JP2009198988A - 画像表示装置 - Google Patents

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Atsuya Hirano
敦也 平野
Atsuhiko Chikaoka
篤彦 近岡
Hiroshi Nishigaki
宏 西垣
Ken Nishioka
謙 西岡
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Abstract

【課題】画像を安定的に投影するレーザプロジェクタを提供する。
【解決手段】レーザプロジェクタ10は、光学システム100と、システムコントローラ150と、Xドライバ130と、Yドライバ132とを備える。光学システム100は、赤青レーザ110と、緑レーザ112と、スキャナミラー120からの反射光に基づく信号を出力する位置検出器122とを含む。システムコントローラ150は、位置検出器122からの出力を受ける位置検出コントローラ156と、位置検出コントローラ156からの出力とメモリ158に格納されているデータとに基づいて、駆動周波数コントローラ154を制御するCPU160とを含む。CPU160は、走査時間の変更量を算出し、変更量に応じて水平方向の駆動周波数を変更し、水平方向の変更後の駆動周波数に応じて垂直方向の駆動周波数を算出し、Xドライバ130とYドライバ132とを駆動する。
【選択図】図1

Description

本発明は画像表示装置に関し、特に、レーザ光を用いた画像表示装置の制御に関する。
画像表示装置の一態様としてレーザ光源を用いたレーザプロジェクタが知られている。レーザプロジェクタは、レーザ光源から発せられたレーザ光をミラーで反射することによって画像を形成する。そのため、ミラーの駆動制御が問題となる。
たとえば、特開2001−228434号公報(特許文献1)は、温度変化に対して高い精度で光の振幅を一定に保持できる電磁駆動型光走査装置を開示している。この電磁駆動型光走査装置は、一定の周波数の交流信号の供給を受けて揺動する共振型ミラーを有した光走査部4により走査されるレーザ光の振幅(走査範囲)の温度偏差を、目標振幅に対応した所定位置に到達するレーザ光の受光時間を基に検出する偏差検出部2と、該偏差検出部2の検出結果に応じて、共振型ミラーに供給される交流信号の大きさを制御し、前記温度偏差を補償する振幅補償部3とを備える。係る構成により、周囲の環境等の温度変化によって共振型ミラーの共振周波数が変動しても、高い精度でレーザ光の振幅を一定に保持することができる、というものである(要約参照)。
また、特開平05−136948号公報(特許文献2)は、「共振スキャニングシステムの制御回路に関する」発明を開示している(段落0001)。当該発明に係る制御システムによると、レーザ源10をパルス駆動するためのレーザー制御器12は共振スキャナー14の振動ミラー14Aの角移動と同期して連続的に動作し、画素計数値によりアドレス指定可能な位置の画素に対応するミラー位置と速度情報を記憶するメモリーを備えていて、選択された画素位置に対応するメモリアドレスを発生し、このアドレスを計数手段を介して前記メモリーに供給する。メモリーからの情報データに従って負帰還付き電圧制御発振器は周波数制御信号と直線関係をもつクロック周波数を画素クロック22で発生する。前記の各装置は光学走査検出器16、スキャナ駆動装置18、位相検出器と連携して画素位置を正確に保持するように作動する(要約参照)。
特開2006−189573号公報(特許文献3)は、発熱と消費電力が小さく、小型で低騒音の投影型表示器を開示している。この投影型表示器は、3原色のレーザ光を放射する半導体レーザ1−R,1−G,1−Bと、3原色のレーザ光を合成するダイクロイックミラー3−R,3−G,3−Bと、傾斜角が可変なミラーを備え、このミラーによりダイクロイックミラー3−R,3−G,3−Bからのレーザ光を反射させてスクリーン6に投影するMEMSミラー装置4と、MEMSミラー装置4のミラーを水平方向及び垂直方向に所定の周波数で繰り返し回動させると共に、ミラーの回動と同期した3原色のビデオ信号に応じて、半導体レーザ1−R,1−G,1−Bから強度変調された3原色のレーザ光を放射させる制御回路5とを有する(要約参照)。
特開2007−236031号公報(特許文献4)は、両面印字の際に定着直後の用紙に印字された画像に対する伸長に対して、スキャナモータの回転数を可変制御することにより熱変化による印字画像の補正を行う技術を開示している。この技術によると、目標速度初期値設定レジスタ19には現在の回転多面鏡の周期に対応するカウント値が設定される。速度可変カウンタ23は、その初期値から、目標となる回転周期に対応するカウンタ値までカウントを行う。そのカウント値は、回転多面鏡の回転周期のm倍の期間毎にカウンタaおよびカウンタbで交互にカウントされ、その長さに相当する信号35,41が出力される。この信号のパルス幅はカウントされた値に相当する。これらのパルスの重複する期間に減速命令信号45がアクティブとなり、いずれのパルスもない期間に加速命令信号44がアクティブとなる。それら信号に応じて、多面鏡の駆動モータが加速又は減速する(要約参照)。
特開平10−020220号公報(特許文献5)は、「多色のレーザプリンタ、あるいは複写機等の画像形成装置に関し、特に各色のレーザースキャン位置のずれを低減してレーザー書き込み装置の副走査方向の書き込みタイミングの精密なレジストレーションをとることで高画質のカラー画像を再現可能とした画像形成装置」を開示している(段落0001)。この画像形成装置によると、レーザー書き込み装置の書き込み終了検知部9から発生する次ページの書き込みスタート信号の位相をレジコントロール部10からのレジ補正量に基づいて変化させた信号をPLL制御回路4に与える基準信号位相切り替え回路1と、入力した信号の位相と回転多面鏡7の回転モータ5の回転位相を検出するモータ回転検出回路6の位相とを一致させることにより回転多面鏡7の回転位相を制御するPLL制御回路4と、回転多面鏡7の位相制御後の回転速度が安定するに十分な時間の間、回転多面鏡7でスキャンされるレーザー光のスキャン開始位置を検出する光位置検出センサ8の出力信号に代えて水平同期信号周波数発生器2の出力に切り替え、副走査方向の書き込みタイミング信号を副走査方向1ライン以下の精度で補正する、というものである(要約参照)。
特開2001−228434号公報 特開平05−136948号公報 特開2006−189573号公報 特開2007−236031号公報 特開平10−020220号公報
レーザ光源を有するプロジェクタにおいては、当該プロジェクタの周囲の温度変化等の環境の変化によって、水平方向のレーザを走査する共振型ミラーの振れ角が小さくなるため、振れ角を大きくするように共振型ミラーの駆動周波数を変化させる必要があった。そのため、垂直方向の駆動周波数が変更されない場合には、投影サイズが変わり、使用者の意図したとおりに画像が投影されない場合がある。
本発明は、上述のような問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、画像表示装置の環境の変化があっても画像を安定して表示することができる画像表示装置を提供することである。
この発明のある局面に従う画像表示装置は、レーザ光源と、レーザ光源からの光を反射しつつ走査するように構成された反射部と、反射部を第1の方向に駆動するように構成された第1駆動部と、第1の方向と直交する第2の方向に反射部を駆動するように構成された第2駆動部と、反射部の位置を検出するように構成された検出部と、検出部によって検出された位置に基づいて、第1駆動部および第2駆動部を制御するように構成された制御部とを備える。制御部は、反射部を第1の方向に駆動するための第1の信号に応じて、反射部を第2の方向に駆動するための第2の信号の傾斜を変更する。
好ましくは、制御部は、第1の信号の駆動周波数の変更に応じて、第2の信号の傾斜を変更する。
好ましくは、第2の信号の傾斜は、第2の信号の値の時間変化率によって規定される。
好ましくは、傾斜は、第1の駆動周波数に基づいて予め定められたパラメータによって規定されている。
好ましくは、第1の方向は、水平方向である。第2の方向は、垂直方向である。
好ましくは、検出部は、反射部に投影された光の反射光に基づいて、反射部の位置を検出する。
この発明の他の局面に従う画像表示装置は、レーザ光源と、レーザ光源からの光を反射しつつ走査するように構成された反射部と、駆動周波数に基づいて反射部を駆動するように構成された駆動部と、駆動部を制御する制御部とを備える。制御部は、画像の投影に使用されない領域として予め規定された領域に反射部が光を投影するときの駆動周波数を、予め定められた時間間隔で変更し、反射部からの光に応じた位相に基づいて、反射部の共振点を導出し、共振点に基づいて駆動周波数の変更量を決定する。
この発明の他の局面に従う画像表示装置は、レーザ光源と、レーザ光源からの光を反射しつつ走査するように構成された反射部と、反射部を駆動するように構成された駆動部と、駆動部を制御する制御部とを備える。制御部は、反射部の共振周波数が変動した場合に、反射部からの光が走査される角度が最大となるように、反射部を駆動するための駆動周波数を調整する。
好ましくは、制御部は、予め定められた一定時間、画像の表示のために予め規定される領域の外部領域に反射部が光を反射するように、駆動周波数を変化させ、反射部からの光に基づいて走査される角度が最大となるように、駆動周波数をフィードバック制御する。
この発明の他の局面に従う画像表示装置は、レーザ光源と、レーザ光源からの光を反射しつつ走査するように構成された反射部と、反射部を駆動するための駆動周波数に基づいて反射部を駆動するように構成された駆動部と、駆動周波数としての方形波に基づいて駆動部を制御する制御部とを備える。制御部は、デューティ比が50%となるように駆動周波数を制御する。
本発明によると、画像表示装置の環境の変化があっても画像を安定して表示することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
[ハードウェア構成]
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る画像表示装置について説明する。図1は、画像表示装置の一態様であるレーザプロジェクタ10の構成を表わすブロック図である。レーザプロジェクタ10は、光学システム100と、システムコントローラ150と、Xドライバ130と、Yドライバ132とを備える。
光学システム100は、赤青レーザ110と、緑レーザ112と、偏光ビームスプリッタ114と、コリメートレンズ116と、スキャナミラー120と、レーザ121と、位置検出器122とを備える。システムコントローラ150は、レーザコントローラ152と、駆動周波数コントローラ154と、位置検出コントローラ156と、メモリ158と、CPU(Central Processing Unit)160とを備える。
赤青レーザ110によって送出された各色のレーザ光は、偏光ビームスプリッタ114によって反射されコリメートレンズ116に入射する。緑レーザ112によって送出されたレーザ光は、偏光ビームスプリッタ114を透過して、コリメートレンズ116に入射する。
スキャナミラー120は、コリメートレンズ116を透過した各色のレーザ光を、予め定められた投影方向に向けて反射する。スキャナミラー120は、Xドライバ130およびYドライバ132によって水平方向および垂直方向に駆動される。
レーザ121は、スキャナミラー120にレーザ光を照射する。スキャナミラー120からの反射光は、位置検出器122に入射する。位置検出器122は、そのレーザ光に基づいてスキャナミラー120の位置を特定するための信号を出力する。この信号は、位置検出コントローラ156に入力される。
システムコントローラ150において、CPU160は、位置検出コントローラ156からの出力に基づいて、レーザコントローラ152と、駆動周波数コントローラ154とを制御するように構成されている。CPU160は、位置検出コントローラ156からの出力に基づいて算出した位置情報をメモリ158に格納する。メモリ158は、たとえば、フラッシュメモリのような不揮発メモリとして実現される。
レーザコントローラ152は、CPU160からの出力に基づいて、または、レーザパワー検出器114からの出力に基づいて、赤青レーザ110と緑レーザ112とレーザ121とを制御するように構成されている。また、レーザコントローラ152は、レーザパワー検出器114からの出力をCPU160に送出する。
駆動周波数コントローラ154は、CPU160からの出力に基づいて、XYドライバ130を制御するように構成されている。より詳しくは、駆動周波数コントローラ154は、CPU160からの指令に応じてスキャナミラー120を水平方向または垂直方向に駆動するように、当該水平方向への駆動を規定する周波数を有する信号(以下「水平駆動信号」ともいう。)と、当該垂直方向の駆動を規定する周波数を有する信号(以下「垂直駆動信号」ともいう。)とを、Xドライバ130およびYドライバ132に与える。Xドライバ130は、水平駆動信号に基づいて、スキャナミラー120を水平方向に駆動する。Yドライバ132は、垂直駆動信号に基づいて、スキャナミラー120を垂直方向に駆動する。
位置検出コントローラ156は、位置検出器122からの出力に基づいて、スキャナミラー120の位置情報をAD(Analog to Digital)変換し、変換後のデジタルデータをCPU160に送出する。CPU160は、デジタルデータに基づいて、スキャナミラー120の位置を検出し、検出結果に応じて、レーザコントローラ152あるいは駆動周波数コントローラ154を制御する。
垂直駆動周波数と水平駆動周波数とは、スキャナミラー120の大きさ、投影方向、Xドライバ130またはYドライバ132の挙動特性に基づいて、予め規定されている。ある局面において、垂直駆動周波数を与えるデータと水平駆動周波数を与えるデータとは、メモリ158に格納されている。
なお、本実施の形態において、システムコントローラ150は、その一部または全部が、回路素子の組み合わせによって実現されてもよい。
[動的特性]
図2および図3を参照して、本実施の形態に係るレーザプロジェクタ10の動的特性について説明する。図2(A)および(B)は、スキャナミラー120を水平方向および垂直方向に駆動する場合における駆動パターンを表わす図である。
図2(A)を参照して、画面210は、通常の状態であるスキャナミラー120によって投影される画面200が温度変化によって水平方向の駆動周波数を調整した状態を示している。ここで、通常の状態とは、スキャナミラー120およびその駆動部(たとえばXドライバ130およびYドライバ132など)が、予め規定された設計仕様に従って作動している状態をいう。この場合、スキャナミラー120からの反射光によって投影される光は、当該設計仕様に基づいて定まる領域を有する画面200を投影する。
しかし、レーザプロジェクタ10の周囲の温度変化あるいは内部の温度変化によって駆動部分が設計仕様どおりに作動しなくなる可能性がある。この場合、スキャナミラー120は、当初の画面200よりも小さな画面210を投影することもあり得る。そこで、この場合、スキャナミラー120の垂直方向の走査間隔を短くすることにより、当初の画面200だけの描画を実現する。この場合、フレームレートは一定に維持されている。そこで、垂直方向の操作時間を短くすることにより、垂直方向の投影が行なわれない時間が待ち時間として生じる。この待ち時間は、たとえば、スキャナミラー120を駆動して画面を投影するための差異を補正するために、使用することができる。
図3(A)および図3(B)は、水平方向の駆動波形を変更する前の当該水平方向の駆動波形および垂直方向の駆動波形を表わす図である。図3(C)および図3(D)は、水平方向の駆動波形を変更した後の当該水平方向の駆動波形および垂直方向の駆動波形を表わす図である。
図3(A)を参照して、スキャナミラー120を水平方向に駆動するための信号(水平駆動信号)の周波数は、周波数f0である。この場合、スキャナミラー120を垂直方向に駆動するための信号(垂直駆動信号)は、時刻t0から時刻t1までの時間間隔(垂直方向に走査する時間)にわたってスキャナミラー120を垂直方向に(上下方向に)駆動するように、出力される。スキャナミラー120は、この信号に基づき傾斜駆動し、映像を表示するための光を上下方向に投影する。
これに対して、図3(C)を参照して、画面の変化を補正するために、スキャナミラー120を水平方向に駆動するための信号の周期を、周波数f0から周波数f1に大きくする(周期を短くする)場合、垂直駆動信号の出力時間も、時刻t2までに留める。すなわち、垂直駆動信号の傾斜が通常よりも大きくなり、時間変化率(垂直方向の移動速度)が大きくなる。この場合、待ち時間(時刻t1−時刻t2)が生じる。この待ち時間は、次の画面を投影するためにスキャナミラー120を投影の開始位置に戻すために用いられる。あるいは、他の局面において、スキャナミラー120による投影パターンの変更を補正するための試験的な投影のために使用されてもよい。
ここで、水平駆動信号の周期と、垂直駆動信号の出力間隔との関係は、たとえば、通常の状態における周波数f0と、時間間隔(t1−t0)との関係に基づいて規定される。より詳しくは、たとえば、変更前の周波数f0と変更後の周波数f1との比と、変更前の時間間隔(t1−t0)と、変更後の時間間隔(t2−t0)との比とが同一になるように規定される。
なお、他の局面において、水平駆動信号の周期と、垂直駆動信号の出力間隔とは、メモリ158に予め格納されていてもよい。
[制御構造]
図4を参照して、本実施の形態に係るレーザプロジェクタ10の制御構造について説明する。図4は、レーザプロジェクタ10が備えるCPU160が実行する一連の処理の一部を表わすフローチャートである。
ステップS410にて、CPU160は、位置検出コントローラ156からの出力に基づいてスキャナミラー120の位置が通常の状態における位置から変化していることを検知する。
ステップS420にて、CPU160は、スキャナミラーの水平駆動信号の変更後の周波数f1を導出する。より具体的には、まず、CPU160は、スキャナミラー120の通常の状態における位置と、位置検出コントローラ156からの出力によって特定される位置との差異を算出する。CPU160は、通常の状態における信号の周波数f0と、当該差異とに基づいて、変更後の周波数f1を算出する。たとえば、CPU160は、当該差異を周波数f0に乗算することにより、描画の補正のための周波数f1を算出する。なお、CPU160は、算出した周波数f1をメモリ(図示しない)に算出順に格納してもよい。
ステップS430にて、CPU160は、周波数f1に基づいて、垂直駆動信号を出力する時間間隔(走査時間)を算出する。たとえば、CPU160は、周波数f0と周波数f1との比が、変更前の走査時間と変更後の走査時間との比と同じになるように、変更後の走査時間を算出する。CPU160は、当該走査時間をメモリに格納してもよい。
ステップS440にて、CPU160は、算出した周波数f1を有する信号を出力する命令を、Xドライバ130に送出し、変更後の走査時間に基づいてスキャナミラー120を垂直方向に駆動する命令を有する信号を、Yドライバ132に送出する。
以上のようにして、本発明の第1の実施の形態に係るレーザプロジェクタ10によると、共振型ミラーであるスキャナミラー120の水平方向の駆動周波数を変更した場合に、当該水平方向の駆動周波数に応じて垂直方向の駆動傾斜を変更する。その結果、スキャナミラー120の垂直方向の投影速度が変更される。これにより、レーザプロジェクタ10の周囲の温度あるいは内部の温度変化その他の動作環境の変化に対しても、画像の投影サイズを維持しつつ、描画することができる。
<第2の実施の形態>
以下、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る画像表示装置は、共振型ミラーの共振周波数の変動を吸収するために、ある一定の時間間隔で、投影に影響しない領域を用いて共振型ミラーの駆動周波数を変更する。そして、当該画像表示装置は、その変更時の位相情報から温度による共振点の情報を取得し、位相が0度となるように(同期するように)、フィードバック制御を用いて共振型ミラーを駆動する信号を調整する。また、画像表示装置は、温度による共振点の軌跡をメモリに格納し、共振型ミラーの駆動周波数の変更量を決定する。
なお、本実施の形態に係る画像表示装置は、第1の実施の形態に係る画像表示装置の一例であるレーザプロジェクタ10のハードウェア構成を用いて実現される。したがって、以下の説明では、レーザプロジェクタ10の構成を適宜援用し、当該ハードウェア構成の詳細な説明は繰り返さない。
図5を参照して、本実施の形態に係るレーザプロジェクタ10の特性について説明する。図5は、温度によって共振周波数が変化する状態を表わす図である。
通常の状態においては、レーザプロジェクタ10のスキャナミラー120は、共振周波数f0を有する。一方、レーザプロジェクタ10の周囲の温度変化等により、あるいは放熱の不具合などにより、スキャナミラー120の駆動部の動特性が変化すると、共振周波数は、周波数f1(>f0)、あるいは周波数f2(<f0)に変化する。
図6を参照して、本実施の形態に係るレーザプロジェクタ10において取得される情報について説明する。図6は、レーザプロジェクタ10において取得される振れ角情報と位相情報との関係を表わす図である。
レーザプロジェクタ10の動作条件(周囲の温度、内部の温度など)が変化すると、スキャナミラー120は、当初の設計仕様どおりに作動しにくくなる場合がある。そこで、レーザプロジェクタ120のCPU160は、駆動周波数コントローラ154を介して、Xドライバ130、Yドライバ132から出力される駆動周波数を変更する。このとき、CPU160は、駆動周波数コントローラ154に対する当該変更の命令に基づいて、位相情報を算出する。そして、CPU160は、その位相情報をメモリに順次格納しておく。CPU160は、その位相情報に基づいて共振点の情報(共振周波数の値の1つ以上の集合)を取得し、位相が0度(同相)となるように、駆動周波数をさらに算出し、フィードバック制御を実行する。
図6に示される例では、駆動周波数=fd0であるときに、同相となる。そこで、CPU160は、たとえば、駆動周波数fd1(>fd0)と、fd2(<fd0)を算出した後、各駆動周波数における位相を取得し、当該位相が0度となるように、駆動周波数を再度算出し、最終的に駆動周波数fd0を導出する。
図7を参照して、レーザプロジェクタ10における位置検出について説明する。図7は、本実施の形態に係る位置検出器122を用いた位置の検出を表わす図である。位置検出器122は、たとえば、3つの受光セルA,B,Cを含む。レーザ121から出力されたレーザ光は、スキャナミラー120によって反射され、位置検出器122に入射される。この場合、スキャナミラー120の水平方向および垂直方向の変位により、レーザ光によって受光セルA,B,Cに生成されるスポットは、図7に示されるように、描画のための走査方向に沿って形成される。
図8を参照して、位置検出器122の出力態様について説明する。図8は、位置検出器122が備える受光セルA,B,Cからの出力レベルの推移を示す図である。
位相が0度である駆動周波数がスキャナミラー120に与えられた場合、スキャナミラー120によって反射されたレーザ光が水平方向800に沿って走査されると、受光セルA,B,Cは、それぞれ、図8に示すようなレベルの信号を出力する。この場合、レーザプロジェクタ10は、レーザ光の振幅を一定に保持していることになる。したがって、レーザプロジェクタ10によって描画される画像は、一定の画面サイズを維持することができる。
図9を参照して、本実施の形態に係るレーザプロジェクタ10の制御構造について説明する。図9は、レーザプロジェクタ10のCPU160が実行する一連の処理の一部を表わすフローチャートである。
ステップS910にて、CPU160は、位置検出器122からの出力に基づいて、受光セルA,Cのパルスを検出する。
ステップS920にて、CPU160は、受光セルA,Cのパルスのセンター位置を検出する。
ステップS930にて、CPU160は、水平駆動周波数を2値化する。
ステップS940にて、CPU160は、当該センター位置と2値化された水平駆動周波数とに基づいてエラー量を算出する。
ステップS950にて、CPU160は、設計値として予め規定されている許容誤差に基づいて、当該エラー量が許容範囲内であるか否かを判断する。CPU160は、当該エラー量が許容範囲内であると判定すると(ステップS950にてYES)、制御をステップS990に切り換える。そうでない場合には(ステップS950にてNO)、CPU160は、制御をステップS960に切り換える。
ステップS960にて、CPU160は、当該エラー量に基づいて、水平駆動周波数の調整量を算出する。たとえば、CPU160は、当該エラー量が0となるような水平駆動周波数を再帰処理によって決定する。
ステップS970にて、CPU160は、水平駆動周波数の初期値と調整量とを用いて、スキャナミラー120の駆動を補正するための水平駆動周波数を算出する。
ステップS980にて、CPU160は、算出した水平駆動周波数に基づいて、スキャナミラー120を駆動する。より詳しくは、CPU160は、当該水平駆動周波数に基づいてスキャナミラー120を駆動する命令を、駆動周波数コントローラ154を介して、Xドライバ130およびYドライバ132に与える。
ステップS990にて、CPU160は、現在の水平駆動周波数に基づいてスキャナミラー120を駆動する。
以上のようにして、本発明の第2の実施の形態に係るレーザプロジェクタ10によると、レーザプロジェクタ10の動作条件の変化(周囲の温度変化、あるいは放熱異常による内部の温度上昇など)による動作異常を解消するために、共振型ミラーであるスキャナミラー120の共振周波数の変動を吸収する。すなわち、CPU160は、ある一定の時間間隔で、画像の投影に影響しない領域を用いてスキャナミラー120の駆動周波数を変更する。そして、CPU160は、そのときの位相情報から温度変化に起因する共振点の情報(駆動周波数と温度との関係など)を取得する。たとえば、CPU160は、内部のメモリから、予め記憶された共振点の情報、あるいは、駆動周波数の変更を行なった時に記憶した共振点の情報を取得する。CPU160は、位相が0度(同相)となるように、駆動周波数のフィードバック量を算出する。CPU160は、当該フィードバック量に基づいて駆動周波数を再度算出し、その算出した駆動周波数でスキャナミラー120を駆動する。さらに、CPU160は、その駆動周波数をメモリに格納する。
このような構成により、レーザプロジェクタ10は、スキャナミラー120の共振周波数が変化した場合であっても、高精度でレーザ光の振幅を一定に保持することができる。その結果、スキャナミラー120の振れ角が変化(たとえば減少)することを防止でき、たとえば、レーザ光の走査角の減少によって画面サイズが縮小することを防止することができる。
<第3の実施の形態>
以下、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る画像表示装置は、レーザ光を走査する共振型ミラーの共振周波数が変化した場合に、当該共振型ミラーの駆動周波数を変更して、位置検出器からの出力に基づいて算出されるレーザ光の走査角(あるいはスキャナミラー120の振れ角)が最大となるように調整する機能を有する点で、前述の各実施の形態と異なる。
図10を参照して、本発明の第3の実施の形態に係る画像表示装置の構成について説明する。図10は、画像表示装置の一態様であるレーザプロジェクタ1000の構成を表わすブロック図である。
本実施の形態に係るレーザプロジェクタ1000は、レーザプロジェクタ10が備える構成に対して、レーザ121および位置検出器122に代えて多分割検出器1022を備え、レーザコントローラ150に代えてシステムコントローラ1050を備え、さらに、ハーフミラー1010を備える。なお、その他のハードウェア構成については、レーザプロジェクタ1000は、たとえば、図1に示されるレーザプロジェクタ10に示されるハードウェア構成と同様の構成を用いて実現される。したがって、同様の構成についての説明は繰り返さない。
スキャナミラー120によって反射されたレーザ光は、ハーフミラー1010に入射する。レーザ光の一部は、ハーフミラー1010によって反射され多分割検出器1022に入射する。多分割検出器1022からの出力は、システムコントローラ1050に入力される。
ステップ1051にて、システムコントローラ1050は、多分割検出器1022の各受光セルB,C,Dからのパルスを検出したか否かを判定する。システムコントローラ1050は、受光セルB,C,Dからのパルスを検出したと判定すると(ステップS1051にてYES)、制御をステップS1052に切り換える。そうでない場合には(ステップS1051にてNO)、システムコントローラ1050は、制御をステップS1059に切り換える。
ステップS1052にて、システムコントローラ1050は、受光セルA,Eからの各パルスを検出したか否かを判定する。システムコントローラ1050は、受光セルA,Eからの各パルスを検出したと判定すると(ステップS1052にてYES)、制御をステップS1053に切り換える。そうでない場合には(ステップS1052にてNO)、システムコントローラ1050は、制御をステップS1057に切り換える。
ステップS1053にて、システムコントローラ1050は、受光セルA,Eのパルス幅を計測する。
ステップS1054にて、システムコントローラ1050は、受光セルA,Eのパルス幅とターゲットパルス幅とを比較する。たとえば、ターゲットパルス幅は、レーザプロジェクタ1000の設計データに基づいて特定され、システムコントローラ1050のメモリ(図示しない)に予め格納されている。あるいは、レーザプロジェクタ1000が定常状態で作動している場合におけるパルス幅が、ターゲットパルス幅として使用されてもよい。
ステップS1055にて、システムコントローラ1050は、受光セルA,Eのパルス幅がターゲットパルス幅の範囲内であるか否かを判定する。システムコントローラ1050は、受光セルA,Eのパルス幅がターゲットパルス幅の範囲内であると判定すると(ステップS1055にてYES)、制御をステップS1058に切り換える。そうでない場合には(ステップS1055にてNO)、システムコントローラ1050は、制御をステップS1056に切り換える。
ステップS1056にて、システムコントローラ1050は、駆動周波数を微調整する。たとえば、システムコントローラ1050は、受光セルA,Eのいずれかのパルス幅とターゲットパルス幅との差異に応じて予め規定された調整量を、初期の駆動周波数に付与する。
ステップS1057にて、システムコントローラ1050は、予め設定された投影期間が経過したか否かを判定する。システムコントローラ1050は、当該投影期間が経過したと判定すると(ステップS1057にてYES)、制御をステップS1061に切り換える。そうでない場合には(ステップS1058にてNO)、システムコントローラ1050は、制御をステップS1058に切り換える。
ステップS1058にて、システムコントローラ1050は、駆動周波数を、補正時の駆動周波数として予め設定されている第2の駆動周波数に変更する。たとえば、システムコントローラ1050は、内部メモリに予め登録されている複数の駆動周波数のうち、受光セルA,Eからパルスが検出されなかった場合に使用される第2の駆動周波数を読み出して、その読み出した第2の駆動周波数を変更後の駆動周波数として設定する。
ステップS1059にて、システムコントローラ1050は、予め設定された投影期間が経過したか否かを判定する。当該投影期間は、ステップS1057における投影期間と同じであることが好ましい。システムコントローラ1050は、当該投影期間が経過したと判定すると(ステップS1059にてYES)、制御をステップS1061に切り換える。そうでない場合には(ステップS1059にてNO)、システムコントローラ1050は、制御をステップS1060に切り換える。
ステップS1060にて、システムコントローラ1050は、駆動周波数を、補正時の駆動周波数として予め設定されている第1の駆動周波数に変更する。たとえば、システムコントローラ1050は、内部メモリに予め登録されている複数の駆動周波数のうち、受光セルA,Eからパルスが検出されなかった場合に使用される第1の駆動周波数を読み出して、その読み出した第1の駆動周波数を変更後の駆動周波数として設定する。なお、ある局面において、第1の駆動周波数は、第2の駆動周波数よりも大きい。このようにすると、受光セルB,C,Dからのパルスが検出されない場合でも、変更後の第1の駆動周波数によってスキャナミラー120を走査することにより、各パルスを検出することができる。
ステップS1061にて、システムコントローラ1050は、変更後の駆動周波数または微調整後の駆動周波数に基づいて、スキャナミラー120を駆動する。
図11を参照して、本実施の形態に係るレーザプロジェクタ1000の特性について説明する。図11は、レーザプロジェクタ1000の水平駆動タイミングと垂直駆動タイミングとを表わす図である。
水平駆動タイミングは、非投影期間1110,1130と、投影期間1120と、投影ブランク期間1140とを含む。非投影期間1130と投影ブランク期間1140とは、ミラー振れ角調整期間1150を構成する。非投影期間1110,1130は、レーザプロジェクタ1000による画像の投影に用いられない時間である。非投影期間1110,1130の間も、レーザプロジェクタ1000は作動しているため、画像の投影の補正に使用することができる。
より詳しくは、レーザプロジェクタ1000は、投影期間1120の間、画像を投影すると、非投影期間1130と投影ブランク期間1140との間、スキャナミラー120の振れ角を調整する。その後、レーザプロジェクタ1000は、次の画像を表示するための処理を開始する。すなわち、レーザプロジェクタ1000は、非投影期間1150の間、次の画像を表示するための準備を開始する。
たとえば、レーザプロジェクタ1000は、メモリから画像データを読み出し、その画像データに基づいて赤青レーザ110あるいは緑レーザ112を駆動するための制御信号を生成する。投影期間1160の間、レーザプロジェクタ1000は、その画像データに基づいて各色のレーザを駆動して、当該レーザにレーザ光を出力させる。レーザプロジェクタ1000は、その出力のタイミングに応じて、当該制御信号に基づきスキャナミラー120を駆動する。このようにすると、先の投影期間1120においてスキャナミラー120の走査異常に起因する画像の表示は、次の投影期間1160において補正されることになる。その結果、レーザプロジェクタ1000の環境変化に起因する画像の投影異常を自動修正することができる。
図12は、レーザプロジェクタ1000の環境が変化した場合における周波数特性の変化を表す図である。レーザプロジェクタ1000の設計時に基準とした環境下(たとえば温度条件等)の場合、共振周波数f0において、レーザプロジェクタ1000は作動する。しかしながら、レーザプロジェクタ1000の環境が変化すると、スキャナミラー120の駆動部の変化により、共振周波数は、周波数f2(<f0)あるいは周波数f1(>f0)に変化する。この場合であっても、本実施の形態に係るレーザプロジェクタ1000によると、多分割検出器1022からのパルスの検出態様に応じて駆動周波数を変更し、あるいは微調整し、このような変更後の駆動周波数に基づいてスキャナミラー120を駆動する。これにより、画像の適正な表示が実現される。
図13は、レーザプロジェクタ1000における駆動周波数の変更の態様を表す図である。レーザプロジェクタ1000は、通常の状態(例、温度条件が設計時に想定された条件であること等)において、駆動周波数fd0で、スキャナミラー120を駆動する。このとき、振れ角のゲインは最大となっている。一方、レーザプロジェクタ1000の環境の変化によってスキャナミラー120の駆動部分が当初の設計仕様どおりに作動しなくなると、前述のフローチャートのように、駆動周波数をfd0からfd2に小さくし、あるいは、逆に、fd0からfd1に大きくし、振れ角のゲインを十分に確保する。
図14を参照して、多分割検出器1022における検出態様について説明する。図14は、多分割検出器1022を構成する受光セルA,B,C,D,Eにおけるスポットの移動例を表す図である。
ハーフミラー1022によって反射されたレーザ光は、多分割検出器1022に入射する。このとき、レーザ光は、スキャナミラー120によって走査されているため、レーザ光は、走査方向に沿って多分割検出器1022に入射する。その結果、たとえば、図14に示されるように、受光セルA,B,C,D,Eにおいて光が順次検出される。この構成において、スキャナミラー120が当初の走査幅で駆動していない場合、レーザ光は、多分割検出器1022の一部の領域において受光されることがある。この場合、たとえば、レーザ光は、受光セルB,C,Dに受光される。レーザプロジェクタ1000は、このような受光を検知すると、前述の処理を実行し、駆動周波数を補正する。
図15を参照して多分割検出器1022の各受光セルA,B,C,D,Eからの出力レベルについて説明する。図15は、スキャナミラー120が最大の振れ角によって駆動されている場合における受光レベルを表す図である。すなわち、スキャナミラー120が正常に操作している場合、多分割検出器1022の走査範囲の一方の端にある受光セルA→受光セルB→受光セルC→受光セルD→他方の端にある受光セルEの順に、出力が検知されることになる。一方、スキャナミラー120が最大に振れていない場合には、たとえば、受光セルA,Eのいずれか又は双方からの出力が低下し、あるいはゼロとなる。レーザプロジェクタ1000は、この場合を検知すると、スキャナミラー120の振れ角が再び最大となるように、駆動周波数を変更する。
以上のようにして、本発明の第4の実施の形態に係るレーザプロジェクタ1000によると、周囲の温度変化あるいはレーザプロジェクタ1000の内部の温度上昇その他の動作環境の変化によって、共振型ミラーであるスキャナミラー120の共振周波数が変動した場合、CPU160は、位置センサーである多分割検出器1022からの出力を参照しつつ、スキャナミラー120の振れ角が最大となるように、スキャナミラー120の駆動周波数を変更する。これにより、レーザプロジェクタ1000が画像を投影するためのレーザ光の振幅を一定に維持することができるため、動作環境が変化しても、スキャナミラー120の振れ角の減少(レーザ光の走査角の減少)に起因する画面サイズの変更を防止することができる。
なお、他の局面において、レーザプロジェクタ1000は、予め設定された一定の時間間隔で、画像の投影に影響しない領域を用いてスキャナミラー120の駆動周波数を変更する。CPU160は、その変更の際における多分割検出器1022からの出力に基づいて、走査角が最大となるように、駆動周波数をフィードバック制御してもよい。このようにすると、定期的にスキャナミラー120の駆動条件が補正されることになるため、画面サイズの変更をより確実に防止することができる。
<第4の実施の形態>
以下、本発明の第4の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る画像表示装置の一態様であるレーザプロジェクタは、共振型ミラーの振れ角を一定にするために、駆動信号に方形波を使用する点で、前述の各実施の形態と異なる。なお、本実施の形態に係るレーザプロジェクタは、第3の実施の形態に係るレーザプロジェクタを構成するハードウェアを用いて実現される。したがって、ハードウェア構成の詳細については繰り返さない。また、ハードウェア構成の具体的な部分について言及する必要がある場合には、前述のいずれかの実施の形態におけるハードウェア構成の当該部分を援用する。
[制御構造]
図16および図17を参照して、本発明の第4の実施の形態に係るレーザプロジェクタの制御構造について説明する。図16は、本発明の第4の実施の形態に係るレーザプロジェクタのシステムコントローラが出力する駆動信号を表す図である。図16(A)に示されるように、本実施の形態に係るレーザプロジェクタは、デューティ比50%を有する駆動信号を出力する。この場合、レベルHighとレベルLowとが同じ時間出力される。図16(B)に示されるように、本実施の形態に係るレーザプロジェクタは、駆動信号の周波数を変更した場合においても、変更後の駆動信号についてデューティ比を50%に維持する構成を有する。係る構成により、当該レーザプロジェクタの動作環境の変化によってスキャナミラー120の共振点が変化する場合であっても、スキャナミラー120の振れ角が再び最大となるように、共振周波数を変更し易くなる。これにより、スキャナミラー120の動作条件を速やかにかつ簡易に制御することができる。
図17は、スキャナミラー120の駆動信号の変更前後における振れ角およびデューティ比と周波数との関係を表す図である。図17(A)を参照して、周波数f0において、レーザプロジェクタのスキャナミラー120が最大の振れ角で作動している場合、図17(B)に示されるように、レーザプロジェクタのシステムコントローラは、駆動信号として周期W0を有する方形波をスキャナミラー120のドライバに与える。このとき、デューティ比は50%である。
その後、温度変化その他の動作条件の変化によって、共振点が変化し、周波数f0に代えて周波数f1が、スキャナミラー120の振れ角を最大にする周波数となることがある。そこで、周波数f1の駆動信号を出力するために、システムコントローラは、周期W1(<W0)を有する方形波をスキャナミラー120のドライバに与える。この場合、デューティ比は50%に維持されている。このような構成により、本発明の第4の実施の形態に係るレーザプロジェクタは、温度変化その他の動作環境の変化によって共振型ミラーの一態様であるスキャナミラー120の共振周波数が変動しても、駆動信号の周波数を変更することにより、簡易に、かつ、高い分解能で周波数が変動後の共振周波数を実現することができる。その結果、レーザプロジェクタによって投影される画像の画面サイズを維持することができる。
なお、本実施の形態に係る技術は、第1の実施の形態から第3の実施の形態までのいずれにも組み合わせて適用してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の第1の実施の形態に係る画像表示装置の一態様であるレーザプロジェクタ10の構成を表わすブロック図である。 レーザプロジェクタ10のスキャナミラー120を水平方向および垂直方向に駆動する場合における駆動パターンを表わす図である。 水平方向の駆動波形を変更する前の当該水平方向の駆動波形および垂直方向の駆動波形を表わす図である。 レーザプロジェクタ10が備えるCPU160が実行する一連の処理の一部を表わすフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係るレーザプロジェクタにおいて温度によって共振周波数が変化する状態を表わす図である。 本発明の第2の実施の形態に係るレーザプロジェクタ10において取得される振れ角情報と位相情報との関係を表わす図である。 本発明の第2の実施の形態に係る位置検出器122を用いた位置の検出を表わす図である。 本発明の第2の実施の形態に係るレーザプロジェクタ10の位置検出器122が備える受光セルA,B,Cからの出力レベルの推移を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るレーザプロジェクタ10のCPU160が実行する一連の処理の一部を表わすフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係る画像表示装置の一態様であるレーザプロジェクタ1000の構成を表わすブロック図である。 本発明の第3の実施の形態に係るレーザプロジェクタ1000の水平駆動タイミングと垂直駆動タイミングとを表わす図である。 レーザプロジェクタ1000の環境が変化した場合における周波数特性の変化を表す図である。 レーザプロジェクタ1000における駆動周波数の変更の態様を表す図である。 レーザプロジェクタ1000の多分割検出器1022を構成する受光セルA,B,C,D,Eにおけるスポットの移動例を表す図である。 レーザプロジェクタ1000のスキャナミラー120が最大の振れ角によって駆動されている場合における受光レベルを表す図である。 本発明の第4の実施の形態に係るレーザプロジェクタのシステムコントローラが出力する駆動信号を表す図である。 スキャナミラー120の駆動信号の変更前後における振れ角およびデューティ比と周波数との関係を表す図である。
符号の説明
10,1000 レーザプロジェクタ、100 光学システム、110 赤青レーザ、112 緑レーザ、114 偏光ビームスプリッタ、116 コリメートレンズ、118 レーザパワー検出器、120 スキャナミラー、122 位置検出器、130 Xドライバ、132 Yドライバ、150,1050 システムコントローラ、152 レーザコントローラ、154 駆動周波数コントローラ、156 位置検出コントローラ、158 メモリ、160 CPU、200,210 画面、800 水平方向、1010 ハーフミラー、1022 多分割検出器。

Claims (9)

  1. 画像表示装置であって、
    レーザ光源と、
    前記レーザ光源からの光を反射しつつ走査するように構成された反射部と、
    前記反射部を第1の方向に駆動するように構成された第1駆動部と、
    前記第1の方向と直交する第2の方向に前記反射部を駆動するように構成された第2駆動部と、
    前記反射部の位置を検出するように構成された検出部と、
    前記検出部によって検出された位置に基づいて、前記第1駆動部および前記第2駆動部を制御するように構成された制御部とを備え、
    前記制御部は、前記反射部を前記第1の方向に駆動するための第1の信号に応じて、前記反射部を前記第2の方向に駆動するための第2の信号の傾斜を変更する、画像表示装置。
  2. 前記制御部は、
    前記第1の信号の駆動周波数の変更に応じて、前記第2の信号の傾斜を変更する、画像表示装置。
  3. 前記第2の信号の傾斜は、前記第2の信号の値の時間変化率によって規定される、請求項2に記載の画像表示装置。
  4. 前記傾斜は、前記第1の駆動周波数に基づいて予め定められたパラメータによって規定されている、請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像表示装置。
  5. 前記第1の方向は、水平方向であり、
    前記第2の方向は、垂直方向である、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の画像表示装置。
  6. 前記検出部は、前記反射部に投影された光の反射光に基づいて、前記反射部の位置を検出する、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の画像表示装置。
  7. 画像表示装置であって、
    レーザ光源と、
    前記レーザ光源からの光を反射しつつ走査するように構成された反射部と、
    駆動周波数に基づいて前記反射部を駆動するように構成された駆動部と、
    前記駆動部を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    画像の投影に使用されない領域として予め規定された領域に前記反射部が光を投影するときの前記駆動周波数を、予め定められた時間間隔で変更し、
    前記反射部からの光に応じた位相に基づいて、前記反射部の共振点を導出し、
    前記共振点に基づいて前記駆動周波数の変更量を決定する、画像表示装置。
  8. 画像表示装置であって、
    レーザ光源と、
    前記レーザ光源からの光を反射しつつ走査するように構成された反射部と、
    前記反射部を駆動するように構成された駆動部と、
    前記駆動部を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記反射部の共振周波数が変動した場合に、前記反射部からの光が走査される角度が最大となるように、前記反射部を駆動するための駆動周波数を調整する、画像表示装置。
  9. 前記制御部は、
    予め定められた一定時間、画像の表示のために予め規定される領域の外部領域に前記反射部が光を反射するように、前記駆動周波数を変化させ、
    前記反射部からの光に基づいて前記走査される角度が最大となるように、前記駆動周波数をフィードバック制御する、請求項8に記載の画像表示装置。
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