JP3472088B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3472088B2
JP3472088B2 JP18944597A JP18944597A JP3472088B2 JP 3472088 B2 JP3472088 B2 JP 3472088B2 JP 18944597 A JP18944597 A JP 18944597A JP 18944597 A JP18944597 A JP 18944597A JP 3472088 B2 JP3472088 B2 JP 3472088B2
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  • Color Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体上に各色
画像に基づく静電潜像を現像して記録媒体に色画像を重
畳転写してカラー画像を形成する画像形成装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、カラー画像データをプリント出力
するカラー画像形成装置、例えばレーザビームプリンタ
(LBP)は、レーザ照射光を回転多面体で感光体上に
走査する等の主走査手段で感光体上にライン毎の潜像を
形成し、その潜像を例えばマゼンタ(M),シアン
(C),イエロー(Y),ブラック(BK)等の色要素
の現像剤を用いて各色要素毎の画像を形成し、各色要素
毎の画像を転写ドラム上に固定された用紙上に重ねて転
写することによりカラー画像を形成する。
【0003】また、感光体上に形成された各色要素毎の
画像を、一旦中間転写体上に色重ねし、中間転写体上の
カラー画像を一括して用紙に転写する画像形成装置もあ
った。
【0004】これら従来の画像形成装置では、感光体及
び転写ドラムもしくは中間転写体は主走査方向に直交す
る方向(副走査方向)に一定速度で駆動され、転写ドラ
ムや中間転写体が一回転する毎に一色ずつ転写ドラム上
の用紙や中間転写体に色重ねを行う。また、感光体上で
各記録色要素毎の画像を重ねて形成し、記録用紙に一括
して転写する画像形成装置もある。
【0005】上記従来のカラー画像形成装置では、各色
画像の重畳位置がずれることによるカラー画像の画質劣
化の問題があり、該各色画像の重畳位置のずれを防止す
るために、各色画像を重畳する際の位置を制御する方法
が重要となっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のカラー画像形成装置では、回転多面体等の主走査手
段を駆動する主走査駆動と感光体や中間転写体,転写ド
ラムを駆動する副走査駆動とが独立であるものが多く、
そのために、各色画像記録開始時に回転多面体がレーザ
走査する感光体上の主走査記録位置(即ち、各色画像の
画像書き出し位置)が保証されず、結果として副走査方
向に最大主走査1ラインの色ずれが発生するという問題
点があった。
【0007】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、本発明に係る第1の発明,第2の発明
の目的は、複数の色の画像を重ねて像形成を行なう画像
形成装置において、回転多面体により像坦持体上を主走
査方向に走査される光ビームを検知して発生する第1の
パルス信号が所定整数発生する間に像担持体が過不足な
く1回転するように前記第1のパルス信号を所定の分周
比で分周して像担持体を所定の伝達手段を介して副走査
方向に回転駆動する駆動手段の駆動パルスである第2の
パルス信号を発生し、該第2のパルス信号に基づいて前
記像担持体の駆動手段を駆動制御するものであり、前記
第2のパルス発生手段は、前記駆動手段がN回転(Nは
自然数)することにより前記像坦持体を1回転させ、前
記像坦持体が1回転する間に前記第1のパルス信号をM個
(Mは自然数)発生する様に分周比が設定され、前記駆動
手段は、前記駆動手段が1回転する間に回転タイミング
を示す信号をX個(Xは自然数)発生し、前記分周比はN
×X/Mで求められることにより、回転多面体による各
色毎の走査開始位置を常に同じ位置にすることができ、
各色画像の副走査方向の画像書き出し位置を正確に合わ
せて、各色の画像を重ねた際の色ずれを防止して、各色
画像間で色ずれのないカラー画像を形成する画像形成装
置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の発明
は、複数の色の画像を重ねて像形成を行なう画像形成装
置であって、静電潜像を保持する像坦持体(図2に示す
感光ドラム105)と、前記像坦持体を所定の伝達手段
(図2に示すギアベルト116)を介して副走査方向に
回転駆動する駆動手段(図2に示す感光ドラムモータ1
15)と、入力される画像情報に基づく光ビームを偏向
して前記駆動手段により回転駆動される前記像坦持体上
主走査方向に走査する回転多面体(図2に示すポリゴ
ンミラー103)と、前記回転多面体により走査される
光ビームを検知して第1のパルス信号(図2に示すBD
信号)を発生する第1のパルス発生手段(図2に示すB
Dセンサ107)と、記第1のパルス信号を所定の分
周比で分周して前記駆動手段の駆動パルスである第2の
パルス信号(図2に示す感光ドラムモータ115の基準
CLK)を発生する第2のパルス発生手段(図2に示す
分周回路119)と、前記第2のパルス信号に基づいて
前記駆動手段を駆動制御する制御手段(図2に示すPL
L回路118)とを有し、前記第2のパルス発生手段
は、前記駆動手段がN回転(Nは自然数)(図6に示す
感光ドラムモータ「64」回転)することにより前記像
坦持体を1回転させ、前記像坦持体が1回転する間に前記
第1のパルス信号をM個(Mは自然数)(図6に示すB
D信号「8192」個)発生する様に分周比が設定さ
れ、前記駆動手段は、前記駆動手段が1回転する間に回
転タイミングを示す信号をX個(Xは自然数)(図6に
示すFGパルス「2048」個)発生し、前記分周比は
N×X/Mで求められる(2048/8192=1/
4)ものである。
【0009】本発明に係る第2の発明は、前記像坦持体
に形成された画像が転写される転写体を有し、前記転写
体は前記像坦持体と同期して前記駆動手段により駆動さ
れるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態を示
す画像形成装置の構成を説明する断面図である。
【0011】図において、201はイメージスキャナ部
で、原稿を読み取り、デジタル信号処理を行う。200
はプリンタ部で、イメージスキャナ部201に読み取ら
れた原稿画像又は不図示のコンピュータ等の外部装置よ
り転送される画像データに基づく画像を記録用紙にフル
カラーでプリント出力する。
【0012】イメージスキャナ部201において、20
2は原稿圧板で、原稿台ガラス203上の原稿204を
原稿台ガラス203上に押圧する。205はハロゲンラ
ンプで、原稿台ガラス203上の原稿204に光を照射
する。
【0013】210は3ラインセンサ(以下、CCD)
で、レッド(R)センサ210−1,グリーン(G)セ
ンサ210−2,ブルー(B)センサ210−3で構成
され、原稿204からの反射光をミラー206,20
7,遠赤外カットフィルタ231を備えたレンズ208
を介してCCDに結像される光情報を色分解して、フル
カラー情報のレッド(R),グリーン(G),ブルー
(B)成分を読み取る。209は信号処理部で、R,
G,Bセンサ210−1〜210−3により読み取られ
たR,G,B信号を電気的に処理し、マゼンタ(M),
シアン(C),イエロー(Y),ブラック(BK)の各
成分に分解し、プリンタ部200に送る。
【0014】211は標準白色板で、R,G,Bセンサ
210−1〜210−3により標準白色板211の反射
光を読み取り、データの補正データを発生する。この標
準白色板211は、可視光から赤外光に対してほぼ均一
の反射特性を示し、可視では白色を有している。この標
準白色板を用いてR,G,Bセンサ210−1〜210
−3の可視センサの出力データの補正を行う。230は
光センサで、フラグ板229とともに画像先端信号VT
OPを作り出す。
【0015】プリンタ部200において、101は画像
書き出しタイミング制御回路で、イメージスキャナ部2
01や不図示のコンピュータ等の外部装置より入力され
るマゼンタ(M),シアン(C),イエロー(Y),ブ
ラック(BK)の画像信号に基づいて半導体レーザ10
2を変調駆動する。103はポリゴンミラーで、ポリゴ
ンモータ106により回転駆動され、半導体レーザ10
2から照射されるレーザ光を反射し、f−θレンズ10
4,折り返しミラー216を介して、感光ドラム105
上を走査する。
【0016】感光ドラム105は、ポリゴンミラー10
6によるレーザ走査により感光ドラム105上に形成さ
れる静電潜像を保持する。107はBDセンサで、レー
ザ光の1ラインの走査開始位置近傍に設けられ、レーザ
光のライン走査を検出し、同一周期の各ラインの走査開
始基準信号(BD信号)を作り出す。
【0017】219はマゼンタ(M)現像器、220は
シアン(C)現像器、221はイエロー(Y)現像器、
222はブラック(BK)現像器であり、それぞれ感光
ドラム105上の静電潜像を現像し、トナー画像を形成
する。108は転写ドラムで、用紙カセット224又は
225より給送される記録用紙109を吸着搬送し、感
光ドラム105に形成されたトナー像を記録用紙109
に転写する。
【0018】110はセンサで、転写ドラム108内に
備えられ、転写ドラム108の回転により転写ドラム1
08内に固定されたフラグ111の通過を検知して、各
色毎のITOP信号(転写ドラム108上に吸着される
記録用紙の先端位置を表す)を生成する。226は定着
ユニットで、転写ドラム108により記録用紙上に転写
されたトナー像を定着する。
【0019】以下、各部の動作について説明する。
【0020】原稿台ガラス203上の原稿204は、ハ
ロゲンランプ205の光で照射され、原稿204からの
反射光はミラー206,207に導かれ、レンズ208
によりCCD210上に像を結ぶ。次に、CCD210
は原稿204からの光情報を色分解して、フルカラー情
報レッド(R),グリーン(G),ブルー(B)成分を
読み取り、信号処理部209に送る。なお、ハロゲンラ
ンプ205,ミラー206は速度「v」で、ミラー20
7は速度「v/2」でラインセンサの電気的走査方向
(以下、主走査方向)に対して垂直方向(以下、副走査
方向)に機械的に動くことにより、原稿全面を走査す
る。
【0021】また、標準白色板211を用いてR,G,
Bセンサ210−1〜210−3の可視センサによる出
力データの補正を行う。さらに、光センサ230は、フ
ラグ板229とともに画像先端信号VTOPを作り出
す。信号処理部209では読み取られたR,G,B信号
を電気的に処理し、マゼンタ(M),シアン(C),イ
エロー(Y),ブラック(BK)の各成分に分解し、プ
リンタ部200に送る。
【0022】なお、イメージスキャナ部201における
一回の原稿走査(スキャン)につき、M,C,Y,BK
の内、一つの成分がプリンタ200に送られ、計4回の
原稿走査により一回のプリントアウトが完成する。
【0023】また、イメージスキャナ部201や不図示
のコンピュータ等の外部装置より送られてくる画像信号
が、画像書き出しタイミング制御回路101に送られ
る。画像書き出しタイミング制御回路101はマゼンタ
(M),シアン(C),イエロー(Y),ブラック(B
K)の画像信号に応じ、半導体レーザ102を変調駆動
する。半導体レーザ102より照射されるレーザ光は回
転するポリゴンミラー103に反射され、f−θレンズ
104によってfθ補正され、折り返しミラー216を
反射して、感光ドラム105上を走査し、感光ドラム1
05上に静電潜像を形成する。
【0024】さらに、感光ドラム105が4回転する間
に4つの現像器219〜222が交互に感光ドラム10
5に接し、感光ドラム105上に形成されたM,C,
Y,BKの静電潜像に対応するトナーで現像する。用紙
カセット224又は225より給紙された記録用紙10
9は転写ドラム108に巻き付けられ、現像器で現像さ
れたトナー像のM,C,Y,BKの4色が順次転写され
た後に、記録用紙109は定着ユニット226を通過し
て排紙される。
【0025】図2は、図1に示した画像形成装置のプリ
ンタ部200の構成を説明する図であり、図1と同一の
ものには同一の符号を付してある。
【0026】図において、112は発振器で、所定の周
波数のクロックを出力する。113は分周回路で、発振
器112から出力されるクロックを所定の分周比で分周
してポリゴンモータ駆動用パルス(基準CLK−P)を
発信する。114はPLL回路で、ポリゴンモータ10
6の回転に伴って出力されるモータFGパルスと基準C
LK−Pの位相が合うように、FGパルスと基準CLK
−Pの位相差および周波数偏差を検出し、それらを比較
してポリゴンモータ106への駆動電圧を制御するPL
L制御を行う。
【0027】121は発振器で、所定の周波数のクロッ
クを出力する。120はレーザ点灯信号生成回路で、発
振器121からのクロックおよびBDセンサ107から
のBD信号を入力し、BD信号検知用のレーザ点灯信号
を出力する。117はORゲートで、画像書き出しタイ
ミング制御回路101からの画像信号とレーザ点灯信号
生成回路120からのBD信号検知用のレーザ点灯信号
の論理和を半導体レーザ102に出力し、半導体レーザ
102を変調駆動する。119は分周回路で、レーザ点
灯信号生成回路120からのBD信号検知用のレーザ点
灯信号を所定の分周比で分周して感光ドラムモータ駆動
用パルス(基準CLK)を発信する。118はPLL回
路で、感光ドラムモータ115の回転に伴って出力され
るモータFGパルスと基準CLKの位相が合うように、
FGパルスと基準CLKの位相差および周波数偏差を検
出し、それらを比較して感光ドラムモータ115への駆
動電圧を制御するPLL制御を行う。
【0028】以下、各部の動作について説明する。
【0029】図1で示したイメージスキャナ部201又
は、不図示のコンピュータ等の外部装置より転送される
画像信号が、画像書き出しタイミング制御回路101に
送られ、画像書き出しタイミング制御回路101はOR
ゲート117を通してマゼンタ(M),シアン(C),
イエロー(Y),ブラック(BK)の画像信号に応じ、
半導体レーザ102を変調駆動する。レーザ光は回転す
るポリゴンミラー103に反射され、f−θレンズ10
4によってfθ補正され、折り返しミラー216(図1
に示した)を反射して、感光ドラム105上を走査し、
感光ドラム105上に静電潜像を形成する。
【0030】ポリゴンモータ106は、発振器112の
クロックを分周回路113で分周して生成されるポリゴ
ンモータ駆動用パルス(基準CLK−P)がPLL回路
114に送られてくることで回転駆動する。PLL回路
114は、ポリゴンモータ106からのモータFGパル
スと基準CLK−Pの位相が合うように、FGパルスと
基準CLK−Pの位相差および周波数偏差を検出し、そ
れらを比較してポリゴンモータ106への駆動電圧を制
御するPLL制御を行う。
【0031】BDセンサ107はレーザ光の1ラインの
走査開始位置近傍に設けられ、レーザ光のライン走査を
検出し、後述する図3に示すような同一周期の各ライン
の走査開始基準信号(BD信号)を生成する。
【0032】また、転写ドラム108内のセンサ110
が、転写ドラム108の回転により転写ドラム108内
に固定されたフラグ111を検知して後述する図3に示
すような各色毎のITOP信号(転写ドラム108上の
記録用紙109の先端位置を表す信号)を生成する。
【0033】さらに、感光ドラムモータ115は、レー
ザ点灯信号生成回路120からのBD信号検知用のレー
ザ点灯信号を分周回路119で分周したモータ駆動用パ
ルス(基準CLK)がPLL回路118に送られること
で回転駆動される。
【0034】PLL回路118は、感光ドラムモータ1
15からのモータFGパルスと基準CLKの位相が合う
ように、FGパルスと基準CLKの位相差および周波数
偏差を検出し、それらを比較して感光ドラムモータ11
5への駆動電圧を制御するPLL制御を行う。感光ドラ
ム105は感光ドラムモータ115によってギアベルト
116を介して矢印の方向に回転駆動され、転写ドラム
108は感光ドラム105と不図示のギアを介している
ため感光ドラム105と同期して等速で矢印(副走査)
方向に回転駆動する。これらのBD信号とITOP信号
は、画像書き出しタイミング制御回路101に入力さ
れ、例えば以下のようなタイミングで画像信号を半導体
レーザ102に送り出す。即ち、ITOP信号の立ち上
がりを検知してからn個目のBD信号の立ち上がりに同
期して、後述する図3に示すように画像信号をレーザ変
調光として感光ドラム105上に照射する。
【0035】図3は、図1に示した画像形成装置のプリ
ンタ部200の画像形成タイミングを示すタイミングチ
ャートである。
【0036】図において、ITOP信号は、転写ドラム
108内のセンサ110が、転写ドラム108の回転に
より転写ドラム108内に固定されたフラグ111を検
知することにより出力される転写ドラム108上の記録
用紙109の先端位置を表す信号であり、各色毎に出力
される。
【0037】BD信号は、レーザ光の1ラインの走査開
始位置近傍に設けらたBDセンサ107が、レーザ光の
ライン走査を検出することにより出力される、同一周期
の各ラインの走査開始基準信号である。
【0038】画像信号は、BD信号とITOP信号が画
像書き出しタイミング制御回路101に入力され、例え
ばITOP信号の立ち上がりを検知してからn個目のB
D信号の立ち上がりに同期して、ORゲートを介して半
導体レーザ102に送出される。即ち、ITOP信号の
立ち上がりを検知してから「n」個目のBD信号の立ち
上がりに同期して、画像信号はレーザ変調光として感光
ドラム105上に照射される。
【0039】なお、BD信号を検出するためには、BD
信号を検出するまでレーザを点灯させなければならない
が、常にレーザを点灯しておくとレーザの寿命の問題と
ともに感光ドラム105上の画像形成領域内でレーザ光
が走査してしまうことによるドラムメモリの問題が生じ
る。BD信号の周期はポリゴンモータの回転数とポリゴ
ンミラーの面数からあらかじめわかっているので、後述
する図5に示すようにBD信号の周期「t0」よりも
「α」だけ長い周期「t0+α」でレーザ点灯信号をレ
ーザ点灯信号生成回路120からORゲート117を通
して半導体レーザ102に送る。
【0040】レーザ点灯タイミングでレーザ光がBDセ
ンサ107を走査したとき、つまりBD信号が検出され
たところからBD信号の周期と同じ周期「t0」にレー
ザ点灯信号の周期を変える。感光ドラムモータ115は
このレーザ点灯信号を分周した基準クロックによって回
転駆動するので常に同じ所をレーザが走査することはな
く、感光ドラム105の劣化を防止できる。
【0041】図4は、図2に示したレーザ点灯信号生成
回路120の構成を説明するブロック図であり、図2と
同一のものには同一の符号を付してある。
【0042】図において、131は13ビットのダウン
カウンタで、発振器121のクロックをカウントし、B
D信号の周期「t0」よりも「α」だけ長い周期「t0
+α」後にリップルキャリー(RC)を出力する。この
ため、発振器121のクロック数で「t0+α」に相当
する例えば5000がダウンカウンタ131のプリセッ
ト値として入力されている。133は12ビットのアッ
プカウンタで、発振器121のクロックをカウントす
る。134はコンパレータで、アップカウンタ133の
カウント値が例えば100以前では「H(レーザ点
灯)」、101以降は「L(レーザ消灯)」といったレ
ーザ点灯信号を生成する。
【0043】なお、ダウンカウンタ131は、BDセン
サ107からのBD信号によってクリアされ、アップカ
ウンタ133は、ORゲート132を通してダウンカウ
ンタ131からのRC出力又はBDセンサ107からの
BD信号でクリアされる。このため、一度BD信号が入
力されると、ダウンカウンタ131はRCを出す前にB
D信号によってクリアされるので後述する図5に示すよ
うに、その後はBD信号の周期「t0」のレーザ点灯信
号が出力される。
【0044】図5は、図4に示したレーザ点灯信号生成
回路120によるレーザ点灯信号出力タイミングを示す
タイミングチャートである。
【0045】図において、レーザ点灯信号は、BD信号
の周期「t0」よりも「α」だけ長い周期「t0+α」
でレーザ点灯信号生成回路120からORゲート117
を介して半導体レーザ102に送信される。
【0046】レーザ点灯タイミングのときにレーザ光が
BDセンサ107を走査したとき、即ち、BD信号が発
信されたとき、レーザ点灯信号生成回路120はレーザ
点灯信号の周期をBD信号の周期と同じ周期「t0」に
変える。
【0047】ここで、感光ドラムモータ115の基準ク
ロックは、レーザ点灯信号生成回路120が生成するレ
ーザ点灯信号を分周器119が分周して生成しているた
め、前記切り替えタイミングで周期が「t0+α」から
「t0」に変わってしまい、切り替わった周期「t0」
に対応する速度に安定するまで画像書き出しを行えない
といった速度安定までの収束時間の考慮をしなければな
らない。
【0048】しかし、切り替わり前後での基準クロック
の周期の変動量は常に一定であるので収束時間も常に一
定であるため、この収束時間への考慮は容易である。
【0049】図6は、図2に示した画像形成装置のプリ
ンタ部200の構成を説明する図であり、特に、感光ド
ラム105が1回転するときの感光ドラムモータ115
とBD信号の関係を示す。なお、図2と同一のものには
同一の符号を付してある。
【0050】レーザの感光ドラム105上での走査線が
各回転毎に常に同じ位置になるように、感光ドラム10
5が1回転する間にBD信号がちょうど整数個出力する
ように構成しており、例えば、本実施形態では、プロセ
ススピードと解像度から決定される感光ドラム1回転の
間に出力されるBD信号数が「8192」(即ち、ポリ
ゴンミラー103の回転数は「1024」)である。
【0051】また、感光ドラム105は1回転するのに
感光ドラムモータ115が「64」回転するようなギア
ベルト116のギア比(「1:64」)で構成される。
さらに、感光ドラムモータ115は1回転あたりのFG
パルス数が「32」パルス出力するよう構成されている
ので、感光ドラムモータ115が1回転するには感光ド
ラムモータ115の基準CLKが「32」パルス必要と
なる。
【0052】従って、感光ドラム105が1回転するた
めには、感光ドラムモータ115の基準CLKが「64
(回転)×32(パルス)=2048(パルス)」必要
となる。このため、BD信号と等価であるレーザ点灯信
号生成回路120から出力されるレーザ点灯信号を「2
048/8192=1/4」分周して感光ドラムモータ
115の基準CLKとして使用することで、BD信号が
「8192」個出力される毎にちょうど感光ドラム10
5が1回転することになる。
【0053】即ち、分周比を「n」、感光ドラム105
の1回転あたりの感光ドラムモータ115の回転数を
「N」、感光ドラムモータ115の1回転あたりのFG
パルス数を「X」、感光ドラム105の1回転あたりの
BD信号数を「M」とすると、「n=N×X/M」の関
係が成り立つように構成されている。
【0054】なお、このギアベルト116のギア比は自
然数になるように構成してあり、これは感光ドラム10
5が1回転する間にモータおよび減速ギアを整数回転さ
せることで感光ドラム105の各回転毎のモータ軸およ
び減速ギアの偏心の影響を常に同じ(一定)にし、これ
らの偏心による色ずれをゼロにするためである。
【0055】この結果、感光ドラム105上では第1回
転目の第1走査目のBD信号を基準に書いたレーザ光の
走査線上に第2回転目の第1走査の走査線が重なるよう
になり、BD信号「8192」個毎に第1回転目、第2
回転目の第1走査の走査線が重なるようになる。
【0056】したがって、図3に示したようにITOP
信号とBD信号の位相差は各色毎に常に一定(「T
0」)になるので、ITOPを基に画像書き出しを開始
すれば、第1色目から第N色目までの画像の書き出し位
置を正確に合わせることができ、色ずれのない高品位な
画像を得ることができる。
【0057】以上のように簡単な構成で、用紙上の各画
像の書き出し位置を最初の色の位置に一致させ、色ずれ
のない高品位な画像を得ることができる。
【0058】さらには、感光ドラム105が1回転する
毎に感光ドラムモータ115や感光ドラム105に駆動
を伝達する減速ギアや減速ギアベルト116等が常に同
じ位置に戻るように構成されているので、感光ドラム1
05の各回転毎のモータ軸及び減速ギアの偏心の影響を
常に同じ(一定)にして、これらの偏心による色ずれを
ゼロにすることができる。
【0059】以上のように、前述した実施形態の機能を
実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記
憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステ
ムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMP
U)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し
て実行することによっても、本発明の目的が達成される
ことは言うまでもない。
【0060】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が本発明の新規な機能を実現すること
になり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本
発明を構成することになる。
【0061】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピーディスク,ハードディ
スク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,C
D−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,RO
M,EEPROM等を用いることができる。
【0062】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、前述した実施形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペ
レーティングシステム)等が実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0063】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指
示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに
備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0064】また、本発明は、複数の機器から構成され
るシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適
用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置
にプログラムを供給することによって達成される場合に
も適応できることは言うまでもない。この場合、本発明
を達成するためのソフトウエアによって表されるプログ
ラムを格納した記憶媒体を該システムあるいは装置に読
み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本
発明の効果を享受することが可能となる。
【0065】さらに、本発明を達成するためのソフトウ
エアによって表されるプログラムをネットワーク上のデ
ータベースから通信プログラムによりダウンロードして
読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、
本発明の効果を享受することが可能となる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る第1
の発明によれば、入力される画像情報に基づく光ビーム
を偏向して前記駆動手段により副走査方向に回転駆動さ
れる前記像坦持体上を回転多面体が主走査方向に走査
し、前記回転多面体により走査される光ビームを検知し
て第1のパルス発生手段が第1のパルス信号を発生し、
前記第1のパルス発生手段が第1のパルス信号を所定整
数発生する間に前記像担持体が過不足なく1回転するよ
うに前記第1のパルス信号を所定の分周比で分周して第
2のパルス発生手段が前記駆動手段の駆動パルスである
第2のパルス信号を発生し、前記第2のパルス発生手段
が発生する第2のパルス信号に基づいて制御手段が前記
駆動手段を駆動制御し、前記第2のパルス発生手段は、
前記駆動手段がN回転(Nは自然数)することにより前
記像坦持体を1回転させ、前記像坦持体が1回転する間に
前記第1のパルス信号をM個(Mは自然数)発生する様に
分周比が設定され、前記駆動手段は、前記駆動手段が1
回転する間に回転タイミングを示す信号をX個(Xは自
然数)発生し、前記分周比はN×X/Mで求められる
で、簡単な構造で回転多面体による像担持体上の走査開
始位置を像担持体の回転毎に常に同じ位置に正確に合わ
せることが可能となる。
【0067】第2の発明によれば、前記像坦持体に形成
された画像が転写される転写体を有し、前記転写体は前
記像坦持体と同期して前記駆動手段により駆動されるの
で、像担持体から転写体への転写位置を転写体上の常に
同じ位置にすることができ、各色の画像を転写体上で重
ねた際の副走査方向の色ずれを防止することができる。
【0068】従って、回転多面体による各色毎の走査開
始位置を常に同じ位置にすることができ、各色画像の
走査方向の画像書き出し位置を正確に合わせて、各色の
画像を重ねた際の色ずれを防止して、各色画像間で色ず
れのないカラー画像を形成することができる等の効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す画像形成装置の構成
を説明する断面図である。
【図2】図1に示した画像形成装置のプリンタ部の構成
を説明する図である。
【図3】図1に示した画像形成装置のプリンタ部の画像
形成タイミングを示すタイミングチャートである。
【図4】図2に示したレーザ点灯信号生成回路の構成を
説明するブロック図である。
【図5】図4に示したレーザ点灯信号生成回路によるレ
ーザ点灯信号出力タイミングを示すタイミングチャート
である。
【図6】図2に示した画像形成装置のプリンタ部の構成
を説明する図である。
【符号の説明】
102 半導体レーザ 103 ポリゴンミラー 104 f−θレンズ 105 感光ドラム 106 ポリゴンモータ 110 センサ 111 フラグ 112 発振器 113 分周回路 114 PLL回路 115 感光ドラムモータ 116 ギアベルト 117 BDセンサ 118 PLL回路 119 分周回路 121 発振器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G03G 21/14 (56)参考文献 特開 平5−191605(JP,A) 特開 昭61−110115(JP,A) 特開 平9−68836(JP,A) 特開 平2−282276(JP,A) 特開 平5−188725(JP,A) 特開 平4−340562(JP,A) 特開 平4−196870(JP,A) 特開 平4−195071(JP,A) 特開 平4−98268(JP,A) 特開 平5−96779(JP,A) 特開 平5−35059(JP,A) 特開 平8−179671(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/04 G02B 26/10 G03G 15/01 G03G 15/01 112 G03G 15/043 G03G 21/14 G03G 21/00 370 - 512

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の色の画像を重ねて像形成を行なう
    画像形成装置であって、 静電潜像を保持する像坦持体と、 前記像坦持体を所定の伝達手段を介して副走査方向に
    転駆動する駆動手段と、 入力される画像情報に基づく光ビームを偏向して前記駆
    動手段により回転駆動される前記像坦持体上を主走査方
    向に走査する回転多面体と、 前記回転多面体により走査される光ビームを検知して第
    1のパルス信号を発生する第1のパルス発生手段と、 記第1のパルス信号を所定の分周比で分周して前記駆
    動手段の駆動パルスである第2のパルス信号を発生する
    第2のパルス発生手段と 前記第2のパルス信号に基づいて前記駆動手段を駆動制
    御する制御手段と、 を有し、前記第2のパルス発生手段は、前記駆動手段が
    N回転(Nは自然数)することにより前記像坦持体を1
    回転させ、前記像坦持体が1回転する間に前記第1のパル
    ス信号をM個(Mは自然数)発生する様に分周比が設定さ
    れ、前記駆動手段は、前記駆動手段が1回転する間に回
    転タイミングを示す信号をX個(Xは自然数)発生し、
    前記分周比はN×X/Mで求められることを特徴とする
    画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記像坦持体に形成された画像が転写さ
    れる転写体を有し、前記転写体は前記像坦持体と同期し
    て前記駆動手段により駆動されることを特徴とする請求
    項1記載の画像形成装置。
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