JP5365561B2 - 光ビーム走査装置と光ビーム走査システム及び画像形成装置 - Google Patents

光ビーム走査装置と光ビーム走査システム及び画像形成装置 Download PDF

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Description

この発明は、複写機、ファクシミリ装置、プリンタ、印刷機、デジタル複合機(MFP)等の電子写真方式の画像形成装置(特にタンデム型のカラー画像形成装置)に用いる光ビーム走査装置、その複数の光ビーム走査装置からなる光ビーム走査システム、その光ビーム走査装置又は光ビーム走査システムを備えた画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置は、市場からの要求に伴って、カラー複写機やカラープリンタなどのように、カラー画像の出力が可能なものが多くなってきている。特に、最近では、カラー画像出力時においてもモノクロ画像出力時並みの処理スピードが望まれている。そのため、例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の色毎に、それぞれ像担持体である感光体と帯電、露光、現像、転写の各手段を設けた作像プロセス部を備え、各感光体上にそれぞれ単色のトナー画像を形成し、その各色のトナー画像を、転写ベルト上で搬送される用紙(転写紙)に順次直接重ねて転写する直接転写方式や、中間転写ベルト上に順次重ねて転写した後用紙(転写紙)に一度に転写する間接転写方式によって、用紙上にカラー画像を記録するタンデム型の画像形成装置が主流になってきている。
このタンデム型の画像形成装置では、上述した直接転写方式あるいは間接転写方式のいずれでも、各色の作像プロセス部における各感光体上の画像は、転写ベルト上の異なる位置で用紙もしくは転写ベルト上に転写される。そのため、転写ベルトの移動速度に微小な変化があった場合には、用紙が次の色の転写位置に到達するまでの時間が変動する。したがって、その場合には各色の転写位置にずれが生じ、結果的に出力されるカラー画像に副走査方向(転写ベルトの移動方向)の色ずれが発生してしまう。
また、各色用の感光体に画像を形成するための書き込み部も、色毎に独立して駆動されるように構成されているため、温度等の環境変化によって各部品が変位すると、主走査方向(感光体の軸線方向)の倍率や書き込みの位置に変化が生じ、結果的には出力画像に主走査方向の色ずれが発生してしまうことがある。
このような事態を回避するように、実際のカラー画像を形成する印刷動作の前に、転写ベルト上に色ずれ補正用の各色の補正パターンを形成し、その各補正パターンの位置を認識して、その情報から色ずれ量が最小になるように、各作像プロセス部での画像書き込み開始位置(タイミング)を補正する補正値を算出する色合わせ動作を実行し、実際の印刷動作時に、その算出した補正値に基づいて各作像プロセス部での画像書き込み開始タイミングを補正するようにしている。
しかし、このようなタンデム型の画像形成装置には、例えば特許文献1に見られるように、書き込み部における光ビーム走査装置にそれぞれ独立したモータによって回転される複数のポリゴンミラーを使用するものがある。
その場合にも、その各光ビーム走査装置のポリゴンミラーで偏向走査された光ビームによって各感光体上に色ごとの潜像を形成し、その各潜像を現像した各トナー画像を記録媒体上に重ね合わせて転写したときに、その重ね合わせ画像にずれが発生しないようにする必要がある。そのため、像担持体である感光体上の各画像の主走査方向(光ビームの走査方向)及び副走査方向(感光体体表面の移動方向)における画像書き込み開始位置を所定位置に設定しなければならない。
主走査方向については、例えば光ビームを走査経路上の所定位置で検出し、その検出結果に基づいて画像の主走査方向の各走査ラインの書き込みタイミングを調整する。このような調整を行う場合は、各ポリゴンミラーの面位相が互いに一致していなくても、主走査方向の画像ずれの発生を防止することができる。
一方、副走査方向については、例えば複数のポリゴンミラーに対応させて複数の感光体を設けた場合、感光体の間隔(ピッチ)を副走査方向の走査ピッチの整数倍に設定し、画像の書き込み開始のタイミングを主走査方向の一回の光ビーム走査に要する時間単位で設定するとともに、同一周波数の回転基準クロック信号に基づいてポリゴンミラーを回転駆動して画像書き込みを行う。
ところが、それぞれ独立したモータによって回転される複数のポリゴンミラーを備えた光ビーム走査装置においては、各ポリゴンミラー間の面位相が互いに一致していない場合がある。その場合、上述のように主走査方向の一回の光ビーム走査に要する時間単位で画像の書き込み開始タイミングの設定を行っても、1走査ピッチ以下(画像分解能300dpiの場合で84.67μm以下)の副走査方向の画像ずれが発生してしまうという不具合があった。この画像ずれは、カラー画像形成装置においては色ずれとなる。
そこで、そのような光ビーム走査装置においては、各駆動制御手段が回転基準のクロック信号と各ポリゴンミラーの回転位置検出信号(ホール素子等で検出する)とを位相比較して、各ポリゴンミラーが等速回転するように各モータを駆動制御して、各ポリゴンミラー間の回転位相を制御するようにし、それにより各ポリゴンミラー間の面位相を一致させている。その各ポリゴンミラーの回転位置検出信号は、ポリゴンミラーの回転軸と一体にその回転方向に沿ってN極とS極の磁極を交互に配列させたマグネットを設け、そのマグネットの磁極配列位置に近接して固定配置したホール素子が発生する信号による。
しかし、この方法で各ポリゴンミラー間の面位相を一致させるためには、ポリゴンミラーの回転軸に一体に設けるマグネットの磁極数とポリゴンミラーの反射面数とが同数か、あるいは磁極数が反射面数の偶数倍(N極とS極の対が整数倍)でなければならない。
そのため、書き込み部の各光ビーム走査装置におけるポリゴンミラーが独立したモータによって回転され、その各ポリゴンミラーの回転軸に一体に設けるマグネットの磁極数とポリゴンミラーの反射面数とが同数でも磁極数が反射面数の偶数倍でもない(奇数倍や非整数倍)場合には、ポリゴンモータの回転を停止した後、起動を行うときに複数ポリゴンミラー間の面位相関係が不定になるという問題があった。
そこで従来は、ポリゴンモータを起動した後、レーザダイオードを点灯して光ビームを発生させ、その光ビームをポリゴンミラーによって偏向走査させて得られる同期検知信号を使用して、例えばポリゴンミラー間の面位相差に相当する時間差を測定して、それを補正するようなソフトウェア制御による位相合わせを行っていた。
この発明は、このような問題を解消するためになされたものであり、それぞれ個別のモータによって回転される回転多面鏡(ポリゴンミラー)を備えた複数の光ビーム走査装置において、各回転多面鏡の回転軸に一体に設けるマグネットの磁極数と回転多面鏡の反射面数とが同数又は磁極数が反射面数の偶数倍でなくても、光走査を開始する前にレーザダイオードを点灯することなく、容易に各回転多面鏡間の面位相を一致させることができるようにすることを目的とする。また、色合わせ時と印刷時とでポリゴンミラーの反射面の位相ずれが生じないようにすることも目的とする。
さらに、書き込み部に上記のような光ビーム走査装置を複数備えた画像形成装置において、副走査方向の色ずれを最小にすることも目的とする。
この発明による光ビーム走査装置は上記の目的を達成するため、光ビームを偏向走査する回転多面鏡と、その回転多面鏡を回転させるモータと、上記回転多面鏡の回転軸と一体に設けられその回転方向に沿ってN極とS極を交互に配列させたマグネットと、そのマグネットの磁極配列位置に近接して固定配置されたホール素子と、上記モータを駆動制御する駆動制御手段とを備え、上記駆動制御手段が、基準のクロック信号と上記モータによって上記回転多面鏡が回転されたときに上記ホール素子が発生する信号に基づく回転検出信号とを位相比較して、上記回転多面鏡が等速回転するように上記モータを駆動制御する手段である光ビーム走査装置であって、
上記マグネットは特定の互いに隣接する磁極間の磁束密度だけが他の互いに隣接するいずれの磁極間の磁束密度より大きく、上記駆動制御手段による上記モータの起動時に、上記基準のクロック信号に対してその周波数が上記マグネットのN極とS極の対の数分の一の第2のクロック信号と、上記ホール素子が発生する信号のうち上記マグネットの上記特定の互いに隣接する磁極間で発生される信号のみに基づく回転検出信号とを上記駆動制御手段に位相比較させて上記モータを等速回転するように駆動制御させる位相合わせ制御手段をを設けたことを特徴とする。
上記位相合わせ制御手段は、上記駆動制御手段による上記モータの起動後そのモータが等速回転するまでの間、上記前記基準のクロック信号を上記マグネットのN極とS極の対の数に応じて分周して上記第2のクロック信号として出力する分周回路を有するとよい。
上記位相合わせ制御手段はまた、上記駆動制御手段による上記モータの起動後そのモータが等速回転するまでの間、上記ホール素子が発生する信号を、その後の定常時の検出基準電圧とは異なるレベルの検出基準電圧と比較して上記回転検出信号を生成する回転検出信号生成回路を有しているのが望ましい。
上記定常時の検出基準電圧は、上記ホール素子が発生する信号のオフセット電圧に相当するレベルの電圧であり、上記異なるレベルの検出基準電圧は、上記ホール素子が発生する信号の最大波高値とそれ以外の波高値との中間のレベル(例えば、最大波高値とそれ以外の波高値との平均値のレベル)の電圧であるとよい。
これらのいずれかの光ビーム走査装置を複数個備え、その複数個の光ビーム走査装置の上記駆動制御手段に上記モータを同時に起動させて上記位相合わせ制御手段を動作させ、複数個の光ビーム走査装置の各回転多面鏡の反射面の位相を一致させる手段を設けた光ビーム走査システム(これも光ビーム走査装置と称してもよい)も提供できる。
その場合、複数個の光ビーム走査装置の回転多面鏡とマグネットの磁極とその配列及びホール素子の各構成及び相対位置関係がすべて同じであるのが望ましい。
この発明による画像形成装置は、上記いずれかの光ビーム走査装置を複数個設けて書き込み部を構成するか、上記いずれかの光ビーム走査システムを書き込み部として備えたものである。
この発明による光ビーム走査装置は、回転多面鏡を回転させるモータの起動時に、常にその回転多面鏡の面位相を一定にすることができる。そのため、複数の光ビーム走査装置を使用する場合に、その各回転多面鏡を回転させるモータを同時に起動して、各回転多面鏡の反射面の位相を簡単に合わせることができる。
したがって、書き込み部にこの光ビーム走査装置複数個設けた画像形成装置では、色合わせ動作時と印刷動作時で回転多面鏡の反射面の位相ずれが生じることがなくなり、副走査方向の色ずれを防止できる。
そして、各回転多面鏡の回転軸に設けたマグネットの磁極数が、各回転多面鏡の反射面の数と等しいかその偶数倍以外であっても、レーザダイオードを点灯させてソフトウエアで制御する必要なく、ハードウエア制御によって簡単に位相合わせを行うことができる。
この発明による画像形成装置の一実施例であるカラーレーザプリンタにおけるプロッタ(画像形成部)の構成を示す模式的な構成図である。 図1における光ビーム走査装置の構成を示す概略斜視図である。 図2に示した光ビーム走査装置の制御基板の長手方向に沿う縦断面図である。 図3に示したロータのカバー部材の内周面に固設されたマグネットの磁極配列を示す下面図である。 図4に示したマグネットの磁極配列とホール素子とポリゴンミラーの各反射面との関係を模式的に示す図である。 ポリゴンモータ定常時にポリゴンンミラーに光ビームを走査させるための所定速度で回転させる場合のPMクロックとホール素子信号と回転検出信号の関係を示す波形図である。
ポリゴンモータ起動時にポリゴンミラーの位相合わせを行う場合のPMクロックとホール素子信号と回転検出信号の関係を示す波形図である。 この発明の実施例による各ポリゴンモータの起動時と定速回転後の駆動制御に使用するPMクロックの切り替えについて説明するための図である。 図2、図3及び図8に示したドライバICと、図8に示したPMクロック発生回路及び分周回路を含むメイン制御部のこの発明による制御に係わる部分のみを示すブロック図である。
以下、この発明を実施するための形態を図面に基づいて具体的に説明する。
〔この発明を実施したカラー画像形成装置〕
まず、この発明による画像形成装置の一実施例を図1によって説明する。
図1に示す画像形成装置は、タンデム型の画像形成装置であるカラーレーザプリンタにおけるプロッタ(画像形成部)の構成を示す模式的な構成図である。
このプロッタは、各色毎に電子写真方式の作像プロセス部によって各像担持体である感光体上にそれぞれ単色のトナー画像を形成し、その各色のトナー画像を中間転写ベルト上に順次重ねて転写した後、用紙に一度に転写する間接転写方式のタンデム型カラー画像形成部である。
このプロッタは、各々異なる色(イエロー:Y、マゼンタ:M、シアン:C、黒:K)の各トナー画像を作成する電子写真方式の作像プロセス部26、27、28、29が、中間転写ベルト21の上面に沿って等間隔(L1)で一列に配置されている。
中間転写ベルト21は、一方が駆動回転する駆動ローラと他方が従動回転する従動ローラである搬送ローラ23、24と二次転写対向ローラ22との間に張設された無端状のベルトであり、駆動側の搬送ローラ23の回転により矢印V方向に回動される。
各作像プロセス部26から29は共通の構成であり、符号26〜29にそれぞれa〜eを組み合わせた符号で示す各部から構成されている。例えばイエロー(Y)用の作像プロセス部26は、像担持体である感光体ドラム26aと、その周囲に配置された帯電器26b、現像器26c、一次転写器26d、及び感光体クリーナ26eから構成されている。一次転写器26dは中間転写ベルト21を挟んで感光体ドラム26aの最下部と対向する位置に配置されている。
マゼンタ(M)用、シアン(C)用、及び黒(K)用の各作像プロセス部27,28,29も、同様に感光体ドラム27a,28a,29aとその周囲にそれぞれ配置された、帯電器27b,28b,29b、現像器27c,28c,29c、一次転写器27d,28d,29d、及び感光体クリーナ27e,28e,29eから構成されている。
これらの各作像プロセス部26,27,28,29の上部には、露光手段である書き込み部30が設置されている。その書き込み部30は、イエロー用、マゼンタ用、シアン用、及び黒用の4個の光ビーム走査装置31,32,33,34からなる光ビーム走査ユニットで構成されている。その各光ビーム走査装置の構成については後で詳細に説明するが、それぞれ回転多面鏡であるポリゴンミラーと、その各ポリゴンミラーをそれぞれ個別に回転駆動するモータ(「ポリゴンモータ」という)と、光源およびレンズ等の光学素子を備えている。
そして、各光ビーム走査装置31,32,33,34によって走査された光ビームLY,LM,LC,LKによって、各作像プロセス部26から29の各感光体ドラム26a,27a,28a,29aの帯電された表面を露光して静電潜像を形成する。
中間転写ベルト21の下部には二次転写対向ローラ22と対向して二次転写ローラ12が設けられており、図示していない給紙トレイを備えた給紙部から所要のタイミングで記録媒体である転写紙10が、二次転写ローラ12と二次転写対向ローラ22とが中間転写ベルト21を挟んで対向する二次転写部に給送される。その転写紙搬送方向の下流側には定着装置13が配置されている。
作像時において、作像プロセス部26では、感光体ドラム26aの表面が帯電器26bによって一様に帯電された後、書き込み部30の光ビーム走査装置31から射出されるイエローの画像に対応した光ビームLYで露光され、感光体ドラム26aの表面に静電潜像が形成される。その静電潜像は現像器26cによってイエローのトナーで現像され、感光体ドラム26a上にイエローのトナー画像が形成される。
そして、そのイエローのトナー画像が一次転写器26dと対向する転写位置で中間転写ベルト21の上面に転写される。
作像プロセス部27,28,29においても、中間転写ベルト21が矢示V方向に距離L1だけ移動する時間ずつ遅れて同様にして、帯電器27b,28b,29bによって一様に帯電された感光体ドラム27a,28a,29aの表面が、各光ビーム走査装置32,33,34からのマゼンタの画像に対応した光ビームLM、シアンの画像に対応した光ビームLC、黒の画像に対応した光ビームLKによってそれぞれ露光されて、静電潜像が形成される。その静電潜像が現像器27c,28c,29cによってマゼンタ、シアン、および黒の各トナーでそれぞれ現像され、感光体ドラム27a,28a,29a上にマゼンタ、シアン、および黒のトナー画像が形成される。
そして、一次転写器27d,28d,29dと対向する位置で、中間転写ベルト21の上面のイエローのトナー画像に重ねて、マゼンタ、シアン、および黒のトナー画像が順次転写され、フルカラーのトナー画像が形成される。転写が終わった感光体ドラム26a,27a,28a,29aは、ドラム表面に残った不要なトナーを感光体クリーナ26e,27e,28e,29eによってクリーニングされ、次の画像形成に備える。
中間転写ベルト21の回動によって、フルカラーのトナー画像が二次転写対向ローラ22と二次転写ローラ12によって挟持される二次転写位置に到達すると、そこで図示しない給紙部から給紙される記録媒体である転写紙10の表面に一括転写される。その転写紙10が定着装置13へ搬送され、そこで熱と圧力によってトナーが転写紙10に定着された後、フルカラー画像が形成(印刷)された転写紙が図示していない排出部へ搬送されて機外へ排出される。
〔この発明による光ビーム走査装置〕
光ビーム走査装置31,32,33,34の構成は同じであり、その構成例を図2によって説明する。
図2は図1における光ビーム走査装置の構成を示す概略斜視図である。これはこの発明による光ビーム走査装置の一実施例である。
この光ビーム走査装置には、制御基板1上にポリゴンモータ4とそれによって矢示A方向に回転駆動される回転多面鏡であるポリゴンミラー5と、ポリゴンモータ4を駆動制御するための駆動制御手段であるドライバIC(半導体集積回路)6とが搭載されている。ポリゴンミラー5は、この例では平面形状が正五角形でその側面に5面の平面状の反射面5aを有している。
さらに、光源であるレーザダイオード(LD)7が出射するレーザ光の光軸Xをポリゴンミラー5の反射面5aの中心に向けて配設され、その光軸X上にコリメータレンズ8とビーム径調整器9が配設されている。そして、レーザダイオード7から出射するレーザ光は、そのコリメータレンズ8とビーム径調整器9によって所定のビーム径の平行光線(光ビーム)にされて、ポリゴンミラー5の反射面5aを照射する。その光ビームはその反射面5aによって反射され、ポリゴンミラー5の回転によって所定の角度範囲で矢示B方向に偏向走査される。
この光ビームの偏向走査範囲にfθレンズ35と折り返し用ミラー36が設けられており、ポリゴンミラー5の反射面5aで偏向走査された光ビームがfθレンズ35を通って折り返し用ミラー36によって斜め下方に折り返すように反射され、図1に示した感光体ドラムのいずれかに向けて射出し、その感光体ドラムの帯電された表面を露光する。
また、ポリゴンミラー5によって偏向走査されてfθレンズ35を通った光ビームを実際の走査開始端より手前側で受ける位置にシリンダミラー37が配設され、そのシリンダミラー37で反射集光した光ビームを光センサであるフォトダイオード(PD)38に入射させ、そのフォトダイオード38が光ビームを主走査における1ラインの始端側の所定位置で検知して、各色の主走査方向の書き込み開始位置を規定するための同期検知信号を出力する。これらは全て、図示していないハウジング内に設けられている。
なお、各光ビーム走査装置31,32,33,34が、それぞれ個別のハウジング内に上記の各部材を設け、全体として1個の光ビーム走査システム(光ビーム走査装置と称してもよい)を構成してもよいし、光ビーム走査装置31,32,33,34が共通のハウジング内に上記の各部材を設け、全体で1個の光ビーム走査装置を構成してもよい。
次に、この実施例におけるポリゴンモータ4の構造例を図3乃至図5によって説明する。図3は、図2に示した光ビーム走査装置の制御基板1の長手方向に沿う縦断面図であり、図4はそのロータのカバー部材の内周面に固設されたマグネットの磁極配列を示す下面図である。
ポリゴンモータ4は、制御基板1を貫通してハウジング2に鉛直に固設された軸受41と、その軸受41の上部外周に設けられたステータコイル群42と、軸受41に回転自在に支持された回転軸43と、その回転軸43に中心が固定されたロータ44とからなるブラシレスモータである。
そのロータ44は、中心孔に回転軸43を嵌挿させたハブ状の連結部材45と、その連結部45に上端面部が固定され、下面が開口した円筒状のカバー部材46と、そのカバー部材46の内周面に、ステータコイル群42に対向して固設されたリング状のマグネット47とからなる。そして、連結部材45の上部にポリゴンミラー5が回転軸50を共有するように連結されている。
マグネット47は、下面側から見て図4に示すように、円周方向に沿ってN極とS極が交互に12極(6対)配列されている。
ドライバIC6を搭載した制御基板1はスペーサ39を介してハウジング2に固定されており、その制御基板1上に、ロータ44におけるマグネット47の磁極配列位置に近接対向して、回転位置検出素子としてホール素子3が固定配置されている。
このマグネット47の磁極配列とホール素子3とポリゴンミラー5の各反射面5aとの関係を図5に模式的に示す。この図では、分り易いようにホール素子3をマグネット47の外周に近接した位置に示している。このマグネット47は特定の互いに隣接する磁極P−Q間の磁束密度が他の互いに隣接する各磁極間の磁束密度より大きくなるようにしている。他の互いに隣接する各磁極間の磁束密度は略均等の大きさである。
このポリゴンモータ4のマグネット47の磁極数はN極とS極が各6極で全12極であり、ポリゴンミラー5の反射面5aの数は5面であるから、マグネット47の磁極数とポリゴンミラー5の反射面数とが同数でも磁極数が反射面数の偶数倍でもない。
このポリゴンモータ4を定常時に、ポリゴンミラー5で光ビームを走査させるための所定速度で回転させる際には、図6の(C)に示すような回転速度に対応する所定周波数の基準のクロック信号であるポリゴンモータクロック(以下「PMクロック」と略称する)CLK1によって、ドライバIC6がその周波数に応じた駆動電流でポリゴンモータ4を駆動する。そして、ロータ44の回転によりポリゴンミラー5が回転すると共に、マグネット47の回転によってホール素子3が図6の(A)に示すようなホール素子信号Shを発生する。
このホール素子信号Shを検出基準電圧(ホール素子信号Shのオフセット電圧に相当するレベルの電圧)Vr1と比較して2値化し、図6の(B)に示すようなロータ44の回転速度に応じた周波数の矩形波パルス信号である回転検出信号Fh1を生成する。
そして、ドライバIC6はPMクロックCLK1とその回転検出信号Fh1とを位相比較して、位相差がなくなるようにポリゴンモータ4の駆動電流を制御し、その位相差がなくなると一定の駆動電流でポリゴンモータ4を等速回転させる。
マグネット47の各磁極から発生する磁力が均一であれば、ホール素子3が発生するホール素子信号Shの振幅は一定になるため、PMクロックCLK1に対して特定の磁極を同期させることはできない。
そこでこの発明では、ポリゴンモータ4の回転軸43と一体に回転するマグネットの特定の互いに隣接する磁極P−Q間の磁束密度が他の互いに隣接する各磁極間の磁束密度より大きくなるようにしている。そのため、ポリゴンモータ4を回転駆動させたときに、ホール素子3が発生するホール素子信号Shの振幅は図6の(A)に示すようにホール素子3に近接する位置を磁極P−Q間が通過したときだけ大きくなる。
そこで、ポリゴンモータ4の起動時に、PMクロックCLK1を6分周(マグネット47のN極とS極の対数だけ分周)した図7の(C)に示すようなPMクロックCLK2によって、ドライバIC6がその周波数に応じた駆動電流でポリゴンモータ4を駆動する。そして、ロータ44が回転するとポリゴンミラー5が回転すると共に、マグネット47の回転によってホール素子3が図7の(A)に示すようなホール素子信号Shを発生する。このホール素子信号Shを検出基準電圧Vr1より高いレベルの検出基準電圧Vr2と比較して2値化し、図7の(B)に示すようなロータ44の1回転に1個の矩形波パルス信号である回転検出信号Fh2を生成する。
この場合の検出基準電圧Vr2は、ホール素子信号Shの最大波高値Hとそれ以外の波高値Hnとの中間のレべルの電圧にすればよい。好ましくは(H+Hn)/2に相当するレベルの電圧にするとよい。
そして、ドライバIC6はこのときのPMクロックCLK2とその回転検出信号Fh2とを位相比較して、位相差がなくなるようにポリゴンモータ4の駆動電流(励磁電流)を制御し、ポリゴンモータ4を等速回転させる。このようなポリゴンモータ4の駆動制御を、図1に示した各光ビーム走査装置31〜34に各ポリゴンモータ4の起動時に行えば、複数の各ポリゴンモータ4間で回転軸43と一体で取り付けられたポリゴンミラー5の反射面5aの位相関係を同じ状態にする、すなわち位相合わせすることができる。
図8は、この実施例による各ポリゴンモータの起動時と定速回転後の駆動制御に使用するPMクロックの切り替えについて説明するための図である。
図1に示した各光ビーム走査装置31〜34の各制御板1Y,1M,1C,1Kに搭載された各ドライブIC6は、PMクロック発生回路51が出力する所定周波数のPMクロックCLK1を分周回路52を通して入力し、前述したホール素子3が発生するホール素子信号に基づく回転検出信号と位相比較して、各ポリゴンミラー5が等速回転するように各ポリゴンモータを駆動制御する。
各ポリゴンミラー5の起動時には、各ドライブIC6からモータロック信号は出力されていないため、分周回路52は分周動作を有効にし、PMクロック発生回路51が出力する所定周波数のPMクロックCLK1を6分周(マグネット47のN極とS極の対数だけ分周)して、周波数を1/6にし周期を6倍にしたPMクロックCLK2を出力し、それを各制御版1Y,1M,1C,1KのドライブIC6に入力させる。それによって、各ドライブIC6は、図7によって説明したポリゴンモータ起動時の駆動制御を行って、各ポリゴンモータ5を等速回転させ、各ポリゴンミラー5の反射面5aの位相を合わせる。
各ポリゴンモータ4が等速回転すると、各ドライバIC6がポリゴンモータクロック信号を出力し、それを用いて分周回路52の分周機能を無効に切り替える。その後は、PMクロック発生回路51から出力された所定周波数のPMクロックCLK1がそのまま各制御板1Y,1M,1C,1KのドライブIC6に入力する。それによって、各ドライブIC6は、図6によって説明したポリゴンモータ定常時の駆動制御を行って、各ポリゴンモータ5を所定の速度で等速回転させ、各ポリゴンミラー5を光ビームの走査に適した一定速度で回転させる。
PMクロックの周波数を切り替える際の僅かな時間、各ポリゴンモータの回転数が変動するが慣性により各ポリゴンモータ間の位相関係が変わることはなく、再度等速回転になって回転数ロック状態に復帰することで、複数のポリゴンモータ間の位相関係は保たれている。
〔駆動制御手段と位相合わせ制御手段の具体例〕
発明による光ビーム走査装置及びそれを備えた画像形成装置の上述した実施例において、複数組(実施例では4組)の光ビーム走査装置の上述した各ポリゴンモータの駆動制御及びそれによって回転される各ポリゴンミラーの反射面の位相合わせを行うための駆動制御手段と位相合わせ制御手段の具体例を、図9によって説明する。
図9は、図2、図3及び図8に示したドライバIC6と、図8に示したPMクロック発生回路51及び分周回路52を含むメイン制御部の上記制御に係わる部分のみを示すブロック図である。
ドライバIC6は、ポリゴンモータ4の駆動制御を行うための駆動制御手段であり、順に接続された位相比較回路61、ループフィルタ62、及び駆動回路63と、ホール素子3が発生するホール素子信号から回転検知信号を生成する回転検知信号生成回路64とが集積回路化されて構成されている。
メイン制御部50は、図1に示したカラーレーザプリンタ全体を制御するコントローラあるいは、各色用に光ビーム走査装置31〜34からなる書き込み部30のみを制御する制御部であってもよく、コントローラの場合はCPU、ROM、RAM等からなるマイクロコンピュータを有している。
この実施例では、図8によって前述したPMクロック発生回路51と分周回路52をこのメイン制御部50に設けている。4入力のアンド回路53は、光ビーム走査装置31〜34の各ドライバICの駆動回路63から出力されるPMロック信号を全て入力して、それらがいずれも“H”になったときに出力を“H”にし、その出力を分周回路52の切替端子に入力させる。
PMクロック発生回路51は、ポリゴンモータ4を定常時に、ポリゴンミラー5で光ビームを走査させるための所定速度で回転させるための回転速度に対応する所定周波数の基準のクロック信号として、図6及び図8に示したPMクロックCLK1を発生する。
分周回路52はそのPMクロックCLK1を入力して、切替端子に入力するアンド回路53の出力が“L”のときは、そのPMクロックCLK1を6分周して図7及び図8に示したPMクロックCLK2を出力し、アンド回路53の出力が“H”のときは、PMクロックCLK1を分周せずにそのまま、それぞれ光ビーム走査装置31〜34の各ドライバICの位相比較回路に入力させる。
また、このメイン制御部50は光ビーム走査装置31〜34の各ドライバIC6の駆動回路65に対して、スタート/ストップ信号を出力する。
このメイン制御部50はまた、各光ビーム走査装置31〜34の図2に示したレーザダイオード(LD)7の発光をそれぞれ制御し、各フォトダイオード(PD)38が光ビームを検出したときに発生する同期検知信号をそれぞれ入力する。
各ドライバIC6は、駆動回路63にメイン制御部50からスタート信号が入力される起動時には、位相比較回路61には、PMクロックCLK1が分周回路52で6分周されたPMクロックCLK2と、回転検知信号生成回路64によって生成される回転検知信号Fh2が入力され、その位相を比較して位相差に応じた位相差信号をループフィルタ62に出力する。このとき、回転検知信号生成回路64にメイン制御部50のアンド回路53の出力を入力している。
起動時にはPM(ポリゴンモータ)ロック信号はいずれも“L”であるから、アンド回路53の出力は“L”であるので、回転検知信号生成回路64は検出基準電圧を図7の(A)に示したホール素子信号Shの最大波高値Hとそれ以外の波高値Hnとの中間のレべルの電圧に設定する。好ましくは最大波高値Hとそれ以外の波高値Hnとの平均値(HM+Hn)/2に相当するレベルの電圧に設定するとよい。そして、ホール素子3からのホール素子信号Shをその検出基準電圧Vr2と比較して、それを越えた時だけ“H”にする矩形波パルスの回転検出信号を生成Fh2をする。
ループフィルタ62はその位相差信号を積分電圧に変換し、駆動回路63がその積分電圧に応じた励磁電流をポリゴンモータ4のステータコイル群42に流し、ロータ44を回転させる(図3も参照)。
しかし、始めはポリゴンモータ4が回転していないので、回転検知信号生成回路64によって回転検知信号Fh2が生成されず、PMクロックCLK2の周波数に応じた速度で駆動回路63にポリゴンモータ4を回転駆動させる。
ロータ44が回転し始めるとマグネット47も回転するため、ホール素子3を横切る磁束が変化し、ホール素子3がホール素子信号を出力するので、回転検知信号生成回路64が回転検知信号Fh2を生成して位相比較回路61に入力する。
そして、位相比較回路61がPMクロックCLK2と回転検知信号Fh2との位相差信号を出力し、駆動回路63はその位相差をゼロにするようにポリゴンモータ4に供給する励磁電流を増減し、PMクロックCLK2の周波数に応じた速度で等速回転するように制御する。
PMクロックCLK2と回転検知信号Fh2との位相が一致し、ポリゴンモータ4が等速回転すると、駆動回路63はPM(ポリゴンモータ)ロック信号を“H”にして、メイン制御部50のアンド回路53に入力させる。
光ビーム走査装置31〜34の各ドライバIC6において、いずれもPMクロックCLK2と回転検知信号Fh2との位相が一致し、駆動回路63によって駆動制御された各ポリゴンモータ4がいずれも等速回転になると、各ポリゴンモータ4の回転軸43に一体で取り付けられたポリゴンミラー5の反射面5aの位相関係が同じ状態になり、位相合わせが完了する。
このとき、各ドライバIC6の駆動回路63がそれぞれPMロック信号を“H”にして、それをメイン制御部50のアンド回路53に入力させるので、アンド回路53の出力が“H”になり、分周回路52の分周機能を無効に切り替える。
それによって、その後はPMクロックCLK1が分周されずにそのまま各光ビーム走査装置31〜34の各ドライバIC6の位相比較回路61に入力され、通常のポリゴンモータ駆動制御に切り替わる。
アンド回路53の出力が“H”になると、それを入力する各回転検知信号生成回路64は、検出基準電圧を図6の(B)に示したホール素子信号Shのオフセット電圧に相当するVr1に設定して、ホール素子信号Shをその検出基準電圧Vr1と比較して2値化して、回転検知信号生成Fh1を生成する。
そして、各ドライバIC6は位相比較回路61がPMクロックCLK1と回転検知信号生成Fh1の位相を比較し、前述したように、その位相差をゼロにするようにポリゴンモータ5を駆動制御し、ポリゴンモータ5をPMクロックCLK1の周波数に応じた所定の速度で等速回転させ、ポリゴンミラー5を光ビームの走査に適した一定速度で回転させる。
これによって、各ポリゴンミラー5の各反射面5aへの光ビームの入射角を連続的に変化させ、レーザ光を偏向してミラー36側に送り、主走査方向に沿って各作像プロセス部の感光体ドラムを照射することができる。
この実施例では、分周回路52と回転検出信号生成回路64の検出基準電圧を変更設定する機能とが、駆動制御手段(ドライバIC6)によるモータ(ポリゴンモータ4)の起動時に、基準のクロック信号(PMクロックCLK1)に対してその周波数がマグネット47のN極とS極の対の数(実施例では6)分の一の第2のクロック信号(PMクロックCLK2)と、ホール素子3が発生する信号のうちマグネット47の特定の互いに隣接する磁極間(図5における磁極P−Q間)で発生される信号のみに基づく回転検出信号とを駆動制御手段に位相比較させてモータを等速回転するように駆動制御させる位相合わせ制御手段に相当する。
しかし、分周回路を各ドライバIC6内に設けるようにしてもよいし、分周回路に代えて、メイン制御部50にPMクロックCLK2を発生するPMクロック発生回路も設け、PMクロックCLK1とCLK2とを各ドライバIC6に出力し、ドライバIC6側で、起動時と定常時とで選択して使用するようにしてもよい。
この実施例のカラーレーザプリンタによれば、色合わせ動作時にも印刷動作時にも、書き込み部30における各光ビーム走査装置31〜34のポリゴンモータ4の起動時に、上述したように各ポリゴンミラー5の反射面5aの位相を合わせることができるので、色合わせ動作時と印刷動作時とで、ポリゴンモータ4の反射面5aの位相がずれることによる、副走査方向の色ずれを防止することができる。
そして、ポリゴンモータ4の回転軸に設けたマグネットの磁極数が、ポリゴンミラーの反射面の数と等しいかその偶数倍以外であっても、レーザダイオードを点灯させてソフトウエアによる制御をする必要がなく、ハードウエア制御によって簡単に位相合わせを行うことができる。
しかし、この発明による各光ビーム走査装置は、ポリゴンモータの回転軸に設けたマグネットの磁極数が、ポリゴンミラーの反射面の数と等しいかその偶数倍である場合にも、同様に起動時に容易にポリゴンモータの反射面の位相合わせをすることができる。
ポリゴンミラーの反射面数やポリゴンモータの構造とそのマグネット配置や磁極数など、いずれも実施例のものに限らず、種々に変更可能であることは勿論である。
しかし、光ビーム走査システムや画像形成装置の書き込み部を構成する複数個の光ビーム走査装置では、そのポリゴンミラーとマグネットの磁極とその配列及びホール素子の各構成及び相対位置関係はすべて同じであることが望ましい。
また、前述の実施例は、タンデム型の間接転写方式のカラーレーザプリンタにこの発明を実施した場合の例を説明したが、直接転写方式のカラーレーザプリンタにも同様に適用できるし、その他の各種の画像形成装置にも同様に適用できることは云うまでもない。
この発明は、電子写真方式の、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置、印刷装置、デジタル複合機(MFP)等の各種の画像形成装置、特にタンデム型のカラー画像形成装置の書き込み部における光ビーム走査装置又は走査システムに利用できる。
1,1Y,1M,1C,1K:制御基板 2:ハウジング 3:ホール素子
4:ポリゴンモータ 5:ポリゴンミラー 5a:反射面
6:ドライバIC 7:レーザダイオード(LD) 8:コリメータレンズ
9:ビーム径調整器 10:転写紙 12:二次転写ローラ
13:定着装置 21:中間転写ベルト 22:二次転写対向ローラ
23,24:搬送ローラ 26,27,28,29:作像プロセス部
26a,27a,28a,29a:感光体ドラム
26b,27b,28b,29b:帯電器
26c,27c,28c,29c:現像器
26d,27d,28d,29d:一次転写器
26e,27e、28e,29e:感光体クリーナ
30:書き込み部 31,32,33,34:光ビーム走査装置
35:fθレンズ 36:折り返し用ミラー 37:シリンダミラー
38:フォトダイオード(PD) 39:スペーサ
41:軸受 42:ステータコイル群 43:回転軸 44:ロータ
45:連結部材 46:カバー部材 47:マグネット
50:メイン制御部 51:PMクロック発生回路 52:分周回路
61:位相比較回路 62:ループフィルタ 63:駆動回路
64:回転検知信号生成回路
特開平10−73780号公報

Claims (8)

  1. 光ビームを偏向走査する回転多面鏡と、該回転多面鏡を回転させるモータと、前記回転多面鏡の回転軸と一体に設けられその回転方向に沿ってN極とS極を交互に配列させたマグネットと、該マグネットの磁極配列位置に近接して固定配置されたホール素子と、前記モータを駆動制御する駆動制御手段とを備え、
    前記駆動制御手段が、基準のクロック信号と前記モータによって前記回転多面鏡が回転されたときに前記ホール素子が発生する信号に基づく回転検出信号とを位相比較して、前記回転多面鏡が等速回転するように前記モータを駆動制御する手段である光ビーム走査装置であって、
    前記マグネットは特定の互いに隣接する磁極間の磁束密度だけが他の互いに隣接するいずれの磁極間の磁束密度より大きく、前記駆動制御手段による前記モータの起動時に、前記基準のクロック信号に対してその周波数が前記マグネットのN極とS極の対の数分の一の第2のクロック信号と、前記ホール素子が発生する信号のうち前記マグネットの前記特定の互いに隣接する磁極間で発生される信号のみに基づく回転検出信号とを前記駆動制御手段に位相比較させて前記モータを等速回転するように駆動制御させる位相合わせ制御手段をを設けたことを特徴とする光ビーム走査装置。
  2. 前記位相合わせ制御手段は、前記駆動制御手段による前記モータの起動後該モータが等速回転するまでの間、前記前記基準のクロック信号を前記マグネットのN極とS極の対の数に応じて分周して前記第2のクロック信号として出力する分周回路を有することを特徴とする請求項1に記載の光ビーム走査装置。
  3. 前記位相合わせ制御手段は、前記駆動制御手段による前記モータの起動後該モータが等速回転するまでの間、前記ホール素子が発生する信号を、その後の定常時の検出基準電圧とは異なるレベルの検出基準電圧と比較して前記回転検出信号を生成する回転検出信号生成回路を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の光ビーム走査装置。
  4. 前記定常時の検出基準電圧は、前記ホール素子が発生する信号のオフセット電圧に相当するレベルの電圧であり、前記異なるレベルの検出基準電圧は、前記ホール素子が発生する信号の最大波高値とそれ以外の波高値との中間のレベルの電圧であることを特徴とする請求項3に記載の光ビーム走査装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の光ビーム走査装置を複数個備えた光ビーム走査システムであって、該複数個の光ビーム走査装置の前記駆動制御手段に前記モータを同時に起動させて前記位相合わせ制御手段を動作させ、該複数個の光ビーム走査装置の各前記回転多面鏡の反射面の位相を一致させる手段を設けたことを特徴とする光ビーム走査システム。
  6. 前記複数個の光ビーム走査装置の前記回転多面鏡と前記マグネットの磁極とその配列及び前記ホール素子の各構成及び相対位置関係がすべて同じであることを特徴とする請求項5に記載の光ビーム走査システム。
  7. 請求項1から4のいずれか一項に記載の光ビーム走査装置を複数個設けて書き込み部を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項5又は6に記載の光ビーム走査システムを書き込み部として備えたことを特徴とする画像形成装置。

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