WO2019022014A1 - 走査装置 - Google Patents

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Abstract

本発明における走査装置は、第1軸線(A1)を中心線としてミラー(3A)を揺動させると共に、第2軸線(A2)を中心線としてミラー(3A)を揺動させるMEMSミラー機構(3)と、第1軸線(A1)を中心線としてミラー(3A)を揺動させるための第1駆動信号(S1)、及び第2軸線(A2)を中心線としてミラー(3A)を揺動させるための第2駆動信号(S2)を生成する制御部(5)と、を備える。制御部(5)は、第1駆動信号(S1)における1周期以下の期間の第1信号要素に対応するように、第2駆動信号(S2)を構成する第2信号要素を生成することを繰り返すことで、第1方向における照射領域のm回(m:2以上の整数)の往復及び第2方向における照射領域の1回の往復が互いに対応するように、第1駆動信号(S1)及び第2駆動信号(S2)を生成する。

Description

走査装置
 本開示は、走査装置に関する。
 走査装置として、例えば画像を表示するために、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラー機構を用いてレーザ光を走査するものがある。そのような走査装置では、例えば、水平方向におけるレーザ光の照射領域のm回(m:2以上の整数)の往復及び垂直方向におけるレーザ光の照射領域の1回の往復によって、1フレーム又は2フレームの画像が形成される。特許文献1には、MEMSミラー機構を駆動させるための水平駆動信号及び垂直駆動信号の相互間において、1フレームの開始時及び終了時に同期をとる技術が記載されている。
特開2006-276634号公報
 しかしながら、例えば、水平駆動信号によってミラーが共振動作させられている場合に、周囲温度の変化等によって1フレーム内においてミラーの共振周波数が変化すると、特許文献1に記載された技術では、当該1フレームが終了するまで、水平駆動信号と垂直駆動信号との対応関係に生じたずれを補正することができず、その結果、画像の表示が不安定になるおそれがある。
 本開示は、安定したレーザ光の走査が可能となる走査装置を提供することを目的とする。
 本開示の一側面の走査装置は、レーザ光を出射する光源と、光源から出射されたレーザ光を反射するミラーを有し、第1軸線を中心線としてミラーを揺動させることにより、第1方向においてレーザ光の照射領域を往復させると共に、第1軸線と交差する第2軸線を中心線としてミラーを揺動させることにより、第1方向と交差する第2方向において照射領域を往復させるMEMSミラー機構と、第1軸線を中心線としてミラーを揺動させるための第1駆動信号、及び第2軸線を中心線としてミラーを揺動させるための第2駆動信号を生成し、第1駆動信号及び第2駆動信号をMEMSミラー機構に入力する制御部と、を備え、第1駆動信号は、第1軸線を中心線とするミラーの1回の揺動を1周期とする電気信号であり、第2駆動信号は、第2軸線を中心線とするミラーの1回の揺動を1周期とする電気信号であり、制御部は、第1駆動信号における1周期以下の期間の第1信号要素に対応するように、第2駆動信号を構成する第2信号要素を生成し、第2軸線を中心線とするミラーの1回の揺動のうち往路期間及び復路期間の両期間において、第2信号要素の生成を繰り返すことで、第1方向における照射領域のm回(m:2以上の整数)の往復及び第2方向における照射領域の1回の往復が互いに対応するように、第1駆動信号及び第2駆動信号を生成する。
 この走査装置では、第1駆動信号における1周期以下の期間の第1信号要素に対応するように、第2駆動信号を構成する第2信号要素が生成される。そして、第2軸線を中心線とするミラーの1回の揺動のうち往路期間及び復路期間の両期間において、第2信号要素の生成が繰り返される。これにより、MEMSミラー機構が周囲温度の変化等の影響を受けたとしても、第1駆動信号と第2駆動信号との対応関係にずれが生じるのを抑制することができる。よって、この走査装置によれば、安定したレーザ光の走査が可能となる。
 本開示の一側面の走査装置では、第1駆動信号は、第1軸線を中心線としてミラーを共振動作させるための電気信号であり、第2駆動信号は、第2軸線を中心線としてミラーをリニア動作させるための電気信号であり、制御部は、ミラーの共振周波数に追従するように、第1駆動信号の周波数を変調してもよい。これによれば、周囲温度の変化等によってミラーの共振周波数が変化したとしても、第1駆動信号と第2駆動信号との対応関係にずれが生じるのをより確実に抑制することができる。
 本開示の一側面の走査装置では、制御部は、往路期間が点灯期間となり、復路期間が消灯期間となるように、光源を制御し、点灯期間及び消灯期間の両期間において、第2信号要素の生成を繰り返してもよい。これによれば、各点灯期間において、第1駆動信号と第2駆動信号との対応関係にずれが生じるのを抑制することができる。なお、点灯期間とは、制御部が光源にレーザ光を出射せる期間であり、消灯期間とは、制御部が光源にレーザ光を出射させない期間である。
 本開示の一側面の走査装置では、制御部は、往路期間が第1点灯期間となり、復路期間が第2点灯期間となるように、光源を制御し、第1点灯期間及び第2点灯期間の両期間において、第2信号要素の生成を繰り返してもよい。これによれば、各第1点灯期間及び各第2点灯期間において、第1駆動信号と第2駆動信号との対応関係にずれが生じるのを抑制することができる。なお、第1点灯期間及び第2点灯期間とは、それぞれ、制御部が光源にレーザ光を出射せる期間である。
 本開示の一側面の走査装置では、制御部は、第1駆動信号における1/2周期の期間の第1信号要素に対応するように、第2信号要素を生成してもよい。或いは、制御部は、第1駆動信号における1周期の期間の第1信号要素に対応するように、第2信号要素を生成してもよい。これらによれば、第2信号要素を生成する際の処理を容易化することができる。
 本開示の一側面の走査装置では、制御部は、第1駆動信号における現在の1周期内の第1信号要素に対応するように、第2信号要素を生成してもよい。或いは、制御部は、第1駆動信号における直前の1周期内の第1信号要素に対応するように、第2信号要素を生成してもよい。これらによれば、第2信号要素を生成する際の時間的な遅延を最小限にすることができる。
 本開示の一側面の走査装置では、MEMSミラー機構は、ミラーが設けられた第1可動部と、第1軸線を中心線として揺動可能となるように第1可動部を支持する第2可動部と、第2軸線を中心線として揺動可能となるように第2可動部を支持する支持部と、第2可動部に設けられた駆動用コイルと、駆動用コイルに作用する磁界を発生させる磁石と、を更に有してもよい。このような電磁駆動式のMEMSミラー機構は、周囲温度の変化等の影響を受け易いため、上述したように第2信号要素の生成を繰り返すことは、特に有効である。
 本開示の一側面の走査装置では、光源は、投影表示用のレーザ光を出射し、制御部は、第1方向における照射領域のm回の往復及び第2方向における照射領域の1回の往復によって、1フレーム又は2フレームの画像が形成されるように、第1駆動信号及び第2駆動信号を生成してもよい。上述したように、第1駆動信号と第2駆動信号との対応関係にずれが生じるのを抑制することができるので、この場合、安定した画像の表示が可能となる。
 本開示の一側面の走査装置では、制御部は、照射領域の位置に応じてレーザ光が変調されるように、光源を制御してもよい。これによれば、より高品質な画像の表示が可能となる。
 本開示の一側面の走査装置では、制御部は、フレームレートを変動させつつ、第2信号要素の生成を繰り返してもよい。これによれば、第2信号要素の生成を容易に且つ確実に繰り返すことができる。
 本開示によれば、安定したレーザ光の走査が可能となる走査装置を提供することができる。
図1は、一実施形態の走査装置を備える走査型表示システムの構成図である。 図2は、図1に示される走査装置のMEMSミラー機構及び制御部の構成図である。 図3は、図1に示される走査装置の1次像面でのレーザ光の走査軌跡を示す図である。 図4は、図1に示される走査装置における第1駆動信号と第2駆動信号との関係を示す図である。 図5は、図1に示される走査装置における第1駆動信号と第2駆動信号との関係を示す拡大図である。 図6は、図1に示される走査装置における第1駆動信号と第2駆動信号との関係を示す図である。 図7は、比較例の走査装置における第1駆動信号と第2駆動信号との関係を示す図である。 図8は、MEMSミラー機構及び制御部の変形例の構成図である。
 以下、本開示の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
[走査装置の構成]
 図1に示されるように、走査型表示システム10は、例えば自動車に搭載されるレーザ走査型プロジェクションディスプレイであり、自動車のフロントガラス100に画像を表示(投影表示)する。走査型表示システム10は、走査装置1と、光学系11と、を備えている。光学系11は、複数の平面ミラー11a,11bと、凹面ミラー11cと、フロントガラス100と、を有している。フロントガラス100は、光学系11において最後段の光学素子として機能する。走査装置1から出射された投影表示用の光L2は、平面ミラー11a、平面ミラー11b、凹面ミラー11c及びフロントガラス100で順次に反射されて観察者の眼Eに入射する。
 走査装置1は、光源2と、MEMSミラー機構3と、光拡散部4と、制御部5と、を備えている。光源2は、投影表示用のレーザ光L1を出射する。より具体的には、光源2は、複数の光出射部2aを有している。例えば、複数の光出射部2aは、それぞれ、赤色レーザダイオード、緑色レーザダイオード、青色レーザダイオードである。各光出射部2aは、可視域の波長を有するレーザ光L1を出射する。各光出射部2aから出射されたレーザ光L1は、ダイクロイックミラーを含む複数のミラー2bによって反射されて同一の光路上を進行し、MEMSミラー機構3に入射する。
 MEMSミラー機構3は、光源2から出射されたレーザ光L1を反射するミラー3aを有している。MEMSミラー機構3は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術によって製造された駆動ミラーであり、MEMSミラー機構3の駆動方式は、電磁駆動式である(詳細については後述する)。MEMSミラー機構3は、互いに直交する第1軸線及び第2軸線のそれぞれを中心線としてミラー3aを揺動させることにより、光拡散部4に対してレーザ光L1を走査する。
 光拡散部4は、MEMSミラー機構3によって走査されたレーザ光L1を拡散させる。光拡散部4は、例えば、透過型のマイクロレンズアレイであり、MEMSミラー機構3によって走査されたレーザ光L1を透過させて拡散させる。光拡散部4によって拡散されたレーザ光L1のうち画像を構成する光が、投影表示用の光L2として、光拡散部4の後段に配置された光学系11に入射する。
 制御部5は、光源2及びMEMSミラー機構3を制御する。一例として、制御部5は、投影表示開始の入力信号を受信すると、光源2の各光出射部2aの出力を開始させる。これにより、光源2からレーザ光L1が出射される。これと略同時に、制御部5は、MEMSミラー機構3の動作を開始させる。これにより、MEMSミラー機構3では、ミラー3aの揺動が開始され、光源2から出射されたレーザ光L1が光拡散部4に対して走査される。このとき、制御部5は、各光出射部2aから出射されるレーザ光L1の比率を、光拡散部4内におけるレーザ光L1の走査位置(レーザ光L1の照射領域の位置)に応じて変化させる。これにより、投影表示用の光L2(すなわち、光拡散部4によって拡散されたレーザ光L1のうち画像を構成する光)が、平面ミラー11a、平面ミラー11b、凹面ミラー11c及びフロントガラス100で順次に反射されて観察者の眼Eに入射する。
[MEMSミラー機構の構成]
 図2に示されるように、MEMSミラー機構3は、ミラー3aに加え、第1可動部31と、第2可動部32と、支持部33と、第1駆動用コイル34と、第2駆動用コイル(駆動用コイル)35と、磁石37と、を有している。ミラー3aは、第1可動部31に設けられている。第2可動部32は、第1軸線A1を中心線として揺動可能となるように第1可動部31を支持している。支持部33は、第1軸線A1と交差する(ここでは、直交する)第2軸線A2を中心線として揺動可能となるように第2可動部32を支持している。
 より具体的には、第2可動部32は、第1可動部31を包囲するように枠状に形成されており、第1軸線A1上に配置された1対のトーションバー38を介して第1可動部31と連結されている。支持部33は、第2可動部32を包囲するように枠状に形成されており、第2軸線A2上に配置された1対のトーションバー39を介して第2可動部32と連結されている。第1可動部31、第2可動部32、支持部33、1対のトーションバー38、及び1対のトーションバー39は、例えば、SOI(Silicon on Insulator)基板によって一体的に形成されている。
 第1駆動用コイル34は、第1可動部31に設けられている。第1駆動用コイル34には、第1軸線A1を中心線としてミラー3aを揺動させるための第1駆動信号S1が制御部5から入力されると共に、第1駆動用コイル34からは、起電力信号S3が制御部5に出力される。第2駆動用コイル35は、第2可動部32に設けられている。第2駆動用コイル35には、第2軸線A2を中心線としてミラー3aを揺動させるための第2駆動信号S2が制御部5から入力される。磁石37は、第1駆動用コイル34及び第2駆動用コイル35に作用する磁界を発生させる。
 第1駆動信号S1は、第1軸線A1を中心線としてミラー3aを共振動作させるための電気信号である。第1駆動用コイル34に第1駆動信号S1が入力されると、磁石37が発生する磁界との相互作用によって、第1駆動用コイル34にローレンツ力が作用する。当該ローレンツ力に加え、固有振動数でのミラー3a及び第1可動部31の共振を利用することにより、第1軸線A1を中心線としてミラー3aを共振動作させることができる。なお、固有振動数は、ミラー3a及び第1可動部31の質量、1対のトーションバー38のバネ定数等で決まる。
 第2駆動信号S2は、第2軸線A2を中心線としてミラー3aをリニア動作させるための電気信号である。第2駆動用コイル35に第2駆動信号S2が入力されると、磁石37が発生する磁界との相互作用によって、第2駆動用コイル35にローレンツ力が作用する。当該ローレンツ力と1対のトーションバー39の弾性力とのつり合いを利用することにより、第2軸線A2を中心線としてミラー3aをリニア動作させることができる。
 起電力信号S3は、ミラー3aの振れ角に関する情報等を取得するための電気信号である。磁石37が発生する磁界中において第1可動部31が揺動させられると、第1可動部31に設けられた第1駆動用コイル34に起電力が発生する。起電力信号S3は、当該起電力に相当する。
[第1及び第2駆動信号とフレームとの関係]
 図2及び図3に示されるように、MEMSミラー機構3は、第1軸線A1を中心線としてミラー3aを揺動させることにより、水平方向(第1方向)D1においてレーザ光Lの照射領域を往復させると共に、第2軸線A2を中心線としてミラー3aを揺動させることにより、垂直方向(第1方向と交差する第2方向)D2においてレーザ光Lの照射領域を往復させる。制御部5は、水平方向D1におけるレーザ光L1の照射領域のm回(m:2以上の整数)の往復及び垂直方向D2におけるレーザ光L1の照射領域の1回の往復によって、1フレームの画像が形成されるように、第1駆動信号S1及び第2駆動信号S2を生成する。
 なお、図3は、1次像面(ここでは、光拡散部4における所定領域)でのレーザ光L1の走査軌跡を示す図である。図3において、実線の軌跡は、光源2から出射されたレーザ光L1の走査軌跡を示す。破線の軌跡は、実際には光源2からレーザ光L1が出射されていないものの、レーザ光L1が出射されていると仮定した場合のレーザ光L1の走査軌跡を示す。つまり、走査装置1では、描画期間(点灯期間:制御部5が光源2にレーザ光L1を出射せる期間)及び帰線期間(消灯期間:制御部5が光源2にレーザ光L1を出射させない期間)を有するようにレーザ光L1が走査されることで(詳細については後述する)、画像が形成される。
 図4に示されるように、第1駆動信号S1は、第1軸線A1を中心線とするミラー3aの1回の揺動を1周期T1とする矩形波である。第2駆動信号S2は、第2軸線A2を中心線とするミラー3aの1回の揺動を1周期T2とする三角波である。第2駆動信号S2では、第2軸線A2を中心線とするミラー3aの1回の揺動のうち、一方向にミラー3aが回動する往路期間T2aが、一方向とは逆方向にミラー3aが回動する復路期間T2bよりも長い。
 第2駆動信号S2の往路期間T2aは、第1駆動信号S1の1周期T1をn個(n:2以上の整数)累積した期間に対応している。レーザ光L1は、往路期間T2aの間、光源2から出射される。つまり、往路期間T2aは、光源2からレーザ光L1が出射される描画期間である。第2駆動信号S2の復路期間T2bは、第1駆動信号S1の1周期T1をm-n個(m-n:nよりも小さい1以上の整数(ここでは、nよりも小さい2以上の整数))累積した期間に対応している。レーザ光Lは、復路期間T2bの間、光源2から出射されない。つまり、復路期間T2bは、光源2からレーザ光L1が出射されない帰線期間である。なお、図3に示されるレーザ光L1の走査軌跡は、図4に示される第1駆動信号S1と第2駆動信号S2との関係がより簡易化された場合の一例である。
[制御部の構成]
 図2に示されるように、制御部5は、PLL(Phase Locked Loop)回路51を有している。PLL回路51は、位相比較器51a、ループフィルタ51b及びVCO(Voltage Controlled Oscillator)51cによって構成されている。位相比較器51aには、第1駆動用コイル34から第1駆動信号S1に重畳された起電力信号S3が入力される。位相比較器51aは、入力された起電力信号S3の位相の変化に応じて電圧を変化させ、電圧を変化させた信号を出力する。ループフィルタ51bは、位相比較器51aによって電圧が変化させられた信号から高周波成分を除去し、高周波成分を除去した信号を出力する。VCO51cは、ループフィルタ51bによって高周波成分が除去された信号における電圧の変化に応じて周波数を変化させ、周波数を変化させた信号を出力する。
 制御部5は、分周器52と、D/Aコンバータ53と、定電流回路57,58と、を更に有している。分周器52は、VCO51cによって周波数が変化させられた信号を分周し、分周した信号を第1駆動信号S1として第1駆動用コイル34に入力する。このとき、第1駆動信号S1は、定電流回路57によって電流に変換される。D/Aコンバータ53は、分周器52によって分周された信号に基づいて第2駆動信号S2を生成し、生成した第2駆動信号S2を第2駆動用コイル35に入力する。このとき、第2駆動信号S2は、定電流回路58によって電流に変換される。MEMSミラー機構3では、周囲温度の変化等によってミラー3aの共振周波数が変化する場合がある。ミラー3aの共振周波数が変化すると、起電力信号S3の位相が変化する。そのため、制御部5は、上述したようにPLL回路51及び分周器52を動作させることで、ミラー3aの共振周波数に追従するように、第1駆動信号S1の周波数を変調することができる。
 制御部5は、メモリ54と、タイミング信号生成部55と、LDドライバ56と、を更に有している。メモリ54は、投影表示するための画像情報を保存している。タイミング信号生成部55は、分周器52によって分周された信号に基づいて、レーザ光L1の走査位置に応じた画像情報をメモリ54から読み出し、読み出した画像情報をLDドライバ56に送信する。LDドライバ56は、レーザ光L1の走査位置に応じてレーザ光L1が変調されるように(すなわち、レーザ光L1の走査位置に応じて各光出射部2aから出射されるレーザ光L1の比率が変化するように)、光源2を制御する。
 制御部5による第1駆動信号S1及び第2駆動信号S2の生成について、より詳細に説明する。図5に示されるように、制御部5は、第1駆動信号S1における現在の1周期T1内の第1信号要素S1に対応するように、第2駆動信号S2を構成する第2信号要素S2を生成する。より具体的には、制御部5は、第1駆動信号S1における現在の1周期T1内の1/2周期の第1信号要素S1に対応するように、第2駆動信号S2を構成する第2信号要素S2を1周期T1分生成する。ここでは、制御部5は、第1信号要素S1に対する起電力信号S3の位相の変化に基づいて、ミラー3aの共振周波数に追従する期間となるように第1信号要素S1の期間を設定する。それに伴い、制御部5は、第1信号要素S1に対応するように第2信号要素S2の期間を設定すると共に、第2信号要素S2の電圧値を設定する。
 制御部5は、第1駆動信号S1における直前の1周期T1(現在の1周期T1の1つ前の1周期T1)内の第1信号要素S1i-1に対応するように、第2駆動信号S2を構成する第2信号要素S2を生成してもよい。より具体的には、制御部5は、第1駆動信号S1における直前の1周期T1内の1/2周期の第1信号要素S1i-1(直前の1周期T1内における前半の1/2周期の第1信号要素S1i-1でもよいし、直前の1周期T1内における後半の1/2周期の第1信号要素S1i-1でもよい)に基づいて、第1駆動信号S1における現在の1周期T1内の1/2周期の第1信号要素S1を1周期T1分生成する。ここでは、制御部5は、第1信号要素S1i-1に対する起電力信号S3の位相の変化に基づいて、ミラー3aの共振周波数に追従する期間となるように第1信号要素S1の期間を設定する。それに伴い、制御部5は、第1信号要素S1に対応するように、第2駆動信号S2を構成する第2信号要素S2を1周期T1分生成する。ここでは、制御部5は、第1信号要素S1の期間と等しい期間となるように第2信号要素S2の期間を設定すると共に、第2信号要素S2の電圧値を設定する。
 なお、制御部5は、第1駆動信号S1における1/2周期の期間の第1信号要素S1又はS1i-1に対応するように第2信号要素S2を生成したが、第1駆動信号S1における1周期の期間の第1信号要素S1又はS1i-1に対応するように第2信号要素S2を生成してもよい。制御部5は、第1駆動信号S1における1周期以下の期間の第1信号要素S1又はS1i-1に対応するように第2信号要素S2を生成することができる。
 制御部5は、往路期間T2aが描画期間となり、復路期間T2bが帰線期間となるように、光源2を制御しつつ(図4参照)、描画期間及び帰線期間の両期間において、上述した第1信号要素S1の生成及び第2信号要素S2の生成を繰り返す。これにより、図6の(a)に示されるように、第1信号要素S1の期間が一定である場合には勿論、図6の(b)に示されるように、ミラー3aの共振周波数の変化に起因して第1信号要素S1の期間が1フレーム内で変化する場合にも、第1駆動信号S1と第2駆動信号S2との対応関係にずれが生じない。このように、制御部5は、フレームレート(単位時間当たりに処理するフレーム数)を変動させつつ、上述した第1信号要素S1の生成及び第2信号要素S2の生成を繰り返す。
 仮に、描画期間及び帰線期間の両期間において、上述した第1信号要素S1の生成及び第2信号要素S2の生成を繰り返さないと、図7の(a)に示されるように、第1信号要素S1の期間が一定である場合には、第1駆動信号S1と第2駆動信号S2との対応関係にずれが生じないが、図7の(b)に示されるように、ミラー3aの共振周波数の変化に起因して第1信号要素S1の期間が1フレーム内で変化する場合には、第1駆動信号S1と第2駆動信号S2との対応関係にずれが生じる。
[作用及び効果]
 走査装置1では、水平方向におけるレーザ光L1の照射領域のm回(m:2以上の整数)の往復及び垂直方向におけるレーザ光L1の照射領域の1回の往復が互いに対応するように、第1駆動信号S1及び第2駆動信号S2が生成される。より具体的には、第1駆動信号S1における1周期以下の期間の第1信号要素S1に対応するように、第2駆動信号S2を構成する第2信号要素S2が生成される。そして、第2軸線A2を中心線とするミラー3aの1回の揺動のうち往路期間T2a及び復路期間T2bの両期間において、第2信号要素S2の生成が繰り返される。これにより、MEMSミラー機構3が周囲温度の変化等の影響を受けたとしても、第1駆動信号S1と第2駆動信号S2との対応関係にずれが生じるのを抑制することができる。よって、走査装置1によれば、安定したレーザ光L1の走査、延いては、安定した画像の表示(例えば、図7の(b)に示される場合に起こるフリッカ現象の発生が抑制された画像の表示)が可能となる。
 上述したように、制御部5が、第1駆動信号S1における1/2周期の期間の第1信号要素S1又はS1i-1に対応するように第2信号要素S2を生成する場合、或いは、制御部5が、第1駆動信号S1における1周期の期間の第1信号要素S1又はS1i-1に対応するように第2信号要素S2を生成する場合には、第2信号要素S2を生成する際の処理を容易化することができる。また、制御部5が、第1駆動信号S1における現在の1周期T1内の第1信号要素S1に対応するように第2信号要素S2を生成する場合、或いは、制御部5が、第1駆動信号S1における直前の1周期T1内の第1信号要素S1i-1に対応するように第2信号要素S2を生成する場合には、第2信号要素S2を生成する際の時間的な遅延を最小限にすることができる。また、制御部5が、第1駆動信号S1における現在の1周期T1内の第1信号要素S1に対応するように第2信号要素S2を生成する場合には、第1信号要素S1の途中でミラー3aの共振周波数が変動して第1信号要素S1の期間が短くなったとしても、第1信号要素S1に応じた起電力信号S3を参照して第2信号要素S2の期間を決定することで、第2信号要素S2の期間を第1信号要素S1の期間に一致させることができる。
 走査装置1では、第1駆動信号S1が、第1軸線A1を中心線としてミラー3aを共振動作させるための電気信号であり、第2駆動信号S2が、第2軸線A2を中心線としてミラー3aをリニア動作させるための電気信号であって、制御部5が、ミラー3aの共振周波数に追従するように、第1駆動信号S1の周波数を変調する。これにより、周囲温度の変化等によってミラー3aの共振周波数が変化したとしても、第1駆動信号S1と第2駆動信号S2との対応関係にずれが生じるのをより確実に抑制することができる。特に、制御部5では、PLL回路51が用いられているため、ミラー3aの共振周波数を測定するための構成を別途設けることが不要となり、装置サイズの小型化及び装置構成の簡易化を図ることができる。
 走査装置1では、制御部5が、往路期間T2aが描画期間となり、復路期間T2bが帰線期間となるように、光源2を制御し、描画期間及び帰線期間の両期間において、第2信号要素S2の生成を繰り返す。レーザ光L1の走査に帰線期間が設けられる場合、ミラー3aにレーザ光L1が照射されていない帰線期間にMEMSミラー機構3の温度が低下するため、ミラー3aの共振周波数が変動し易い。したがって、レーザ光L1の走査に帰線期間が設けられる場合に、上述したように第2信号要素S2の生成を繰り返すことは、各描画期間において、第1駆動信号S1と第2駆動信号S2との対応関係にずれが生じるのを抑制する上で、特に有効である。つまり、帰線期間においても第1駆動信号S1と第2駆動信号S2とが対応していることにより、次の描画期間の開始時に第1駆動信号S1と第2駆動信号とのずれを調整する必要がなくなる。また、仮に帰線期間においてミラー3aの共振動作を停止させると、次の描画期間の開始時に直ちに高速でミラー3aを揺動させることができず、その結果、次の描画期間が開始時に画像が乱れてしまう。走査装置1では、帰線期間において第1駆動信号S1を複数周期分設けてミラー3aの共振動作を停止させないため、次の描画期間の開始時にミラー3aの共振動作が安定し、次の描画期間の開始時に画像が乱れることもない。
 走査装置1では、電磁駆動式のMEMSミラー機構3が用いられている。電磁駆動式のMEMSミラー機構3は、周囲温度の変化による1対のトーションバー38のバネ定数の変化、パーティクルの付着等による慣性モーメントの変化、気圧の変化による1対のトーションバー38の減衰係数の変化、第2軸線A2を中心線として第2可動部32が動作することによる1対のトーションバー38のバネ定数の変化、1対のトーションバー38のそれぞれに設けられた金属配線の経年変化による1対のトーションバー38のバネ定数及び減衰係数の変化等によって、ミラー3aの共振周波数が変動し易い。MEMSミラー機構3は小型であるため、ガルバノミラーのような大型のミラー機構に比べてミラー3aの共振周波数が変動し易さは顕著である。したがって、電磁駆動式のMEMSミラー機構3が用いられている場合に、上述したように第2信号要素S2の生成を繰り返すことは、各描画期間において、第1駆動信号S1と第2駆動信号S2との対応関係にずれが生じるのを抑制する上で、特に有効である。
 走査装置1では、制御部5が、レーザ光L1の走査位置に応じてレーザ光L1が変調されるように、光源2を制御する。これにより、より高品質な画像の表示が可能となる。なお、レーザ光L1の変調によりミラー3aでのレーザ光L1の吸収率が変動すると、ミラー3aの共振周波数が変動する。したがって、このような場合に、上述したように第2信号要素S2の生成を繰り返すことは、各描画期間において、第1駆動信号S1と第2駆動信号S2との対応関係にずれが生じるのを抑制する上で、特に有効である。
 走査装置1では、制御部5が、フレームレートを変動させつつ、第2信号要素S2の生成を繰り返す。これにより、第2信号要素S2の生成を容易に且つ確実に繰り返すことができる。これは、フレームレートは固定されることが普通であった従来の知見に捉われずに見出された知見であり、安定した画像の表示を可能とするものである。
[変形例]
 本開示は、上述した一実施形態に限定されない。例えば、光源2は、レーザダイオード(半導体レーザ)を用いたものに限定されず、面発光レーザ、SLD(スーパールミネッセントダイオード)等を用いたものであってもよい。また、MEMSミラー機構3の駆動方式は、電磁駆動式に限定されず、静電駆動式、圧電駆動式、熱駆動式等であってもよい。また、光拡散部4は、透過型のマイクロレンズアレイに限定されず、反射型のマイクロレンズアレイ、マイクロミラーアレイ、回折格子、ファイバオプティックプレート等であってもよい。
 また、図8に示されるように、MEMSミラー機構3は、起電力モニタ用コイル36を更に有していてもよい。起電力モニタ用コイル36は、第1駆動用コイル34の内側に位置するように、第1可動部31に設けられている。起電力モニタ用コイル36からは、起電力信号S3が制御部5(より具体的には、PLL回路51の位相比較器51a)に出力される。磁石37が発生する磁界中において第1可動部31が揺動させられると、第1可動部31に設けられた起電力モニタ用コイル36に起電力が発生する。起電力信号S3は、当該起電力に相当する。この場合にも、上述したいずれの第2信号要素S2の生成が可能である。
 ただし、第1駆動用コイル34に発生した起電力を起電力信号S3として取得する場合には、次のようなメリットが得られる。すなわち、第1可動部31を効率良く揺動させるために、第1駆動用コイル34は、第1可動部31の外縁に沿って巻かれている。この場合、第1駆動用コイル34の巻径が大きくなるため、少ない巻数であっても大きな起電力を得ることができる。また、第1駆動用コイル34と電気的に接続された配線のみがトーションバー38を通ることになるため、MEMSミラー機構3の製造を容易化することができる。
 図2及び図8に示されるMEMSミラー機構3では、第1可動部31を揺動させるための第1駆動用コイル34が第1可動部31に設けられており、第2可動部32を揺動させるための第2駆動用コイル35が第2可動部32に設けられていたが、MEMSミラー機構3は、次のように構成されていてもよい。第1変形例のMEMSミラー機構3として、第1可動部31を揺動させるための駆動用コイル、及び第2可動部32を揺動させるための駆動用コイルが、それぞれ、第2可動部32に設けられていてもよい。或いは、第2変形例のMEMSミラー機構3として、第1可動部31を揺動させ且つ第2可動部32を揺動させるための単一の駆動コイルが、第2可動部32に設けられていてもよい。
 第1変形例のMEMSミラー機構3及び第2変形例のMEMSミラー機構3において、起電力モニタ用コイルが第1可動部31に設けられていてもよく、その場合、第1可動部31の揺動に応じた起電力に相当する起電力信号S3が当該起電力モニタ用コイルから制御部5に出力されてもよい。或いは、第1変形例のMEMSミラー機構3及び第2変形例のMEMSミラー機構3において、起電力モニタ用コイルが第2可動部32に設けられていてもよく、その場合、第1可動部31の揺動に応じた起電力に相当する起電力信号S3が当該起電力モニタ用コイルから制御部5に出力されてもよい。第1変形例のMEMSミラー機構3及び第2変形例のMEMSミラー機構3では、第2可動部32に設けられた駆動用コイルによって第2可動部32を振動させ、当該振動を第1可動部31へ伝達することによって第1可動部31を揺動させているため、第2可動部32に起電力モニタ用コイルが設けられた場合にも、第1可動部31の揺動に応じた起電力を測定することができる。或いは、第1変形例のMEMSミラー機構3及び第2変形例のMEMSミラー機構3において、第1可動部31の揺動に応じて駆動用コイル(すなわち、第2可動部32に設けられた駆動用コイル)に発生した起電力に相当する起電力信号S3が当該駆動用コイルから制御部5に出力されてもよい。
 また、制御部5は、往路期間T2aが第1描画期間(第1点灯期間:制御部5が光源2にレーザ光L1を出射せる期間)となり、復路期間T2bが第2描画期間(第2点灯期間:制御部5が光源2にレーザ光L1を出射せる期間)となるように、光源2を制御し、第1描画期間及び第2描画期間の両期間において、第2信号要素S2の生成を繰り返してもよい。これによれば、各第1描画期間及び各第2描画期間において、第1駆動信号S1と第2駆動信号S2との対応関係にずれが生じるのを抑制することができる。なお、この場合、水平方向におけるレーザ光L1の照射領域のm回(m:2以上の整数)の往復、及び垂直方向におけるレーザ光L1の照射領域の1回の往復によって、2フレームの画像が形成される。また、この場合の第2駆動信号S2は、例えば、往路期間T2aと復路期間T2bとが互いに等しい三角波である。
 また、第1駆動信号S1は、第1軸線A1を中心線とするミラー3aの1回の揺動を1周期T1とする電気信号であれば、矩形波に限定されず、正弦波等であってもよい。また、第2駆動信号S2は、第2軸線A2を中心線とするミラー3aの1回の揺動を1周期T2とする電気信号であれば、三角波に限定されず、正弦波等であってもよい。また、第2駆動信号S2の各第2信号要素S2において、電圧値は一定でなく、増加又は減少してもよい。
 また、ミラー3aの共振周波数に追従するように、第1駆動信号S1の周波数を変調する回路は、PLL回路51に限定されず、DDS(Direct Digital Synthesizer)回路等であってもよい。
 制御部5は、期間が変化する第1信号要素S1から期間が変化する第1駆動信号S1を生成するだけでなく、期間が一定である第1信号要素S1から期間が一定である第1駆動信号S1を生成してもよい。制御部5が、期間が一定である第1信号要素S1から期間が一定である第1駆動信号S1を生成する場合にも、ミラー3aの共振周波数が変化に起因してMEMSミラー機構3に入力される第1駆動信号S1の期間が変化するときがある。そのようなときにも、走査装置1によれば、水平方向におけるレーザ光L1の照射領域のm回の往復及び垂直方向におけるレーザ光L1の照射領域の1回の往復が互いに対応するように、第1駆動信号S1及び第2駆動信号S2が生成される。
 また、上述した走査装置1は、車載タイプに限定されず、ヘルメット内蔵タイプ、眼鏡タイプ等、様々な場面で用いることができる。また、本開示の走査装置は、距離画像センサに用いることもできる。距離画像センサでは、走査装置から出射されたレーザ光が測距領域に対して走査され、測距領域で反射されたレーザ光が光検出器で検出される。距離画像センサでは、走査装置の光源でレーザ光がパルス発振させられてから光検出器でレーザ光が検出されるまでの時間に基づいて、レーザ光が走査される測距領域の各箇所について距離が計測される。距離画像センサに用いられる走査装置の制御部は、第1方向におけるレーザ光の照射領域のm回(m:2以上の整数)の往復及び第2方向におけるレーザ光の照射領域の1回の往復が互いに対応するように、第1駆動信号及び第2駆動信号を生成する。
 1…走査装置、2…光源、3…MEMSミラー機構、3a…ミラー、5…制御部、31…第1可動部、32…第2可動部、33…支持部、34…第1駆動用コイル、35…第2駆動用コイル(駆動用コイル)、36…起電力モニタ用コイル、37…磁石、A1…第1軸線、A2…第2軸線、D1…水平方向(第1方向)、D2…垂直方向(第2方向)、L1…レーザ光。

Claims (12)

  1.  レーザ光を出射する光源と、
     前記光源から出射された前記レーザ光を反射するミラーを有し、第1軸線を中心線として前記ミラーを揺動させることにより、第1方向において前記レーザ光の照射領域を往復させると共に、前記第1軸線と交差する第2軸線を中心線として前記ミラーを揺動させることにより、前記第1方向と交差する第2方向において前記照射領域を往復させるMEMSミラー機構と、
     前記第1軸線を中心線として前記ミラーを揺動させるための第1駆動信号、及び前記第2軸線を中心線として前記ミラーを揺動させるための第2駆動信号を生成し、前記第1駆動信号及び前記第2駆動信号を前記MEMSミラー機構に入力する制御部と、を備え、
     前記第1駆動信号は、前記第1軸線を中心線とする前記ミラーの1回の揺動を1周期とする電気信号であり、
     前記第2駆動信号は、前記第2軸線を中心線とする前記ミラーの1回の揺動を1周期とする電気信号であり、
     前記制御部は、前記第1駆動信号における1周期以下の期間の第1信号要素に対応するように、前記第2駆動信号を構成する第2信号要素を生成し、前記第2軸線を中心線とする前記ミラーの1回の揺動のうち往路期間及び復路期間の両期間において、前記第2信号要素の生成を繰り返すことで、前記第1方向における前記照射領域のm回(m:2以上の整数)の往復及び前記第2方向における前記照射領域の1回の往復が互いに対応するように、前記第1駆動信号及び前記第2駆動信号を生成する、走査装置。
  2.  前記第1駆動信号は、前記第1軸線を中心線として前記ミラーを共振動作させるための電気信号であり、
     前記第2駆動信号は、前記第2軸線を中心線として前記ミラーをリニア動作させるための電気信号であり、
     前記制御部は、前記ミラーの共振周波数に追従するように、前記第1駆動信号の周波数を変調する、請求項1に記載の走査装置。
  3.  前記制御部は、前記往路期間が点灯期間となり、前記復路期間が消灯期間となるように、前記光源を制御し、前記点灯期間及び前記消灯期間の両期間において、前記第2信号要素の生成を繰り返す、請求項1又は2に記載の走査装置。
  4.  前記制御部は、前記往路期間が第1点灯期間となり、前記復路期間が第2点灯期間となるように、前記光源を制御し、前記第1点灯期間及び前記第2点灯期間の両期間において、前記第2信号要素の生成を繰り返す、請求項1又は2に記載の走査装置。
  5.  前記制御部は、前記第1駆動信号における1/2周期の期間の前記第1信号要素に対応するように、前記第2信号要素を生成する、請求項1~4のいずれか一項に記載の走査装置。
  6.  前記制御部は、前記第1駆動信号における1周期の期間の前記第1信号要素に対応するように、前記第2信号要素を生成する、請求項1~4のいずれか一項に記載の走査装置。
  7.  前記制御部は、前記第1駆動信号における現在の1周期内の前記第1信号要素に対応するように、前記第2信号要素を生成する、請求項1~6のいずれか一項に記載の走査装置。
  8.  前記制御部は、前記第1駆動信号における直前の1周期内の前記第1信号要素に対応するように、前記第2信号要素を生成する、請求項1~6のいずれか一項に記載の走査装置。
  9.  前記MEMSミラー機構は、
     前記ミラーが設けられた第1可動部と、
     前記第1軸線を中心線として揺動可能となるように前記第1可動部を支持する第2可動部と、
     前記第2軸線を中心線として揺動可能となるように前記第2可動部を支持する支持部と、
     前記第2可動部に設けられた駆動用コイルと、
     前記駆動用コイルに作用する磁界を発生させる磁石と、を更に有する、請求項1~8のいずれか一項に記載の走査装置。
  10.  前記光源は、投影表示用の前記レーザ光を出射し、
     前記制御部は、前記第1方向における前記照射領域の前記m回の往復及び前記第2方向における前記照射領域の前記1回の往復によって、1フレーム又は2フレームの画像が形成されるように、前記第1駆動信号及び前記第2駆動信号を生成する、請求項1~9のいずれか一項に記載の走査装置。
  11.  前記制御部は、前記照射領域の位置に応じて前記レーザ光が変調されるように、前記光源を制御する、請求項10に記載の走査装置。
  12.  前記制御部は、フレームレートを変動させつつ、前記第2信号要素の生成を繰り返す、請求項10又は11に記載の走査装置。
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