JPH0679917A - フルカラー画像記録装置 - Google Patents

フルカラー画像記録装置

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JPH0679917A
JPH0679917A JP4233840A JP23384092A JPH0679917A JP H0679917 A JPH0679917 A JP H0679917A JP 4233840 A JP4233840 A JP 4233840A JP 23384092 A JP23384092 A JP 23384092A JP H0679917 A JPH0679917 A JP H0679917A
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JP
Japan
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color
transfer drum
data
positional deviation
full
Prior art date
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Pending
Application number
JP4233840A
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English (en)
Inventor
Shinya Kobayashi
信也 小林
Toru Miyasaka
徹 宮坂
Kunio Sato
国雄 佐藤
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録画像内の特定の箇所に周期的に発生する
各色のトナー画像における位置ズレを補正するフルカラ
ー画像記録装置の提供。 【構成】 記録用紙24を搬送させる転写ドラム1と、
各色の単色トナー像を形成させる複数の単色電子写真プ
ロセス2乃至5からなり、各プロセス2乃至5で得られ
た転写像を記録用紙24上で重ね合わせてフルカラー画
像を記録させるフルカラー画像記録装置において、各プ
ロセス2乃至5における種々の周期動作の最小公倍数に
該当した時間分について、転写ドラム1上の前記各色の
位置ズレ量の測定を行ない、この測定した位置ズレ量か
ら各走査線毎のアドレスオフセットデータを計算してこ
の計算結果を予めメモリに記憶させ、転写ドラム1の駆
動時に、各走査線に対応したアドレスオフセットデータ
をメモリから読み出して各走査線上の画素の主走査方向
及び副走査方向のアドレスを補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フルカラー画像記録装
置に係り、特に、記録用紙を搬送させる転写ドラムと、
前記転写ドラムの周囲に配置され、各色の単色のトナー
像を形成させる複数の単色電子写真プロセスにより得ら
れた転写像を前記転写ドラム上の記録用紙において重ね
合わせ、前記記録用紙にフルカラー画像を記録させるフ
ルカラー画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フルカラー画像を記録用紙に印刷する輪
転機としては、古くからタンデム型のものと、共通圧胴
(サテライトドラム)型のものとがある(例えば、渡辺昭
俊著「印刷機械入門」印刷学会出版部発行、第104乃
至105頁参照)。
【0003】一方、近年になって開発が進められたフル
カラーレーザプリンタ装置においても、高速度のものと
しては、やはり同様の型のものが用いられており、例え
ば、タンデム型の装置としては、米国特許明細書第4、
916、547号に記載のものが知られており、また、
共通圧胴型の装置としては、米国特許明細書第4、93
5、788号に記載のものが知られている。
【0004】この場合、これら既知のフルカラーレーザ
プリンタ装置は、いずれも、4色のトナー画像C(シア
ン)、M(マゼンタ)、Y(イエロ)、K(ブラック)を順次
重ね合わせることによりフルカラー画像を得るものであ
るため、それら各色のトナー画像間の位置ズレ(レジス
タ精度とも言う)を小さく抑えることが高画質の画像を
得るための必要な条件となる。
【0005】ところで、これら既知のフルカラーレーザ
プリンタ装置、特に、タンデム型の前記装置は、前記位
置ズレが比較的大きくなるため、前記米国特許明細書第
4、916、547号に記載のものにおいては、記録を
行なう前に、前記位置ズレを測定するためのマークを転
写ベルト上にそれぞれ4色C、M、Y、Kについて一定
間隔づつずらせて記録しておき、これらのマークを固定
の光学センサで読み取ることにより、4色のトナー画像
間の主走査方向と副走査方向の前記位置ズレの検知を行
ない、記録の際には、画像信号における4色のトナー画
像間の相対位置を適宜ずらすことにより、前記位置ズレ
の補正を行なうようにしている。
【0006】この他にも、感光体ドラムの軸方向の1つ
の端部にレーザ光を受光する光電変換素子を配置し、こ
の光電変換素子の出力信号をレーザ走査の際のライン同
期パルス及び駆動モータの回転数制御のための基準クロ
ックパルスとして用いることにより、各色のトナー画像
の位置ズレを補正するようにしたフルカラーレーザプリ
ンタ装置は、特開昭62−279362号に開示されて
おり、また、感光体ドラムの回転移動量を検知すること
により、複数の光学走査系のレーザビームの副走査方向
の印加タイミングを決定し、各色のトナー画像の位置ズ
レを補正するようにしたフルカラーレーザプリンタ装置
は、特開昭63−267088号に開示されており、さ
らに、各色に対応した複数の走査光の速度差を検出し、
この検出した速度差に対応して画像クロック周波数を補
正することにより、各色のトナー画像の位置ズレを補正
するようにしたフルカラーレーザプリンタ装置は、特開
平1−186327号に開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記既
知のフルカラーレーザプリンタ装置及び前記開示による
フルカラーレーザプリンタ装置は、いずれも、4色のト
ナー画像間の位置ズレについての補正を行なうことがで
きるものの、各色のトナー画像を発生させる複数の単色
電子写真プロセスにおいて、駆動源(駆動モータ)と感
光体ドラムとを結合している各種の構成要素(例えば、
歯車、ベルト、シャフト等)の偏心や変形等に基づく、
各色のトナー画像間に周期的に発生する位置ズレについ
ては何等の配慮がなされていないため、一つの記録画像
内の特定の箇所に常時生じるところの前記位置ズレに基
づく記録画像の画質劣化については、それを防ぐことが
できないという問題がある。
【0008】本発明は、前記問題点を除くものであっ
て、その目的は、記録画像内の特定の箇所に周期的に発
生する各色のトナー画像における位置ズレを補正するよ
うにしたフルカラー画像記録装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的の達成のため
に、本発明は、記録用紙を搬送させる転写ドラムと、前
記転写ドラムの周囲に配置され、各色の単色トナー像を
形成させる複数の単色電子写真プロセスとからなり、前
記複数の単色電子写真プロセスで得られた転写像を前記
転写ドラム上の記録用紙において重ね合わせ、前記記録
用紙にフルカラー画像を記録させるフルカラー画像記録
装置において、前記各単色電子写真プロセスにおける種
々の周期動作の最小公倍数に該当した時間内に、前記転
写ドラム上の前記各色の位置ずれ量の測定を行ない、こ
の測定した位置ずれ量から各走査線毎のアドレスオフセ
ットデータを計算してこの計算結果を予めメモリに記憶
させ、転写ドラムの駆動時に、各走査線に対応したアド
レスオフセットデータを前記メモリから読み出し、この
読み出したデータに基づいて前記各走査線上の画素の主
走査方向及び副走査方向のアドレスを補正させる第1の
手段を備えている。
【0010】また、前記目的の達成のために、本発明
は、少なくとも感光体ドラム、クロック信号により駆動
されるモータ、前記モータにより回転される多面鏡、記
録すべき画像信号を前記回転する多面鏡を介して前記感
光体ドラム上に投射露光させる露光手段をそれぞれ備
え、各色の単色トナー像を形成させる複数の単色電子写
真プロセスと、記録用紙を搬送させる転写ドラムとから
なり、前記転写ドラムの周囲に配置された前記複数の単
色電子写真プロセスで得られた転写像を前記転写ドラム
上の記録用紙において重ね合わせ、前記記録用紙にフル
カラー画像を記録させるフルカラー画像記録装置におい
て、前記各単色電子写真プロセスにおける種々の周期動
作の最小公倍数に該当した時間内に、前記転写ドラム上
の前記各色の位置ずれ量の測定を行ない、この測定した
前記各色の位置ずれ量から各走査線毎のアドレスオフセ
ットデータを計算してこの計算結果を予めメモリに記憶
させると同時に、前記複数の単色電子写真プロセスの前
記多面鏡における各走査線毎の回転位相補正データを計
算してメモリに記憶させ、転写ドラムの駆動時に、各走
査線に対応したアドレスオフセットデータを前記メモリ
から読み出し、この読み出したデータに基づいて前記各
走査線上の画素の主走査方向及び副走査方向のアドレス
を補正させるとともに、各走査線に対応した前記多面鏡
における回転位相補正データを前記メモリから読み出
し、この読み出した補正データに基づいて多面鏡モータ
に供給されるクロック信号の位相及び画素データの同期
クロック信号の周波数を変化させ、前記各走査線上の画
素データの副走査方向の微小な各色間の位置ズレを補正
させる第2の手段を備えている。
【0011】
【作用】各別の単色電子写真プロセスにおいて、駆動源
(駆動モータ)と感光体ドラムとを結合している各種の
構成要素(例えば、歯車、ベルト、シャフト等)の偏心や
取付け精度不良等に基づく、各色間のトナー画像に周期
的に発生する位置ズレは、各色のトナー画像の合成時に
単独または重なり合った状態で、前記構成要素の回転周
期と同じ周期Tをもって記録画像内に規則的に発生す
る。
【0012】このため、本発明においては、まず、前記
1周期Tの時間内に、転写ドラム上における各色のトナ
ー画像の位置ズレ量を複数の箇所において測定を行なう
もので、前記測定を行なえば、それ以外の周期Tにおい
ても同様の箇所に発生するトナー画像の位置ズレ量を測
定されることになる。次に、前記測定された各色のトナ
ー画像の位置ズレ量に基づいて、各走査線毎に前記位置
ズレ量に対応したアドレスオフセットデータの計算を行
ない、その計算結果をメモリに記憶させる。この記憶に
おいては、最初に、1周期Tの時間内に測定された複数
の箇所の前記位置ズレ量のデータ補間を行ない、次い
で、前記1周期Tの時間内に、各走査線毎の位置ズレ量
を求め、続いて、前記求めた位置ズレ量の走査線の主走
査方向のドット数、及び、副走査方向の走査線本数にそ
れぞれ換算したアドレスオフセットデータを求め、ここ
で求めたアドレスオフセットデータを走査線毎にメモリ
に記憶格納させている。
【0013】さらに、前記メモリに記憶格納されたアド
レスオフセットデータは、画像の記録時において、対応
する走査線毎に前記メモリから順次読み出され、この読
み出されたアドレスオフセットデータは、それまでの主
走査方向のドットアドレス及び副走査方向の走査線アド
レスを各走査線毎に変更させるように働く。この場合、
前記変更により、副走査方向の走査線アドレスが飛んで
しまうようなときには、飛んだ走査線に対応した記録デ
ータが失われないように、次の走査線の記録データとの
論理和演算を行ない、前記記録データを変化させるよう
にしている。また、この画像記録時において、走査線の
間隔が拡がるところについては、露光用のレーザー照射
光量を強くし、一方、走査線の間隔が狭くなるところに
ついては、前記レーザー照射光量を弱くして、感光体ド
ラム上の露光量が走査線の間隔に依存することなしに、
均一になるように設定している。
【0014】このように、本発明によれば、各色のトナ
ー画像における周期的に発生する位置ズレにより、記録
用紙上の記録画像に位置ズレが生じても、瞬時に画素デ
ータの位置ズレが補正され、この補正され画像が記録さ
れるため、記録用紙上に形成される画像は位置ズレを生
じないものとなる。
【0015】また、本発明においては、前記各色の位置
ズレ量に基づいて、各走査線毎に多面鏡回転位相データ
の計算を行ない、ここで計算したデータをメモリに記憶
格納させている。この場合、最初に、前記1周期Tの時
間内に、複数の箇所で測定された前記位置ズレ量のデー
タ補間を行ない、続いて、前記1周期Tの時間内に、各
走査線毎の位置ズレ量を求め、ここで求めた位置ズレ量
を補正するような多面鏡回転位相データの算出を行な
う。そして、多面鏡回転位相が遅れたときには、走査線
位置は副走査方向にズレるようになり、前記位相が進ん
だときには副走査方向と反対の向にズレるようになる。
【0016】前記記憶格納された多面鏡回転位相データ
は、対応する走査線毎に、前記メモリから順次読み出さ
れ、多面鏡回転位相の調整を行なう。
【0017】さらに、本発明においては、前記多面鏡回
転位相データに基づいて、多面鏡モータのクロック信号
の位相及び画素クロック信号の周波数を変化させ、多面
鏡回転位相データに対応して多面鏡モータの回転位相を
各走査線毎に変更させるようにしている。この場合、画
素クロック周波数は、多面鏡回転位相が進み、かつ、多
面鏡回転速度が大きい時はそれに対応して高くなるよう
にし、一方、多面鏡回転速度が大きい時はそれに対応し
て低くなるようにして、感光ドラム上の主走査方向ドッ
トピッチが均一になるように制御している。
【0018】以上の作用により、本発明においては、各
色のトナー画像内に発生する走査線間隔以下の微小な位
置ズレを適宜補正することができるようになる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
【0020】図1は、本発明に係わるフルカラーレーザ
プリンタの一実施例を示す概要構成図であり、図2は、
図1において用いられる1つの単色電子写真プロセスの
一例を示す概要構成図である。
【0021】図1及び図2において、1は転写ドラム、
2はシアン(c)色の単色電子写真プロセス、3はマゼ
ンタ(m)色の単色電子写真プロセス、4はイエロー
(y)色の単色電子写真プロセス、5はブラック(b)
色の単色電子写真プロセス、6は記録用紙カセット、7
は記録用紙用帯電器、8は記録用紙用除電器、9は分離
爪、10は定着器、11は転写ドラムクリーナ、12は
局所反射光量センサ、13は感光体ドラム、14は帯電
器、15は露光用レーザービーム、16は現像機、17
は転写器、18は感光体ドラム用除電器、19は感光体
ドラムクリーナ、20は半導体レーザー、21は駆動モ
ーター、22は多面鏡、23は反射ミラー、24は記録
用紙である。
【0022】そして、転写ドラム1は、その周面に沿っ
て、シアン(c)色の単色電子写真プロセス2、マゼン
タ(m)色の単色電子写真プロセス3、イエロー(y)
色の単色電子写真プロセス4、ブラック(b)色の単色
電子写真プロセス5が順次配置されており、この場合
に、転写ドラム1の表面に各プロセス2、3、4、5の
感光体ドラム13が接触しており、転写ドラム1がドラ
ム駆動モーター(図示なし)の駆動により回転すると、
各プロセス2、3、4、5の感光体ドラム13もそれぞ
れ前記転写ドラム1の回転に伴って従動回転するように
構成されている。転写ドラム1は、この他に、その周面
に沿って、記録用紙用除電器8、局所反射光量センサ1
2、分離爪9、転写ドラムクリーナ11、記録用紙用帯
電器7が順次配置されており、記録用紙カセット6から
供給される記録用紙は、記録用紙用帯電器7の配置部分
から転写ドラム1に供給され、分離爪9の配置部分から
分離され、定着器10方面に供給されるように構成され
ている。
【0023】また、感光体ドラム13は、その周面に沿
って、帯電器14、現像機16、感光体ドラム用除電器
18、感光体ドラムクリーナ19が順次配置されてお
り、帯電器14と現像機16の間の感光体ドラム13の
表面に露光用レーザービーム15が照射され、現像機1
6と感光体ドラム用除電器18の間の感光体ドラム13
の表面に転写ドラム1の表面が接触するように構成され
ている。駆動モーター21の回動軸には多面鏡22の回
転軸が取付けられ、半導体レーザー20からのレーザー
ビーム15は多面鏡22の反射面、反射ミラー23をそ
れぞれ介して感光体ドラム13の表面に照射されるよう
に構成されている。
【0024】前記構成において、始めに、図2に示され
た単色電子写真プロセスの動作について述べると、次の
とおりである。なお、この単色電子写真プロセスの前記
構成は既に知られているものであり、その動作も既に知
られているところである。
【0025】感光体ドラム13は、それに接触している
転写ドラム1の回転に伴って、図示した矢印方向に回転
するが、この場合、転写ドラム1は記録用紙24を表面
に静電吸着させた状態で前記回転されるものである。
【0026】感光体ドラム13が回転すると、その表面
は始めに帯電器14によって一様に帯電され、次いでこ
の帯電された表面は画像信号に対応して輝度変調された
レーザービーム15によって走査露光され、前記表面に
静電潜像が形成される。続いて、この静電潜像は、現像
機16においてトナーにより現像され、可視のトナー画
像が形成された後、このトナー画像は転写器17におい
て転写ドラム1により搬送されてきた記録用紙24上に
転写される。続いて、感光体ドラム13の表面は、感光
体ドラム用除電器18において除電が行なわれ、次に、
感光体ドラムクリーナ19において表面にある残留トナ
ーが除去されて最初の状態に戻り、再び前述の動作が繰
り返し行なわれるものである。この場合、前述の各動作
は、全ての単色電子写真プロセス2、3、4、5におい
て同様に行なわれ、その結果、単色電子写真プロセス2
においてはシアン(c)色のトナー画像、単色電子写真
プロセス3においてはマゼンタ(m)色のトナー画像、
単色電子写真プロセス4においてはイエロー(y)色の
トナー画像、単色電子写真プロセス5においてはブラッ
ク(b)色のトナー画像がそれぞれ形成される。
【0027】ところで、レーザービーム15を輝度変調
する前記画像信号は、もとの画像信号を各色成分毎に分
けることにより得られたもので、前記単色電子写真プロ
セスが、例えば、シアン(c)色の単色電子写真プロセ
ス2であれば、前記画像信号はもとの画像信号の中のシ
アン(c)色成分からなる画像信号によって構成され
る。この場合、もとの画像信号を各色成分毎に分けて得
られた各色の画像信号は、各走査線毎の前記各色成分に
相当するラインデータとなり、このラインデータはライ
ン同期信号LINE及び画素クロック信号PICKに同
期して半導体レーザー20に供給される。一方、半導体
レーザー20から放射されたレーザービーム15は、駆
動モーター21に回転駆動されて定速回転を行なってい
る多面鏡22によって横方向に振られ、感光体ドラム1
3の表面においては前記振られたレーザービーム15が
感光体ドラム13の表面をその軸方向に走査するように
作用する。また、感光体ドラム13の回転方向の左側走
査端部にはその上をレーザービームが横切る際に検出出
力を発生するレーザービーム検知器(図示なし)が配置さ
れ、前記レーザービーム検知器は走査中のレーザービー
ムの各走査始端を検出して出力を発生する。このとき得
られた検出出力は、前記ライン同期信号LINEの作成
に用いられ、一走査線に対して1つのライン同期信号L
INEが作られる。さらに、前記画素クロック信号PI
CKも前記ライン同期信号LINEから作られ、前記画
素クロック信号PICKと前記ライン同期信号LINE
は同期している。
【0028】次に、図1に示されたフルカラーレーザプ
リンタの動作について説明する。
【0029】この説明においては、最初に、記録用紙2
4の搬送経路について述べるが、このフルカラーレーザ
プリンタにおいて用いられる記録用紙24は、連続用紙
またはカット紙を用いることができるけれども、本実施
例においては、カット紙を用いた場合を例に挙げて説明
する。
【0030】記録用紙カセット6に収納されている記録
用紙24は、記録用紙搬送ローラを介して記録用紙カセ
ット6から取り出され、転写ドラム1側に転送される。
このとき、転写ドラム1の表面に到達した記録用紙24
は、記録用紙帯電器7によって帯電され、転写ドラム1
の表面にしっかりと静電吸着される。次いで、転写ドラ
ム1の表面に静電吸着された記録用紙24は、転写ドラ
ム1の回転に伴って、最初にシアン(c)色の単色電子
写真プロセス2においてシアン(c)色のトナー画像の
転写が行なわれ、次いで、マゼンタ(m)色の単色電子
写真プロセス3においてマゼンタ(m)色のトナー画像
の転写が行なわれ、続いて、イエロー(y)色の単色電
子写真プロセス4においてイエロー(y)色のトナー画
像の転写が行なわれ、最後に、ブラック(b)色の単色
電子写真プロセス5においてブラック(b)色のトナー
画像の転写が行なわれるものである。続いて、4つのト
ナー画像が転写された記録用紙24は、記録用紙除電器
8において除電され、前記静電吸着が解除される。この
とき、記録用紙24は、転写ドラム1の表面方向に延び
ている分離爪9に当接し、転写ドラム1の表面から剥離
される。この剥離された記録用紙24は、搬送ローラに
とって定着器10に搬送され、そこで前記転写された4
つのトナー画像の安定定着が行なわれる。
【0031】なお、転写ドラム1上には、通常、トナー
は付着しないが、記録用紙24のジャム等のトラブルに
より転写ドラム1上にトナーが付着することがあり、ま
た、後述するように転写ドラム1上には記録マークが設
けられるので、本実施例においては、転写ドラム1の分
離爪9配置部分より下流に転写ドラムクリーナ11を配
置し、前記トナーや前記記録マークを除去するようにし
ている。
【0032】続いて、各単色電子写真プロセス2乃至5
を含む各部の駆動系統の動作について説明する。
【0033】この種のフルカラーレーザープリンタにお
いては、転写ドラム1を回転駆動させるドラム駆動モー
ターと、各単色電子写真プロセス2乃至5における感光
体ドラム13を回転駆動させるドラム駆動モーターと
を、それぞれ別個の駆動モーターで構成することが案出
されている。
【0034】しかるに、転写ドラム1を回転駆動させる
ドラム駆動モーターと、各単色電子写真プロセス2乃至
5における感光体ドラム13を回転駆動させるドラム駆
動モーターとを別個のドラム駆動モーターで構成するよ
うにした場合には、各ドラム駆動モーターから転写ドラ
ム1または各感光体ドラム13に至る駆動伝達系統の機
械的精度を向上させる必要があり、この場合に、前記機
械的精度が充分得られないときには、互いに接触回転し
ている転写ドラム1の周速度と、各感光体ドラム13の
周速度が僅かに異なるようになり、各単色電子写真プロ
セス2乃至5からの各色のトナー画像を転写ドラム1上
の記録用紙24に転写させる際に滑りが生じ、それによ
り記録画像がぼけてしまったり、各色のトナー画像を記
録用紙24上において位置合わせすることが困難になっ
て、副走査方向の位置ズレが生じてしまったりするよう
になる。
【0035】また、前記転写ドラム1の周速度と、前記
各感光体ドラム13の周速度が同じになるように、それ
らドラム1、13の中心軸を精密に一定角速度で回転さ
せるように設計できたとしても、実際上、転写ドラム1
と各感光体ドラム13には、それぞれ、多少の偏心や変
形部分が存在するため、部分的に転写ドラム1及び/ま
たは各感光体ドラム13の周速度が変動することが往々
に生じる。
【0036】図3は、転写ドラム1または各感光体ドラ
ム13に前記偏心や変形が生じていて、その周速度が変
動する理由を示す動作説明図である。なお、図3にあっ
ては、精密なドラム駆動モーターの回転駆動により、転
写ドラム1または各感光体ドラム13の中心軸Oは正確
に一定の角速度ωで回転しているものとする。
【0037】図3において、転写ドラム1または各感光
体ドラム13の周速度vは、
【0038】
【数1】
【0039】によって示される。
【0040】このとき、転写ドラム1または各感光体ド
ラム13に前記偏心や変形生じていることにより、その
半径rが
【0041】
【数2】
【0042】のように変化したとすれば、周速度vは、
【0043】
【数3】
【0044】のように変化するようになる。
【0045】前記周速度vの変化は、周期T=2π/ω毎
に繰り返し生じるようになるが、その変化の状態につい
ては転写ドラム1または各感光体ドラム13毎にそれぞ
れ異なっているため、前述のように転写ドラム1の周速
度と各感光体ドラム13の周速度を完全に一致させるよ
うに、転写ドラム1及び各感光体ドラム13における中
心軸角速度の精密制御を行なったとしても、前記周速度
vの完全一致を得ることは不可能である。
【0046】しかしながら、転写ドラム1及び各感光体
ドラム13のそれぞれの周面を接触させ、接触したもの
の一対のドラムの中の一方のドラムを駆動し、他方のド
ラムを従動させるようにすれば、前記周速度vの完全一
致を得ることが可能になる。そこで、本実施例において
は、1つの転写ドラム1と4つの感光体ドラム13とか
らなる5つのドラム1、13の中の1つのドラムを基準
として駆動させるようにし、残りのドラムをそれに従動
させるように構成している。
【0047】なお、以下の説明においては、シアン
(c)色の電子写真プロセス2に関連する構成要素につ
いては、その符号の後に添字cを付して、例えば感光体
ドラム13cのように表わし、以下、同様に、マゼンタ
(m)色の電子写真プロセス3に関連する構成要素につ
いては、その符号の後に添字mを付し、イエロー(y)
色の電子写真プロセス4に関連する構成要素について
は、その符号の後に添字yを付し、ブラック(b)色の
電子写真プロセス5に関連する構成要素については、そ
の符号の後に添字bを付して表わすものとする。
【0048】図4は、周面が接触している3つのドラ
ム、即ち、転写ドラム1と、シアン(c)色の電子写真
プロセス2の感光体ドラム13cと、マゼンタ(m)色
の電子写真プロセス3の感光体ドラム13mとの間にお
いて、例えば、前記感光体ドラム13cを駆動させた場
合における転写ドラム1と感光体ドラム13mの周速度
vが変動する理由を表す動作説明図である。
【0049】図4において、感光体ドラム13cの中心
軸Ocを一定の角速度ωcで回転させたとすると、感光
体ドラム13c、転写ドラム1、感光体ドラム13mに
おける各周速度vc、v1 、vmは、前記(3)式に基づ
けば、
【0050】
【数4】
【0051】
【数5】
【0052】
【数6】
【0053】のようになる。
【0054】ところで、前述のような駆動を行なった場
合には、感光体ドラム13mの表面における周速度vm
は、感光体ドラム13c、転写ドラム1、感光体ドラム
13mにそれぞれ生じている偏心や変形の影響を受け
て、かなり不規則的なものになるので、感光体ドラム1
3mを露光させる露光用レーザビーム15mの照射によ
る正確な静電潜像を形成できなってしまう。
【0055】このため、図4に示すように、各感光体ド
ラム13c、13m、13y、13bのいずれかをドラ
ム駆動モーターにより駆動させる方式を用いる代わり
に、本実施例においては、転写ドラム1をドラム駆動モ
ーターにより駆動させる方式を採用したものである。こ
の転写ドラム1の駆動方式を採用した場合に、各感光体
ドラム13c、13m、13y、13bの表面における
周速度vc、vm、vy、vbは、それぞれ、
【0056】
【数7】
【0057】のようになる。
【0058】このように、本実施例においては、感光体
ドラム13cの周速度vcは転写ドラム1と感光体ドラ
ム13c、感光体ドラム13mの周速度vmは転写ドラ
ム1と感光体ドラム13m、感光体ドラム13yの周速
度vyは転写ドラム1と感光体ドラム13y、感光体ド
ラム13bの周速度vbは転写ドラム1と感光体ドラム
13bにそれぞれ生じている偏心や変形の影響を受ける
だけであるため、それら周速度vc、vm、vy、vb
の変動が少なくなり、以下に述べるような位置ズレ防止
機構によって補正することが可能になるものである。
【0059】前記転写ドラム1を駆動させる方式を採用
すれば、転写ドラム1の周速度v1と、各感光体ドラム
13c、13m、13y、13bの周速度vc、vm、
vy、vbとの差がなくなるため、各感光体ドラム13
c、13m、13y、13b上の各色のトナー画像を転
写ドラム1の記録用紙24に転写する際の滑りがなくな
り、それに基づく画像ぼけは発生しない。ただし、各色
のトナー画像を記録用紙24上において正確に位置合わ
せするためには、前記式(7)に示したように、各感光体
ドラム13c、13m、13y、13bをそれぞれ照射
する露光用レーザビーム15c、15m、15y、15
b露光位置における周速度vc、vm、vy、vbがそ
れぞれ異なって一定速度でないため、従来のフルカラー
レーザープリンタのように一定速度で露光を行なっただ
けでは各色のトナー画像が副走査方向において位置ズレ
を生じるようになり、各色のトナー画像を転写ドラム1
の記録用紙24上で正確に重ね合わせることができな
い。
【0060】このような技術的背景を基にして、本実施
例では、前記種々の原因で発生する位置ズレを防ぐため
に、次に述べるような位置ズレ防止機構を設けている。
【0061】この位置ズレ防止機構においては、始め
に、前記式(7)に基づいて、前記変動する周速度vc、
vm、vy、vbの計測を行なう。なお、前記式(7)に
示されるr1 (θ)、rc(θ)、rm(θ)、ry(θ)、r
b(θ)は、周期的に変動する周期関数であり、いま、転
写ドラム1の周面に沿った長さをL1 、各感光体ドラム
13c、13m、13y、13bの周面に沿った長さを
Lc、Lm、Ly、Lb(ただし、Lc=Lm=Ly=
Lbであり、それらの長さをLtとする)とし、前記長
さL1 、Ltとの最小公倍数をLとすると、周速度v
c、vm、vy、vbは、
【0062】
【数8】
【0063】に示すような周期関数になる。
【0064】本実施例においては、具体的に、各感光体
ドラム13c、13m、13y、13bの前記周面に沿
った長さを500mm、転写ドラム1の前記周面に沿った
長さを1000mmに選んでいるので、1周期Tとして、
(4π/ω1 )分の周速度vc、vm、vy、vbを計
測すればよい。
【0065】ここにおいて、図5は、本実施例に用いら
れる転写ドラム1を示す構成図であり、図5において、
25は基準マーク、26は転写ドラム1のアドレスであ
る。
【0066】そして、転写ドラム1には記録用紙24を
静電吸着させる部分よりも外側の部分に、一定間隔をお
いて正確に記録されたの基準マーク25が設けられてお
り、この基準マーク25の各線は主走査方向の走査線本
数の位置を表しているものである。本実施例において
は、具体的に、走査線密度20線/mmで露光用レーザビ
ーム15による走査を行なっているため、転写ドラム1
の周表面においては走査線密度10000線/mmにな
る。この基準マーク25の各線には0から9999まで
の転写ドラム1のアドレス26が割り当てられる。転写
ドラム1は、1本の信号ラインについて角度変位(2π
/10000)づつ回転するので、転写ドラム1のアド
レス26は駆動部に送られた前記信号ライン数を計数す
れば、前記角度変位として求めることができる。本実施
例においては、基準マーク25は、転写ドラム1のアド
レス26を正確に100等分し、その等分数に該当した
数字を書き込んでいるもので、転写ドラム1のアドレス
26が0、100、200、……、9900の位置に、
それぞれ基準マーク25が記録されている。
【0067】次に、図6は、周速度vc、vm、vy、
vbの変動を計測する場合に用いられる、転写ドラム1
に記録される各色マークの一例を示す説明図である。
【0068】図6において、27cはシアン色マーク、
27mはマゼンタ色マーク、27yはイエロー色マー
ク、27bはブラック色マークである。
【0069】そして、各色のマーク27c、27m、2
7y、27bは、それぞれ対応する色のトナー転写画像
であって、周速度vc、vm、vy、vbの計測時に、
その計測結果に基づいて、転写ドラム1上の前記2つの
基準マーク25間に転写記録されるものである。この場
合、各色のマーク27c、27m、27y、27bは、
転写ドラム1のアドレス26において均等間隔になるよ
うに転写記録されるもので、本実施例においては、転写
ドラム1のアドレス26が20、120、220、…
…、9920のときにシアン色マーク27cを、転写ド
ラム1のアドレス26が40、140、240、…
…、9940のときにマゼンタ色マーク27mを、転写
ドラム1のアドレス26が60、160、260、…
…、9960のときにイエロー色マーク27yを、転写
ドラム1のアドレス26が80、180、280、…
…、9980のときにブラック色マーク27bをそれぞ
れ転写記録する。そして、図6に示すように、基準マー
ク25から各色のマ−ク27c、27m、27y、27
bまでの距離Lc、Lm、Ly、Lbが、図1に示され
ている局所反射光量センサ12(測定距離単位μm)に
よって転写ドラム1の一周分について読み取られ、この
読み取った前記距離Lc、Lm、Ly、Lbと転写ドラ
ム1のアドレス26の差を見ることにより、各色の位置
ズレ量を求めるようにしている。
【0070】なお、この局所反射光量センサ12は、レ
ーザ光を利用して、その正反射光量と拡散反射光量との
比率を検知するもので、本実施例においては、転写ドラ
ム1の表面に光沢のあるフィルムが用いられているた
め、フイルム部分における正反射光量の比率が多くなる
が、トナーにより形成されたマーク部分は凹凸によって
レーザ光が拡散するため、正反射光量の比率が少なくな
るものである。このとき、前記センサ12に用いられる
レーザビームは、転写ドラム1上でμm程度の径になる
ように絞られているため、前記反射光量を数μmの精度
で読み取ることが可能になる。
【0071】次いで、局所反射光量センサ12で測定さ
れた前記距離Lc、Lm、Ly、Lbからは、理想的な
アドレス距離20、40、60、80がそれぞれ減算さ
れ、その変動分データΔLc(Lc−20)、ΔLm
(Lm−40)、ΔLy(Ly−60、ΔLb(Lb−
80)がメモリに格納される。ただし、本実施例におい
ては、前記変動分データΔLc、ΔLm、ΔLy、ΔL
bは、−2、−1、0、+1、+2の中のいずれか1つ
の値を持つものとしてメモリに格納している。
【0072】表1は、前記変動分データΔLc、ΔL
m、ΔLy、ΔLbがメモリに格納されている場合の一
例を示すものである。
【0073】
【表1】
【0074】次に、前記格納された離散的な変動分デー
タΔLc、ΔLm、ΔLy、ΔLbを基にして、1つの
変動分データと次の変動分データとの間を順次補間を行
ない、表2に示すような全ての転写ドラム1のアドレス
26に対して補間された変動分データの対応表を作製す
る。このとき、得られた端数は四捨五入している。
【0075】
【表2】
【0076】このようにして得られた補間された変動分
データは、位置ズレ補正回路内のリードオンリメモリ
(ROM)等に格納される。
【0077】次に、図7は、本実施例に用いられる位置
ズレ補正回路の一例を示すブロック構成図である。な
お、この位置ズレ補正回路は、各色毎に同一の構成を有
するものであるので、図7にはシアン色の位置ズレ補正
回路だけを示しているが、実際には各色毎に前記位置ズ
レ補正回路が設けられているものである。
【0078】図7において、28はビーム検知器、29
は転写ドラム1のドラム駆動モーターの駆動装置、30
はカウンタ、31はリードオンリメモリ(ROM)、3
2は1ライン分のラインメモリ、33はセレクタ、34
−0は走査線毎のラインデータ、34−1は1ライン分
遅延したラインデータ、34−2は2ライン分遅延した
ラインデータ、34−3は3ライン分遅延したラインデ
ータ、34−4は4ライン分遅延したラインデータであ
る。
【0079】そして、ビーム検知器28によって得られ
た信号ラインは、駆動装置29とカウンタ30に入力さ
れ、駆動装置29は入力される信号ラインに応じて転写
ドラム1を正確に回転駆動させる同時に、カウンタ30
は入力される信号ラインをクロック信号として、転写ド
ラム1のアドレス26を生成させる。カウンタ30から
出力された転写ドラム1のアドレス26はROM34に
アドレスとして加えられ、前記ROM34は前記変動分
データΔLcをセレクタ33に供給する。一方、外部か
ら入力される走査線毎のラインデータ34−0は、その
ままセレクタ33に供給されるとともに、第1の1ライ
ン分のラインメモリ32によって1ライン分遅延したラ
インデータ34−1が、同様にして、第1及び第2の1
ライン分のラインメモリ32によって2ライン分遅延し
たラインデータ34−2が、第1乃至第3の1ライン分
のラインメモリ32によって3ライン分遅延したライン
データ34−3、第1乃至第4の1ライン分のラインメ
モリ32によって4ライン分遅延したラインデータ34
−4がそれぞれ形成され、いずれもセレクタ33に供給
される。このとき、セレクタ33において実行される動
作は、次の表3に示すとおりである。
【0080】
【表3】
【0081】前記実行動作により得られたセレクタ33
の出力は、シアン(c)色の単色電子写真プロセス2の
半導体レーザ20cの駆動装置(図示なし)に供給され
る。このとき、半導体レーザ20cは前記セレクタ33
の出力に従ってレーザビーム15cを発生させ、このレ
ーザビーム15は感光体ドラム13cの表面を走査露光
させる。また、図示していないが、シアン(c)色以外
の位置ズレ補正回路においても、シアン(c)色の位置
ズレ補正回路で実行される前記動作と全く同じ動作が実
行されるものである。
【0082】このように、本実施例によれば、各色の感
光体ドラム13c、13m、13y、13b上に静電潜
像を形成させる各色のラインデータ34−0c、34−
0m、34−0y、34−0bは、副走査方向への位置
ズレによって生じた後の位置に対応するそれぞれのライ
ンデータ34−0c、34−0m、34−0y、34−
0bに置き換えられるため、転写ドラム1上の記録用紙
24に転写されたトナー画像においては前記位置ズレが
ないものとなる。しかも、前記トナー画像は、転写ドラ
ム1上の任意の位置において各色の位置ズレが補正され
るため、記録用紙24に記録される画像全体に位置ズレ
の生じない高画質なカラー記録画像を得ることができる
ものである。
【0083】ところで、この位置ズレの補正時におい
て、補正の内容によっては、補正後のラインデータ34
の飛びが発生するようになる。例えば、前記表2におい
て、転写ドラム1のアドレス26が59のときは、変動
分データΔLmが−2であるから、実際には転写ドラム
1のアドレス26が57(59−2)のときのラインデ
ータが書き込まれ、次の転写ドラム1のアドレス26が
60のときは、変動分データΔLmが−1であるから、
実際には転写ドラム1のアドレス26が59(60−
1)のときのラインデータが書き込まれる。従って、転
写ドラム1のアドレス26が58のときのラインデータ
は書き込まれず、前記書き込まれないラインデータによ
り、記録画像中におけるマゼンタ色は、横一本線分が消
えてしまうという画質劣化を生じる。
【0084】このようなラインデータの飛びは、表2に
おいて各所に生じているもので、表2における前記ライ
ンデータの飛びが生じている部分には、変動分データの
後に*を付け、前記ラインデータの飛びが生じているこ
とを表している。
【0085】図8は、前記ラインデータの飛びを解消さ
せるデータ飛び補正回路を含んだ位置ズレ補正回路の一
例を示すブロック構成図である。なお、このデータ飛び
補正回路を含んだ位置ズレ補正回路も、各色毎に同一の
構成を有しているので、図8にはシアン色のデータ飛び
補正回路を含んだ位置ズレ補正回路だけを示している
が、実際には各色毎に前記データ飛び補正回路を含んだ
位置ズレ補正回路が設けられているものである。
【0086】図8において、35は第2のセレクタ、3
6は第3のセレクタ、37は論理和(OR)回路であ
り、その他、図7に示す構成要素と同じ構成要素につい
ては同じ符号を付けている。
【0087】そして、第2のセレクタ35は、ROM3
1から入力される各変動分データΔLc+2、+1、
0、−1、−2に対して、次の表4のように動作する。
【0088】
【表4】
【0089】この場合、前記表2に示されている*付き
の情報は、ROM31内に変動分データΔLc、ΔL
m、ΔLy、ΔLkとともに格納されており、適宜第3
のセレクタ36に出力される。そして、*付きのライン
データであったときには、OR回路37の動作によっ
て、セレクタ33と第2のセレクタ35の各出力の論理
和となるラインデータが選択され、その選択されたライ
ンデータが前記半導体レーザー20cの駆動回路に送ら
れるようになる。このように、本例の位置ズレ補正回路
によれば、位置ズレの発生を補正する際にラインデータ
が飛び、記録画像の画質が劣化することを防ぐことがで
きる。
【0090】なお、前記実施例においては、位置ズレの
原因となる偏心や変形が、転写ドラム1及び各感光体ド
ラム13c、13m、13y、13bだけに生じるもの
として説明してきたが、一般には、ドラム駆動モーター
から転写ドラム1または各感光体ドラム13c、13
m、13y、13bに至るまでの各駆動素子(例えば、
歯車、ベルト、シャフト等)の偏心や変形を考慮する必
要がある。これらの偏心や変形を考慮に入れた場合に
は、各感光体ドラム13c、13m、13y、13b上
の周速度vの変動周期Tは、前記各駆動素子の回転周期
をそれぞれT1、T2、T3、… …、Tnとしたと
き、それらの最小公倍数になる。従って、これらの時間
分の変動を測定し、表2に示すような変動分の表を作成
すれば、前述と同様に前記実施例を実施することができ
る。
【0091】また、前記実施例においては、転写ドラム
に1に設けた基準マーク25を利用して、位置ズレを補
正する方法であったが、前記基準マーク25をわざわざ
設ける代わりに、図6に示す各色のトナー画像のマーク
27c、27m、27y、27bの中の、どれか1つの
色のトナー画像のマークを基準マークに選ぶようにして
もよい。例えば、シアン色のマーク27cを基準マーク
に選んだ場合には、シアン色に関連する変動分データΔ
Lcは全て0になり、他の色に関連する変動分データΔ
Lm、ΔLy、ΔLbは、シアン色のマーク27cから
各色のマーク27m、27y、27bまでの距離をもと
にして作られる。この方法によれば、転写ドラム1上に
予め基準マーク25を設けておく必要がなく、記録用紙
24上の記録画像における各色のトナー画像間の位置ズ
レは発生しないものの、寸法精度が異なっている場合が
あるため、網点により中間調を表現するとき等に前記記
録画像に濃度むらが出る可能性がある。
【0092】ところで、基準マーク25、各色のマーク
27c、27m、27y、27bの形状については、例
えば、米国特許明細書第4、916、547号に開示さ
れているような斜線型のものを併用すれば、副走査方向
の位置ズレだけでなく、主走査方向の位置ズレも同時に
検出することができるものである。
【0093】図9は、副走査方向の位置ズレだけでな
く、主走査方向の位置ズレも同時に補正できる位置ズレ
補正回路の一例を示すブロック構成図である。
【0094】図9において、38はリードオンリメモリ
(ROM)、39はドットメモリ(ラッチ)、40はセ
レクタであり、その他、図7に示された構成要素と同じ
構成要素には同じ符号を付けている。
【0095】そして、ROM38はカウンタ30とセレ
クタ40間に接続され、各2つのドットメモリ39は各
ラインデータ34−0乃至34−4の伝送線路上に挿入
接続されている。
【0096】この位置ズレ補正回路を用いる場合には、
既に述べた位置ズレ補正回路と同様に、転写ドラム1の
周面の長さ方向に沿って前記基準マーク25、各色のマ
ーク27c、27m、27y、27bを設け、転写ドラ
ム1のアドレス26毎の主走査方向の位置ズレをドット
数によって測定し、その測定した変動分データを表2に
示すようにまとめている。このとき、ROM38には転
写ドラム1のアドレス26毎の副走査方向の変動分デー
タ(ここでは、説明を簡単にするために、−1、0、+
1のいずれかであるとする)が、また、各ドットメモリ
39には転写ドラム1のアドレス26毎の主走査方向の
変動分データ(ここでも、説明を簡単にするために、−
1、0、+1のいずれかであるとする)がそれぞれ格納
される。ラインデータ34−0は、1ドットデータ毎に
2つのドットメモリ39に保持され、各ドットメモリ3
9の入出力に生じる各ラインデータ34−0a、34−
0b、34−0cはこの順に主走査方向に1ドットづつ
づれたものになる。また、ラインデータ34−1及び3
4−2についても全く同様で、主走査方向に1ドットづ
つづれたラインデータ34−1a、34−1b、34−
1c及び34−2a、34−2b、34−2cが得られ
るが、各ラインデータ34−0a、34−1a、34−
2aは、この順序で副走査方向に1ラインづつづれたも
のであり、他の各ラインデータ34−0b、34−1
b、34−2b及び34−0c、34−1c、34−2
cについても全く同様である。
【0097】これらラインデータ34−0a乃至34−
2cが供給されるセレクタ40の選択動作は、いかに示
す表5のとおりである。
【0098】
【表5】
【0099】前述のような位置ズレ補正回路を用いれ
ば、転写ドラム1上の任意の位置において、副走査方向
の位置ズレだけではなく、主走査方向の位置ズレも同時
に補正することができる。
【0100】続く、図10は、本発明のフルカラーレー
ザープリンタに用いられる多面鏡の駆動系統を示すブロ
ック構成図であり、副走査方向における走査線間隔以下
の微小な位置ズレについての補正を行なうようにした実
施例を示すものである。
【0101】図10において、41は水晶発振器、42
は比較器、43は駆動モーター21の駆動装置であり、
その他、図2に示された構成要素と同じ構成要素には同
じ符号を付けている。
【0102】そして、前述の実施例においては、副走査
方向における走査線間隔以下の微小な位置ズレについて
の補正は考慮に入れていないものであったが、本実施例
は、前記走査線間隔以下の微小な位置ズレについても補
正を行なうもので、具体的には、多面鏡22の回転速度
を変化させ(実際には位相を制御させ)ることにより、
走査線間隔以下の微小な位置ズレを補正させようとして
いるものである。
【0103】図10に示されている多面鏡の駆動系統の
動作は、次のとおりである。
【0104】まず、水晶発振器41は、多面鏡22の目
標回転数に対応する周波数のクロック信号CLKrを発
生する。比較器42は、駆動モーター21に付随して動
作するパルスエンコーダ(図示なし)からのフィードバ
ック信号CLKfとクロック信号CLKrとの位相を比
較し、その位相差に応じた誤差出力を駆動装置43に供
給する。このとき、駆動装置43は、前記供給された誤
差出力に応じた電力を駆動モーター21に供給し、駆動
モーター21は前記電力に相当したトルクを発生する。
このように、クロック信号CLKrの位相を進ませたり
遅らせたりすれば、多面鏡22の回転数が変化すること
になるが、既知の多面鏡22の駆動系統においては、一
定の回転数を維持することが要求されているために、外
乱トルクによって容易に回転数が変動しないようになっ
ており、多面鏡22の速度(位相)を変化させるには長時
間を要することになる。例えば、既知の多面鏡22の駆
動系統においては、多面鏡22の位相を25度変化させ
るために、100msec程度の時間を必要とするよう
になり、この時間は転写ドラム1の周速度を2500ラ
イン/secとした場合に、250ライン分の長さに相
当するものである。
【0105】また、前述の実施例においては、前記表2
に示すように、転写ドラム1のアドレス26の変動分デ
ータΔLc、ΔLm、ΔLy、ΔLbを転写ドラム1の
アドレス26の整数値で表現しているが、本実施例にお
いては、1ライン以下の変動分データを表すために、以
下の表6に示すような小数点を含んだ表現を用いたもの
である。ただし、本実施例は、小数点を含んだものであ
っても、その値は、+0.5、+0.25、0、−0.
25、−0.5の5種類のライン幅に限定している。
【0106】
【表6】
【0107】なお、表6を作成する場合に注意すべきこ
とは、前述のように多面鏡22の回転数を急激に変化さ
せることが不可能なことであり、この場合に、転写ドラ
ム1のアドレス26の変動分データの0.25ライン分
は、前記クロック信号CLKrの位相差に換算して45
度分になる。従って、変動分データを0.25ライン分
変更させるようにしたときには、前述のように少なくと
も250ライン分については同一のデータを保つ必要が
ある。また、転写ドラム1のアドレス26の変動分が細
かく変化しているときには前記変動分を平滑化する必要
がある。
【0108】次に、図11は、副走査方向における走査
線間隔以下の微小な位置ズレについての補正を行なう位
置ズレ補正回路の一例を示すブロック構成図である。な
お、この位置ズレ補正回路も、各色毎に同一の構成を有
するものであるので、図11はシアン色の前記位置ズレ
補正回路だけを示しているが、実際には各色毎に前記位
置ズレ補正回路が設けられているものである。
【0109】図11において、44はリードオンリメモ
リ(ROM)、45、51はセレクタ、46、48、4
9、50は水晶発振器、47はシフトレジスタである。
【0110】そして、前記位置ズレ補正回路の動作は、
次に述べるとおりである。
【0111】ビーム検知器28によって得られた信号ラ
インは、転写ドラム1のドラム駆動モーターを駆動する
駆動装置29に入力され、転写ドラム1を正確に回転駆
動させると同時に、クロック信号としてカウンタ30に
も入力される。このとき、カウンタ30から出力された
転写ドラム1のアドレス26は、ROM44のアドレス
として加えられ、前記ROM44は前記アドレスに対応
した変動分データΔLcをセレクタ45に出力する。一
方、水晶発振器46は、ライン周波数の8倍の周波数を
有する正確なクロック信号CLKを発生するもので、こ
のクロック信号CLKは、4段のD型フロップフロップ
からなるシフトレジスタ47によって分周され、それぞ
れ5つの分周クロック信号CLK2、CLK1、CLK
0、CLK−1、CLK−2として前記セレクタ45の
各データ端子に入力される。
【0112】また、図12は、前記クロック信号CLK
と5つの分周クロック信号CLK2、CLK1、CLK
0、CLK−1、CLK−2との関係を示すタイムチャ
ートである。図12に示すように、1つの分周クロック
CLK0に対し、他の2つの分周クロックCLK1及び
CLK2は順次位相が45度及び90度進んでおり、別
の2つの分周クロックCLK−1及びCLK−2は順次
位相が45度及び90度遅れている。
【0113】これらの5つの分周クロック信号CLK
2、CLK1、CLK0、CLK−1、CLK−2が入
力されるセレクタ45においては、以下の表7に示すよ
うな選択動作が行なわれる。
【0114】
【表7】
【0115】続く、図13は、多面鏡22の回転位相差
と走査線位置の補正量との関係を示す説明図である。
【0116】図13は、偏心による位置ズレがないとき
の、感光体ドラム13上における走査線位置を示すもの
で、例えば、1つの分周クロック信号CLK0に対して
位相が90度進んでいる分周クロック信号CLK2によ
って駆動モーター21の制御を行なうと、多面鏡22の
回転状態が安定したときには、図12に示すように、走
査線位置が走査線間隔(1ライン)の1/4だけ上方に
ずれた位置になる(なお、ここで、副走査方向は図の下
向き方向とする)。同様に、1つの分周クロック信号C
LK0に対して、位相が45度進んでいる分周クロック
信号CLK1を用いたときには前記走査線間隔の1/8
だけ上方に、位相が45度遅れている分周クロック信号
CLK−1を用いたときには前記走査線間隔の1/8だ
け下方に、位相が90度遅れている分周クロック信号C
LK−2を用いたときには前記走査線間隔の1/4だけ
下方にそれぞれずれた位置になる。このため、前記各色
の変動分データΔLc、ΔLm、ΔLy、ΔLbに基づ
き、図11に示す位置ズレ補正回路を用いて多面鏡22
の回転位相差を制御するようにすれば、転写ドラム1上
の記録用紙24に得られる記録画像の各色のトナー画像
の位置ズレをなくすことができる。
【0117】この場合、前記走査線の位置の補正に伴っ
て、多面鏡22の回転速度が変動するようになり、その
変動は250ラインについて1/8ライン分変化するの
で、1ラインあたりの変化は1/2000ラインにな
る。この変動に伴って画素データの同期クロック信号周
波数を変更しないときには、記録画像の縦線が揃わなく
なる。この記録画像の縦線を揃えるために、この位置ズ
レ補正回路は、セレクタ51に結合されている水晶発振
器48が基準画素クロック信号PICKに相応した周波
数を発生する一方で、同じくセレクタ51に結合されて
いる水晶発振器49及び50が基準画素クロックPIC
Kの周波数のそれぞれ2001/2000及び1999
/2000の周波数のクロック信号PICKf、PIC
Ksを発生しており、また、ROM44は、多面鏡22
の回転位相が45度進んだ時点から250ライン分の間
に第1の信号fを、多面鏡22の回転位相が45度遅れ
た時点から250ライン分の間は第2の信号sをそれぞ
れセレクタ51に供給するようにしている。そして、セ
レクタ51は、第1の信号fが供給されたときは、クロ
ック信号PICKfが、信号sが供給されたときはクロ
ック信号PICKsが画素クロック信号として作用し、
画素データの要求をする。このため、多面鏡22の回転
速度が変動したときにおいても、主走査方向における位
置ズレの発生はなくなるようになる。
【0118】このように、本実施例によれば、各色のト
ナー画像間に発生する走査線以下の微小な位置ズレを転
写ドラム1上の任意の位置で補正することができる。
【0119】なお、本実施例においては、クロック信号
CLKの位相を−90度乃至+90度の範囲内で変化さ
せ、走査線を走査線間隔に換算して、副走査方向に−1
/4乃至+1/4ラインの範囲内で補正できるようにし
たれいについて説明したが、本発明におけるクロック信
号CLKの位相変化範囲は前記範囲に限られるものでは
なく、どのような位相変化範囲を選択しても構わない。
例えば、クロック信号CLKの位相を−360度乃至+
360度の範囲内で変化させるようにして、この副走査
方向のラインの位置ズレの補正手段を微調整に用い、ま
た、前述の実施例で述べた副走査方向の走査線間隔毎の
位置ズレの補正手段を粗調整に用いるようにし、さら
に、主走査方向の位置ズレの補正手段を前記各手段に組
み合わて用いることもできる。
【0120】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
転写ドラム1上の各色のトナー画像の位置ズレに応じ
て、感光体ドラム13の表面を露光させるラインデータ
のアドレスを各ライン毎に変更できるので、転写ドラム
1上全面に渡って前記位置ズレを補正することができ、
高画質なフルカラー記録画像を得ることが可能になる。
【0121】また、レーザービーム15を走査する多面
鏡22の回転位相を制御することにより、走査線の位置
を微調整できるので、走査線間隔以下の微小な位置ズレ
も補正することができ、さらに、高精細なフルカラー記
録画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるフルカラーレーザプリンタの一
実施例を示す概要構成図である。
【図2】図1において用いられる1つの単色電子写真プ
ロセスの一例を示す概要構成図である。
【図3】転写ドラム1または各感光体ドラム13に前記
偏心や変形が生じていて、その周速度が変動する理由を
示す動作説明図である。
【図4】感光体ドラム13cを駆動させた場合における
転写ドラム1と感光体ドラム13mの周速度vが変動す
る理由を示す動作説明図である。
【図5】本実施例に用いられる転写ドラム1を示す構成
図である。
【図6】周速度の変動を計測する場合に用いられる、転
写ドラム1に記録される各色マークの一例を示す説明図
である。
【図7】本実施例に用いられる位置ズレ補正回路の一例
を示すブロック構成図である。
【図8】ラインデータの飛びを解消させるデータ飛び補
正回路を含んだ位置ズレ補正回路の一例を示すブロック
構成図である。
【図9】副走査方向の位置ズレだけでなく、主走査方向
の位置ズレも同時に補正できる位置ズレ補正回路の一例
を示すブロック構成図である。
【図10】本発明のフルカラーレーザープリンタに用い
られる多面鏡の駆動系統を示すブロック構成図である。
【図11】副走査方向における走査線間隔以下の微小な
位置ズレについての補正を行なう位置ズレ補正回路の一
例を示すブロック構成図である。
【図12】クロック信号とその分周クロック信号との関
係を示すタイムチャートである。
【図13】多面鏡22の回転位相差と走査線位置の補正
量との関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 転写ドラム 2 シアン(c)色の単色電子写真プロセス 3 マゼンタ(m)色の単色電子写真プロセス 4 イエロー(y)色の単色電子写真プロセス 5 ブラック(b)色の単色電子写真プロセス 6 記録用紙カセット 7 記録用紙用帯電器 8 記録用紙用除電器 9 分離爪 10 定着器 11 転写ドラムクリーナ 12 局所反射光量センサ 13 感光体ドラム 14 帯電器 15 露光用レーザービーム 16 現像機 17 転写器 18 感光体ドラム用除電器 19 感光体ドラムクリーナ 20 半導体レーザー 21 駆動モーター 22 多面鏡 23 反射ミラー 24 記録用紙 25 基準マーク 26 転写ドラム1のアドレス 27 色マーク 28 ビーム検知器 29 転写ドラム駆動モーターの駆動装置 30 カウンタ 31、38、44 リードオンリメモリ(ROM) 32 1ライン分のラインメモリ 33、35、36、40、45、51 セレクタ 34 ラインデータ 37 論理和(OR)回路 39 ドットメモリ(ラッチ) 41、46、48、49、50 水晶発振器 42 比較器 43 駆動装置 47 シフトレジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // G03G 15/00 301

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録用紙を搬送させる転写ドラムと、前
    記転写ドラムの周囲に配置され、各色の単色トナー像を
    形成させる複数の単色電子写真プロセスとからなり、前
    記複数の単色電子写真プロセスで得られた転写像を前記
    転写ドラム上の記録用紙において重ね合わせ、前記記録
    用紙にフルカラー画像を記録させるフルカラー画像記録
    装置において、前記各単色電子写真プロセスにおける種
    々の周期動作の最小公倍数に該当した時間内に、前記転
    写ドラム上の前記各色の位置ずれ量の測定を行ない、こ
    の測定した位置ずれ量から各走査線毎のアドレスオフセ
    ットデータを計算してこの計算結果を予めメモリに記憶
    させ、転写ドラムの駆動時に、各走査線に対応したアド
    レスオフセットデータを前記メモリから読み出し、この
    読み出したデータに基づいて前記各走査線上の画素の主
    走査方向及び副走査方向のアドレスを補正させることを
    特徴とするフルカラー画像記録装置。
  2. 【請求項2】 前記アドレスオフセットデータに基づく
    画素の副走査方向のアドレス補正時に、記録すべきライ
    ンアドレスが飛んでしまって記録できないような画素デ
    ータが得られたときは、次のアドレスデータとの論理和
    を出力することを特徴とする請求項1記載のフルカラー
    画像記録装置。
  3. 【請求項3】 前記アドレスオフセットデータに基づく
    画素の主走査方向及び副走査方向のアドレス補正時に、
    走査線の間隔が拡がる場合には露光用のレーザービーム
    の強度を強くし、走査線の間隔が狭まる場合には前記レ
    ーザービームの強度を弱くするように制御することを特
    徴とする請求項1記載のフルカラー画像記録装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも感光体ドラム、クロック信号
    により駆動されるモータ、前記モータにより回転される
    多面鏡、記録すべき画像信号を前記回転する多面鏡を介
    して前記感光体ドラム上に投射露光させる露光手段をそ
    れぞれ備え、各色の単色トナー像を形成させる複数の単
    色電子写真プロセスと、記録用紙を搬送させる転写ドラ
    ムとからなり、前記転写ドラムの周囲に配置された前記
    複数の単色電子写真プロセスで得られた転写像を前記転
    写ドラム上の記録用紙において重ね合わせ、前記記録用
    紙にフルカラー画像を記録させるフルカラー画像記録装
    置において、前記各単色電子写真プロセスにおける種々
    の周期動作の最小公倍数に該当した時間内に、前記転写
    ドラム上の前記各色の位置ずれ量の測定を行ない、この
    測定した前記各色の位置ずれ量から各走査線毎のアドレ
    スオフセットデータを計算してこの計算結果を予めメモ
    リに記憶させると同時に、前記複数の単色電子写真プロ
    セスの前記多面鏡における各走査線毎の回転位相補正デ
    ータを計算してメモリに記憶させ、転写ドラムの駆動時
    に、各走査線に対応したアドレスオフセットデータを前
    記メモリから読み出し、この読み出したデータに基づい
    て前記各走査線上の画素の主走査方向及び副走査方向の
    アドレスを補正させるとともに、各走査線に対応した前
    記多面鏡における回転位相補正データを前記メモリから
    読み出し、この読み出した補正データに基づいて多面鏡
    モータに供給されるクロック信号の位相及び画素データ
    の同期クロック信号の周波数を変化させ、前記各走査線
    上の画素データの副走査方向の微小な各色間の位置ズレ
    を補正させることを特徴とするフルカラー画像記録装
    置。
  5. 【請求項5】 前記各走査線上の画素データの副走査方
    向の微小な各色間の位置ズレとともに、主走査方向の微
    小な位置ズレも補正するようにしたことを特徴とする請
    求項4記載のフルカラー画像記録装置。
JP4233840A 1992-09-01 1992-09-01 フルカラー画像記録装置 Pending JPH0679917A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5887230A (en) * 1996-08-13 1999-03-23 Fuji Xerox Co., Ltd. Drive mechanisms for use with drum-like image forming members and drum-like image forming members driven thereby
WO1999021054A2 (en) * 1997-10-17 1999-04-29 Imation Corp. Image plane registration system for electrographic systems
JP2012142923A (ja) * 2010-12-17 2012-07-26 Canon Inc 画像形成装置

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