JP2000241740A - レーザ光式記録方法および装置 - Google Patents

レーザ光式記録方法および装置

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JP2000241740A
JP2000241740A JP4240399A JP4240399A JP2000241740A JP 2000241740 A JP2000241740 A JP 2000241740A JP 4240399 A JP4240399 A JP 4240399A JP 4240399 A JP4240399 A JP 4240399A JP 2000241740 A JP2000241740 A JP 2000241740A
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polygon
rotation
phase difference
motor
laser
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Yoshiaki Nishida
義昭 西田
Makoto Miura
誠 三浦
Satoru Kijima
悟 木島
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Copyer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】副走査方向の1ドット未満のズレの補正を各レ
ーザユニットのポリゴンミラーの回転位相を調整するこ
とで精度良く行えるレーザ光式記録方法および装置を提
供する。 【解決手段】第1および第2のレーザユニットの各ポリ
ゴンミラー73a,73bにより偏向されるレーザビー
ムにより記録されるスキャンラインを直列に連続させる
ことにより大判サイズの記録を行う。その際、両レーザ
ユニットのポリゴンミラーの回転位相差を調整すること
により、各スキャンラインの副走査方向の位置ズレを調
整をする。そのために、一方のポリゴンミラーの回転基
準周波数を他方に対して回転位相同期が外れない範囲で
僅かに変えることにより、両ポリゴンミラー間の位相差
を変化させ、所定の位相差になったとき回転基準周波数
を元に戻し、各ポリゴンモータを同一速度、かつ調整さ
れた定位相で回転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のレーザスキ
ャナを用いた比較的大サイズの記録紙に対応可能なレー
ザ光式記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、大判サイズ(A2サイズ以上)の
記録紙に対応可能なレーザスキャナを単独のレーザユニ
ットで実現するには、結像レンズや回転ミラー等の光学
系部品精度に多くの困難さがあり、また、これらの問題
が解決された場合においても、製造コストが大きく上昇
するという難点があった。従って、特開平9−1274
40号公報に開示のように、量産効果によって安価にな
っている標準サイズ(A4サイズ)用のレーザユニット
を主走査方向に複数並べて実現する方法が提案されてい
る。
【0003】一方、この方法に対する課題は、1つのレ
ーザユニットのレーザ走査の終端と次のレーザユニット
の始端部分とを、いかにスムーズに精度良く繋ぐかとい
うことである。例えば、図8に、2つのレーザユニット
7a,7bによる画像出力状態を示してあるが、レーザ
ユニット7a側の主走査のライン終端点(Y1−1,…Y
n−1,…)と、レーザユニット7b側の対応するライン
開始点(Y1,…Yn,…)との間で、重なりや離れがな
く連続していることが必要になる。
【0004】レーザ光の主走査方向の書き出しポイント
の電気的制御上の調整は、図11(a)から分かるよう
に、レーザ光検出器(後述する76a,76b)のそれ
ぞれの検知信号BD1,BD2(後述のレーザ光端部位
置検知信号)に基づくデータの読み出しタイミング(感
光体ドラムへのレーザ光の書き出しタイミング)で調整
できる。すなわち、レーザ光書き出しポイントの変更
は、検知信号BD1,BD2の発生時点からレーザ光書
き込みを開始する時点までの時間を変化させることによ
り実現できる。
【0005】図9は、感光体ドラム9上へのレーザ記録
状態を示している。レーザユニット7aによる主走査終
端点と、レーザユニット7bの開始点との間に副走査方
向(主走査方向とほぼ直角の方向)へのズレds(この
例では約半ドット)がある状態を示してある。副走査方
向のズレ補正については、一方のレーザユニットの各ラ
インデータのメモリ読み出し位置を1ライン単位でずら
すことにより、ドット単位の調整は可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図9に示した
ような副走査方向の1ドット未満のズレに対する調整を
電気的制御手段で実施する方法は、従来提案されていな
かった。すなわち、このようなズレdsは、従来レーザ
ユニットの上下方向の機械的調整以外に、合わせる手段
は無かった。このような機械的補正は、動きが微小すぎ
る為、精度良く合わせることは、構成上困難である。
【0007】また、レーザユニット個々を、独立に駆動
している場合には、モータ起動毎に、各々のポリゴンミ
ラーの回転位相がばらばらである。このような場合は、
機械的調整も困難となる。
【0008】本発明の目的は、副走査方向の1ドット未
満のズレの補正を各レーザユニットのポリゴンミラーの
回転位相を調整することで精度良く行えるレーザ光式記
録方法および装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、それぞれ第1
および第2のポリゴンミラーを有する第1および第2の
レーザユニットを用いて、前記第1および第2のポリゴ
ンミラーにより偏向されるレーザビームにより記録され
るスキャンラインを直列に連続させることにより大判サ
イズの記録を行うレーザ光式記録方法において、前記第
1および第2のレーザユニットのポリゴンミラーの回転
位相差を調整することにより、各スキャンラインの副走
査方向の位置ズレを調整をすることを特徴とするもので
ある。
【0010】具体的には、前記第1および第2のポリゴ
ンミラーの回転位相差の調整は、少なくとも一方のポリ
ゴンミラーの回転基準周波数を他方に対して回転位相同
期が外れない範囲で僅かに変えることにより、前記第1
および第2のポリゴンミラー間の位相差を変化させ、所
定の位相差になったとき前記回転基準周波数を元に戻
し、各ポリゴンモータを同一速度、かつ調整された定位
相で回転させる。あるいは、各ポリゴンミラーの面数
は、モータ1回転当たりに発生される回転検知パルス数
の整数倍とし、前記第1および第2のポリゴンモータの
回転数を定める第1および第2の回転基準クロックとし
て、発振源から得られた第1のクロック信号と、この第
1のクロック信号を所定の位相差だけ位相をずらした第
2のクロック信号を用いることにより、各ポリゴンモー
タを同一速度、かつ調整された定位相で回転させる。
【0011】本発明によるレーザ光式記録装置は、それ
ぞれ第1および第2のポリゴンミラーを有し、これらの
ポリゴンミラーにより偏向されるレーザビームにより記
録されるスキャンラインを直列に連続させるように配置
された第1および第2のレーザユニットと、前記第1お
よび第2のポリゴンミラーをそれぞれ回転させる第1お
よび第2のポリゴンモータと、前記第1および第2のポ
リゴンミラーの回転位相差を所定の値に調整するよう前
記第1および第2のポリゴンモータを制御するモータ制
御手段とを備え、このモータ制御手段による制御によ
り、前記複数のレーザユニットによる複数のスキャンラ
インの副走査方向の位置ズレを調整をすることを特徴と
する。
【0012】具体的には、前記モータ制御手段は、前記
第1および第2の回転基準クロックに基づいて前記第1
および第2のポリゴンモータ を回転制御する手段と、
前記第1および第2のポリゴンモータに対する第1およ
び第2の回転基準クロック信号を生成する回転基準クロ
ック生成手段と、前記第1および第2のポリゴンミラー
の回転位相差を検知する位相差検知手段とを備え、前記
回転基準クロック生成手段は、ポリゴンミラーの位相調
整時に、第1および第2の回転基準クロック信号の少な
くとも一方の周波数を他方に対して変更することにより
前記第1および第2のポリゴンミラー間の位相差を変化
させ、前記位相差検知手段により両ポリゴンミラー間の
位相差が所定値になった時点で前記変更した周波数を元
に戻す。
【0013】各ポリゴンミラーの回転位相調整は、画像
形成に先立って行うか、または、非画像形成時に行うの
が好ましい。但し、上記調整時の回転基準周波数の変化
が、画像形成時におけるジッタの影響として表れるのを
無視できるレベルまで極小さい場合には、画像形成時に
も実行可能である。
【0014】各ポリゴンミラーの面数が、モータ1回転
当たりに発生されるPLL制御用回転検知パルス数の整
数倍である場合には、前記モータ制御手段は、前記第1
および第2のポリゴンモータをそれぞれ第1および第2
の回転基準クロックに基づいて回転制御する手段と、前
記第1および第2の回転基準クロック信号を生成する回
転基準クロック生成手段とを備え、前記回転基準クロッ
ク生成手段は、第1の回転基準クロック信号を基に、こ
れに対して位相を所定の回転位相差に相当する分だけず
らした第2の回転基準クロック信号を生成するようにす
ることもできる。
【0015】上記レーザ光式記録装置において、各ポリ
ゴンモータは回転検知パルス発生器を有し、前記回転制
御手段は、各ポリゴンモータ毎に、その回転検知パルス
と当該回転基準クロックとを位相比較し、回転検知パル
スが回転基準クロックと一致するように各ポリゴンモー
タのPLL制御を行うPLL制御回路を有し、その各々
のPLL制御回路に供給される回転基準クロックは同一
発振源より分周して得られた同一周波数であり、各PL
L制御回路により各々のポリゴンモータを駆動する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。
【0017】本発明の具体的な実施形態を説明する前
に、まず、本発明による副走査方向のズレを調整(補
正)する原理について説明する。
【0018】再度図9を参照する。この図は、説明上、
各スキャナユニット7a,7bのポリゴンミラー回転位
相が揃っているとき、即ち、各BD信号が図11(a)
に示したように一致して回転しているときの感光体ドラ
ム9上への印字ドット状態を示しているものとする。図
のような、副走査方向のズレds(この例では約半ドッ
ト)を電気的に調整する方法を説明する。
【0019】図10(a)は、調整前のポリゴンミラー
回転状態を示し、図10(b)は、調整後の状態を示す
ものである。各レーザユニット7a,7bについて、両
レーザユニットのスキャンの同期をとるために、感光体
ドラム9に対するそれぞれの走査の基準位置にレーザ光
検出部76a,76bが配置され、これらからそれぞれ
のレーザ光検知信号であるBD1,BD2信号が出力さ
れるようになっている。
【0020】先に簡単に参照した図11は、両BD信号
とそれぞれの対応するレーザスキャン時のレーザ変調タ
イミングの関係を示す。図11(a)は図10(a)に
対応し、BD1信号とBD2信号の位相差が0である、
副走査方向のズレ調整前の状態を示す。これに対し、図
11(b)は、図10(b)に対応し、BD1信号とB
D2信号に所定の位相差(この場合90゜)が与えられ
た調整後の状態を示している。
【0021】図10(b)の例では、図上左側のレーザ
ユニット7aが左端から(BD基準)、1スキャンをス
タートしてユニット7aの中央付近にスキャン光が達し
たときに、右側のレーザユニット7bの走査光は、左端
即ちBD2信号を発生する位置に来るようにスキャン位
相をズラして回転させている。換言すれば、レーザユニ
ット7aのスキャンビームが記録幅の中央(感光体ドラ
ム9上では、図示左から約1/4の位置)に来たときに
レーザユニット7bのスキャンビームがそのBD検知位
置に来るように、レーザユニット7bのポリゴンミラー
の回転位相を遅らせる(図10(b)および図11
(b)には、この時点の各BD信号とレーザ変調タイミ
ングを示してある)。このレーザユニット7aから7b
への走査遅れ時間の間に、ドラム9は半ドット分移動し
ている。その結果、上述の副走査方向のズレds(約半
ドット)は補正され、ほぼ0となる。このように、ポリ
ゴンミラー73a,73bを同期回転させながら、お互
いの回転位相を調整することで、副走査方向のドット内
ズレを補正することができる。
【0022】副走査方向のドット単位の補正について
は、前述のように、一方のユニットに対する他方のユニ
ットに与えるレーザスキャン書き込みデータのメモリ読
み出しタイミングをライン単位に変えることで実現でき
る。
【0023】上記の、ポリゴンミラー位相可変同期回転
を達成する方法は、以下のとおりである。各ポリゴンモ
ータの回転制御は、位相同期制御であり、同一発振源よ
り同じ比率で分周した基準周波数信号で同期回転させ
る。これにより、両者のモータは、定トルク下であれば
同一速度かつ定回転位相差で回転し続けることができ
る。また、両モータの回転位相差の設定は、少なくとも
一方のポリゴンモータのPLL制御回路に対し、位相同
期が外れない範囲で基準同期クロックを僅かに変え、両
モータの回転位相差を変化させ、その値が所定値になっ
た所で、そのクロックを元に戻すことで目的の位相差で
回転をさせることができる。
【0024】両ポリゴンミラーの回転位相差の検出は、
レーザ光端部位置検知信号(BD1,BD2)の位相差
で見ることができる。あるいは、ポリゴンミラーの回転
位置に同期して得られる他の信号、例えば、ミラー角と
モータ回転検知信号FGが一定に固定的に配置されてい
れば、BD信号の代わりにFG信号を用いることも可能
である。
【0025】これらの位相調整は、画像形成に先立って
実施されてもよいし、非画像形成時に、例えば、印字と
次の印字の間などに監視修正を行ってもよい。更に、こ
の同期クロックの変化を画像形成時に行う場合、画像ジ
ッタとして現れる影響を無視できる程度に極く小さくす
れば、画像形成中であってもよく、回転位相差を常に監
視しながら、両ポリゴンモータの位相差調整をし続ける
ことができる。
【0026】次に、本実施の形態における具体的なレー
ザ光式記録装置を図に基づいて説明する。
【0027】図1は、本実施の形態におけるレーザ光式
記録装置の概略の内部構成図である。図1において、ホ
ストコンピュータまたは原稿スキャナ等からなる外部装
置1から印刷用の画像データが、通信ケープル2を介し
て本レーザ光式記録装置の制御コントローラ3に入力さ
れる。この画像データは、制御コントローラ3において
印刷可能な画像に展開される。
【0028】そして、制御コントローラ3の制御の下
に、印刷開始可能状態のタイミングで予め用紙がセット
されているカセット4から給紙ローラ5の回転駆動によ
り用紙が給紙され、レジストローラ6へ送り出される。
【0029】また、2台のレーザユニット7a,7bに
それぞれ内蔵されたポリゴンモータの回転と、その回転
位相の調整レーザ、光量補正等、印刷開始前の準備が行
われる。
【0030】更に、制御コントローラ3により、定着ロ
ーラ8の温度制御、感光体ドラム9の回転駆動(矢印方
向)、クリーニングロール11、帯電ロール12、現像
ロール13および転写ロール14の回転制御、図示しな
い各種センサ、制御クラッチ類、スイッチ類の入出力制
御が符号A,Bに示す入出カボートにより実行される。
【0031】所定の準備が終了すると、制御コントロー
ラ3の制御の下に、画像データメモリ32(図3で後
述)上に展開された画像データが、第1、第2レーザユ
ニット7a,7bに与えられ、そのレーザ変調光が矢印
C方向に出力され、ミラー15で反射されて感光体ドラ
ム9上に入射される。ここに、感光体ドラム9は矢印D
方向に回転駆動されているので、帯電ロール12により
表面上に均一帯電され、その均一電位は、前記レーザ光
により画像データに対応した部分の電位が放電され潜像
が形成される。これ以降のプロセスは既存の複写機のプ
ロセスと全く同等である。
【0032】図2は、レーザユニットと感光体ドラムと
の配置関係を示す図である。
【0033】図2に示すように、例えばA1判用の感光
体ドラム9の長手方向に沿ったレーザ光の主走査方向に
平行に2台の第1,第2レーザユニット7a,7bが配
置されている。ここに、第1レーザユニット7aと第2
レーザユニット7bとは同一構成であるので、第1レー
ザユニット7aのみの構成を説明する。
【0034】第1レーザユニット7aは、レーザ光源7
1aと、このレーザ光源71aからの出射光を結像する
レンズ72aと、レーザ光を走査用に偏向するポリゴン
ミラー73aと、それを回転制御するポリゴンモータ駆
動ドライバ74aと、このポリゴンミラー73aで反射
されたレーザ光を感光体ドラム9上に結像するレンズ7
5aとを備え、感光体ドラム9の近傍にはポリゴンミラ
ー73aからのレーザ光を検出するレーザ光検出部76
aが配置されている。レーザ光源71aとポリゴンモー
タ駆動ドライバ74aと、レーザ光検出部76aとは、
それぞれ、前述した制御コントローラ3に接続されてい
る。
【0035】次に、図3に基づいて前述の画像データの
展開、及び、レーザユニット7a,7bの制御について
説明する。
【0036】外部装置1から送信された画像データは、
通信制御回路34を介してCPUA31で解読され、図
7に示すように画像データに展開され、画像データメモ
リ32にストアされる。図7の例では、1バイト幅の画
像メモリに順次各ラインのデータ(1RW)がストアさ
れた例を示している。
【0037】図3に戻り、CPUA31の動作は、プロ
グラムメモリ33にストアされたプログラムに従って実
行される。また、メモリ32は、画像データストア用お
よび作業用のメモリである。
【0038】前述の画像データの展開と並行して印刷開
始の為の制御が実行される。まず、CPUA31を中心
とした画像処理系から、シーケンス制御部36に対し、
ポリゴンモータの回転を要求するSYRQ信号が送られ
る。これを受けて、シーケンス制御部36は、ポリゴン
モータを駆動する信号(FS1/FS2,PM1ON,
PM2ON,LOCK1,LOCK2)を発生させて各
モータを立ち上げ、さらにモータ間の回転位相を所定の
値にするよう制御する。
【0039】より詳細には、ポリゴンモータ回転の準備
が整ったところで、シーケンス制御部36は、画像処理
系に対し、SYRD信号を返す。画像処理系は、この信
号を確認し、更に画像データが完全に準備できた段階
で、シーケンス制御部36に対して、プリントリクエス
ト信号PRRQを送る。この信号を受けて、シーケンス
制御部36は、入出カボートA,Bを通して、カセット
4から用紙の給紙を行い、レジストローラ6の位置に待
機させる。この時点でシーケンス制御部36は、画像処
理系に対しプリントレディ信号PRRDを返すと共に、
所定のタイミングでレジストローラ6から待機している
用紙を再給紙する。
【0040】PRRD信号に応答して、画像データ出力
制御部35は、画像データメモリ32内に収められた画
像データを、レーザ変調出力LASO1,LASO2と
して、第1レーザユニット7aおよび第2レーザユニッ
ト7bに対して与える。
【0041】次に、画像データとレーザ光による記録タ
イミングを説明する。画像データは、前述のように、図
7に示した構造で画像データメモリ32上に展開されて
いる。アドレスX1からY1−1までは、図8に示したよ
うにレーザユニット7a(左)側で出力され、アドレス
Y1からZ1までは、レーザユニット7b(右)側で出
力される。このX1〜Z1を1ラスタと表現すれば、各
ラスタの出力が順次副走査方向に繰り返され、最後のラ
スタnまで出力される。
【0042】図11に示したように、レーザー光検出部
76a,76bが検出したレーザ光検出信号BD1,B
D2に基づき、最初のデータを出力するタイミングが決
定される。即ち、最初のBD1信号を基準にX1〜Y1
−1をレーザユニット7aに対し、画像データ出力制御
部35からLASO1信号として出力し、また、最初の
BD2を基準にY1〜Z1をレーザユニット7bに対
し、LASO2信号として出力している。以後同様に、
順次各ラスタの出力が繰り返される。
【0043】以上、本実施の形態に関する、レーザユニ
ットを複数配置したレーザ光記録装置の全体的構成およ
び動作について述べた。
【0044】次にこのような装置内の主要部の詳細を説
明する。
【0045】第1レーザユニット7a,第2レーザユニ
ット7bの副走査方向のズレdsを補正するための両者
のポリゴンミラーの回転制御は、図3に示した制御コン
トローラ3で実行する。これを詳細に見ていくと、画像
処理に関する部分は既に述べたとおりであり、この中の
シーケンス制御部36が、本発明の主要動作部分を担
う。
【0046】図4に、図3内のシーケンス制御部36の
内部構成例を示す。このシーケンス制御部36は、シー
ケンス制御用CPUB361、ワーキングメモリである
RAM362、プログラムコードが収められたROM3
63、分周部365とシフト量計測部364で構成され
ている。
【0047】CPUB361は、レーザ光式記録装置の
定着ローラ8(図1)の温度制御、感光体ドラム9の回
転制御、各種ロール、センサ制御クラッチ、スイッチ類
の入出力制御を、A,Bで示す入出カボートで実行して
いる。また、前述の信号SYRQ,PRRQを受けて決
められた制御を実行後、完了タイミング信号として、S
YRD,PRRDを返す。
【0048】分周部365は、回転基準クロック生成手
段であり、ポリゴンモータ駆動ドライバ74a,74b
へ供給する回転同期基準周波数信号FS1,FS2を作
りだす。CPUB361から与えられるPM1ON,P
M2ONはポリゴンモータ駆動ON信号である。LOC
K1,LOCK2はポリゴンモータ駆動ドライバ74か
ら返される信号であり、上記信号FS1,FS2基準周
波数信号に対してポリゴンモータが同期引き込みを完了
したときに発生する。CPUB361は、この信号を見
ることでポリゴンモータが定常回転に達したか確認でき
る。
【0049】シフト量計測部364は、図11(b)に
示したような位相差を有するレーザ光検出信号BD1と
BD2の時間差を計るものである。
【0050】CPUA系から与えられている上記信号S
YRQはポリゴンモータの回転指示信号であり、この信
号によりポリゴンモータを起動し、そして前述の位相合
わせの動作が行われる。その完了と共にSYRD(同期
レディー)信号が返される。
【0051】この後、CPUA系において、画像処理が
終了し、出力画像データの準備が整った時点で、シーケ
ンス制御部36に対しPRRQ(プリントリクエスト)
信号を送出する。シーケンス制御部36は、前述したカ
セット4から給紙ローラ5で用紙を送り出し、そして待
機ローラ6で待機させる。この時点でシーケンス制御部
36は、PRRD(プリントレディー)信号を返し、こ
れを受けて、レーザユニットからは、画像データにより
変調されたレーザ光スキャンが開始され、感光体ドラム
9に潜像形成を始める。
【0052】一方、シーケンス制御部36は、現像され
た潜像の先端部と用紙端とを合わせるように、適切なタ
イミングで待機ローラ6を再駆動し、用紙を転写ロール
14へ送り出す。この画像形成プロセスは前に述べた通
りである。
【0053】以下、各部の更に詳細な動作は次のとおり
である。
【0054】シーケンス制御部36内のシフト量計測部
364は、まず、BD1信号が入力されたタイミング
で、シフト量カウンタ3641をスタートさせ、シフト
量計測CLK(クロック)の数をカウントする。次に、
BD2信号の入力タイミンクで、カウンタ3641の値
をシフト量データラッチ3642に送り、同時にシフト
量カウンタ3641を停止、リセットする。CPUB3
61は、必要なタイミングでシフト量データを読み取れ
ば、その時点のBD1とBD2の時間差、即ち位相差を
認識することができる。
【0055】CPUB361から、分周部365に与え
られているDDC信号は、分周部365内の第2分周器
に対し、分周データの切換を指示する信号である。この
信号ONにより、第2分周器の分周率を第1分周器の値
に対して僅かに変え、レーザユニット7b側のポリゴン
モータの回転速度をレーザユニット7a側のそれに対
し、僅かに変える。これにより、前述のポリゴンミラー
の回転位相、即ちBD1,BD2信号の発生タイミング
差を変化させることができる。両信号が所定の位相差に
なった時点で、分周データ切換信号DDCをOFFし、
第2分周器の分周率を第1分周器と全く同じにする。そ
の結果、両分周器の出力であるFS1,FS2信号は、
同一発振器(OSC)の出力を同じ分周率で分周したも
のであるから、完全に同一周波数、定位相差の信号とし
てポリゴンモータ駆動ドライバ74a,74bに与えら
れる。ポリゴンモータ駆動ドライバ74a,74bで
は、位相同期制御によりポリゴンモータを回転させてい
るから、定トルク下では、両者のポリゴンミラー回転
は、同速でしかも一定位相差を保持することになる。
【0056】分周部365の内部構成を図5に示し、よ
り具体的に説明する。まず、水晶振動子Xによる発振器
3651を有し、この発振出力は、第1分周器365
2、第2分周器3653に与えられている。各分周器内
の分周カウンタには、分周率を決定するデータが設定で
きる。本例では、第1分周カウンタに対しては、例え
ば、データDDを固定的にセットし、第2分周カウンタ
では、分周データ切換信号DDCの指示により、第1分
周カウンタと同じデータDDまたは、その値と僅かに異
なるDDSを切換えられるようになっている。第1およ
び第2分周カウンタは、それぞれ設定された分周データ
をカウント満了するごとに、FS1,FS2信号を発生
するとともに、カウント値をリセットする。
【0057】ポリゴンモータ駆動ドライバ74a,74
bの詳細構成を図6に示す。図示のように、この構成は
公知のPLL(Phase Lock Loop:位相同期制御)モー
タ回転制御であって、モータ本体PM1(PM2)は、
モータドライバ745によりドライブされる。モータ本
体において生成される、モータの回転に同期した信号で
あるモータ回転検知信号FGはPLL回路742に入力
されおり、このFG信号と、先に説明した分周部365
からの基準信号FS1(FS2)との位相比較がPLL
内部で行われ、両信号の位相差に相当する電圧を増幅器
(AMP)743で増幅し、また、この制御ループの応
答性を適正にする位相補償(フィルタ)回路744を通
して、モータドライバ745に与える。前述したよう
に、PLL回路742に入力されるPM1ON(PM2
ON)は、モータ駆動ON信号であり、PLL回路74
2から出力されるLOCK1(LOCK2)は、回転引
き込み完了時に発生するロック信号である。
【0058】次に、CPUB361(図4)による両ポ
リゴンミラーの回転位相調整フロー(図12)について
説明する。
【0059】まず、CPUA31(図3)を中心とした
画像処理系から与えられるポリゴンの回転指示信号SY
RQ信号の有無を判定する(S11)。「信号無し」で
あれば、PM1ON,PM2ON,SYRD,DDCを
すべて0にリセットして(S21)、別のルーチンへ移
行する。「信号有り」であれば、SYNRD=0である
かを確認する(S12)。このSYNRD信号が1であ
れば、既に位相調整済みであるので、何もせず、本件と
は関係のない別のルーチンヘ移行する。
【0060】ステップS12でSYRD信号が0であれ
ば位相調整がまだ実行されていないので、Y側に移行
し、PM1ON,PM2ONを1にしてモータ駆動信号
を発生させる(S13)。続いて、LOCK1,LOC
K2信号を判断する(S14,S15)。LOCK1,
LOCK2信号の値がともに1であれば、両モータの回
転引き込みが終了し定常回転に達している。そうでなけ
れば、このルーチンは、何もしないで別のルーチンヘ移
行する。
【0061】LOCK1、LOCK2を図12のフロー
の巡回毎に監視し続け、LOCK1,LOCK2共に1
になったとき、次に進んで分周データ切換信号DDCに
1を与え(S16)、第2分周器側、即ちFS2信号の
周波数をFS1信号より僅かにズラす。この状態で、シ
フト量データラッチ3642(図4)のシフト量データ
を読み込み(S17)、所定値との比較が行われる(S
18)。この所定値は、個々の記録装置についてズレを
補償できる値が求められ、CPUBに対して、図示しな
い別の手段で予め与えられ、不揮発性メモリ(例えばR
AM362のバッテリバックアップ領域)内に蓄えられ
る。CPUB361は、必要時にその値を読み出すこと
ができる。所定値のデータ入力は、例えば複数スイッチ
のON/OFFの組み合わせにより、または、図示しな
い操作部から行うことができる。
【0062】各BD信号間の位相(すなわちシフト量デ
ータ)が所定値に達したならば(S18,Yes)、D
DCに0を与え(S19)、第2分周器の分周率を第1
分周器と同一にする。また、SYRD(同期レディー信
号)に1を与えることにより、CPUA系に対してポリ
ゴン同期完了を知らせる(S20)。以上の手順でポリ
ゴンミラーの回転位相の調整ができる。
【0063】上記の実施の形態では、ポリゴンミラーの
回転位相差を作り出すために、回転基準周波数FS2を
変えた。しかし、逆にFS1あるいは、FS1とFS2
の両方変化させ、両者の差を作り、目的位相となった時
点でFS1,FS2を同一発振源から同一分周比で分周
するようにしてもよい。周波数差を作り出すときには、
例えば、FS2側を、僅かに発振周波数の異なる別の発
振器(図示せず)に接続するようにもできる。
【0064】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。上記第1の実施の形態は、複数のポリゴンミ
ラーを同期回転させながら、お互いの回転位相を調整す
ることで副走査方向のドット内ズレを補正するものであ
った。そのための両ポリゴンモータ間の回転位相差の設
定は、前述したように一方の回転周波数を僅かに変え、
BD信号間の位相差を監視しながら所定位相差になった
所で、その回転を元に戻すという方法であった。これに
対して、第2の実施の形態では、各ポリゴンモータが位
相同期回転に到達した段階で既に所定の位相差で同期回
転しているような構成方法を示す。この方法は、位相差
調整に時間が掛からず、位相差の設定を画像形成に先立
って行う場合にも適しており、また、構成および制御が
比較的簡単であるという利点を有する。
【0065】図13に、第2の実施の形態におけるシー
ケンス制御部36の構成を示す。第1の実施の形態にお
けるシーケンス制御部(図4)と比較して分かるよう
に、本実施の形態では、図4におけるシフト量計測部3
64が削除され、また、分周部365が分周部366に
代わっている。分周部366は、単一の発振源より単一
の分周器で基準クロックFS1まで分周し、位相差回路
によって基準クロックFS1と所定位相差の基準クロッ
クFS2を発生させる。2つのポリゴンモータは、上記
の基準クロックFS1,FS2で駆動されるから、各々
は同速かつ定位相差で回転し続けることになる。
【0066】図14、分周部366の具体的な内部構成
を示す。OSC3660は、水晶発振子Xを持つ発振器
である。この出力は、単一の分周器3661に与えら
れ、更にこの出力PSCLKは、4bitバイナリUP
カウンタ3662と、JKフリップフフロップ366C
のクロック信号となる。図14内のOSC3660およ
び分周器3661以外は、ポリゴンモータ駆動ドライバ
に与えられる基準クロックFS1とFS2の位相差を設
定する回路例である。この部分は、FS1とFS2の位
相差を位相差設定データPSD(4bit)に基づい
て、16段階に1周期分まで設定できる例を示してい
る。FS1は、4bitバイナリUPカウンタ3662
の最上位ビットQ3に接続されているから、PSCLK
を16分周した周波数を有する信号である。また、4b
itデータラッチ3663は、CPUB361から与え
られる位相差データPSDをライト信号WRによって保
持する。
【0067】図17に、FS1クロックと所定の位相差
を持つFS2クロックの生成を説明するためのタイミン
グチャートを示す。
【0068】図内、PSCLKは、分周部366内の位
相差回路の基準クロックであり、FS1(Q3)の16
倍の周波数を有する。4bitバイナリUPカウンタ3
662のタップ端子Q0,Q1,Q2,Q3には、図示
したようなPCLKを各々2,4,8,16分周した出
力が表れる。まずここで、位相差データが”3H”(H
は16進数を示す)、即ちデータラッチ3663の値が
(D3,D2,D1,D0)=(0,0,1,1)の場
合を考えてみる。Q3出力は、EXOR3664で、デ
ータD3と排他的論理和がとられ、D3=0のときは、
出力部にQ3と同じ論理値が表れる。また、D3=1の
ときは、その反転値となる。バイナリカウンタ3662
の出力Q2,Q1,Q0は、各々図示したようにEXN
OR3665,3666,3667の入力端子に接続さ
れている。それらは、PSDデータD2,D1,D0と
各々排他的論理和をとるから、バイナリカウンタの出力
(Q2,Q1,Q0)と(D2,D1,D0)が一致し
たとき、AND回路3668の出力がHとなる。これ
は、図17のタイミングチャートでは、(Q2,Q1,
Q0)=(011)のときに対応し、出力eの状態はH
である。JKフリップフロップ366Cは、図14内a
の値を、信号e値がHのとき、クロックPSCLKの立
ち上がりでQ側に伝えるから、図17内「PSD=3H
の時のFS2」に示したタイミングのようになる。これ
は、FS1よりPSCLKにして4クロック分遅れた波
形となる。
【0069】同様に考えて(D3,D2,D1,D0)
=(1011)のとき、この場合のFS2は、前記FS
2の反転であるから、FS1より12クロック分遅れて
いる。要するに(PSDの値+1)クロック分遅らせる
ことができる。
【0070】このように本実施の形態では、FS1の1
周期を16等分し、PSDのデータにより任意の段階へ
遅延させることができる。これを拡張すれば、FS1周
期をもっと細かい段階に分割し、FS2を細分化した遅
延段階で刻めるのは明白である。
【0071】ポリゴンモータ駆動ドライバ74a,74
bの詳細は、図6で前述したとおりである。
【0072】図15には、ポリゴンモータ741の内部
構造の概略とポリゴンミラー73との取付け関係を示し
てある。
【0073】ホール素子7413,7414は、マグネ
ットローラ7411の回転位置を検知し、ロ一夕回転位
置に見合った回転磁界を発生させるようにコイル741
5,7416,7417,7418の通電を制御し回転
動作を持続させる為のセンサである。FGセンサ741
2は、ロータの磁極を検知し回転パルスを発生する。本
図では、ロータ1回転当たり、2パルスのFG信号が発
生され、PLL742の入力信号として帰還される。
【0074】このポリゴンモータ741のモータ軸に取
付けられるポリゴンミラー73の面数は、本実施の形態
では、ポリゴンモータ741が1回転する間に発生する
FG信号のパルス数の整数倍とする。このように構成さ
れた2つのポリゴンモータに対して同一発振源から分周
された同じモータ基準クロックFS1/FS2で各々P
LL制御を行えばこれらのポリゴンモータ間の回転位相
が一定に保持されて回転し続ける。また、与えられるモ
ータ基準クロックFS1/FS2間の位相を調整すれ
ば、ポリゴンミラー間の回転位相も、前記基準クロック
FS1/FS2間の位相差に比例して変化する。
【0075】図16のタイミングチャートには、ポリゴ
ンモータ駆動ドライバ74への入力基準クロックFS1
/FS2とFG信号が位相差ゼロの状態で同期回転して
いる様子を示す。FG出力がHの期間は、FGセンサ7
412の位置にロータ7411のN1またはN2の磁極
が来ている期間に相当し、Lの期間は、S1またはS2
の磁極が来ている期間に相当する。従って、FG信号の
隣接する2つの立ち上がり部分は、それぞれ、ロー夕の
S1→N1およびS2→N2の移行時点に対応し、1回
転中に各々発生する180度対称な位置関係である。
【0076】図15内、73は、ポリゴンモータ741
のロータ軸上に取り付けられた6面ポリゴンミラーを示
す。FG信号の隣接する2つの立ち上がり時点のロータ
位置は、180度対称な位置であり、その軸上の6面ポ
リゴンミラーも180度回転対称である。これは、FS
1とFS2の位相差の管理によって両ポリゴンミラー間
の回転位相差を決定できることを意味しており、ロータ
1回転によって発生するFGパルス数の整数倍の反射面
を持つポリゴンミラーであれば常に、上述の関係で有り
得る。
【0077】解り易くする為に、図15内のポリゴンミ
ラーが5面であった場合を考えると、FG信号の立ち上
がり位置、即ちFGセンサ7412の位置をロータ磁極
S1→N1が通過するときとS2→N2が通過するとき
の2状態において、それらの位置でのポリゴンミラー
は、対称でなく2つのレーザスキャナを同じクロックで
同期回転した場合、ポリゴンミラー間の位相は異なる2
つの状態のいずれかになり、一意に両者の位相差を決め
ることができない。この意味から、前述のロ一夕1回転
によって生じるFGパルス数の整数倍の反射面を持つポ
リゴンミラーの必要性が解る。
【0078】前記図15に示した形でなく、FG信号を
別の手段によりロータ1回転で1パルスのみ発生するよ
うにしたFG信号発生器の構成であれば、ミラー面は必
ず1の整数倍であるからFG信号の立ち上がりからの時
間管理によってポリゴンミラーの回転位相を決定するこ
とができる。
【0079】なお、第1の実施の形態に用いられるポリ
ゴンモータも図15に示したと同様の構成を有するが、
第1の実施の形態では、BD信号の所定位相差が得られ
るようなフィードバック制御を行うので、ポリゴンミラ
ー73の面数がポリゴンモータ741が1回転する間に
発生するFG信号のパルス数の整数倍であるという制約
は必要ない。
【0080】この第2の実施の形態では、第1の実施の
形態に比べて、一方のモータ基準クロックを僅かに変
え、各々のレーザスキャナのBD信号を監視し所定の位
相差になった時点でその基準クロックを元に戻すという
ような比較的複雑な手順と時間のかかる方法を採らずと
も、モータを立ち上げた段階で所望の位相差で各ポリゴ
ンミラーが同期回転している状態を得ることができる。
【0081】また、以上の各実施の形態では、レーザユ
ニットが2台の場合を示したが、3台以上接続し、連続
的に同じ操作を繰り返し全てのポリゴンミラーの位相合
わせを実行することも容易に考え得る。
【0082】さらに、位相検知と、一致の判断をCPU
で実施しているが、これをハードウェアとして構成して
もよい。
【0083】
【発明の効果】本発明によれば、複数のレーザユニット
を用いたレーザ光式記録装置において、副走査方向の走
査線同士の1ドット以下のズレに対して、各ポリゴンミ
ラー間の回転位相差を調整することでドット内調整を容
易に行えるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるレーザ光式記録装
置の概略の内部構成図である。
【図2】図1のレーザ光式記録装置のレーザユニットと
感光体ドラムとの配置関係を示す図である。
【図3】図1内に示した制御コントローラ3の内部構成
例を示すブロック図である。
【図4】図3内のシーケンス制御部36の内部構成例を
示すブロック図である。
【図5】図3内の分周部365の内部構成例を示すブロ
ック図である。
【図6】図4内に示したポリゴンモータ駆動ドライバ7
4a,74bの詳細構成を示すブロック図である。
【図7】図3内に示した画像データメモリ32の構造の
説明図である。
【図8】図1のレーザ光式記録装置の2つのレーザユニ
ット7a,7bによる画像出力状態を示す図である。
【図9】2つのレーザユニットによる感光体ドラム上へ
のレーザ記録状態を示す図である。
【図10】(a)は本発明による調整前のポリゴンミラ
ー回転状態を示し、(b)は調整後の状態を示す図であ
る。
【図11】(a)(b)は異なる位相差のBD信号によ
るレーザ光の主走査方向の書き出しポイントの電気的制
御上の調整の説明図である。
【図12】本発明の第1の実施の形態における両ポリゴ
ンミラーの回転位相調整フローを示すフローチャートで
ある。
【図13】本発明による第2の実施の形態におけるシー
ケンス制御部36の構成を示すブロック図である。
【図14】第2の実施の形態における分周部366の具
体的な内部構成を示すブロック図である。
【図15】第2の実施の形態において用いるポリゴンモ
ータの内部構造の概略とポリゴンミラーとの取付け関係
を示す図である。
【図16】ポリゴンモータ駆動ドライバ74への入力基
準クロックFS1/FS2とFG信号が位相差ゼロの状
態で同期回転している様子を示すタイミングチャートで
ある。
【図17】図14に示した分周部のFS1クロックと所
定の位相差を持つFS2クロックの生成を説明するため
のタイミングチャートである。
【符号の説明】
3…制御コントローラ、7a,7b…レーザユニット、
9…感光体ドラム、71a,71b…レーザ光源、73
a,73b…ポリゴンミラー、74a,74b…ポリゴ
ンモータ駆動ドライバ、76a,76b…レーザ光検出
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木島 悟 東京都三鷹市下連雀6丁目3番3号 コピ ア株式会社内 Fターム(参考) 2C362 BA08 BA32 BA39 BA49 BA71 2H045 AA54 BA02 BA22 CA92 CA99 CB65

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれ第1および第2のポリゴンミラー
    を有する第1および第2のレーザユニットを用いて、前
    記第1および第2のポリゴンミラーにより偏向されるレ
    ーザビームにより記録されるスキャンラインを直列に連
    続させることにより大判サイズの記録を行うレーザ光式
    記録方法において、 前記第1および第2のレーザユニットのポリゴンミラー
    の回転位相差を調整することにより、各スキャンライン
    の副走査方向の位置ズレを調整をすることを特徴とする
    レーザ光式記録方法。
  2. 【請求項2】前記第1および第2のポリゴンミラーの回
    転位相差の調整は、少なくとも一方のポリゴンミラーの
    回転基準周波数を他方に対して回転位相同期が外れない
    範囲で僅かに変えることにより、前記第1および第2の
    ポリゴンミラー間の位相差を変化させ、所定の位相差に
    なったとき前記回転基準周波数を元に戻し、各ポリゴン
    モータを同一速度、かつ調整された定位相で回転させる
    ことを特徴とする請求項1記載のレーザ光式記録方法。
  3. 【請求項3】各ポリゴンミラーの面数は、モータ1回転
    当たりに発生される回転検知パルス数の整数倍とし、前
    記第1および第2のポリゴンモータの回転数を定める第
    1および第2の回転基準クロックとして、発振源から得
    られた第1のクロック信号と、この第1のクロック信号
    を所定の位相差だけ位相をずらした第2のクロック信号
    を用いることにより、各ポリゴンモータを同一速度、か
    つ調整された定位相で回転させることを特徴とする請求
    項1記載のレーザ光式記録方法。
  4. 【請求項4】それぞれ第1および第2のポリゴンミラー
    を有し、これらのポリゴンミラーにより偏向されるレー
    ザビームにより記録されるスキャンラインを直列に連続
    させるように配置された第1および第2のレーザユニッ
    トと、 前記第1および第2のポリゴンミラーをそれぞれ回転さ
    せる第1および第2のポリゴンモータと、 前記第1および第2のポリゴンミラーの回転位相差を所
    定の値に調整するよう前記第1および第2のポリゴンモ
    ータを制御するモータ制御手段とを備え、 このモータ制御手段による制御により、前記複数のレー
    ザユニットによる複数のスキャンラインの副走査方向の
    位置ズレを調整をすることを特徴とするレーザ光式記録
    装置。
  5. 【請求項5】前記モータ制御手段は、 前記第1および第2の回転基準クロックに基づいて前記
    第1および第2のポリゴンモータを回転制御する手段
    と、 前記第1および第2のポリゴンモータに対する第1およ
    び第2の回転基準クロック信号を生成する回転基準クロ
    ック生成手段と、 前記第1および第2のポリゴンミラーの回転位相差を検
    知する位相差検知手段とを備え、 前記回転基準クロック生成手段は、ポリゴンミラーの位
    相調整時に、同一の周波数の第1および第2の回転基準
    クロック信号の少なくとも一方の周波数を他方に対して
    変更することにより前記第1および第2のポリゴンミラ
    ー間の位相差を変化させ、前記位相差検知手段により両
    ポリゴンミラー間の回転位相差が所定値になった時点で
    前記変更した周波数を元に戻すことを特徴とする請求項
    4記載のレーザ光式記録装置。
  6. 【請求項6】各ポリゴンミラーの面数は、モータ1回転
    当たりに発生される回転検知パルス数の整数倍であり、 前記モータ制御手段は、 前記第1および第2のポリゴンモータをそれぞれ第1お
    よび第2の回転基準クロックに基づいて回転制御する手
    段と、 前記第1および第2の回転基準クロック信号を生成する
    回転基準クロック生成手段とを備え、 前記回転基準クロック生成手段は、第1の回転基準クロ
    ック信号を基に、これに対して所定の位相差だけずらし
    た第2の回転基準クロック信号を生成することを特徴と
    する請求項4記載のレーザ光式記録装置。
  7. 【請求項7】各ポリゴンモータは回転検知パルス発生器
    を有し、前記回転制御手段は、各ポリゴンモータ毎に、
    その回転検知パルスと当該回転基準クロックとを位相比
    較し、回転検知パルスが回転基準クロックと一致するよ
    うに各ポリゴンモータのPLL制御を行うPLL制御回
    路を有し、その各々のPLL制御回路に供給される回転
    基準クロックは同一発振源より分周して得られた同一周
    波数であり、各PLL制御回路により各々のポリゴンモ
    ータを駆動するようにした請求項4、5または6記載の
    レーザ光式記録装置。
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