて図示しない4つの半導体レーザからそれぞれ射出されるレーザビームを周期的に偏向させて各感光体ドラム14BK,14C,14M,14Y上を走査する。ここで、各ポリゴンミラー13BK,13C,13M,13Yは、同一仕様(面数、半径、面精度等)で構成している。
【0028】
プリンタ3の例えばBK用の感光体ドラム14BKの回りには、帯電チャージャ15BK、現像装置16BK、転写チャージャ17BK等の画像形成プロセスを実行するための公知の各部がそれぞれ設けられており、帯電チャージャ15BKによって感光体ドラム14BKの表面を一様に帯電して、そこにポリゴンミラー13BKからのレーザビームを照射して露光し、そこにBK光像の静電潜像を形成した後、現像装置16BKによってトナーを付着して顕像化する。
【0029】
他のC,M,Y用の感光体ドラム14C,14M,14Yの回りにも同様に、それぞれ画像形成プロセスを実行するための各帯電チャージャ15C,15M,15Y、現像装置16C,16M,16Y、転写チャージャ17C,17M,17Y等の各部がそれぞれ設けられている。
【0030】
なお、この実施形態では、ネガ・ポジ現像プロセス方式(反転現像プロセス方式)を採用している。
【0031】
プリンタ3は、側面に給紙カセット19を上下2段に着脱自在に取り付け、その内部に収納した転写紙をその何れかの給紙カセットから用紙送出端側の上部に設けた各給紙コロ18によって給紙し、それをレジストローラ対20によって所定のタイミングで転写・搬送ベルト21に送り出す。
【0032】
転写・搬送ベルト21は、例えばポリエステルのような誘電体フィルムやウレタンのようなゴム材によって形成され、その表面に転写紙を吸着可能にするために設けたベルト帯電チャージャ24によって帯電され、レジストローラ対20によって送られてくる転写紙をベルト表面に静電吸着させて所定の搬送速度で精度よく搬送する。
【0033】
その転写・搬送ベルト21によって搬送される転写紙は、それぞれトナー像が形成されている各感光体ドラム14BK,14C,14M,14Yに順次送られていき、各転写チャージャ17BK,17C,17M,17Yによってそのトナー像が順次転写されていく。そのトナー像(画像)が転写された転写紙は、定着ローラ22によってそのトナー像が定着されて排紙ローラ23により機外の図示しない排紙トレイ等に排紙される。
【0034】
図2及び図3は、プリンタ3の制御系の構成例を示すブロック図である。このプリンタ3において、40はCPU(中央処理装置),ROM,RAM,I/O等からなるマイクロコンピュータを用いたメイン制御部であり、プリンタ3全体を統括的に制御する。
【0035】
メイン制御部40の入力側には、転写紙の機外への排出を検出する排紙センサ41と、給紙カセット19内の転写紙の有無を検出するペーパエンドセンサ42と、レジストローラ対20への給紙を制御するレジストセンサ43と、カセットサイズを検出するカセットサイズセンサ44と、BK,C,M,Yの各トナーの濃度をそれぞれ検出するフォトセンサ45BK,45C,45M,45Yとが接続されている。
【0036】
メイン制御部40の出力側には、帯電チャージャ15BK,15C,15M,15Yにそれぞれ帯電電圧を印加する帯電高圧電源48と、転写チャージャ17BK,17C,17M,17Yにそれぞれ転写電圧を印加する転写高圧電源49と、ベルト除電チャージャ47に除電電圧を印加するベルト除電高圧電源50と、定着ローラ22内に設けられているヒータ51、51への通電を制御するヒータ制御部52とが接続されている。
【0037】
さらに、メインモータ53を回転させたり、感光体ドラム14BK,14C,14M,14Y,転写・搬送ベルト21,及びトナー補給ローラ29BK,29C,29M,29Y等を回転させるためのDCモータ54を駆動するDCモータドライバ55が接続されている。
【0038】
また、画像処理部2から画像データ(ビデオデータ)を取り込み、LDドライバ58を介して各色用の半導体レーザ57BK,57C,57M,57YのON/OFF制御を行ったり、各ポリゴンモータドライバ60BK,60C,60M,60Yをそれぞれ介してポリゴンモータ12BK,12C,12M,12YのON/OFF及び回転数の制御をそれぞれ行うビデオ制御部56が接続されている。
【0039】
さらにまた、現像装置16BK,16C,16M,16Yにそれぞれ備えられている現像スリーブ26BK,26C,26M,26Yに現像バイアス電圧を印加する現像バイアス高圧電源61と、現像装置16BK,16C,16M,16Yにそれぞれ備えられているトナー補給ローラ29BK,29C,29M,29Yに補給バイアス電圧を印加する補給バイアス高圧電源62と、トナー補給ローラ29BK,29C,29M,29YにDCモータ54の動力を伝達するためのクラッチ63BK,63C,63M,63Yとが接続されている。
【0040】
また、このメイン制御部40には、各種情報を入力するためのキースイッチと後述するエラー情報を含む各種情報を表示するための表示器とによって構成された操作パネル65が接続されている。
【0041】
図4は、ポリゴンモータドライバ60BKの構成例を示すブロック図である。なお、他のポリゴンモータドライバ60C,60M,60Yも図4と同様の構成なので、その図示及び説明は省略する。
【0042】
ポリゴンモータドライバ60BKは、PLL(Phase Locked Loop )制御を応用したポリゴンモータ12BKの回転数制御装置である。このポリゴンモータドライバ60BKでは、電力増幅部71がメイン制御部40からビデオ制御部56を介してスタート信号(例えばハイレベル信号)が入力された時に、ポリゴンモータ12BKに所定の電力を与えて回転を開始させる。その後、ポリゴンモータ12BKに取り付けられているフリークエンシー・ジェネレータ70BKから発生される信号FGを検出し、ポリゴンモータドライバ60BKの回転数(回転速度)を定常回転数(目標回転数)に制御する。
【0043】
すなわち、フリークエンシー・ジェネレータ70BKから発生される信号FGを増幅・整形部72で増幅及び整形して周波数信号ftとして出力し、位相比較部73でビデオ制御部56から入力される基準周波数信号fsと位相比較してその位相差(進み遅れを含む)を検出し、その検出信号を誤差信号として出力する。さらに、この誤差信号はパルス状であるため、ローパスフィルタ74によって平滑化(位相差φ→電圧V)する。
【0044】
一方ポリゴンモータドライバ60BKの回転数を単純に位相比較のみで制御すると、基準周波数信号fsと周波数信号ftが一致していなくても(例えばfs=2・ftの場合でも)、その位相差が小さければ、位相比較部73から出力される誤差信号は小さく、位相ロックしてしまうため、周波数を監視するためのF−V変換部75で増幅・整形部72からの周波数信号ftを電圧に変換して基準周波数に対応する電圧Esと比較し、その差に応じた電圧信号を誤差信号として出力する。
【0045】
そして、混合部76でローパスフィルタ74からの誤差信号とF−V変換部75からの誤差信号との和を算出し、電力増幅部71でその算出値に応じた電力をポリゴンモータ12BKに与え、その回転数を定常回転数に制御する。また、混合部76は上記算出値が「0」になった時、つまりポリゴンモータ12BKの回転数が定常回転数に達した時に、ビデオ制御部56へロック信号(例えばハイレベル信号)を出力する。
【0046】
このフィードバック系のポリゴンモータドライバ60BKによると、ポリゴンモータ12BKは原理的には基準周波数信号fsに同期して回転するので、基準周波数の安定性を高めるようにすれば、それに準じた回転精度でポリゴンモータ12BKを回転させることができる。
【0047】
さて、図4に示した様なPLL制御回路では、基準周波数信号fsと、FG出力信号ftとが、周波数だけでなく、位相も一致するように制御すると言う特徴がある。
【0048】
従って、ここで、基準周波数信号fsと発振周波数が同一で、位相が異なる信号fs’が基準周波数信号として入力されると、入力信号の切り替わり変化に対して、FG出力信号ftとの位相比較結果が変化し、それに依ってモータの回転数を僅かに変化させる様に電流制御されるが、両周波数は同一なので、モータの位相を変化させるだけの結果となる。すなわち、fs’とftの位相を同じくする制御結果となる。
【0049】
図5は、プリンタ3の制御部の要部例を示すブロック図である。ビデオ制御部56は、第1クロック信号発生手段100をそなえており、そこから基準周波数信号fsを発生させる。この基準周波数信号fsは、第2クロック信号発生手段101に入力され、fsと同一の周期であって、各々の位相が異なる複数の第2クロック信号を発生する。これらの複数の第2クロック信号は、各ポリゴンモータドライバに対応した各々の選択手段103、105、107、109に入力され、各々に対応して設置された選択指示手段102、104、106、108で選択設定された、前記複数の第2クロックのうちから1つづつ(図では、fs’,fs’’,fs’’’ ,fs’’’’)が選択され、各ポリゴンモータドライバ60BK,60C,60M,60Yに入力される。
【0050】
つまり、各ポリゴンモータ12BK,12C,12M,12Yの回転数は、それぞれ同一の基準周波数信号の周波数fsで制御し、各ポリゴンミラーの位相が一致する様に、あるいは、結果として、転写紙上の各色の重ね位置を一致させるように各ポリゴンモータの位相を選択制御する。
【0051】
なお、選択指示手段102、104、106、108への設定は、例えば、一旦、画像出力をして、各色の色ズレの程度を目視などで確認した結果に基づいて、手動で選択設定しても良い。あるいは、操作パネル65からの設定指示信号によって、選択指示手段102、104、106、108を設定しても良い。
【0052】
次に、図6を用いて、請求項2について説明する。これは、基本的には、図5の動作に準じており、各ポリゴンモータドライバに送出すべき基準となるクロック信号の選択方法、言い換えれば、選択指示手段の設定方法に係わる発明である。
【0053】
4色のうち、どの同期検知信号を基準信号とするかを、予め基準信号選択手段209で決めておき、時間計測手段202、204、206、208で各々の色の同期検知手段201、203、205、207からの検知出力と先に決めた基準信号となる基準信号選択手段209からの出力との発生時間間隔を測定する。ここで、時間計測手段は、カウンタなどで構成出来る。この時間計測手段で計測された時間間隔の値によって、第2クロック信号のうち、どのクロック信号を選ぶかを決定し、選択指示手段に指示する。
【0054】
ポリゴンモータ、ポリゴンミラーおよび、制御回路の構成によっても異なるが、例えば、基準となる同期検知信号と当該色の同期検知信号との間隔に応じて、複数準備された第2クロック信号のなかからどれを選択するか対応づけておき、(例えば、ルックアップテーブル形式にしておき)fsから位相をずらす量を選択設定することにより、所望のポリゴンミラーの位相角度で回転させることができる。
【0055】
なお、各色とも同じ回路構成とするのは、機械本体の特性や、光学系の特性などを考慮して、基準となる色を任意に選択出来るメリットがある反面、回路が複雑になる。
【0056】
そこで、この回路の簡略化を提案したのが、請求項3である。図7、図8に図5、図6に対応する簡略化された回路ブロック図を示す。これらの例は、BKを基準とした回路構成例である。
【0057】
次に、図8を用いて請求項4の説明をする。請求項2の説明では、同期検知信号の間隔に予め対応づけをする方式の提案であったが、ここでは、fsから位相をずらす様に順次切り替え選択設定してゆき、基準となる同期検知信号と当該色の同期検知信号との間隔が、予め設定された時間間隔にもっとも近くなる第2クロック信号を選択設定することにより、所望のポリゴンミラーの位相角度で回転させる方式の提案である。
【0058】
また、上記いずれの場合でも、電源投入などポリゴンモータの立ち上がり時は、まず所望の回転数となる制御を優先させ、本発明による位相制御を禁止し、第2クロック信号のうち、いずれか1つに固定しておくのが好ましい。(請求項5)
【0059】
最近のプリンタ、複写機では、解像度の異なる画像データの入力を許容するものも出現してきた。この場合は、作像線速、ポリゴンモータの回転数、書き込みの(LD変調の)画周波数などを組み合わせて変更することにより、出力解像度を変更するのが、一般的である。この場合は、図9の様に、解像度に応じて第1クロック信号発生手段からのクロック周波数を切り替えることにより、ポリゴンモータの回転数を変更する。
【0060】
これらに本発明を適用するには、解像度の切り替え(ポリゴンモータ回転数の切り替え)に対応した、ルックアップテーブルを持ち、設定されたポリゴンモータの回転数毎に選択指示する内容を設定可変にしておけば良い。
【0061】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、2つ以上のポリゴンモータを使った画像形成装置において、各々のポリゴンモータを共通の源発振(第1クロック信号発生手段からのクロック信号)に基づいて制御することにより、各々のポリゴンモータの回転数を同一とでき、かつ、第1クロック信号発生手段からのクロック信号に基づいて、位相を僅かずつ異ならせた複数の第2クロック信号から1つを選択設定可能とし、ポリゴンモータの制御信号として用いることにより、各々のポリゴンモータの位相(結果としては、ポリゴンミラーの位相(角度))を選択設定(調整)可能とすることで、色ズレの無い画像形成装置を提供することができる。
【0062】
請求項1の構成では、出力された画像上で色ズレを観測し、前記位相を選択設定する必要があるが、請求項2の発明によれば、各ポリゴンに対応する色の同期検知信号の間隔を検知することで画像上での色ズレ観測の代用ができ、調整の簡素化が図れる。
【0063】
請求項3の発明によれば、基準とするポリゴンモータを第1クロック信号で制御することにより、制御回路が簡素化でき、コストダウンが図れる。
【0064】
請求項4の発明によれば、2つのビーム検知手段からの出力信号の時間間隔が一定になるように第2クロック信号を選択可能とすることにより、ポリゴンモータに回転変動などが生じても、各々のポリゴンモータの位相(結果としては、ポリゴンミラーの位相(角度))を選択設定(調整)可能となるので、初期だけでなく、経時でも色ズレを無くすことが可能となる。同期検知信号をモニタすることにより、常時、最適な位相制御が可能となる。
【0065】
請求項5の発明によれば、各ポリゴンモータが、一定回転になるまでの間、選択値を固定することにより、電源投入直後など回転制御を優先することができる。
【0066】
請求項6の発明によれば、解像度に応じてポリゴンモータの回転数を変更する場合、その回転数の変更設定毎に応じて前記位相を選択設定可能とすることにより、ポリゴンモータの回転回数が変更されても、常に色ズレのない画像形成装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置をデジタルカラー複写機に適用した一例の機構部を示す概略構成図である。
【図2】プリンタ3の制御系の構成例を示すブロック図である。
【図3】プリンタ3の制御系の構成例を示すブロック図である。
【図4】ポリゴンモータドライバ60BKの構成例を示すブロック図である。
【図5】プリンタ3の制御部の要部例を示すブロック図である。
【図6】プリンタ3の制御部の要部例を示すブロック図である。
【図7】プリンタ3の制御部の要部例を示すブロック図である。
【図8】プリンタ3の制御部の要部例を示すブロック図である。
【図9】プリンタ3の制御部の要部例を示すブロック図である。
【図10】2つの作像系によって構成されるシステムの説明図である。
【符号の説明】
1 スキャナ
2 画像処理部
3 プリンタ
11R,11G,11B カラーセンサ
12BK,12C,12M,12Y ポリゴンモータ
13BK,13C,13M,13Y ポリゴンミラー
14BK,14C,14M,14Y 感光体ドラム
15BK,15C,15M,15Y 帯電チャージャ
16BK,16C,16M,16Y 現像装置
17BK,17C,17M,17Y 転写チャージャ
40 メイン制御部
41 排紙センサ
44 カセットサイズセンサ
45BK,45C,45M,45Y フォトセンサ
47 ベルト除電チャージャ
51 ヒータ
52 ヒータ制御部
53 メインモータ
56 ビデオ制御部
57BK,57C,57M,57Y 半導体レーザ
58 LDドライバ
60BK,60C,60M,60Y ポリゴンモータドライバ
70BK フリークエンシー・ジェネレータ
71 電力増幅部
72 増幅・整形部
73 位相比較部
74 ローパスフィルタ
75 F−V変換部
76 混合部
100 第1クロック信号発生手段
101 第2クロック信号発生手段
103,105,107,109 選択手段
102,104,106,108 選択指示手段
201,203,205,207 同期検知手段
202,204,206,208 時間計測手段
209 基準信号選択手段

Claims (6)

  1. 複数のポリゴンモータによってそれぞれ回転される各ポリゴンミラーを用いて、複数の半導体レーザから各々射出されるレーザビームを周期的に偏向させて、各感光体上を走査して複数色の画像形成を行う画像形成装置において、
    所定の周波数を有する第1クロック信号発生手段と、
    前記第1クロック信号と同一の周期であって、各々の位相が異なる複数の第2クロック信号を発生する第2クロック信号発生手段と、
    前記各ポリゴンモータごとに設けられた、前記複数の第2クロック信号の中から1つを選択する選択手段と、
    前記選択手段に選択指示する指示手段とを備え、
    前記選択された第2クロック信号に基づいて、各ポリゴンミラーの回転を制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 複数のポリゴンモータによってそれぞれ回転される各ポリゴンミラーを用いて、複数の半導体レーザから各々射出されるレーザビームを周期的に偏向させて、各感光体上を走査して複数色の画像形成を行う画像形成装置において、
    各々のレーザビームの通過を検知して信号出力するビーム検知手段と、
    所定の周波数を有する第1クロック信号発生手段と、
    第1クロック信号と同一の周期であって、各々の位相が異なる複数の第2クロック信号を発生する第2クロック信号発生手段と、
    前記各ポリゴンモータごとに設けられた、前記複数の第2クロック信号の中から1つを選択する選択手段と、
    前記選択手段に選択指示する指示手段とを備え、
    前記ビーム検知手段からの信号の中の、1つのビーム検知手段からの信号出力を基準とし、その他の各々のビーム検知手段からの信号出力までの時間に応じて、前記選択指示を行うことを特徴とする画像形成装置。
  3. 基準とする前記ビーム検知手段からの信号出力に対応する前記ポリゴンモータは、前記第1クロック信号で回転制御することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記選択手段は前記2つのビーム検知手段からの出力信号の時間間隔が一定になる様に、前記第2クロック信号を選択するように選択指示することを特徴とする請求項2または3記載の画像形成装置。
  5. 前記各ポリゴンモータが回転開始から一定回転になるまでの間は、前記選択指示の内容を、前記2つのビーム検知出力手段からの出力信号の時間間隔に依らず、一定値に固定することを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 書き込み密度に応じて前記ポリゴンモータの回転数を設定可変であり、設定された前記ポリゴンモータの回転数毎に、選択指示する内容を設定可変とすることを特徴とする請求項2から5のいずれかに記載の画像形成装置。
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