JP5624475B2 - 画像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光源にレーザ等を使用した小型の画像表示装置において、スペックルノイズが低減されて低消費電力で動作する小型の画像表示装置に関する。
近年、光源にレーザを使用する画像表示装置は、レーザ光の単色性を活かした、色再現範囲が広く高画質の画像を表示できるとして注目を集めている。また、レーザ光源は理想的な点光源に近いため、ランプ光源に比べて集光が容易である。そのため、光利用効率を低下させることなく、光学系を小型化することが可能であり、低消費電力の小型画像表示装置を実現することができる。
しかしながら、半導体レーザ等の、高いコヒーレンシーを有するレーザ光を光源に用いる場合には、一般に、表示される画像において、スペックルノイズというぎらつきが、良好な画像を表示する上で、課題となる。スペックルノイズとは、レーザの高い可干渉性によって、観察者の網膜上につくられる干渉パターン(以下、スペックルパターンとする)である。良好な画像を表示させるには、スペックルノイズを低減させることが必要となる。
このような問題を解決するために画像表示装置のレーザ光源とスクリーンとの間の光路に光散乱物体を配置する、あるいは拡散板を配置して振動させることにより、多数のスペックルパターンを形成させてスペックルノイズを低減させる試みがなされている(例えば、特許文献1、2参照)。光散乱物体や拡散板を光路の最適な位置に配置する、あるいは拡散板の粒子サイズと拡散板の振動速度との間で一定の関係を満たすことにより、レーザ光が散乱または拡散された後の光量ロスを小さく抑え、かつスペックルノイズを有効に低減することができることを示している。
また、レーザ光源とスクリーンとの間の光路に複数の拡散板と空間変調素子とを配置して、複数の拡散板のうちの少なくとも何れかを磁性材料からなる振動板の一端に配置し、この振動板を電磁石の作動に基づいて振動させてスペックルノイズを低減することができるとしている(特許文献3参照)。
また、画像表示装置のレーザ光源とスクリーンとの間の光路にライトトンネルを配置し、このライトトンネルにレーザ光を入射させ、かつライトトンネルにレーザ光を集光させて結合する円錐プリズムを光軸と平行な方向に振動させてスペックルノイズを低減させる試みがなされている(例えば、特許文献4参照)。上記の構成により、短い光路長で強度分布を均一化するために必要な多重反射をさせることができ、円錐プリズムなどを含む光学系を介してスクリーンに到達する光束の光路を変化させてスペックルノイズが低減できるとしている。
WO2005/098532号公報 WO2005/008330号公報 特開2005−301164号公報 特開2008−216923号公報
しかしながら、前記で説明した従来の技術においては、光散乱物体を配置する、あるいは拡散板を振動させるのにモータを用いると装置が大型化するという課題があった。また、モータを用いず、振動板の一端に拡散板を配置して、振動板を電磁石の作動に基づいて振動させる場合、装置の小型化は可能だが、装置を小型にすればするほど、電磁石も小型となり、振動板の振幅を大きくするのが困難になるという課題が生じていた。振動板の振幅が小さいとスペックルノイズの低減効果が充分には得られない。このように、画像表示装置の小型化とスペックルノイズの低減化とを両立させることは従来の構成では困難であった。
本発明は、スペックルノイズが低減された高品質な画像を表示することのできる小型の画像表示装置を提供することを目的とする。
本発明の一局面に係る画像表示装置は、上記の目的を達成するために、表示に供させる光を出射する光源と、前記光によって形成される干渉パターンを時間的に変化させる干渉パターン変化光学素子と、前記干渉パターン変化光学素子を駆動して振動させる駆動部と、前記光を画像に変換する画像変換部と、を含み、前記駆動部の駆動信号の振幅または周波数が時間的に一定でないことを特徴としている。
上記の構成によれば、駆動信号の振幅が一定でないことにより、干渉パターン変化光学素子の振幅が最大のときの当該干渉パターン変化光学素子によって形成されるスペックルパターンは、時間的に変化することになる。これにより、干渉パターン変化光学素子の振幅が最大となるときのスペックルパターンが強調されることを抑え、スペックルノイズが低減された高品質な画像を表示することのできる小型の画像表示装置を実現することができる。
また、駆動信号の周波数が一定でないことによっても、干渉パターン変化光学素子の振幅が最大のときの当該干渉パターン変化光学素子によって形成されるスペックルパターンは、時間的に変化することになる。これにより、干渉パターン変化光学素子の振幅が最大となるときのスペックルパターンが強調されることを抑え、スペックルノイズが低減された高品質な画像を表示することのできる小型の画像表示装置を実現することができる。
本発明によれば、スペックルノイズが低減された高品質な画像を表示することのできる小型の画像表示装置を実現することができる。
本発明のさらに他の目的、特徴、及び優れた点は、以下に示す記載によって十分わかるであろう。また、本発明の利点は、添付図面を参照した次の説明で明白になるであろう。
本発明の一実施の形態に係る画像表示装置の概略構成を示す平面図である。 本発明の一実施の形態に係る画像表示装置で用いられる駆動部の一例を示す斜視図である。 図2の駆動部の分解斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る2つの周波数の信号を示す波形図である。 図4に示す2つの周波数の信号を重畳した駆動信号の波形を示す波形図である。 拡散光学素子が配置された駆動部が矢印Xの方向に振動して動作している状態を示す図で、時間軸に対して振幅が一定でないときの振動を示す説明図である。 拡散光学素子が配置された駆動部が矢印Xの方向に振動して動作している状態を示す図で、時間軸に対して振幅が一定であるときの振動の1周波数を示す説明図である。 本発明の一実施の形態に係る画像表示装置における駆動部から投射レンズまでの光学系の構成を拡大した概略の平面図である。 2種類のレンチキュラーレンズから構成される拡散光学素子を示す説明図である。 レンチキュラーレンズの概略の要部拡大図である。 本発明の他の実施の形態に係る画像表示装置で用いられる駆動部の一例を示す斜視図である。 図11の駆動部の分解斜視図である。 FM変調をかけたX軸方向の駆動信号の電流波形を示す波形図である。 Y軸方向の駆動信号の電流波形を示す波形図である。 リサージュ曲線の軌跡の例を示す説明図である。 図16Aは、X軸方向の駆動にAM変調をかけて駆動していること示す説明図である。図16Bは、Y軸方向の駆動にAM変調をかけて駆動していること示す説明図である。 可動部の状態とレーザ光源の点灯のタイミングを示す説明図である。 時間軸に対して可動部の振幅が一定で単振動しており、この振動の1周期に対応してRGBレーザ光が時間的に3分割されて駆動部および画像変換部に入射されていることを示す説明図である。 本発明の他の実施の形態に係る画像表示装置における変調パターンの一例について示す説明図である。 本発明の他の実施の形態に係る画像表示装置における変調パターンの他の例について示す説明図である。 本発明の他の実施の形態に係る画像表示装置の概略構成を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、同じ構成要素または同様の作用、動作をなす構成要素には同じ符号を付しており、説明を省略する場合もある。また、図面は、理解しやすくするためにそれぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、形状等についても模式的に示している。
(実施の形態1)
前述のように、従来、モータを用いない構成として、振動板の一端に拡散板を配置して、振動板を電磁石の作動に基づいて振動させる構成があり、これによって、モータを用いる場合より画像表示装置の小型化が図れる。しかし、画像表示装置を小型にすればするほど、電磁石も小型となり、振動板の振幅を大きくするのが困難になるという課題があった。
この課題に対して、電磁石の作動に基づいた小型の装置で、かつ振動板の振幅を大きくするために、振動板を、振動板の共振周波数で振動させるという方法が考えられる。振動板を共振周波数で振動すれば、ゲイン(振動板の振幅÷電磁石への入力パワー)を十分に大きくすることができ、小型の装置でありながら、十分な振幅を得ることができる。
しかしながら、振動板を、振動板の共振周波数で振動させる場合には、以下に示す新たな課題が発生する。すなわち、振動板の振動する振幅が最大になるところに拡散板が位置している時間は、他のそれぞれの振幅のところで振動板が位置している時間より十分に大きい。なぜならば、共振周波数で振動板を駆動した場合、当該振動板の振動波形は正弦波となり、振幅が最大となる箇所で、振動板の速度がゼロになるからである。
例えば、正弦波で拡散板を振動すると、振幅が最大となる位置で振動板の速度がゼロとなり、また、振幅が最大となる位置の前後での速度は比較的小さくなる。つまり、振幅が最大となる位置付近では、時間に対する振動板の位置の変化が、他のそれぞれの振幅の位置よりも、小さくなる。ここで、観察者は、振動板によってつくられるスペックルパターンの、時間積分をしたものをスペックルノイズとして認識する。そのため、時間積分を行うと、時間に対する振動板の位置の変化が少ない、振幅が最大となるところで発生するスペックルパターンが、強調されることとなる。前記の理由により、スペックルノイズが十分に低減できず、良好な画像を得ることが困難であるという課題が生じる。
そこで、本実施の形態の画像表示装置は、拡散板等の拡散光学素子を振動させる駆動部の駆動の振幅を一定にすることなく変化させることによって、または駆動の周波数を一定にすることなく変化させることによって駆動部を駆動することにより、拡散光学素子を様々な振幅、または周波数で振動させて不特定多数のスペックルパターンを発生させることにより、モータなどを用いずに小型でスペックルノイズが十分に低減された画像表示装置を実現する。以下、本実施の形態の画像表示装置を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る画像表示装置10の概略構成を示す平面図である。
図1に示すように本実施の形態1の画像表示装置10は、レーザ光11を出射するレーザ光源12と、レーザ光11を拡散する干渉パターン変化光学素子としての拡散光学素子13と、拡散光学素子13を振動させる駆動部14と、拡散光学素子13から出射されるレーザ光11を画像に変換する画像変換部15とを備えている。これらの構成部材11〜15は、筐体17内に設けられている。そして、画像表示装置10は、駆動部14の駆動の振幅、例えば光軸に垂直な面内の矢印Xの方向(第1軸方向)に駆動される振幅が一定でない状態(以下、「AM変調」という)により駆動部14に配置された拡散光学素子13を振動させて動作している。
ここでレーザ光源12は、例えば赤色レーザ光(以下、「R光」という)11Rを出射する赤色レーザ光源(以下、「R光源」という)12R、緑色レーザ光(以下、「G光」という)11Gを出射する緑色レーザ光源(以下、「G光源」という)12Gおよび青色レーザ光(以下、「B光」という)11Bを出射する青色レーザ光源(以下、「B光源」という)12BからなるRGB光源で構成されている。
図1に示すように、レーザ光源12から出射されたR光11R、G光11GおよびB光11Bは、それぞれコリメートレンズ12cにより平行光線に変換されてミラー12mおよび2つのダイクロイックミラー12dにより1つの光軸にまとめられたレーザ光11として駆動部14の、例えばすりガラスなどの拡散光学素子13に入射している。ここで、レーザ光11は、その光軸の方向に垂直な方向、例えば矢印Xの方向に駆動されている拡散光学素子13の中央付近を通過して拡散光学素子13で拡げられている。その後にレーザ光11は、画像変換部15を構成するレンズ15aにより略平行光線に変換された後、空間変調素子15bを通過する。レーザ光11は、この空間変調素子15bにおいて画像信号により変調された後、投射レンズ16によりスクリーン(図示せず)などに画像として投影され表示されている。なお、画像変換部15は、図1に示すように、レンズ15aと空間変調素子15bとを含んで構成されている。空間変調素子15bには、例えば後述するように透過型液晶表示パネルなどを用いている。
次に、駆動部14の具体例を述べる。図2は、本発明の画像表示装置10で用いられる駆動部14の一例を示すアクチュエータの斜視図である。図3は、この駆動部14の分解斜視図を示す。図2および図3に示すように,駆動部14は、基台14aと、拡散光学素子13を矢印Xの方向に振動自在に駆動する可動部14bと、ストッパ基台14cとを含んで構成されている。拡散光学素子13は、可動部14bを構成するホルダ14dに搭載されて4本のサスペンション(可撓性支持部材)14s、例えば銅などの材料で形成されたワイヤの1端により固定部14eにて固定されている。ホルダ14dには、例えばネオジムなどの材料で形成されたマグネット14fが嵌め込まれて固定されており、ストッパ基台14cにはX軸方向コイル14gが固定されている。そして、このX軸方向コイル14gは電流を流すことができるようになっており、電流が流れた結果生じる電磁誘導の磁束が、マグネット14fにより発生している磁界と相互作用を行う。このことにより、可動部14bは矢印Xの方向に拡散光学素子13を搭載して動かされ振動することとなる。ここで、拡散光学素子13は板状の形状からなり、拡散光学素子13の主面13aが光軸14jに垂直になる方向に配置されて可動部14bに搭載されている。基台14aとホルダ14dは、サスペンション14sにより、平行リンク構造で連結されているため、拡散光学素子13はX軸(第1軸方向)とY軸(第2軸方向)によりつくられるXY平面と平行を保って動くこととなる。そのため、拡散光学素子13と光軸14jは、可動部14bの動きによらず、常に垂直となる。光軸14jと拡散光学素子13の入射角度が変化すれば、入射角度の違いによって拡散光学素子13の透過率の変化、あるいは、レーザ光11の強度分布の変化が起き、画像の輝度むらや色むらが生じてしまう可能性がある。拡散光学素子13と光軸14jが常に垂直である本実施の形態の構成であれば、輝度むらや色むらの発生を抑えた画像を表示することができる。
次に、駆動部14の具体的な駆動信号について説明する。図4は2つの周波数の異なる信号60aおよび60b(以下、第1の周波数60aおよび第2の周波数60bと呼称する)を示す図である。図5はAM変調された駆動信号の電流波形を示す図ある。拡散光学素子13をAM変調して振動させるために、図4に示すように、例えばX軸用コイルには、第1の周波数60aと第2の周波数60bとを重畳する。ここで、相対的に周波数のより高い方を第1の周波数60a、より低い方を第2の周波数60bとする。第1の周波数60aと第2の周波数60bとを重畳すると、図5に示すように、振幅が一定でないAM変調された電流波形61の駆動信号をつくることができる。ここで、駆動信号の電流値によって、X軸用コイル14でつくられる磁界が決まる。さらに、ホルダ14dの振幅は、X軸用コイルでつくられる磁界と、マグネット14fの相互作用によって決まる。このため、AM変調された電流波形61の駆動信号により、ホルダ14dの振動もAM変調される。
上記では、2つの周波数の異なる信号60aおよび60bを重畳して駆動部14の駆動信号を生成する例を示したが、3つ以上の周波数の異なる信号を重畳して駆動部14の駆動信号を形成することも可能である。このように周波数の異なる複数の信号を重畳することにより、AM変調された任意の駆動信号を容易に生成することができる。
図6および図7は、拡散光学素子13が配置された駆動部14が矢印Xの方向に振動して動作している状態を示す図である。ここで、図6は、本実施の形態に係るAM変調時の拡散光学素子13の振動を示す図である。一方、図7は、時間軸に対して振幅が一定である、従来の振動の1周期を示す図である。
図7に示すように、駆動信号の振幅が時間的に一定であるときには、振幅が最大となる時間領域T1では拡散光学素子13の速度がゼロの状態を含み、かつ時間領域T1では、拡散光学素子13が矢印Xの方向にほとんど動かないので、略同様な静止点のスペックルパターンS1が生じてしまう。一方、駆動信号の振幅が最大から最小に、または最小から最大に変化する時間領域T2の場合には、拡散光学素子13は矢印Xの方向に、時間領域T1よりも十分に大きい速度で動くので、振動点のスペックルパターンS2は多様に変化するものが生じる。例えば、駆動部14が正弦波の波形の駆動信号で動き、かつ振幅1mm、周波数120Hzの場合、振幅が最大となる時間領域T1では駆動部14の速度がゼロになっている時間を含み、時間領域T2の最大速度は0.75m/sとなる。
スペックルパターンが人の目の時間分解能よりも十分早く動く場合、人の目にはスペックルノイズはスペックルパターンを時間積分したものとして認識される。この場合、画像にぎらつきが生じることなく良好な画像の表示を行うことができる。しかし、図7のように駆動部14が振動してこの駆動部14につれて拡散光学素子13が動く場合には、時間領域T1においては、スペックルパターンの動きが遅くなるため、目で認識できるスペックルパターンS1が観察され、画像にぎらつきが生じて良好な画像の表示を行うことができない場合が生じてしまう。
一方、本発明の本実施の形態1に示す画像表示装置10のように、駆動部14の駆動の振幅を、図6に示すようにAM変調して動作させると、複数の振幅の最大点または最小点2A、2B、2Cの時間領域T1a、T1b、T1cにおいて、それぞれ異なる静止点のスペックルパターンS1a、S1b、S1cが生じる。また、振幅が最大から最小に、または最小から最大に変化する時間領域T2の場合には、図7と同様に図6においても拡散光学素子13は矢印Xの方向に時間領域T1よりも十分に大きい速度で動くので、振動点のスペックルパターンS2は多様に変化するものが生じる。その結果、図6に示すように駆動部14の駆動の振幅が一定でないように振動させると、各スペックルパターンS2、S1a、S1b、S1cが平均化され、スペックルノイズが十分に低減された画像表示をすることができる。
なお、駆動部14は、サスペンション14sのばね定数や、ホルダ14dとマグネット14fとの質量などから算出することのできる共振周波数と同一の周波数の駆動信号で、X軸用コイル14gに電流を印加してもよい。この場合、駆動部14は共振によってホルダ14dを振動させるため、ゲイン(ホルダ14dの振動振幅/X軸用コイル14gへの印加電流値)が大きくなる。ゲインが大きくなれば、X軸コイル14gの電流値が一定の場合、ホルダ14dの振幅が大きくなる。ホルダ14dの振動振幅が大きければ、ビームの通過する拡散光学素子13の面積が大きくなるため、単位時間に観察されるスペックルパターンの数が増えて、スペックルノイズを低減することができる。また、ゲインが大きくなれば、ホルダ14dの振動振幅が一定の場合、ゲインが小さいときよりもX軸用コイルに印加する電流を小さくできるため、駆動部14を駆動する電力を抑えることが可能となり、低消費電力の画像表示装置を実現することができる。
なお、第1の周波数60aが共振周波数と同一の周波数の場合、第2の周波数60bは、電流の振幅を変調する周波数ではなく、第1の周波数60aを時間的に変化させるものであってもよい。なぜならば、共振周波数付近では、周波数の変化に対して、ゲインが大きく変化するため、X軸用コイル14gに印加する周波数を共振周波数から例えば10Hz程度と、わずかに変化させれば、ゲインが十分大きく変化して、その結果ホルダ14dの振動振幅が変化するからである。
なお、駆動部14のアクチュエータをより安定に駆動させたい場合は、第1の周波数60aを共振周波数から±5Hzずらして駆動してもよい。共振周波数からわずかにずれた周波数の駆動信号で駆動すれば、共振周波数の場合よりもゲインは低下するが、装置の外からの衝撃や、信号ノイズ等による電流値の変動に対して、ホルダ14dの振動振幅が大きくなりすぎることを防ぐことができる。
また、駆動部14の第1の周波数60aは、30Hz以上、300Hz以下が好ましい。駆動部14の駆動信号の周波数が低すぎると、静止点でのスペックルパターンS1a、S1b、S1cが表示される時間領域が、人の目の時間分解能の長さに近づき、静止点でのスペックルパターンS1a、S1b、S1cが目立つこととなり、好ましくないからである。一方、駆動部14の駆動信号の周波数が大きすぎると、駆動が機構的に周波数に追随できなくなり、結果として駆動の振幅が小さくなってしまう、あるいは必要な駆動の振幅を得るために消費電力が増大する。言い換えれば、駆動部14の駆動信号の周波数が30Hz以上300Hz以下の時、少ない消費電力で十分にスペックルノイズを低減することができる。
なお、空間変調素子15bに液晶表示パネルを利用し、光源に直線偏光のレーザ光を出射するレーザ光源を用いる場合、拡散光学素子13は後述する理由からレンチキュラーレンズが好ましい。
図8は駆動部14から投射レンズ16までの光学系の構成を拡大した平面図である。レーザ光11は矢印Xおよび矢印Yの方向に駆動される、駆動部14に搭載された拡散光学素子13を通過したのち、画像変換部15のレンズ15aにより再び平行光線に変換され、空間変調素子15b、例えば透過型液晶表示パネル15cに入射する。ここで、空間変調素子15bは透過型液晶表示パネル15cを含み、レーザ光源12から出射されるレーザ光11は、偏光の向きが揃っている直線偏光であることが好ましく、かつ、透過型液晶表示パネル15cに対して所定の向きの直線偏光であることが好ましい。すなわち、透過型液晶表示パネル15cの入射側偏光板15dと出射側偏光板15eのうち入射側偏光板15dが例えばP偏光のみを透過する偏光板であるときには、レーザ光11はレーザ光源12から出射されるときにP偏光のみ出射されるようなレーザ光源12を選択することが好ましい。このことにより、レーザ光11はほとんど光量ロスなく液晶表示パネル15cに入射することができる。また、この場合には、入射側偏光板15dはS偏光を遮断するように働いていないので入射側偏光板15dが配置されていない低コストの液晶表示パネルを使用することもできる。上記の構成により、スペックルノイズが低減された小型で光利用効率の高い低消費電力の画像表示装置10を実現できる。
なお、このとき、拡散光学素子13は2枚のレンチキュラーレンズから構成され、2枚のレンチキュラーレンズはレンズの軸が直交していることが好ましい。図9はレンチキュラーレンズ50a(第1レンチキュラーレンズ)、レンチキュラーレンズ50b(第2レンチキュラーレンズ)からなるレンチキュラーレンズ50を示す図である。レンチキュラーレンズ50は、レンチキュラーレンズ50aの軸方向に直交する方向(X方向)に光を広げ、レンチキュラーレンズ50bは、レンチキュラーレンズ50の軸方向に直交する方向(Y方向)に光を広げる。このとき、レンチキュラーレンズ50a、50bに入射する光は、X方向とY方向にのみ広げられるため、直線偏光で入射された光は直線偏光で出射され、偏光の乱れを抑えることができる。そのため、液晶表示パネル15cに直線偏光の光を入射することができ、光利用効率の高い低消費電力の画像表示装置10を実現できる。
なお、駆動部14は、レンチキュラーレンズ50aを、X軸方向(レンチキュラーレンズ50bの軸方向)に、当該レンチキュラーレンズ50aの1ピッチ長さ以上の振幅で駆動することが好ましい。図10はレンチキュラーレンズ50aのレンズをY軸方向から拡大して見た図である。レンチキュラーレンズ50aは、図10に示すように、入射ビーム91a、91b、91cを屈折させて拡散させる。レンチキュラーレンズ50aがX軸方向に動けば、入射ビーム91a、91b、91cが入射するレンチキュラーレンズ50aの面が移動するため、それぞれの入射ビームが屈折して拡散する軌跡が変化する。この時、レンチキュラーレンズ50aがレンチキュラーレンズ50aの1ピッチ以上動けば、入射ビームが屈折して拡散する軌跡の数を十分多くすることができる。入射ビームが拡散する軌跡の数が十分多いということは、スペックルパターンの数がより多くなるということであり、スペックルノイズをより低減できるということである。そのため、レンチキュラーレンズ50を、レンチキュラーレンズ50aの1ピッチの長さよりも大きく動かすことによって、よりスペックルノイズが低減された画像表示装置10を実現することができる。
なお、レンチキュラーレンズ50をY軸方向に動かす場合は、同様に、レンチキュラーレンズ50bを、Y軸方向(レンチキュラーレンズ50aの軸方向)に、当該レンチキュラーレンズ50bの1ピッチ長さ以上の振幅で駆動することが好ましい。
また、レンチキュラーレンズ50をX軸とY軸の2軸方向に動かす場合は、同様に、X軸方向にレンチキュラーレンズ50aの1ピッチ以上、かつ、Y軸方向にレンチキュラーレンズ50bの1ピッチ以上動かせばよい。
なお、レーザ光源12においては、例えば波長640nmのR光11Rを出射するR光源12Rと、例えば波長445nmのB光11Bを出射するB光源12Bとしては高出力半導体レーザを用い、また、光源12Gとしては例えば波長532nmのG光11Gを出射する半導体レーザ励起の高出力SHGレーザを用いている。このようにスペクトル幅の狭いレーザ光11を使用しているので、色再現性に優れた画像表示装置10が実現できる。
なお、半導体励起の高出力SHGレーザから出射される光は、一般に平行光線であるため、上記の構成を適用することにより、G光を平行光にするためのコリメートレンズ12cを取り除くことができ、画像表示装置10のコストを抑えることができる。
(実施の形態2)
図11は、本発明の実施の形態2に係る画像表示装置の駆動部80の斜視図である。
図12は、この駆動部80の分解斜視図を示す図である。実施の形態2に係る画像表示装置の構成は、図1に示すものと駆動部以外は同様であり、実施の形態1の駆動部14を駆動部80に置き換えたものとなる。
図11および図12に示すように、駆動部80は、基台14aと、拡散光学素子13を矢印Xおよび矢印Yの方向の2軸に振動自在に駆動する可動部14bと、ストッパ基台14cとを含んで構成されている。拡散光学素子13は、可動部14bを構成するホルダ14dに搭載されて、4本のサスペンション14s、例えば銅などの材料で形成されたワイヤの1端により、固定部14eに固定されている。ホルダ14dにはマグネット14fが嵌め込まれて固定されており、ストッパ基台14cにはX軸用コイル14gが1つとY軸用コイル14hが4つ、それぞれの位置に固定されている。そして、これらのコイル14g、14hは電流を流すことができるようになっており、電流が流れた結果生じる電磁誘導の磁束が、マグネット14fにより発生している磁界と相互作用を行う。このことにより、可動部14bは、矢印Xおよび矢印Yの方向に拡散光学素子13を搭載して動かされ振動することとなる。例えばホルダ14dがX軸とY軸に正弦波の波形で振動することにより、その軌跡はリサージュ曲線となる。この構成の場合、リサージュ曲線はXY平面につくられる軌跡である。
上記の構成により、駆動部80は、矢印Xおよび矢印Yの方向に拡散光学素子13を振動できる。そのため、レーザ光が通過する拡散光学素子13の面積を大きくすることができ、単位時間に観察されるスペックルパターンの数が増えて、スペックルノイズが十分に低減された小型の画像表示装置10を実現することができる。
次に、本実施の形態の駆動部80の駆動信号について具体的に説明する。図13は、X軸用コイル14gに流している駆動信号の電流波形を示す図である。この電流波形70においては周波数が時間的に変化している。また、図14は、Y軸用コイル14hに流している駆動信号の電流波形を示す図である。リサージュ曲線はX軸の周波数、Y軸の周波数、及びそれらの位相によって決まる曲線である。そのため、図13に示すように、X軸用コイル14gに流している駆動信号の電流波形に、周波数を変化する変調(以下、「FM変調」とする)を加えておけば、図15に示す例のように、時々刻々、リサージュ曲線の軌跡が変化する。周波数が一定でない駆動、すなわちFM変調をかけて駆動を行うことにより、拡散光学素子13の位置が変わり、スペックルパターンのランダムさを増加させることができる。このことにより、スペックルノイズが十分に低減された低消費電力の画像表示装置10を実現することができる。
なお、図14に示すようにY軸用コイル14hに流している駆動信号にはFM変調を行わなくても、図13に示すようにX軸用コイル14gに流している駆動信号にFM変調を行えば、リサージュ曲線の軌跡が変化する。すなわち、少なくとも片軸に対してFM変調を行えばよい。ただし、X軸だけでなくY軸に対してもFM変調を行うことにより、スペックルパターンのランダムさをより増加させることができ、スペックルノイズがさらに低減される。また、X軸に対してFM変調を行わず、Y軸に対してのみFM変調を行うことによっても、リサージュ曲線の軌跡が変化し、スペックルノイズの低減効果が得られる。
さらに、X軸またはY軸の何れか一方の軸に対してFM変調を行い、他方の軸にAM変調を行うことも可能である。
なお、FM変調の代わりに、電流波形70の位相を時間的に変化させてもよい。位相を変化させることによって、リサージュ曲線は変化するため、FM変調と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3に係る画像表示装置について説明する。実施の形態3に係る画像表示装置は、実施の形態2に係る画像表示装置の駆動部80の駆動信号以外は同様である。
実施の形態3に係る画像表示装置の駆動部80は、AM変調をかけてホルダ14dを振動させる。図16Aおよび図16Bは、矢印Xおよび矢印Yの方向にそれぞれAM変調をかけて拡散光学素子13を駆動していることを示す図である。ここで、図16Aは、矢印Xの方向の駆動にAM変調をかけて駆動していることを示す図である。一方、図16Bは、矢印Yの方向の駆動にAM変調をかけて駆動していることを示す図である。
図16Aに示すように、矢印Xの方向にAM変調をかけると、矢印Xの方向の駆動の各振幅の最大点であるTX1、TX2、TX3、TX4、TX5、および最小点であるTX6、TX7、TX8、TX9、TX10でのスペックルパターンSX1、SX2、SX3、SX4、SX5およびSX6、SX7、SX8、SX9、SX10はそれぞれ異なり、スペックルパターンのランダムさを増加させることができる。このことにより、スペックルノイズが十分に低減された低消費電力の画像表示装置10を実現することができる。
同様に、図16Bに示すように、矢印Yの方向にAM変調をかけると、矢印Yの方向の駆動の各振幅の最大点であるTY1、TY2、TY3、TY4、TY5、TY6、および最小点であるTY7、TY8、TY9、TY10、TY11、TY12でのスペックルパターンSY1、SY2、SY3、SY4、SY5、SY6、およびSY7、SY8、SY9、SY10、SY11、SY12はそれぞれ異なり、スペックルパターンのランダムさを増加させることができる。このことにより、スペックルノイズが十分に低減された低消費電力の画像表示装置10を実現することができる。
なお、駆動信号にAM変調をかける場合には、振動振幅を変調させる第2の周波数60bは、X軸とY軸で、周波数は同じで、位相は異なっていることが好ましい。振動振幅が最小になる1周期では、振動振幅が小さいため、レーザ光が拡散光学素子13を透過する面積が、他の周期のときよりも小さくなり、スペックルノイズが目立つ可能性がある。X軸とY軸で、駆動信号の位相が異なっていれば、X軸とY軸の振動振幅が同時に最小になることを防ぐことができるため、スペックルを低減することができる。
なお、さらに好ましくは、第2の周波数60bは、X軸とY軸で周波数は同じで、位相が半周期ずれていることが好ましい。こうすることで、X軸の振動振幅が最小の時に、Y軸の振動振幅は最大になり、逆に、X軸の振動振幅が最大の時に、Y軸の振動振幅が最小となる。片方が最小の振動振幅のときに、もう片方が最大の振動振幅になるため、振動振幅が小さい周期のスペックルノイズが目立つことを、より防ぐことができる。
なお、駆動部14のアクチュエータの駆動にFM変調のみをかけた場合においても共振周波数を中心に駆動を行っている場合には、周波数によってアクチュエータのゲインが大きく変化するため、アクチュエータの動作としてはAM変調もかかっていることになり、よりスペックルノイズを低減することが可能である。
以上、実施の形態1から実施の形態3で示したように、画像表示装置の拡散光学素子13を駆動する駆動部14または80の振幅および周波数のうちの少なくとも何れかが一定でないように駆動を行うと、拡散光学素子13の静止点でのスペックルパターンのランダムさを増加させることができ、静止点でのスペックルパターンを不特定多数とすることができる。このことにより、スペックルノイズが十分に低減された画像表示装置を実現することができる。さらに、上述のようにモータなどの大型の部品を用いることなく、例えば複数のワイヤで支持されたアクチュエータなどを光軸に垂直な2軸の方向に磁石の磁力と電磁誘導の磁界とを利用して駆動することができるので、光学系の部品を配置する程度のスペースで構成することができる。したがって、小型でコンパクトな画像表示装置を実現することができる。
(実施の形態4)
次に本発明の実施の形態4に係る画像表示装置について説明する。実施の形態4に係る画像表示装置は、実施の形態1に係る画像表示装置と、空間変調素子15bとレーザ光源12と駆動部14の駆動信号が同期している点が異なり、他の構成は同じである。
本実施の形態4に係る画像表示装置10はレーザ光源12と空間変調素子15bとを同期して駆動するフィールドシーケンシャル方式の画像表示装置である。フィールドシーケンシャル方式とは、高速に変調可能な単板の空間変調素子11Bに光を同期させ、高速に赤、緑、青の画像を点灯させる方式である。RGBの画像が高速に重畳されるため、観察者はカラー画像と認識する。
ここで、レーザ光源11は、空間変調素子15bと同期して駆動しており、さらに、駆動部14も空間変調素子15bと同期して駆動している。このように、空間変調素子15b、レーザ光源11、及び駆動部14を同期して駆動すれば、高効率でかつ色むらと輝度むらの発生をより抑えた画像表示装置が実現できる。なぜならば、ダイクロイックミラー12dによって合波されたレーザ光11は、拡散光学素子13によって広げられる。この時、合波されたレーザ光11のRGBそれぞれのレーザ光の光軸がずれている場合、投射する画像に色むらができることがある。拡散光学素子13の拡散度を高めることで、色むらの低減は可能であるが、拡散度を高めると光のけられが増大して光利用効率を低下させてしまう。また、たとえレーザ光11のRGBそれぞれのレーザ光の光軸が同一であっても、拡散光学素子13の拡散度が低い場合は、画像に輝度むらを生じることがある。このように、輝度むらや色むらを生じている場合、拡散光学素子13の位置によって画像の色むら、または輝度むらの分布が変化する。そのような場合、駆動部14のアクチュエータの駆動周期と、フィールドシーケンシャルの周期がずれていると、色または輝度のうなりが見えることがある。そのため、高い光利用効率でかつ、輝度むらや色むらの発生を抑えたい場合、空間変調素子15b、レーザ光源11、及び駆動部14は同期して駆動することが好ましい。
次に、駆動部14の駆動信号について、具体的に説明する。図17は、可動部14bの状態とレーザ光源11の点灯のタイミングを示す図である。図17の時間領域T1は、図7のT1と同じ時間領域である。レーザ光源12は、可動部14bの駆動速度がゼロとなる時間領域T1(第1時間領域)を含んだ所定の時間領域において、レーザ光11を出射しない構成としている。図17に示すように、Rレーザ光11R、Gレーザ光11GおよびBレーザ光11Bの何れのレーザ光11もこのときには空間変調素子15bに入射されておらず、レーザ光源12は発光を中断している。上記の構成とすることで、時間領域T1のスペックルノイズを取り除いた画像を表示することができ、スペックルノイズをより低減した画像を得ることができる。
また、高輝度の画像表示装置を実現したい場合、後述する条件において、常に、Rレーザ光11R、Gレーザ光11GおよびBレーザ光11Bの何れかのレーザ光11が発光していてもよい。図18は、時間軸に対して可動部14bの振幅が一定で正弦波の波形で振動しており、この振動の1周期に対応してRGBレーザ光が時間的に3分割されて駆動部14および画像変換部15に入射されていることを示す図である。図18に示すとおり、可動部14bの振幅が最大の時にRレーザ光11RあるいはBレーザ光11Bが点灯する。また、Gレーザ光11Gは可動部14bに搭載された拡散光学素子13の速度が最大になる点を含んでいる。つまり、拡散光学素子13の静止点のスペックルパターンは、Rレーザ光11RとBレーザ光11Bによってつくられることになる。そして、Gレーザ光11Gのスペックルパターンは、拡散光学素子13が高速に動くことにより多様のスペックルパターンができる。Gレーザ光11Gは、Rレーザ光11RやBレーザ光11Bに比べて視感度が高く、観察者は特にGレーザ光11Gによってつくられるスペックルノイズを認識する。そのため、Gレーザ光11Gでつくられるスペックルパターンが、上述したように、多様につくられれば、観察者が観測する画像全体のスペックルノイズをより低減することができ、良好な画像表示装置を得ることができる。
また、レーザ光源12に、例えばRGBレーザ光源を用いる場合には、信頼性や出力の観点から、Rレーザ光源12RおよびBレーザ光源12bには高出力半導体レーザを用い、Gレーザ光源12Gには半導体レーザ励起の高出力SHGレーザを用いてもよい。この場合に、スペックルノイズを抑制する観点から考えると、スペクトル線幅が0.2nm程度と比較的広い半導体レーザからのRレーザ光11R、Bレーザ光11Bを上記の可動部14bの振幅の最小または最大の時間領域T1で入射させる。そして、スペクトル線幅が0.01nmと狭いSHGレーザからのGレーザ光11Gを振幅が最大から最小に、または最小から最大に変化する時間領域T2で入射させる。すなわち、駆動部14は周期的に可動部14bに搭載された拡散光学素子13を駆動し、可動部14bの駆動速度が最速となる時間領域T2を含んだ所定の時間領域においてGレーザ光源12GからGレーザ光11Gを出射している構成としている。
このようにすると、SHGレーザを用いたときにも、スペックルノイズを低減することができ、高画質の画像表示装置を実現することができる。なぜなら、スペックルノイズの強度は、その光のスペクトル線幅に反比例し、スペックルノイズの強度が大きくなるSHGレーザ光のスペックルノイズが大きく低減できるように、SHGレーザ光を振幅が大きく変化する時間領域T2に拡散光学素子13へ入射させているからである。
なお、このようなSHGレーザ光を出射するGレーザ光源12Gは、赤外レーザ光源と波長変換素子とを備えたものを使用しており、赤外レーザ光源から出射する赤外レーザ光を基に波長変換素子により波長変換した、例えば波長532nmのGレーザ光11Gを出射している構成としている。上記の構成とすることにより、小型で高効率の優れたGレーザ光11Gをスペックルノイズが十分に低減された状態で用いて画像表示を行うことができる。
(実施の形態5)
図19は、本発明の実施の形態5に係る画像表示装置における変調パターンの例について示した図である。本発明の実施の形態5に係る画像表示装置の構成は、実施の形態4に係る画像表示装置と構成は同じで、空間変調素15b子とレーザ光源12と駆動部14の駆動信号の変調パターンが異なる画像表示装置である。
本実施の形態5に係る画像表示装置では、図19に示すように、駆動部14が周期的に可動部14bを駆動する1周期Tを4分割した分割時間T1、T2、T3、T4のうちの2つの分割時間T2、T4(第2時間領域)においてGレーザ光源12Gのみが動作し、他の2つの分割時間T1、T3(第1時間領域)においてRレーザ光源12RおよびBレーザ光源12bのそれぞれが単独で動作することにより、レーザ光源12からレーザ光11が出射している構成としている。
ここで、T1は、拡散光学素子13の振幅が最大となるタイミング(駆動速度がゼロのタイミング)を含む第1時間領域であり、干渉パターンの時間的な変化がゼロとなる時間領域を含む。また、T2は、拡散光学素子13の振幅が最大から最小に変化するときの振幅の中心を通過するタイミング(駆動速度が最速のタイミング)を含む第2時間領域であり、干渉パターンの時間的な変化が最大となる時間領域を含む。また、T3は、拡散光学素子13の振幅が最少となるタイミング(駆動速度がゼロのタイミング)を含む第1時間領域であり、干渉パターンの時間的な変化がゼロとなる時間領域を含む。また、T4は、拡散光学素子13の振幅が最小からに最大変化するときの振幅の中心を通過するタイミング(駆動速度が最速のタイミング)を含む第2時間領域であり、干渉パターンの時間的な変化が最大となる時間領域を含む。
上記の構成により、さらにGレーザ光11Gは可動部14bが駆動されている駆動速度の最速のところで空間変調素子15bに入射するので、スペックルノイズが十分に低減された状態で画像表示を行うことができる。
なお、上記では、干渉パターンの時間的な変化が最大となる時間領域を含んだ第2時間領域において緑色レーザ光を出射する構成であって、駆動信号の1周期をT1〜T4の4つに分割した時間領域のうち、連続しない2つの時間領域T2、T4において、Gレーザ光源12Gから緑色レーザ光を出射する構成を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、駆動信号の1周期をさらに多くの時間領域に分割した場合にも適用できる。すなわち、駆動信号の1周期を少なくとも4つ以上に分割した時間領域のうち、連続しない少なくとも2つ以上の時間領域において、Gレーザ光源12Gから緑色レーザ光を出射してもよい。
(実施の形態6)
図20は、本発明の実施の形態6に係る画像表示装置における変調パターンの例について示した図である。本発明の実施の形態6に係る画像表示装置の構成は、実施の形態5に係る画像表示装置と構成は同じで、Gレーザ光の出力のパターンが異なる画像表示装置である。
また、本実施の形態6に係る画像表示装置では、図20に示すように、2つの分割時間T2、T4においてGレーザ光源12Gから出射しているGレーザ光11Gの光出力がそれぞれの分割時間T2およびT4において異なった出力値である構成としている。Gレーザ光源12Gは、例えば波長808nmの赤外の半導体レーザで固体レーザ結晶を励起して、固体レーザ結晶と外部に配置されたミラーで共振器を構成し、その内部に波長変換素子が挿入されている内部共振器型のSHGレーザである。固体レーザ結晶にはNdがドープされたYVO4等を用いている。固体レーザと外部に配置されたミラーにより共振器を構成し、波長1064nmのレーザがつくられ、その内部に挿入された波長変換素子により、波長1064nmのレーザが波長532nmのGレーザ光に変換されて出力される。このような内部共振器型のGレーザは、出力に応じて横モード(ビームの断面の強度分布)が変化するという特徴を有する。
そのため、上記の構成とすることにより、T2でのGレーザ光11Gの横モードと、T4でのGレーザ光11Gの横モードが異なりこれらのGレーザ光間の可干渉性が低下する。したがって、さらにスペックルノイズを効果的に低減することができる。
(実施の形態7)
図21は本発明の実施の形態7に係る画像表示装置20の概略構成を示す平面図である。
図21に示すように、本実施の形態7の画像表示装置20は、実施の形態1の画像表示装置10と同様に、少なくとも緑色レーザ光源12Gを含んでレーザ光11を出射するレーザ光源12と、レーザ光11を拡散する拡散光学素子13と、拡散光学素子13を支持し振動させる可動部14bを含む駆動部14と、拡散光学素子13から出射されるレーザ光11を画像に変換する空間変調素子15bを含む画像変換部15とを備えている。この画像表示装置10の駆動部14は、空間変調素子15bの変調動作に同期して可動部14bを駆動している構成としている。
実施の形態1の画像表示装置10と異なり、本実施の形態7の画像表示装置20は、図21に示すように、駆動部14の振動または位置の変化を検出する光検出器21およびモニタ用コイル22のうち少なくとも何れかを備えている。
すなわち、駆動部14は光検出器21をさらに備え、拡散光学素子13からの反射光11rまたは拡散光学素子13を透過する透過光11tの一部を検出することにより駆動部14と光検出器21との距離の変化を検出している構成とすることができる。この光検出器21は、例えば光ピックアップなどの焦点誤差信号の検出に用いられる4分割の光学素子を用いてこの光学素子上のビームの形状や光量の変化から距離の変化を検出することができる。
上記の構成によれば、駆動部14の振動または位置の変化を検出して空間変調素子15bに入射するレーザ光11の発光のタイミングを決定することができるのでさらに効果的にスペックルノイズを低減することができる。
また、駆動部14は、基台23とモニタ用コイル22とをさらに備え、モニタ用コイル22は基台23に固定されて周期的に駆動される可動部14bの位置の変化を電磁的に検出している構成としてもよい。
上記の構成によれば、光検出器21で検出するのと同様に、モニタ用コイル22に流れる電磁誘導による電流値の大きさの変化を検出することにより駆動部14の振動または位置の変化を精度よく知ることができる。このことにより、空間変調素子15bに入射するレーザ光11の発光のタイミングを精度よく決定することができるので、さらに効果的にスペックルノイズを低減することができる。
以上、実施の形態4から実施の形態7に示したように、画像表示装置の拡散光学素子13を駆動する駆動部14が空間変調素子15bの変調動作に同期して共振型アクチュエータを駆動し、レーザ光源12が空間変調素子15bの変調動作に同期して波長の異なるレーザ光を拡散光学素子13および空間変調素子15bに入射させる構成とすると、視感度が高くスペックルノイズが大きく発生しやすいGレーザ光において効果的にスペックルノイズが低減でき高品質の画像表示ができる画像表示装置を実現することができる。
また、上述のようにモータなどの大型の部品を用いることなく、例えば複数のワイヤで支持されたアクチュエータなどを光軸に垂直な少なくとも1軸の方向に磁石の磁力と電磁誘導の磁界とを利用して駆動することができるので光学系の部品を配置する程度のスペースで構成することができる。したがって、小型でコンパクトな画像表示装置を実現することができる。
以上、本発明の実施の形態について、例を挙げて説明したが、本発明の主旨を逸脱しない範囲で様々な変形ができることは言うまでもない。
例えば、光源はレーザ光源に限定されることなく、干渉性の高い光源を少なくとも一つ含めばよい。レーザ光源以外の光源としては、例えば、LEDを用いることもできる。
また、RGBレーザ光源に限定されることなく、黄色レーザ光源を含んでいてもかまわない。黄色レーザ光源を用いることによって、色再現範囲をより広くすることができる。黄色レーザ光源を含む場合、実施の形態4から実施の形態7において、視感度とスペクトル幅から適切に、レーザ光源の発光タイミングと駆動部14の同期をとればよい。
また、干渉パターン変化光学素子は、拡散光学素子13に限定されることはない。干渉パターン変化光学素子は、時間的あるいは、空間的に光の干渉性を低減するものであればよく、例えば、液晶素子や偏光解消素子でもかまわない。液晶素子にレーザ光を透過させ、部分ごとに屈折率を変化させて、位相をずらし干渉性を低下させてもよいし、偏光解消素子にレーザ光を透過させ、レーザ光の偏光を乱すことで干渉性を低下させてもよい。
また、駆動部は加振部を含めばよく、電磁誘導の相互作用を用いたアクチュエータに限定されることない。例えば、駆動部が、圧電効果や静電効果を用いたアクチュエータでもよい。
また、空間変調素子は、透過型液晶パネルに限定されることはなく、光を画像信号に応じて変調するものであればよい。例えば、空間変調素子は、反射型液晶パネル、DMD(米テキサスインスツルメンツの商標)、あるいは、走査型ミラーを用いて画像を表示するものでもよい。
以上のように、本発明の一局面に係る画像表示装置は、表示に供させる光を出射する光源と、前記光によって形成される干渉パターンを時間的に変化させる干渉パターン変化光学素子と、前記干渉パターン変化光学素子を駆動して振動させる駆動部と、前記光を画像に変換する画像変換部と、を含み、前記駆動部の駆動信号の振幅または周波数が時間的に一定でないことを特徴としている。
上記の構成によれば、光源から出射された光は、駆動部によって振動駆動される干渉パターン変化光学素子を通過すると共に、画像変換部で画像に変換されて表示に供される。ここで、干渉パターン変化光学素子を駆動する駆動部において、駆動信号の振幅が時間的に一定でない、または駆動信号の周波数が時間的に一定でないことによって、干渉パターン変化光学素子の物理的振動の振幅が時間的に変化するようになっている。
すなわち、駆動信号の振幅が一定でないことにより、干渉パターン変化光学素子の振幅が最大のときの当該干渉パターン変化光学素子によって形成されるスペックルパターンは、時間的に変化することになる。これにより、干渉パターン変化光学素子の振幅が最大となるときのスペックルパターンが強調されることを抑え、スペックルノイズが低減された高品質な画像を表示することのできる小型の画像表示装置を実現することができる。
また、駆動信号の周波数が一定でないことによっても、干渉パターン変化光学素子の振幅が最大のときの当該干渉パターン変化光学素子によって形成されるスペックルパターンは、時間的に変化することになる。なぜならば、駆動部は駆動信号の周波数に応じて、ゲインが変化するからである。より詳細には、駆動部の振動系の有する共振周波数から駆動信号の周波数が離れるほどゲインが小さくなるので、駆動信号の周波数が変化すれば、干渉パターン変化光学素子の物理的振動の振幅も時間的に変化するのである。これにより、干渉パターン変化光学素子の振幅が最大となるときのスペックルパターンが強調されることを抑え、スペックルノイズが低減された高品質な画像を表示することのできる小型の画像表示装置を実現することができる。また、駆動部が複数の振動駆動する軸を有している場合、駆動信号の周波数を変化させることで、干渉パターン変化光学素子の時間的な軌跡を変化させることができる。そのため、一定の軌跡を描く場合よりも、スペックルパターンはよりランダムとなるため、スペックルノイズが低減された画像を表示できる小型の画像表示装置を実現することができる。
上記の構成において、前記駆動部の駆動信号の周波数は、30Hz以上であることが好ましい。
このように、駆動信号の周波数を30Hz以上とすることにより、人の目の時間分解能よりも十分早くスペックルパターンを変化させることができるため、スペックルノイズが十分に低減された高品質の画像を得ることが可能となる。
また、前記駆動部の駆動信号は、周波数の異なる複数の信号を重畳して形成されることが好ましい。
このように周波数の異なる複数の信号を重畳することにより、AM変調された任意の駆動信号を容易に生成することができる。
また、前記光源としては、表示に供させる光としてレーザ光を出射するレーザ光源を用いることが好ましい。
レーザ光源は、理想の点光源に近いため、平行光線にすることや、集光することが容易である。そのため、表示に供させる光を効率よく利用でき、画像表示装置の消費電力を抑えることができる。また、レーザ光源を用いることにより、小型光学系を実現できるため、小型の画像表示装置を実現することができる。
上記の構成において、前記干渉パターン変化光学素子は、拡散光学素子であることが好ましい。
拡散光学素子は、光ビーム(レーザ光等)の強度分布の均一化と、ビーム面積の拡大化に使用される。そのため、拡散光学素子に入射する光のビーム径は比較的小さくなっている。拡散光学素子は、光のビーム径ほどの面積があればよいので、干渉パターン変化光学素子の小型化が可能である。さらに、拡散光学素子を駆動する駆動部も小型化できるので、小型の画像表示装置を実現することが可能となる。
上記の構成において、前記拡散光学素子は板状の形状からなり、前記駆動部は、前記拡散光学素子の主面と、前記光の光軸との為す角度が常に一定となるように拡散光学素子を振動させることが好ましい。
拡散光学素子に入射する光の角度によって、拡散光学素子の透過率や、出射する光の強度分布は変化する。上記の構成によれば、拡散光学素子に入射する光の角度を常に一定にできるため、拡散光学素子の位置によらず、輝度むらや色むらのない高品質の画像を表示する画像表示装置を実現することができる。
上記の構成において、前記駆動部は、前記拡散光学素子の主面と前記光の光軸との為す角度が常に一定となるように当該拡散光学素子を支持するための複数の可撓性支持部材と、磁石と、コイルとを含んでいるアクチュエータであることが好ましい。
上記の構成によれば、複数の可撓性支持部材(例えば、ワイヤ)で振動する拡散光学素子を支持し、磁石とコイルの電磁誘導の相互作用によって拡散光学素子を駆動することができる。この場合、可撓性支持部材の材質、線径、長さを適切に選ぶことで、小型でかつ、振動の振幅が大きい駆動部を実現することができ、小型で低消費電力の画像表示装置を実現することができる。
また、前記駆動部は、前記光の光軸に垂直な面内で、前記拡散光学素子を、第1軸方向および当該第1軸方向と交差する第2軸方向に駆動する2軸駆動のアクチュエータであることがさらに好ましい。
上記の構成によれば、拡散光学素子を2軸で駆動することにより、スペックルパターンをよりランダムにすることができ、スペックルノイズが十分に低減された高品質の画像を表示する小型の画像表示装置を実現することができる。
上記構成において、前記駆動部の駆動信号が、前記アクチュエータの共振周波数を含んでいることが好ましい。
この場合、小型でかつ、アクチュエータの振幅を大きくとることができ、スペックルノイズが十分に低減された高品質の画像を得ることができる。
上記の構成において、前記画像変換部は液晶表示パネルを含み、前記光源から出射される前記光は直線偏光であることが好ましい。
上記の構成によれば、光源から出射された直線偏光を液晶表示パネルに入射させ、液晶表示パネルで直線偏光を画像に変換することができるので、光利用効率の高い、低消費電力の画像表示装置を実現することができる。
上記の構成において、前記拡散光学素子は、第1レンチキュラーレンズと第2レンチキュラーレンズで構成され、前記第1レンチキュラーレンズと前記第2レンチキュラーレンズはレンズの軸方向が直交していることが好ましい。
このように、光源から出射された直線偏光を液晶表示パネルに入射させる場合、レンズの軸方向が互いに直交する第1レンチキュラーレンズと第2レンチキュラーレンズとで構成される拡散光学素子を用いることにより、当該拡散光学素子で偏光を乱すことなく、光ビームを広げることができるため、光利用効率の高い、低消費電力の画像表示装置を実現することができる。
上記の構成において、前記駆動部は、前記第2レンチキュラーレンズのレンズの軸方向に、前記第1レンチキュラーレンズの1ピッチ長さ以上の振幅で当該第1レンチキュラーレンズを駆動するか、または、前記第1レンチキュラーレンズのレンズの軸方向に、前記第2レンチキュラーレンズの1ピッチ長さ以上の振幅で当該第2レンチキュラーレンズを駆動することが好ましい。
上記の構成によれば、第1レンチキュラーレンズまたは第2レンチキュラーレンズによって形成されるスペックルパターンの数を十分多くすることができ、よりスペックルノイズが低減された画像表示装置を実現することができる。
本発明の他の局面に係る画像表示装置は、レーザ光を出射する少なくとも赤色レーザ光源、緑色レーザ光源および青色レーザ光源と、前記レーザ光によって形成される干渉パターンを時間的に変化させる干渉パターン変化光学素子と、前記干渉パターン変化光学素子を駆動して振動させる駆動部と、前記レーザ光を画像信号に基づいて変調する空間変調素子を少なくとも有する画像変換部と、を含み、前記レーザ光源と前記空間変調素子とが同期して駆動されるフィールドシーケンシャル方式の画像表示装置であって、前記駆動部は、前記レーザ光源および前記空間変調素子と同期して前記干渉パターン変化光学素子を駆動し、前記緑色レーザ光源は、前記干渉パターンの時間的な変化がゼロとなる第1時間領域を含んだ所定の時間領域において緑色レーザ光を出射しないことを特徴としている。
上記の構成によれば、レーザ光源と空間変調素子とが同期して駆動されるフィールドシーケンシャル方式において、これらと同期して駆動部が干渉パターン変化光学素子を駆動している。そして、駆動部に振動駆動される干渉パターン変化光学素子の振幅が最大または最小となるときに、レーザ光によって形成される干渉パターンの時間的な変化がゼロとなる。この干渉パターンの時間的な変化がゼロとなる第1時間領域では、緑色レーザ光は出射されることはない。そのため、赤色レーザ光や青色レーザ光に比べて視感度の高い緑色レーザ光のスペックルノイズが強調されることを抑えることができ、スペックルノイズが低減された小型の画像表示装置を実現することができる。
上記の構成において、前記緑色レーザ光源は、前記干渉パターンの時間的な変化が最大となる時間領域を含んだ第2時間領域において前記緑色レーザ光を出射することが好ましい。
上記の構成によれば、緑色レーザ光源が、緑色レーザ光を、干渉パターンの時間的な変化が最大となる時間領域を含んだ第2時間領域において出射しているので、緑色レーザ光のスペックルパターンは多様に形成されることになる。これにより、赤色レーザ光や青色レーザ光に比べて視感度の高い緑色レーザ光のスペックルノイズを、十分に低減することができ、スペックルノイズが低減された小型の画像表示装置を実現することができる。
上記の構成において、前記駆動部の駆動信号の1周期を少なくとも4つ以上に分割した時間のうち、連続しない少なくとも2つ以上の時間において前記緑色レーザ光源から緑色レーザ光を出射することが好ましい。
上記の構成によれば、画像の色のちらつきが抑えられたスペックルノイズが低減された小型の画像表示装置を実現することができる。
上記の構成において、前記2つ以上の時間において前記緑色レーザ光源が出射する緑色レーザ光の出力値が、それぞれの時間において異なっていることが好ましい。
上記の構成によれば、緑色レーザ光源のスペックルパターンが緑色レーザ光の出力値によって変化する場合は、上記の構成とすることにより、緑色レーザ光のスペックルパターンの数を十分多くすることができるため、スペックルノイズが低減された小型の画像表示装置を実現することができる。
上記の構成において、前記駆動部の共振周波数と、前記駆動部の駆動信号の周波数とが略同じであることが好ましい。
上記の構成によれば、駆動部を、当該駆動部の振動系の共振周波数で駆動することになるので、駆動部を小型化しても駆動部のゲインを十分大きくとることができる。このため、スペックルパターンの数を十分大きくとることができ、スペックルノイズが低減された小型の画像表示装置を実現することができる。
上記の構成において、前記緑色レーザ光源は、赤外のレーザ光を波長変換して緑色レーザ光を得るSHGレーザ光源であることが好ましい。
SHGレーザ光源は、緑色半導体レーザ光源よりも高出力化が容易である。そのため、上記の構成にすることで、スペックルノイズが低減された明るい低消費電力の画像表示装置が実現できる。
上記の構成において、前記緑色レーザ光源は、赤外レーザ光を出射する赤外レーザ光源と、前記赤外レーザ光により励起される固体レーザ結晶と、前記固体レーザ結晶で励起された赤外レーザ光を緑色レーザ光に波長変換する波長変換素子とを含むことが好ましい。
上記の構成とすることで、小型のSHGレーザ光源を実現することができ、スペックルノイズが低減された小型で低消費電力の画像表示装置を実現することができる。
上記の構成において、前記駆動部は、光検出器をさらに含み、前記干渉パターン変化光学素子を透過する透過光あるいは前記干渉パターン変化光学素子からの反射光の一部を前記光検出器で検出することにより、前記干渉パターン変化光学素子の位置を検出することが好ましい。
上記の構成によれば、干渉パターン変化光学素子の位置状態に応じた光検出器の検出信号を駆動部における駆動動作にフィードバックすることができるため、ノイズや経時変化によらず、精度よくスペックルノイズを低減することが可能な小型の画像表示装置を実現することができる。
上記の構成において、モニタ用コイルをさらに含み、前記駆動部は、電磁誘導式のアクチュエータであり、前記モニタ用コイルは、前記アクチュエータの駆動速度を電磁的に検出していることが好ましい。
アクチュエータの動作と、アクチュエータを駆動する駆動信号には、アクチュエータの機構的な時間遅れによって、時間的にずれが生じることがある。例えば、アクチュエータの振幅が最大となるタイミングと、駆動信号の電流波形の振幅が最大となるタイミングにずれが生じることがある。そこで、モニタ用コイルを備えることによって、コイルに印加する駆動信号ではなく、アクチュエータの動きを直接観測できる。
上記の構成によれば、アクチュエータの速度を精度よく検出することが可能となり、アクチュエータの速度と、空間変調素子とレーザ光源との同期を、精度よくとることが可能になる。そのため、駆動信号に対するアクチュエータの時間遅れによらず、精度よくスペックルノイズが低減された小型の画像表示装置を実現することができる。
なお、発明の詳細な説明の項においてなされた具体的な実施態様または実施例は、あくまでも、本発明の技術内容を明らかにするものであって、そのような具体例にのみ限定して狭義に解釈されるべきものではなく、本発明の精神と次に記載する特許請求事項との範囲内で、種々変更して実施することができるものである。
本発明の画像表示装置は、モータなどを用いずにスペックルノイズが十分に低減された小型の画像表示装置を実現することができ、さらにレーザ光源を光源に用いているので、色再現範囲が広く低消費電力の画像表示装置を実現することができ有用である。

Claims (9)

  1. レーザ光を出射する少なくとも赤色レーザ光源、緑色レーザ光源及び青色レーザ光源と、前記レーザ光によって形成される干渉パターンを時間的に変化させる干渉パターン変化光学素子と、前記干渉パターン変化光学素子を駆動して振動させる駆動部と、前記レーザ光を画像信号に基づいて変調する空間変調素子を少なくとも有する画像変換部と、を含み、前記レーザ光源と前記空間変調素子とが同期して駆動されるフィールドシーケンシャル方式の画像表示装置であって、
    前記駆動部は、前記レーザ光源及び前記空間変調素子と同期して前記干渉パターン変化光学素子を駆動し、
    前記緑色レーザ光源は、前記干渉パターンの時間的な変化がゼロとなる第1時間領域を含んだ所定の時間領域において緑色レーザ光を出射しないことを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記緑色レーザ光源は、前記干渉パターンの時間的な変化が最大となる時間領域を含んだ第2時間領域において前記緑色レーザ光を出射することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記駆動部の駆動信号の1周期を少なくとも4つ以上に分割した時間のうち、連続しない少なくとも2つ以上の時間において前記緑色レーザ光源から前記緑色レーザ光を出射することを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
  4. 前記2つ以上の時間において前記緑色レーザ光源が出射する前記緑色レーザ光の出力値が、それぞれの時間において異なっていることを特徴とする請求項3に記載の画像表示装置。
  5. 前記駆動部の共振周波数と、前記駆動部の駆動信号の周波数とが略同じであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  6. 前記緑色レーザ光源は、赤外のレーザ光を波長変換して前記緑色レーザ光を得るSHGレーザ光源であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  7. 前記緑色レーザ光源は、赤外レーザ光を出射する赤外レーザ光源と、前記赤外レーザ光により励起される固体レーザ結晶と、前記固体レーザ結晶で励起された赤外レーザ光を前記緑色レーザ光に波長変換する波長変換素子と、を含むことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  8. 前記駆動部は、光検出器を更に含み、前記干渉パターン変化光学素子を透過する透過光あるいは前記干渉パターン変化光学素子からの反射光の一部を前記光検出器で検出することにより、前記干渉パターン変化光学素子の位置を検出することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  9. モニタ用コイルを更に備え、
    前記駆動部は、電磁誘導式のアクチュエータであり、
    前記モニタ用コイルは、前記アクチュエータの駆動速度を電磁的に検出していることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像表示装置。
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