JP2016147451A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】速度入力信号を切り替えても回転多面鏡の回転速度を安定して制御することができる画像形成装置を提供する。【解決手段】回転可能な感光ドラム21と、光ビームLを出射する光源300と、光源から出射された光ビームが感光ドラムの表面を走査するように光ビームを偏向する回転多面鏡305と、回転多面鏡を回転させるモータ304と、回転多面鏡の回転速度に応じた第一信号317を出力する第一回転検出手段330と、回転多面鏡の回転速度に応じた第二信号316を出力する第二回転検出手段312と、第一信号に従ってモータの回転を制御するための第一ゲインと第二信号に従ってモータの回転を制御するための第二ゲインとを保存する記憶部211、213と、を備え、第一信号に従って第一ゲインに基づいてモータの回転を制御する第一制御と、第二信号に従って第二ゲインに基づいてモータの回転を制御する第二制御とを切り替える画像形成装置。【選択図】図3

Description

本発明は、回転可能な感光ドラムと回転多面鏡とを有する画像形成装置に関する。
カラー画像を形成するカラー画像形成装置(以下、画像形成装置という。)において、トナー像を担持する感光ドラムの表面速度が定速になるように感光ドラムを駆動することが求められている。感光ドラムの表面速度が変動すると、光ビームにより露光される感光ドラムの表面上の露光位置が本来露光されるべき位置からずれてしまう。そこで、感光ドラムの表面速度が定速になるように感光ドラムの回転速度が制御される。しかし、感光ドラムを駆動するモータの速度変動、感光ドラムの偏心、歯車のピッチムラ、感光ドラムへ搬送される記録媒体の突入ショック等により、感光ドラムの表面速度が変動することがある。
感光ドラムの表面速度が目標速度より速い場合、走査線間の距離が大きくなり単位面積当たりの積算露光光量が減少して現像コントラストが小さくなるので、画像濃度が低くなる。ここで、現像コントラストは、光ビームにより露光された感光体の表面電位と現像ローラに印加される現像バイアス電圧との差である。その上、光ビームは、感光ドラムの表面の移動方向(以下、副走査方向という。)において本来露光されるべき位置の上流の位置で感光ドラムの表面を露光するので、画像の位置が副走査方向において上流方向へずれてしまう。他方、感光ドラムの表面速度が目標速度より遅い場合、走査線間の距離が小さくなり単位面積当たりの積算露光光量が増加して現像コントラストが大きくなるので、画像濃度が高くなる。その上、光ビームは、副走査方向において本来露光されるべき位置の下流の位置で感光ドラムの表面を露光するので、画像の位置が副走査方向において下流方向へずれてしまう。
つまり、感光ドラムの表面速度の変動は、現像コントラストのムラ(画像濃度のムラ)を生じさせるだけでなく、副走査方向における画素密度のばらつきを生じさせる。現像コントラストのムラ及び画素密度のばらつきは、バンディング(周期的な帯状の濃度ムラ)、色ずれ(重ね合わされる色間の位置ずれ)等の画像不良を生じさせる。この問題に対処するために、感光ドラムの回転速度の周期的な変動に従って回転多面鏡の回転速度を変化させる技術が提案されている。感光ドラムの回転速度の変動に従って回転多面鏡の回転速度を変化させることにより、感光ドラムの回転速度の変動にかかわらず適切な現像コントラストを維持することができる。この場合、感光ドラムの回転速度の微細な変動に従って回転多面鏡の回転速度を変化させるために、回転多面鏡の回転速度をできる限り細かく制御することが望ましい。
回転多面鏡の回転速度を制御するために、回転多面鏡の回転速度を検出する必要がある。回転多面鏡の回転速度は、回転多面鏡を回転させるモータに設けられたホール素子又はFGセンサから出力される回転周期信号に基づいて検出することができる。また、画像形成時は、光源から出射され回転多面鏡により偏向された光ビームを検出する光ビーム検出センサから出力される光周期信号に基づいて回転多面鏡の回転速度を検出することができる。画像形成時に光周期信号に基づいて回転多面鏡の回転速度を制御する理由は、主走査方向における画像の書き出し位置を一定にするためである。回転多面鏡の回転速度の制御は、回転多面鏡の回転開始時にモータからの回転周期信号に基づいて行われる。回転多面鏡が目標回転速度で安定して回転し光源が点灯された後、回転多面鏡の回転速度の制御は、光周期信号に基づいて行われる。すなわち、回転多面鏡の回転速度の制御は、回転周期信号に基づく制御から光周期信号に基づく制御へ切り替えられる。
しかし、回転多面鏡の回転速度の制御を、回転周期信号に基づく制御から光周期信号に基づく制御へ切り替えるときに、遅延時間が大きくなるという問題がある。特許文献1は、この問題を解決するために、光周期信号に基づく制御がなされているときに、回転周期信号と基準信号との間の位相差及び周期差を求め、位相差及び周期差から制御指令信号を生成することを開示している。特許文献1によれば、光源が消灯されたときに、光周期信号に基づく制御から制御指令信号に基づく制御へ切り替えるので、遅延時間を短縮することができる。
特開2012−139915号公報
ところで、感光ドラムの回転速度の変動に従って回転多面鏡の回転速度を変化させる場合、回転多面鏡の回転速度と目標回転速度との偏差、偏差の時間積分及び偏差の微分に比例して回転速度を制御するPID制御が行われる。しかし、回転多面鏡の回転速度をPID制御する場合、特許文献1に開示されているような制御切り替えを行うと、図10に示すように回転多面鏡の回転速度が安定しないという問題がある。図10は、速度入力信号を切り替えたときの回転多面鏡の回転速度を示す図である。図10は、回転周期信号に基づくPID制御から光周期信号に基づくPID制御へ切り替えたときの回転多面鏡の回転速度を示している。図10からわかるように、PID制御のゲインを変更せずに、速度入力信号を回転周期信号から光周期信号へ切り替えると、回転多面鏡の回転速度が不安定になる。
そこで、本発明は、速度入力信号を切り替えても回転多面鏡の回転速度を安定して制御することができる画像形成装置を提供する。
上記課題を解決するために、本発明による画像形成装置は、
回転可能な感光ドラムと、
光ビームを出射する光源と、
前記光源から出射された前記光ビームが前記感光ドラムの表面を走査するように前記光ビームを偏向する回転多面鏡と、
前記回転多面鏡を回転させるモータと、
前記回転多面鏡の回転速度に応じた第一信号を出力する第一回転検出手段と、
前記回転多面鏡の回転速度に応じた第二信号を出力する第二回転検出手段と、
前記第一信号に従って前記モータの回転を制御するための第一ゲインと前記第二信号に従って前記モータの回転を制御するための第二ゲインとを保存する記憶部と、
を備え、
前記第一信号に従って前記第一ゲインに基づいて前記モータの回転を制御する第一制御と、前記第二信号に従って前記第二ゲインに基づいて前記モータの回転を制御する第二制御とを切り替える。
本発明によれば、速度入力信号を切り替えても回転多面鏡の回転速度を安定して制御することができる。
画像形成装置の断面図。 感光ドラムの駆動機構を示す図。 光走査装置の構成を示すブロック図。 実施例1によるCPUの制御動作を示す流れ図。 実施例1によるモータと光源の制御動作を示す図。 実施例2によるCPUの制御動作を示す流れ図。 実施例2によるモータと光源の制御動作を示す図。 実施例3によるCPUの制御動作を示す流れ図。 実施例3によるFG信号、BD信号及び補正FG信号を示す図。 速度入力信号を切り替えたときの回転多面鏡の回転速度を示す図。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態を説明する。
(画像形成装置)
図1は、画像形成装置100の断面図である。画像形成装置100は、複数の画像形成部20(20Y、20M、20C、20K)を有する。画像形成部20Yは、イエロートナーを用いてイエロー画像を形成する。画像形成部20Mは、マゼンタトナーを用いてマゼンタ画像を形成する。画像形成部20Cは、シアントナーを用いてシアン画像を形成する。画像形成部20Kは、ブラックトナーを用いてブラック画像を形成する。4つの画像形成部20は、現像剤(トナー)の色を除いて同一の構造を有するので、特に必要な場合を除き、以下の説明では、参照符号から添字Y、M、C、Kを省略する。
画像形成部20は、像担持体としての回転可能な感光ドラム(感光体)21を有する。感光ドラム21の周りには、帯電装置22、光走査装置101、現像装置23、一次転写装置24、及びドラムクリーニング装置25が配置されている。感光ドラム21の下方には、中間転写体としての中間転写ベルト(無端ベルト)13が配置されている。
回転可能な中間転写ベルト13は、駆動ローラ13a、二次転写対向ローラ13b及びテンションローラ13cに張架されている。中間転写ベルト13は、画像形成の際に図1の矢印Rで示す時計回り方向(以下、回転方向Rという。)に回転する。中間転写ベルト13の回転方向Rに沿って、イエロー画像形成部20Y、マゼンタ画像形成部20M、シアン画像形成部20C及びブラック画像形成部20Kが順に配置されている。
一次転写装置24は、中間転写ベルト13を介して感光ドラム21に対向して配置され、中間転写ベルト13と感光ドラム21との間に一次転写部T1を形成している。二次転写ローラ40は、中間転写ベルト13を介して二次転写対向ローラ13bに対向して配置されている。二次転写ローラ40は、中間転写ベルト13と二次転写ローラ40との間に二次転写部T2を形成している。
転写紙(以下、記録媒体という。)Sの搬送方向において、二次転写部T2の下流に定着装置35が設けられている。定着装置35は、定着ローラ35Aと加圧ローラ35Bとを有し、定着ローラ35Aと加圧ローラ35Bとの間にニップが形成されている。
画像形成装置100は、2つのカセット給紙部1、2と、1つの手差し給紙部3とを有する。給紙部1、2、3から選択的に記録媒体Sが給送される。記録媒体Sは、給紙部1のカセット4、給紙部2のカセット5及び給紙部3のトレイ6に積載されている。記録媒体Sは、ピックアップローラ7により最上位の記録媒体Sから順に給送される。ピックアップローラ7により給送された記録媒体Sは、搬送部材としての給送ローラ8Aと分離部材としてのリタードローラ8Bからなる分離ローラ対8により一枚ずつ分離され、回転が停止しているレジストローラ対12へ送られる。カセット4から給送された記録媒体Sは、複数の搬送ローラ対10及び11により搬送路上をレジストローラ対12へ搬送される。カセット5から給送された記録媒体Sは、複数の搬送ローラ対9、10及び11により搬送路上をレジストローラ対12へ搬送される。レジストローラ対12へ搬送された記録媒体Sの先端部は、レジストローラ対12のニップに突き当たり、記録媒体Sは、ループを形成し、一旦停止される。記録媒体Sがループを形成することにより、記録媒体Sの斜行は、補正される。
(画像形成プロセス)
次に、画像形成装置100の画像形成プロセスを説明する。4つの画像形成部20における画像形成プロセスは同一であるので、イエロー画像形成部20Yにおける画像形成プロセスを説明する。マゼンタ画像形成部20M、シアン画像形成部20C、およびブラック画像形成部20Kにおける画像形成プロセスの説明は、一部省略する。
帯電装置22Yは、感光ドラム21Yの表面を均一に帯電する。光走査装置101Yは、イエロー画像情報に従って変調されたレーザ光(以下、光ビームという。)LYを、均一に帯電された感光ドラム21Yの表面に照射し、感光ドラム21Y上に静電潜像を形成する。現像装置23Yは、イエロートナー(現像剤)により静電潜像を現像してイエロートナー像にする。一次転写装置24Yは、一次転写部T1Yにおいて感光ドラム21Y上のイエロートナー像を中間転写ベルト13上に一次転写する。一次転写の後に感光ドラム21Y上に残ったトナーは、ドラムクリーニング装置25Yによって除去され、感光ドラム21Yは、次の画像形成に備える。
感光ドラム21Y上で光ビームLYの走査を開始してから所定時間経過後に、光走査装置101Mは、感光ドラム21M上でマゼンタ画像情報に従って変調された光ビームLMの走査を開始し、感光ドラム21M上に静電潜像を形成する。静電潜像は、現像装置23Mによりマゼンタトナーで現像されて、マゼンタトナー像になる。マゼンタトナー像は、一次転写部T1Mにおいて一次転写装置24Mにより中間転写ベルト13上のイエロートナー像の上に精度よく重ねて転写される。
感光ドラム21M上で光ビームLMの走査を開始してから所定時間経過後に、光走査装置101Cは、感光ドラム21C上でシアン画像情報に従って変調された光ビームLCの走査を開始し、感光ドラム21C上に静電潜像を形成する。静電潜像は、現像装置23Cによりシアントナーで現像されて、シアントナー像になる。シアントナー像は、一次転写部T1Cにおいて一次転写装置24Cにより中間転写ベルト13上のマゼンタトナー像の上に精度よく重ねて転写される。
感光ドラム21C上で光ビームLCの走査を開始してから所定時間経過後に、光走査装置101Kは、感光ドラム21K上でブラック画像情報に従って変調された光ビームLKの走査を開始し、感光ドラム21K上に静電潜像を形成する。静電潜像は、現像装置23Kによりブラックトナーで現像されて、ブラックトナー像になる。ブラックトナー像は、一次転写部T1Kにおいて一次転写装置24Kにより中間転写ベルト13上のシアントナー像の上に精度よく重ねて転写される。
このようにして、中間転写ベルト13上に4色のトナー像が重ね合わされる。給紙部1、2又は3から搬送された記録媒体Sは、レジストローラ対12により中間転写ベルト13上のトナー像とタイミングを合わせて二次転写部T2へ搬送される。中間転写ベルト13上に重ね合わされた4色のトナー像は、二次転写部T2において二次転写ローラ40により一括して記録媒体S上に二次転写される。
トナー像が転写された記録媒体Sは、定着装置35の定着ローラ35Aと加圧ローラ35Bとで形成されるニップへ搬送される。定着装置35は、記録媒体Sを加熱および加圧してトナー像を記録媒体Sに定着させる。このようにしてカラー画像が形成された記録媒体Sは、搬送ローラ対36により排出ローラ対37へ送られ、さらに機外の排出トレイ38上へ排出される。
記録媒体Sの両面に画像を形成する両面モードが設定されている場合、搬送ローラ対36により搬送された記録媒体Sは、フラッパ60により搬送方向が切り替えられて、搬送ローラ対61により反転搬送路58へ搬送される。記録媒体Sは、搬送ローラ対62、フラッパ64及び搬送ローラ対63により、一旦反転パス65へ搬送される。その後、搬送ローラ対63を逆回転し、フラッパ64により記録媒体Sの搬送方向を切り替えて、記録媒体Sを反転パス65から両面搬送パス67へ搬送することにより、記録媒体Sの表裏面を反転する。記録媒体Sは、複数の搬送ローラ対68により両面搬送パス67から搬送ローラ対11を介してレジストローラ対12へ再度搬送される。二次転写部T2で、記録媒体Sの裏面へトナー像が転写される。トナー像は、定着装置35で記録媒体Sの裏面に定着される。このようにして、両面に画像が形成された記録媒体Sは、排出ローラ対37により排出トレイ38上へ排出される。
(ロータリーエンコーダ)
図2は、感光ドラム21の駆動機構200を示す図である。4つの画像形成部20の駆動機構200は、同じであるので、参照符号から添字Y、M、C、Kを省略して説明する。感光ドラム21は、カップリング202を有する。感光ドラム21のカップリング202は、ドラム軸(回転軸)205に機械的に接続されている。ドラム軸205には、減速歯車204とロータリーエンコーダ(角位置検知装置)203とが固定して配置されている。減速歯車204は、モータ軸歯車206と噛み合っている。モータ軸歯車206は、駆動源としてのブラシレスDCモータ(以下、ドラムモータという。)207の回転軸207aに固定されている。ドラムモータ207の回転は、モータ軸歯車206及び減速歯車204を介してドラム軸205へ伝達される。これにより、感光ドラム21は、ドラムモータ207の駆動力によりロータリーエンコーダ203と一体に回転する。
回転位置検出部208は、ドラムモータ207の回転位置を検出して、回転位置信号216をドラムモータ駆動部209へ出力する。ドラムモータ駆動部209は、回転位置信号216に基づいて、ドラムモータ207へ流す相電流の相切り替えと、相電流の電流量の調整とを行う。このようにして、ドラムモータ駆動部209は、CPU(制御部)212からの信号と回転位置信号216とに基づいて、ドラムモータ207の回転速度を制御することにより、感光ドラム21の回転速度を制御する。
CPU212は、ロータリーエンコーダ203、ドラムモータ駆動部209、ROM(記憶部)211及びRAM(記憶部)213に電気的に接続されている。ロータリーエンコーダ203は、感光ドラム21の回転速度に応じたエンコーダ信号(第三信号)214を出力する回転検出装置(第三回転検出手段)として機能する。ロータリーエンコーダ203は、回転する感光ドラム21の角位置に従ってエンコーダ信号(角位置信号)214を出力する。ロータリーエンコーダ203は、感光ドラム21の回転に従ってエンコーダ信号214をCPU212へ出力する。CPU212は、ロータリーエンコーダ203からのエンコーダ信号214に基づいて感光ドラム21の回転速度を検出する。
ロータリーエンコーダ203は、回転する感光ドラム21の表面の移動距離(以下、表面移動距離という。)を検出する表面移動距離検出部として機能してもよい。感光ドラム21の表面移動距離は、ロータリーエンコーダ203の代わりに図2に示すレーザドップラー速度計201を用いて、レーザドップラー速度計201からの速度信号に基づいて求めてもよい。また、感光ドラム21の画像形成領域でない領域の表面に、感光ドラム21の回転方向(副走査方向C)に沿って設けられた複数の印を光学センサ(検知手段)で検知してもよい。光学センサの検知信号に基づいて、感光ドラム21の回転速度または表面移動距離を求めることもできる。あるいは、回転位置検出部208から出力される回転位置信号216に基づいて、感光ドラム21の回転速度または表面移動距離を求めることもできる。この場合、ドラムモータ207の回転量と感光ドラム21の回転量との関係を予め求めておけばよい。中間転写ベルト13の画像形成領域でない領域の表面に、中間転写ベルト13の回転方向Rに沿って設けられた複数の印を光学センサ(検知手段)で検知してもよい。この場合、中間転写ベルト13を感光ドラム21に滑りなく従動させるとよい。光学センサの検知信号に基づいて、中間転写ベルト13の回転速度または表面移動距離を求め、中間転写ベルト13の回転速度または表面移動距離から感光ドラム21の回転速度または表面移動距離を求めることもできる。
(光走査装置)
図3は、光走査装置101の構成を示すブロック図である。光走査装置101は、半導体レーザ(以下、光源という。)300と、光源300から出射される光ビームLを偏向する回転多面鏡(偏向部材)305と、回転多面鏡305を回転させるモータ304とを有する。光走査装置101は、回転多面鏡305により偏向された光ビームを感光ドラム21の上に結像させる結像レンズ(fθレンズ)306を有する。光走査装置101は、また、光源300を駆動する光源駆動部310と、モータ304を駆動するモータ駆動部313を有する。光走査装置101は、また、光ビーム検出器(以下、BDセンサという。)312を有する。BD(Beam Detection)センサ(同期信号生成手段)312は、矢印Bで示す方向(以下、主走査方向Bという。)における感光ドラム21の表面への光書き込み位置を一定にするための主走査方向Bの同期信号(以下、BD信号という。)316を出力する。回転多面鏡305の反射面の数をNとすると、BDセンサ312は、回転多面鏡305の一回転あたりN個のBD信号316を出力する。すなわち、BDセンサ312は、回転多面鏡305のN分の一回転に一つのBD信号316を出力する。従って、BDセンサ312は、回転多面鏡305の回転速度に応じたBD信号(第二信号)316を出力するする回転検出装置(第二回転検出手段)として機能する。
図3において、光源300から出射された光ビームLは、コリメータレンズ301により略平行光とされる。絞り302は、略平行な光ビームLを制限して光ビームLのビーム形状を整形する。整形された光ビームLは、半透鏡308へ入射する。半透鏡308により反射された光ビームLの一部は、フォトダイオード(以下、PDという。)309へ入射する。PD309は、光ビームLの光量に対応する光量信号218を光源駆動部310へ出力する。光源駆動部310は、光量信号218に従って光源300から出力される光ビームLの光量のフィードバック制御を行う。光源駆動部310は、また、CPU212からの発光制御信号314に従って光源300の発光を制御する。
半透鏡308を透過した光ビームLは、副走査方向Cのみに所定の屈折力を有するシリンドリカルレンズ303へ入射する。シリンドリカルレンズ303へ入射した光ビームLは、主走査断面内において略平行な光ビームの状態のままで、副走査断面内において集光される。シリンドリカルレンズ303から出射された光ビームLは、回転多面鏡305の反射面(偏向面)上に線状に結像される。
回転多面鏡305は、モータ304により矢印Aで示す方向(以下、回転方向Aという。)に回転させられる。光ビームLは、回転している回転多面鏡305の反射面により反射すなわち偏向される。回転多面鏡305により偏向された光ビームLは、fθ特性を有する結像レンズ(fθレンズ)306を透過し、反射鏡307を介して感光ドラム21の表面(被走査面)上に結像される。光ビームLは、副走査方向Cに回転している感光ドラム21の表面上を主走査方向Bに等速で繰り返し走査され、感光ドラム21の表面上に画像情報に従って静電潜像を形成する。
(モータの回転制御)
次に、本実施例におけるモータ304の回転制御について説明する。モータ304には、FGセンサ330及びホールIC(ホール素子)が設けられている。FGセンサ330及びホールICは、モータ304の回転速度に同期したパルスを発生するパルス発生手段である。CPU212は、モータ304に内蔵されたFGセンサ330及びホールICに電気的に接続されている。CPU212は、FGセンサ330からのFG信号317及びホールICからの信号318を受信する。回転多面鏡305は、モータ304により回転される。従って、FGセンサ330又はホールICは、回転多面鏡305の回転速度に応じたFG信号(第一信号)317又は信号(第一信号)318を出力する回転検出装置(第一回転検出手段)として機能する。光源300が消灯している間、CPU212は、FGセンサ330からのFG信号317又はホールICからの信号318に基づいてモータ304の回転速度をPID制御する。本実施例においては、CPU212は、FGセンサ330からのFG信号317及び第一PIDゲイン(第一ゲイン)に基づいてモータ304のPID制御を行う。第一PIDゲインは、FG信号に従ってモータ304をPID制御するための第一比例ゲインKp、第一積分ゲインKi及び第一微分ゲインKdを含む。第一PIDゲインは、ROM211に予め保存されている。CPU212は、FGセンサ330からのFG信号317及びROM211から読み出した第一PIDゲインに基づいて加減速信号315を生成する。CPU212は、モータ駆動部313へ加減速信号315を出力する。モータ駆動部313は、加減速信号315に従ってモータ304の回転速度を変更する。
回転多面鏡305により偏向された光ビームLは、BDセンサ312へ入射する。BDセンサ312は、光ビームLを受光すると、BD信号316をCPU212へ出力する。モータ304が画像形成時の回転速度(以下、目標回転速度という。)Vtで安定して回転し、光源300が点灯されると、CPU212は、BDセンサ312からのBD信号316に基づいてモータ304の回転速度をPID制御する。本実施例において、CPU212は、BD信号316、エンコーダ信号214及び第二PIDゲイン(第二ゲイン)に基づいてモータ304のPID制御を行う。第二PIDゲインは、BD信号316及びエンコーダ信号214に従ってモータ304をPID制御するための第二比例ゲインKp、第二積分ゲインKi及び第二微分ゲインKdを含む。第二PIDゲインは、ROM211に予め保存されている。CPU212は、BD信号316、エンコーダ信号214及びROM211から読み出した第二PIDゲインに基づいて加減速信号315を生成する。CPU212は、BD信号316とエンコーダ信号214の周期と位相を比較し、比較結果に基づいて加減速信号315を生成する。CPU212は、モータ駆動部313へ加減速信号315を出力する。モータ駆動部313は、加減速信号315に従ってモータ304の回転速度を変更する。BD信号に基づくPID制御において、CPU212は、感光ドラム21の回転速度または感光ドラム21の表面移動距離に従って回転多面鏡305の回転速度を変化させる。
本実施例において、回転多面鏡305のモータ304の回転は、PID制御を用いて感光ドラム21の回転に追従するように制御される。モータ304の回転を停止状態から所定回転速度へ加速するときは、モータ304に設けられたFGセンサ330からのFG信号317に基づくPID制御によりモータ304の回転が制御される。所定回転速度は、画像形成時の目標回転速度Vtまたは目標回転速度Vtよりも低い予備回転速度であってもよい。モータ304が所定回転速度で安定して回転し、光源300が点灯されると、BDセンサ312からのBD信号316に基づくPID制御によりモータ304の回転が制御される。
FG信号317は、モータ304のFGセンサ330から出力される信号で、回転多面鏡305の一回転あたりに出力されるFG信号317の数Mは、FGセンサ330のFGパターンにより異なる。BD信号316は、光走査装置101から出力される光ビームLをBDセンサ312が検出したときに出力される信号で、回転多面鏡305の一回転あたりに出力されるBD信号316の数Nは、回転多面鏡の反射面の数Nにより異なる。回転多面鏡305の一回転あたりに出力されるFG信号317の数MとBD信号316の数Nが同じであれば、PID制御における速度入力信号をFG信号317からBD信号316へ切り替えたときにモータ304の回転速度が不安定になるおそれは少ない。しかし、FG信号の数MとBD信号の数Nが異なると、FG信号の周期(周波数)とBD信号の周期(周波数)が異なるために、PID制御における速度入力信号をFG信号317からBD信号316へ切り替えたときにモータ304の回転速度が不安定になる。これは、例えば、PID制御の演算値をFG信号317に合わせて調整した場合、FG信号317と異なる周期のBD信号316が速度入力信号として入力されるとBD信号316に最適な調整値にPID制御の演算値を修正する必要があるからである。そこで、本実施例においては、PID制御を用いて回転多面鏡305の回転を制御する場合、速度入力信号の周期(周波数)に合わせた演算値調整(ゲイン調整)をする。本実施例によれば、異なる周期(周波数)の速度入力信号を切り替えたとしても、PID制御のゲイン調整を適切に行うことができる。従って、速度入力信号の切り替えが行われても、モータ304の回転速度を安定させることができる。以下、本実施例によるモータ304の回転速度の制御動作を説明する。
(CPUの制御動作)
図4は、実施例1によるCPU212の制御動作を示す流れ図である。画像形成装置100が画像形成動作を開始すると、CPU212は、ROM211から第一PIDゲイン(第一ゲイン)を読み出す(S001)。CPU212は、モータ304の回転開始を指示する制御信号をモータ駆動部313へ出力してモータ304の回転を開始する(S002)。CPU212は、モータ304のFGセンサ330からFG信号317を入力する(S003)。CPU212は、FG信号317に従って第一PIDゲインを用いてモータ304をPID制御する(以下、FG制御(第一制御)という。)。CPU212は、FG信号317に従ってモータ駆動部313へ加減速信号315を出力してモータ304の回転速度を調整し(S004)、目標回転速度Vtにする。
CPU212は、FG信号317に従ってモータ304が目標回転速度Vtで安定して回転しているか否かを判断する(S005)。モータ304が目標回転速度Vtで安定して回転していない場合(S005でNO)、CPU212は、S004へ戻りモータ304の回転速度を調整する。モータ304が目標回転速度Vtで安定して回転している場合(S005でYES)、CPU212は、光源駆動部310を介して光源300を点灯し(S006)、光源300から光ビームの出射を開始する。CPU212は、ROM211から第二PIDゲイン(第二ゲイン)を読み出す(S007)。BDセンサ312は、回転多面鏡305により偏向された光ビームを受光するとBD信号316を出力する。CPU212は、BDセンサ312からBD信号316を入力する(S008)。CPU212は、BD信号316に従って第二PIDゲインを用いてモータ304をPID制御する(以下、BD制御(第二制御)という。)。CPU212は、BD信号316に従ってモータ駆動部313へ加減速信号315を出力してモータ304の回転速度を調整し(S009)、目標回転速度Vtにする。
CPU212は、BD信号316に従ってモータ304が目標回転速度Vtで安定して回転しているか否かを判断する(S010)。モータ304が目標回転速度Vtで安定して回転していない場合(S010でNO)、CPU212は、S009へ戻りモータ304の回転速度を調整する。モータ304が目標回転速度Vtで安定して回転している場合(S010でYES)、S011へ進む。S011において、CPU212は、画像信号制御部(不図示)から出力される、ページ毎の画像の書き出しタイミングを表す画像書き出しタイミング制御信号(以下、TOP信号という。)を検知したか否かを判断する。TOP信号を検知しない場合(S011でNO)、CPU212は、TOP信号を検知するまで待機する(S011)。TOP信号を検知した場合(S011でYES)、CPU212は、ロータリーエンコーダ203からのエンコーダ信号214を入力する(S012)。
CPU212は、エンコーダ信号214及びBD信号316に従って第二PIDゲインを用いてモータ304をPID制御する(BD制御)。CPU212は、エンコーダ信号214及びBD信号316に従ってモータ駆動部313へ加減速信号315を出力してモータ304の回転速度を調整しつつ(S013)、露光動作を行う(S014)。その後、CPU212は、画像形成終了か否かを判断する(S015)。そのページの画像形成が終了していないと判断した場合(S015でNO)、S012へ戻りモータ304の回転速度を調整しつつ露光動作を継続する。そのページの画像形成が終了したと判断した場合(S015でYES)、CPU212は、残りのジョブが有るか否かを判断する(S016)。残りのジョブが有る場合(S106でYES)、S011へ戻り、CPU212は、画像形成動作を継続する。残りのジョブが無い場合(S106でNO)、画像形成動作を終了する。
(モータの制御動作)
次に、図5を参照して、実施例1によるモータ304の制御動作を説明する。図5は、実施例1によるモータ304と光源300の制御動作を示す図である。図5は、FG信号317に従って第一PIDゲインを用いてモータ304のPID制御を行うFG制御からBD信号316に従って第二PIDゲインを用いてモータ304のPID制御を行うBD制御へ切り替えた場合のモータ304の回転速度を示している。
制御期間Iにおいて、モータ304は、静止状態である。時刻T1において、CPU212は、モータ駆動部313へモータ304の回転開始を指示して、制御期間IIへ移行する。制御期間IIにおいて、モータ304の回転が開始すると、CPU212は、FGセンサ330からFG信号317を入力し、FG信号317に従ってモータ304を目標回転速度Vtまで加速する。CPU212は、FG信号317と目標回転速度Vtとの差分を取得しながら、予めROM211から読み出したFG制御に最適化された第一PIDゲインに基づいて加減速信号315をモータ駆動部313へ出力する。
そして、モータ304が目標回転速度Vtで安定して回転すると、CPU212は、時刻T2で光源300を点灯して、制御期間III へ移行する。時刻T1から時刻T2の間の制御期間IIにおいて、CPU212は、FG信号に従ってモータ304のFG制御を行う。モータ304が目標回転速度Vtで安定して回転している状態で光源300を点灯した時刻T2で、CPU212は、モータ304の制御をFG制御からBD制御へ切り替える。
時刻T2で、CPU212は、光源300を点灯するとともに、第一PIDゲインを、ROM211から読み出したBD制御に最適化した第二PIDゲインへ変更する。制御期間III において、CPU212は、BDセンサ312からBD信号316を入力し、BD信号316に従って第二PIDゲインを用いてモータ304のBD制御を行い、モータ304の回転速度を目標回転速度Vtへ調整する。モータ304が目標回転速度Vtで安定して回転すると、CPU212は、時刻T3で制御期間IVへ移行する。CPU212は、ロータリーエンコーダ203からのエンコーダ信号214を入力する。制御期間IVにおいて、CPU212は、エンコーダ信号214及びBD信号316に従って第二PIDゲインを用いてモータ304をPID制御するBD制御を行いながら露光動作を行う。
本実施例によれば、モータ304の速度制御のための入力信号をFG信号からBD信号へ切り替えても、モータ304を目標回転速度Vtまで安定して立ち上げることができる。本実施例によれば、エンコーダ信号214及びBD信号316に従ってモータ304のPID制御を行うので、感光ドラム21の回転変動に従う回転多面鏡305の回転制御の分解能を上げることができる。よって、回転多面鏡305の回転速度をより正確に感光ドラム21の回転速度の変動に追従させることができる。本実施例によれば、感光ドラム21の回転に追従するための回転多面鏡305の回転制御の分解能を上げつつ、異なる速度入力信号を切り替えても最適なPID制御のゲイン調整を行うことができる。その結果として、バンディングや色ずれを防止し高品質の画像を提供することができる。
以下、実施例2を説明する。実施例2において、実施例1と同様の構造には同様の参照符号を付して説明を省略する。実施例2の画像形成装置100、ロータリーエンコーダ203、及び光走査装置101は、実施例1と同様であるので説明を省略する。実施例2は、CPU212の制御動作が実施例1と異なる。実施例1においては、BD制御のための第二PIDゲインを予めROM211に記憶させている。これに対して、実施例2においては、FG制御を行う制御期間IIにおいて、モータ304の回転速度の起動プロファイルを取得し、起動プロファイルから第二PIDゲインを算出する点が実施例1と異なる。以下、実施例2によるCPU212の制御動作を説明する。
(CPUの制御動作)
図6は、実施例2によるCPU212の制御動作を示す流れ図である。画像形成装置100が画像形成動作を開始すると、CPU212は、ROM211から第一PIDゲイン(第一ゲイン)を読み出す(S101)。CPU212は、モータ駆動部313へモータ304の回転開始を指示する制御信号を出力する(S102)。CPU212は、回転開始を指示する制御信号から実際にモータ304が回転を開始するまでの無駄時間Lを測定する(S103)。CPU212は、モータ304のFGセンサ330からFG信号317を入力する(S104)。CPU212は、FG信号317に従って第一PIDゲインを用いてモータ304をPID制御するFG制御を行う。CPU212は、FG信号に従ってモータ駆動部313へ加減速信号315を出力してモータ304を目標回転速度Vtへ向かって加速する。
CPU212は、モータ304の起動プロファイルを取得し、起動プロファイルから時定数Tを取得する(S105)。CPU212は、無駄時間L、時定数T、定常値K(目標回転速度Vt)、FG信号の周波数(周期)及びBD信号の周波数(周期)から第二PIDゲイン(第二ゲイン)を算出する(S106)。CPU212は、算出した第二PIDゲインをRAM213に保存する(S107)。CPU212は、FG信号317に従ってモータ駆動部313へ加減速信号315を出力してモータ304の回転速度を調整し(S108)、目標回転速度Vtにする。
CPU212は、FG信号317に従ってモータ304が目標回転速度Vtで安定して回転しているか否かを判断する(S109)。モータ304が目標回転速度Vtで安定して回転していない場合(S109でNO)、CPU212は、S108へ戻りモータ304の回転速度を調整する。モータ304が目標回転速度Vtで安定して回転している場合(S109でYES)、CPU212は、光源駆動部310を介して光源300を点灯し(S110)、光源300から光ビームの出射を開始する。CPU212は、RAM213から第二PIDゲインを読み出す(S111)。BDセンサ312は、回転多面鏡により偏向された光ビームを受光するとBD信号316を出力する。CPU212は、BDセンサ312からBD信号316を入力する(S112)。CPU212は、BD信号316に従って第二PIDゲインを用いてモータ304をPID制御するBD制御を行う。CPU212は、BD信号316に従ってモータ駆動部313へ加減速信号315を出力してモータ304の回転速度を調整し(S113)、目標回転速度Vtにする。
CPU212は、BD信号316に従ってモータ304が目標回転速度Vtで安定して回転しているか否かを判断する(S114)。モータ304が目標回転速度Vtで安定して回転していない場合(S114でNO)、CPU212は、S113へ戻りモータ304の回転速度を調整する。モータ304が目標回転速度Vtで安定して回転している場合(S114でYES)、CPU212は、画像信号制御部(不図示)から出力されるTOP信号を検知したか否かを判断する(S115)。TOP信号を検知しない場合(S115でNO)、CPU212は、TOP信号を検知するまで待機する(S115)。TOP信号を検知した場合(S115でYES)、CPU212は、ロータリーエンコーダ203からのエンコーダ信号214を入力する(S116)。
CPU212は、エンコーダ信号214及びBD信号316に従って第二PIDゲインを用いてモータ304をPID制御するBD制御を行う。CPU212は、エンコーダ信号214及びBD信号316に従ってモータ駆動部313へ加減速信号315を出力してモータ304の回転速度を調整しつつ(S117)、露光動作を行う(S118)。その後、CPU212は、画像形成終了か否かを判断する(S119)。そのページの画像形成が終了していないと判断した場合(S119でNO)、S116へ戻りモータ304の回転速度を調整しつつ露光動作を継続する。そのページの画像形成が終了したと判断した場合(S119でYES)、CPU212は、残りのジョブが有るか否かを判断する(S120)。残りのジョブが有る場合(S120でYES)、S115へ戻り、CPU212は、画像形成動作を継続する。残りのジョブが無い場合(S120でNO)、画像形成動作を終了する。
(モータの制御動作)
次に、図7を参照して、実施例2によるモータ304の制御動作を説明する。図7は、実施例2によるモータ304と光源300の制御動作を示す図である。図7は、モータ304を静止状態から目標回転速度Vtへ加速するときのモータ304の回転速度と、第二PIDゲインの算出に必要な無駄時間L、時定数T及び定常値K(目標回転速度Vt)を示している。
制御期間Iにおいて、モータ304は、静止状態である。時刻T1において、CPU212は、モータ駆動部313へモータ304の回転開始を指示する制御信号を出力して、制御期間IIへ移行する。CPU212は、回転開始を指示する制御信号から実際にモータ304が回転を開始するまでの無駄時間Lを測定する。モータ304の回転が開始すると、CPU212は、FGセンサ330からFG信号317を入力し、FG信号317に従ってモータ304を目標回転速度Vtまで加速する。CPU212は、FG信号317と目標回転速度Vtとの差分を取得しながら、予めROM211から読み出したFG制御に最適化された第一PIDゲインに基づいて加減速信号315をモータ駆動部313へ出力する。
CPU212は、図7に示す制御期間IIにおけるモータ304の回転速度の起動プロファイルを取得する。CPU212は、起動プロファイルから時定数Tを取得する。CPU212は、無駄時間L、時定数T及び予め定められた定常値K(目標回転速度Vt)から第二PIDゲインのチューニングを行う。以下に、第二PIDゲインのチューニングのための式の一例を示す。
Kp=1.2T/(KL)
Ki=2L
Kd=0.5L
ここで、Kpは、比例動作(P動作)の比例ゲインである。Kiは、積分動作(I動作)の積分ゲインである。Kdは、微分動作(D動作)の微分ゲインである。CPU212は、算出した比例ゲインKp、積分ゲインKi及び微分ゲインKdを、第二PIDゲインとしてRAM213に保存する。
そして、モータ304が目標回転速度Vtで安定して回転すると、CPU212は、時刻T2で光源300を点灯して、制御期間III へ移行する。時刻T1から時刻T2の間の制御期間IIにおいて、CPU212は、FG信号に従ってモータ304のFG制御を行う。モータ304が目標回転速度Vtで安定して回転している状態で光源300を点灯した時刻T2で、CPU212は、モータ304の制御をFG制御からBD制御へ切り替える。
時刻T3で、CPU212は、光源300を点灯するとともに、制御期間IIで求めた第二PIDゲインをRAM213から読み出し、第一PIDゲインを第二PIDゲインへ変更する。制御期間III において、CPU212は、BDセンサ312からBD信号316を入力し、BD信号316に従って第二PIDゲインを用いてモータ304のBD制御を行い、モータ304の回転速度を目標回転速度Vtへ調整する。モータ304が目標回転速度Vtで安定して回転すると、CPU212は、時刻T3で制御期間IVへ移行する。CPU212は、ロータリーエンコーダ203からのエンコーダ信号214を入力する。制御期間IVにおいて、CPU212は、エンコーダ信号214及びBD信号316に従って第二PIDゲインを用いてモータ304をPID制御するBD制御を行いながら露光動作を行う。従って、露光動作中に、感光ドラム21の回転変動に従って回転多面鏡305の回転速度を調整することができる。
本実施例によれば、画像形成装置100の環境変動に対しても常に最適な第二PIDゲインを設定することができるので、モータ304を目標回転速度Vtまで安定して立ち上げることができる。本実施例によれば、実施例1と同様の効果を奏することができる。
以下、実施例3を説明する。実施例3において、実施例1と同様の構造には同様の参照符号を付して説明を省略する。実施例3の画像形成装置100、ロータリーエンコーダ203、及び光走査装置101は、実施例1と同様であるので説明を省略する。実施例3は、CPU212の制御動作が実施例1及び実施例2と異なる。実施例1及び実施例2においては、FG制御とBD制御とでPIDゲインを変更した。これに対して、実施例3においては、モータ304を回転させるためのPIDゲインの変更は行わず、速度入力信号の周波数段差を無くすという点が実施例1及び実施例2と異なる。以下、実施例3によるCPU212の制御動作を説明する。
(CPUの制御動作)
図8は、実施例3によるCPU212の制御動作を示す流れ図である。画像形成装置100が画像形成動作を開始すると、CPU212は、ROM211からPIDゲイン(所定ゲイン)を読み出す(S201)。PIDゲインは、後述する補正FG信号およびBD信号に従ってモータ304をPID制御するための比例ゲインKp、積分ゲインKi及び微分ゲインKdを含む。CPU212は、モータ304の回転開始を指示する制御信号をモータ駆動部313へ出力してモータ304の回転を開始する(S202)。CPU212は、モータ304のFGセンサ330からFG信号317を入力する(S203)。CPU212は、FG信号317の周期を、モータ304を目標回転速度Vtで回転させたときのBD信号316の周期と同じになるように調整する(S204)。以下、図9を参照して、FG信号317の周期調整を説明する。
図9は、実施例3によるFG信号317、BD信号316及び補正FG信号417を示す図である。FG信号317は、モータ304のFGセンサ330から出力される。回転多面鏡305の一回転あたりに出力されるFG信号317の数Mは、FGセンサ330のFGパターンにより異なる。また、BD信号316は、光源300から出射され回転多面鏡305により偏向された光ビームがBDセンサ312を通過するときにBDセンサ312から出力される。回転多面鏡305の一回転あたりに出力されるBD信号316の数Nは、回転多面鏡305の反射面の数Nにより異なる。
回転多面鏡305の一回転あたりに出力されるFG信号317の数MとBD信号316の数Nが同じであれば(M=N)、FG信号317の周期TfとBD信号316の周期Tbが同じになる。すなわち、FG信号の周波数とBD信号316の周波数が同じであるので、PID制御のための速度入力信号をFG信号317からBD信号316へ切り替えても、モータ304の回転速度を安定して目標回転速度Vtへ制御することができる。しかし、回転多面鏡305の一回転あたりに出力されるFG信号317の数MとBD信号316の数Nが異なると(M≠N)、図9に示すようにFG信号317の周期TfとBD信号316の周期Tbが異なる。すなわち、FG信号317の周波数とBD信号316の周波数が異なる。PID制御のための速度入力信号をFG信号317から周波数の異なるBD信号316へ切り替えたときに同じPIDゲインを用いていると、図10に示したようにモータ304の回転速度が安定しないという問題を生じる。
そこで、実施例3において、CPU212は、FG信号317の周期Tfを予め分周または逓倍することによりBD信号316の周期Tbと一致させる(S204)。CPU212は、BD信号316の周期Tbと同じ周期を有する補正FG信号417を生成する。CPU212は、FG信号317の周期TfとBD信号316の周期Tbが一致するようにFG信号317の周期Tfを変更する周期変更手段として機能する。CPU212は、補正FG信号417に従ってPIDゲインを用いてモータ304をPID制御するFG制御を行う。CPU212は、補正FG信号417に従ってモータ駆動部313へ加減速信号315を出力してモータ304の回転速度を調整し(S205)、目標回転速度Vtにする。
CPU212は、補正FG信号417に従ってモータ304が目標回転速度Vtで安定して回転しているか否かを判断する(S206)。モータ304が目標回転速度Vtで安定して回転していない場合(S206でNO)、CPU212は、S205へ戻りモータ304の回転速度を調整する。モータ304が目標回転速度Vtで安定して回転している場合(S206でYES)、CPU212は、光源駆動部310を介して光源300を点灯し(S207)、光源300から光ビームの出射を開始する。BDセンサ312は、回転多面鏡305により偏向された光ビームを受光するとBD信号316を出力する。CPU212は、BDセンサ312からBD信号316を入力する(S208)。CPU212は、BD信号316に従ってPIDゲインを用いてモータ304をPID制御するBD制御を行う。CPU212は、BD信号316に従ってモータ駆動部313へ加減速信号315を出力してモータ304の回転速度を調整し(S209)、目標回転速度Vtにする。
CPU212は、BD信号316に従ってモータ304が目標回転速度Vtで安定して回転しているか否かを判断する(S210)。モータ304が目標回転速度Vtで安定して回転していない場合(S210でNO)、CPU212は、S209へ戻りモータ304の回転速度を調整する。モータ304が目標回転速度Vtで安定して回転している場合(S210でYES)、CPU212は、TOP信号を検知したか否かを判断する(S211)。TOP信号を検知しない場合(S211でNO)、CPU212は、TOP信号を検知するまで待機する(S211)。TOP信号を検知した場合(S211でYES)、CPU212は、ロータリーエンコーダ203からのエンコーダ信号214を入力する(S212)。
CPU212は、エンコーダ信号214及びBD信号316に従ってPIDゲインを用いてモータ304をPID制御するBD制御を行う。CPU212は、エンコーダ信号214及びBD信号316に従ってモータ駆動部313へ加減速信号315を出力して モータ304の回転速度を調整しつつ(S213)、露光動作を行う(S214)。その後、CPU212は、画像形成終了か否かを判断する(S215)。そのページの画像形成が終了していないと判断した場合(S215でNO)、S212へ戻り、画像形成を終了すると判定された場合は残りのジョブの有無を確認(S217)する。モータ304の回転速度を調整しつつ露光動作を継続する。そのページの画像形成が終了したと判断した場合(S215でYES)、CPU212は、残りのジョブが有るか否かを判断する(S216)。残りのジョブが有る場合(S216でYES)、S211へ戻り、CPU212は、画像形成動作を継続する。残りのジョブが無い場合(S216でNO)、画像形成動作を終了する。
本実施例によれば、FG信号317の周期Tfを分周または逓倍することによりBD信号316の周期Tbと同じ周期を有する補正FG信号417を生成することができる。補正FG信号とBD信号は、同じ周期Tbを有するので、PID制御のための速度入力信号を補正FG信号からBD信号へ切り替えたときの周波数段差をなくすことができる。従って、補正FG信号からBD信号への切り替えに伴いPIDゲインを変更せずに同一のPIDゲインを用いても、モータ304の回転速度を安定して制御することができる。
21・・・感光ドラム
100・・・画像形成装置
211・・・ROM(記憶部)
212・・・CPU
213・・・RAM(記憶部)
300・・・光源
304・・・モータ
305・・・回転多面鏡
312・・・BDセンサ(第二回転検出手段)
316・・・BD信号(第二信号)
317・・・FG信号(第一信号)
330・・・FGセンサ(第一回転検出手段)
L・・・光ビーム

Claims (7)

  1. 回転可能な感光ドラムと、
    光ビームを出射する光源と、
    前記光源から出射された前記光ビームが前記感光ドラムの表面を走査するように前記光ビームを偏向する回転多面鏡と、
    前記回転多面鏡を回転させるモータと、
    前記回転多面鏡の回転速度に応じた第一信号を出力する第一回転検出手段と、
    前記回転多面鏡の回転速度に応じた第二信号を出力する第二回転検出手段と、
    前記第一信号に従って前記モータの回転を制御するための第一ゲインと前記第二信号に従って前記モータの回転を制御するための第二ゲインとを保存する記憶部と、
    を備え、
    前記第一信号に従って前記第一ゲインに基づいて前記モータの回転を制御する第一制御と、前記第二信号に従って前記第二ゲインに基づいて前記モータの回転を制御する第二制御とを切り替える画像形成装置。
  2. 前記第一ゲインおよび前記第二ゲインは、予め前記記憶部に保存されている請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第一制御において、前記第二ゲインを算出する請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 回転可能な感光ドラムと、
    光ビームを出射する光源と、
    前記光源から出射された前記光ビームが前記感光ドラムの表面を走査するように前記光ビームを偏向する回転多面鏡と、
    前記回転多面鏡を回転させるモータと、
    前記回転多面鏡の回転速度に応じた第一信号を出力する第一回転検出手段と、
    前記回転多面鏡の回転速度に応じた第二信号を出力する第二回転検出手段と、
    前記第一信号の周期と前記第二信号の周期が一致するように前記第一信号の周期を変更する周期変更手段と、
    を備え、
    前記周期変更手段により変更された前記第一信号に従って前記モータの回転を制御する第一制御と、前記第二信号に従って前記モータの回転を制御する第二制御とを切り替える画像形成装置。
  5. 前記第一回転検出手段は、前記モータに設けられたFGセンサまたはホールICである請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記第二回転検出手段は、前記回転多面鏡により偏向された前記光ビームを検出する光ビーム検出器である請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記感光ドラムの回転速度に応じた第三信号を出力する第三回転検出手段を備え、
    前記第二信号および前記第三信号に従って前記モータの回転をPID制御する請求項1乃至6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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