JP2950721B2 - 光走査制御装置 - Google Patents

光走査制御装置

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JP2950721B2
JP2950721B2 JP6044393A JP4439394A JP2950721B2 JP 2950721 B2 JP2950721 B2 JP 2950721B2 JP 6044393 A JP6044393 A JP 6044393A JP 4439394 A JP4439394 A JP 4439394A JP 2950721 B2 JP2950721 B2 JP 2950721B2
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  • Color Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光走査制御装置に関
し、さらに詳しくは、多色画像を形成可能な、カラー印
字型レーザプリンタのようなレーザプリンタに用いら
れ、複数の画像を形成するために感光体に照射する走査
レーザ光の光走査のタイミングを制御する光走査制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のコンピュータシステムの高性能化
に伴い、レーザプリンタにおいてはカラー印字が要求さ
れている。このようなレーザプリンタとして、カラー印
字型レーザプリンタを例に挙げて説明する。
【0003】カラー印字型レーザプリンタでは、それが
例えば、各原色用の多面鏡(ポリゴンミラー)を用いる
形式のプリンタである場合には、オリジナルの画像情報
を各原色用の画像情報に分割し、この分割した画像情報
に基づいて変調したレーザ光を、各原色用の多面鏡でそ
れぞれ反射させ、これを各原色用の走査レーザ光として
感光体ドラムに照射する。そして、感光体ドラム上に得
られた静電潜像をそれぞれ現像しカラー画像を形成す
る。この場合、各原色用の画像位置を一致させるために
は、各原色用の多面鏡モータの回転制御を高精度に行
い、色ズレが生じないように印字する必要がある。
【0004】一方、単色印字型レーザプリンタでは、多
面鏡を1つしか用いないため、このような複数の多面鏡
モータの高精度な回転制御を必要としない。すなわち、
単色印字型レーザプリンタでは、多面鏡モータの回転制
御は、多面鏡モータが1回転に1度発生するFGパルス
と称する電気信号を用い、この電気信号を水晶発振器の
基準パルスと比較することで行うようにしており、主と
して回転数の制御を行うだけであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、カラー印字
型レーザプリンタでは、各原色用の画像位置を一致させ
る必要がある。すなわち、各原色用の画像位置を、レー
ザ光の1走査行毎に厳密に一致させる必要があるが、各
原色用の画像は、異なる多面鏡からのレーザ光走査によ
って形成されるため、これらの各原色用の多面鏡モータ
の回転を、高精度に制御しなければならない。このレー
ザ光の走査タイミングの調整を行わない場合は、用紙上
に転写・合成された画像に位置ずれが生ずる。
【0006】このように、複数の多面鏡を用いる形式の
カラー印字型レーザプリンタでは、各原色用の画像位置
に応じて、多数の多面鏡モータを同じ回転速度で回し、
かつ、回転位相を微妙に調整して、各原色用の画像に位
置ずれが生じないようにする必要がある。
【0007】なお、本発明の関連技術として、特開昭60
−48052 号公報に記載の、複数の画像記録部と選択可能
な搬送路を有する用紙搬送部と、単一の基準信号発生部
を有する本体制御部を備えた画像記録装置において、前
記複数画像記録部と用紙搬送部とが、それぞれ固有の回
転駆動源を有し、この駆動源群を個別に前記基準信号発
生部と帰還制御するように構成することによって、各回
転出力を高精度かつ安価に制御し得るようにした画像記
録装置が知られている。
【0008】特開昭62−242909号公報に記載の、PLL
(フェーズド・ロック・ループ)のICチップに供給す
る基準周波数信号の発振源を共通化することにより、色
相のとれた鮮明なカラー画像を出力できるようにしたレ
ーザビームプリンタが知られている。
【0009】特開昭62−251714号公報に記載の、複数の
多面鏡の各面位相を一致させるとともに、ビームディテ
クト信号の送出タイミングをそれぞれ一致させることに
より、色ずれのない高品質なカラー画像を形成できるよ
うにしたレーザビームプリンタが知られている。
【0010】特開昭62−287270号公報に記載の、画像書
き込みの信号発生タイミングを、感光体、転写ベルトの
回転速度変動の影響を極力少なくて発生させ、シアン、
マゼンダ、イエロー、ブラックの画像を正しく重ねるよ
うにしたデジタルカラー複写機が知られている。
【0011】特開昭63−73276 号公報に記載の、複数の
記録ヘッドを各々の感光体に対して照射して、画像を形
成し、同一転写紙に転写する際の印字ドットの位置ずれ
をなくして、色ずれ等のない高品質のカラー印字を得る
ことがきるようにしたレーザプリンタが知られている。
【0012】特開平3−271711号公報に記載の、複数の
露光装置の走査線の同期合わせが確実にできるようにし
た多面鏡の面位相同期回路が知られている。特開平4−
4568号公報に記載の、回転多面鏡の光学系による複数の
走査線間の位相を十分に合わせることでき、これらの光
学系の配置の自由度が十分大きく、かつ独立に調整でき
るようにした走査方式が知られている。
【0013】特開平4−195071号公報に記載の、各色毎
に多重転写を行う場合でも、色ずれの生じない画像形成
処理を可能とし、色ずれのない高品質なカラー画像を得
ることのできる画像形成装置が知られている。
【0014】
【課題を解決するための手段およびその作用】この発明
は、単一のクロック信号を用いて、各走査レーザ光の光
走査のタイミングを制御することにより、各原色用の画
像位置を一致させるようにした光走査制御装置を提供す
るものである。
【0015】この発明は、感光体12に走査光を照射し
て、感光体12上に潜像を形成する複数の光走査部14
と、基準クロック発振器17から得られる単一のクロッ
ク信号を用いてタイミング信号を生成し、そのタイミン
グ信号を各光走査部14に送出するクロック制御部16
を備え、各光走査部14が、クロック制御部16から受
けたタイミング信号に基づいて走査光のタイミングを制
御することを特徴とする光走査制御装置である。
【0016】この発明において、感光体12は、受けた
走査光によってその感光体上に潜像を形成することでき
るものであればよく、カラー画像を形成することが可能
な、各種の感光体を用いることができる。潜像として
は、通常、静電潜像が適用される。この感光体12は、
1つの感光体から構成されていてもよく、また複数の感
光体から構成されていてもよい。
【0017】多色画像を形成する場合には、この感光体
12は、通常、多色画像形成用の各原色に応じた数だけ
設けられる。したがって、多色画像を形成する場合にお
いては、この感光体12としては、好ましくは、シア
ン、マゼンダ、イエローの3原色用の3種類、あるいは
これらにブラック用を加えた4種類の感光体を転写順に
配置したものが用いられる。ここで用いられる感光体1
2としては、表面に感光体が塗布され、ドラム状やベル
ト状に形成された、各種の形状の感光体を用いることが
できる。
【0018】光走査部14は、感光体12に走査光を照
射するものであり、合成しようとする画像の種類の数だ
け設けられる。合成しようとする画像は、同じ色のもの
であってもよいし、異なる色のものであってもよい。異
なる色のものである場合には、光走査部14は、通常、
多色画像形成用の各原色に応じた数だけ設けられる。し
たがって、光走査部14は、感光体12が4つである場
合には、感光体12にそれぞれ対応する4つの光走査部
14から構成される。感光体12に照射するための走査
光は、半導体レーザから照射されるレーザ光が通常用い
られるが、特に限定はない。
【0019】この発明において、クロック制御部16
は、単一のクロック信号を基準クロック発振器17から
得るのであるが、単一のクロック信号を出力する基準ク
ロック発振器17を内部に備えた構成のものであっても
よいし、また、外部の基準クロック発振器17から単一
のクロック信号を受け取る構成のものであってもよい。
基準クロック発振器17としては、各種の発振器を用い
ることができるが、正確性の点から、水晶発振器を用い
ることが好ましい。
【0020】クロック制御部16は、単一のクロック信
号を用いてタイミング信号を生成する。このタイミング
信号は、基準クロック発振器17から得られる単一のク
ロック信号から生成された基準クロック信号と、その基
準クロック信号を分周して得られたオリジナル信号と、
そのオリジナル信号の位相を制御するためのエッジ信号
からなることが好ましい。このクロック制御部16は、
通常は、カウンタと論理回路から構成される。このよう
にエッジ信号を形成することにより、オリジナル信号の
位相をエッジ信号から任意の位置へシフトすることがで
きる。
【0021】この発明において、各光走査部14は、カ
ウンタを有していることが好ましく、走査光のタイミン
グを制御するに際しては、各光走査部14によって形成
される画像の位置に応じて各カウンタのカウント値を設
定し、クロック制御部16から受けたオリジナル信号を
そのカウント値だけエッジ信号からシフトさせたシフト
信号を得、そのシフト信号に基づいて各走査光のタイミ
ングを制御するように構成されることが好ましい。
【0022】このように、オリジナル信号を、カウンタ
のカウント値だけエッジ信号からシフトさせてシフト信
号を得るようにした場合には、カウンタのプリセット値
を変更することにより、画像の位置ずれに応じてシフト
させたシフト信号を容易に得ることができる。
【0023】各光走査部14は、モータ103によって
回転し走査光を反射する多面鏡101からなる光学ユニ
ットを有することが好ましく、モータ103の回転を調
整することで走査光のタイミングを制御し、それによ
り、各光走査部14によって形成される画像の位置ずれ
を調節するように構成されることが好ましい。このよう
に構成することにより、各光走査部14によって形成さ
れる画像の位置ずれを調節することが可能となる。この
モータ103としては、回転制御用のホール信号を出力
可能なモータが用いられる。
【0024】各光走査部14は、多面鏡101によって
反射された走査光を検出する光センサ30を備えている
ことが好ましく、その光センサ30によって検出した信
号を、各感光体12上に形成される画像情報の書き出し
信号として用い、かつ走査光のタイミングを制御するた
めの信号として用いることが好ましい。
【0025】この光センサ30は、レーザプリンタに一
般に用いられている従来公知のものであるので、この光
センサ30の信号を走査光のタイミングを制御する信号
として用いた場合には、走査光のタイミングを制御する
ための特別な装置が不要となる。
【0026】各光走査部14は、モータ103の回転
を、モータ103の回転数を制御する段階と、モータ1
03の回転位相を制御する段階との2段階で調整するよ
うに構成されることが好ましい。この場合、モータ10
3から得られるホール信号を、シフト信号を分周して得
られた回転数制御信号と比較して、モータ103の回転
数を回転数制御信号に同期させ、その後、光センサ30
によって検出された走査光の信号を、シフト信号と比較
して、モータ103の回転位相をシフト信号に同期させ
るように構成されることがより好ましい。このようにす
ることにより、モータ103の回転を、短時間で高精度
に制御することができる。
【0027】この場合、各光走査部14は、1つのPL
L回路31を有し、このPLL回路31に、シフト信号
とそれを分周して得られた回転数制御信号とのいずれか
一方を入力するとともに、回転数制御信号を入力してい
るときにはモータ103から得られるホール信号を入力
して、これら2つの信号間の周波数、つまり回転数の差
に応じてモータ103の回転数を制御し、シフト信号を
入力しているときには光センサ30によって検出された
走査光の信号を入力して、これら2つの信号間の位相差
に応じてモータ103の回転位相を制御するように構成
することができる。この構成であれば、PLL回路を1
つ用いるだけでモータ103の回転制御が可能となる。
【0028】また、各光走査部14は、2つのPLL回
路34,35を有し、第1のPLL回路34には、シフ
ト信号を分周して得られた回転数制御信号とモータ10
3から得られるホール信号とを入力して、これら2つの
信号間の周波数、つまり回転数の差に応じてモータ10
3の回転数を制御し、第2のPLL回路35には、シフ
ト信号と光センサによって検出された走査光の信号とを
入力して、これら2つの信号間の位相差に応じてモータ
103の回転位相を制御するように構成してもよい。こ
の場合、第2のPLL回路35は、通常、カウンタ、フ
リップフロップ及びディジタル/アナログコンバータか
ら構成される。この構成であれば、PLL回路を2つ用
いるので、より高精度な制御が可能となる。
【0029】この発明においては、光走査部14は、多
色画像形成用の各原色に応じた数の光走査部14から構
成され、感光体12は、光走査部14の数に応じた数の
感光体12から構成されることが好ましい。
【0030】この発明によれば、基準クロック発振器1
7から得られた単一の基準クロック信号を用いてタイミ
ングが生成され、そのタイミング信号に基づいて、各光
走査部14の走査光のタイミングが制御される。したが
って、各光走査部14によって形成される画像位置の基
準が一致し、この画像位置を、各走査部14に応じて調
節することができるので、画像位置を高精度に一致させ
ることができる。
【0031】この発明の光走査制御装置は、多色画像形
成装置に組み込まれて用いられることが好ましい。この
ような多色画像形成装置は、カラー複写機、カラーファ
ックス、あるいはカラーレーザプリンタなどに適用する
ことができる。
【0032】この多色画像形成装置は、光走査部14の
数に応じた数の感光体12と、各感光体12に対応して
設けられ各感光体12に形成された潜像を現像する現像
部13を備えていることが好ましい。そして、この多色
画像形成装置における各光走査部14は、オリジナルの
多色画像情報が各原色に応じた画像情報に分割され、そ
の分割された画像情報が、各感光体12の転写時期に応
じてそれぞれ遅延されたものを受け、分割された画像情
報に従ってレーザ光を変調し、その変調したレーザ光を
多面鏡101で反射させることにより走査光として出力
するように構成されていることが好ましく、この場合、
感光体12によって用紙に多色画像が転写されるよう
に、感光体12に沿って用紙が搬送されることが好まし
い。このように構成することにより、多色画像の形成が
可能となる。
【0033】この多色画像形成装置の構造としては、光
学ユニットが略L字型もしくは逆L字型に形成され、さ
らに光学ユニットのフレームに凹部が形成され、その凹
部に他の光学ユニットの一部が入れ子状に配置されるこ
とが好ましく、それによって用紙が感光体12から次の
感光体12へと搬送されるときのプロセスピッチ121
を、光学ユニットの1プロセスモジュール122よりも
小さくすることができる。
【0034】また、多面鏡101が、その多面鏡101
の回転軸が用紙の搬送方向に対して略平行になるように
配置されている場合には、光学ユニットの1プロセスモ
ジュール122を、用紙が感光体12から次の感光体1
2へと搬送されるときのプロセスピッチ121よりも小
さくすることができる。
【0035】
【実施例】以下、図面に示す実施例に基づいてこの発明
を詳述する。なお、これによってこの発明が限定される
ものではない。
【0036】図1はこの発明の一実施例の基本構成を示
す説明図であり、本発明の光走査制御装置をカラー印字
型レーザプリンタに適用した例を示したものである。こ
の図において、12は感光体ドラムである。各感光体ド
ラム12は円筒状に形成され、その円筒面には感光体が
塗布されている。そして、円筒面にレーザ光を受ける
と、その円筒面上に静電潜像を形成することが可能であ
る。この感光体ドラム12は、ドラム1、ドラム2、…
…、ドラムN(Nは任意の自然数)までのN個の感光体
ドラム12から構成されている。
【0037】通常のカラー印刷においては、感光体ドラ
ム12として、シアン、マゼンダ、イエローの3原色用
とブラック用の4つの感光体ドラムを転写順に配置した
ものを用いる。しかしながら、この発明においては、感
光体ドラム12を任意の数だけ配置することが可能であ
るため、N個として示した。以後の説明において、感光
体ドラム12に対応して任意の数だけ配置可能なものに
ついては、N個として示す。
【0038】各感光体ドラム12には、それぞれ現像部
1から現像部NまでのN個の現像部13が設けられてい
る。多色画像が印刷される場合には、用紙は、図中矢印
で示す方向に搬送される。
【0039】14は各感光体ドラム12にそれぞれ走査
レーザ光15を照射する光走査部である。この光走査部
14は、各感光体ドラム12に対応して、光走査部1か
ら光走査部NまでのN個の光走査部3から構成されてい
る。光走査部14は、後述するクロック制御部から受け
たタイミング信号に基づいて、走査レーザ光15のタイ
ミングを制御する。
【0040】図2は本発明を適用したカラー印字型レー
ザプリンタの構成を示す説明図であり、カラー印字型レ
ーザプリンタを立面図的に見た場合の構成を示してい
る。この図において、101は八角形に形成され各面に
鏡を有するポリゴンミラー(多面鏡)、102は光学フ
レーム、103はポリゴンミラー101を回転させるD
C用のモータ、104はfθレンズ、105はレーザダ
イオード及びコリメートレンズ、106,107は折り
返しミラー、108はクリーナー、109は帯電器であ
る。図中、矢印はレーザ光の照射方向を示している。モ
ータ103は、回転制御用のホール信号(FG信号)を
1回転に1度出力することが可能である。
【0041】この1組の光走査部14と感光体ドラム1
2から構成される画像形成部は、従来のレーザプリンタ
の構成と同様である。本発明のカラー印字型レーザプリ
ンタにおいては、この1組の画像形成部が、シアン用、
マゼンダ用、イエロー用、ブラック用として4つ設けら
れ、これら4つの画像形成部が、図中右側から転写順に
配置されている。
【0042】図3は図2のカラー印字型レーザプリンタ
を平面図的に見た場合の構成を示す説明図である。この
図において、105aはレーザダイオード、105bは
コリメートレンズ、111はシリンドリカルレンズ、1
12,113は折り返しミラー、114は光センサとし
て用いられるフォトダイオードである。図中、矢印はレ
ーザ光の照射方向を示している。
【0043】図4はクロック制御部の構成を示すブロッ
ク図である。クロック制御部16は、走査レーザ光のタ
イミングを制御するためのタイミング信号である光走査
タイミング制御信号を各光走査部14に与える制御部で
あり、この図に示すように、基準クロック発振器17を
有している。この基準クロック発振器17は、内部に水
晶発振器が備えられており、この水晶発振器から得られ
る単一のクロック信号から生成された基準クロック信号
を出力する。
【0044】クロック制御部16は、この基準クロック
発振器17から出力された基準クロック信号を、分周・
エッジ検出回路18で分周及びエッジ検出することによ
り、後述するオリジナル信号とエッジ信号を得、基準ク
ロック信号、オリジナル信号及びエッジ信号の3つの信
号を光走査タイミング制御信号として各光走査部14に
与える。なお、このクロック制御部16は、基準クロッ
ク発振器17を内部に持たず、外部から基準クロック信
号を受ける構成であってもよい。
【0045】図5は光走査タイミング制御信号のタイミ
ングを示すタイミングチャートであり、この図に基づい
て各信号の説明を行う。クロック制御部16は、前述し
たように、基準クロック発振器17から基準クロック信
号MCLKを得る。また、この基準クロック信号MCL
Kを分周回路18aで1/N分周して、オリジナル信号
ORGを得、エッジ検出回路18bによって、基準クロ
ック信号MCLKとオリジナル信号ORGから、オリジ
ナル信号ORGのエッジ信号EDGを得、これらの基準
クロック信号MCLK、オリジナル信号ORG及びエッ
ジ信号EDGを、光走査タイミング制御信号として各光
走査部14に送出する。
【0046】各光走査部14は、クロック制御部16か
ら光走査タイミング制御信号として与えられたこれらの
信号により、走査レーザ光の光走査のタイミングを制御
する。
【0047】光走査部14には、N個の光走査部14に
対応して、N個のカウンタ19が各光走査部14に1つ
ずつ設けられ、また、後述するように、ポリゴンミラ1
01のモータ103を制御するためのN個のモータ制御
部が設けられ、それに対応して、各原色用の画像情報に
従って変調したレーザ光をポリゴンミラー101で反射
させることにより走査レーザ光として出力するN個の光
学ユニットが設けられている。
【0048】クロック制御部16は、前述したように、
基準クロック信号MCLK、オリジナル信号ORG及び
エッジ信号EDGを、光走査制御タイミング信号とし
て、各光走査部14のカウンタ19に与える。
【0049】各光走査部14のカウンタ19には、光走
査部14によって形成される画像の位置に応じた特定の
カウント値N1 ,N2 ,……,Nn がセットされてお
り、基準クロック信号MCLKの1周期のカウント値倍
された時間だけ、オリジナル信号ORGがエッジ信号E
DGからシフトされて、シフト信号Qnとして出力さ
れ、それぞれのモータ制御部1〜Nへ送られる。すなわ
ち、カウント値が“1”であれば、オリジナル信号OR
Gは、エッジ信号EDGから基準クロック信号MCLK
の1パルス分シフトされて、シフト信号Qnとして出力
される。カウント値が“2”であれば、オリジナル信号
ORGは、エッジ信号EDGから基準クロック信号MC
LKの2パルス分シフトされて、シフト信号Qnとして
出力される。そして、それぞれのモータ制御部1〜Nへ
送られる。
【0050】つまり、エッジ信号EDGは、オリジナル
信号ORGをカウンタ19のカウント値だけシフトさせ
る時に基準となる信号である。基準クロック信号MCL
Kは、オリジナル信号ORGをシフトさせる時のシフト
量のピッチとなる信号であり、その周期がシフト量の1
ピッチとなっている。シフト信号Qnは、ポリゴンミラ
ー101のモータ103の回転位相を各面毎に制御する
ための信号である。
【0051】シフト信号Qnのシフト量は、各光走査部
14によって形成される画像の位置を合わせるためのも
のであり、カウンタ19のカウント値を設定することに
より、任意のシフト量に設定することができる。
【0052】したがって、各カウンタ19のカウント値
を外部から設定できるようにしておき、例えば、工場出
荷時あるいは使用時に、印刷を行った後、手動又は自動
でカウンタ19の各カウント値を修正できるようにして
おけば、多色画像を印刷するような場合でも画像の位置
ずれを容易に調節することができる。
【0053】この場合、手動で行うときには、裸眼又は
虫めがね等による目視評価を行い、それに基づいて手入
力で各カウンタ19のカウント値の修正を行うようにす
る。また、自動で行うときには、印刷した多色画像の色
ずれを検出する色ずれセンサなどを設けておき、その色
ずれセンサの判定に基づいて自動的に各カウンタ19の
カウント値の修正を行うようにする。
【0054】画像の位置ずれの調節については、基準ク
ロック信号MCLKのピッチが細かいほど、細かい調節
が可能である。例えば、基準クロック信号MCLKの1
周期がシフト信号Qnの1/128周期となっている場
合には、ポリゴンミラー101の1面の1/128、つ
まり1ドットの1/128の位置ずれまで調節すること
ができ、基準クロック信号MCLKの1周期がシフト信
号Qnの1/256周期となっている場合には、1ドッ
トの1/256の位置ずれまで調節することができる。
【0055】図6は光走査部の構成を示すブロック図で
ある。光走査部14は、光走査タイミング制御部20と
モータ制御部21から構成されている。光走査タイミン
グ制御部20は、カウンタ19と、カウンタ19に信号
を与えるFF(フリップフロップ)22と、モータ制御
部21にシフト信号Qnを与えるFF23と、カウンタ
19の値をプリセットするためのカウンタ値プリセット
回路24から構成されている。
【0056】モータ制御部21は、ポリゴンミラー10
1とモータ103からなる光学ユニットと、モータ10
3を駆動するドライバ部27と、ドライバ部27に信号
を与えることでモータ103の回転を制御するPLL
(フェーズ・ロックド・ループ)制御部28と、ポリゴ
ンミラー101にレーザ光を照射するレーザ光照射部2
9と、ポリゴンミラー101によって反射された走査レ
ーザ光を検出する光センサ30から構成されている。
【0057】光センサ30によって検出される信号は、
BD信号と呼ばれる、レーザ光の走査開始同期用の信号
であり、各感光体ドラム12に形成される画像情報の書
き出し信号として用いられる信号である。
【0058】レーザ光照射部29から照射されるレーザ
光は、画像情報に従って変調されたレーザ光である。こ
のように変調される画像情報は、オリジナルの多色画像
情報が各原色に応じた画像情報に分割され、分割され画
像情報が、各感光体ドラム12の転写時期に応じてそれ
ぞれ遅延されたものである。
【0059】図7はPLL制御部の詳細構成を示すブロ
ック図である。PLL制御部28は、PLL回路31
と、シフト信号Qnを1/N分周して回転数制御信号を
得る分周回路32と、切り換え器33から構成されてい
る。PLL回路31は、切り換え器33がA側にセット
されている場合には、モータ103から1回転に1度出
されるホール信号(FG信号)を得、このホール信号
を、シフト信号Qnを1/N分周した回転数制御信号と
比較し、その差に応じたAFC(オートマチック・フレ
キエンシー・コントロール)信号をドライバ部27に与
えることによってモータ103の回転数を制御する。
【0060】モータ103の回転数が回転数制御信号と
一致したときには、PLL回路31は、同期信号(LO
CK信号)を切り換え器33に与えて、切り換え器33
をB側にセットする。これにより、PLL回路31は、
光センサ30から走査レーザ光の1走査毎に検出される
BD信号を得、このBD信号をシフト信号Qnと比較
し、その差に応じたAPC(オートマチック・フェーズ
・コントロール)信号をドライバ部27に与えることに
よってモータ103の回転位相を制御する。
【0061】上記の回転数制御信号は、シフト信号Qn
をポリゴンミラー101の面数分の1だけ分周した信号
である。したがって、この実施例においては、回転数制
御信号は、ポリゴンミラー101の面数が8面であるた
め、シフト信号Qnを1/8分周した信号となってい
る。ドライバ部27は、AFC信号とAPC信号に基づ
いて、電流あるいは電圧の制御により、モータ103の
回転数と回転位相を制御する。
【0062】図8はPLL制御部の他の実施例の構成を
示すブロック図である。この例においては、PLL制御
部28は、第1PLL回路34と、第2PLL回路35
と、シフト信号Qnを1/N分周して回転数制御信号を
得る分周回路36と、切り換え器37から構成されてい
る。
【0063】第1PLL回路34は、切り換え器37が
C側にセットされている場合には、モータ103から1
回転に一度出されるホール信号を得、このホール信号
を、シフト信号Qnを1/N分周した回転数制御信号と
比較し、その差に応じたAFC信号をドライバ部27に
与えることによってモータ103の回転数を制御する。
そして、それと同時に、ポリゴンミラー101の2面毎
の制御を行うAPC1信号をドライバ部27に与える。
【0064】ドライバ部27は、AFC信号とAPC1
信号との2つの信号を受け取ると、双方の信号をある割
合で重みづけをして合成し、その合成した信号でモータ
103の回転数を制御する。
【0065】モータ103の回転数が回転数制御信号と
一致したときには、第1PLL回路34は、同期信号
(LOCK信号)を切り換え器37に与えて、切り換え
器37をD側にセットし、第2PLL回路35からの信
号がドライバ部27に与えられるようにする。
【0066】第2PLL回路35は、光センサ30から
走査レーザ光の1走査毎に検出されるBD信号を得、こ
のBD信号をシフト信号Qnと比較し、その差に応じた
APC2信号をドライバ部27に与えることによってモ
ータ103の回転位相を制御する。この第2PLL回路
35は、FF38、CNT(カウンタ)39及びDAC
(D/Aコンバータ)40から構成されている。
【0067】図9は第2PLL回路の構成を示すブロッ
ク図である。図10は第2PLL回路の信号のタイミン
グを示すタイミングチャートであり、シフト信号Qn、
BD信号、及びFF35のQ端子から出力される信号を
FF(Q)信号として示したものである。
【0068】これらの図に示すように、第2PLL回路
35では、DタイプのFF38を用いる。このDタイプ
のFF38は、シフト信号Qnに対し、BD信号が遅れ
ている場合には、端子Qから“L”レベルの信号を出力
し、BD信号が進んでいる場合には“H”レベルの信号
を出力する。
【0069】その“L”レベル又は“H”レベルの信号
をCNT39のUP(アップ)/DOWN(ダウン)端
子U/Dへ送り、CNT39のカウント値を上又は下へ
移動させる。DAC40は、CNT39の出力をアナロ
グレベルにし、それをAPC2信号として出力する。
【0070】すなわち、FF(Q)信号が“L”レベル
である場合には、アップカウントによってAPC2信号
の出力レベルを上昇させ、FF(Q)信号が“H”レベ
ルである場合には、ダウンカウントによってAPC2信
号の出力レベルを降下させる。
【0071】図7及び図8で示したいずれのPLL制御
部28においても、モータ103の回転はPLL制御さ
れており、回転数が正規回転の±5%の範囲となると同
期信号が出力され、PLL入力を切り換えるようになっ
ている。
【0072】すなわち、モータ103の回転数が正規回
転の±5%の範囲外である場合には、参照される信号は
シフト信号Qnを1/N分周した回転数制御信号(1パ
ルス/1回転)で、制御される信号はモータ103から
のFG信号(1パルス/1回転)であり、モータ103
の回転数の制御、つまりモータ103の回転の粗調制御
が行われる。
【0073】また、モータ103の回転数が正規回転の
±5%の範囲内になった場合には、参照される信号はシ
フト信号Qn(1パルス/1走査)で、制御される信号
は光センサ30の出力信号(1パルス/1走査)であ
り、モータ103の回転位相の制御、つまりモータ10
3の微調制御が行われる。
【0074】この2段階の調整により、クロック制御部
16から得た光走査タイミング制御信号に基づいて、ポ
リゴンミラー101の回転位相(ミラー1面単位)を高
精度に調整することができ、これにより、各光走査部1
4によって形成される画像の位置を正確に一致させるこ
とが可能となる。
【0075】この実施例のカラー印字型レーザプリンタ
では、図2及び図3に示したような装置構成となってい
る。すなわち、光学ユニットが、略逆L字型に形成さ
れ、さらに、光学ユニットの収納された光学フレーム1
02に凹部が形成され、その凹部に他の光学ユニットの
一部が入れ子状に配置されているので、用紙が感光体ド
ラム12から次の感光体ドラム12へと搬送されるとき
のプロセスピッチ121を、光学ユニットの1プロセス
モジュール122よりも小さくすることができる。な
お、本実施例では、光学ユニットを略逆L字型に形成し
ているが、この光学ユニットは、略L字型に形成されて
いてもよい。
【0076】図11は本発明を適用したカラー印字型レ
ーザプリンタの他の構成例を示す説明図であり、カラー
印字型レーザプリンタを立面図的に見た場合の構成を示
している。
【0077】この構成例においては、多面鏡101が、
多面鏡101の回転軸が用紙の搬送方向に対して略平行
になるように配置されているので、光学ユニットの1プ
ロセスモジュール122を、用紙が感光体ドラム12か
ら次の感光体ドラム12へと搬送されるときのプロセス
ピッチ121よりも小さくすることができる。
【0078】このようにして、各光走査部14に与える
光走査タイミング制御信号を単一のクロック信号から得
ることにより、各モータ103へ同じ信号を同じ遅れ時
間で伝達することが可能となる。これにより、各原色毎
のレーザ光走査において、各光走査部14のポリゴンミ
ラー101相互間に生ずるズレを無くすことができる。
また、ポリゴンミラー101の回転位相をレーザ光の1
走査よりも細かい精度で制御することができるので、各
光走査部14のレーザ光走査によって形成される各原色
毎の画像の位置を正確に一致させることが可能となる。
【0079】
【発明の効果】この発明によれば、基準クロック発振器
から得られた単一の基準クロック信号を用いてタイミン
グ信号を生成し、そのタイミング信号に基づいて、各光
走査部の走査レーザ光のタイミングを制御するようにし
たので、各光走査部14によって形成される画像位置の
基準を一致させることができ、画像位置を高精度に合わ
せることができる。したがって、この発明の装置をカラ
ーレーザプリンタに組み込んで用いた場合には、多面鏡
の回転を高精度に制御することができるため、印字パタ
ーンや色のズレのない、鮮明なカラープリントが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の基本構成を示す説明図で
ある。
【図2】本発明を適用したカラー印字型レーザプリンタ
の構成を示す説明図である。
【図3】図2のカラー印字型レーザプリンタを平面図的
に見た場合の構成を示す説明図である。
【図4】クロック制御部の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】光走査タイミング制御信号のタイミングを示す
タイミングチャートである。
【図6】光走査部の構成を示すブロック図である。
【図7】PLL制御部の詳細構成を示すブロック図であ
る。
【図8】PLL制御部の他の実施例の構成を示すブロッ
ク図である。
【図9】第2PLL回路の構成を示すブロック図であ
る。
【図10】第2PLL回路の信号のタイミングを示すタ
イミングチャートである。
【図11】本発明を適用したカラー印字型レーザプリン
タの他の構成例を示す説明図である。
【符号の説明】
12 感光体ドラム 13 現像部 14 光走査部 15 走査レーザ光 16 クロック制御部 17 基準クロック発振器 18 分周・エッジ検出回路 18a 分周回路 18b エッジ検出回路 19 カウンタ 20 光走査タイミング制御部 21 モータ制御部 22,23 FF(フリップフロップ) 24 カウント値プリセット回路 27 ドライバ回路 28 PLL制御部 29 レーザ光照射部 30 光センサ 31 PLL回路 32,36 分周回路 33,37 切り換え器 34 第1PLL回路 35 第2PLL回路 38 FF(フリップフロップ) 39 CNT(カウンタ) 40 DAC(D/Aコンバータ) 101 ポリゴンミラー 102 光学フレーム 103 モータ 104 fθレンズ 105 レーザダイオード及びコリメートレンズ 106,107は折り返しミラー 108 クリーナー 109 帯電器 105a レーザダイオード 105b コリメートレンズ 111 シリンドリカルレンズ 112,113 折り返しミラー 114 フォトダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 悟 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 菅野 隆夫 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 竹口 光章 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 島田 清 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−160084(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 26/10 B41J 2/44 G03G 21/14

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体(12)に走査光を照射して、感
    光体(12)上に潜像を形成する複数の光走査部(1
    4)と、 基準クロック発振器(17)から得られる単一のクロッ
    ク信号を用いてタイミング信号を生成し、そのタイミン
    グ信号を各光走査部(14)に送出するクロック制御部
    (16)を備え、クロック制御部(16)が、カウンタと論理回路からな
    り、タイミング信号が、基準クロック発振器(17)か
    ら得られる単一のクロック信号から生成された基準クロ
    ック信号と、その基準クロック信号を分周して得られた
    オリジナル信号と、そのオリジナル信号の位相を制御す
    るためのエッジ信号からなり、 各光走査部(14)が、クロック制御部(16)から受
    けた基準クロック信号、オリジナル信号及びエッジ信号
    に基づいて走査光のタイミングを制御することを特徴と
    する光走査制御装置。
  2. 【請求項2】 各光走査部(14)が、カウンタを有
    し、走査光のタイミングを制御するに際し、各光走査部
    (14)によって形成される画像の位置に応じて各カウ
    ンタのカウント値を設定し、クロック制御部(16)か
    ら受けたオリジナル信号をそのカウント値だけエッジ信
    号からシフトさせたシフト信号を得、そのシフト信号に
    基づいて各走査光のタイミングを制御することを特徴と
    する請求項記載の光走査制御装置。
  3. 【請求項3】 各光走査部(14)が、モータ(10
    3)によって回転し走査光を反射する多面鏡(101)
    からなる光学ユニットを有し、モータ(103)の回転
    を調整することで走査光のタイミングを制御し、それに
    より、各光走査部(14)によって形成される画像の位
    置ずれを調節することを特徴とする請求項記載の光走
    査制御装置。
  4. 【請求項4】 各光走査部(14)が、多面鏡(10
    1)によって反射された走査光を検出する光センサ(3
    0)を有し、その光センサ(30)によって検出した信
    号を、各感光体(12)で形成される画像情報の書き出
    し信号として用い、かつ走査光のタイミングを制御する
    ための信号として用いることを特徴とする請求項記載
    の光走査制御装置。
  5. 【請求項5】 各光走査部(14)が、モータ(10
    3)の回転を、モータ(103)の回転数を制御する段
    階と、モータ(103)の回転位相を制御する段階との
    2段階で調整することを特徴とする請求項記載の光走
    査制御装置。
  6. 【請求項6】 各光走査部(14)に設けられた多面鏡
    (101)のモータ(103)が、回転制御用のホール
    信号を出力可能なモータからなり、 各光走査部(14)が、モータ(103)から得られる
    ホール信号を、シフト信号を分周して得られた回転数制
    御信号と比較して、モータ(103)の回転数を回転数
    制御信号に同期させ、その後、光センサ(30)によっ
    て検出された走査光の信号を、シフト信号と比較して、
    モータ(103)の回転位相をシフト信号に同期させる
    ことを特徴とする請求項記載の光走査制御装置。
  7. 【請求項7】 各光走査部(14)に設けられた多面鏡
    (101)のモータ(103)が、回転制御用のホール
    信号を出力可能なモータからなり、 各光走査部(14)が、1つのPLL回路(31)を有
    し、このPLL回路(31)に、シフト信号とそれを分
    周して得られた回転数制御信号とのいずれか一方を入力
    するとともに、回転数制御信号を入力しているときには
    モータ(103)から得られるホール信号を入力して、
    これら2つの信号間の位相差に応じてモータ(103)
    の回転数を制御し、シフト信号を入力しているときには
    光センサ(30)によって検出された走査光の信号を入
    力して、これら2つの信号間の位相差に応じてモータ
    (103)の回転位相を制御することを特徴とする請求
    記載の光走査制御装置。
  8. 【請求項8】 各光走査部(14)に設けられた多面鏡
    (101)のモータ(103)が、回転制御用のホール
    信号を出力可能なモータからなり、 各光走査部(14)が、2つのPLL回路(34,3
    5)を有し、第1のPLL回路(34)には、シフト信
    号を分周して得られた回転数制御信号とモータ(10
    3)から得られるホール信号とを入力して、これら2つ
    の信号間の位相差に応じてモータ(103)の回転数を
    制御し、第2のPLL回路(35)には、シフト信号と
    光センサによって検出された走査光の信号とを入力し
    て、これら2つの信号間の位相差に応じてモータ(10
    3)の回転位相を制御することを特徴とする請求項
    載の光走査制御装置。
  9. 【請求項9】 第2のPLL回路が、カウンタ、フリッ
    プフロップ及びディジタル/アナログコンバータからな
    ることを特徴とする請求項記載の光走査制御装置。
  10. 【請求項10】 光走査部(14)が、多色画像形成用
    の各原色に応じた数の光走査部(14)からなり、 感光体(12)が、光走査部(14)の数に応じた数の
    感光体(12)からなることを特徴とする請求項1から
    のいずれか1つに記載の光走査制御装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の光走査制御装置が組
    み込まれた多色画像形成装置であって、 その多色画像形成装置が、光走査部(14)の数に応じ
    た数の感光体(12)と、各感光体(12)に対応して
    設けられ各感光体(12)に形成された潜像を現像する
    現像部(13)を備え、 各光走査部(14)に対し、オリジナルの多色画像情報
    が各原色に応じた画像情報に分割され、その分割された
    画像情報が、各感光体(12)の転写時期に応じてそれ
    ぞれ遅延されて入力され、 各光走査部(14)が、分割された画像情報に従ってレ
    ーザ光を変調し、その変調したレーザ光を、多面鏡(1
    01)で反射させることにより走査光として出力し、 感光体(12)によって用紙に多色画像が転写されるよ
    うに、感光体(12)に沿って用紙が搬送されることを
    特徴とする多色画像形成装置。
  12. 【請求項12】 光学ユニットが略L字型もしくは逆L
    字型に形成され、さらに光学ユニットのフレームに凹部
    が形成され、その凹部に他の光学ユニットの一部が入れ
    子状に配置され、それによって用紙が感光体(12)か
    ら次の感光体(12)へと搬送されるときのプロセスピ
    ッチ(121)を、光学ユニットの1プロセスモジュー
    ル(122)よりも小さくしたことを特徴とする請求項
    11記載の多色画像形成装置。
  13. 【請求項13】 多面鏡(101)が、その多面鏡(1
    01)の回転軸が用紙の搬送方向に対して略平行になる
    ように配置され、それによって光学ユニットの1プロセ
    スモジュール(122)を、用紙が感光体(12)から
    次の感光体(12)へと搬送されるときのプロセスピッ
    チ(121)よりも小さくしたことを特徴とする請求項
    11記載の多色画像形成装置。
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