JPH09233281A - 光ビーム走査装置 - Google Patents

光ビーム走査装置

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JPH09233281A
JPH09233281A JP8062115A JP6211596A JPH09233281A JP H09233281 A JPH09233281 A JP H09233281A JP 8062115 A JP8062115 A JP 8062115A JP 6211596 A JP6211596 A JP 6211596A JP H09233281 A JPH09233281 A JP H09233281A
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light beam
rotation
rotation reference
output signal
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JP8062115A
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Takehisa Maeda
雄久 前田
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基準ポリゴンミラーに対応したレーザビーム
検知器の出力信号と残りのポリゴンミラーに対応したレ
ーザビーム検知器の出力信号との時間差を、簡単な信号
処理で正確に算出することができる光ビーム走査装置を
提供する。 【解決手段】 各レーザビーム検知器の出力信号DP1〜4
を、同期基準信号NCLKに同期した各同期出力信号Lsync1
〜4に変換する同期出力信号発生器18(1)〜(4)と、基準
ポリゴンミラーに対応した同期出力信号Lsync1と、残り
のポリゴンミラーに対応した同期出力信号Lsync2〜4と
の時間差をクロック信号から生成した算出基準信号に基
づいて算出し、その時間差の算出結果に基づいて、基準
のモータドライバ12(1)に用いる回転基準信号P1と残り
のモータドライバ12(2)〜(4)に用いる回転基準信号P2〜
4との各位相差の設定を変更するように回転基準信号発
生部16を制御するコントローラ14とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンター、印刷機等の画像形成装置(カラー画
像形成装置を含む)に用いる光ビーム走査装置に係り、
詳しくは複数の回転多面鏡を備えた光ビーム走査装置に
おける各回転多面鏡の回転位相の制御に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機、ファクシミリ、プリンタ
ー、印刷機等の画像形成装置に用いる光ビーム走査装置
として、光ビーム発生手段と、前記光ビーム発生手段で
発生した光ビームを像担持体に偏向走査する回転多面鏡
と、前記回転多面鏡を回転駆動する駆動手段と、前記回
転多面鏡の回転位置を検出する回転位置検出手段と、回
転基準信号及び前記回転位置検出手段の出力信号に基づ
いて前記回転多面鏡が等速回転するように前記駆動手段
を制御する回転駆動制御手段とを複数組備え、且つ、前
記各回転多面鏡に対応させて前記回転基準信号を発生す
る回転基準信号発生手段を備えたものが知られている。
【0003】上記構成の光ビーム走査装置においては、
回転基準信号発生手段で発生した各回転基準信号及び各
回転位置検出手段の出力信号に基づいて、各回転多面鏡
が等速回転するように各駆動手段を制御する。そして、
この光ビーム走査装置を備えた画像形成装置において
は、各回転多面鏡で偏向走査された光ビームによってそ
れぞれ対応する像担持体上に独立した潜像を形成し、こ
の潜像を現像した各画像を記録媒体上に重ね合わせて転
写する。ここで、各画像を記録媒体上の正確な位置に重
ね合わせるためには、像担持体上の各画像の主走査方向
(光ビームの走査方向)及び副走査方向(像担持体表面
の移動方向)における画像形成開始位置が正確に調整さ
れていなければならない。
【0004】上記主走査方向については、例えば、光ビ
ームを走査経路上の所定位置で検出し、その検出結果に
基づいて画像の各走査ラインの書き込みタイミングを調
整することにより、各光ビーム走査装置における回転多
面鏡の像担持体に対する初期取付角度、すなわち各回転
多面鏡の面位相が互いに完全に一致していなくても、主
走査方向の画像ずれの発生を防止することができる。
【0005】一方、上記副走査方向については、例えば
複数の回転多面鏡に対応させて複数の像担持体が設けら
れている場合、像担持体の間隔(ピッチ)を走査ピッチ
の整数倍に設定し、画像の書き込み開始のタイミングを
一回の光ビーム走査に要する時間単位で調整するととも
に、同一周波数の回転基準信号に基づいて回転多面鏡を
回転駆動して画像書き込みを行うことにより、画像全体
にわたって1走査ピッチよりも大きな副走査方向の画像
ずれの発生を防止できる。
【0006】ところが、前記一回の光ビーム走査に要す
る時間単位での画像の書き込み開始タイミングの調整を
行った場合でも、各回転多面鏡間の面位相が互いに完全
に一致していないと、1走査ピッチ以下(画像分解能3
00dpiの場合で84.67μm以下)の副走査方向
の画像ずれが発生してしまうという不具合があった。こ
の画像ずれは、カラー画像を形成する場合に色ずれとい
う不具合となる。
【0007】そこで、従来、上記1走査ピッチ以下の副
走査方向の画像ずれを防止するために、次のように各回
転多面鏡間の回転位相を制御するものが知られている。
【0008】例えば、特開平2−170110号公報で
は、各回転多面鏡に偏向される各光ビームをそれぞれ受
光して各ビームの位相差を検知する検知手段と、この検
知手段により検知される位相差に基づいて、少なくとも
1つの回転多面鏡と残る各回転多面鏡との位相角差を相
殺するように、各回転多面鏡を等速回転させる駆動手段
の回転位相角を前記1つの回転多面鏡に従属して個別に
制御する位相制御手段とを備えた光ビーム走査装置が開
示されている。
【0009】この装置によれば、各駆動手段により各回
転多面鏡が始動されて定速回転に到達したら、検知手段
が各回転多面鏡により偏向される各光ビームをそれぞれ
受光して各光ビームの位相差を検知し、この位相差情報
が位相制御手段に送出される。この位相制御手段は検知
された位相差に基づいて少なくとも1つの回転多面鏡と
残る各回転多面鏡との位相差が相殺されるように各駆動
手段の回転位相角を個別、かつ1つの回転多面鏡に従属
させて制御し、各回転多面鏡から像担持体に偏向走査さ
れる各光ビームの書き出し位置を一致させることができ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平2−170110号公報に示されているように各回
転多面鏡により偏向される各光ビームの位相差すなわち
時間差を検知する光ビーム走査装置において、その時間
差を算出するために、各光ビーム検知器からのパルス出
力信号をそのまま制御部に入力して計数しようとする
と、その制御部の基準クロックに基づいて高速に動作す
るカウンタ回路等のパルス計数手段を設ける必要があっ
た。また、上記制御部の基準クロックと各光ビーム検知
器からのパルス出力信号が必ずしも同期していないた
め、該パルス出力信号の計数の際に端数が発生してしま
い、上記時間差を正確に検知することができないおそれ
があった。
【0011】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的は、基準回転多面鏡に対応した光ビー
ム検知手段の出力信号と残りの回転多面鏡に対応した光
ビーム検知手段の出力信号との時間差に応じて、各回転
多面鏡の回転位相を制御することにより、1走査ピッチ
よりも小さい副走査方向の画像ずれを防止する光ビーム
走査装置であって、前記時間差を、簡単な信号処理で正
確に算出することができる光ビーム走査装置を提供する
ことである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、光ビーム発生手段と、前記光ビ
ーム発生手段で発生した光ビームを像担持体に偏向走査
する回転多面鏡と、前記回転多面鏡を回転駆動する駆動
手段と、前記回転多面鏡の回転位置を検出する回転位置
検出手段と、回転基準信号及び前記回転位置検出手段の
出力信号に基づいて前記回転多面鏡が等速回転するよう
に前記駆動手段を制御する回転駆動制御手段と、前記回
転多面鏡により走査偏向された光ビームを走査経路上の
所定位置で検出する光ビーム検出手段とを複数組備え、
且つ、前記各回転多面鏡に対応させて前記回転基準信号
を発生する回転基準信号発生手段と、前記各光ビーム検
出手段の出力信号に基づいて対応する光ビーム発生手段
を制御する光ビーム発生制御手段とを備えた光ビーム走
査装置において、前記各光ビーム検出手段の出力信号
を、クロック信号から生成した同期基準信号に同期した
同期出力信号にそれぞれ変換する同期出力信号発生手段
と、前記複数の回転多面鏡のうち基準回転多面鏡に対応
した前記同期出力信号発生手段の同期出力信号と、残り
の回転多面鏡に対応した前記同期出力信号発生手段の同
期出力信号との時間差を、前記クロック信号から生成し
た算出基準信号に基づいて算出し、その時間差の算出結
果に基づいて、前記基準回転多面鏡の回転駆動制御手段
に用いる回転基準信号と前記残りの回転多面鏡の回転駆
動制御手段に用いる回転基準信号との各位相差の設定を
変更するように、前記回転基準信号発生手段を制御する
制御手段とを設けたことを特徴とするものである。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の光ビーム走
査装置において、前記回転基準信号発生手段での回転基
準信号の発生に用いる基準信号の周波数を、前記同期基
準信号の周波数の整数倍に設定したことを特徴とするも
のである。
【0014】請求項3の発明は、請求項2の光ビーム走
査装置において、前記時間差の算出に用いる算出基準信
号の周波数を、前記回転基準信号発生手段での回転基準
信号の発生に用いる基準信号の周波数の整数倍に設定し
たことを特徴とするものである。
【0015】ここで、上記請求項2及び3における整数
倍には、1倍の場合も含まれるものとする。
【0016】請求項4の発明は、請求項1の光ビーム走
査装置において、画像のずれ量に応じた設定変更データ
を入力するための設定変更データ入力手段を設け、前記
時間差の算出結果、又は前記設定変更データ入力手段で
入力した設定変更データに基づいて、前記各位相差の設
定を変更するように、前記回転基準信号発生手段を制御
することを特徴とするものである。
【0017】請求項1乃至4の発明においては、各駆動
手段で回転駆動された各回転多面鏡により、各光ビーム
発生手段で発生した光ビームをそれぞれ対応する像担持
体に偏向走査する。また、各回転位置検出手段により、
前記各回転多面鏡の回転位置を検出し、回転駆動制御手
段により、回転基準信号発生手段で発生した回転基準信
号及び前記各回転位置検出手段の出力信号に基づいて、
前記出力信号の周波数及び位相が前記回転基準信号の周
波数及び位相に一致して前記各回転多面鏡が等速回転す
るように前記各駆動手段を制御する。更に、各光ビーム
検出手段により、前記各回転多面鏡により走査偏向され
た光ビームを各走査経路上の所定位置で検出し、光ビー
ム発生制御手段で前記各光ビーム検出手段の出力信号に
基づいて前記各光ビーム発生手段を制御することによ
り、主走査方向の画像の書き込み開始位置を所定位置に
合わせるとともに、副走査方向の画像の書き込み開始位
置を1走査ピッチの精度で所定位置に合わせる。
【0018】そして、同期出力信号発生手段により、前
記各光ビーム検出手段の出力信号を、制御手段のクロッ
ク信号から生成した同期基準信号に同期した同期出力信
号にそれぞれ変換する。そして、前記複数の回転多面鏡
のうち基準回転多面鏡に対応した前記同期出力信号発生
手段の同期出力信号と、残りの回転多面鏡に対応した前
記同期出力信号発生手段の同期出力信号との時間差を、
前記クロック信号から生成した算出基準信号に基づいて
算出する。この時間差の算出結果に基づいて前記回転基
準信号発生手段を制御して、前記基準回転多面鏡の回転
駆動制御手段に用いる回転基準信号と前記残りの回転多
面鏡の回転駆動制御手段に用いる回転基準信号との各位
相差の設定を変更することにより、1走査ピッチよりも
小さい副走査方向の画像ずれがなくなるように各回転多
面鏡の回転位相を変化させる。
【0019】請求項2の発明では、請求項1の光ビーム
走査装置において、前記回転基準信号発生手段での回転
基準信号の発生に用いる基準信号の周波数を、前記制御
手段のクロック信号から生成した同期基準信号の周波数
の整数倍に設定することにより、正確に前記時間差分だ
け位相がずれた回転基準信号を生成できるようにする。
【0020】請求項3の発明では、請求項2の光ビーム
走査装置において、前記時間差の算出に用いる算出基準
信号の周波数を、前記回転基準信号発生手段での回転基
準信号の発生に用いる基準信号の周波数の整数倍に設定
することにより、前記時間差の算出する時間差算出回路
を個別に設けた場合でも、正確に前記時間差分だけ位相
がずれた回転基準信号を生成できるようにする。
【0021】請求項4の発明では、請求項1の光ビーム
走査装置において、1走査ピッチよりも小さい副走査方
向の画像ずれが発生した場合に、ユーザがその画像ずれ
をみて設定変更データ入力手段で前記画像のずれ量に応
じた設定変更データを入力し、この設定変更データに基
づいて前記各位相差の設定を変更するように前記回転基
準信号発生手段を制御する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を画像形成装置とし
ての4ドラム方式のカラーレーザビームプリンタ(以下
「カラープリンタ」という)に用いる光ビーム走査装置
に適用した実施形態について説明する。 〔実施形態1〕図1は本実施形態に係るカラープリンタ
の概略構成を示す斜視図である。このカラープリンタは
4色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)の画像
を重ね合わせたカラー画像を形成するために4組の画像
形成部等を備えている。各画像形成部は、像担持体とし
ての感光体ドラム1、帯電チャージャ2、光ビーム走査
ユニット3、現像ユニット4、転写チャージャ5とを備
え、通常の電子写真プロセスである帯電、露光、現像、
転写プロセスを行い、転写ベルト6で矢印A方向に搬送
されている記録紙7に1色目の画像を転写し、次に2色
目、3色目、4色目の順に画像を転写することにより、
4色の画像が重ね合わさったカラー画像を記録紙7上に
形成することができる。
【0023】図2は上記レーザビーム走査ユニット3の
光学系の説明図であり、図3は上記レーザビーム走査ユ
ニット3を4組備えた光ビーム走査装置の制御系のブロ
ック図である。ここで、図3中の符号のかっこ内の数値
は、その構成要素が属するレーザー走査ユニットの組数
を示している。本カラープリンタの光ビーム走査装置の
各レーザ走査ユニット3は、光ビーム発生手段としての
レーザ光源(LD)8と、レーザ光源8からのレーザビ
ームを感光体ドラム1に偏向走査する回転多面鏡として
のポリゴンミラー9と、ポリゴンミラー9を矢印B方向
に回転駆動する駆動手段としてのポリゴンモータ10
と、ポリゴンミラー9の回転位置を検出する回転位置検
出手段としてのホール素子11と、後述の回転基準信号
発生手段で発生した回転基準信号及びホール素子11の
出力信号に基づいてポリゴンミラー9が等速回転するよ
うにポリゴンモータ10を制御する回転駆動制御手段と
してのモータドライバ(PLL制御部)12と、ポリゴ
ンミラー9で走査偏向されたレーザビームを走査開始位
置で検出する光ビーム検出手段としてのレーザビーム検
知器13と、レーザビーム検知器13の出力信号に基づ
いてレーザ光源8を制御する光ビーム発生制御手段とし
てのコントローラ14等を備えている。
【0024】上記各レーザ光源8からのレーザビーム
は、色分解された画像情報に基づいて作動するレーザド
ライバ(不図示)によりON/OFF制御されながら、
ポリゴンモータ10で回転駆動されたポリゴンミラー9
で偏向走査され、レンズを通って感光体ドラム1表面に
照射される。また、レーザ光源8からのレーザビームの
走査範囲(図2中のLD走査範囲)の端(走査開始位
置)にはビーム検知用ミラー13aが設けてあり、その
ミラー13aで反射されたレーザービームが上記レーザ
ビーム検知器13で検知される。また、上記ホール素子
11からはポリゴンミラー9の回転に応じた周波数でO
N/OFFする繰り返しパルス信号が上記モータドライ
バ(PLL制御部)12に出力される。
【0025】また、本実施形態の光ビーム走査装置は、
各ポリゴンミラー9(1)〜9(4)に対応した複数の
回転基準信号を発生する回転基準信号発生手段及びその
制御手段を備えている。この回転基準信号発生手段は、
図3に示すようにコントローラ14のクロック信号から
基準信号MCLKを生成する基準信号発生器15と4組
の回転基準信号発生部16(1)〜16(4)と、3組
のセレクタ17(2)〜17(3)とにより構成され、
また、その回転基準信号発生部16の位相制御手段とし
ては上記コントローラ14を用いている。このコントロ
ーラ14はレーザ光源8及び上記セレクタ17の制御の
他、上記ポリゴンモータ10の等速回転のチェックや後
述のディテクタパルス信号の時間差の測定等にも用いて
いる。
【0026】また、本実施形態の光ビーム走査装置は、
上記レーザビーム検知器13から出力されたディテクト
パルス信号DP1〜DP4を同期出力信号Lsync1
〜4にそれぞれ変換する同期出力信号発生手段を備えて
いる。この同期出力信号発生手段は、図3に示すように
コントローラ14のクロック信号から同期基準信号NC
LKを生成する同期基準信号発生器19と、4組の同期
出力信号発生器18(1)〜18(4)とにより構成さ
れている。この同期出力信号発生器18(1)〜18
(4)は、例えば図4に示すフリップフロップ回路で構
成することができ、その同期出力信号Lsync1〜4
がコントローラ14に送られる。図5は、上記同期基準
信号発生器19で生成された同期基準信号NCLKと、
上記レーザビーム検知器13から出力されたディテクト
パルス信号DP1と、上記同期出力信号発生器18で生
成された同期出力信号Lsync1との間の時間的な関
係を示している。
【0027】ところで、上記構成の光ビーム走査装置を
備えたカラープリンタでカラー画像を形成する際、イエ
ロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色毎に独立に作
成した画像を記録紙上の正確な位置に重ね合わせる必要
がある。各色の画像を記録紙上の正確な位置に重ね合わ
せるためには、感光体ドラム1上の各色に対応したレー
ザビームによる主走査方向及び副走査方向の書き込み開
始位置が正確に調整されていなければならない。主走査
方向の調整については、レーザビームの走査開始位置を
常に上記レーザビーム検知器13で検出して、記録画像
データの書き込みタイミングを各色で調整することによ
り、プリンタ内の光ビーム走査装置と感光体ドラム1と
の相対的な位置関係が各色で完全に一致していなくて
も、各色の画像を重ね合わせた場合に色ずれを起こさな
いようにしている。一方、上記副走査方向の調整につい
ては、感光体ピッチ(図1のL)を走査ピッチの整数倍
に保ち、レーザ走査開始位置を常にレーザビーム検知器
13で検出して、記録画像データの書き込みタイミング
を上記コントローラ14で制御することにより、各ポリ
ゴンミラーを同一の走査周波数の回転基準信号に基づい
て駆動して各色の画像形成を行い、各色の画像を重ね合
わせた場合に色ずれを起こさないようにしている。 (以下、余白)
【0028】しかし、上記レーザビーム走査の制御を行
う場合に同一位相を有する回転基準信号を各ポリゴンミ
ラー9の回転駆動に用いると、副走査方向の1走査ピッ
チ以下(画像分解能300dpiの場合で84.67μ
m以下)の色ずれが発生するおそれがあるので、本実施
形態の光ビーム走査装置では、次に示すように各ポリゴ
ンミラー9を回転駆動するポリゴンモータ10の回転位
相を制御して、各ポリゴンミラー9の面位相を一致させ
て、上記色ずれを補正している。
【0029】図6は上記ポリゴンモータの回転位相制御
のフローチャートであり、図7(a),(b),(c)
はそれぞれ位相制御前の各同期出力信号Lsync1〜
4、回転基準信号発生部16(1)〜16(4)からモ
ータドライバ(PLL制御部)12に出力される回転基
準信号P1〜4、位相制御後の各同期出力信号Lsyn
c1〜4のタイムチャートである。図6において、ま
ず、カラープリンターの電源をONしてポリゴンモータ
10(1)〜10(4)に電源を供給すると、回転基準
信号発生器16(1)から回転速度に相当する回転基準
信号P1が発生する。そして、この回転基準信号P1が
モータドライバー(PLL制御部)12(1)〜12
(4)に入力されるとともに、コントローラ14からモ
ータドライバー(PLL制御部)12(1)〜12
(4)にON信号が入力されると、ポリゴンモータ9
(1)〜9(4)が回転する(ステップ1)。各ポリゴ
ンモータ10が等速回転すると各モータドヲイバ12か
らモータロック信号が出力され、コントローラ14に送
られる(ステップ2)。このとき、各モータドライバ1
2に送られる回転基準信号は、図7(b)に示したP1
である。各ポリゴンモータ10が等速回転すると、各レ
ーザビーム検知器13からディテクタパルス信号DP1
〜DP4が出力される(ステップ3)。各ディテクタパ
ルス信号DP1〜DP4は、それぞれ対応する同期出力
信号発生器18(1)〜18(4)で、同期基準信号N
CLKによって、同期出力信号Lsync1〜4に変換
され、コントローラ14に入力される(ステップ5,
6)。
【0030】ここで、例えば図7(a)に示したよう
に、同期出力信号発生器18(1)からLsync1、
同期出力信号発生器18(2)からLsync2、同期
出力信号発生器18(3)からLsync3、同期出力
信号発生器18(4)からLsync4が出力される
と、コントローラ14は各同期出力信号Lsync1〜
4のパルスの立ち上がりを検出する。そして、本実施形
態では基準回転多面鏡としてのボリゴンミラー9(1)
を基準にして位相制御を行うので、コントローラ14に
おいて基準の同期出力信号Lsync1に対する他の同
期出力信号Lsync2,3,4の時間差T1,T2,
T3を、クロック信号から生成した算出基準信号に基づ
いて算出する(ステップ7)。そして、各回転基準信号
発生部16(2)〜16(4)用のデータに変換して、
T1に相当するデータが回転基準信号発生部16(2)
に、T2に相当するデータが回転基準信号発生部16
(3)に、T3に相当するデータが回転基準信号発生部
16(4)に送られる(ステップ8,9)。各回転基準
信号発生部16(2)〜16(4)では、送られてきた
データと基準信号MCLKとに基づいて、図7(b)に
示すように回転基準信号発生部16(2)から回転基準
信号P2が、回転基準信号発生部16(3)から回転基
準信号P3が、回転基準信号発生部16(4)から回転
基準信号P4がそれぞれ出力される(ステップ10)。
そして、コントローラ14からの信号切替信号により、
セレクタ17(2)ではP1からP2へ、セレクタ17
(3)ではP1からP3へ、セレクタ17(4)ではP
1からP4へ切り替わり、モータドライバ(PLL制御
部)12(2)〜12(4)へ送られる(ステップ1
1)。各モータドライバ(PLL制御部)12では、回
転位置検出用のホール素子11から出力された回転位置
検知信号と、回転基準信号発生部16(1)〜16
(4)から送られてきた回転基準信号P1〜P4とに基
づいてPLL制御が行われる。以上の位相制御が行われ
て、ボリゴンモータ10(1)〜10(2)が再度等速
回転するようになる。図7(c)は位相制御後の同期出
力信号Lsync1〜4を示しているが、位相制御前に
図7(a)のようにずれていたものが、Lsync1を
基準に揃っていることが分かる。これは、それぞれのポ
リゴンミラー9(1)〜9(4)の回転位相が一致して
いることを意味している。
【0031】以上、本実施形態によれば、ポリゴンモー
タ10やポリゴンミラー9の交換・移動等によってポリ
ゴンミラー9(1)〜9(4)の回転位相がずれた場合
でも、その回転位相のずれを上記位相制御によって一致
させ、各色の画像を重ね合わせたときの色ずれを防止で
きる。
【0032】また、本実施形態によれば、上記各レーザ
ビーム検知器13から出力信号であるディテクタパルス
信号DP1〜DP4を、コントローラ14のクロック信
号に基づいて生成した同期基準信号NCLKに同期した
同期出力信号Lsync1〜Lsync4にそれぞれ一
旦変換し、基準のポリゴンミラー9(1)に対応した同
期出力信号発生器18(1)の同期出力信号Lsync
1に対する残りのポリゴンミラー9(2)〜(4)に対
応した同期出力信号発生器18(2)〜(4)の同期出
力信号Lsync2〜Lsync4の時間差(位相差)
T1〜T3を、上記クロック信号から生成した算出基準
信号に基づいて算出する。このように算出することによ
り、コントローラ14での同期出力信号Lsync2〜
Lsync4の計数処理の際に端数が発生しなくなり、
1走査ピッチよりも小さい副走査方向の色ずれを防止す
るための各回転基準信号間の位相差の設定変更に用いる
前記時間差T1〜T3を、簡単な信号処理で正確に算出
することができる。
【0033】なお、上記実施形態において、各回転基準
信号発生部16(1)〜16(4)での回転基準信号P
1〜P4の発生に用いる基準信号MCLKの周波数は、
コントローラ14の同じクロック信号から生成した同期
基準信号NCLKの周波数の整数倍に設定するのが好ま
しい。
【0034】例えば、図8に示すように、上記同期出力
信号Lsync1及びLsync2が、ディテクタパル
ス信号DP1、DP2と同期基準信号NCLKとによっ
て生成された同期出力信号であり、Lsync1とLs
ync2の時間差AがNCLKの7周期分とする。そし
て、各回転基準信号発生部16がクロック信号から生成
された基準信号MCLKで動作するカウンタで構成さ
れ、そのカウンタでカウントされた値に基づいてポリゴ
ンモータ10の回転速度を決める回転基準信号が決定さ
れ、前記カウンタのリセットのタイミングをずらすこと
により回転基準信号の位相を変えるような構成とする。
このように構成することにより、回転基準信号の位相
は、基準信号MCLKの1周期単位で切り替わることに
なる。上記基準信号MCLKの周波数を同期基準信号N
CLKの2倍の周波数とし(図8のMCLK1)、コン
トローラ14で同期基準信号NCLKの2倍の算出基準
信号で時間差を算出すれば、Lsync1とLsync
2の時間差Aは基準信号MCLK1の14周期分とな
り、この基準信号MCLK1で動作しているカウンタに
対してパルス立ち上がりを14個カウントした後にリセ
ツトをかけることにより、基準信号MCLK1の14周
期分(同期基準信号NCLKの7周期分または時間差
A)だけ位相がずれた回転基準信号を生成でき、正確な
位相制御を行うことができる。
【0035】一方、比較例として、上記回転基準信号発
生部16に用いる基準信号MCLKの周波数を上記同期
基準信号NCLKの1/2倍の周波数とすると(図8の
MCLK2)、回転基準信号の位相は、基準信号MCL
K2の1周期単位で切り替わることから、正確に時間差
Aだけ位相がずれた回転基準信号は生成できない。
【0036】ここで、上記回転基準信号発生部16に用
いる基準信号MCLKの周波数を上記同期NCLKと同
じ周波数(1倍)にしても同じようなことがいえるのは
明らかで、また2倍に限定されることなく整数倍であれ
ば問題はない。また、上記実施形態では、コントローラ
14において上記基準信号MCLKと同じ周波数の算出
基準信号に基づいて上記同期出力信号間の時間差を算出
しているが、正確に時間差Aだけ位相がずれた回転基準
信号を生成するという観点から、上記算出基準信号の周
波数は必ずしも上記基準信号MCLKと同じ(1倍)で
ある必要はなく、上記基準信号MCLKの周波数の整数
倍であればよい。
【0037】また、上記実施形態において、上記同期出
力信号の時間差をコントローラ14ではなく、個別に設
けた時間差測定回路で測定するように構成しても良い。
この場合は、上記実施形態と同様に上記基準信号MCL
Kの周波数を、同期基準信号NCLKと同じか若しくは
同期基準信号NCLKの周波数の整数倍に設定し、さら
に上記時間差測定回路で用いる算出基準信号の周波数
を、上記基準信号MCLKの周波数と同じか若しくは基
準信号MCLKの周波数の整数倍に設定するのが好まし
い。このように設定することにより、正確に時間差分だ
け位相がずれた回転基準信号が生成できる。
【0038】〔実施形態2〕次に、本発明の他の実施形
態について説明する。本実施形態に係る光ビーム走査装
置の光学系、制御系は、上記図2及び図3の構成と同様
である。上記実施形態1における位相制御と異なるの
は、各ポリゴンミラー9の面位相を一致させずに、任意
の量だけ位相をずらすような位相制御を行っている点で
ある。例えば、1走査ピッチ以下の色ずれ(300dp
iであれば84.67μm)の補正が必要になったとき
に、その色ずれの量に応じて位相制御することにより色
ずれを補正する。位相差の設定変更データの決定及びデ
ータの入力方法は多々あるが、本実施形態では、図示し
ない操作パネルから直接画像のずれ量を入力する方法で
説明する。
【0039】図9は本実施形態に係るポリゴンモータの
回転位相制御のフローチャートである。電源をONする
と、上記実施形態1で説明したように、各ポリゴンモー
タ10が等速回転して、図10(a)に示したような同
期出力信号(Lsync1〜4)が各同期出力信号発生
器18から出力される。同期出力信号の生成方法につい
ては上記実施形態1で説明したので省略する。ユーザが
出力画像をみて、ポリゴンミラー9(1)で走査された
色を基準として、その他の色の色ずれ量を図示しない操
作パネルで入力すると、コントローラ14では、プリン
タの線速、ドットピッチから画像ずれが時間差に換算さ
れ、データ変換を行った後、回転基準信号発生部16
(2)〜(4)に送られる(ステップ1〜3)。回転基
準信号発生部16(2)には時間差T4に相当するデー
タ、回転基準信号発生部16(3)には時間差T5に相
当するデータ、回転基準信号発生部16(4)には時間
差T6に相当するデータが送られてきて、図10(b)
に示した回転基準信号P2、P3、P4が出力される。
そして、コントローラ14からの信号切替信号により、
セレクタ17(2)ではP1からP2へ、セレクタ17
(3)ではP1からP3へ、セレクタ17(4)ではP
1からP4へ回転基準信号が切り替わり、各モータドラ
イバ(PLL制御部)12へ送られる(ステップ5)。
モータドライバ(PLL制御部)12では、回転位置検
出用のホール素子11から出力された回転位置検知信号
と回転基準信号発生部16から出力された回転基準信号
とに基づいてPLL制御が行われる。以上の位相制御が
行われてポリゴンモータ10が再度等速回転するように
なる。図10(c)に位相制御後の同期出力信号を示し
ているが、Lsync1に対してLsync2、3、4
がそれぞれT4、T5、T6だけ位相がずれていること
が分かる。このように位相がずれることにより、操作パ
ネルから入力した色ずれ量分だけ、色ずれが補正され
る。
【0040】〔実施形態3〕次に、本発明の更に他の実
施形態について説明する。本実施形態に係る光ビーム走
査装置の光学系、制御系は、上記図2及び図3の構成と
同様である。図11は本実施形態に係るポリゴンモータ
の回転位相制御のフローチャートである。電源をONす
ると、上記実施形態1で説明したように、各ポリゴンモ
ータ10が等速回転して、図12に示したような同期出
力信号(Lsync1〜4)が各同期出力信号発生器1
8から出力される(ステップ1〜5)。同期出力信号の
生成方法については上記実施形態1で説明したので省略
する。ここで、同期出力信号Lsync2、3、4は基
準の同期出力信号Lsync1に対してT7、T8、T
9の時間差があるとする。コントローラ14はLsyn
c1〜4のパルスの立ち上がりを検出する。そして、本
実施形態ではポリゴンミラー9(1)及びそのモータ1
0(1)を基準にして位相制御を行うので、基準の同期
出力信号Lsync1に対する残りの同期出力信号Ls
ync2、3、4の時間差T7、T8、T9を算出する
(ステップ6,7)。そして、まず時間差T7があらか
じめ設定しておいた許容値以上かどうかを判断する(ス
テップ8)。許容値以上であれば、回転基準信号発生部
2に送るデータに変換して、T7に相当するデータを回
転基準信号発生部2に送る(ステップ9,10)。回転
基準信号発生部16(2)では、送られてきたデータと
基準信号MCLKから、T7だけ位相がずれた回転基準
信号P2を出力し、コントローラ14からの切替信号に
より、セレクタ17(2)で回転基準信号をP2に切り
替える(ステップ11,12)。その後は上記実施形態
1の位相制御と同様な動作をする。
【0041】上記ステップ8で上記時間差T7が許容値
より小さい場合は、時間差T8があらかじめ設定してお
いた許容値以上かどうかを判断する(ステップ13)。
許容値以上であれば、回転基準信号発生部16(3)に
送るデータに変換して、時間差T8に相当するデータを
回転基準信号発生部16(3)に送る(ステップ14,
15)。回転基準信号発生部16(3)では、送られて
きたデータと基準信号MCLKから、T8だけ位相がず
れた回転基準信号P3を出力し、コントローラ14から
の切替信号により、セレクタ17(3)で回転基準信号
をP3に切り替える(ステップ16,17)。その後は
上記実施形態1と同様な動作をする。
【0042】上記ステップ13で上記時間差T8が許容
値より小さい場合は、時間差T9があらかじめ設定して
おいた許容値以上かどうかを判断する(ステップ1
8)。許容値以上であれば、回転基準信号発生部16
(4)に送るデータに変換して、時間差T9に相当する
データを回転基準信号発生部16(4)に送る(ステッ
プ19,20)。回転基準信号発生部16(4)では、
送られてきたデータと基準信号MCLKから、T9だけ
位相がずれた回転基準信号P4を出力し、コントローラ
14からの切替信号により、セレクタ17(4)で回転
基準信号をP4に切り替える。その後は上記実施形態1
と同様な動作をする。
【0043】以上の制御を電源ON時毎に繰り返し行う
ことによって、各同期出力信号(Lsync1〜4)が
上記実施形態1の図7(C)のように揃うようになる。
なお、あらかじめ設定しておく許容値は、位相制御を行
う際に生じる制御誤差、もしくは画像上問題とならない
数値(色ずれ量)から決めても良い。また、本実施形態
3では、時間差T7とその許容値との比較、時間差T8
とその許容値との比較、T9とその許容値との比較を順
々に行ったが、同時に行うように制御してもよい。
【0044】〔実施形態4〕次に、本発明の更に他の実
施形態について説明する。本実施形態に係る光ビーム走
査装置の光学系は、上記図2の構成と同様である。図1
3及び図14は本実施形態に係る光ビーム走査装置の制
御系のブロック図及びポリゴンモータの回転位相制御の
フローチャートである。図14のフローチャートにおい
て、まず、電源を〇Nして、どの色(同期出力信号)を
基準にするかを外部入力装置、例えば図示しない操作パ
ネルから入力する(ステップ1)。本実施形態の場合は
ポリゴンミラー9(2)で偏向走査されるレーザ光を基
準としているため、同期出力信号Lsync2が基準と
なる。次に、各ポリゴンモータ10に電源を供給し、回
転基準信号発生器16(5)から回転速度に相当する周
波数を有する回転基準信号を発生し、各セレクタ17
(1)〜(4)を介してモータドライバー(PLL制御
部)12(1)〜(4)に入力し、コントローラ14か
らモータドライバー(PLL制御部)12(1)〜
(4)にON信号を入力すると、各ポリゴンモータ10
が回転する(ステップ2)。このときの回転基準信号は
図15(b)のP2となる。各ポリゴンモータ10が等
速回転するとモータドライバー12からモータロツク信
号が出力され、コントローラ14に送られる(ステップ
3)。そして、各レーザビーム検知器13(1)〜
(4)からディテクタパルス信号DP1〜DP4が出力
され、それぞれのデイテクタパルス信号は、同期出力信
号発生器18で同期基準信号NCLKに基づいて、Ls
ync1〜4の同期出力信号に変換され、コントローラ
14に入力される(ステップ4〜7)。
【0045】図15(a)に示したように、同期出力信
号発生器18(1)からLsync1、同期出力信号発
生器18(2)からLsync 2、同期出力信号発生
器18(3)からLsync3、同期出力信号発生器1
8(4)からLsync4が出力されるとすると、コン
トローラ14はLsync1〜4のパルスの立ち上がり
を検出する。そして、本実施形態ではポリゴンミラー9
(2)を基準にして位相制御を行うように外部入力装置
から指示されたので、Lsync2に対するLsync
1、3、4の時間差T10、T11、T12を算出する
(ステップ8)。そして、回転基準信号発生部16
(1)〜16(4)に送るデータに変換して、T10に
相当するデータを回転基準信号発生部16(1)に、T
11に相当するデータを回転基準信号発生部3に、T1
2に相当するデータを回転基準信号発生部4に送る。回
転基準信号発生部1、3、4では、送られてきたデータ
と基準信号MCLKとに基づいて、図15(b)に示す
ように回転基準信号発生部16(1)からは第13図
(b)に示したP1が、回転基準信号発生部16(3)
からP3が、回転基準信号発生部4からP4が出力さ
れ、コントローラ14からの切替信号により、セレクタ
17(1)ではP2からP1へ、セレクタ17(2)は
P2のままで、セレクタ17(3)ではP2からP3
へ、セレクタ17(4)ではP2からP4へ切り替わ
り、各モータドライバ(PLL制御部)12へ送られ
る。各モータドライバ(PLL制御部)12では、回転
位置検出用のホール素子11から出力された回転位置検
知信号と、回転基準信号発生部16(1)〜(4)から
送られてきた回転基準信号P1〜P4とに基づいてPL
L制御が行われる。以上の位相制御が行われて、各ポリ
ゴンモータ9が再度等速回転するようになる。図15
(c)に位相制御後の各同期出力信号を示しているが、
位相制御前に図15(a)のようにずれていたものが、
Lsync2を基準に揃っていることが分かる。これ
は、それぞれのポリゴンミラー9の面位相が一致してい
ることを意味している。なお、本実施形態において、基
準色(基準の同期出力信号)の設定は電源立ち上げ時で
なく、通常の待機状態の際にも行ってよく、設定を変え
た際は、再度前記の位相制御フローを行えばよい。 (以下、余白)
【0046】なお、上記各実施形態においては、本発明
に係る光ビーム走査装置をレーザ走査ユニット及び感光
体ドラムを4組備えた4ドラム方式のカラープリンター
に適用した例について示したが、本発明は、4ドラム方
式に限定されることなく、2ドラム、3ドラム、若しく
は5ドラム方式にも適用できるものである。更に、感光
体ドラム1に対して複数のレーザ走査ユニットを備えた
ものにも適用できるものである。
【0047】また、上記各実施形態においては、本発明
に係る光ビーム走査装置をカラープリンターに適用した
例について示したが、本発明は、複写機、ファクシミリ
等の他の画像形成装置に用いる光ビーム走査装置にも適
用できるものである。
【0048】
【発明の効果】請求項1乃至4の発明によれば、前記各
光ビーム検出手段の出力信号を、制御手段のクロック信
号から生成した同期基準信号に同期した同期出力信号に
それぞれ一旦変換し、前記複数の回転多面鏡のうち基準
回転多面鏡に対応した前記同期出力信号発生手段の同期
出力信号と、残りの回転多面鏡に対応した前記同期出力
信号発生手段の同期出力信号との時間差を、前記クロッ
ク信号から生成した算出基準に基づいて算出することに
より、前記時間差の算出のための前記同期出力信号の計
数処理の際に端数が発生しなくなるので、1走査ピッチ
よりも小さい副走査方向の画像ずれを防止するための前
記位相差の設定変更に用いる前記時間差を、簡単な信号
処理によって正確に算出することができるようになると
いう効果がある。
【0049】特に、請求項2の発明によれば、前記回転
基準信号発生手段での回転基準信号の発生に用いる基準
信号の周波数を、前記制御手段のクロック信号から生成
した同期基準信号の周波数の整数倍に設定することによ
り、正確に前記時間差分だけ位相がずれた回転基準信号
を生成できるので、位相制御の精度が向上するという効
果がある。
【0050】また特に、請求項3の発明によれば、前記
時間差の算出に用いる算出基準信号の周波数を、前記回
転基準信号発生手段での回転基準信号の発生に用いる基
準信号の周波数の整数倍に設定することにより、前記時
間差の算出する時間差算出回路を個別に設けた場合で
も、正確に前記時間差分だけ位相がずれた回転基準信号
を生成できるので、位相制御の精度が向上するという効
果がある。
【0051】また特に、請求項4の発明によれば、1走
査ピッチよりも小さい副走査方向の画像ずれが発生した
場合に、ユーザがその画像ずれをみて設定変更データ入
力手段で前記画像のずれ量に応じた設定変更データを入
力し、この設定変更データに基づいて前記各位相差の設
定を変更するように前記回転基準信号発生手段を制御す
ることにより、前記画像のずれ量に応じた補正ができる
ようになるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るカラープリンタの概
略構成を示す斜視図。
【図2】同カラープリンタのレーザビーム走査ユニット
の光学系の説明図。
【図3】同カラープリンタの光ビーム走査装置の制御系
のブロック図。
【図4】同制御系の同期出力信号発生器の回路図。
【図5】同制御系における同期基準信号NCLKとディ
テクトパルス信号DP1と同期出力信号Lsync1と
の間の時間的な関係を示すタイムチャート。
【図6】同光ビーム走査装置における回転位相制御のフ
ローチャート。
【図7】(a)、(b)及び(c)はそれぞれ位相制御
前の同期出力信号、回転基準信号及び位相制御後の同期
出力信号のタイムチャート。
【図8】同制御系における同期基準信号NCLKと回転
基準信号生成用の基準信号MCLKと同期出力信号Ls
ync1,2との間の時間的な関係を示すタイムチャー
ト。
【図9】他の実施形態に係る回転位相制御のフローチャ
ート。
【図10】(a)、(b)及び(c)は同回転位相制御
における位相制御前の同期出力信号、回転基準信号及び
位相制御後の同期出力信号のタイムチャート。
【図11】更に他の実施形態に係る回転位相制御のフロ
ーチャート。
【図12】同位相制御における同期出力信号のタイムチ
ャート。
【図13】更に他の実施形態に係る光ビーム走査装置の
制御系のブロック図。
【図14】同制御系による回転位相制御のフローチャー
ト。
【図15】(a)、(b)及び(c)は同回転位相制御
における位相制御前の同期出力信号、回転基準信号及び
位相制御後の同期出力信号のタイムチャート。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 3 光ビーム走査ユニット 8 レーザ光源 9 ポリゴンミラー 10 ポリゴンモータ 11 ホール素子 12 モータドライバ 13 レーザビーム検知器 14 コントローラ 15 基準信号発生器 16 回転基準信号発生部 17 セレクタ 18 同期出力信号発生器 19 同期基準信号発生部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/04 G03G 15/04 120 21/00 370

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ビーム発生手段と、前記光ビーム発生手
    段で発生した光ビームを像担持体に偏向走査する回転多
    面鏡と、前記回転多面鏡を回転駆動する駆動手段と、前
    記回転多面鏡の回転位置を検出する回転位置検出手段
    と、回転基準信号及び前記回転位置検出手段の出力信号
    に基づいて前記回転多面鏡が等速回転するように前記駆
    動手段を制御する回転駆動制御手段と、前記回転多面鏡
    により走査偏向された光ビームを走査経路上の所定位置
    で検出する光ビーム検出手段とを複数組備え、且つ、前
    記各回転多面鏡に対応させて前記回転基準信号を発生す
    る回転基準信号発生手段と、前記各光ビーム検出手段の
    出力信号に基づいて対応する光ビーム発生手段を制御す
    る光ビーム発生制御手段とを備えた光ビーム走査装置に
    おいて、 前記各光ビーム検出手段の出力信号を、クロック信号か
    ら生成した同期基準信号に同期した同期出力信号にそれ
    ぞれ変換する同期出力信号発生手段と、 前記複数の回転多面鏡のうち基準回転多面鏡に対応した
    前記同期出力信号発生手段の同期出力信号と、残りの回
    転多面鏡に対応した前記同期出力信号発生手段の同期出
    力信号との時間差を、前記クロック信号から生成した算
    出基準信号に基づいて算出し、その時間差の算出結果に
    基づいて、前記基準回転多面鏡の回転駆動制御手段に用
    いる回転基準信号と前記残りの回転多面鏡の回転駆動制
    御手段に用いる回転基準信号との各位相差の設定を変更
    するように、前記回転基準信号発生手段を制御する制御
    手段とを設けたことを特徴とする光ビーム走査装置。
  2. 【請求項2】請求項1の光ビーム走査装置において、 前記回転基準信号発生手段での回転基準信号の発生に用
    いる基準信号の周波数を、前記同期基準信号の周波数の
    整数倍に設定したことを特徴とする光ビーム走査装置。
  3. 【請求項3】請求項2の光ビーム走査装置において、 前記時間差の算出に用いる算出基準信号の周波数を、前
    記回転基準信号発生手段での回転基準信号の発生に用い
    る基準信号の周波数の整数倍に設定したことを特徴とす
    る光ビーム走査装置。
  4. 【請求項4】請求項1の光ビーム走査装置において、 画像のずれ量に応じた設定変更データを入力するための
    設定変更データ入力手段を設け、 前記時間差の算出結果、又は前記設定変更データ入力手
    段で入力した設定変更データに基づいて、前記各位相差
    の設定を変更するように、前記回転基準信号発生手段を
    制御することを特徴とする光ビーム走査装置。
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