JPH10232357A - 光走査装置 - Google Patents

光走査装置

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Publication number
JPH10232357A
JPH10232357A JP9342585A JP34258597A JPH10232357A JP H10232357 A JPH10232357 A JP H10232357A JP 9342585 A JP9342585 A JP 9342585A JP 34258597 A JP34258597 A JP 34258597A JP H10232357 A JPH10232357 A JP H10232357A
Authority
JP
Japan
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light beam
predetermined
image
light
scanning
Prior art date
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Pending
Application number
JP9342585A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayoshi Suzuki
孝義 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
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Priority to US08/990,531 priority patent/US5930019A/en
Publication of JPH10232357A publication Critical patent/JPH10232357A/ja
Priority to US09/309,911 priority patent/US6038051A/en
Priority to US09/490,077 priority patent/US6172788B1/en
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の光ビームによって形成された画像のつ
なぎめにおける画質を低下させないようにする。 【解決手段】 SOSセンサ34aからのSOS信号を
入力してからSOSセンサ34aからのSOS信号を入
力するまでの、PLLシンセサイザは、一定数のクロッ
クを発振する。このクロックに基づいて作成された画像
クロックに基づいて、レーザーダイオード12a、12
bが照射されるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光走査装置に係
り、より詳しくは、複数の光ビームを照射し、かつ、該
照射された複数の光ビームを1つの偏向手段により偏向
すると共に、該偏向された複数の光ビームにより感光体
の1本の走査ラインを分割して走査する光走査装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、2つのレーザービームを照射
し、かつ、該照射された2つのレーザービームを1つの
ポリゴンミラーにより偏向すると共に、該偏向された2
つのレーザービームにより感光体の走査ラインを分割し
て走査する光走査装置が提案されている(特開昭63−
47718号公報)。
【0003】この光走査装置では、一方のレーザービー
ムで感光体の画像領域の前半部分を走査し、他方のレー
ザービームで感光体の画像領域の後半部分を走査する。
このように走査ラインを2つのレーザービームで分割走
査することにより、ポリゴンミラーの面数を増やして印
字速度を向上させることが可能になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、走査ライン
を2つのレーザービームで分割走査するために、できあ
がった画像は、各レーザービームで作成された複数の画
像で構成される。
【0005】ここで、各レーザービームは、互いに異な
る位置に配置された複数の光源から発生され、かつ、異
なる経路を経て感光体に到達する。このため、温度変
化、振動や衝撃等の外部要因により光源の配置位置、光
源を構成する部品の位置、経路上に配置された光学系の
位置等が変位して、レーザービームの経路が予め定めた
経路からずれることがある。
【0006】このように、レーザービームの経路がずれ
ると、各レーザービームで作成された複数の画像のつな
ぎ目において画像の不連続が発生し、画質が著しく低下
する。
【0007】また、ポリゴンミラーの回転速度にむらが
発生すると、各レーザービームで作成された複数の画像
のドット位置の走査ライン方向の間隔が走査ライン毎に
変動する。一方、各画像の最初のドット位置は、所定の
センサからの開始タイミング信号に基づいて定まるた
め、固定される。よって、複数の画像のつなぎ目におい
て画質が著しく低下する。
【0008】本発明は、上記事実に鑑み成されたもの
で、光ビームの経路が予め定めた経路からずれたり、偏
向手段の偏向速度にむらが発生しても複数の光ビームに
よって形成された画像のつなぎめにおける画質を低下さ
せることのない光走査装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の発明は、複数の光ビームを照射し、か
つ、該照射された複数の光ビームを1つの偏向手段によ
り偏向すると共に、該偏向された複数の光ビームにより
感光体の1本の走査ラインを分割して走査する光走査装
置であって、前記走査ラインが走査される際に前記感光
体の画像形成可能領域に最初に入射する位置以前の予め
定められた位置及び最後に入射する位置以後の予め定め
られた位置の少なくとも一方を通過する光ビームを検知
する検知手段と、前記検知手段により光ビームが検知さ
れてから再度光ビームが検知されるまでの間、一定数の
クロックを発振する発振手段と、前記発振手段により発
振されたクロックに基づいて、前記複数の光ビームが照
射されるように調整する調整手段と、を備えている。
【0010】請求項2記載の発明は、複数の光ビームを
照射し、かつ、該照射された複数の光ビームを1つの偏
向手段により偏向すると共に、該偏向された複数の光ビ
ームにより感光体の1本の走査ラインを分割して走査す
る光走査装置であって、前記複数の光ビームの中の所定
の光ビーム及び該所定の光ビームに隣接する他の光ビー
ムによって前記走査ラインが1回走査されて形成される
一方の画像形成可能領域の先端ドットと他方の画像形成
可能領域の後端ドットとの前記走査ライン方向の最短距
離の情報に基づいて、該最短距離が所定値となるように
前記所定の光ビーム及び前記他の光ビームの少なくとも
一方の照射タイミングを調整する調整手段を備えてい
る。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、前記走査ラインが走査される際に前記感光
体の画像形成可能領域に最初に入射する位置以前の予め
定められた第1の位置及び最後に入射する位置以後の予
め定められた第2の位置を通過する光ビームを検知する
検知手段と、前記走査ラインが1回走査される際前記第
1の位置及び前記第2の位置の少なくとも一方を通過す
る光ビームが検知されてから再度前記第1の位置及び前
記第2の位置の少なくとも一方を通過する光ビームが検
知されるまでの間、一定数のクロックを発振する発振手
段と、前記走査ラインが1回走査される際に前記第1の
位置を通過する光ビームが検知されてから前記第2の位
置を通過する光ビームが検知されるまでの間に発振され
たクロックを計数する計数手段と、を更に備え、前記調
整手段は、前記計数されたクロックの数と予め定めた数
とを比較すると共に、該比較結果に基づいて、該最短距
離が所定値となるように前記所定の光ビーム及び前記他
の光ビームの少なくとも一方の照射タイミングを調整す
ることを特徴とする。
【0012】請求項4記載の発明は、複数の光ビームを
照射し、かつ、該照射された複数の光ビームを1つの偏
向手段により偏向すると共に、該偏向された複数の光ビ
ームにより感光体の1本の走査ラインを分割して走査す
る光走査装置であって、前記複数の光ビームによって前
記走査ラインが走査されて形成される画像形成可能領域
各々に対応する画像データを複数の走査ライン分記憶す
る記憶手段と、前記走査ラインが1回走査されることに
よって前記複数の光ビームの中の所定の光ビームと該所
定の光ビームに隣接する他の光ビームとによって走査さ
れる各々の走査ラインの間隔が所定値以上の場合、前記
間隔が前記所定値以内となるように、前記所定の光ビー
ム及び前記他の光ビームの前記画像データを前記記憶手
段から選択的に読み出すと共に前記走査ラインが走査さ
れる際、該読み出した各々の画像データに基づいて前記
所定の光ビーム及び前記他の光ビームの各々が照射され
るように調整する調整手段と、を備えている。
【0013】請求項5記載の発明は、複数の光ビームを
照射し、かつ、該照射された複数の光ビームを1つの偏
向手段により偏向すると共に、該偏向された複数の光ビ
ームにより感光体の1本の走査ラインを分割して走査す
る光走査装置であって、前記走査ラインが1回走査され
ることによって前記複数の光ビームの中の所定の光ビー
ムと該所定の光ビームに隣接する他の光ビームとによっ
て走査される各々の走査ラインの間隔が所定値未満の場
合に、前記走査ラインが走査される際、前記所定の光ビ
ーム及び前記他の光ビームによって重複して走査される
画像形成可能領域が設けられると共に、該画像形成可能
領域に入射する所定の光ビーム及び前記他の光ビームの
入射光量の1ドット分の合計が該画像形成可能領域以外
の画像形成可能領域に入射する前記所定の光ビーム又は
前記他の光ビームの1ドット分の入射光量と略等しくな
るように調整する調整手段と、を備えている。
【0014】請求項6記載の発明は、請求項4又は請求
項5記載の発明において、前記複数の光ビームによって
前記感光体が1回走査されることによって前記感光体の
画像形成可能領域に最初に入射する位置以前の予め定め
られた位置及び最後に入射する位置以後の予め定められ
た位置を通過する光ビームを受光する受光手段を更に備
え、前記調整手段は、前記走査ラインが1回走査される
ことによる前記受光手段の受光状態に基づいて、前記間
隔が所定値以上か否かを判断することを特徴とする。
【0015】請求項7記載の発明は、前記偏向手段の前
記複数の光ビームを偏向する偏向面に入射する光ビーム
の前記走査方向のビーム径の長さが該偏向面の前記走査
方向の長さ以上であることを特徴とする。
【0016】即ち、請求項1記載の発明に係る光走査装
置は、複数の光ビームを照射し、かつ、該照射された複
数の光ビームを1つの偏向手段により偏向すると共に、
該偏向された複数の光ビームにより感光体の1本の走査
ラインを分割して走査する。なお、偏向手段には、ポリ
ゴンミラー、ガルバノメータミラー等がある。
【0017】ここで、複数の光ビームを1つの偏向手段
により偏向するので、複数の光ビームを複数の偏向手段
により各1つ偏向する場合のように、複数の偏向手段間
の各光ビームの偏向角度のばらつきが発生することがな
い。
【0018】また、請求項7記載の発明のように、偏向
手段の複数の光ビームを偏向する偏向面に入射する光ビ
ームの走査方向のビーム径の長さが該偏向面の走査方向
の長さ以上とすると、偏向面内に局所的に光ビームの偏
向角が他の部位と相違する部位が発生しても、該部位を
含んだ広い偏向面で複数の光ビームを偏向するので、該
部位で反射した光ビームが全体の光ビームのごく一部と
なり誤差を小さくすることができる。
【0019】検知手段は、走査ラインが走査される際に
感光体の画像形成可能領域に最初に入射する位置以前の
予め定められた位置及び最後に入射する位置以後の予め
定められた位置の少なくとも一方を通過する光ビームを
検知する。
【0020】即ち、検知手段によって光ビームを検知す
る態様には、上記画像形成可能領域に最初に入射する位
置以前の予め定められた位置を通過する光ビームを検知
する第1の態様、上記画像形成可能領域に最後に入射す
る位置以後の予め定められた位置を通過する光ビームを
検知する第2の態様、及び、上記画像形成可能領域に最
初に入射する位置以前の予め定められた位置及び最後に
入射する位置以後の予め定められた位置を通過する光ビ
ームを検知する第3の態様の3種類がある。
【0021】発振手段は、検知手段により光ビームが検
知されてから再度光ビームが検知されるまでの間、一定
数のクロックを発振する。即ち、第1の態様の場合で
は、発振手段は、上記画像形成可能領域に最初に入射す
る位置以前の予め定められた位置を通過する光ビームが
検知されてから再度光ビームが検知されるまでの間、一
定数のクロックを発振する。第2の態様の場合では、上
記画像形成可能領域に最後に入射する位置以後の予め定
められた位置を通過する光ビームが検知されてから再度
光ビームが検知されるまでの間、一定数のクロックを発
振する。
【0022】そして、調整手段は、発振手段により発振
されたクロックに基づいて、複数の光ビームが照射され
るように調整する。
【0023】このように、走査ラインが走査される際に
感光体の画像形成可能領域に最初に入射する位置以前の
予め定められた位置及び最後に入射する位置以後の予め
定められた位置の少なくとも一方を通過する光ビームが
検知されてから再度光ビームが検知されるまでの間、一
定数のクロックを発振すると、複数の走査ラインが走査
される各々において一定数のクロックが発振される。
【0024】そして、発振されたクロックに基づいて複
数の光ビームを照射するので、偏向手段に上記偏向の速
度にむらが生じても、複数の走査ラインが走査される各
々において一定間隔にドットを形成することができる。
このため、複数の光ビームにより形成される画像の各々
に不連続なつなぎ目が発生することを防止することがで
きる。
【0025】請求項2記載の発明に係る光走査装置は、
請求項1記載の発明の光走査装置と同様に、複数の光ビ
ームを照射し、かつ、該照射された複数の光ビームを1
つの偏向手段により偏向すると共に、該偏向された複数
の光ビームにより感光体の1本の走査ラインを分割して
走査する。
【0026】そして、調整手段は、複数の光ビームの中
の所定の光ビーム及び該所定の光ビームに隣接する他の
光ビームによって走査ラインが1回走査されて形成され
る一方の画像形成可能領域の先端ドットと他方の画像形
成可能領域の後端ドットとの走査ライン方向の最短距離
の情報に基づいて、該最短距離が所定値となるように所
定の光ビーム及び他の光ビームの少なくとも一方の照射
タイミングを調整する。
【0027】ここで、上記先端ドットと上記後端ドット
との走査ライン方向の最短距離の情報は、次のように求
めることができる。
【0028】第1に、複数の光ビームにより走査ライン
を走査して、走査ライン方向及び該方向と直交する方向
に所定のパターンの画像を形成し、形成した画像を画像
読取手段(CCDセンサ)により読み取り、読み取った
画像に基づいて、上記情報を求める。
【0029】第2に、請求項3記載の発明のように、検
知手段により走査ラインが走査される際に感光体の画像
形成可能領域に最初に入射する位置以前の予め定められ
た第1の位置及び最後に入射する位置以後の予め定めら
れた第2の位置を通過する光ビームを検知し、発振手段
により走査ラインが1回走査される際第1の位置及び第
2の位置の少なくとも一方を通過する光ビームが検知さ
れてから再度第1の位置及び第2の位置の少なくとも一
方を通過する光ビームが検知されるまでの間、一定数の
クロックを発振し、計数手段により走査ラインが1回走
査される際に第1の位置を通過する光ビームが検知され
てから第2の位置を通過する光ビームが検知されるまで
の間に発振されたクロックを計数する。そして、計数さ
れたクロックの数と予め定めた数とを比較すると、該比
較結果は、上記先端ドットと上記後端ドットとの走査ラ
イン方向の最短距離の情報に対応する。即ち、複数の光
ビームのビーム経路が適正であれば、上記クロック数
は、予め定めた数と一致する。しかし、複数の光ビーム
のビーム経路が適正なビーム経路からずれると、上記ク
ロック数は、予め定めた数と一致せず、この差が上記最
短距離の情報に対応する。
【0030】ここで、所定の光ビーム及び他の光ビーム
によって走査ラインが1回走査されて形成される一方の
画像形成可能領域の先端ドットと他方の画像形成可能領
域の後端ドットとの走査ライン方向の最短距離の情報
は、複数の光ビームにより形成される画像の各々のつな
ぎ目のずれ量に対応する。よって、該最短距離が所定値
となるようにするので、複数の光ビームにより形成され
る画像の各々に不連続なつなぎ目が発生することを防止
することができる。
【0031】請求項4記載の発明に係る光走査装置は、
請求項1記載の発明の光走査装置と同様に、複数の光ビ
ームを照射し、かつ、該照射された複数の光ビームを1
つの偏向手段により偏向すると共に、該偏向された複数
の光ビームにより感光体の1本の走査ラインを分割して
走査する。
【0032】記憶手段は、複数の光ビームによって走査
ラインが走査されて形成される画像形成可能領域各々に
対応する画像データを複数の走査ライン分記憶する。
【0033】ここで、記憶手段は、複数の光ビームによ
って走査ラインが走査されて形成される画像形成可能領
域各々に対応する画像データを一括して記憶する第1の
記憶手段と、第1の記憶手段から読み出されかつ複数の
光ビームによって走査ラインが走査されて形成される画
像形成可能領域各々に対応する画像データを複数の光ビ
ーム各々に対応して記憶する複数の第2の記憶手段と、
により構成するようにしてもよい。
【0034】調整手段は、走査ラインが1回走査される
ことによって複数の光ビームの中の所定の光ビームと該
所定の光ビームに隣接する他の光ビームとによって走査
される各々の走査ラインの間隔が所定値以上の場合、間
隔が所定値以内となるように、所定の光ビーム及び他の
光ビームの画像データを記憶手段から選択的に読み出す
と共に、走査ラインが走査される際、該読み出した各々
の画像データに基づいて所定の光ビーム及び他の光ビー
ムの各々が照射されるように調整する。
【0035】ここで、所定値は、走査ラインが複数回走
査されることによって所定の光ビーム又は他の光ビーム
によって走査される複数の走査ラインの隣接する走査ラ
インの間隔である。
【0036】このように、走査ラインが1回走査される
ことによって所定の光ビームと該所定の光ビームに隣接
する他の光ビームとによって走査される各々の走査ライ
ンの間隔は、複数の光ビームにより形成される画像の各
々のつなぎ目のずれ量に相当し、該間隔が所定値以上の
場合、該間隔が所定値以内となるようにしているので、
複数の光ビームにより形成される画像の各々に不連続な
つなぎ目が発生することを防止することができる。
【0037】ここで、上記走査ラインを、例えば、主走
査ラインとすると、請求項2(請求項3)記載の発明
は、複数の光ビームにより形成される画像の各々の不連
続なつなぎ目の主走査方向のずれをなくすように調整す
ることができるのに対し、請求項4記載の発明は、複数
の光ビームにより形成される画像の各々の不連続なつな
ぎ目の副走査方向のずれをなくすように調整することが
できる。
【0038】請求項5記載の発明に係る光走査装置は、
請求項1記載の発明の光走査装置と同様に、複数の光ビ
ームを照射し、かつ、該照射された複数の光ビームを1
つの偏向手段により偏向すると共に、該偏向された複数
の光ビームにより感光体の1本の走査ラインを分割して
走査する。
【0039】そして、調整手段は、走査ラインが1回走
査されることによって複数の光ビームの中の所定の光ビ
ームと該所定の光ビームに隣接する他の光ビームとによ
って走査される各々の走査ラインの間隔が所定値未満の
場合に、走査ラインが走査される際、所定の光ビーム及
び他の光ビームによって重複して走査される画像形成可
能領域が設けられると共に、該画像形成可能領域に入射
する所定の光ビーム及び他の光ビームの入射光量の1ド
ット分の合計が該画像形成可能領域以外の画像形成領域
領域に入射する所定の光ビーム又は他の光ビームの1ド
ット分の入射光量と略等しくなるように調整する。
【0040】なお、調整手段は、上記のように調整する
のに、所定の光ビーム及び他の光ビームの発光強度又は
発光間隔を調整するようにしてもよい。
【0041】ここで、所定値は、上記と同様、走査ライ
ンが複数回走査されることによって所定の光ビーム又は
他の光ビームによって走査される複数の走査ラインの隣
接する走査ラインの間隔である。
【0042】このように、上記間隔が所定値未満の場合
に、重複して走査される画像形成可能領域を設けるの
で、所定の光ビームにより形成され画像形成可能領域と
他の光ビームにより形成される画像形成可能領域とが連
続し、かつ、該画像形成可能領域に入射する所定の光ビ
ーム及び他の光ビームの入射光量の1ドット分の合計が
該画像形成可能領域以外の画像形成領域領域に入射する
所定の光ビーム又は他の光ビームの1ドット分の入射光
量と略等しくなるように調整するので、重複して走査さ
れる画像形成可能領域と該画像形成可能領域以外の画像
形成領域領域との境目を認識されないようにすることが
できる。
【0043】ここで、上記間隔は、次のように求めるこ
とができる。第1に、複数の光ビームにより走査ライン
を走査して、走査ライン方向及び該方向と直交する方向
に所定のパターンの画像を形成し、形成した画像を画像
読取手段(CCDセンサ)により読み取り、読み取った
画像に基づいて、上記間隔を求める。
【0044】第2に、請求項6記載の発明のように、受
光手段により複数の光ビームによって感光体が1回走査
されることによって感光体の画像形成可能領域に最初に
入射する位置以前の予め定められた位置及び最後に入射
する位置以後の予め定められた位置を通過する光ビーム
を受光し、走査ラインが1回走査されることによる受光
手段の受光状態に基づいて、間隔を求める。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0046】本形態に係る光走査装置は、図1に示すよ
うに、レーザダイオード12a、12bを備えている。
なお、レーザダイオード12aから照射されたレーザビ
ームをレーザビームAといい、レーザダイオード12b
から照射されたレーザビームをレーザビームBというこ
とにする。
【0047】レーザダイオード12aの光軸上には、レ
ーザダイオード12aに近いほうから順にコリメータレ
ンズ14a、スリット16a、シリンダレンズ18a、
及び反射ミラー20aが配置され、レーザダイオード1
2bの光軸上には、レーザダイオード12bに近いほう
から順に、コリメータレンズ14b、スリット16b、
シリンダレンズ18b、及び反射ミラー20bが配置さ
れている。
【0048】レーザダイオード12a、12bの各々の
光軸上には更に、反射ミラー20a、反射ミラー20b
に近いほうから順に、fθレンズ28(第1のレンズ2
6、第2のレンズ24)、ポリゴンミラー22が配置さ
れている。なお、ポリゴンミラー22により反射(偏
向)されたレーザビームA、Bは再度、fθレンズ28
(第2のレンズ24、第1のレンズ26)を透過する。
また、ポリゴンミラー22の各偏向面の走査ライン方向
の長さは、該偏向面に入射する際のレーザビームA、B
の走査ライン方向のビーム径の長さより短くなっている
(所謂、オーバーフィルド系)。なお、以下、走査ライ
ン方向を主走査方向といい、走査ライン方向と直交する
方向を副走査方向という。
【0049】レーザダイオード12a、12bの各々の
光軸上には更に、fθレンズ28に近いほうから順に、
シリンダミラー30及び感光体36が配置されている。
【0050】レーザビームAによって感光体36が走査
される際に感光体36の画像領域に最初に入射する位置
以前の予め定められた位置には、ミラー32aが配置さ
れている。ミラー32aによって反射されたレーザービ
ームAの光軸上には、検知手段としてのスタートオブス
キャン(以下、SOSという)センサ34aが配置され
ている。
【0051】レーザビームBによって感光体36が走査
される際に感光体36の画像領域に最後にレーザビーム
Bが入射する位置以後の予め定められた位置には、ミラ
ー32bが配置されている。ミラー32bによって反射
されたレーザービームBの光軸上には、検知手段として
のエンドオブスキャン(以下、EOSという)センサ3
4bが配置されている。
【0052】次に、本形態の光走査装置の制御系を説明
する。本制御系は、図2に示すように、図示しない複数
のCPUにより構成され、光走査装置の稼働を制御す
る、調整手段としての制御回路100を備えている。
【0053】制御回路100には、SOSセンサ34
a、EOSセンサ34b、画像形成処理回路200、及
び補正回路300が接続されている。画像形成処理回路
200には、レーザダイオード12a、12b、及び補
正回路300が接続されている。なお、補正回路300
には、SOSセンサ34aが接続されている。
【0054】次に、画像形成処理回路200を説明す
る。画像形成処理回路200は、図3に示すように、図
示しないプリンタインターフェースユニット(又はイメ
ージ入力装置)から送られてくるラスタ状の画像テータ
を加工する画像処理装置42を備えている。
【0055】画像処理装置42には、制御回路100内
に備えられ、かつ、画像処理クロック(PCLK)及び
画像処理走査開始信号(PSOS)を発振する図示しな
い発振器、及び記憶手段(第1の記憶手段)としてのイ
メージメモリ44が接続されている。なお、イメージメ
モリ44は、記憶容量が、数ライン分のメモリ(例え
ば、半導体で構成されている)や数百ページ分のディス
ク装置(磁気ディスクや光ディスク等)で構成してもよ
い。
【0056】イメージメモリ44には、上記発振器、制
御回路100、補正回路300、及び、記憶手段(第2
の記憶手段)としてのギャップメモリ46a、46bが
接続されている。
【0057】ギャップメモリ46aには、制御回路10
0、補正回路300、及びスクリーンジェネレータ48
aが接続され、スクリーンジェネレータ48aには、レ
ーザーダイオードドライバ50aが接続されている。レ
ーザーダイオードドライバ50aには、制御回路10
0、及びレーザダイオード12aが接続されている。
【0058】ギャップメモリ46bには、制御回路10
0、補正回路300、及びスクリーンジェネレータ48
bが接続され、スクリーンジェネレータ48bには、レ
ーザーダイオードドライバ50bが接続されている。レ
ーザーダイオードドライバ50bには、制御回路10
0、及びレーザダイオード12bが接続されている。
【0059】ここで、イメージメモリ44を説明する。
イメージメモリ44には、図4に示すように、画像処理
クロック(PCLK)及び画像処理走査開始信号(PS
OS)によって1走査ライン単位で画像データ(PDA
TA)の書き込みが行われる。また、イメージメモリ4
4は、制御回路100からの制御信号AB44によって画
像データが最初に読み出されるアドレス(本形態は2つ
のアドレス)及び読み出されるデータ数が指定される。
なお、このアドレス及びデータ数は、制御回路100内
の図示しないレジスタに記憶されている。そして、複数
の読み出し画像クロック(VCLKA,VCLKB)及
び書き込みタイミング制御信号(DELAYA,DEL
AYB)によって、上記指定されたアドレスを最初のア
ドレスとし、かつ、指定されたデータ数分、独立に画像
データ(DATA−A、DATA−B)が読み出され
る。
【0060】本形態では、1走査ラインの画像形成領域
内の画像データは6951としている。そして、制御信
号AB44に従い、画像データDATA−Aは、アドレス
1〜3475により定められる位置に記憶された合計3
475ドット分の画像データで構成され、画像データD
ATA−Bは、アドレス3476〜6951により定め
られる位置に記憶された合計3476ドット分の画像デ
ータで構成されることになる。
【0061】次に、ギャップメモリ46a、46bを説
明する。ギャップメモリ46aは、図5(1)に示すよ
うに、画像データDATA−Aを、複数(本形態では6
つの)の走査ライン(〜参照)分記憶し、ギャップ
メモリ46bは、図5(2)に示すように、画像データ
DATA−Bを複数(本形態では5つ)の走査ライン
(〜参照)分記憶する。
【0062】ギャップメモリ46a、46bからは、そ
れぞれ制御回路100からの制御信号A46、B46によっ
て、複数の走査ライン分記憶した画像データDATA−
A、DATA−Bの内、読み出される画像データDAT
A−A、DATA−Bが選択される。
【0063】次に、補正回路300を説明する。補正回
路300は、図6に示すように、発振手段としてのPL
L(Phase-Locked-Loop )シンセサイザ75を備えてい
る。PLLシンセサイザ75は、SOSセンサ34aに
接続された位相比較器70を備えている。位相比較器7
0には、ローパスフィルタ(L.P.F)72が接続さ
れ、ローパスフィルタ72には、電圧制御発振回路
(V.C.O)74が接続され、電圧制御発振回路74
には、分周器76が接続され、分周器76には、位相比
較器70が接続されている。
【0064】PLLシンセサイザ75の電圧制御発振回
路74と分周器76との間には、遅延コントローラ78
a、78b、及び1/8カウンタ80a、80bが接続
されている。
【0065】遅延コントローラ78aには、SOSセン
サ34a、1/8カウンタ80a、画像形成処理回路2
00、及び制御回路100が接続され、遅延コントロー
ラ78bには、SOSセンサ34a、1/8カウンタ8
0b、画像形成処理回路200、及び制御回路100が
接続されている。
【0066】次に、SOSセンサ34a、EOSセンサ
34bを説明するが、各々同一の構成となっているの
で、以下、SOSセンサ34aのみを説明する。
【0067】SOSセンサ34aは、図7に示すよう
に、レーザビームAの走査ラインと直交する副走査方向
に複数(本形態では、2つ)配置され、かつ、SOSセ
ンサ34aに入射するレーザビームAを受光する2つ
の、受光手段としての受光素子(フォトダイオード)8
2N1 、82N2 により構成されている。なお、受光素
子82N1 、82N2 は、レーザビームを受光すると、
受光量に比例した強度の信号を出力する。
【0068】次に、制御回路100を説明する。制御回
路100は、前述したように、光走査装置の稼働を制御
する複数のCPU、レジスタ、及び発振器等を含んで構
成されている。制御回路100には、更に、図8に示す
ように、SOSセンサ34aを構成する受光素子82N
1 、82N2 に接続され、かつ、受光素子82N1 、8
2N2 から出力された信号を増幅する増幅器84N1
84N2 を備えている。増幅器84N1 、84N2
は、減算器88が接続され、減算器88には、レジスタ
86に接続された減算器90が接続されている。なお、
制御回路100には、図示しないが、SOSセンサ34
aを構成する受光素子82N1 、82N2に対応して備
えられた上記素子と同様な素子を、EOSセンサ34b
を構成する受光素子に対応して備えている。
【0069】次に、本形態の光走査装置の作用を説明す
る。レーザダイオード12aより発せられたレーザービ
ームAは画像データDATA−Aに従って明滅し、コリ
メータレンズ14a、スリット16a、シリンダレンズ
18aを通過した後、反射ミラー20aで反射し、fθ
レンズ28(第1のレンズ26、第2のレンズ24の
順)を通過して、ポリゴンミラー22に入射する。ポリ
ゴンミラー22は回転することによりレーザービームA
を偏向し、レーザービームAはfθレンズ28(第2の
レンズ24、第1のレンズ26の順)を再度通過し、シ
リンダミラー30にて反射され、感光体36の画像領域
の前半部分Ra を走査する。画像領域走査前のレーザー
ビームAがミラー32aで反射して、SOSセンサ34
aに入射する。これにより、SOSセンサ34aは主走
査方向の書きだしタイミングの起点となるSOS信号を
発生する。
【0070】同様にレーザダイオード12bより発せら
れたレーザービームBは画像データDATA−Bに従っ
て明滅し、コリメータレンズ14b、スリット16b、
シリンダレンズ18bを通過した後、反射ミラー20b
で反射し、fθレンズ28(第1のレンズ26、第2の
レンズ24の順)を通過して、ポリゴンミラー22に入
射する。ポリゴンミラー22は回転することによりレー
ザービームBを偏向し、レーザービームBはfθレンズ
28(第2のレンズ24、第1のレンズ26の順)を再
度通過し、シリンダミラー30にて反射され、感光体3
6の画像領域の後半部分Rb を走査する。画像領域走査
後のレーザービームBがミラー32bで反射して、EO
Sセンサ34bに入射する。EOSセンサ34bは主走
査方向の書き終わりタイミングを規定するEOS信号を
発生する。
【0071】次に、前述したように、画像データに従っ
てレーザビームA、Bを明滅する際の画像形成処理回路
200の作用を説明する。
【0072】前述したプリンタインターフェースユニッ
ト(又はイメージ入力装置)から送られてくるラスタ状
の画像テータは画像処理装置42で加工され、画像処理
装置42は、発振器からの画像処理走査開始信号(PS
OS)に従って1走査ライン単位で、かつ、画像処理ク
ロック(PCLK)に従って1ドット毎に画像データを
イメージメモリ44に出力すると共に、イメージメモリ
44は、この画像処理走査開始信号(PSOS)に従っ
て1走査ライン単位で、かつ、画像処理クロック(PC
LK)に従って1ドット毎に画像データを記憶する。
【0073】イメージメモリ44は、制御回路100か
らの制御信号AB44によって画像データDATA−A、
DATA−Bを読み出すアドレス及びデータ数が指定さ
れる。また、イメージメモリ44からは、複数の読み出
し画像クロック(VCLKA,VCLKB)及び書き込
みタイミング制御信号(DELAYA,DELAYB)
によって、指定されたアドレスから独立に画像データ
(DATA−A、DATA−B)が読み出される。ま
た、この複数の読み出し画像クロック(VCLKA,V
CLKB)及び書き込みタイミング制御信号(DELA
YA,DELAYB)によって、上記読み出された画像
データDATA−Aがギャップメモリ46aに書き込ま
れると共に、上記読み出された画像データDATA−B
がギャップメモリ46bに書き込まれる。
【0074】画像データDATA−Aの書き込みに伴っ
てギャップメモリ46aからは、既に書き込まれた画像
データDATA−Aをスクリーンジェネレータ48aに
出力すると共に、同様に、画像データDATA−Bの書
き込みに伴ってギャップメモリ46bからは、既に書き
込まれた画像データDATA−Bをスクリーンジェネレ
ータ48bに出力する。
【0075】スクリーンジェネレータ48a、48b
は、入力した画像データ(DATA−A、DATA−
B)を2値化し、2値化された画像データ(DATA−
A、DATA−B)は、レーザーダイオードドライバ5
0a、50bにより電流のスイッチングに変換され、そ
れに応じてレーザダイオード12a、12bが明滅す
る。
【0076】次に、前述したように、画像データに従っ
てレーザビームA、Bを明滅する際の補正回路300の
作用を説明する。
【0077】画像領域走査前のレーザービームAがミラ
ー32aで反射して、SOSセンサ34aに入射する
と、SOSセンサ34aから、SOS信号が出力され、
PLLシンセサイザ75、及び遅延コントローラ78
a、78bに入力される。
【0078】PLLシンセサイザ75は、図9(1)、
図9(2)に示すように、入力したSOS信号と位相が
同期した発振クロックCLK0を発振する。
【0079】発振クロックCLK0は、遅延コントロー
ラ78a、78b、及び1/8カウンタ80a、80b
に入力される。
【0080】遅延コントローラ78a、78bは、図9
(1)、図9(3)、図9(5)に示すように、SOS
信号の入力に同期して書き込みタイミング制御信号(D
ELAYA,DELAYB)をリセットする(立ち上げ
る)。遅延コントローラ78a、78bは、書き込みタ
イミング制御信号(DELAYA,DELAYB)をリ
セットしたときから発振クロックCLK0の入力回数の
カウントを開始する。そして、SOS信号を入力したと
きから、感光体36の画像領域の最初のドットにレーザ
ビームAが入射するまでの時間に、後述する遅延量制御
信号A、Bにより定まる時間が加算された時間に相当す
る数だけ発振クロックCLK0をカウントしたとき、書
き込みタイミング制御信号(DELAYA,DELAY
B)のリセットを解除する(立ち下げる)。
【0081】1/8カウンタ80a、80bは、書き込
みタイミング制御信号(DELAYA,DELAYB)
のリセットが解除された後、1/8分周した画像クロッ
ク(VCLKA、VCLKB)を発生させる。即ち、1
/8カウンタ80a、80bは、図9(2)、図9
(4)、図9(6)に示すように、発振クロックCLK
0の入力を8回カウントする毎に、画像クロック(VC
LKA、VCLKB)の立ち上がり及び立ち下がりを交
互に繰り返す。
【0082】このようにSOS信号を入力する毎に、遅
延コントローラ78a、78bにより書き込みタイミン
グ制御信号(DELAYA,DELAYB)がリセット
されることにより、イメージメモリ44、ギャップメモ
リ46a、46bに対して、走査ラインの切替えが指示
されると共に、書き込みタイミング制御信号(DELA
YA,DELAYB)のリセットが解除された後の1/
8カウンタ80a、80bからの画像クロック(VCL
KA、VCLKB)に基づいて、画像データDATA−
A、DATA−Bの1ドット毎の書き込み及び読み出し
が行われる。これにより、画像データDATA−A、D
ATA−Bが1ドット毎にスクリーンジェネレータ48
a、48bに出力され、レーザーダイオードドライバ5
0a、50bにより、レーザダイオード12a、12b
が1ドット毎に明滅する。
【0083】ところで、本形態では、感光体36を走査
する際、更に、次のように光ビームの照射タイミングを
調整している。
【0084】即ち、前述したように、光走査装置はレー
ザビームA、Bにより主走査方向の1走査ラインを分割
して走査するので、レーザービームAにより形成される
第1の画像とレーザービームBにより形成される第2の
画像とにより、最終的な画像が形成される。光走査装置
の組立直後のイニシャル状態(正常状態)では、第1の
画像及び第2の画像の各々のドットは、主走査方向及び
複数走査方向に渡って、連続する。
【0085】しかしながら、次に説明する要因により、
第1の画像と第2の画像とのつなぎ目に不連続が生じる
ことがある。
【0086】第1の要因は複数のポリゴンミラーを備え
た場合、これら複数のポリゴンミラーを回転させるため
の複数のモータ(ポリゴンモータ)の分割角度誤差によ
る画像書き出し位置の変動である。即ち、複数のレーザ
ービームを異なる複数のポリゴンミラーの偏向面に入射
させた場合、各偏向面の各々の回転軸に対する角度が各
ポリゴンミラー間でばらつくと、各ポリゴンミラーによ
って反射される複数のレーザービームの相対的な角度変
動が発生し、上記つなぎ目におけるドット位置の変動が
発生する。
【0087】本形態ではレーザビームA、Bを1つのポ
リゴンミラー22の同一の偏向面に入射させることによ
り、上記つなぎ目におけるドット位置の変動を防止して
いる。
【0088】第2の要因はポリゴンミラー22の1偏向
面内におけるレーザビームの感光体36上の走査速度の
変動による画像書き出し位置の変動である。即ち、レー
ザビームの走査方向のビーム径が、ポリゴンミラー22
の1偏向面の走査方向の長さより小さい、所謂、アンダ
ーフィルド系の場合、レーザービームはポリゴンミラー
の1偏向面の一部に当たるようになっており、走査角度
の変化に伴いポリゴンミラーに当たる位置も移動する。
このとき偏向面のゆがみ等により、局所的な走査速度変
動が発生しかつポリゴンミラー22の各偏向面間で差が
あるために画像のつなぎ目におけるドット位置の変動が
発生する。
【0089】本形態では、オーバーフィルド型の光走査
装置となっており、常にポリゴンミラーの一面すべてを
使用して走査しているため、ポリゴンミラーの1偏向面
のゆがみ等による走査速度変動の発生を防止している。
このため画像のつなぎ目におけるドット位置の変動は発
生しない。
【0090】第3の要因はポリゴンミラー22の回転速
度のむらである。即ち、オーバーフィルド系で、かつ、
レーザビームA、Bを1つのポリゴンミラー22の同一
の偏向面に入射させ、一定周期でレーザービームを明滅
しても、ポリゴンミラー22に回転速度のむらが発生す
ると、例えば、図10(1)に示すように、ポリゴンミ
ラー22の回転速度が速い場合(符号Vf で示した走査
ライン参照)の主走査方向のドット間隔は、ポリゴンミ
ラー22に回転速度が遅い場合(符号Vd で示した走査
ライン参照)の主走査方向のドット間隔より、短くな
る。
【0091】この一方、感光体36の画像領域の最初の
ドットにレーザビームA、Bを入射させるタイミング
は、前述したように、SOS信号の入力により定まるよ
って、第1の画像の最後のドット位置(矢印Ea)が第
2の画像の最初のドット位置(矢印Sb)に対して、副
走査方向に渡って揺らぎ、画質が著しく低下する。
【0092】本形態では、次のように調整している。即
ち、感光体36上の各主走査ライン上のドット数(画素
数)は一定であるので、SOS信号の発生から次のSO
S信号の発生までのドット数は一定である。これを利用
して、PLLシンセサイザ75によって、SOS信号の
位相と同期し、かつ、SOS信号が入力された時から再
度SOS信号が入力されるまでの間、一定数の発振クロ
ックCLK0を発振し、発振された発振クロックCLK
0に基づいて、レーザビームA、Bを照射するようにし
ている。即ち、ポリゴンミラー22の回転速度のむらが
生じて、レーザビームA、Bにより感光体36を走査す
る時間が変動しても、SOS信号が入力される各々の間
に渡って常に等間隔でかつ一定数の発振クロックCLK
0を発振すると、副の走査ラインの各々における発振ク
ロックCLK0各々に対応するレーザビームの感光体3
6上の入射位置は一致する。よって、副走査方向に渡っ
て上記揺らぎが発生せず、画質を維持することができ
る。
【0093】ここで、本形態では、発振クロックCLK
0を次のようにして発振させている。即ち、SOS信号
の発生から次のSOS信号の発生までのドット数が82
20ドットであり、SOS信号の周期の8倍の発振クロ
ック(CLKO)を得ることとすると、電圧制御発振回
路(V.C.O)74からの発振周波数を分周器76
で、1/65760=1/(8×8220)にし、位相
比較器70で、SOS信号と、この発振クロック(CL
KO)との位相とを比較して、調整する。
【0094】例えば、ポリゴンミラー22に回転速度が
速くなった場合には、図11(1)、図11(2)に示
すように、SOS信号の発生から次のSOS信号の発生
までの時間が短くなると共に、SOS信号の立ち上がり
から立ち下がりまでの時間が短くなる。これにより、S
OS信号より、発振クロック(CLKO)の位相が遅れ
た場合には、位相比較器70からは遅れ量に比例した信
号(電圧)が、ローパスフィルタ72を介して、電圧制
御発振回路(V.C.O)74に入力(印加)される。
これにより、電圧制御発振回路(V.C.O)74から
は、印加された電圧に比例した周波数のクロックが発振
され、これにより、SOS信号と発振クロック(CLK
O)との位相が一致する。また、分周器76で、1/6
5760=1/(8×8220)にしているので、SO
S信号が入力されてから次にSOSセンサが入力されま
での間に一定数の発振クロックCLK0を発振すること
ができる。
【0095】なお、SOS信号に代えて、EOS信号に
基づいて上記のように発振クロックCLK0を発振する
ようにしてもよい。即ち、EOS信号入力されてから次
にSOS信号が入力されまでの間に一定数の発振クロッ
クCLK0を発振するようにしてもよい。また、SOS
信号及びEOS信号に基づいて上記のように発振クロッ
クCLK0を発振するようにしてもよい。即ち、SOS
信号入力されてから次のSOS信号が入力されまでにE
OS信号が入力されるまでの間に一定数の発振クロック
CLK0を発振するようにしてもよい。
【0096】第4の要因は温度変化や衝撃によるレーザ
ビームの位置ずれである。
【0097】例えば、光学部品の位置ずれ等により、画
像のつなぎ目で、主走査方向及び副走査方向のドット間
隔が広がったり狭まったりすることがあり、画質が著し
く低下する。
【0098】即ち、レーザビームA及びレーザビームB
によって走査ラインが1回走査されて形成される一方の
画像形成可能領域の先端ドットと他方の画像形成可能領
域の後端ドットとの主走査方向の最短距離が1.0ドッ
トより大きくなったり、走査ラインが1回走査されるこ
とによってレーザビームA、Bによって走査される各々
の走査ラインの間隔がずれたりする。
【0099】更に詳細に説明すると、例えば、図12
(1)に示すように、レーザービームAが1つの主走査
ラインを最後に入射するドット(後端ドット)Daeと
レーザビームBが1つの走査ラインを最初に入射するド
ット(先端ドット)Dbsとが、主走査方向に1.5ド
ット、副走査方向に1.0ドットずれる。即ち、ドット
Dbs位置が、イニシャル状態の場合のドット(Db
s)位置より主走査方向に0.5ドット、副走査方向に
1.0ドットずれる。なお、ドットDbs位置が、イニ
シャル状態の場合のドット(Dbs)位置より、主走査
方向のみ又は副走査方向のみにずれる場合もある。
【0100】まず、主走査方向の位置ずれを補正する調
整方法を、図13に示した制御ルーチンを参照して説明
する。
【0101】本ルーチンは、立ち上がった状態のSOS
信号が立ち下がった時、スタートし、一旦立ち上がった
EOS信号が立ち下がるまで、発振クロックCLK0を
カウントする(ステップ102、ステップ104)。な
お、ステップ102、ステップ104が本発明の計数手
段に対応する。
【0102】次のステップ106で、イニシャル値C0
からカウント値Cを減算して、減算値ΔCを求める。
【0103】なお、イニシャル値C0は、図14
(1)、図14(2)に示すように、イニシャル状態で
のSOS信号の立ち下がり(a)からEOS信号の立ち
下がり(b)までの発振クロックCLKOのカウント値
である。ここで、ドットDbs位置がイニシャル状態の
場合のドット(Dbs)位置からnドット(例えば、1
2CLK0分)に相当する距離、主走査方向にずれてい
る場合、SOS信号の立ち下がり時からEOS信号の立
ち下がり時までの時間がnドット分短くなる。即ち、E
OS信号の立ち下がり時が図14(6)に示すように、
12CLK0分短くなる(b′参照)。このときの、S
OS信号の立ち下がり時からEOS信号の立ち下がり時
までの時間に相当する発振クロックCLK0のカウント
値がステップ102でカウントされたカウント値Cであ
る。よって、イニシャル値C0からカウント値Cを減算
すれば、減算値ΔCは、上記主走査方向のずれ量に対応
する発振クロックCLK0数である。
【0104】次のステップ108で、減算値ΔCに基づ
いて遅延量制御信号を決定して、遅延コントローラ78
a及び遅延コントローラ78bの少なくとも一方に出力
する。即ち、本形態では、上記ずれ量を遅延制御信号B
にフィードバックして、遅延コントローラ78bに出力
する。これにより、図14(7)に示すように、1/8
カウンタ80bで、VCLKBを立ち上げるタイミング
を、発振クロックCLKOの12クロック分早めること
ができる。このように、主走査方向のずれ量に対応する
発振クロックCLK0数に相当する分、VCLKBを立
ち上げるタイミングを早めることにより、ドット(Db
s)位置から0.5ずれていたドットDbs位置(図1
2(1)参照)を、図12(3)に示すように、ドット
(Dbs)位置に主走査方向において一致させる、即
ち、主走査方向のドット位置ずれを精度良く補正するこ
とが可能になる。
【0105】なお、VCLKAを立ち上げるタイミング
を、発振クロックCLKOの12クロック分遅らせても
よく、また、VCLKBを立ち上げるタイミングをm
(例えば、5)クロック分早めると共に、VCLKAを
立ち上げるタイミングを、12−m(=7)クロック分
遅らせてもよい。
【0106】次に、副走査方向のレーザビームの位置ず
れを補正する調整方法を、図15に示した制御ルーチン
を参照して説明する。なお、この調整方法は、ドットD
bs位置のイニシャル状態の場合のドット(Dbs)位
置からの副走査方向のずれ量が1ドット以上の場合と1
ドットより小さい場合とに分けられる。
【0107】ステップ122で、一方のレーザビーム
(A)による走査ラインの副走査位置を取込み、ステッ
プ124で、他方のレーザビーム(B)による走査ライ
ンの副走査位置を取込む。副走査位置の取込みは、次の
ように行う。
【0108】即ち、前述したように、SOSセンサ34
aは、レーザビームAの走査ラインと直交する副走査方
向に配置され、かつ、SOSセンサ34aに入射するレ
ーザビームAを受光する2つの受光素子(フォトダイオ
ード)82N1 、82N2 により構成されている。な
お、EOSセンサ34bも同様に2つの受光素子(フォ
トダイオード)により構成されている。
【0109】レーザビームA、Bによる走査ラインが、
イニシャル状態よりも、副走査方向又は副走査方向と逆
方向へ移動すると、受光素子82N1 、82N2 の一方
の受光量が大きくなり、他方の受光量が小さくなる。即
ち、走査ラインがイニシャル状態(図7(1)参照)よ
りも副走査方向と逆方向に移動すると、図7(2)に示
すように、受光素子82N1 の受光量が大きくなり、受
光素子82N2 が小さくなる。一方、走査ラインがイニ
シャル状態よりも副走査方向に移動すると、図7(3)
に示すように、受光素子82N1 の受光量が小さくな
り、受光素子82N2 が大きくなる。
【0110】なお、受光素子82N1 、82N2 は受光
量に比例した大きさの信号を出力するので、受光素子8
2N1 、82N2 から出力された信号に基づいて、レー
ザビームAの走査ラインの移動方向及び移動量を認識す
ることができる。なお、レーザビームBの走査ラインの
移動方向及び移動量も同様に認識することができる。即
ち、図8に示すように、受光素子82N1 、82N2
らの出力(pd1、pd2)は、増幅器84N1 、84
2 により増幅され、増幅された出力(αpd1、βp
d2)は、減算器88により減算される。減算値(αp
d1−βpd2)は、減算器90にて、レジスタ86に
予め記憶されたイニシャル状態での受光素子82N1
82N2 からの出力(増幅されている)の差s0と比較
され、副走査位置を示す信号(αpd1−βpd2±s
0)が出力される。なお、レーザビームBの走査ライン
の副走査位置を示す信号も同様に出力される。
【0111】次のステップ126で、このようにして取
り込まれた一方のレーザビームAによる走査ラインと他
方のレーザビームBによる走査ラインとのずれ量ΔSを
演算する。
【0112】ステップ128で、ずれ量ΔSが1ドット
以上か否かを判断する。即ち、一方のレーザビームAに
よる走査ラインが、他方のレーザビームBによる走査ラ
インに対して、副走査方向と逆方向に1ドット以上の位
置に位置するか否かを判断す。図12(2)に示すよう
にずれ量ΔSが1ドット以上の場合には、ズレ量ΔSの
整数部分n1を算出し、ステップ132で、ギャップメ
モリ46a、46bに、ギャップメモリ46bから読み
出す画像データの走査ラインのアドレスを、ギャップメ
モリ46aから読み出す画像データの走査ラインのアド
レスより、n1だけ進める制御信号A46、B46を出力し
て、ステップ140に進む。これにより、ずれ量ΔSが
1ドット未満に補正される。
【0113】即ち、例えば、レーザビームAによる走査
ラインが、レーザビームBによる走査ラインに対して、
副走査方向と逆方向に1ドットの位置に位置すると判断
された場合には、図5(1)に示すように、ギャップメ
モリ46aから、走査ラインのアドレスがの画像デー
タが読み出される際、図5(2)に示すように、ギャッ
プメモリ46bから、走査ラインのアドレスがの画像
データが読み出されるように制御する制御信号A46、B
46を出力する。
【0114】一方、ずれ量ΔSが1ドット以上でないと
判断された場合、ステップ134で、ずれ量ΔSが−1
ドット以下か否かを判断する。即ち、一方のレーザビー
ムAによる走査ラインが、他方のレーザビームBによる
走査ラインに対して、副走査方向に1ドット以上の位置
に位置するか否かを判断する。ずれ量ΔSが−1ドット
以下の場合には、ステップ136で、ズレ量ΔSの整数
部分n2を算出し、ステップ138で、ギャップメモリ
46a、46bに、ギャップメモリ46bから読み出す
画像データの走査ラインのアドレスを、ギャップメモリ
46aから読み出す画像データの走査ラインのアドレス
より、n2だけ遅らせる制御信号A46、B46を出力し
て、ステップ140に進む。これにより、ずれ量ΔS
(絶対値)が1ドット未満に補正される。
【0115】更に、ずれ量ΔSが1ドット以上でなく、
ずれ量ΔSが−1ドット以下でもない場合(1>ずれ量
ΔS>−1)、即ち、ずれ量ΔSが微細な場合には、そ
のままステップ140に進む。
【0116】ここで、以上により、ステップ140に進
む場合としては、ステップ128〜ステップ132、ス
テップ134〜ステップ138の処理により、上記のよ
うにずれ量ΔSが1ドット未満に補正される場合と、も
ともとずれ量ΔSが1ドット以上でなく、ずれ量ΔSが
−1ドット以下でもない場合(1>ずれ量ΔS>−1)
と、がある。本ステップ140では、最初に読み出すア
ドレス及び読み出すデータ数を調整して所定数のドット
が重なって読みだされるように制御する制御信号AB44
をイメージメモリ44に出力し、ステップ142で、図
16に示すようにレーザービームAとレーザービームB
の画像領域が所定数のドット分重なるようにレーザビー
ムA、Bの照射タイミングを制御する遅延量制御信号
A、Bを、遅延コントローラ78a、78bに出力す
る。
【0117】なお、ステップ128〜ステップ132、
ステップ134〜ステップ138の処理によりずれ量Δ
Sが0となった場合や、もともとずれ量ΔSが0の場合
もあるが、この場合は、ステップ140、ステップ14
2の処理を実行せずに、本ルーチンを終了するようにし
てもよい。
【0118】なお、重なり部分に入射するレーザビーム
A、Bの入射光量の1ドット分の合計が該重なり部分以
外の画像形成可能領域に入射するレーザビームA、Bの
1ドット分の入射光量と略等しくなる制御信号A50、B
50をレーザーダイオードドライバ50a、50bに出力
する。
【0119】ここで、ずれ量ΔSが微細な場合に、レー
ザービームAとレーザービームBの画像領域が所定数の
ドット分重なるようにレーザビームA、Bの照射タイミ
ングを制御すると共に、重なり部分のレーザビームA、
Bによって形成される各ドットへの総入射光量の各々
が、重なり部分以外の画像領域を走査する際のレーザビ
ームA又はレーザビームBによって形成される各ドット
への入射光量の各々と略等しくなるように制御するのは
次の通りである。
【0120】即ち、図16(1)に示すように、上記の
ように重なりを設けないと、ずれ量ΔSが微細(1/2
ドット)の場合でも、若干の不連続性が認識される。
【0121】一方、図16(2)に示すように、重なり
の部分を設けていても、ずれ量ΔSが1.5ドットある
ために、レーザービームAによって形成される画像とレ
ーザービームBによって形成され画像が不連続となって
いる。
【0122】一方、ずれ量ΔSが微細な場合に、レーザ
ービームAとレーザービームBの画像領域が所定数のド
ット分重なるようにレーザビームA、Bの照射タイミン
グを制御すると共に、重なり部分のレーザビームA、B
によって形成される各ドットへの総入射光量の各々が、
重なり部分以外の画像領域を走査する際のレーザビーム
A又はレーザビームBによって形成される各ドットへの
入射光量の各々と略等しくなるように制御した場合の画
像は、図16(3)に示すように、連続したラインとし
て、認識される。
【0123】なお、重なり部分のレーザビームA、Bに
よって形成される各ドットへの総入射光量の各々が、重
なり部分以外の画像領域を走査する際のレーザビームA
又はレーザビームBによって形成される各ドットへの入
射光量の各々と略等しくなるようにするには、図16
(4)に示すように、上記重なり部分において、レーザ
ービームAの発光強度を漸減させると共に、レーザービ
ームBの発光強度を漸増させたり、図16(5)に示す
ように、重なり部分においてレーザービームAのパルス
幅を漸減させると共に、レーザービームBのパルス幅を
漸増させるようにしてもよい。
【0124】以上説明した実施の形態では、複数のレー
ザビームによって走査されて形成される画像のつなぎめ
のドット位置の主走査方向のずれ量を、SOS信号の立
ち下がり時からEOS信号の立ち下がり時までに発振さ
れた発振クロックをカウントすることにより検出した
り、複数のレーザビームによって走査されて形成される
画像のつなぎめのドット位置の副走査方向のずれ量を、
上記複数の受光素子からの出力に基づいて検出したりし
ているが、本発明はこれに限定されるものでなく、感光
体上あるいは転写ベルト上に上記光走査装置により形成
されたレジスト検出マークをレジスト検出センサー(例
えば、CCDカメラ等)にて読み取ってもよいし、プリ
ントアウトされた画像を目視にて検出してもよい。
【0125】図17に示すように、例えば、転写ベルト
62上に形成された画像中央部において、レーザビーム
A、Bを交互に走査することにより、主走査方向及び副
走査方向の各々に直線画像を複数形成することにより、
レジスト検出マークを形成し、レジスト検出センサーに
よりレジスト検出マークを読み取って、主走査方向の直
線画像により主走査方向のずれ量を検出し、副走査方向
の直線画像により副走査方向のずれ量を検出する。
【0126】なお、レジスト検出センサ60を適用した
光走査装置の例は、例えば、図18に示すようになる。
なお、この例は、即ち、K,Y,M、Cの4色分の光走
査装置、感光体、及び現像器によって形成された画像を
転写ベルト62上に重ねて転写するタンデム方式であ
り、各色の画像位置ずれを検出するためのレジスト検出
センサーにより各色の相対的な色ずれ量を検出して光走
査装置にフィードバックすることにより色ずれの補正も
行う。
【0127】なお、前述した実施の形態では、ポリゴン
ミラーを用いた例を説明したが、本発明はこれに限定さ
れるものでなく、ガルバノメータメラー等を用いるよう
にしてもよい。
【0128】また、前述した実施の形態では、レーザダ
イオードを用いた例を説明したが、本発明はこれに限定
されるものでなく、LED等を用いるようにしてもよ
い。
【0129】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、複数の光
ビームにより形成される画像の各々に不連続なつなぎ目
が発生することを防止することができるので、該画像の
各々により構成される全体の画像の画質を向上させるこ
とができる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の光走査装置の構成を示す図であ
る。
【図2】本実施の形態の制御系を示すブロック図であ
る。
【図3】画像形成処理回路を示す図である。
【図4】イメージメモリを示す図である。
【図5】ギャップメモリを示す図である。
【図6】補正回路を示す図である。
【図7】SOSセンサの構成を示す図である。
【図8】走査ラインの副走査位置を求めるためのブロッ
ク図である。
【図9】主走査方向のつなぎ目のタイミングチャートで
ある。
【図10】つなぎ目の変動の模式図である。
【図11】PLLシンセサイザから、SOS信号を入力
する毎に調整して発振される発振クロックのタイミング
チャートである。
【図12】主走査方向及び副走査方向のずれ補正を説明
する図である。
【図13】主走査方向のずれを補正する制御ルーチンを
示すフローチャートである。
【図14】主走査方向のつなぎ目補正のタイミングチャ
ートである。
【図15】副走査方向のビーム位置ずれを補正する制御
ルーチンを示すフローチャートである。
【図16】露光領域に重なりを設けた場合の補正図であ
る。
【図17】レジスト検出マークが形成された転写ベルト
の図である。
【図18】本実施の形態の変形例に係る光走査装置を複
数配置した図である。
【符号の説明】
34a SOSセンサ(検知手段) 34b EOSセンサ(検知手段) 75 PLLシンセサイザ(発振手段) 100 制御回路(調整手段) 44 イメージメモリ(記憶手段) 46a ギャップメモリ(記憶手段) 46b ギャップメモリ(記憶手段) 82N1 、82N2 受光素子(受光手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の光ビームを照射し、かつ、該照射
    された複数の光ビームを1つの偏向手段により偏向する
    と共に、該偏向された複数の光ビームにより感光体の1
    本の走査ラインを分割して走査する光走査装置であっ
    て、 前記走査ラインが走査される際に前記感光体の画像形成
    可能領域に最初に入射する位置以前の予め定められた位
    置及び最後に入射する位置以後の予め定められた位置の
    少なくとも一方を通過する光ビームを検知する検知手段
    と、 前記検知手段により光ビームが検知されてから再度光ビ
    ームが検知されるまでの間、一定数のクロックを発振す
    る発振手段と、 前記発振手段により発振されたクロックに基づいて、前
    記複数の光ビームが照射されるように調整する調整手段
    と、 を備えた光走査装置。
  2. 【請求項2】 複数の光ビームを照射し、かつ、該照射
    された複数の光ビームを1つの偏向手段により偏向する
    と共に、該偏向された複数の光ビームにより感光体の1
    本の走査ラインを分割して走査する光走査装置であっ
    て、 前記複数の光ビームの中の所定の光ビーム及び該所定の
    光ビームに隣接する他の光ビームによって前記走査ライ
    ンが1回走査されて形成される一方の画像形成可能領域
    の先端ドットと他方の画像形成可能領域の後端ドットと
    の前記走査ライン方向の最短距離の情報に基づいて、該
    最短距離が所定値となるように前記所定の光ビーム及び
    前記他の光ビームの少なくとも一方の照射タイミングを
    調整する調整手段を備えた光走査装置。
  3. 【請求項3】 前記走査ラインが走査される際に前記感
    光体の画像形成可能領域に最初に入射する位置以前の予
    め定められた第1の位置及び最後に入射する位置以後の
    予め定められた第2の位置を通過する光ビームを検知す
    る検知手段と、 前記走査ラインが1回走査される際前記第1の位置及び
    前記第2の位置の少なくとも一方を通過する光ビームが
    検知されてから再度前記第1の位置及び前記第2の位置
    の少なくとも一方を通過する光ビームが検知されるまで
    の間、一定数のクロックを発振する発振手段と、 前記走査ラインが1回走査される際に前記第1の位置を
    通過する光ビームが検知されてから前記第2の位置を通
    過する光ビームが検知されるまでの間に発振されたクロ
    ックを計数する計数手段と、 を更に備え、 前記調整手段は、前記計数されたクロックの数と予め定
    めた数とを比較すると共に、該比較結果に基づいて、該
    最短距離が所定値となるように前記所定の光ビーム及び
    前記他の光ビームの少なくとも一方の照射タイミングを
    調整することを特徴とする請求項2記載の光走査装置。
  4. 【請求項4】 複数の光ビームを照射し、かつ、該照射
    された複数の光ビームを1つの偏向手段により偏向する
    と共に、該偏向された複数の光ビームにより感光体の1
    本の走査ラインを分割して走査する光走査装置であっ
    て、 前記複数の光ビームによって前記走査ラインが走査され
    て形成される画像形成可能領域各々に対応する画像デー
    タを複数の走査ライン分記憶する記憶手段と、 前記走査ラインが1回走査されることによって前記複数
    の光ビームの中の所定の光ビームと該所定の光ビームに
    隣接する他の光ビームとによって走査される各々の走査
    ラインの間隔が所定値以上の場合、前記間隔が前記所定
    値以内となるように、前記所定の光ビーム及び前記他の
    光ビームの前記画像データを前記記憶手段から選択的に
    読み出すと共に前記走査ラインが走査される際、該読み
    出した各々の画像データに基づいて前記所定の光ビーム
    及び前記他の光ビームの各々が照射されるように調整す
    る調整手段と、 を備えた光走査装置。
  5. 【請求項5】 複数の光ビームを照射し、かつ、該照射
    された複数の光ビームを1つの偏向手段により偏向する
    と共に、該偏向された複数の光ビームにより感光体の1
    本の走査ラインを分割して走査する光走査装置であっ
    て、 前記走査ラインが1回走査されることによって前記複数
    の光ビームの中の所定の光ビームと該所定の光ビームに
    隣接する他の光ビームとによって走査される各々の走査
    ラインの間隔が所定値未満の場合に、前記走査ラインが
    走査される際、前記所定の光ビーム及び前記他の光ビー
    ムによって重複して走査される画像形成可能領域が設け
    られると共に、該画像形成可能領域に入射する所定の光
    ビーム及び前記他の光ビームの入射光量の1ドット分の
    合計が該画像形成可能領域以外の画像形成可能領域に入
    射する前記所定の光ビーム又は前記他の光ビームの1ド
    ット分の入射光量と略等しくなるように調整する調整手
    段と、 を備えた光走査装置。
  6. 【請求項6】 前記複数の光ビームによって前記感光体
    が1回走査されることによって前記感光体の画像形成可
    能領域に最初に入射する位置以前の予め定められた位置
    及び最後に入射する位置以後の予め定められた位置を通
    過する光ビームを受光する受光手段を更に備え、 前記調整手段は、前記走査ラインが1回走査されること
    による前記受光手段の受光状態に基づいて、前記間隔が
    所定値以上か否かを判断することを特徴とする請求項4
    又は請求項5記載の光走査装置。
  7. 【請求項7】 前記偏向手段の前記複数の光ビームを偏
    向する偏向面に入射する光ビームの前記走査方向のビー
    ム径の長さが該偏向面の前記走査方向の長さ以上である
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に
    記載の光走査装置。
JP9342585A 1996-12-16 1997-12-12 光走査装置 Pending JPH10232357A (ja)

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US09/309,911 US6038051A (en) 1996-12-16 1999-05-11 Light scanning device, optical device, and scanning method of optical device
US09/490,077 US6172788B1 (en) 1996-12-16 2000-01-24 Light scanning device, optical device, and scanning method of optical device

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