JP2023045004A - 光路制御装置および表示装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023045004000001
【課題】光路制御装置および表示装置において、アクチュエータを駆動するための駆動信号の波形を自動的に調整して作業工数の削減を図る。
【解決手段】光が入射する光学部を有する揺動部と、揺動部を揺動させるアクチュエータと、電流値を変化させる第1期間と電流値を保持する第2期間とを含む波形の駆動信号をアクチュエータに印加することで揺動部を揺動させて光路を制御する駆動部と、揺動部の振動数を検出する振動センサと、振動センサが検出した揺動部の振動数に基づいて波形の駆動信号を設定するパラメータ設定部と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、光路制御装置および表示装置に関する。
光が入射する光学部を揺動させることで、光軸をずらす光学デバイスが知られている。例えば、下記特許文献1,2には、光学部を揺動させて光学部を透過する光の光路をずらすことで、光変調装置の解像度よりも投射される画像の解像度を高くすることができる技術が記載されている。
特開2016-071232号公報 特開2020-077911号公報
光学デバイスでは、駆動部がアクチュエータに対して駆動信号を印加することでアクチュエータを駆動し、光学部を揺動させる。駆動部が出力する駆動信号の波形は、事前に所定の波形に調整される。ところが、例えば、光学デバイスの組立時に、構成部材の取付けのばらつきや経時変化、環境温度などにより、揺動部の固有振動数が変化してしまう可能性がある。この場合、駆動信号の波形の再調整が困難になってしまう課題がある。
本発明は、上記課題に鑑み、アクチュエータを駆動するための駆動信号の波形を自動的に調整して作業工数の削減を図る光路制御装置および表示装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様にかかる光路制御装置は、光が入射する光学部を有する揺動部と、前記揺動部を揺動させるアクチュエータと、電流値を変化させる第1期間と電流値を保持する第2期間とを含む波形の駆動信号を前記アクチュエータに印加することで前記揺動部を揺動させて前記光学部を透過する光の光路を制御する駆動部と、前記揺動部の振動数を検出する振動センサと、前記振動センサが検出した前記揺動部の振動数に基づいて前記波形の駆動信号を設定するパラメータ設定部と、を備える。
本発明の一態様にかかる表示装置は、前記光路制御装置と、前記光学部に光を照射する照射装置と、を備える。
本発明によれば、アクチュエータを駆動するための駆動信号の波形を自動的に調整して作業工数の削減を図ることができる。
図1は、第1実施形態に係る表示装置を表す模式図である。 図2は、表示装置の回路構成を模式的に表すブロック図である。 図3は、光路制御機構を表す平面図である。 図4は、図3のIV-IV断面図である。 図5は、図3のV-V断面図である。 図6は、光路制御機構における揺動部を表す斜視図である。 図7は、駆動部の駆動信号の波形を説明するグラフである。 図8は、光学部の1軸揺動パターンを説明するグラフである。 図9は、光学部の2軸揺動パターンを説明する説明図である。 図10は、第1軸部と第2軸部の固有振動数が異なる場合の2軸揺動パターンを説明するグラフである。 図11は、第1軸部と第2軸部の固有振動数が同じである場合の2軸揺動パターンを説明するグラフである。 図12は、第2実施形態に係る光路制御機構を表す断面図である。 図13は、表示装置の回路構成を模式的に表すブロック図である。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態により本発明が限定されるものではない。
<第1実施形態>
[表示装置の概略構成]
図1は、第1実施形態に係る表示装置の模式図である。
第1実施形態において、図1に示すように、表示装置1は、光路制御装置10と、照射装置100とを有する。照射装置100は、画像用の光Lを照射する装置である。光路制御装置10は、光Lの光路を制御する装置である。光路制御装置10は、光Lの光軸をずらすことにより、光Lによって表示される画像の位置をずらして、照射装置100による画像の解像度(すなわち、後述する表示素子106の画素数)よりも、投影される画像の解像度を高くする。
照射装置100は、光源101と、偏光板105R,105G,105Bと、表示素子106R,106G,106Bと、偏光板107R,107G,107Bと、色合成プリズム108と、投射レンズ109と、ダイクロイックミラー120,121と、反射ミラー130,131と、レンズ140,141,142,143,144,145と、偏光変換素子150と、映像信号処理回路160とを備える。表示素子106Rと表示素子106Gと表示素子106Bを区別しない場合は、表示素子106として記載する。
光源101は、光を発生させて照射する光源である。光源101は、入射光L0を照射する。以下の説明では、入射光L0を照射する光源として、1つの光源101を用いることを例に挙げて説明するが、入射光L0を生成するための他の光学装置を有していてもよい。
光源101からの入射光L0は、レンズ140に入射する。レンズ140およびレンズ141は、例えば、フライアイレンズである。入射光L0は、レンズ140および141によって照明分布が均一化され、偏光変換素子150に入射される。偏光変換素子150は、入射光L0の偏光を揃える素子であり、例えば、偏光ビームスプリッタと位相差板とを有する。偏光変換素子150は、例えば、入射光L0をp偏光に揃える。
偏光変換素子150によって偏光が揃えられた入射光L0は、レンズ142を介してダイクロイックミラー120に照射される。レンズ142は例えば集光レンズである。
ダイクロイックミラー120は、入射した入射光L0を、黄色光LRGと、青色帯域の成分を含む青色光LBとに分離する。ダイクロイックミラー120によって分離された黄色照明光LRGは、反射ミラー130を反射し、ダイクロイックミラー121に入射する。
ダイクロイックミラー121は、入射した黄色光LRGを、赤色帯域の成分を含む赤色光LRと、緑色帯域の成分を含む緑色光LGとに分離する。
ダイクロイックミラー121によって分離された赤色光LRは、レンズ143を介して偏光板105Rに照射される。ダイクロイックミラー121によって分離された緑色光LGは、レンズ144を介して偏光板105Gに照射される。ダイクロイックミラー120によって分離された青色光LBは、反射ミラー131により反射し、レンズ145を介して偏光板105Bに照射される。
偏光板105R,105G,105Bは、s偏光およびp偏光のいずれか一方を反射し、他方を透過させる特性を有する。例えば、偏光板105R,105G,105Bがs偏光を反射し、p偏光を透過させる。偏光板105R,105G,105Bを反射型偏光板とも称する。
p偏光である赤色光LRは、偏光板105Rを透過して表示素子106Rに照射される。p偏光である緑色光LGは、偏光板105Gを透過して、表示素子106Gに照射される。p偏光である青色光LBは、偏光板105Bを透過して、表示素子106Bに照射される。
表示素子106Rと表示素子106Gと表示素子106Bは、例えば、反射型液晶表示素子である。以下の説明では、表示素子106Rと表示素子106Gと表示素子106Bが反射型液晶表示素子である場合を例に挙げて説明するが、反射型に限定されず、透過型液晶表示素子を使用する構成としてもよい。また、液晶表示素子ではなく、他の表示素子を使用する構成にも種々応用可能である。
表示素子106Rは、映像信号処理回路160によって制御される。映像信号処理回路160は、赤色の成分の画像データに基づいて表示素子106Rを駆動制御する。表示素子106Rは、映像信号処理回路160の制御に応じてp偏光の赤色光LRを光変調し、s偏光の赤色光LRを生成する。表示素子106Gは、映像信号処理回路160によって制御される。映像信号処理回路160は、緑色の成分の画像データに基づいて表示素子106Gを駆動制御する。表示素子106Gは、映像信号処理回路160の制御に応じてp偏光の緑色光LGを光変調し、s偏光の緑色光LGを生成する。表示素子106Bは、映像信号処理回路160によって制御される。映像信号処理回路160は、青色の成分の画像データに基づいて表示素子106Bを駆動制御する。表示素子106Bは、映像信号処理回路160の制御に応じて青色の成分の画像データに基づいてp偏光の青色光LBを光変調し、s偏光の青色光LBを生成する。
偏光板107R,107G,107Bは、s偏光およびp偏光のいずれか一方を透過し、他方を反射又は吸収する特性を有する。例えば、偏光板107R,107G,107Bがs偏光を透過し、不要なp偏光を吸収する。
表示素子106Rによって生成された、s偏光の赤色光LRは、偏光板105Rに反射され、偏光板107Rを透過して、色合成プリズム108に照射される。表示素子106Gによって生成されたs偏光の緑色光LGは、偏光板105Gに反射され、偏光板107Gを透過して、色合成プリズム108に照射される。表示素子106Bによって生成されたs偏光の青色光LBは、偏光板105Bに反射され、偏光板107Bを透過して、色合成プリズム108に照射される。
色合成プリズム108は、入射した赤色光LRと緑色光LGと青色光LBを合成して、画像表示用の光Lとして、投射レンズ109に照射する。光Lは、投射レンズ109を介して、図示しないスクリーン等へ投射される。
なお、照射装置100は、以上のような構成となっているが、その構成は以上の説明に限られず、任意の構成となっていてよい。
光路制御装置10は、光路制御機構12と、制御回路(制御部)14と、駆動回路(駆動部)16とを有する。光路制御機構12は、駆動回路16によって駆動されることで揺動する機構である。光路制御機構12は、光Lの光路に沿った方向における、色合成プリズム108と投射レンズ109との間に設けられる。光路制御機構12は、色合成プリズム108からの光Lが入射しつつ揺動することで、光Lの進行方向(光路)をシフトさせて投射レンズ109に向けて出射する。このように、光路制御装置10は、光Lの光路がシフトするように、光Lの光路を制御する。なお、光路制御機構12の設けられる位置は、色合成プリズム108と投射レンズ109との間に限られず、任意であってよい。
[表示装置の機能構成]
図2は、表示装置の回路構成を模式的に示すブロック図である。
図2に示すように、映像信号処理回路160は、表示素子106R,106B,106Gを制御する。映像信号処理回路160には、表示素子106R,106B,106Gを制御するための画像データと、同期信号とを含む映像信号とが入力される。映像信号処理回路160は、同期信号に基づいてタイミングを同期させつつ、画像データに基づいて表示素子106R,106B,106Gを制御する。制御回路14は、デジタル回路14Aおよび変換器14Bを有する。デジタル回路14Aには、映像信号処理回路160からの同期信号が入力される。デジタル回路14Aは、同期信号に基づいてタイミングを同期させつつ、光路制御機構12を駆動するためのデジタルの駆動信号を生成する。変換器14Bは、デジタル信号をアナログ信号に変換するDA変換器である。変換器14Bは、デジタル回路14Aで生成されたデジタルの駆動信号をアナログの駆動信号に変換する。駆動回路16は、変換器14Bからのアナログの駆動信号が入力され、アナログの駆動信号を増幅して、後述する光路制御機構12のアクチュエータ12Bに出力する。アクチュエータ12Bは、駆動信号に応じて駆動されて、後述する揺動部12A(図3参照)を揺動させる。
[光路制御機構]
図3は、光路制御機構を表す平面図、図4は、図3のIV-IV断面図、図5は、図3のV-V断面図である。
図3から図5に示すように、光路制御機構12は、光Lが入射する光学部材(光学部)20を含む揺動部12Aと、揺動部12Aを揺動させるアクチュエータ12Bとを有する。
アクチュエータ12Bは、光学部材20への光Lが入射する方向に対して、交差(好ましくは、直交)する2方向に沿う第1揺動軸AXおよび第2揺動軸BXを中心に揺動部12Aを揺動させる。第1揺動軸AXと第2揺動軸BXは、好ましくは、直交する。そのため、光路制御機構12は、揺動部12Aとしての第1揺動部21および第2揺動部22と、第1揺動軸AXおよび第2揺動軸BXに沿う第1軸部23および第2軸部24と、アクチュエータ12Bとしての第1アクチュエータ25および第2アクチュエータ26と、支持部27とを有する。
光学部材20は、入射した光Lを透過する部材である。光学部材20は、一方の表面から光Lが入射して、入射した光Lを透過して、他方の表面から光Lを出射する。光学部材20は、ガラス板であるが、材料および形状は任意であってよい。
第1揺動部21は、光学部材20と第1可動部31とを有する。第1可動部31は、光学部材20を支持する部材である。第1可動部31は、光学部材20に対して固定される。具体的に、第1可動部31は、中央に貫通孔31aが形成される板材の枠形状をなす部材である。光学部材20は、第1可動部31の貫通孔31aに嵌め込まれた状態で、第1可動部31に固定される。なお、光学部材20は、第1可動部31と固定されるための固定部材や接着剤を介して、第1可動部31に固定されるが、光学部材20の第1可動部31への固定方法は任意であってよい。
第2揺動部22は、第1揺動部21の外側に配置される。第2揺動部22は、第2可動部32を有する。第2可動部32は、第1可動部31を支持する部材である。第1可動部31は、第2可動部32に対して第1揺動軸AXを中心に揺動自在に支持される。具体的に、第2可動部32は、中央に貫通孔32aが形成される板材の枠形状をなす部材である。第1可動部31は、第2可動部32の貫通孔32aに所定隙間を空けて配置された状態で、第2可動部32に揺動自在に支持される。第1可動部31と第2可動部32とは、第1揺動軸AXに沿う一対の第1軸部23により連結される。第1可動部31は、第2可動部32に対して一対の第1軸部23がねじられるように弾性変形することで、第1揺動軸AXを中心に揺動する。
支持部27は、第2揺動部22の外側に配置される。支持部27は、第2可動部32を支持する部材である。第2可動部32は、支持部27に対して第2揺動軸BXを中心に揺動自在に支持される。具体的に、支持部27は、中央に貫通孔27aが形成される板材の枠形状をなす部材である。第2可動部32は、支持部27の貫通孔27aに所定隙間を空けて配置された状態で、支持部27に揺動自在に支持される。第2可動部32と支持部27とは、第2揺動軸BXに沿う一対の第2軸部24により連結される。第2可動部32は、支持部27に対して一対の第2軸部24がねじられるように弾性変形することで、第2揺動軸BXを中心に揺動する。
第2可動部32(第2揺動部22)は、支持部27に対して一対の第2軸部24を支点として第2揺動軸BXを中心に揺動する。第1可動部31(第1揺動部21)は、第2可動部32に対して一対の第1軸部23を支点として第1揺動軸AXを中心に揺動する。そのため、第2可動部32に固定された光学部材20は、第1揺動軸AXおよび第2揺動軸BXを中心に揺動することができる。光学部材20が第1揺動軸AXおよび第2揺動軸BXを中心に揺動することで、光学部材20の姿勢の変化により、光学部材20を透過する光Lの光路をシフトさせることができる。
第1実施形態では、第1可動部31と第2可動部32と第1軸部23と第2軸部24とが一体に形成される。そのため、第1可動部31は、第1軸部23が周方向にねじられるように弾性変形することで、第2可動部32に対して揺動する。ただし、第1可動部31と第2可動部32と第1軸部23を別体に形成して連結してもよい。また、第2可動部32における第2揺動軸BXの軸方向の一端部と他端部を支持部27に連結するように固定し、第2可動部32の各端部に第2軸部24をそれぞれ形成している。ただし、第2可動部32の各端部に第2軸部24をそれぞれ設け、各第2軸部24を支持部27に直接連結するように固定してもよい。さらに、第2可動部32と第2軸部24と支持部27を一体に形成してもよい。
第1アクチュエータ25は、支持部27に対して一対の第1軸部23を支点として、第1可動部31(第1揺動部21)を第1揺動軸AXを中心に揺動する。第1アクチュエータ25は、第1揺動軸AXより径方向(第2揺動軸BXにおける軸方向)の一方側と他方側の両方に配置される。第1アクチュエータ25は、コイル41と、ヨーク42と、磁石43とを有する。
コイル41は、第1可動部31に取付けられており、第1可動部31に設けられたコイル取付部31bに固定される。コイル41は、第1可動部31の第1揺動軸AXの径方向における両端部(第2揺動軸BXにおける軸方向の一方側と他方側)にそれぞれ設けられる。ヨーク42は、磁路を形成する部材である。ヨーク42は、支持部27に取付けられており、支持部27に対して固定される。ヨーク42は、コイル41に対応して、第1可動部31の両端部にそれぞれ配置される。磁石43は、永久磁石である。磁石43は、ヨーク42に取付けられており、ヨーク42に対して固定される。磁石43は、それぞれのコイル41と隣り合う位置に配置される。
コイル41には、駆動回路16(図2参照)からの駆動信号が入力される。図5に示す例では、U字形状をなすヨーク42の一辺に磁石43が接着され、接着されていない磁石43の面と、ヨーク42のU字形状をなす対向する面との間にエアギャップが形成される。コイル41は、エアギャップ内に配置される。コイル41に、駆動信号が入力されると、磁石43とヨーク42によるエアギャップ(磁界)内にある導電体であるコイル41に電流が流れてコイル41に力が発生して、この力により、コイル41に固定された第1可動部31(第1揺動部21)を揺動させる。すなわち、第1アクチュエータ25は、コイル41とヨーク42と磁石43とにより構成された、電磁アクチュエータであるといえる。
第2アクチュエータ26は、支持部27に対して一対の第2軸部24を支点として、第2可動部32(第2揺動部22)を第2揺動軸BXを中心に揺動する。第2アクチュエータ26は、第2揺動軸BXより径方向(第1揺動軸AXにおける軸方向)の一方側と他方側の両方に配置される。第2アクチュエータ26は、コイル44と、ヨーク45と、磁石46とを有する。
コイル44は、第2可動部32に取付けられており、第2可動部32に設けられたコイル取付部32bに固定される。コイル44は、第2可動部32の第2揺動軸BXの径方向における両端部(第1揺動軸AXにおける軸方向の一方側と他方側)にそれぞれ設けられる。ヨーク45は、磁路を形成する部材である。ヨーク45は、支持部27に取付けられており、支持部27に対して固定される。ヨーク45は、コイル44に対応して、第2可動部32の両端部にそれぞれ配置される。磁石46は、永久磁石である。磁石46は、ヨーク45に取付けられており、ヨーク45に対して固定される。磁石46は、それぞれのコイル44と隣り合う位置に配置される。
コイル44には、駆動回路16(図2参照)からの駆動信号が入力される。図4に示す例では、U字形状をなすヨーク45の一辺に磁石46が接着され、接着されていない磁石46の面と、ヨーク45のU字形状をなす対向する面との間にエアギャップが形成される。コイル44は、エアギャップ内に配置される。コイル44に、駆動信号が入力されると、磁石46とヨーク45によるエアギャップ(磁界)内にある導電体であるコイル44に電流が流れてコイル44に力が発生して、この力により、コイル44に固定された第2可動部32(第2揺動部22)を揺動させる。すなわち、第2アクチュエータ26は、コイル44とヨーク45と磁石46とにより構成された、電磁アクチュエータであるといえる。
光路制御機構12は、光学部材20が設けられた第1可動部31が揺動すると共に、第1可動部31が支持された第2可動部32が揺動するため、光学部材20と第1可動部31と第2可動部32とコイル41,44とが揺動部12Aを構成するといえる。すなわち、光路制御機構12のうち、支持部27に対して揺動する部分が、揺動部12Aを指すといえる。なお、第1軸部23も、第2可動部32と共に揺動するため、揺動部12Aに含まれる。また、光学部材20を第1可動部31に固定するための固定部材や接着剤、コイル41,44に電流を流すための基板やリード線などが設けられている場合には、これらも支持部27に対して揺動するため、揺動部12Aに含まれる。
第1実施形態では、第1アクチュエータ25により第1可動部31を揺動し、第2アクチュエータ26により第2可動部32を揺動する。この場合、各アクチュエータ25,26を構成するヨーク42,45を支持部27に固定している。そのため、第2アクチュエータ26により第2可動部32を揺動するとき、第1アクチュエータ25と第2可動部32とが干渉しないように、両者の間に隙間が確保されている。なお、第1アクチュエータ25を第2可動部32に設けてもよい。
なお、アクチュエータ25,26は、可動部31,32にコイル41,44を配置した、いわゆる、ムービングコイル型であったが、それに限られず、例えば、可動部31,32に磁石43,46を配置して支持部27にコイル41,44を配置した、いわゆる、ムービングマグネット型であってもよい。この場合、磁石43,46が光学部材20と共に揺動されるため、コイル41,44の代わりに磁石43,46が揺動部12Aに含まれることになる。
光路制御機構12は、以上のような構成であるが、それに限られず、駆動信号が印加されたアクチュエータによって光学部が揺動することで、光学部による光Lの光路のシフトが可能な、任意の構成であってよい。
[第1軸部および第2軸部]
図6は、光路制御機構における揺動部を表す斜視図である。
図6に示すように、第1揺動部21を構成する第1可動部31と第2揺動部22を構成する第2可動部32とは、第1揺動軸AXに沿う第1軸部23により連結され、第2可動部32と支持部27とは、第2揺動軸BXに沿う第2軸部24により連結される。ここで、第1揺動部21の質量および第1揺動軸AXから第1可動部31の外周部までの距離と、第2揺動部22の質量および第2揺動軸BXから第2揺動部32の外周部まで距離が相違する。そのため、第1アクチュエータ25により第1軸部23を支点に第1可動部31を揺動したときの慣性モーメントと、第2アクチュエータ26により第2軸部24を支点として第2可動部32を揺動したときの慣性モーメントとが相違する。
すなわち、第1アクチュエータ25により第1軸部23を支点として第1可動部31を第1揺動軸AXまわりに揺動したときの第1可動部31慣性モーメントIは、次のように考えることができる。第1可動部31を質量m1である質点の集合体とし、質点の第1揺動軸AXからの距離(質点の回転半径)をr1として考えると、回転する質点の慣性モーメントは下記式で表される。
=m1・r1
第1可動部31は、質点の集合体であると考えられることから、第1揺動軸AXに関する第1可動部31の慣性モーメントIは、第1可動部31の質点である微小部分の質量m1と、第1揺動軸AXからの距離(回転半径r1)の2乗との積の総和で表される。
同様に、第2アクチュエータ26により第2軸部24を支点に第2可動部32を第2揺動軸BXまわりに揺動したときの第2可動部32の慣性モーメントIは、第2可動部32の質点である微小部分の質量m2と、第2揺動軸BXからの距離(回転半径r2)の2乗との積の総和で表される。そのため、第1揺動軸AXを中心として第1可動部31を揺動させた場合の慣性モーメントと、第2揺動軸BXを中心として第2可動部32を揺動させた場合の慣性モーメントが相違する。
すると、第1可動部31が揺動するときの固有振動数と、第2可動部32が揺動するときの固有振動数とが相違し、両者の変位時間が相違する。表示装置1では、光学部材20の揺動中に画像を表示する場合があり、第1可動部31の変位時間と第2可動部32変位時間が相違すると、それぞれの揺動時に出画する画像の見え方とが異なり、画像品質が低下してしまう。
第1実施形態では、第2軸部24のねじり剛性は、第1軸部23のねじり剛性より高いものに設定される。第1軸部23と第2軸部24との間で、断面積と長さと材質の少なくともいずれか一つを相違させることで、第2軸部24のねじり剛性を第1軸部23のねじり剛性より高くしている。
第1可動部31および第2可動部32の固有振動数は、軸回りの慣性モーメントと軸のねじり剛性により決定される。軸回りの慣性モーメントは、第1揺動部21の質量および第2揺動部22の質量、第1揺動軸AXから第1可動部31までの距離および第2揺動軸BXから第2揺動部32まで距離により決定される。一方、軸のねじり剛性は、第1軸部23および第2軸部24の断面積、長さ、材質により決定される。第2揺動軸BXから第2揺動部32まで距離が、第1揺動軸AXから第1可動部31までの距離より長いことから、第2可動部32は、第1可動部31より慣性モーメントが大きく、固有振動数が低い。そこで、第2軸部24のねじり剛性を第1軸部23のねじり剛性より高くすることで、第2可動部32の慣性モーメントが小さくし、固有振動数を高くする。すると、第1可動部31の固有振動数と第2可動部32の固有振動数が近似し、好ましくは、等しくなる。
第1可動部31の固有振動数と第2可動部32の固有振動数が同じになると、第1可動部31の変位時間と第2可動部32変位時間が同じにより、それぞれの揺動時に出画する画像の見え方とが同じになり、画像品質の低下が抑制される。
第1実施形態にて、第1軸部23と第2軸部24とは、材質が同じである。第1軸部23と第2軸部24とは、径方向の長さL1,L2が同じである。第1軸部23と第2軸部24とは、断面積が相違する。第1軸部23の断面積は、幅W1×厚さT1であり、第2軸部24の断面積は、幅W2×厚さT2である。そして、ねじり剛性の高さは断面積に比例するので、第1軸部23の断面積(幅W1×厚さT1)<第2軸部24の断面積(幅W2×厚さT2)に設定される。なお、ねじり剛性の高さは軸方向の長さに反比例するので、第1軸部23の長さL1>第2軸部24の長さL2としてもよい。第1軸部23と第2軸部24との間で、断面積と長さと材質の少なくともいずれか一つを相違させることで、第2軸部24のねじり剛性を第1軸部23のねじり剛性より高くする。例えば、第1軸部23と第2軸部24との厚さT1、T2が同じであり、かつ第1軸部23と第2軸部24との軸方向の長さL1、L2が同じである場合は、第1軸部23の幅W1よりも第2軸部24の幅W2を大きくすることによって、第2軸部のねじり剛性>第1軸部のねじり剛性となるように相違させることができる。
[駆動信号]
ここで、駆動回路16からアクチュエータ12Bに印加される駆動信号について説明する。図7は、駆動部の駆動信号の波形を説明するグラフである。
図7に示すように、駆動回路16から第1アクチュエータ25に印加される駆動信号は、電気信号であり、時間経過に従って電流値が変化する。以下、駆動信号の時間毎の電流値の変化を表す波形を、駆動信号の波形と称する。駆動信号の波形は、図7に実線で示される。駆動信号は、周期T毎に同じ波形が繰り返されるものである。周期Tは、期間T1と、期間T1より後であって期間T1と連続する期間T2とを含む。期間T1は、光Lの光軸が第1位置となっているときの画像(半画素分ずれていない画像)が表示される期間に対応し、期間T2は、光Lの光軸が第2位置となっているときの画像(半画素分ずれた画像)が表示される期間に対応する。
駆動信号は、期間T1のうちの第1期間TA1において、電流値が第1電流値A1から第2電流値A2まで変化する。ここで、第1電流値A1と第2電流値A2との中間位置0は、電流値が0となる位置である。駆動信号は、第1期間TA1において、電流値が第1電流値A1から第2電流値A2まで、時間の経過に従って直線状に変化する。すなわち、駆動信号は、第1期間TA1の開始タイミングにおいて、電流値が第1電流値A1であり、その後電流値が第1電流値A1から直線状に変化して、第1期間TA1の終了タイミングにおいて、電流値が第2電流値A2となる。第1電流値A1は、第1揺動部21を第1角度D1に保持可能な電流値であり、第1角度D1の数値に応じて設定される。第2電流値A2は、第1揺動部21を第2角度D2に保持可能な電流値であり、第2角度D2の数値に応じて設定される。第1電流値A1と第2電流値A2とは、正負が逆となる電流値であり、その絶対値は等しくてよい。図7では、第1電流値A1が負であり、第2電流値A2が正であることが例示されている。
第1期間TA1の長さは、第1揺動部21の固有振動数に対応する値となっている。第1揺動部21は、光路制御機構12のうちの、支持部27に対して揺動する部分(第1実施形態では、光学部材20、第1可動部31、コイル41)を指す。すなわち、第1期間TA1の長さは、支持部27に対して揺動する部分の固有振動数に対応する値になっているといえる。より詳しくは、第1期間TA1の長さは、第1揺動部21の固有周期と略同じ値であることが好ましく、固有周期と同じ値であることがより好ましい。ここで、固有周期は、固有振動数の逆数である。また、「略同じ値」とは、固有周期に対して誤差範囲の程度ずれた値も許容することを意味する。例えば、固有周期に対してのずれが、固有周期の値に対して5%以内である場合にも、「略同じ値」としてよい。以降でも、「略同じ値」という記載は、同様の意味を指す。なお、固有振動(固有振動数の逆数)の値とは、固有振動数をf[Hz]とした場合、「1/f」[s]として表される。
駆動信号は、期間T1のうちの第2期間TB1において、電流値が第2電流値A2で保持される。第2期間TB1は、第1期間TA1より後であって第1期間TA1に連続する期間である。なお、第1揺動部21の固有振動数を大きくすることで、第1期間TA1を短くして、第2期間TB1を長くすることができる(例えば、第1期間TA1より長くすることができる)ため、好ましい。なお、第2電流値A2に保持されるとは、電流値が第2電流値A2から厳密に変化しないことに限定されず、電流値が第2電流値A2から所定値の範囲でずれることも含まれてよい。ここでの所定値は、任意に設定されてよいが、例えば第2電流値A2の10%の値であってよい。
このように、駆動信号は、期間T1において、電流値が第1電流値A1から第2電流値A2に徐々に変化し、電流値が第2電流値A2に到達したら、電流値が第2電流値A2に保持される。
駆動信号は、期間T2のうちの第3期間TA2においては、電流値が、第2電流値A2から第1電流値A1まで変化する。第3期間TA2は、第2期間TB1より後であって第2期間TB1に連続する期間といえる。さらに言えば、駆動信号は、第3期間TA2において、電流値が第2電流値A2から第1電流値A1まで、時間の経過に従って直線状に変化する。すなわち、駆動信号は、第3期間TA2の開始タイミングにおいては、電流値が第2電流値A2であり、その後電流値が第2電流値A2から直線状に変化して、第3期間TA2の終了タイミングにおいて、電流値が第1電流値A1となる。
第3期間TA2の長さは、第1揺動部21の固有振動数に対応する値となっている。より詳しくは、第3期間TA2の長さは、第1揺動部21の固有周期(固有振動数の逆数)と略同じ値であることが好ましく、固有周期と同じ値であることがより好ましい。第3期間TA2では、第3期間TA2の長さは、第1期間TA1の長さと等しい。
駆動信号は、期間T2のうちの第4期間TB2においては、電流値が第1電流値A1で保持される。第4期間TB2は、第3期間TA2より後であって第3期間TA2に連続する期間である。また、第4期間TB2は、第1期間TA1より前であって第1期間TA1に連続する期間である。第4期間TB2は、第2期間TB1と等しい。第1揺動部21の固有振動数を大きくすることで、第3期間TA2を短くして、第4期間TB2を長くすることができる(例えば、第3期間TA2より長くすることができる)ため、好ましい。なお、第1電流値A1に保持されるとは、電流値が第1電流値A1から厳密に変化しないことに限定されず、電流値が第1電流値A1から所定値の範囲でずれることも含まれてよい。ここでの所定値は、任意に設定されてよいが、例えば第1電流値A1の10%の値であってよい。
このように、駆動信号は、期間T2において、電流値が第2電流値A2から第1電流値A1に徐々に変化し、電流値が第1電流値A1に到達したら、電流値が第1電流値A1に保持される。
以上のように、第1実施形態においては、駆動信号の波形は台形状であり、電流値が変化する第1期間TA1、第3期間TA2が、揺動部12Aの固有振動数に対応する値となっている。
なお、図7に示す破線は、光Lが照射される期間を示している。照射装置100は、第1期間TA1において光Lを照射せず、第2期間TB1において光Lを照射することが好ましい。また、照射装置100は、第3期間TA2において光Lを照射せず、第4期間TB2において光Lを照射することが好ましい。
[揺動パターン]
次に、駆動信号の印加による第1揺動部21の揺動パターンについて説明する。図8は、光学部の1軸揺動パターンを説明するグラフである。
図8に示すように、第1揺動部21の揺動パターンとは、第1アクチュエータ25に駆動信号が印加されたときの、時間毎の第1揺動部21の変位角(第1揺動軸AXまわりの角度)を指す。図8では、揺動パターンが実線で示されている。
第1期間TA1においては、駆動信号は、電流値が第1電流値A1から第2電流値A2まで変化する。これにより、第1揺動部21は、第1期間TA1において、変位角が、第1角度D1から第2角度D2まで変化する。ここで、第1角度D1と第2角度D2との中間位置0は、第1揺動部21の変位角が0となる位置である。
第2期間TB1においては、駆動信号は、電流値が第2電流値A2に保持される。これにより、第1揺動部21は、第2期間TB1において、変位角が、第2角度D2に保持される。なお、第2角度D2に保持されるとは、変位角が第2角度D2から厳密に変化しないことに限定されず、変位角が第2角度D2から所定値の範囲でずれることも含まれてよい。ここでの所定値は、任意に設定されてよいが、例えば、第2角度D2の10%の値であってよい。
第3期間TA2においては、駆動信号は、電流値が第2電流値A2から第1電流値A1まで変化する。これにより、第1揺動部21は、第3期間TA2において、変位角が、第2角度D2から第1角度D1まで変化する。
第4期間TB2において、駆動信号は、電流値が第1電流値A1に保持される。これにより、第1揺動部21は、第4期間TB2において、変位角が、第1角度D1に保持される。なお、第1角度D1に保持されるとは、変位角が第1角度D1から厳密に変化しないことに限定されず、変位角が第1角度D1から所定値の範囲でずれることも含まれてよい。ここでの所定値は、任意に設定されてよいが、例えば第1角度D1の10%の値であってよい。
なお、光Lは、第2期間TB1、第4期間TB2において照射される。従って、第2期間TB1において、第2角度D2に保持された第1揺動部21に光Lが照射されて、光Lの光路が第1位置となる。第4期間TB2においては、第1角度D1に保持された第1揺動部21に光Lが照射されて、光Lの光路が第2位置にシフトして、画像が半画素分ずれる。
光学部材20を揺動させて光路をシフトさせる光路制御装置10においては、光学部材20を安定的に揺動させることが求められる。第1実施形態では、第1期間TA1、第3期間TA2の長さを、第1揺動部21の固有振動数に対応する値とすることで、第2期間TB1、第4期間TB2において、第1揺動部21が振動することを抑えて、第1揺動部21を安定的に揺動させることができる。すなわち、第1期間TA1、第3期間TA2の長さが、第1揺動部21の固有振動数に対応する値になっていることで、第2期間TB1、第4期間TB2における第1揺動部21の振動を抑制して、第1揺動部21を安定的に揺動させることができる。従って、第1揺動部21を高速に揺動し、且つ、安定的に静止させて、画像の劣化を抑制できる。
ここでは、駆動回路16からアクチュエータ12Bに印加される駆動信号として、第1アクチュエータ25に印加される駆動信号について説明した。なお、第2アクチュエータ26に印加される駆動信号についても同様であることから説明は省略する。
[光路制御機構による画素の動作]
以下、第1揺動部21および第2揺動部22を揺動したときの作動について説明する。図9は、光学部の2軸揺動パターンを説明する説明図である。
第1実施形態の光路制御機構12にて、アクチュエータ12Bを構成する第1アクチュエータ25および第2アクチュエータ26は、それぞれ駆動信号に応じて、第1軸部AXおよび第2軸部BXまわりの第1角度D1から第2角度D2への姿勢変化と、第2角度D2から第1角度D1への姿勢変化とを繰り返すように、第1揺動部21および第2揺動部22を揺動させる。第1揺動部21および第2揺動部22がそれぞれ第1角度D1と第2角度D2との間の揺動を繰り返すことで、光Lの光軸は、第1位置から第2位置へのシフトと、第2位置から第1位置へのシフトとが繰り返される。
すなわち、光軸が第1位置であるときに光Lによってスクリーンに投影される画像と、光軸が第2位置であるときに光Lによってスクリーンに投影される画像とは、半画素分だけずれたものになる。すなわち、スクリーンに投影される画像は、半画素分ずれて半画素分戻ることを繰り返す。これにより、見かけ上の画素数が増加して、スクリーンに投影される画像を高解像度化することができる。光軸のシフト量は、画像の半画素分であるため、第1角度D1および第2角度D2は、画像を半画素分シフト可能な角度に設定される。なお、画像のシフト量は、半画素分に限られず、例えば、画素の1/4や1/8など、任意であってよい。第1角度D1および第2角度D2も、画像のシフト量に合わせて適宜設定されてよい。
以下、具体的に説明する。ここで、第1揺動軸AX方向と第2揺動軸BX方向は、直交方向に交差し、画素の配列方向に平行をなす。図3および図9に示すように、画像位置P0は、第1アクチュエータ25および第2アクチュエータ26に印加する電流値を0としたとき、つまり、光学部材20の変位角が0であるときの表示位置である。A動作状態は、第1アクチュエータ25により光学部材20を第1揺動軸AXまわりに所定角度だけ揺動し、画像位置P0を第2揺動軸BX方向に1/4画素ずらすと共に、第2アクチュエータ26により光学部材20を第2揺動軸BXまわりに所定角度だけ揺動し、画像位置P0を第1揺動軸AX方向に1/4画素ずらした状態である。すなわち、A動作状態は、画像位置P0が、第1揺動軸AX方向における一方へ向かうベクトルと第2揺動軸BX方向における一方へ向かうベクトルとを合成したABX方向における一方ABXaにずれた画像位置P1に画像を表示する状態である。
同様に、B動作状態は、画像位置P0が、第1揺動軸AX方向における一方へ向かうベクトルと第2揺動軸BX方向における一方へ向かうベクトルとを合成したABX方向における一方ABXbにずれた画像位置P2に画像を表示する状態である。同様に、C動作状態は、画像位置P0が、第1揺動軸AX方向における一方へ向かうベクトルと第2揺動軸BX方向における一方へ向かうベクトルとを合成したABX方向における一方ABXcにずれた画像位置P3に画像を表示する状態である。同様に、D動作状態は、画像位置P01が、第1揺動軸AX方向における一方へ向かうベクトルと第2揺動軸BX方向における一方へ向かうベクトルとを合成したABX方向における一方ABXdにずれた画像位置P4に画像を表示する状態である。
上述した画素の動作状態における第1揺動部21と第2揺動部22の揺動パターンについて説明する。図10は、第1軸部と第2軸部の固有振動数が異なる場合の2軸揺動パターンを説明するグラフ、図11は、第1軸部と第2軸部の固有振動数が同じである場合の2軸揺動パターンを説明するグラフである。
以下の説明にて、第1揺動部21の揺動パターンとは、第1アクチュエータ25に駆動信号が印加されたときの、時間毎の第1揺動部21の変位角(第1揺動軸AXまわりの角度)を指すものであり、実線で示す。また、第2揺動部22の揺動パターンとは、第2アクチュエータ26に駆動信号が印加されたときの、時間毎の第2揺動部22の変位角(第2揺動軸BXまわりの角度)を指すものであり、点線で示す。
図10に示すように、変位期間TA2-Aにおいて、駆動信号は、電流値が第2電流値A2から第1電流値A1まで変化する(図7参照)。これにより、第1揺動部21は、変位期間TA2-Aにおいて、変位角が、第2角度D2から第1角度D1まで変化する。変位期間TA2-Bにおいて、駆動信号は、電流値が第2電流値A2から第1電流値A1まで変化する。これにより、第2揺動部22は、変位期間TA2-Bにおいて、変位角が、第2角度D2から第1角度D1まで変化する。
また、変位期間TA1-Cにおいて、駆動信号は、電流値が第1電流値A1から第2電流値A2まで変化する。これにより、第1揺動部21は、変位期間TA1-Cにおいて、変位角が、第1角度D1から第2角度D2まで変化する。変位期間TA1-Dにおいて、駆動信号は、電流値が第1電流値A1から第2電流値A2まで変化する。これにより、第2揺動部22は、変位期間TA1-Dにおいて、変位角が、第1角度D1から第2角度D2まで変化する。
変位期間TA2-A、変位期間TA2-B、変位期間TA1-C、変位期間TA1-Dは、それぞれ、図9で説明したA動作状態、B動作状態、C動作状態、D動作状態へ移行する期間を表すものである。第1軸部23と第2軸部24の各固有振動数が異なる場合、例えば、変位期間TA2-Aと変位期間TA2-Bの長さが相違することから、電流を維持するときの表示期間TB2-Aと表示期間TB2-Bの長さが相違し、A動作状態とB動作状態で画像の見え方とが異なり、画像品質が低下する。C動作状態とD動作状態でも同様である。一方、図11に示すように、第1軸部23と第2軸部24の各固有振動数が同じである場合、変位期間TA2-Aと変位期間TA2-Bの長さが同じになることから、電流を維持するときの表示期間TB2-Aと表示期間TB2-Bの長さが同じで、A動作状態とB動作状態で画像の見え方とが同じになり、画像品質の低下が抑制される。
第1実施形態では、光学部材20を2軸揺動させる場合、光学部材20の慣性モーメントが大きい方である揺動軸の中心である第2軸部24のねじり剛性を、光学部材20の慣性モーメントが小さい方である揺動軸の中心である第1軸部23のねじり剛性より高くしている。すると、第1揺動部21の固有振動数と第2揺動部22の固有振動数が近似(同じ)し、第1揺動部21の変位期間TA1-C,TA2-Aの長さと、第2揺動部22の変位期間TA1-D,TA2-Bの長さが同じになり、画像の劣化を抑制できる。
上述したように、光学部材20を2次揺動させる光路制御機構12では、第1揺動部21の変位期間TA1-C,TA2-Aの長さと、第2揺動部22の変位期間TA1-D,TA2-Bの長さを同じとし、画像の劣化を抑制している。この場合、第1揺動部21の固有振動数と第2揺動部22の固有振動数が同じになる。この変位時間は、各揺動部21,22の固有振動数に比例し、固有振動数が大きくなると、変位時間が短く(変位スピードが上昇)なり、固有振動数が小さくなると、変位時間が長く(変位スピードが下降)なる。そして、第1揺動部21の固有振動数と第2揺動部22の固有振動数とは、フレームレートの整数倍(奇数)に重なると、各揺動部21,22が共振による不要振動を起こし、光学部材20を安定して静止させることができなくなる。
そこで、第1実施形態の光路制御装置10では、第1揺動部21の固有振動数および第2揺動部22の固有振動数を、対応するフレームレートの奇数の整数倍の値からずれた値にて設定する。
具体的には、第1揺動部21の固有振動数および第2揺動部22の固有振動数を、対応するフレームレートの奇数の整数(n)より大きく、且つ、対応するフレームレートの奇数の整数(n+2)より小さい範囲の値に設定する。
光路制御機構12は、駆動回路16により第1アクチュエータ25および第2アクチュエータ26に対して、台形状をなす波形(台形波)の駆動信号を印加することで、第1揺動部21および第2揺動部22を揺動する。この台形波は、フーリエ級数展開することにより、三角関数の和で表すことができる。この三角関数の数式は、下記のように、基本波と奇数次高調波で表すことができ、図7に示す台形波の近似式となりうる。
F(x)=(4/π)×{sin(x)+(1/4)×sin(3x)
+(1/10)×sin(5x)+(1/25)×sin(7x)}
そのため、奇数次高調波成分と固有振動数が重なると、第1揺動部21および第2揺動部22振動が大きくなる。実際に作動させて計測した場合でも実証されている。
第1揺動部21および第2揺動部22の変位時間は、第1揺動部21および第2揺動部22の固有振動数に比例する。第1揺動部21および第2揺動部22の固有振動数がフレームレートの奇数の整数倍と重なると、第1揺動部21および第2揺動部22が共振による不要振動を起こし、光学部材20を安定して静止させることができなくなる。そのため、第1実施形態では、第1揺動部21の固有振動数および第2揺動部22の固有振動数をできるだけ大きく、フレームレートの奇数の整数倍の周波数からずれた周波数になるように設定する。
すなわち、第1揺動部21および第2揺動部22の固有振動数を、同一のフレームレート×n(奇数)とフレームレート×(n+2)の間に設定すると共に、対応する全てのフレームレートで満足させる。
フレームレート×n(奇数)<固有振動数<フレームレート×(n+2)
表示装置1は、複数のフレームレートが設定されている。そのため、第1揺動部21の固有振動数および第2揺動部22の固有振動数を、対応する複数のフレームレートの奇数の整数倍の値からずれて設定することが好ましい。
例えば、3種類のフレームレート60Hz、50Hz、48Hzに対応させる場合、第1揺動部21および第2揺動部22の固有振動数を、下記の3つの条件を満たす周波数に設定する。
180Hz(60×3)<固有振動数<300Hz(60×5)
250Hz(50×5)<固有振動数<350Hz(50×7)
240Hz(48×5)<固有振動数<336Hz(48×7)
すなわち、第1揺動部21および第2揺動部22の固有振動数は、下記の範囲となる。
250Hz<固有振動数<300Hz
このように第1実施形態の光路制御装置10では、第1揺動部21の固有振動数および第2揺動部22の固有振動数を、対応するフレームレートの奇数の整数倍の値からずれた値にて設定する。そのため、第1揺動部21および第2揺動部22の共振による不要振動を抑制し、光学部材20を安定して静止させることができる。
<第2実施形態>
図12は、第2実施形態に係る光路制御機構を表す断面図、図13は、表示装置の回路構成を模式的に表すブロック図である。なお、上述した第1実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第2実施形態において、図12および図13に示すように、光路制御機構12と、制御回路14と、駆動回路16とを有する。
光路制御機構12は、光学部材20を含む揺動部12Aと、揺動部12Aを揺動させるアクチュエータ12Bとを有する。揺動部12Aは、第1揺動部21と、第2揺動部22とを有する。第1揺動部21は、第2揺動部22に対して、第1揺動軸AXに沿う第1軸部23により揺動する。第2揺動部22は、支持部27に対して、第2揺動軸BXに沿う第2軸部24により揺動する。アクチュエータ12Bは、第1アクチュエータ25および第2アクチュエータ26を有する。第1アクチュエータ25は、第1揺動部21を揺動し、第2アクチュエータ26は、第2揺動部22を揺動する。
光路制御機構12は、駆動回路16によって第1アクチュエータ25および第2アクチュエータ26が駆動されることで、第1揺動部21および第2揺動部22を揺動する。駆動回路16は、第1アクチュエータ25および第2アクチュエータ26に対して台形波の駆動信号を印加することで、第1揺動部21および第2揺動部22を揺動する。
第1揺動部21および第2揺動部22の固有振動数は、第1実施形態で説明したように、所定値に設定される。光路制御装置10は、第1揺動部21および第2揺動部22の固有振動数に基づいて、各変位期間の長さを設定し、設定した長さの変位期間において、電流値が変化するように駆動信号の台形波を設定する。
ところで、駆動信号の台形波を含む駆動回路16のパラメータは、事前に調整してから製品へ搭載する。しかし、例えば、光路制御機構12や光路制御装置10などの表示装置1への取付けのばらつきや経時変化、環境変化などにより、振動部の固有振動数が変化する可能性がある。この場合、駆動信号の台形波の再調整が困難となる。
そこで、第2実施形態では、光路制御装置10に振動センサを搭載し、振動センサが検出した第1揺動部21および第2揺動部22の振動数に基づいて駆動信号の台形波を調整して設定するようにしている。なお、駆動信号の波形は、台形形状に限らず、階段形状や矩形形状などであってもよい。
すなわち、光路制御装置10は、光路制御機構12と、制御回路14と、駆動回路16に加えて、振動センサ17と、パラメータ設定部18とを有する。
振動センサ17は、支持部27に装着される。振動センサ17は、揺動部12Aとしての第1揺動部21および第2揺動部22の振動数を検出可能である。パラメータ設定部18は、振動センサ17が検出した第1揺動部21および第2揺動部22の振動数に基づいて、駆動回路16が第1アクチュエータ25および第2アクチュエータ26に印加する駆動信号の台形波を調整して設定する。
すなわち、駆動回路16により第1アクチュエータ25にサイン波を0Hzから徐々に周波数を増やしつつ印加(スイープ)する。このとき、支持部27に配置された振動センサ17は、第1揺動部21の振動を測定する。そして、パラメータ設定部18は、振動センサ17が検出した第1揺動部21の振動に基づいて、第1揺動部21が最も大きく振動(共振)する周波数を、第1揺動部21の固有振動数に設定する。
同様に、駆動回路16により第2アクチュエータ26にサイン波を0Hzから徐々に周波数を増やしつつ印加(スイープ)する。このとき、支持部27に配置された振動センサ17は、第2揺動部22の振動を測定する。そして、パラメータ設定部18は、振動センサ17が検出した第2揺動部22の振動に基づいて、第2揺動部22が最も大きく振動(共振)する周波数を、第2揺動部22の固有振動数に設定する。
制御回路14は、パラメータ設定部18が設定した各揺動部21,22の固有振動数に基づいて、駆動信号の台形波、つまり、変位期間の長さを設定する。そして、制御回路14は、設定した長さの変位期間において、電流値が変化するように、駆動信号の台形波を設定する。
このように第2実施形態の光路制御装置10では、光路制御装置10に振動センサ17を搭載し、振動センサ17は、第1揺動部21および第2揺動部22の固有振動数を検出し、パラメータ設定部18は、振動センサ17が検出した第1揺動部21および第2揺動部22の振動数に基づいて駆動信号の波形を調整して設定する。そのため、光路制御機構12や光路制御装置10などの表示装置1への取付けのばらつきや経時変化、環境変化などにより、振動部の固有振動数が変化しても、表示装置1の出荷時に容易に第1揺動部21および第2揺動部22を揺動させるための駆動波形(台形波)を調整することができる。また、表示装置1の出荷後、構成部材の経年劣化により固有振動数がずれても、必要時に第1揺動部21および第2揺動部22の駆動波形(台形波)を調整することができる。
(効果)
以上説明したように、本実施形態に係る光路制御装置は、光が入射する光学部材(光学部)20を有する揺動部12Aと、揺動部12Aを揺動させるアクチュエータ12Bと、電流値を変化させる第1期間と電流値を保持する第2期間とを含む波形の駆動信号をアクチュエータ12Bに印加することで揺動部12Aを揺動させて光学部材20を透過する光の光路を制御する駆動回路16と、揺動部12Aの振動数を検出する振動センサ17と、振動センサ17が検出した揺動部12Aの振動数に基づいて波形の駆動信号を設定するパラメータ設定部18とを備える。
本実施形態の光路制御装置によれば、振動センサ17が揺動部12Aの振動数を検出し、パラメータ設定部18が揺動部12Aの振動数に基づいて波形の駆動信号を設定することで、光学部材20、揺動部と、アクチュエータ12Bなどの構成部材の取付位置に応じた駆動信号の波形のずれをいつでも調整することができる。そのため、アクチュエータ12Bを駆動するための駆動信号の波形を自動的に調整して作業工数の削減を図ることができる。
また、本実施形態に係る光路制御装置は、揺動部12Aとして、光学部材20支持する第1揺動部21と、第1揺動部21を揺動自在に支持する第2揺動部22とを設け、第2揺動部22を支持部27に揺動自在に支持し、第1揺動部21の固有振動数と第2揺動部22の固有振動数とを予め設定された所定範囲に入るように設定する。そのため、第1揺動部21および第2揺動部22の共振(不要振動)を抑制し、光学部材20を安定して静止させることができる。
また、本実施形態に係る光路制御装置は、振動センサを支持部27に装着する。そのため、振動センサ17により、第1揺動部21および第2揺動部22の固有振動数を高精度に検出することができる。
また、本実施形態に係る表示装置は、光路制御装置10と、揺動部12Aに光Lを照射する照射装置100とを備える。表示装置1は、光路制御装置10を備えることで、揺動部12Aを安定的に揺動させて、画像の劣化を抑制することができる。
なお、上述した実施形態では、光学部材20を第1揺動軸AXに沿う第1軸部23により揺動自在に支持すると共に、第2揺動軸BXに沿う第2軸部24により揺動自在に支持する構成としたが、構成に限定されるものではない。光学部材20を交差する2軸ではなく、1軸により揺動自在に支持する構成としたり、交差する3軸以上により揺動自在に支持する構成としたりしてもよい。
これまで本発明に係る光路制御装置10について説明したが、上述した実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。
図示した光路制御装置10の各構成要素は、機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていなくてもよい。すなわち、各装置の具体的形態は、図示のものに限られず、各装置の処理負担や使用状況などに応じて、その全部または一部を任意の単位で機能的または物理的に分散または統合してもよい。
光路制御装置10の構成は、例えば、ソフトウェアとして、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。上記実施形態では、これらのハードウェアまたはソフトウェアの連携によって実現される機能ブロックとして説明した。すなわち、これらの機能ブロックについては、ハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、または、それらの組合せによって種々の形で実現できる。
上記した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものを含む。さらに、上記した構成は適宜組み合わせが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において構成の種々の省略、置換または変更が可能である。
1 表示装置
10 光路制御装置
12 光路制御機構
12A 揺動部
12B アクチュエータ
14 制御回路
16 駆動回路(駆動部)
17 振動センサ
18 パラメータ設定部
20 光学部材(光学部)
21 第1揺動部
22 第2揺動部
23 第1軸部
24 第2軸部
25 第1アクチュエータ
26 第2アクチュエータ
27 支持部
31 第1可動部
32 第2可動部
41,44 コイル
42,45ヨーク
43,46磁石
100 照射装置
AX 第1揺動軸
BX 第2揺動軸

Claims (4)

  1. 光が入射する光学部を有する揺動部と、
    前記揺動部を揺動させるアクチュエータと、
    電流値を変化させる第1期間と電流値を保持する第2期間とを含む波形の駆動信号を前記アクチュエータに印加することで前記揺動部を揺動させて前記光学部を透過する光の光路を制御する駆動部と、
    前記揺動部の振動数を検出する振動センサと、
    前記振動センサが検出した前記揺動部の振動数に基づいて前記波形の駆動信号を設定するパラメータ設定部と、
    を備える光路制御装置。
  2. 前記揺動部は、前記光学部を支持する第1揺動部と、前記第1揺動部を揺動自在に支持する第2揺動部とを有し、第2揺動部は、支持部に揺動自在に支持され、
    前記第1揺動部の固有振動数と前記第2揺動部の固有振動数とが予め設定された所定範囲に入るように設定される、
    請求項1に記載の光路制御装置。
  3. 前記振動センサは、前記支持部に装着される、
    請求項2に記載の光路制御装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の光路制御装置と、
    前記光学部に光を照射する照射装置と、
    を備える表示装置。
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