JP6852563B2 - 回転動作制御装置、画像形成装置及び回転動作制御方法 - Google Patents

回転動作制御装置、画像形成装置及び回転動作制御方法 Download PDF

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Description

この発明は、回転動作制御装置、画像形成装置及び回転動作制御方法に関する。
従来、モーターを回転動作させてローラーなどを回転させ、当該ローラー表面に直接又はベルトなどを介して間接的に当接する材料(搬送媒体)を移動させる技術がある。このとき、材料の移動位置を正確に知得、制御する必要がある場合に、モーターとしてステッピングモーターを用いることで、当該ステッピングモーターのステップ動作の回数に応じた位置に材料を高精度で保つことができる。
しかしながら、材料の移動速度が上昇し、すなわち、ステッピングモーターの回転速度が高速化するにつれて、回転動作の開始時や終了時における速度変化が急激になり、このときの瞬間的に大きな加速度が原因となってローラーやベルトなどに振動が生じたり更にはステッピングモーターが脱調したりするという問題が生じている。
これに対し、ステッピングモーターの回転速度を変化させる場合に、速度変化をより滑らかに制御することで搬送媒体の振動やステッピングモーターの脱調を抑える技術がある。この制御について、従来、速度の変化パターンを示すテーブルを用意しておき、当該テーブルに従って速度を逐次変化させていく技術が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2004−129443号公報
しかしながら、ステッピングモーターの回転速度は、用途に応じて異なり、また、求められる精度によって必要とされる位置精度も異なる。これらの多くの要求に従って各々テーブルを用意することは、必要な記憶容量の増大につながって効率が悪いという課題がある。
この発明の目的は、より効率良く精度の良いステッピングモーターの回転制御を行うことのできる回転動作制御装置、画像形成装置及び回転動作制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、
ステッピングモーターの回転速度に係る指標値を記憶する設定記憶部と、
前記ステッピングモーターの回転速度を定めて、当該回転速度に従って前記ステッピングモーターを回転動作させる駆動部の動作を制御する駆動制御部と、
を備え、
前記設定記憶部には、速度指標値の配列と、加速度指標値の配列と、が記憶され、
前記駆動制御部は、前記回転速度を変化させる場合に、前記速度指標値の配列に従って前記回転速度を定める期間と、前記加速度指標値の配列に基づいて前記回転速度を算出して定める期間とを組み合わせて前記駆動部の動作を制御する
ことを特徴とする回転動作制御装置である。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の回転動作制御装置において、
前記加速度指標値の配列は、任意の回転速度を初期値として前記回転速度を算出するのに共通に用いられることを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の回転動作制御装置において、
前記設定記憶部は、複数の設定加速度に応じて前記速度指標値の配列を複数種類記憶し、
前記駆動制御部は、前記設定加速度に応じて前記加速度指標値の配列のうち前記回転速度の算出に用いる範囲を各々定める
ことを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の回転動作制御装置において、
前記速度指標値の配列は、前記回転速度を変化させる期間のうち加速度が一定の期間に用いられることを特徴としている。
また、請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の回転動作制御装置において、
前記加速度指標値の配列は、前記回転速度を変化させる期間のうち加速度を変化させる期間に用いられることを特徴としている。
また、請求項6記載の発明は、請求項5記載の回転動作制御装置において、
前記加速度を変化させる期間は、前記回転速度を変化させる期間の開始から所定期間と終了前の所定期間とのうち少なくとも一方にそれぞれ設けられることを特徴としている。
また、請求項7記載の発明は、請求項5又は6記載の回転動作制御装置において、
前記駆動制御部は、前記加速度を変化させる期間において逐次算出される前記回転速度が所定の目標速度に到達した場合に、前記加速度を変化させる期間を終了させることを特徴としている。
また、請求項8記載の発明は、請求項7記載の回転動作制御装置において、
前記駆動制御部は、前記算出された回転速度が前回の回転速度との間の変化により前記所定の目標速度を超過した場合に、前記回転速度を前記目標速度に設定することを特徴としている。
また、請求項9記載の発明は、請求項1〜8のいずれか一項に記載の回転動作制御装置において、
前記駆動制御部は、前記回転速度を上昇させる場合と前記回転速度を低下させる場合とで共通の前記速度指標値の配列及び前記加速度指標値の配列をそれぞれ用い、当該配列内の指標値の読み出し順を逆転させることを特徴としている。
また、請求項10記載の発明は、請求項1〜9のいずれか一項に記載の回転動作制御装置において、
前記速度指標値は、所定の周波数のクロック信号のカウント数であり、
前記駆動制御部は、前記クロック信号の入力回数が当該速度指標値に示されたカウント数となるごとに前記駆動部により前記ステッピングモーターを単位角度回転動作させる
ことを特徴としている。
また、請求項11記載の発明は、請求項1〜10のいずれか一項に記載の回転動作制御装置において、
前記回転速度を変化させる期間中に、前記設定記憶部では、前記速度指標値及び前記加速度指標値が、当該速度指標値又は前記加速度指標値の次に読み出される速度指標値又は加速度指標値の記憶位置を示すアドレスの情報にそれぞれ対応付けて記憶されていることを特徴としている。
また、請求項12記載の発明は、請求項1〜11のいずれか一項に記載の回転動作制御装置において、
前記回転速度を変化させる期間中に、前記速度指標値の配列に従って前記回転速度を定める期間と、前記加速度指標値の配列に基づいて前記回転速度を算出して定める期間との切替タイミングを外部から取得する取得手段を備えることを特徴としている。
また、請求項13記載の発明は、請求項12記載の回転動作制御装置において、
前記取得手段は、前記切替タイミングを割り込み信号として取得することを特徴としている。
また、請求項14記載の発明は、請求項1〜13のいずれか一項に記載の回転動作制御装置において、
前記駆動制御部は、前記回転速度の上昇中に前記ステッピングモーターの回転動作を中止させる命令が取得された場合、前記加速度指標値の配列を用いて前記回転速度の加速度を漸次低下させて当該回転速度の変化をゼロとした後に、前記回転速度を低下させることを特徴としている。
また、請求項15記載の発明は、
請求項1〜14のいずれか一項に記載の回転動作制御装置と、
前記駆動部と、
前記ステッピングモーターと、
を有する搬送部と、
前記搬送部により搬送される媒体に対して画像を形成する画像形成動作部と、
を備えることを特徴とする画像形成装置である。
また、請求項16記載の発明は、
ステッピングモーターの回転速度に係る指標値を記憶する設定記憶部を用い、前記ステッピングモーターの回転速度を定めて、当該回転速度に従ってステッピングモーターを回転動作させる駆動部の動作を制御する回転動作制御方法であって、
前記設定記憶部には、速度指標値の配列と、加速度指標値の配列と、が記憶され、
前記回転速度を変化させる場合に、前記速度指標値の配列に従って前記回転速度を定める期間と、前記加速度指標値の配列に基づいて前記回転速度を算出して定める期間とを組み合わせて前記駆動部の動作を制御する回転速度設定ステップ、
を含むことを特徴としている。
本発明に従うと、より効率良く精度の良いステッピングモーターの回転制御を行うことができるという効果がある。
第1実施形態の画像形成装置の機能構成を示すブロック図である。 媒体搬送部の機能構成について説明するブロック図である。 画像形成装置におけるステッピングモーターの速度変化を説明する図である。 速度テーブル及び加速度テーブルの例を示す図表である。 レジスターに設定される加減速設定の例を示す図表である。 速度テーブル及び加速度テーブルの書き換え時の例を示す図表である。 画像形成装置で実行される加減速制御処理の制御手順を示すフローチャートである。 ステッピングモーターの回転速度が上昇中に回転動作を中止する命令が取得された場合における回転速度の変化について示す図である。 第2実施形態の画像形成装置で実行される加減速制御処理の制御手順を示すフローチャートである。 ステッピングモーターの回転速度及び加速度の変化パターンの例、及び当該変化パターンに応じてレジスターに設定される加減速設定の一部の例を示す図である。 第3実施形態の画像形成装置で実行される加減速制御処理の制御手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の回転動作制御装置の実施形態を含む第1実施形態の画像形成装置1の機能構成を示すブロック図である。
この画像形成装置1は、スキャン機能、コピー機能及びプリント機能を併せ持つもの(複合機)である。画像形成装置1は、制御部11と、画像読取部12と、画像形成部13(画像形成動作部)と、搬送部14と、記憶部15と、操作受付部16と、表示部17と、通信部18と、バス19などを備える。
制御部11は、画像形成装置1の全体動作を統括制御し、各部に適切な動作を行わせる。制御部11は、CPU111と、RAM112と、記憶部113などを備える。CPU111は、演算処理を行い、各種制御動作を行う。RAM112は、CPU111に作業用のメモリー空間を提供する。
記憶部113は、制御部11の制御動作に係る各種設定データやプログラムを記憶する。設定データには、後述の速度テーブル1401a及び加速度テーブル1401bの基礎となるデータが含まれる。記憶部113は、読み出しのみが可能なROM、読み書き更新が可能なフラッシュメモリーなどの不揮発性メモリー又はこれらの組み合わせを有する。
画像読取部12は、撮像部(スキャナー)などを有し、読み取り面に載置された原稿を読み取って画像データ化する。撮像部は、例えば、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色の画素値が読み取り可能な構成であり、所定の解像度の画像データを生成する。生成された画像データは、記憶部15などに記憶される。
画像形成部13は、形成対象画像データに基づいて記録媒体(用紙など)上に画像を形成する。画像形成部13としては、特には限られないが、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(黄色)、K(黒色)の各色のトナーを記録媒体上に定着させて画像を形成する電子写真方式の構成を有する。
搬送部14は、画像読取部12により読み取られる原稿や画像形成部13により形成対象画像データの画像が形成される記録媒体などを適切なタイミング及び速度で搬送する。搬送部14は、画像読取部12により読み取られる原稿を搬送する原稿搬送部141と、画像形成部13により画像が形成される記録媒体を搬送する媒体搬送部142とを備える。これら原稿搬送部141及び媒体搬送部142は、それぞれ、ステッピングモーター141a、142aと、これらのステッピングモーターを回転動作させる駆動部141b、142b(モータードライバー)と、駆動部141b、142bの動作をそれぞれ制御する駆動制御部141c、142c(回転動作制御装置)などを有する。
駆動部141b、142bは、ステッピングモーター141a、142aの磁場極性を所定の単位角度、例えば、90度変化させるようにステーターに印加する電圧極性を変化させる動作を行う。この変化は、駆動制御部141c、142cから入力される駆動制御信号に応じてなされる。
駆動部141b、142bからの駆動信号によって回転動作するステッピングモーター141a、142aにより、原稿や記録媒体(まとめて搬送媒体と記す)に当接するローラーの回転や搬送ベルトの移動動作が生じる。これによって搬送媒体がステッピングモーター141a、142aの回転速度に応じた速度で搬送される。これらステッピングモーター141a、142a及び当該ステッピングモーター141a、142aにより回転されるローラーや搬送ベルトは、一つに限られず、搬送媒体の搬送経路中の各所に複数設けられ得る。
駆動制御部141c、142cについては、後に詳述する。
記憶部15は、形成対象の画像データや、画像読取部12により読み取られた画像のデータなどを記憶保持する。記憶部15としては、DRAMなどの揮発性メモリーや、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリー等の読み書き可能な記憶媒体のうち一又は複数を有する。
操作受付部16は、操作キーや、表示部17と一体に構成されたタッチセンサーなどを備える。操作受付部16は、操作キーの押下操作や、表示部17の表示ディスプレイへの外部(主にユーザー)からのタッチ操作に応じた操作信号を制御部11に出力する。
表示部17は、制御部11からの制御信号に従って操作画面やステータスなどを表示する。表示部17には、特には限られないが、例えば、ドットマトリクス方式による表示を行う液晶ディスプレイ(LCD)が用いられる。
通信部18は、制御部11からの指示に従い、ネットワーク上のサーバー等と通信するためのインターフェイスであり、例えば、ネットワークカードや、無線LAN(IEEE802.11nなど)などによる無線通信用のモジュールである。通信部18は、コンピューターやプリントサーバーなどの外部機器から形成対象の画像データやプリントジョブに係る設定データを受信し、ステータス信号などを出力する。
次に本実施形態の搬送部14の構成について説明する。
以下では、媒体搬送部142の構成について説明するが、原稿搬送部141についても同一の構成とすることができる。
図2は、媒体搬送部142の機能構成について説明するブロック図である。
図2(a)に示すように、媒体搬送部142の駆動制御部142cは、RAM1401(設定記憶部)と、レジスター1402と、制御回路1403と、入出力I/F1404と、バッファー1405と、電流制御部1406などを備える。
これらのうち、レジスター1402及び制御回路1403により本発明の実施形態の回転動作制御装置における駆動制御部が構成される。
RAM1401は、一時的な設定値などを記憶する。RAM1401としては、高速な読み書きが可能であり、ここでは、SRAMが用いられるが、MRAMやFeRAMなどの不揮発性のメモリーであっても良い。RAM1401には、回転速度に係る指標値として、速度テーブル1401a(速度指標値の配列)及び加速度テーブル1401b(加速度指標値の配列)とが記憶される。速度テーブル1401aや加速度テーブル1401bの書き込みは、入出力I/F1404を介して外部の制御部11から行われる。書き込まれた速度テーブル1401aや加速度テーブル1401bは、ステッピングモーター141a、142aの回転速度の加減速時に制御回路1403から参照され、読み出される。
レジスター1402は、搬送速度制御に係る設定値を記憶する。レジスター1402には、加減速設定1402aが記憶され、制御回路1403により参照される。加減速設定1402aの書き込み設定は、入出力I/F1404を介して制御部11により行われる。なお、これら加減速設定1402aの内容は、速度テーブル1401aや加速度テーブル1401bとともにRAM1401になされても良い。
制御回路1403は、速度テーブル1401a、加速度テーブル1401b及び加減速設定1402aに基づいて駆動部142bに適切な速度でステッピングモーター142aを動作させるための駆動制御信号を出力する。制御回路1403は、計数回路1403a(カウンター回路)を有し、所定周波数のクロック信号を規定された回数計数するごとに切り替わる駆動制御信号を出力する。計数回路1403aは、後述のように、複数設けられて択一的に切り換えられ、利用されることとすることができる。制御回路1403は、制御部11の制御に基づいて専用のハードウェア回路(ASICなど)で制御動作を行っても良いし、CPUやRAMなどを別途備えてソフトウェア的に制御動作を行っても良い。あるいは、処理内容に応じて両者が切り換えられても良い。
入出力I/F1404は、駆動制御部142cの外部、ここでは、制御部11からの入力信号をRAM1401及びレジスター1402に切り換えて出力し、また、RAM1401及びレジスター1402の設定データを切り換えて駆動制御部142cの外部(制御部11)へ出力する。切り替えは、制御部11からの制御信号に基づいて行われ得る。
バッファー1405は、制御回路1403に対する搬送開始時のトリガー信号を受け、クロック信号に同期して適切なタイミングで出力する。これにより、搬送開始タイミング、速度変化の開始タイミングや搬送終了タイミングがそろえられる。
電流制御部1406は、駆動制御部142cに供給された電源電圧(電力)をステッピングモーター142aの各ステーターに出力する。出力された電圧は、駆動部142bからの駆動信号に基づいて適切な期間及び極性に切り換えられてステッピングモーター142aに印加されて、電流(磁場)を生じ、これによりローターを単位角度(90度)回転させる。電流制御部1406には、制御回路1403から加減速時に加減速のいずれであるかを示すステータス信号が出力される。また、ステッピングモーター142aを逆回転可能な場合には、ステータス信号には、正転又は逆転を示す情報が含まれていても良い。
また、駆動制御部142cには、所定の周波数のクロック信号CLKとリセット信号RSTが入力される。
制御回路1403の計数回路1403aは、図2(b)に示すように、カウンター21と、論理回路22と、フリップフロップ回路23(FF)とを有する。
カウンター21は、クロック信号CLKの入力回数を計数し、計数された数(カウント数)がカウント設定値211になると、論理回路22に所定の信号を出力する。カウンター21の計数する値は、カウント数がカウント設定値211になった時点でリセットされて「0」に初期化され、当該「0」からのカウントがそのまま計数される。あるいは、カウンター21は、カウント回数をカウント設定値211による除した剰余の値を保持し、当該剰余の値が「0」に戻るタイミングで所定の信号を出力する構成とすることができる。以降では、この構成の場合を含めて「カウンター21の計数する値がカウント設定値211になる」と記す。
論理回路22は、カウンター21から信号が入力されるごとに論理を反転させて、ハイレベル(H)とローレベル(L)とを交互に切り換える。フリップフロップ回路23は、ここでは、Dフリップフロップであり、CLK信号に同期して論理回路22からの出力論理に係る電圧レベルを保持し、当該電圧レベルの駆動制御信号を駆動部142bに出力する。そして、駆動制御信号の電圧レベルの変わり目が駆動部142bによるステッピングモーター142aを単位角度(90度)回転動作させるタイミングとなる。
カウンター21のカウント設定値211としては、RAM1401の速度テーブル1401aから読み出された値又は加速度テーブル1401bから読み出された値に基づいて算出された値が設定記憶される。すなわち、カウント設定値211の逆数がステッピングモーター142aの回転速度に応じた値となる。
次に、本実施形態の画像形成装置1における搬送媒体の搬送動作について説明する。
上述のように、画像形成装置1では、搬送媒体がステッピングモーター141a、142aの回転速度に応じた移動速度で移動される。このとき、ステッピングモーター141a、142aの回転速度は、トルクの大きさなどにより停止状態と所定の速度との間で即座に移行せず、変速期間(加速及び減速)を挟む。
図3は、本実施形態の画像形成装置1におけるステッピングモーター142aの速度変化を説明する図である。
なお、ステッピングモーター141aについても同一であるので、以下では、説明を省略する。
図3(a)に示すように、ステッピングモーター142aは、所定の速度で定速回転される期間R3の前後における速度を変化させる期間において、回転動作が加速される(スローアップ)期間R1、R2と、回転動作が減速される(スローダウン)期間R4、R5が設定されている。これらのうち、期間R1、R5は、時間軸(経過時間)に対して一定加速度で速度が変化し、期間R2、R4は、期間R1、R5との各接続部分での加速度よりも期間R3との接続部分での加速度が小さくなるように加速度変化を伴って速度が変化する。このように、一定速度での搬送動作に/から移行する前後に急激な速度変化(すなわち、瞬間的に大きな加速度)を生じさせないことで、搬送動作中のローラーや搬送ベルト、搬送媒体の位置や移動速度にむら、特に、加速停止時における移動速度の超過(オーバーシュート)などが生じるのを抑える。
図3(b)に示すように、駆動制御部142cの制御回路1403(フリップフロップ回路23)から出力される駆動制御信号は、ハイレベル信号Hとローレベル信号Lとの間を往復する矩形波パルス形状の二値信号である。パルス半周期ごと、すなわち、信号が立ち上がり又は立ち下がるごとに駆動部142bがステッピングモーター142a(ステーター)の極性を変化させてローターを単位角度(90度)回転させる。また、このパルス半周期の長さ、すなわち、上述のカウント設定値211は、ステッピングモーター142aの回転速度が変化する間、毎回設定される。
ここでは、半周期ごとに規定回数T1〜T13が定められており、期間R1における規定回数T1〜T6は、速度が等加速度で上昇するように定められる。また、期間R2における規定回数T7〜T12は、加速度を漸減させながら速度を増加させ、規定回数T13に漸近させるように定められる。そして、期間R3では、一定の規定回数T13で固定される。
計数回路1403aは、上述のように、毎半周期カウント設定が定められる可変計数回路と、期間R3に固定回数で維持される固定計数回路とが両方用意され、例えば、一方がハードウェア回路であり、他方がCPUによるソフトウェア制御による回路であっても良い。この場合、期間R1、R2、R4、R5では可変計数回路が用いられ、期間R3では固定計数回路が用いられるように切り替えがなされる。固定計数回路であっても、当初カウント設定値を更新設定することができ、記録媒体の種別や記録モード(画像の解像度など)に応じて各々定められ得る。
図4は、速度テーブル1401a及び加速度テーブル1401bの例を示す図表である。
これらのうち、速度テーブル1401aは、複数種類設けられて良い。また、ここでは、加速度テーブル1401bは、単一のテーブルのみが保持される。
図4(a)に示す速度テーブル1401aでは、アドレスに対応付けて次参照アドレスと規定カウント数が記憶されている。規定カウント数は、時間軸(計数開始からのカウント積算値)に対して逆数の値(すなわち速度)が一定の割合で増加するように(すなわち、一定の加速度となるように)定められている。次参照アドレスは、現在の参照アドレスに係る規定カウント数の次に読み出されるべき規定カウント数のアドレスの情報を示す。ステッピングモーター142aの停止状態から回転速度を上昇させる場合(期間R1)、アドレス「0」から次参照アドレスで示されたアドレス(すなわち、アドレス「0」から一つずつ増加する順番)に対応する規定カウント数が順番に読み出されてカウント設定値として定められる。ステッピングモーター142aを所定の回転速度から低下させる場合(期間R5)、次参照アドレスは、ひとつ前のアドレスになるように設定され、最大アドレスから一つずつ減少する順番で規定カウント数が順番に読み出される。すなわち、速度テーブル1401aは、ここでは、回転速度を変化させる期間のうち加速度が一定の期間に用いられる。
複数種類の速度テーブルが設けられている場合には、この一定の割合、すなわち加速度が互いに異なるように(複数の設定加速度に応じて)定められる。あるいは、複数の速度テーブルは、記憶部113に保持されて、必要な単一のテーブルのみが速度テーブル1401aとしてRAM1401に書き込み設定されても良い。
図4(b)に示す加速度テーブル1401bでは、アドレスに各々対応付けて次参照アドレスオフセットと加速度設定値とが記憶されている。上述の期間R2、R4(加速度を変化させる期間、回転速度を変化させる期間の開始から所定期間と終了前の所定期間とのうち少なくとも一方)の間、初速度に対して指定された加速度設定値を用いて次の速度を算出することで、次のカウント設定値が定められる。加速度設定値は、カウント数によらず、加速度の値に応じて定められる値とすることができる。次参照アドレスオフセット値は加速度テーブル1401b内での相対アドレスであり、絶対アドレス(物理アドレス、ここでは、「256」〜)であっても良い(図6(b)参照)。また、ここに記憶されている加速度カウント数は、絶対値であり、加速時及び減速時にカウント設定値をそれぞれ減少、増加させる処理は、制御回路1403により行われる。
図5は、レジスター1402に設定される加減速設定1402aの例を示す図表である。
図5(a)は、ステッピングモーター142aの停止状態から加速時に用いられる設定であり、図5(b)は、ステッピングモーター142aの定速回転動作状態から減速時に用いられる設定である。
これらの設定は、別々にレジスター1402に対してなされることも可能であるが、画像形成対象の記録媒体の種別や記録モードが設定された場合に制御部11によりセットでレジスター1402に書き込み設定されても良い。
図5(a)に示すように、加速時の設定として、加減速設定1402aには、加減速種別として「加速」に用いられる旨の設定がなされ(実際には、予め定められた二値のいずれかであって良い)ている。また、この加速時の設定には、速度テーブル1401aを用いた一定加速度での速度設定(期間R1)から加速度テーブル1401bを用いた速度設定(期間R2)へ移行するタイミング(変曲点)を示すアドレス、加速度テーブル1401bを用いた速度設定に移行する場合に最初に用いられる加速度値(変曲点参照先)を示すアドレス、及び加速度テーブル1401bを用いた速度設定により最終的に到達すべき速度(期間R3のカウント設定値;所定の目標速度)を示す目標カウント値が記憶されている。
変曲点アドレスは、通常では、目標カウント値に応じて定められる。任意の変曲点アドレスの規定カウント数(初期値)から同一の加速度変化、すなわち、単一の加速度テーブル1401bにおける共通の範囲の加速度設定値に基づいて速度を変化させていくことで、当該変曲点アドレスに対応する目標カウント値に漸近させることができる。また、複数の加速度(設定加速度)に応じた複数の速度テーブルに対して、初期加速度、すなわち、変曲点参照先のアドレス(すなわち、回転速度の算出に用いられる範囲)が各々定められることで、単一の加速度テーブル1401bにおける好適な範囲の加速度設定値に基づいて速度を変化させて、目標カウント値に漸近させていくことができる。
加速時には、まず、速度テーブル1401aのアドレス「0」から順に規定カウント数が読み出されてカウント設定値とされる。変曲点を示すアドレスでの規定カウント数に応じた計数がなされると、変曲点参照先のアドレスの加速度設定値が参照され、当該加速度設定値を用いて現在のカウント設定値を減少させる演算を行い、新たなカウント設定値を算出、設定する。このカウント設定値が計数されると、更に次の加速度設定値が参照されて順次カウント設定値が更新されていく。そして、このカウント設定値が目標カウント値以下となった時点(目標速度に到達した場合)で、当該目標カウント値がカウント設定値に設定されて加速(速度を変化させる期間、ここでは、加速度を変化させる期間でもある)が終了する。
一方、図5(b)に示すように、減速時の設定として、加減速設定1402aには、加減速種別として「減速」に用いられる旨の設定がなされている。また、減速時の設定には、初速度設定、加速度テーブル1401bにおける当初の加速度アドレス、加速度テーブル1401bを用いた漸減加速度(<0)での速度設定(期間R4)から一定加速度での速度設定(期間R5)へ移行するタイミング(変曲点)を示すアドレス、及び速度テーブル1401aを用いた速度設定に移行する場合に最初に用いられる速度値(変曲点参照先)を示すアドレスが記憶されている。なお、当初の加速度アドレスは固定(例えば、「280」)されていても良い。この場合には、この値(アドレス)をレジスター1402に記憶させる必要はない。また、初速度は、期間R3における速度に応じて変曲点参照先のアドレスと対で定まるものであり、この設定を選択してレジスター1402の加減速設定1402aに記憶させるために用いられるものである。
減速時には、まず、加速度テーブル1401bから初期加速度のアドレスの加速度設定値を参照し、当該加速度設定値と現在の速度(カウント設定値)とに基づいて次のカウント設定値を算出設定する。このカウント設定値が計数回路1403aで計数されると、次参照アドレスオフセット値に従って加速度設定値を取得するアドレスを一つずつ減少させながら、アドレスが変曲点に到達するまで順次カウント設定値を算出していく。変曲点のアドレスに応じた加速度設定値に基づくカウント設定値が計数されると、変曲点参照先の規定カウント数が速度テーブル1401aから取得されてそのままカウント設定値とされる。更に、このカウント設定値が計数されると、速度テーブル1401aの参照先アドレスを1つずつ減らしてゆき、アドレス「0」の規定カウント数「13332」の計数がなされて駆動制御信号が出力されると、ステッピングモーター142aを停止状態として動作制御を終了する。
すなわち、本実施形態の画像形成装置1では、ステッピングモーター142aの回転速度の加減速時、すなわち、回転速度を変化させる場合に、速度テーブル1401aの規定カウント数の配列に従って回転速度を定める期間と、加速度テーブル1401bの加速度設定値の配列に基づいて回転速度を算出して定める期間とが組み合わされて駆動部142bの動作が制御される。
また、算出された回転速度(カウント設定値)が目標速度(目標カウント値)を超過(変化方向について、元の回転速度と算出された回転速度が目標速度を跨いだ場合を変化の方向によらず含む)した場合には、最終的な回転速度は、目標速度に設定されて速度変化に係る制御動作が終了される。
また、加速時と減速時において、同一(共通)の速度テーブル1401a及び加速度テーブル1401bが用いられ、各々のテーブル内における配列データ(規定カウント数及び加速度設定値)の読み出し順が逆転される。
画像形成装置1では、レジスター1402の加減速設定1402aの変曲点アドレスと実際の参照アドレスとを比較しながら次の参照先を決定するのではなく、次参照アドレス自体を加減速設定1402aに基づいて変更することができる。
図6は、速度テーブル1401a及び加速度テーブル1401bの書き換え時の例を示す図表である。
図6(a)に示すように、加速時に用いられる速度テーブル1401aにおいて、アドレス「4」の次参照アドレスとして、加速度テーブル1401bのアドレスである「262」を直接指定することができる。また、図6(b)に示すように、減速時に用いられる加速度テーブル1401bにおいて、アドレス「262」の次の参照アドレスとして、速度テーブル1401aのアドレスである「4」を直接指定することができる。このように、次参照アドレスを指定しておくことで、加減速動作時におけるカウント設定値の取得、算出時に係る判別処理の負荷を若干低減させることができる。
これらの場合、制御回路1403が変更されたアドレス情報を別途RAM1401に保持させて初期化可能とすることができる。又は、制御部11が記憶部113の元データを上書きすることなどで、初期化動作が行われても良い。また、次参照アドレスの書き換え動作も、制御部11がレジスター1402やRAM1401への設定書き込み時に直接行っても良いし、制御回路1403がレジスター1402の加減速設定1402aに基づいて行っても良い。
図7は、本実施形態の画像形成装置1で実行される加減速制御処理の制御手順を示すフローチャートである。
本発明の実施形態の回転動作制御方法であるこの加減速制御処理は、制御部11の制御により入出力I/F1404を介して制御回路1403に開始命令、すなわち、ステッピングモーター142aの加速(動作開始)命令又は減速(動作停止)命令が入力されることで開始される。
加減速制御処理が開始されると、制御回路1403は、制御部11によりレジスター1402に設定された加減速設定1402aを取得する(ステップS101)。このとき、制御回路1403は、駆動制御部142cの構成及び必要に応じて、加減速設定1402aに基づいて速度テーブル1401a及び加速度テーブル1401bの次参照アドレス(次参照アドレスオフセット)を設定する。制御回路1403は、設定内容の加減速種別が加速設定か否かを判別する(ステップS102)。加速設定であると判別された場合には(ステップS102で“YES”)、制御回路1403は、速度テーブル1401aを参照してアドレス「0」に対応する規定カウント数(「13332」)を初期値として取得して、計数回路1403aのカウント設定値211として設定する(ステップS103)。
制御回路1403は、カウンター21によるカウント動作を開始させる(ステップS104)。カウンター21は、計数した値(カウント値)がカウント設定値211以上であるか否かを判別し(ステップS105)、カウント設定値211以上ではない場合には(ステップS105で“NO”)、カウント動作ごとにステップS105の処理を繰り返す。
カウント値がカウント設定値211以上であると判別された場合には(ステップS105で“YES”)、カウンター21から制御信号が論理回路22に出力されて、制御回路1403から出力される駆動制御信号が切り替わる。また、カウント値がリセットされて「0」に戻る。このとき、制御回路1403は、速度テーブル1401a又は加速度テーブル1401bの参照動作が既に変曲点後であるか、すなわち、次の参照アドレスが加速度テーブル1401bのアドレスであるか否かを判別する(ステップS106)。変曲点より後ではないと判別された場合には(ステップS106で“NO”)、制御回路1403は、速度テーブル1401aの次の参照アドレスのデータを参照して、新たな規定カウント数を取得し、カウント設定値211として設定する(ステップS107)。それから、制御回路1403の処理は、ステップS105に戻る。
ステップS106の判別処理で、変曲点より後であると判別された場合には(ステップS106で“YES”)、現在のカウント設定値211が目標カウント値以下であるか否かを判別する(ステップS108)。目標カウント値以下ではないと判別された場合には(ステップS108で“NO”)、制御回路1403は、加速度テーブル1401bを参照して加速度設定値を取得する。制御回路1403は、現在のカウント設定値211と取得された加速度設定値とにより、新たなカウント設定値211を算出してカウンター21にセットする(ステップS109)。それから、制御回路1403の処理は、ステップS105に戻る。
ステップS108の判別処理で、カウント設定値211が目標カウント値以下であると判別された場合には(ステップS108で“YES”)、制御回路1403は、カウンター21に目標値をカウント設定値211として設定する(ステップS110)。そして、制御回路1403は、加減速制御処理を終了する。以降では、目標値にセットされたカウント設定値に応じて固定速度でのステッピングモーター142aの駆動制御信号が制御回路1403から出力される。
一方、ステップS102の判別処理で加速設定ではない、すなわち、加減速種別が減速設定であると判別された場合には(ステップS102で“NO”)、制御回路1403は、速度テーブル1401aを参照して初速度アドレスの規定カウント数を取得し、また、加速度テーブル1401bを参照して、初期加速度アドレスの加速度設定値を取得する。制御回路1403は、規定カウント数に対して加速度設定値を適用して次のカウント設定値211を算出して、カウンター21に設定する(ステップS123)。なお、減速開始時には、カウント設定値211が既に設定されて、ステッピングモーター142aが定速回転動作又は加速動作しているので、初速度アドレスの規定カウント数を取得せずに、現在設定されているカウント設定値211に対して直接加速度設定値を適用して次のカウント設定値211を算出、設定しても良い。
制御回路1403は、カウント値がカウント設定値211以上であるか否かを判別する(ステップS124)。カウント設定値211以上ではないと判別された場合には(ステップS124で“NO”)、制御回路1403は、クロック信号が計数されてカウント値が変化するごとにステップS124の処理を繰り返す。
カウント値がカウント設定値211以上であると判別された場合には(ステップS124で“YES”)、カウンター21から制御信号が論理回路22に出力されて、制御回路1403から出力される駆動制御信号が切り替わる。また、カウント値がリセットされる。制御回路1403は、速度テーブル1401a又は加速度テーブル1401bの参照動作が変曲点以前であるか、すなわち、次の参照アドレスが加速度テーブル1401bのアドレスであるか否かを判別する(ステップS125)。変曲点以前であると判別された場合には(ステップS125で“YES”)、制御回路1403は、加速度テーブル1401bの次の参照アドレスオフセットを参照して、新たな加速度設定値を取得し、当該加速度設定値とカウント設定値211とを用いて次のカウント設定値211を算出して、カウンター21に設定する(ステップS126)。それから、制御回路1403の処理は、ステップS124に戻る。
ステップS125の判別処理で、変曲点以前ではない(変曲点後である)と判別された場合には(ステップS125で“NO”)、制御回路1403は、次の参照アドレスがあるか(又は現在の参照アドレスが「0」であるか)否かを判別する(ステップS127)。次の参照アドレスがあると判別された場合には(ステップS127で“YES”)、制御回路1403は、速度テーブル1401aを参照し、当該次の参照アドレスで示されている規定カウント数を取得して、次のカウント設定値211としてカウンター21に設定する(ステップS128)。それから、制御回路1403の処理は、ステップS124に戻る。
次の参照アドレスがないと判別された場合には(ステップS127で“NO”)、制御回路1403は、カウント設定値211として「0」を設定し、カウンター21によるカウント動作を停止させる(ステップS129)。そして、制御回路1403は、ステッピングモーター142aの回転動作を停止させた状態で加減速制御処理を終了する。
以上のように、第1実施形態の画像形成装置1の駆動制御部141c、142cは、ステッピングモーター141a、142aの回転速度に係る規定カウント数を記憶するRAM1401と、ステッピングモーター141a、142aの回転速度を定めて、当該回転速度に従ってステッピングモーター141a、142aを回転動作させる駆動部141b、142bの動作を制御する制御回路1403(及びレジスター1402)と、を備え、RAM1401には、速度テーブル1401aと、加速度テーブル1401bと、が記憶され、制御回路1403は、回転速度を変化させる場合に、速度テーブル1401aの規定カウント数の配列に従って回転速度を定める期間と、加速度テーブル1401bの加速度設定値の配列に基づいて回転速度を算出して定める期間とを組み合わせて駆動部141b、142bの動作を制御する。
このように、演算の期間を限定し、また、共通の加速度テーブルを用いることで演算量を低減しつつ、通常の速度変化部分には速度テーブルを用いて処理を簡略化することで、メモリー容量の増大を抑制しながら種々の速度変化を行わせることができる。このような構成及び制御により、速度変化時の動作精度を適切に向上させることができる。
また、加速度テーブル1401bにおける加速度設定値の配列は、任意の回転速度を初期値として回転速度を算出するのに共通に用いられる。
したがって、加速度テーブルを複数用意する必要がなく、また、同一加速度部分について加速度設定値を共用することができるので、メモリー容量の増大を抑制し、種々の速度変化パターンについて処理を単純化することができる。
また、RAM1401(及び/又は記憶部113)は、複数の設定加速度に応じて規定カウント数の配列に係る速度テーブル1401aを複数種類記憶し、制御回路1403は、設定加速度に応じて加速度設定値の配列のうち回転速度の算出に用いる範囲を各々定める。
このように、回転速度の加減速時に、そのとき設定される加速度の大きさに応じて一定速度に/から移行させるための加速度設定値の利用範囲を変曲点参照先のアドレスを用いて設定すれば良いので、加減速に係る設定処理や実際の動作を容易に行うことができる。
また、速度テーブル1401aにおける規定カウント数の配列は、回転速度を変化させる期間のうち加速度が一定の期間に用いられる。このように、速度変化がされる区間によらず変化傾向が変化しない規定カウント数についてテーブル化することで、メモリーに記憶させるデータ量をあまり増やさずに効率的に処理負荷の低減を図ることができる。
また、加速度テーブル1401bにおける加速度設定値の配列は、回転速度を変化させる期間のうち加速度を変化させる期間に用いられる。このように、加速度を変化させる区間に応じて速度の値の配列が変化する部分について、回転速度の初期値と、加速度設定値とに基づいて回転速度を計算することで、速度テーブルとして保持するデータの量を低減することができる。また、このような区間のみで演算により速度を算出することで、必要以上に負荷を大きくしない。
また、加速度を変化させる期間は、回転速度を変化させる期間の開始から所定期間と終了前の所定期間とのうち少なくとも一方にそれぞれ設けられる。このように、加速度ゼロの区間と加速度が非ゼロの区間とをつなぐ部分で加速度を変化させることで、ローラーやベルトなどに急な速度変化、すなわち、瞬間的な大きな加速度(大きな力)が生じることを防ぎ、これらの振動などを発生を効果的に抑止することができる。
また、制御回路1403は、加速度を変化させる期間において逐次算出される回転速度(カウント設定値)が所定の目標速度(目標カウント値)に到達した場合に、加速度を変化させる期間を終了させる。種々の速度の初期値から加速度設定値を用いて速度を算出する場合には、算出された値が規定カウント数と必ずしも一致しないので、目標速度に到達したか否かにより容易に加速度変化期間の終了を判断することができる。
また、制御回路1403は、算出された回転速度(カウント設定値)が前回の回転速度との間の変化により所定の目標速度(目標カウント値)を超過した場合に、回転速度を目標速度に設定する。上述のように、算出された値が最終的な目標速度と異なりやすいので、最終的な速度としては目標速度自体に設定しなおすことで、正確に所望の回転速度でステッピングモーター141a、142aを回転動作させることができる。
また、制御回路1403は、回転速度を上昇させる場合と回転速度を低下させる場合とで共通の速度テーブル1401aにおける規定カウント数の配列及び加速度テーブル1401bにおける加速度設定値の配列をそれぞれ用い、当該配列内の各配列要素の読み出し順を逆転させる。このように、加速時と減速時で共通のテーブルデータを用いることで、メモリー容量の増加を更に抑えることができる。
また、速度指標値である規定カウント数は、所定の周波数のクロック信号のカウント数であり、制御回路1403は、クロック信号の入力回数が規定カウント数に示されたカウント数となるごとに駆動部141b、142bによりステッピングモーター141a、142aを単位角度(90度)回転動作させる。
このように、クロック信号をベースとしてステッピングモーター141a、142aの動作を制御するので、容易に正確な速度でのステッピングモーター141a、142aの回転動作を維持することができる。
また、回転速度を変化させる期間中に、RAM1401では、規定カウント数及び加速度設定値が、当該規定カウント数又は前記加速度設定値の次に読み出される規定カウント数又は加速度設定値の記憶位置を示す次参照アドレスにそれぞれ対応付けて記憶されている。
これにより、読み出し動作時に次参照アドレス情報だけに基づいて容易に次の規定カウント数や加速度設定値を読み出すことが可能になるので、特に高速な読み出し時などに多大な負荷をかけずに安定してこれらの値を取得し、ステッピングモーター141a、142aの回転速度を設定制御することができる。
また、本実施形態の画像形成装置1は、上述の駆動制御部141c、142cと、駆動部141b、142bと、ステッピングモーター141a、142aと、を有する搬送部14と、搬送部14により搬送される媒体に対して画像を形成する画像形成部13と、を備える。
このような画像形成装置1によれば、搬送媒体の搬送開始時や終了時などにローラーやベルトなどに瞬間的に大きな力を加えずに安定して搬送動作を行うことが可能である。したがって、メモリー容量を大きく増加させることなく、搬送媒体を安定して正確な位置で搬送することができるので、精度良く原稿の読み取りや記録媒体への画像形成を行うことが可能となる。
また、本実施形態のステッピングモーターの回転動作制御方法では、RAM1401には、規定カウント数の配列である速度テーブル1401aと、加速度設定値の配列である加速度テーブル1401bと、が記憶され、回転速度を変化させる場合に、規定カウント数の配列に従って回転速度を定める期間と、加速度設定値の配列に基づいて回転速度を算出して定める期間とを組み合わせて駆動部141b、142bの動作を制御する回転速度設定ステップ、を含む。
このような回転動作制御方法により、演算の期間を限定し、また、共通の加速度テーブルを用いることで演算量を低減しつつ、通常の速度変化部分には速度テーブルを用いて処理を簡略化することで、メモリー容量の増大を抑制しながら種々の速度変化を行わせることができる。したがって、速度変化時の動作精度を適切に向上させることができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態の画像形成装置について説明する。
第2実施形態の画像形成装置1の構成は、第1実施形態の画像形成装置と同一であり、同一の符号を用いることとして説明を省略する。
次に、第2実施形態の画像形成装置1における搬送媒体の搬送動作について説明する。
図8は、搬送媒体(記録媒体)の搬送開始途中、すなわち、ステッピングモーター141a、142aの回転速度が上昇中に搬送(回転動作)を中止する命令が取得された場合におけるステッピングモーター141a、142aの回転速度の変化について示す図である。
この画像形成装置1では、ステッピングモーター141a、142aの回転速度が上昇中に、タイミングtsで搬送を中止する命令が取得された場合、即座に速度を減少させずに加速度を徐々に減少させ、連続的に速度変化を増加からゼロを経て減少に変化させる。そして、所定の加速度(<0)に到達した後は、一定加速度で速度を「0」にまで減少させる。
この場合、加速動作から減速動作に連続して変化するので、次参照アドレスを速やかに書き換える必要がある。あるいは、加速時用の次参照アドレスと減速時用の次参照アドレスが各々設定されていても良い。また、上述のように、次参照アドレスの設定データを用いずに次参照アドレスを逐次決定する構成を有し、また、処理を行っても良い。
搬送を中止する命令としては、操作受付部16によるユーザー操作などの受付によるもののほか、図示略のセンサーなどにより搬送媒体の供給、搬送状況に異常が検出された場合などに割り込み信号として入出力I/F1404を介して入力されるものなどが含まれ得る。
図9は、本実施形態の画像形成装置1で実行される加減速制御処理の制御手順を示すフローチャートである。
この加減速制御処理は、第1実施形態の加減速制御処理と比較して、ステップS111、S115、S116の処理が追加されている。その他の処理内容については同一であり、同一の処理内容には同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
ステップS106の判別処理で、テーブル参照動作が変曲点後ではない(速度テーブル1401aの参照である)と判別された場合(ステップS106で“NO”)、制御回路1403は、搬送動作(ステッピングモーター141a又はステッピングモーター142aの回転動作)の中止命令が取得されたか否かを判別する(ステップS115)。取得されていないと判別された場合には(ステップS115で“NO”)、制御回路1403の処理は、ステップS107に移行する。
搬送動作の中止命令が取得されたと判別された場合には(ステップS115で“YES”)、制御回路1403は、次の参照アドレスを変曲点アドレス、すなわち、加速度テーブル1401bに変更する。また、定められている目標カウント値を現在の回転速度に応じた値に変更する(ステップS116)。それから、制御回路1403の処理は、ステップS108に移行する。
また、ステップS110の処理の後、制御回路1403は、搬送動作(ステッピングモーター141a又はステッピングモーター142aの回転動作)の中止命令が取得されているか否かを判別する(ステップS111)。取得されていないと判別された場合には(ステップS111で“NO”)、制御回路1403は、加減速制御処理を終了する。
搬送動作の中止命令が取得されていると判別された場合には(ステップS111で“YES”)、制御回路1403の処理は、ステップS101の処理に移行して、続けて減速に係る設定を取得する。
このように、第2実施形態の画像形成装置1では、制御回路1403は、回転速度の上昇中にステッピングモーター141a、142aの回転動作を中止させる命令が取得された場合、加速度設定値の配列を用いて回転速度の加速度を漸次低下させて当該回転速度の変化をゼロとした後に、当該回転速度を低下(減速)させる。このように、搬送動作を停止させる場合でも、ステッピングモーター141a、142aの回転速度をいきなり大きく変更させないことで、ステッピングモーター141a、142aの脱調などを抑制し、動作再開時における搬送媒体の位置取得などを容易に行うことを可能とすることができる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態の画像形成装置について説明する。
第3実施形態の画像形成装置1の構成は、第1実施形態の画像形成装置1の構成と同一であり、同一の符号を用いることとして説明を省略する。本実施形態の画像形成装置1では、レジスター1402及び制御回路1403は、本実施形態の画像形成装置1(回転動作制御装置である駆動制御部141c、142c)における取得手段を構成する。
次に、第3実施形態の画像形成装置1における搬送媒体の搬送動作について説明する。
図10は、ステッピングモーター141a、142aの回転速度及び加速度の変化パターンの例、及び当該変化パターンに応じてレジスター1402に設定される加減速設定1402aの一部の例を示す図である。
本実施形態の画像形成装置1では、図10(a)に示すように、ステッピングモーター141a、142aの停止状態から加速開始時及び減速時における停止状態への移行時においても加速度変化を近似的に連続的なものとする。また、回転速度は、停止状態と所定の一定速度との間だけでなく複数の搬送速度間でも変化し得る。すなわち、ステッピングモーター141a、142aの回転動作において、大きな加速度変化により大きな力(トルク)がステッピングモーター141a、142aにかかるのを防ぎ、これにより、搬送時におけるローラーや搬送ベルトなどの振動だけでなく、ステッピングモーター141a、142aの脱調なども効果的に抑止されて、確実かつ正確な位置取得が可能となる。
ここでは、まず、回転速度を上昇させる期間は、加速度を上昇させる期間R21(速度が「0」〜C1、加速度がA0〜A1)、一定加速度の期間R11(速度がC1〜C2、加速度がA1)及び加速度を低下させる期間R22(速度がC2〜C0、加速度がA1〜A0)からなり、これらの期間中の加速動作により、大きな速度変化を伴わずに一定の速度がC0の期間R31に移行する。次に、回転速度を低下させる期間は、加速度を低下させる期間R23(速度がC0〜C2、加速度が−A0〜−A1)、一定加速度の期間R12(速度がC2〜C3、加速度が−A1)及び加速度を負の値から上昇させて「0」に近づける期間R24(速度がC3〜C4、加速度が−A1〜−A0)からなり、これらの期間中の加速動作(加速度は負)により、大きな速度変化を伴わずに一定速度C4の期間R32に移行する。その後、更に回転速度を低下させる期間は、加速度が低下する期間R25(速度がC4〜C5、加速度が−A0〜−A1)、一定加速度の期間R13(速度がC5〜C1、加速度が−A1)及び加速度を上昇させる期間R26(速度がC1〜「0」、加速度が−A1〜−A0)から構成されて、これらの期間中の加速動作(加速度は負)により、回転動作が停止される。
図10(b)に示すように、加速時にレジスター1402に記憶される加減速設定1402aでは、加減速種別の設定と、加速度の初期値と、当初の加速度テーブル1401bを用いた加速度変化状態から一定加速度に移行するタイミングに係る情報である目標カウント値及び参照先と、速度テーブル1401aを用いた一定加速度状態から再度加速度変化状態に移行するタイミングに係る情報である変曲点及び変曲点参照先と、加速度変化状態から一定速度状態に移行するタイミングに係る情報である目標カウント値と、が記憶される。ここで、Addr(A0)などは、加速度A0に対応するアドレスを説明上示しているものであり、実際にはそのアドレスの値が保持されている。また、目標カウント値C0、C1は、速度テーブル1401a内で規定されている規定カウント数と同一である必要はない。
また、図10(c)についても加速時と同様に加速度テーブル1401bを用いた速度算出期間と速度テーブル1401aを用いた速度取得期間との2回のつなぎ目に係る情報、加減速種別の設定、最初の加速度情報及び最終的な目標カウント値が各々用いられる順番に保持される。すなわち、本実施形態の画像形成装置1では、加速時でも減速時でも速度算出期間、速度取得期間及び速度算出期間が順番に設定され、最終的な目標カウント値で加減速動作が終了される。
なお、本実施形態では、一回の加速時や減速時に同一の加速度変化範囲を反対向きに2回利用することになるので、予め全ての次参照アドレスを設定しておくことが出来ない。したがって、ここでは、次参照アドレスを用いずに、配列順、加減速種別の情報及び変曲点アドレスや変曲点参照先の情報に基づいて、逐次次に参照するアドレスを決定していく。
このような場合、レジスター1402の加減速設定1402aを書き換えて、当該設定内容を逐次参照して判別処理を行うことで、ステッピングモーター141a、142aの回転動作中における第2実施形態の画像形成装置1における搬送中止命令に加えて、一定加速度での加速動作の中止に係る命令、すなわち、当初の変曲点アドレスで示される回転速度(規定カウント数)に到達する前に外部からの当該命令の取得タイミングを等加速度制御から加速度変更制御に変更する切替タイミングとするように変曲点アドレスを変更し、また、目標カウント値を低下させる命令)を容易に行うことができる。このような命令は、同様に、操作受付部16による所定の命令の入力操作や図示略のセンサーによる所定の異常などの検出結果に基づく割り込み信号などをトリガーとしてなされ得る。
図11は、本実施形態の画像形成装置1で実行される加減速制御処理の制御手順を示すフローチャートである。
この加減速制御処理は、第1実施形態の画像形成装置1における加減速制御処理と比較して、ステップS106、S125、S127の処理がそれぞれステップS106a、S125a、S127aに置き換えられ、ステップS127aの処理位置がステップS127の処理位置から変更され、また、ステップS130の処理が追加された点を除いて同一であり、同一の処理内容には同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
ステップS105の処理で“YES”に分岐すると、制御回路1403は、次の参照アドレスが加速度テーブル1401bのものであるか否かを判別する(ステップS106a)。加速度テーブル1401bのものであると判別された場合には(ステップS106aで“YES”)、制御回路1403の処理は、ステップS108に移行する。加速度テーブル1401bのものではない(速度テーブル1401aのものである)と判別された場合には(ステップS106aで“NO”)、制御回路1403の処理は、ステップS107に移行する。
また、ステップS124の処理で“YES”に分岐すると、制御回路1403は、次の参照アドレスが加速度テーブル1401bのものであるか否かを判別する(ステップS125a)。加速度テーブル1401bのものではない(速度テーブル1401aのものである)と判別された場合には(ステップS125aで“NO”)、制御回路1403の処理は、ステップS128に移行する。加速度テーブル1401bのものであると判別された場合には(ステップS125aで“YES”)、制御回路1403の処理は、ステップS127aに移行する。
ステップS127aの処理に移行すると、制御回路1403は、カウント設定値が目標カウント値以上であるか否かを判別する(ステップS127a)。目標カウント値以上ではないと判別された場合には(ステップS127aで“NO”)、制御回路1403の処理は、ステップS126に移行する。目標カウント値以上であると判別された場合には(ステップS127aで“YES”)、目標値が所定の上限値、ここでは、例えば、「7659」、すなわち、速度テーブル1401aにおいて2番目に大きい(動作が遅い)値よりも大きいか否かを判別する(ステップS130)。
目標値が所定の上限値よりも大きいと判別された場合には(ステップS130で“YES”)、制御回路1403の処理は、ステップS129に移行する。目標値が所定の上限値以下であると判別された場合には(ステップS130で“NO”)、制御回路1403の処理は、ステップS110に移行する。
以上のように、第3実施形態の画像形成装置1では、制御回路1403及びレジスター1402は、回転速度を変化させる期間中に、規定カウント数の配列に従って回転速度を定める期間と、加速度設定値の配列に基づいて回転速度を算出して定める期間との切替タイミングを外部から取得することができる。
これにより、画像形成装置1では、通常の制御外で急にステッピングモーター141a、142aの回転速度の上昇を中止させるような状況が生じても、柔軟かつ容易に対応してローラー、ベルトやステッピングモーター141a、142aに大きな力がかからないように回転速度を適切に変化制御させることができる。
また、取得手段としての制御回路1403及びレジスター1402は、切替タイミングを割り込み信号として取得する。このように、割り込み信号により通常の制御外で速やかに命令を取得することで、回転速度の上昇中止の要求に対して迅速かつ適切に対応することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、速度テーブル1401aは、一定加速度の期間に用いられ、加速度テーブル1401bは、加速度が変化する期間に用いられることとしたが、これに限られない。例えば、停止状態から回転動作を開始する場合や回転状態から停止状態に移行する場合(図10(a)おける期間R21、R26)などの期間については、速度テーブル1401aに規定カウント数が設定されても良い。また、加速度テーブル1401b内に加速度が一定の期間が含まれていても良い。
また、上記実施の形態では、加速度を変化させる期間を各速度変化期間のうち、一定速度での回転動作の前後との接続部分に設けた例と、各速度変化期間の最初と最後に全て設けた例とを挙げて説明したが、これに限られない。例えば、読み取り時や画像形成時におけるローラーやベルトの振動だけを抑えるのであれば、加速時における速度変化期間にのみ加速度を変化させる期間を設定しても良い。
また、上記実施の形態の各フローチャートでは、加速度を変化させる期間の終了をカウント設定値が目標カウント値に到達したか否かによって判断したが、これに限られない。加速度を変化させる期間における加速度の変化量が定まっていれば、加速度を変化させる回数も規定することが可能であるので、図6(b)に示したように、加速度テーブル1401bにおける次参照アドレスを速度テーブル1401aのアドレスとして実際のカウント設定値を確認せずに加速度を変化させる期間を終了させても良い。
また、上記実施の形態では、速度を上昇させる場合と低下させる場合とで共通の速度テーブル1401aや加速度テーブル1401bを用いることとしたが、これに限られない。例えば、速度を低下させて停止させる場合にのみローラーやベルトの振動を許容するが、速度の上昇時にも低下時にもステッピングモーター141a、142aの脱調を許容しないように加速度が定められる場合などには、異なるテーブルが用いられても良い。
また、上記実施の形態では、複数種類の加速度に応じた複数の速度テーブルを用意することが可能としたが、最も小さい加速度に応じた速度テーブルを用意し、設定加速度に応じて飛ばしながら速度設定していくこととしても良い。ただし、速度設定としてカウント値を用いる場合には、カウント値に速度情報だけでなく経過時間の情報が含まれるため、等加速度とするには適切な設定や演算が必要となる場合があり得る。
また、上記実施の形態では、加速度テーブル1401bが単一であるものとして説明したが、複数である場合を排除しない。しかしながら、加速度テーブル1401bの数が多いと、その分必要なメモリーの容量が増大し、本願発明の効果が得られなくなっていくので、ここでは、速度テーブル1401aの数よりは少なく、少なくとも一部の加減速パターンでは共通利用が可能とされる。
また、上記実施の形態では、出力される回転速度は一つであるとして説明したが、搬送媒体の搬送経路上における回転半径の異なる複数のローラーを回転させる場合などに、それぞれ対応する複数の回転速度を設定して各々出力させることができる。また、複数の同一形状のローラーを回転動作させる複数のステッピングモーターに対しても、駆動制御信号が各々別途に設定制御されても良い。
また、上記実施の形態では、所定の周波数のクロック信号をカウントする回数に応じてステッピングモーター141a、142aの速度を制御し、当該カウント数を規定カウント数として速度テーブル1401aに保持することとしたが、速度テーブル1401aには速度値として保持されても良い。また、ステッピングモーター141a、142aの速度制御範囲などに応じて、駆動制御信号の半周期ごとに速度制御を行うのではなく、所定の時間ごとに速度制御を行うこととしても良い。
また、上記3つの実施形態で各々示した各制御内容は、互いに矛盾しない範囲において適宜組み合わせたり除外したりすることができる。
また、上記実施の形態では、電子写真方式の画像形成装置における記録媒体の搬送部及びスキャン機能に係る読み取り原稿の搬送部について本発明に係るステッピングモーターの回転速度の制御動作を行わせた例について説明したが、これに限られない。その他の方式による画像形成装置であっても良いし、画像形成を行わない読み取り機などであっても良い。あるいは、記録媒体や読み取り原稿以外の部材が搬送される搬送装置に本発明を適用しても良い。
その他、上記実施の形態で示した構成、制御内容やその手順などの具体的な細部は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
1 画像形成装置
11 制御部
111 CPU
112 RAM
113 記憶部
12 画像読取部
13 画像形成部
14 搬送部
141 原稿搬送部
141a ステッピングモーター
141b 駆動部
141c 駆動制御部
142 媒体搬送部
142a ステッピングモーター
142b 駆動部
142c 駆動制御部
1401a 速度テーブル
1401b 加速度テーブル
1402 レジスター
1402a 加減速設定
1403 制御回路
1403a 計数回路
1404 入出力I/F
1405 バッファー
1406 電流制御部
15 記憶部
16 操作受付部
17 表示部
18 通信部
19 バス
21 カウンター
211 カウント設定値
22 論理回路
23 フリップフロップ回路

Claims (16)

  1. ステッピングモーターの回転速度に係る指標値を記憶する設定記憶部と、
    前記ステッピングモーターの回転速度を定めて、当該回転速度に従って前記ステッピングモーターを回転動作させる駆動部の動作を制御する駆動制御部と、
    を備え、
    前記設定記憶部には、速度指標値の配列と、加速度指標値の配列と、が記憶され、
    前記駆動制御部は、前記回転速度を変化させる場合に、前記速度指標値の配列に従って前記回転速度を定める期間と、前記加速度指標値の配列に基づいて前記回転速度を算出して定める期間とを組み合わせて前記駆動部の動作を制御する
    ことを特徴とする回転動作制御装置。
  2. 前記加速度指標値の配列は、任意の回転速度を初期値として前記回転速度を算出するのに共通に用いられることを特徴とする請求項1記載の回転動作制御装置。
  3. 前記設定記憶部は、複数の設定加速度に応じて前記速度指標値の配列を複数種類記憶し、
    前記駆動制御部は、前記設定加速度に応じて前記加速度指標値の配列のうち前記回転速度の算出に用いる範囲を各々定める
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の回転動作制御装置。
  4. 前記速度指標値の配列は、前記回転速度を変化させる期間のうち加速度が一定の期間に用いられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の回転動作制御装置。
  5. 前記加速度指標値の配列は、前記回転速度を変化させる期間のうち加速度を変化させる期間に用いられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の回転動作制御装置。
  6. 前記加速度を変化させる期間は、前記回転速度を変化させる期間の開始から所定期間と終了前の所定期間とのうち少なくとも一方にそれぞれ設けられることを特徴とする請求項5記載の回転動作制御装置。
  7. 前記駆動制御部は、前記加速度を変化させる期間において逐次算出される前記回転速度が所定の目標速度に到達した場合に、前記加速度を変化させる期間を終了させることを特徴とする請求項5又は6記載の回転動作制御装置。
  8. 前記駆動制御部は、前記算出された回転速度が前回の回転速度との間の変化により前記所定の目標速度を超過した場合に、前記回転速度を前記目標速度に設定することを特徴とする請求項7記載の回転動作制御装置。
  9. 前記駆動制御部は、前記回転速度を上昇させる場合と前記回転速度を低下させる場合とで共通の前記速度指標値の配列及び前記加速度指標値の配列をそれぞれ用い、当該配列内の指標値の読み出し順を逆転させることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の回転動作制御装置。
  10. 前記速度指標値は、所定の周波数のクロック信号のカウント数であり、
    前記駆動制御部は、前記クロック信号の入力回数が当該速度指標値に示されたカウント数となるごとに前記駆動部により前記ステッピングモーターを単位角度回転動作させる
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の回転動作制御装置。
  11. 前記回転速度を変化させる期間中に、前記設定記憶部では、前記速度指標値及び前記加速度指標値が、当該速度指標値又は前記加速度指標値の次に読み出される速度指標値又は加速度指標値の記憶位置を示すアドレスの情報にそれぞれ対応付けて記憶されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の回転動作制御装置。
  12. 前記回転速度を変化させる期間中に、前記速度指標値の配列に従って前記回転速度を定める期間と、前記加速度指標値の配列に基づいて前記回転速度を算出して定める期間との切替タイミングを外部から取得する取得手段を備えることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の回転動作制御装置。
  13. 前記取得手段は、前記切替タイミングを割り込み信号として取得することを特徴とする請求項12記載の回転動作制御装置。
  14. 前記駆動制御部は、前記回転速度の上昇中に前記ステッピングモーターの回転動作を中止させる命令が取得された場合、前記加速度指標値の配列を用いて前記回転速度の加速度を漸次低下させて当該回転速度の変化をゼロとした後に、前記回転速度を低下させることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載の回転動作制御装置。
  15. 請求項1〜14のいずれか一項に記載の回転動作制御装置と、
    前記駆動部と、
    前記ステッピングモーターと、
    を有する搬送部と、
    前記搬送部により搬送される媒体に対して画像を形成する画像形成動作部と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  16. ステッピングモーターの回転速度に係る指標値を記憶する設定記憶部を用い、前記ステッピングモーターの回転速度を定めて、当該回転速度に従ってステッピングモーターを回転動作させる駆動部の動作を制御する回転動作制御方法であって、
    前記設定記憶部には、速度指標値の配列と、加速度指標値の配列と、が記憶され、
    前記回転速度を変化させる場合に、前記速度指標値の配列に従って前記回転速度を定める期間と、前記加速度指標値の配列に基づいて前記回転速度を算出して定める期間とを組み合わせて前記駆動部の動作を制御する回転速度設定ステップ、
    を含むことを特徴とする回転動作制御方法。
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