JP4100775B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、色成分毎の画像情報に基づいて形成される色成分画像を順次重畳して多色画像を形成する画像形成装置および画像形成装置の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、カラー画像データをプリント出力するカラー画像形成装置として、レーザビームプリンタ(LBP)等の様に、レーザ照射光を回転多面鏡で感光体上に走査する等の主走査手段で、ライン毎の潜像を感光体上に形成し、その潜像を、例えばマゼンタ(M),シアン(C),イエロー(Y),ブラック(BK)等の色要素の現像剤を用いて色要素毎の画像を形成する。それら色要素毎の画像を転写ドラム上に固定された用紙上に重ねて転写することにより、カラー画像を形成する装置が知られている。
【0003】
また、感光体上に形成された色要素毎の画像を、一旦中間転写体上に色重ねし、中間転写体上のカラー画像を一括して用紙に転写する系もある。
【0004】
これらの装置では、感光体及び転写ドラムもしくは中間転写体は主走査方向に直行する方向(副走査方向)に一定速度で駆動され、感光ドラム,転写ドラム,中間転写体が1回転する毎に発生される副走査開始信号に同期して一色ずつ転写ドラム上の用紙や中間転写体に色重ねを行う。
【0005】
また、感光体上で各記録色要素毎の画像を重ねて形成し、記録用紙に一括して転写する系もある。
【0006】
上述したような従来のカラー画像形成技術においては、各色画像の重畳位置がずれることによるカラー画像の画質の劣化を防止するために、各色画像を重畳する際の位置を制御する方法が重要となる。
【0007】
この位置制御の手法の一例としては、感光体や中間転写体が1回転する間に得られる副走査開始信号(ITOP信号)とそれに同期した主走査記録ライン信号(BD信号)の数が整数個になるように構成し(後述する図12(b)参照)、感光体や中間転写体を駆動するモータと主走査を駆動するスキャナモータの回転の同期を取る方法が提案されている。
【0008】
図12は、従来の画像形成装置の感光体もしくは中間転写体上に形成される主走査ラインの模式図である。
【0009】
図12の(a),(b)において、801は感光体もしくは中間転写体等の像担持体で、以下感光体として説明する。802はITOPセンサで、感光体801が1回転する毎に感光体801の側面の所定位置に設けられたセンサフラグ803を検知して副走査開始信号(ITOP信号)を発生する。
【0010】
図12の(a)は、感光体801が1回転する間に得られる主走査開始信号(BD信号)とそれに同期した主走査記録ライン信号の数が「n+(1/2)」個(n;整数)になるように構成した場合を示し、感光体801が2回転する際の1ライン目,2ライン目,……,n−1ライン目,nライン目,2回転目の1ライン目と主走査記録ライン信号位置を示している。
【0011】
図12の(a)に示すように、感光体801が1回転する間、即ちITOP信号の発生する間に、主走査記録ライン信号が「n+(1/2)」ライン発生するため、1回転目の1ライン目と2回転目の1ライン目は端数分の「1/2」ライン分ずれを生じてしまう。
【0012】
このような1回転目と2回転目のずれを防ぐため、従来の画像形成装置では、前述した感光体や中間転写体が1回転する間に得られる主走査開始信号(BD信号)と、それに同期した主走査記録ライン信号の数が整数個になるように構成する方法が提案されている。以下、図12の(b)にその例を示す。
【0013】
図12の(b)は感光体801が1回転する間に得られる主走査開始信号(BD信号)とそれに同期した主走査記録ライン信号の数がn(整数)になるように構成した場合を示し、感光体801が2回転する際の1ライン目,2ライン目,……,n−1ライン目,nライン目、2回転目の1ライン目と主走査記録ライン信号位置を示している。
【0014】
図12の(b)に示すように、感光体801が1回転する間、即ちITOP信号が1回発生する間に、主走査記録ライン信号がn(整数)ラインであるため、1回転目の1ライン目と2回転目の1ライン目とが、ずれを生じることなく重なる。
【0015】
以下、図13,図14を参照して、従来の画像形成装置において、感光体や中間転写体を駆動するモータと、主走査を駆動するスキャナモータとの回転の同期を合わせる方法について説明する。
【0016】
第1の方法は、スキャナモータの回転に伴って発生する主走査開始信号(BD信号)を分周して、感光体や中間転写体を駆動するモータの基準クロックとして用いるものである。以下、その構成の一例について示す。
【0017】
図13は、従来の画像形成装置の構成を示す図であり、上記第1の方法に対応する。
【0018】
図において、901は感光体で、駆動ベルト908を介して感光体駆動モータ907によって回転駆動されている。902はスキャナモータで、発振器911から与えられる基準クロックを基にPLL回路910により定速回転制御され、ポリゴンミラー903を回転駆動する。ポリゴンミラー903は、レーザ904より照射されるレーザビームを偏向し、レンズ905を介して感光体901の面状にライン走査する。
【0019】
906はビームディテクトセンサ(BDセンサ)で、レーザビームのライン走査線上の非画像領域部に配置され、レーザ1ライン走査毎つまりスキャナモータの回転に同期した主走査開始信号(BD信号)を発生する。909はPLL回路で、BDセンサ906により発生されるBD信号を基準クロックとし、感光体駆動モータ907の定速制御を行う。これにより、スキャナモータ902と感光体駆動モータ907との回転の同期を取ることができる。
【0020】
次に、第2の方法は、感光体や中間転写体を駆動するモータの基準クロックと主走査を駆動するスキャナモータの基準クロックとに共通のクロックを用いるものである。以下、その構成の一例について示す。
【0021】
図14は、従来の画像形成装置の構成を示す図であり、上記第2の方法に対応する。
【0022】
図において、l00lは感光体で、駆動ベルト1008を介して感光体駆動モータ1007によって回転駆動されている。1002はスキャナモータで、発振器1011から与えられる基準クロックを基にPLL回路1010により定速回転制御され、ポリゴンミラー1003を回転駆動する。ポリゴンミラー1003は、レーザ1004より照射されるレーザビームをレンズl005を介して感光体1001の面状にライン走査している。
【0023】
1009はPLL回路で、スキャナモータ1002のPLL制御に使用している発信器1011により発生される基準クロックに基づいて、感光体駆動モータl007の定速制御を行う。これにより、スキャナモータ1002と感光体駆動モータ1007との回転の同期を取ることができる。
【0024】
以上、第1,第2の方法により、感光体や中間転写体が1回転する間に得られる主走査開始信号(BD信号)とそれに同期した主走査記録ライン信号の数が整数個になるように構成し、感光体を駆動するモータと主走査を駆動するスキャナモータの回転の同期を取ることで、感光体や中間転写体が何回転しても、副走査開始位置はずれを生じることなく位置合わせを行うことが可能となる。
【0025】
また、副走査開始位置制御のその他の例としては、感光体や中間転写体が1回転する間に得られる主走査開始信号(BD信号)とそれに同期した主走査記録ライン信号の数が整数に限らず位置合わせが行える主走査開始信号と副走査開始信号の位相合わせの第3の手法がある。以下、その構成の一例について説明する。
【0026】
図15は、従来の画像形成装置の構成を示す図であり、上記第3の方法に対応する。
【0027】
図において、1l0lは感光体で、駆動ベルト1l08を介して感光体駆動モータ1107によって回転駆動されている。1109はPLL回路で、発振器1114から与えられる基準クロックを基に感光体駆動モータ1107を定速制御する。115はITOPセンサで、感光体1101が1回転する毎にセンサフラグ1116がITOPセンサ1115を遮光することにより、ITOP信号を発生する。このITOP信号を基準として感光体1101の面状の1ライン目の書き出し位置を決定する。
【0028】
1112は位相合わせ回路で、発信器1113により発信される基準クロックをITOPセンサ1115により発信されるITOP信号と位相同期をとる。1110はPLL回路で、位相合わせ回路1112によりITOP信号と位相同期された基準クロックに基づいて、スキャンモータ1102を低速回転制御する。
【0029】
このように、位相合わせ回路1112によってITOP信号と基準クロックの位相をあわせることにより、スキャナモータ1102の回転位相がITOP信号毎に常に同じに補正される。よって、スキャナモータ1102により駆動されるポリゴンミラー1103の回転位相が、ITOP信号と同期しレーザ1104より照射されるレーザビームを、レンズ1105を介して感光体1101の面状にライン走査する位置がITOP信号を基準として一致する。
【0030】
図16は、従来の画像形成装置の感光体上の実際の主走査ライン(主走査開始信号)とITOP信号(副走査開始信号)との関係を示す模式図である。
【0031】
図において、1601は感光体もしくは中間転写体等の像担持体で、以下感光体として説明する。1602はITOPセンサで、感光体1601が1回転する毎に、感光体1601の側面の所定位置に設けられたセンサフラグ1603を検知して副走査開始信号(ITOP信号)を発生する。
【0032】
また、感光体1601は「n+(1/2)」(n;整数)ラインの主走査ラインで1回転を行う構成になっている。ITOPセンサ1602は、感光体1601の1回転毎に所定位置で副走査開始信号を発生する。この構成においては、感光ドラム1回転に対して「n+(1/2)」ラインの主走査ラインが発生するため、図12の(a)に示したように、1回転目の1ライン目と2回転目の1ライン目は端数分の「1/2」ライン分ずれを生じてしまう。
【0033】
しかし、図12に示したような位相合わせ回路1112によって、ITOP信号(副走査開始信号)発生毎に主走査ライン(副走査開始信号)を駆動するスキャナモータ1102の回転位相をITOP信号と同期をとることにより、図に示すようにITOP信号毎の1ライン目の位置をあわせることができる。
【0034】
これにより感光体や中間転写体が何回転してもずれを生じることなく位置合わせを行うことが可能となる。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記装置構成による位置ずれ防止技術は、全ての装置環境が理想的である場合を想定した技術である。よって、実際には上記位置ずれ防止技術のみでは十分ではない。
【0036】
例えば、感光体の回転速度は、負荷変動や駆動伝達ギアのバックラッシュ等の影響により若干の変動を生じる。この速度変動により主走査開始信号と副走査開始信号との位相差に変動が発生し、上述した従来の画像形成装置による感光体のレーザ走査線の位置を常に一定に保つ手法において、その変動分が色ずれとなって現れることになってしまう。この変動はモータの負荷変動を最小に押さえることや機械的な駆動伝達系の精度を向上させるなどの方法で数分の一ラインに押さえることが可能である。
【0037】
しかし、色重ねの記録色毎の副走査開始信号の発生位相が主走査開始信号をまたいで発生した場合には、実際には数分の一ラインのずれであるにも関わらず、1ラインのずれを発生してしまう。
【0038】
図17は、従来の画像形成装置の画像形成タイミングを説明するタイミングチャートであり、記録色毎の副走査開始信号の発生位相が主走査開始信号をまたいで発生した場合に対応する。
【0039】
図に示すように、1回転目の副走査開始信号1204は、主走査開始信号▲1▼の少し前で発生しているため、主走査開始信号▲1▼に同期して1ライン目(1206)の走査を開始し、主走査開始信号▲2▼に同期して2ライン目(1207)の走査を開始し、主走査開始信号▲3▼に同期して3ライン目(1208)の走査を開始して、順次感光体上に走査していく。
【0040】
しかし、2回転目の副走査開始信号1205は、主走査開始信号▲1▼の少し後で発生しているため、主走査開始信号▲1▼を認識することができず、主走査開始信号▲2▼に同期して1ライン目(1207)の走査を開始し、主走査開始信号▲3▼に同期して2ライン目(1208)の走査を開始して、順次感光体上に走査していく。
【0041】
従って、1回転目と2回転目とでは、1ラインのずれを発生してしまう(以下、図18に示す)。
【0042】
図18は、従来の画像形成装置の記録色毎の副走査開始信号の発生位相が主走査開始信号をまたいで発生した場合の模式図であり、図17と同一のものには同一の符号を付してある。
【0043】
図において、1201は感光体もしくは中間転写体等の像担持体で、以下感光体として説明する。1202はITOPセンサで、感光体1201の回転に応じてセンサフラグ1203により遮光され、副走査開始信号を発生する。
【0044】
また、1回転目の副走査開始信号1204発生位置は、主走査開始信号▲1▼の少し前で、2回転目の副走査開始信号1205発生位置は、主走査開始信号▲1▼の少し後で、1回転目の1ライン目1206と2回転目の1ライン目1207とが1ラインずれている。以下、図19を参照して、詳細に説明する。
【0045】
図19は、従来の画像形成装置の画像形成タイミングを示すタイミングチャートであり、図17に示したタイミングチャートの詳細タイミングチャートに対応し、図17と同一のものには同一の符号を付してある。
【0046】
ここで従来の画像形成装置は、主走査開始信号に同期してビデオクロック(ビデオCL)を「n」カウントした後、メモリ読み出し信号がビデオCLKを「m」カウントする区間発生し、そのメモリ読み出し信号に同期して不図示のメモリから記録データの読み出しを開始し、メモリから読み出されたデータは、レーザにより1ライン毎に走査され感光体上に記録される。なお、副走査開始信号は像担持体の1回転毎に所定の位置で発生され、この副走査開始信号が「L」から「H」レベルに変化した後の主走査開始信号から有効となり、メモリ読み出し信号を発生する。
【0047】
また、複数色を重ねて潜像または転写を行うカラー画像形成装置においては、潜像または転写を数回繰り返して行う。図19では2回繰り返した場合の例を示し、1回転目は副走査開始信号が主走査開始信号周期の少し前で発生した場合、2回転目は副走査開始信号が主走査開始信号の少し後で発生した場合の例である。
【0048】
図に示すように、1回転目に発生する副走査開始信号1204は、主走査開始信号▲1▼の少し前で発生するため、主走査開始信号▲1▼が有効となり、画像の1ライン目のメモリ読み出し信号のタイミングは主走査開始信号▲1▼に同期する。このため、図に示したとおり主走査開始信号▲1▼よりピデオクロックを「n」カウントしたところより、1回転目のメモリ読み出し信号は発生する。
【0049】
次に、2回転目に発生する副走査開始信号1206は、像担持体の回転変動により生じるタイミングのずれで、1回転目に対して後側にずれる。
【0050】
この場合、副走査開始信号は主走査開始信号▲1▼の少し後で発生するため、主走査開始信号▲1▼は検出されず、画像の1ライン目のメモリ読み出しタイミングは主走査信号▲2▼に同期する。このため、図に示したとおり主走査開始信号▲2▼よりビデオクロックを「n」カウントしたところより、2回転目のメモリ読み出し信号は発生する。
【0051】
このため、1回転目のメモリ読み出し信号と2回転目のメモリ読み出しタイミングには1ラインのずれが生じる。よって、タイミングに基づいてメモリから読み出される画像データを、感光体上に順次ライン記録して行く際に、本来重なるべき1ライン目どうしはずれてしまい、1回転目の1ライン目と2回転目の2ライン目とが重なってしまい、色ずれを起こしてしまう。
【0052】
このように、従来の色合わせ技術では、負荷変動や駆動伝達ギアのバッククラッシュ等の影響により感光体等の回転速度に変動が生じることにより発生する副走査開始信号と主走査開始信号の位相差の変動により、色成分の画像書き出し位置に1ライン以上のずれを生じてしまう可能性があるという問題点があった。
【0053】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、負荷変動や駆動伝達ギアのバッククラッシュ等の影響により、感光体等の回転速度にずれを生じた場合であっても、各色成分の画像書き出し位置を一致させて、色ずれのない高品位な画像を形成することができる仕組みを提供することである。
【0054】
【課題を解決するための手段】
本発明は、色成分毎の画像情報に基づいて形成される色成分画像を順次重畳して多色画像を形成する画像形成装置において、前記色成分毎の画像情報に基づく光ビームを偏向して回転駆動される像担持体上を走査する回転多面鏡(図2に示すポリゴンミラー103)と、前記回転多面鏡により走査される光ビームを検知して周期Tの主走査開始信号を発生する主走査開始信号発生手段(図1に示すBDセンサ107)と、前記像担持体の回転に同期して第一の副走査開始信号を発生する副走査開始信号発生手段(図2に示すITOPセンサ110)と、第1色目の画像形成を行うタイミングで発生した第一の前記副走査開始信号と前記第一の副走査開始信号が発生した直前の前記主走査開始信号主走査開始信号との位相差を検出する検出手段と前記検出された位相差Aが( 1/2 )Tよりも小さい場合には第一の副走査開始信号を(( 1/2 )T−A)遅らせた第ニの副走査開始信号を発生させ、前記検出された位相差Aが( 1/2 )Tよりも大きい場合には第一の副走査開始信号を(( 3/2 )T−A)遅らせた第ニの副走査開始信号を発生させる遅延手段と前記遅延手段により発生された前記第二の副走査開始信号に基づいて前記第1色目の画像形成を行い、第2色目以降の画像形成については、第2色目以降の各々タイミングで発生した第一の副走査開始信号を前記第1色目の画像形成の際に前記遅延手段で前記第一の副走査開始信号を遅らせた分だけ遅延させた第二の副走査開始信号に基づいて画像形成を行う制御手段とを有するものである。
【0064】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態を示す画像形成装置の構成を説明する断面図である。
【0065】
図において、201はイメージスキャナ部で、原稿を読み取り、デジタル信号処理を行う。200はプリンタ部で、イメージスキャナ201に読み取られた原稿画像又は所定の通信媒体を介して不図示のコンピュータ等の外部装置より転送される画像データに基づく画像を記録用紙にフルカラーでプリント出力する。
【0066】
イメージスキャナ部201において、202は原稿圧板で、原稿台ガラス203上の原稿204を原稿台ガラス203上に押圧する。205はハロゲンランプで、原稿台ガラス203上の原稿204に光を照射する。
【0067】
210は3ラインセンサ(以下、CCD)で、レッド(R)センサ210−1,グリーン(G)センサ210−2,ブルー(B)センサ210−3で構成され、原稿204からの反射光をミラー206,207,遠赤外カットフィルタ231を備えるレンズ208を介してCCDに結像される光情報を色分解して、フルカラー情報のレッド(R),グリーン(G),ブルー(B)成分を読み取る。209は信号処理部で、R,G,Bセンサ210−1〜210−3により読み取られたR,G,B信号を電気的に処理し、マゼンタ(M),シアン(C),イエロー(Y),ブラック(BK)の各成分に分解し、プリンタ部200に送る。
【0068】
211は標準白色板で、これをR,G,Bセンサ210−1〜210−3で読み取り、データの補正データを発生する。この標準白色板211は、可視光から赤外光に対してほぼ均一の反射特性を示し、可視では白色を有している。この標準白色板を用いてR,G,Bセンサ210−1〜210−3の可視センサの出力データの補正を行う。230は光センサで、フラグ板229とともに画像先端信号VTOPを作り出す。
【0069】
プリンタ部200において、101は画像書き出しタイミング制御回路で、イメージスキャナ部201や所定の通信媒体を介して不図示のコンピュータ等の外部装置より入力されるマゼンタ(M),シアン(C),イエロー(Y),ブラック(BK)の画像信号に基づいて半導体レーザ102を変調駆動する。103はポリゴンミラーで、ポリゴンモータ106により回転駆動され、半導体レーザ102から照射されるレーザ光を反射し、f−θレンズ104,折り返しミラー216を介して、感光ドラム105上を走査する。
【0070】
感光ドラム105は、ポリゴンミラー103によるレーザ走査により静電潜像を形成する。107はBDセンサで、レーザ光の1ラインの走査開始位置近傍に設けられ、レーザ光のライン走査を検出し、主走査開始信号(同一周期の各ラインの走査開始基準信号(BD信号))を作り出す。
【0071】
219はマゼンタ(M)現像器、220はシアン(C)現像器、221はイエロー(Y)現像器、222はブラック(BK)現像器で、それぞれ感光ドラム105上の静電潜像を現像し、トナー画像を形成する。108は転写ドラムで、用紙カセット224又は225より給送される記録用紙109を吸着搬送し、感光ドラム105に形成されたトナー像を記録用紙109に転写する。
【0072】
110はITOPセンサで、転写ドラム108の回転により転写ドラム108内に固定されたフラグ111の通過を検知して、各色毎の副走査開始信号(転写ドラム108上に吸着される記録用紙の先端位置を表す信号(ITOP信号))を生成する。226は定着ユニットで、転写ドラム108により記録用紙上に転写されたトナー像を定着する。
【0073】
以下、各部の動作について説明する。
【0074】
原稿台ガラス203上の原稿204は、ハロゲンランプ205の光で照射され、原稿からの反射光はミラー206,207に導かれ、レンズ208によりCCD210上に像を結ぶ。次に、CCD210は原稿からの光情報を色分解して、フルカラー情報レッド(R),グリーン(G),ブルー(B)成分を読み取り、信号処理部209に送る。なお、205,206は速度「v」で、207は速度「v/2」でラインセンサの電気的走査方向(以下、主走査方向)に対して垂直方向(以下、副走査方向)に機械的に動くことにより、原稿全面を走査する。
【0075】
また、標準白色板211を用いてR,G,Bセンサ210−1〜210−3の可視センサによる出力データの補正を行う。さらに、230は光センサで、フラグ板229とともに画像先端信号VTOPを作り出す。信号処理部209では読み取られたR,G,B信号を電気的に処理し、マゼンタ(M),シアン(C),イエロー(Y),ブラック(BK)の各成分に分解し、プリンタ部200に送る。
【0076】
なお、イメージスキャナ部201における一回の原稿走査(スキャン)につき、M,C,Y,BKの内、一つの成分がプリンタ200に送られ、計4回の原稿走査により一回のプリントアウトが完成する。
【0077】
また、イメージスキャナ部201や所定の通信媒体を介して不図示のコンピュータ等の外部装置より送られてくる画像信号が、画像書き出しタイミング制御回路101に送られる。画像書き出しタイミング制御回路101はマゼンタ(M),シアン(C),イエロー(Y),ブラック(BK)の画像信号に応じ、半導体レーザ102を変調駆動する。半導体レーザ102より照射されるレーザ光は回転するポリゴンミラー103に反射され、f−θレンズ104によってfθ補正され、折り返しミラー216を反射して、感光ドラム105上を走査し、感光ドラム105上に静電潜像を形成する。
【0078】
さらに、感光ドラム105が4回転する間に4つの現像機219〜222が交互に感光ドラム105に接し、感光ドラム105上に形成されたM,C,Y,BKの静電潜像に対応するトナーで現像する。用紙カセット224又は225より給紙された記録用紙109は転写ドラム108に巻き付けられ、現像機で現像されたトナー像のM,C,Y,BKの4色が順次転写された後に、記録用紙は定着ユニット226を通過して排紙される。
【0079】
図2は、図1で示した画像形成装置のプリンタ部200の構成を説明する図であり、図1と同一のものには同一の符号を付してある。
【0080】
図において、112は発振器で、所定の周波数のクロックを出力する。113は分周回路で、発振器112から出力されるクロックを所定の分周比で分周してポリゴンモータ駆動用パルス(基準CLK−P)を発信する。114はPLL回路で、ポリゴンモータ106の回転に伴って出力されるモータFGパルスと基準CLK−Pの位相が合うように、FGパルスと基準CLK−Pの位相差および周波数偏差を検出し、それらを比較してポリゴンモータ106への駆動電圧を制御するPLL制御を行う。
【0081】
121は発振器で、所定の周波数のクロックを出力する。120はレーザ点灯信号生成回路で、発振器121からのクロックおよびBDセンサ107からのBD信号を入力し、BD信号検知用のレーザ点灯信号を出力する。122は位相合せ回路で、ITOPセンサ110からのITOP信号,BDセンサ107からのBD信号およびCPU130からのデータロードイネーブル信号を入力し、ITOP信号をBD信号周期の中心に発生するように遅延させて出力する。
【0082】
101は画像書き出しタイミング制御回路で、位相さ合せ回路122から出力されるITOP信号を入力し、ITOP信号に同期したタイミングで画像信号を出力する。117はORゲートで、画像書き出しタイミング制御回路101からの画像信号またはレーザ点灯信号生成回路120からのBD信号検知用のレーザ点灯信号を半導体レーザ102に出力し、半導体レーザ102を変調駆動する。119は分周回路で、BDセンサ107からのBD信号を所定の分周比で分周して感光ドラムモータ駆動用パルス(基準CLK)を発信する。118はPLL回路で、感光ドラムモータ115の回転に伴って出力されるモータFGパルスと基準CLKの位相が合うように、FGパルスと基準CLKの位相差および周波数偏差を検出し、それらを比較して感光ドラムモータ115への駆動電圧を制御するPLL制御を行う。なお、CPU130は内部にROM,RAMを有し、ROMに格納されたプログラムに基づいて画像形成装置全体を総括制御する。
【0083】
以下、各部の動作について説明する。
【0084】
図1で示したイメージスキャナ部201又は、所定の通信媒体を介して不図示のコンピュータ等の外部装置より転送される画像信号が、画像書き出しタイミング制御回路101に送られ、画像書き出しタイミング制御回路101はORゲート117を通してマゼンタ(M),シアン(C),イエロー(Y),ブラック(BK)の画像信号に応じ、半導体レーザ102を変調駆動する。レーザ光は回転するポリゴンミラー103に反射され、f−θレンズ104によってfθ補正され、折り返しミラー216(図1に示した)を反射して、感光ドラム105上を走査し、感光ドラム105上に静電潜像を形成する。
【0085】
ポリゴンモータ106は、発振器112のクロックを分周回路113で分周して生成されるポリゴンモータ駆動用パルス(基準CLK−P)がPLL回路114に送られてくることで回転駆動する。PLL回路114は、ポリゴンモータ106からのモータFGパルスと基準CLK−Pの位相が合うように、FGパルスと基準CLK−Pの位相差および周波数偏差を検出し、それらを比較してポリゴンモータ106への駆動電圧を制御するPLL制御を行う。
【0086】
レーザ光の1ラインの走査開始位置近傍に設けられたBDセンサ107は、レーザ光のライン走査を検出し、後述する図3に示すような同一周期の各ラインの走査開始基準信号(BD信号)を生成する。また、転写ドラム108内のITOPセンサ110が、転写ドラム108の回転により転写ドラム108内に固定されたフラグ111を検知して後述する図3に示すような各色毎のITOP信号(転写ドラム108上の記録用紙109の先端位置を表す信号)を生成する。さらに、感光ドラムモータ115は、レーザ点灯信号生成回路120からのBD信号検知用のレーザ点灯信号を分周回路119で分周したモータ駆動用パルス(基準CLK)がPLL回路118に送られることで回転駆動される。
【0087】
PLL回路118は、感光ドラムモータ115からのモータFGパルスと基準CLKの位相が合うように、FGパルスと基準CLKの位相差および周波数偏差を検出し、それらを比較して感光ドラムモータ115への駆動電圧を制御するPLL制御を行う。感光ドラム105は感光ドラムモータ115によってギアベルト116を介して矢印の方向に回転駆動され、転写ドラム108は感光ドラム105と不図示のギアを介しているため感光ドラム105と同期して等速で矢印(副走査)方向に回転駆動する。これらのBD信号とITOP信号は、画像書き出しタイミング制御回路101に入力され、例えば以下のようなタイミングで画像信号を半導体レーザ102に送り出す。即ち、ITOP信号の立ち上がりを検知してから画像書き出しタイミング制御回路101はBD信号を所定回数カウントし、n個目のBD信号の立ち上がりに同期して副走査開始信号を(記録用紙の長さによって決定されるm個のBD信号分)発生し、画像信号をレーザ変調光として感光ドラム105上に照射する。
【0088】
図3は、図1に示した画像形成装置のプリンタ部200の画像形成タイミングを示すタイミングチャートである。
【0089】
図において、ITOP信号は、転写ドラム108内のITOPセンサ110が、転写ドラム108の回転により転写ドラム108内に固定されたフラグ111を検知することにより出力される転写ドラム108上の記録用紙109の先端位置を表す信号であり、各色毎に出力される。
【0090】
BD信号は、レーザ光の1ラインの走査開始位置近傍に設けらたBDセンサ107が、レーザ光のライン走査を検出することにより出力される、同一周期の各ラインの走査開始基準信号である。
【0091】
画像信号は、BD信号とITOP信号が画像書き出しタイミング制御回路101に入力され、例えばITOP信号の立ち上がりを検知してからn個目のBD信号の立ち上がりに同期して、ORゲート117を介して半導体レーザ102に送出される。即ち、ITOP信号の立ち上がりを検知してから「n」個目(所定数)のBD信号の立ち上がりに同期して、画像信号を発生し、「m」個目のBD信号分、画像信号はレーザ変調光として感光ドラム105上に照射される。
【0092】
なお、本実施形態では、レーザの感光ドラム105上での走査光が毎回転とも常に同じ位置になるように、感光ドラム105が1回転する間にBD信号がちょうど整数個出力されるように構成されていおり、プロセススピードと解像度から決定される感光ドラム1回転間に出力されるBD信号数が8192である。感光ドラム105は1回転するのに感光ドラムモータ115が64回転するようなギア比で、感光ドラムモータ115は1回転あたりのFGパルス数が32パルス出力するので感光ドラムモータ115が1回転するには基準クロックが32パルス必要である。
【0093】
従って、感光ドラム105が1回転するためには基準クロックが64回転×32パルス=2048パルス必要となる。このため、BD信号を1/4分周して感光ドラムモータ115の基準CLKとして使うことで、BD信号が8192個出力されるとちょうど感光ドラム105が1回転することになる。なおこのギア比nは自然数になるように構成してあり、これは感光ドラム105が1回転する間にモニタ及び減速ギアを整数回転させることで感光ドラム105の各回転毎のモータ軸及び減速ギアの編心の影響を常に同じにし、これらの偏心による色ズレをゼロにするためである。
【0094】
以下、位相合わせの方法の一例を説明する。
【0095】
図4は、図2に示した位相合わせ回路122の構成を説明する回路図である。
【0096】
図において、1301は立ち上り検出回路で、転写ドラム108内のITOPセンサ110より発せられたITOP信号の立ち上がりを検出する。1302はUPカウンタで、BD信号によって「0」にクリアされ、UPカウントを繰り返すフリーランカウンタであって、このカウンタのカウント数がBD信号周期となる。
【0097】
1306は3CLK遅延回路で、ITOP信号を3CLK遅延させた信号をアンドゲート1314に出力する。1307はフリップフロップで、立ち上りエッジ検出回路1301の出力とクロックのタイミングを合わせる。
【0098】
1303はラッチ回路で、立ち上りエッジ検出回路1301の出力のタイミングでUPカウンタ1302の出力をラッチする。これにより、ラッチされたカウントデータはBD信号周期中のITOP信号の立ち上りエッジ位置を示す。つまり、ITOP信号とBD信号の位相差を示すデータとなる。なお、ラッチ回路1303のラッチイネーブル端子LEには立ち上りエッジ検出回路1301の出力と図2に示したCPU130(コントローラ)により設定されるデータロードイネーブル信号のANDゲート1305の出力が接続されており、データロードイネーブル信号が「L」レベルの時は、ITOP信号の立ち上がりエッジ検出がなされてもラッチ動作は行わない。
【0099】
1308は引き算回路で、CPU130によって設定されたデータからラッチ回路1303によりラッチされたカウントデータの引き算を行う。本実施形態では設定データはBD信号周期のカウント数(装置によって一義に決定され既知の数値)をTとすると、その1.5倍の(3/2)Tとする。この引き算処理の結果がITOP信号が入力されてから次のBD信号周期の中心までの必要遅延量となる。つまり、BD信号周期のカウント数をT=「100」とし、ITOP信号がカウント「80(=ラッチデータ)」の位置で入力されたとすると、「(3/2)T−80=150−80=70」カウント分だけITOP信号を遅らせれば、次のBD信号周期の中心位置にITOP信号が入力されるように調整することができる。
【0100】
1312はデータロード式ダウンカウンタ(以下、ダウンカウンタ)で、フリップフロップ1307でタイミングを合わせた後のITOP信号の立ち上りエッジ検出回路501の出力に同期して、引き算回路1308の出力データをデータロード端子からロードする。
【0101】
ダウンカウンタ1312はロードされたデータをカウントし終えると、RC出力をJKフリップフロップ1313に出力する。このダウンカウンタ1312のカウントしている時間がITOP信号の位相合わせのための遅延時間となる。JKフリップフロップ1313は、ITOP信号の立ち上りエッジでリセットされ、そのQ出力であるITOPDLYは「L」レベル出力となり、ダウンカウンタ1312のRCが出力されてセットされるまで、「L」レベル状態を保持する。
【0102】
つまり、ITOP信号の立ち上がりから必要遅延時間の間、「L」レベルを保持することになる。このITOPDLY出力とITOP信号をタイミング合わせのために所定時間(本実施形態では3CLK)遅延させた信号とをANDゲート1314を介して出力することによりBD信号周期の中心にITOP信号を発生させる事ができる。
【0103】
また、前述したデータロードイネーブル信号によって、第1回転目のBD信号とITOP信号の位相のみをサンプルし、BD信号周期の中心にITOP信号が生成されるように遅延を行い、第2回転目〜第n回転目はデータロードイネーブル信号を「L」レベルにすることにより、第1回目の遅延と同じデータを保持する事ができる。これにより、1回転目のITOP信号位置はBD信号周期の中心位置に発生し、2回目以降はその中心から感光ドラムモータ115の回転精度等による変動分だけ振れて発生することになる。
【0104】
以下、図5,図6を参照して、本発明の第1実施形態を示す画像形成装置の位相合わせ処理について説明する。
【0105】
図5は、本発明の第1実施形態を示す画像形成装置の位相合わせ処理手順を示すフローチャートである。なお、(1)〜(10)は各ステップを示す。
【0106】
まず、画像形成シーケンス動作が開始されると、CPU130は第1回目(最初)のITOP信号かどうかを判定し(1)、最初のITOP信号で無いと判定された場合は、データロードイネーブル信号を「L」レベル(データロードイネーブル不可)に設定し(3)、最初のITOP信号であると判定された場合は、ANDゲート1305に入力されるデータロードイネーブル信号を「H」レベル(データロードイネーブル許可)に設定する(2)。
【0107】
次に、ITOP信号の立ち上りエッジが、立ち上りエッジ検出回路1301により検出されたか否かを判定し(4)、検出されないと判定された場合は、ステップ(1)に戻り、検出されたと判定された場合は、データロードイネーブル信号の状態を判定し(5)、データロードイネーブル信号が許可状態であると判定された場合は、BD信号周期内のITOP信号の位相位置をラッチ回路1303にラッチし(6)、引き算回路1308にCPU130によって設定された値、例えばBD信号周期のカウント数(装置によって一義に決定され既知の数値)をTとするとその1.5倍の「(3/2)T」からラッチされた位相位置データを減算してITOP信号の遅延量を算出し(7)、算出した遅延量を、データロード式ダウンカウンタ1312にロードし、データロードされた遅延量に基づいてITOP信号遅延処理を行い(8)、遅延ITOP信号を出力する(9)。次に、出力シーケンスが終了したか否かを判定し、終了していないと判定された場合は、ステップ(1)に戻り、終了したと判定された場合は、処理を終了する(この動作を出力シーケンス動作が終了するまで繰り返す)(10)。
【0108】
一方、ステップ(5)でデータロードイネーブル信号が許可状態でない(データロードイネーブル信号が不可状態である)と判定された場合は、すでにラッチ回路1303にラッチされているデータに基づいてITOP信号の遅延処理を行い(8)、遅延ITOP信号を出力する(9)。次に、出力シーケンスが終了したか否かをCPU130が判定し、終了していないと判定された場合は、ステップ(1)に戻り、終了したと判定された場合は、処理を終了する(この動作を出力シーケンス動作が終了するまで繰り返す)(10)。
【0109】
図6は、本発明の第1実施形態を示す画像形成装置の位相合わせ処理を示すタイミングチャートである。
【0110】
図において、主走査開始信号の少し前に1回転目の副走査開始信号(ITOP信号)が発生した場合、図2に示したCPU130はデータロードイネーブル信号を「H」レベルに設定しているため、1回転目の副走査開始信号の遅延量Aが算出される。この算出された遅延量Aに基づいて、1回転目の副走査開始信号を、図中に示したように遅延して主走査同期中心位置で発生する。
【0111】
2回転目の副走査開始信号(ITOP信号)は、主走査開始信号の少し後で発生し、この際はCPU130はデータロードイネーブル信号を「L」レベルに設定しているため、2回転目の副走査開始信号の遅延量算出は行われず、1回目の副走査開始信号で算出された遅延量Aが保持されているため、2回転目の副走査開始信号も、1回転目と同様に遅延量Aに基づいて図中に示したように発生する。
【0112】
n回転目に関しても同様に、遅延量Aに基づいて、n回転目の副走査開始信号を図中に示したように遅延量Aだけ遅延せて発生する。
【0113】
このように、遅延前の副走査開始信号は、主走査開始信号の前後で変動していたが、1回転目で算出した遅延量Aに基づいて、それぞれの副走査開始信号を遅延させることにより、副走査開始信号の変動を走査開始信号の周期の中心付近にすることができる。この処理により、副走査の変動に対する余裕度をあげる事ができる。
【0114】
従って、このITOP信号を基に画像書き出しを開始すれば、ITOP信号とBD信号の位相差は色毎に常に一定なので、第1色目から第N色目までの画像の書きだし位置を正確に合わせることができ、色ずれのない高品位な画像を得ることができる。
【0115】
〔第2実施形態〕
1回の画像形成シーケンスで、カラー画像形成を複数枚行う際、ITOP信号遅延量の算出は、1枚毎の画像形成を行う第1色目の画像形成を行う際に発生するITOP信号で独立算出し、第2色目以降のITOP信号は、それぞれ画像形成を行う1枚毎に算出された遅延量に基づいて遅延するように構成してもよい。
【0116】
これにより、BD信号周期の中心にITOP信号を発生させる事ができる。
【0117】
また、前述したデータロードイネーブル信号によって、第1色目のBD信号とITOP信号の位相のみをサンプルし、BD信号周期の中心にITOP信号が生成されるように遅延を行い、第2色〜第n色目はデータロードイネーブル信号を「L」レベルにすることにより、第1色目の遅延と同じデータを保持する事ができる。これにより、第1色目のITOP信号位置はBD信号周期の中心位置に発生し、第2色目以降〜第n色目はその中心から感光ドラムモータ115の回転精度等による変動分だけ振れて発生することになる。以下、その実施形態について説明する。
【0118】
以下、図7,図8を参照して、本発明の第2実施形態を示す画像形成装置の位相合わせ処理について説明する。
【0119】
図7は、本発明の第2実施形態を示す画像形成装置の位相合わせ処理手順を示すフローチャートである。なお、(1)〜(11)は各ステップを示す。
【0120】
まず、画像形成シーケンス動作が開始されると、CPU130は第1色目のITOP信号かどうかを判定し(1)、第1色目のITOP信号で無いと判定された場合は、データロードイネーブル信号を「L」レベル(データロードイネーブル不可)に設定し(3)、第1色目のITOP信号であると判定された場合は、ANDゲート1305に入力されるデータロードイネーブル信号を「H」レベル(データロードイネーブル許可)に設定する(2)。
【0121】
次に、ITOP信号の立ち上りエッジが、立ち上りエッジ検出回路1301により検出されたか否かを判定し(4)、検出されないと判定された場合は、ステップ(1)に戻り、検出されたと判定された場合は、データロードイネーブル信号の状態を判定し(5)、データロードイネーブル信号が許可状態であると判定された場合は、BD信号周期内のITOP信号の位相位置をラッチ回路1303にラッチし(6)、引き算回路1308にCPU130によって設定された値、例えばBD信号周期のカウント数(装置によって一義に決定され既知の数値)をTとするとその1.5倍の「(3/2)T」からラッチされた位相位置データを減算し、そのデータをITOP信号の遅延量を算出し(7)、算出した遅延量を、データロード式ダウンカウンタ1312にロードし、データロードされた遅延量に基づいてITOP信号遅延処理を行い(8)、遅延ITOP信号を出力する(9)。
【0122】
次に、n色目までの画像形成が終了したか否かをCPU130が判定し(10)、終了していないと判定された場合は、ステップ(1)に戻る(この動作は第n色目の画像形成動作が終了するまで繰り返す)。
【0123】
一方、ステップ(10)で、n色目までの画像形成が終了したと判定された場合は、N部(N枚目)の出力が終了したか否かをCPU130が判定し(11)、終了していないと判定された場合は、ステップ(1)に戻り、終了したと判定された場合は、処理を終了する(この動作をN部(N枚目)の画像形成が終了するまで繰り返す)。
【0124】
図8は、本発明の第2実施形態を示す画像形成装置の位相合わせ処理を示すタイミングチャートであり、(a)は、複数枚の画像形成を行った場合のITOP信号,データロードイネーブル,ラッチされた遅延データのタイミングを示し、(b)は(a)のITOP信号の1枚の画像シーケンスのITOP信号の生成タイミングを示す。
【0125】
図において、1枚目の第1色目の副走査開始信号(ITOP信号)が発生した際に、図2に示したCPU130はデータロードイネーブル信号を「H」レベルに設定しているため、1枚の画像シーケンス動作の第1色目の副走査開始信号の遅延量Dlが算出される。この算出された遅延量Dlに基づいて、前述したように1枚目の第1色目の副走査開始信号を遅延した副走査開始信号を発生する。
【0126】
1枚目の第2色目以降の副走査開始信号(ITOP信号はCPU130はデータロードイネーブル信号を「L」レベルに設定するため、1枚目の第2色目の副走査開始信号の遅延量算出は行われず、第1色目の副走査開始信号で算出された遅延量Dlが保持されているため、第2色目の副走査開始信号も第1色目と同様に遅延量D1に基づいて前述したように第2色目の副走査開始信号を遅延した副走査開始信号が発せられる。
【0127】
第n色目に関しても同様に、遅延量Dlに基づいて図中に示したように第n色目の副走査開始信号を遅延した副走査開始信号を発生する。この動作を2枚目、3枚目、……、N枚目の画像形成シーケンスで繰り返して行う。
【0128】
以上の処理を行うことにより、ITOP信号を基に画像書き出しを開始すれば、ITOP信号とBD信号の位相差は画像形成1枚中の各色毎に常に一定なので、第1色目から第n色目までの画像の書きだし位置を正確に合わせることができ、色ずれのない高品位な画像を得ることができる。
【0129】
〔第3の実施形態〕
上記第2実施形態において、2色以上のカラー画像形成と1色のみの単色画像形成モードを持つ場合に、単色モードの場合には、ITOP信号遅延量算出は画像形成を行う第1回目のITOP信号を基に算出するように構成してもよい。以下、その実施形態について説明する。
【0130】
図9は、本発明の第3実施形態を示す画像形成装置の位相合わせ処理手順を示すフローチャートである。なお、(1)〜(12)は各ステップを示す。
【0131】
まず、画像形成シーケンス動作が開始されると、CPU130は単色モードかカラーモードかを判定し(1)、カラーモードと判定された場合は、図7に示したカラー画像シーケンス動作に移行し(2)、単色モードと判定された場合は、ステップ(3)に進む。
【0132】
ステップ(3)において、CPU130は第1回目(最初)のITOP信号かどうかを判定し、最初のITOP信号で無いと判定された場合は、データロードイネーブル信号を「L」レベル(データロードイネーブル不可)に設定し(5)、最初のITOP信号であると判定された場合は、ANDゲート1305に入力されるデータロードイネーブル信号を「H」レベル(データロードイネーブル許可)に設定する(4)。
【0133】
次に、ITOP信号の立ち上りエッジが、立ち上りエッジ検出回路1301により検出されたか否かを判定し(6)、検出されないと判定された場合は、ステップ(3)に戻り、検出されたと判定された場合は、データロードイネーブル信号の状態を判定し(7)、データロードイネーブル信号が許可状態であると判定された場合は、BD信号周期内のITOP信号の位相位置をラッチ回路1303にラッチし(8)、引き算回路1308にCPU130によって設定された値、例えばBD信号周期のカウント数(装置によって一義に決定され既知の数値)をTとするとその1.5倍の「(3/2)T」からラッチされた位相位置データを減算して、ITOP信号の遅延量を算出し(9)、算出した遅延量を、データロード式ダウンカウンタ1312にロードし、データロードされた遅延量に基づいてITOP信号遅延処理を行い(10)、遅延ITOP信号を出力する(11)。次に、CPU130が出力部数Nの画像形成が終了したか否かを判定し(12)、終了していないと判定された場合は、ステップ(3)に戻り、終了したと判定された場合は、処理を終了する(この動作をN部(N枚目)の画像形成が終了するまで繰り返す)。
【0134】
一方、ステップ(7)でデータロードイネーブル信号が許可状態でない(データロードイネーブル信号が不可状態である)と判定された場合は、すでにラッチ回路1303にラッチされているデータに基づいてITOP信号の遅延処理を行い(10)、遅延ITOP信号を出力する(11)。次に、CPU130が出力部数Nの画像形成が終了したか否かを判定し(12)、終了していないと判定された場合は、ステップ(3)に戻り、終了したと判定された場合は、処理を終了する(この動作をN部の画像形成が終了するまで繰り返す)。
【0135】
以上の処理により、2色以上でカラー画像形成を行うカラーモードと1色のみの単色画像形成を行う単色モードを有する画像形成装置において、カラーモードの場合には、ITOP信号遅延量算出は画像形成を行う第1色目のITOP信号を基に算出し、単色モードの場合には、ITOP信号遅延量算出は画像形成を行う第1回目のITOP信号を基に算出して、画像形成モードにより、最適な画像書き出しタイミングの調整を行い、画像ずれのない高品位の画像を得ることができる。
【0136】
〔第4の実施形態〕
上記第1実施形態においては、1回転目のITOP信号を次のBD信号周期の中心に合わせるように、ITOP信号の遅延量を算出し、該算出される遅延量に基づいて各ITOP信号を遅延する場合について説明したが、1回転目のITOP信号が発生した際にBD信号周期の中心がまだ来ていない場合は、1回転目のITOP信号のタイミングをそのBD信号周期の中心にあわせるように構成してもよい。以下、その実施形態について説明する。
【0137】
図10は、図2に示した位相合わせ回路122の構成を説明する回路図である。
【0138】
図において、1701は立ち上りエッジ検出回路で、転写ドラム108内のITOPセンサ110より発せられたITOP信号の立ち上がりを検出する。1702はUPカウンタで、BD信号によって「0」にクリアされ、UPカウントを繰り返すフリーランカウンタであって、このカウンタのカウント数がBD信号周期となる。1703はラッチ回路で、立ち上りエッジ検出回路1701の出力のタイミングでUPカウンタ1702の出力をラッチする。これにより、ラッチされたカウントデータはBD信号周期中のITOP信号の立ち上りエッジ位置を示し、つまりITOP信号とBD信号の位相差を示すデータとなる。なお、ラッチ回路1703のラッチイネーブル端子LEには立ち上りエッジ検出回路1701の出力と図2に示したCPU130(コントローラ)により設定されるデータロードイネーブル信号のANDゲート1715の出力が接続されており、データロードイネーブル信号が「L」レベルの時は、ITOP信号の立ち上りエッジ検出がなされてもラッチ動作は行わない。
【0139】
ラッチされたカウントデータはコンパレータ1708,第1の引き算回路1709、第2の引き算回路1710に入力される。1708はコンパレータで、CPU130によって設定されたデータとラッチ回路1703にラッチされたデータの大小を比較し、ラッチデータが設定データよりも小さいもしくは等しい場合は「H」レベルを、大きい時には「L」レベルを出力する。つまり出力が「H」レベルの時はITOP信号の発生がBD信号周期の中心の前であることを示し、出力が「L」レベルの時はITOP信号の発生がBD信号周期の中心の後であることを示す。
【0140】
第1の引き算回路1709は、CPU130によって設定されたデータからラッチされたカウントデータの引き算を行う。本実施形態では設定データはBD信号周期のカウント数(装置によって一義に決定され既知の数値)をTとするとその1.5倍の(3/2)Tとする。
【0141】
この引き算処理の結果がITOP信号がBD信号周期の中心より後に入った場合のITOP信号が入力されてから次のBD信号周期の中心までの必要遅延量となる。つまりBD信号周期のカウント数をT=100とし、ITOP信号がそのカウント80(=ラッチデータ)の位置で入力されたとすると「(3/2)T−80=150−80=70」カウント分だけITOP信号を遅らせれば、次のBD信号周期の中心位置にITOP信号が入力されるように調整することができる。
【0142】
第2の引き算回路1710では、CPU130によって設定されたデータからラッチされたカウントデータの引き算を行う。本実施形態では設定データはBD信号周期のカウント数(装置によって一義に決定され既知の数値)をTとするとその1/2倍のT/2とする。この引き算処理の結果がITOP信号がBD信号周期の中心より前もしくは等しい場合にITOP信号が入力されてからそのBD信号周期内の周期中心までの必要遅延量となる。
【0143】
第1の引き算回路1709、第2の引き算回路1710の出力はセレクタ1711にそれぞれ入力され、セレクタ1711はコンパレータ1708からの出力結果に基づいて第1の引き算回路1709,第2の引き算回路1710の出力を選択してUPカウンタ1712のデータロード端子に出力する。
【0144】
コンパレータ1708からの出力結果が「L」レベル、つまりBD信号周期の中心の後にITOP信号が発生した時は、第1の引き算回路1709の結果を選択し、コンパレータ1708からの出力結果が「H」レベル、つまりBD信号周期の中心の前にITOP信号が発生した時は、第2の引き算回路1710の結果を選択してUPカウンタ1712のデータロード端子に出力する。
【0145】
以下、図11を参照して、BD信号周期の前半、後半にITOP信号が発生した時の位相合わせの違いについて説明する。
【0146】
図11は、本発明の第4実施形態を示す画像形成装置の位相合わせ処理を示すタイミングチャートであり、(a)はITOP信号がBD信号周期の前半に入った場合の例を示し、(b)はITOP信号がBD信号周期の後半に入った場合の例を示す。
【0147】
(a)において、TをBD信号周期とすると、ITOP信号とBD信号の位相差Aは、図示したように「A<(1/2)T」となり、BD信号周期の前半に発生したと判断される。
【0148】
この時ITOP信号が発生したBD信号周期の中心はまだ来ていないため、ITOP信号のタイミングをBD信号周期の中心にあわせる際には、そのBD信号周期の中心にあわせればよい。そのため遅延データは「(1/2)T−A」となり、ITOP信号を「(1/2)T−A」遅らせれば、BD信号周期の中心にあわせることができる。
【0149】
(b)おいて、TをBD信号周期とすると、ITOP信号とBD信号の位相差Bは、図示したように「B>(1/2)T」となり、BD信号周期の半に発生したと判断される。
【0150】
この時ITOP信号が発生したBD信号周期の中心は過ぎてしまっているため、ITOP信号のタイミングをBD信号周期の中心にあわせる際には、次のBD信号周期の中心にあわせなければならない。そのため遅延データは「(3/2)T−B」となり、ITOP信号を「(3/2)T−B」遅らせればBD信号周期の中心にあわせることができる。
【0151】
このように、1回転目のITOP信号の入力がBD信号周期の前半に入ってきた場合は、そのBD信号周期の中心にITOP信号をあわせ、BD信号周期の後半に入ってきた場合は、次のBD信号周期の中心にITOP信号をあわせることで、BD信号を有効に使用することが可能となる。
【0152】
セレクタ1711の出力データは、ダウンカウンタ1712のデータロード端子に入力され、フリップフロップ1707でタイミングをあわせた後のITOP信号の立ち上りエッジ検出回路1701の出力に同期して、ダウンカウンタ1712にロードされる。ダウンカウンタ1712はロードされたデータをカウントし終えるとRC出力をJKフリップフロップ1713に出力する。このダウンカウンタ1712のカウントしている時間がITOP信号の位相合わせのための遅延時間となる。JKフリップフロップ1713はITOP信号の立ち上りエッジでリセットされそのQ出力であるITOPDLYは「L」レベル出力となり、ダウンカウンタ1712のRCが出力されてセットされるまで「L」レベル状態を保持する。
【0153】
つまりITOP信号の立ち上がりから必要遅延時間の間「L」レベルを保持することになる。このITOPDLY出力とITOP信号をタイミング合わせのために所定時間(本実施形態では3CLK)遅延させた信号とをANDゲート1714を介して出力することによりBD信号周期の中心にITOP信号を発生させる事ができる。
【0154】
この結果、感光ドラム105上では第1回転目の第1走査目のBD信号を基準に書いたレーザ光の走査線上に第2回転目の第1走査の走査線が重なるようになり、BD信号8192個毎に第1回転目、第2回転目の第1走査の走査線が重なるようになる。さらに、ITOP信号の入力がBD信号周期の前半に入ってきた場合はそのBD信号周期の中心にITOP信号をあわせ、BD信号周期の後半に入ってきた場合は次のBD信号周期の中心にITOP信号を合わせることで、BD信号を有効に使用することができる。ITOP信号の発生位置をBD信号周期の中心にあわせることにより感光ドラムモータ115の回転むら等によって生じる変動に対する余裕が大きくとれ、モータ及び駆動機構の精度で十分対応可能である。
【0155】
従って、ITOP信号を基に画像書きだしを開始すれば、ITOP信号とBD信号の位相差は色毎に常に一定なので、第1色目から第N色目までの画像の書きだし位置を正確に合わせることができ、色ずれのない高品位な画像を得ることができる。
【0156】
〔第5実施形態〕
上記第1実施形態〜第4実施形態においては、主走査開始信号(BD信号)を分周して、感光ドラム105,転写体ドラム108,中間転写体を駆動する感光ドラムモータ115の基準クロックとして用いて、感光ドラム105や転写ドラム108が1回転する間に得られる主走査開始信号(BD信号)とそれに同期した主走査記録ライン信号の数が整数値になるように構成する場合について説明したが、感光ドラム105や転写ドラム108や中間転写体を駆動する感光ドラムモータ115の基準クロックと主走査を駆動するスキャナモータ106の基準クロックとに共通のクロックを用いて感光ドラム105,転写ドラム108,中間転写体とスキャナモータ106の同期を合わせるように構成してもよい。
【0157】
これにより、本発明を適用して、上記第1実施形態〜第4実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0158】
〔第6実施形態〕
上記第1実施形態〜第4実施形態においては、主走査開始信号(BD信号)を分周して、感光ドラム105,転写体ドラム108,中間転写体を駆動する感光ドラムモータ115の基準クロックとして用いて、感光ドラム105や転写ドラム108が1回転する間に得られる主走査開始信号(BD信号)とそれに同期した主走査記録ライン信号の数が整数値になるように構成する場合について説明したが、副走査開始信号(ITOP信号)の発生毎に主走査開始信号(BD信号)の位相を副走査開始信号の位相と合わせることで感光ドラム105や転写ドラム108,中間転写体とスキャナモータ106の同期を合わせるように構成してもよい。
【0159】
これにより、本発明を適用して、上記第1実施形態〜第4実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0160】
〔第7実施形態〕
上記第1実施形態〜第6実施形態では、感光ドラム105の1回転に対して、1つのITOP信号が発せられる場合について説明したが、感光ドラム105の1回転に対して、複数のITOP信号が発せられる場合は、ITOP信号遅延量算出はそれぞれのITOP信号で独立算出され、それぞれのITOP信号は各々算出された遅延量に基づいて遅延するように構成してもよい。
【0161】
これにより、感光ドラム1回転で複数の潜像形成及び転写を行う際にもそれぞれの第1色目から第N色目までの画像の書きだし位置を正確に合わせることができ、色ずれのない高品位な画像を得ることができる。
【0162】
また、上記第1実施形態では、ITOPセンサ110が転写ドラム内に固定されたフラグ111を検出して副走査開始信号(ITOP信号)を発信する場合について説明したが、感光ドラム,転写ドラム等の周期を計時する計時部を設け、計時部の計時に基づいて、副走査開始信号(ITOP信号)を発信するように構成してもよい。
【0163】
以上より、BD信号周期内のITOP信号の発生位置を検出し、基準となる発生位置例えば第1色目のITOP信号の発生位置との位相差を検出し、それに応じて副走査のラインカウンタのカウント値を制御することにより、装置構成による位置ずれ防止技術だけでは副走査開始信号と主走査開始信号の相対的な発生タイミングが理論値と変動してしまう場合、例えば負荷変動や駆動伝達ギアのバッククラッシュ等の影響により感光体等の回転速度にずれを生じる場合であっても、副走査開始信号のタイミングがずれることなく紙上の各色の画像の書き出し位置を最初の色の位置に一致させ、色ずれのない高品位な画像を得ることができる。
【0164】
また、副走査開始信号がいかなるタイミングで発生しても、前記遅延手段が常に副走査開始信号を、主走査開始信号の周期の中心にあわせるよう調整することにより、副走査開始信号が変動しても主走査開始信号のタイミングがずれることなく紙上の各色の画像の書き出し位置を最初の色の位置に一致させ、色ずれのない高品位な画像を得ることができる。
【0165】
なお、上記各実施形態では、上記各フローチャートに示した制御をハードウエアによって実現する場合について説明したが、ソフトウエアにより実現するように構成してもよい。
【0166】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出して実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0167】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0168】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピーディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM等を用いることができる。
【0169】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0170】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0171】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのソフトウエアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0172】
さらに、本発明を達成するためのソフトウエアによって表されるプログラムをネットワーク上のデータベースから通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0173】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、副走査開始信号がいかなるタイミングで発生しても、副走査開始信号を調整して、副走査開始信号が変動しても主走査開始信号のタイミングがずれることなく、各色の画像の書き出し位置を一致させることができる。
【0182】
従って、負荷変動や駆動伝達ギアのバッククラッシュ等の影響により、感光体等の回転速度にずれを生じた場合であっても、各色成分の画像書き出し位置を一致させ、色ずれのない高品位な画像を得ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す画像形成装置の構成を説明する断面図である。
【図2】図1で示した画像形成装置のプリンタ部の構成を説明する図である。
【図3】図1に示した画像形成装置のプリンタ部の画像形成タイミングを示すタイミングチャートである。
【図4】図2に示した位相合わせ回路の構成を説明する回路図である。
【図5】本発明の第1実施形態を示す画像形成装置の位相合わせ処理手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第1実施形態を示す画像形成装置の位相合わせ処理を示すタイミングチャートである。
【図7】本発明の第2実施形態を示す画像形成装置の位相合わせ処理手順を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第2実施形態を示す画像形成装置の位相合わせ処理を示すタイミングチャートである。
【図9】本発明の第3実施形態を示す画像形成装置の位相合わせ処理手順を示すフローチャートである。
【図10】図2に示した位相合わせ回路の構成を説明する回路図である。
【図11】本発明の第4実施形態を示す画像形成装置の位相合わせ処理を示すタイミングチャートである。
【図12】従来の画像形成装置の感光体もしくは中間転写体上に形成される主走査ラインの模式図である。
【図13】従来の画像形成装置の構成を示す図である。
【図14】従来の画像形成装置の構成を示す図である。
【図15】従来の画像形成装置の構成を示す図である。
【図16】従来の画像形成装置の感光体上の実際の主走査ライン(主走査開始信号)とITOP信号(副走査開始信号)との関係を示す模式図である。
【図17】従来の画像形成装置の画像形成タイミングを示すタイミングチャートである。
【図18】従来の画像形成装置の記録色毎の副走査開始信号の発生位相が主走査開始信号をまたいで発生した場合の模式図である。
【図19】従来の画像形成装置の画像形成タイミングを示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
101 画像書き出しタイミング制御回路
103 ポリゴンミラー
107 BDセンサ
110 ITOPセンサ
122 位相合せ回路
130 CPU
1303 ラッチ回路
1308 引き算回路
1302 データロード式ダウンカウンタ
1313 JKフリップフロップ

Claims (2)

  1. 色成分毎の画像情報に基づいて形成される色成分画像を順次重畳して多色画像を形成する画像形成装置において、
    前記色成分毎の画像情報に基づく光ビームを偏向して回転駆動される像担持体上を走査する回転多面鏡と、
    前記回転多面鏡により走査される光ビームを検知して周期Tの主走査開始信号を発生する主走査開始信号発生手段と、
    前記像担持体の回転に同期して第一の副走査開始信号を発生する副走査開始信号発生手段と、
    第1色目の画像形成を行うタイミングで発生した第一の副走査開始信号と前記第一の副走査開始信号が発生した直前の前記主走査開始信号との位相差を検出する検出手段と、
    前記検出された位相差Aが( 1/2 )Tよりも小さい場合には第一の副走査開始信号を(( 1/2 )T−A)遅らせた第ニの副走査開始信号を発生させ、前記検出された位相差Aが( 1/2 )Tよりも大きい場合には第一の副走査開始信号を(( 3/2 )T−A)遅らせた第ニの副走査開始信号を発生させる遅延手段と、
    前記遅延手段により発生された前記第二の副走査開始信号に基づいて前記第1色目の画像形成を行い、第2色目以降の画像形成については、第2色目以降の各々タイミングで発生した第一の副走査開始信号を前記第1色目の画像形成の際に前記遅延手段で前記第一の副走査開始信号を遅らせた分だけ遅延させた第二の副走査開始信号に基づいて画像形成を行う制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 複数枚の出力を行う出力シーケンスのおける1枚目第1色目の画像形成時に前記検出手段で求めた位相差Aに基づいて、前記出力シーケンスにおけるその後の全ての画像形成については、該画像形成の各々タイミングで発生した第一の副走査開始信号を前記第1色目の画像形成の際に前記遅延手段で前記第一の副走査開始信号を遅らせた分だけ遅延させた第二の副走査開始信号に基づいて画像形成を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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