JP4682528B2 - 照明装置及び画像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、空間光変調素子を照明するための照明装置であって、スペックルノイズが視認されることのない照明装置、及び、係る照明装置を用いて構成された画像表示装置に関する。
従来、液晶表示素子や可変ミラー型空間光変調素子(DMD素子)等の空間光変調素子を照明装置によって照明し、この空間光変調素子からの透過光若しくは反射光を投影レンズを介してスクリーン上に投影するように構成された光学式プロジェクタが提案されている。このような光学式プロジェクタにおける照明装置の光源として、現在、メタルハライドランプや高圧水銀ランプ等の高輝度放電ランプが主に用いられている。しかしながら、これらの光源には、以下に述べるような幾つかの問題がある。
第1の問題点として、高輝度放電ランプはその寿命が短いことが挙げられる。例えば、現在、投射型プロジェクタ用の光源として最もよく使用されている150ワット・クラスの高圧水銀ランプの寿命は、1500時間から3000時間程度である。従って、このような高圧水銀ランプを光源として用いた投射型プロジェクタにおいては、頻繁に高圧水銀ランプの交換を行わなければならない。
また、このような高輝度放電ランプを光源として用いた光学式プロジェクタにおいては、通常、白色光をダイクロイックミラー等で3原色に分離させたうえで、各色成分毎に空間変調し、これらを再び合成してカラー画像を構成している。そのため、このような光学式プロジェクタにおいては、照明装置からカラー画像を得るに至るまでの光学系の構成が複雑であり、また、光利用効率を高くすることができないといった問題がある。
これらの問題を解決するために、照明装置の光源として、半導体レーザを用いることが試みられている。半導体レーザは、実用上十分な寿命を有しており、また、出射光の単色性が良好であるため、大きな色再現領域を実現することを可能とする。
ところで、光源として半導体レーザを用いた照明装置においては、スペックルノイズの問題が発生する。一般に、光学式プロジェクタのスクリーン上に投影された画像や映像を使用者が見る場合、使用者の網膜上においては、投影された画像や映像の各領域からの反射光が重なり合って画像や映像が形成される。このとき、スクリーン上に波長程度以上の高さの凹凸が存在すると、スクリーン上の異なる領域から反射された反射光同士が複雑な位相関係で重ねられる。ところで、半導体レーザからの出射光は高いコヒーレンシ(可干渉性)を有していることから、互いに干渉し合うことになる。そして、このような干渉によって、ランダムな強度の変化、即ち、スペックルノイズが発生する。このようなスペックルノイズの発生は、表示画像の画質低下を招く。
スペックルノイズは、コヒーレンシを有するレーザ光を光源として用いる場合に共通の問題であり、これまでにも、スペックルノイズを低減させるための種々の試みがなされてきた。例えば、ファイバーバンドルを用いた構成が提案されている。このファイバーバンドルは複数の光ファイバーから成り、それぞれの光ファイバーの互いの光路長差を、光源として使われるレーザ光のコヒーレント長よりも長くし、あるいは、コヒーレント長程度としている。このようなファイバーバンドルの一端部からレーザ光を入射させると、他端部からの出射光は、それぞれ非干渉となる。このようなファイバーバンドルの他端部からの出射光を照明光として使用することにより、照明系全体としてのコヒーレンシを低減させることができ、スクリーン上におけるスペックルノイズを低減させることができる。
特開平06−208089号
しかしながら、ファイバーバンドルを用いる場合、以下に述べる問題が発生する。即ち、このようなファイバーバンドルにおいては、異なる光ファイバーを通過した光束が各々非干渉となるため、光ファイバーの本数が多いほど、つまり、光束の分割数が多いほど、これらを合流させた照明光のコヒーレンシを低減させることができる。ここで、p本の光ファイバーから成るファイバーバンドルを用いるとする。そして、一般に、シングルモードのパワースペクトラムを有する半導体レーザにおいて、出射光の典型的なスペクトラム幅は100MHz程度であり、コヒーレント長(c)は数メートルのオーダーとなる。従って、ファイバーバンドルを用いて非干渉の照明光を得るためには、最短の光ファイバーと最長の光ファイバーの長さの差は、p×cメートルとなる。例えば、光ファイバーの本数pを50本、コヒーレント長cを1メートルとした場合、最長の光ファイバーの長さは50メートル以上となる。それ故、このような長い光ファイバーから成るファイバーバンドルを備えた光学系は、相当に大きな体積及び重量を有するものになってしまい、光学式プロジェクタ全体、あるいは、ヘッドマウントディスプレイ等の虚像表示ディスプレイが大型になってしまう。
スペックルノイズを低減させるための他の構成として、回転拡散板を用いたものが、例えば特開平06−208089号に開示されている。この特許公開公報に開示された技術にあっては、半導体レーザから出射された照明光の光路上に、高速で回転する拡散板が配設されている。拡散板を高速回転させることによって、コヒーレント光であるレーザ光によって発生する干渉パターン(スペックルノイズ)を分裂させ、干渉パターン(スペックルノイズ)をスクリーン上において高速に動き回らせる。この構成においては、実際にスペックルノイズが消失するわけではないが、恰もスペックルノイズが消失したかのように見える。
しかしながら、特開平06−208089号においては、拡散板として磨りガラス等が用いられるため、光利用効率が低下する。また、このような拡散板を具体的に光学式プロジェクタに組み込む場合、どのような位置に組み込むのか、どのような性質、大きさの拡散板を使用すればよいのかといった具体的な提案は殆どなされていない。更には、高速で回転する拡散板を配設するが故に、機械的強度が要求されるし、回転機器であるモータを必要とするので、消費電力の増加、騒音の発生といった問題もある。
従って、本発明の目的は、照明光としてコヒーレント光であるレーザ光を用い、装置構成を大型化することなく、また、モータ等の回転機器を用いることなく、スペックルノイズが視認されることのない照明装置、及び、係る照明装置を用いて構成された画像表示装置を提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明の第1の態様に係る照明装置は、
(A)レーザ光源、
(B)電磁石、
(C)電磁石に対向して配置され、磁性材料から成る振動板、及び、
(D)振動板に配置され、レーザ光源から射出されたレーザ光が入射する拡散板、
を有する照明装置であって、
拡散板は、電磁石の作動に基づき、レーザ光源からのレーザ光射出方向に対して主に略垂直方向に振動することを特徴とする。
上記の目的を達成するための本発明の第2の態様に係る照明装置は、
(A)レーザ光源、
(B)電磁石、
(C)電磁石に対向して配置され、永久磁石片が取り付けられた振動板、及び、
(D)振動板に配置され、レーザ光源から射出されたレーザ光が入射する拡散板、
を有する照明装置であって、
拡散板は、電磁石の作動に基づき、レーザ光源からのレーザ光射出方向に対して主に略垂直方向に振動することを特徴とする。
上記の目的を達成するための本発明の第3の態様に係る照明装置は、
(A)レーザ光源、
(B)電磁石が取り付けられた振動板、
(C)電磁石に対向して配置された永久磁石片、及び、
(D)振動板に配置され、レーザ光源から射出されたレーザ光が入射する拡散板、
を有する照明装置であって、
拡散板は、電磁石の作動に基づき、レーザ光源からのレーザ光射出方向に対して主に略垂直方向に振動することを特徴とする。
上記の目的を達成するための本発明の第1の態様に係る画像表示装置は、
(A)レーザ光源、
(B)電磁石、
(C)電磁石に対向して配置され、磁性材料から成る振動板、及び、
(D)振動板に配置され、レーザ光源から射出されたレーザ光が入射する拡散板、
を有する照明装置、並びに、
(E)拡散板から射出されたレーザ光によって照明される空間光変調素子、
から成る画像表示装置であって、
拡散板は、電磁石の作動に基づき、レーザ光源からのレーザ光射出方向に対して主に略垂直方向に振動することを特徴とする。
上記の目的を達成するための本発明の第2の態様に係る画像表示装置は、
(A)レーザ光源、
(B)電磁石、
(C)電磁石に対向して配置され、永久磁石片が取り付けられた振動板、及び、
(D)振動板に配置され、レーザ光源から射出されたレーザ光が入射する拡散板、
を有する照明装置、並びに、
(E)拡散板から射出されたレーザ光によって照明される空間光変調素子、
から成る画像表示装置であって、
拡散板は、電磁石の作動に基づき、レーザ光源からのレーザ光射出方向に対して主に略垂直方向に振動することを特徴とする。
上記の目的を達成するための本発明の第3の態様に係る画像表示装置は、
(A)レーザ光源、
(B)電磁石が取り付けられた振動板、
(C)電磁石に対向して配置された永久磁石片、及び、
(D)振動板に配置され、レーザ光源から射出されたレーザ光が入射する拡散板、
を有する照明装置、並びに、
(E)拡散板から射出されたレーザ光によって照明される空間光変調素子、
から成る画像表示装置であって、
拡散板は、電磁石の作動に基づき、レーザ光源からのレーザ光射出方向に対して主に略垂直方向に振動することを特徴とする。
本発明の第1の態様〜第3の態様に係る照明装置、あるいは、本発明の第1の態様〜第3の態様に係る画像表示装置(以下、これらを総称して、単に、本発明と呼ぶ場合がある)において、拡散板は、電磁石の作動に基づき、レーザ光源からのレーザ光射出方向に対して主に略垂直方向に振動する。ここで、拡散板がレーザ光源からのレーザ光射出方向に対して「主に略垂直方向に」振動するとは、以下の状態を包含することを意味する。即ち、電磁石の作動に基づき振動板に振動が生じ、係る振動が拡散板に伝わり、拡散板が振動するが、振動板の形状、取付方法に依存して、拡散板が取り付けられた振動板の部分の動きが「弧」を描く場合がある。そして、このような場合、拡散板は、レーザ光源からのレーザ光射出方向に対して垂直方向に振動する運動成分、及び、レーザ光源からのレーザ光射出方向に対して平行方向に振動する運動成分を有することになるが、このような拡散板の振動状態を包含させるために、拡散板がレーザ光源からのレーザ光射出方向に対して「主に略垂直方向に」振動すると表現する。
本発明の第1の態様あるいは第2の態様に係る照明装置若しくは画像表示装置においては、電磁石、振動板及び拡散板を組としたとき、係る組を、1組備えていてもよいし、2以上の複数組備えていてもよい。本発明の第3の態様に係る照明装置若しくは画像表示装置においては、振動板、永久磁石片及び拡散板を組としたとき、係る組を、1組備えていてもよいし、2以上の複数組備えていてもよい。
本発明の第1の態様あるいは第2の態様に係る照明装置あるいは画像表示装置においては、振動板の振動する方向に沿って振動板を挟むように複数の電磁石を配置してもよい。即ち、振動板の振動する方向を上下方向と仮定した場合、振動板の下方及び振動板の上方のそれぞれに電磁石を配置してもよい。本発明の第3の態様に係る照明装置あるいは画像表示装置においては、振動板の振動する方向に沿って振動板を挟むように複数の永久磁石片を配置してもよい。即ち、振動板の振動する方向を上下方向と仮定した場合、振動板の下方及び振動板の上方のそれぞれに永久磁石片を配置してもよい。
本発明の第1の態様若しくは第2の態様に係る照明装置、あるいは、本発明の第1の態様若しくは第2の態様に係る画像表示装置においては、限定するものではないが、レーザ光源、電磁石、及び、振動板の端部は、シャーシに固定されている構成とすることが好ましい。一方、本発明の第3の態様に係る照明装置、あるいは、本発明の第3の態様に係る画像表示装置においては、限定するものではないが、レーザ光源、永久磁石片、及び、振動板の端部は、シャーシに固定されている構成とすることが好ましい。ここで、シャーシは、金属や合金、プラスチックス、セラミックス等、本質的には任意の材料から作製すればよく、その形状、構成、構造も、レーザ光源、電磁石、振動板、永久磁石片等を固定できる形状、構成、構造であれば、如何なる形状、構成、構造とすることもできる。
本発明の第1の態様〜第3の態様に係る照明装置においては、拡散板から射出されたレーザ光によって、被照明体である空間光変調素子を照明する構成とすることができる。
本発明において、電磁石の作動のために電磁石に供給される電気信号の周波数は、振動板(更には拡散板)を低いエネルギーで振動させるために、即ち、電磁石における消費電力を低減させるために、振動板が概ね共振する周波数、即ち、振動板が共振する周波数の近傍の周波数であることが望ましく、更には、電磁石の作動のために電磁石に供給される電気信号の周波数は30Hz以上、好ましくは60Hz以上、より好ましくは90Hz以上、一層好ましくは100Hz以上であることが望ましく、あるいは又、拡散板は、電磁石の作動に基づき、レーザ光源からのレーザ光射出方向に対して主に略垂直方向に、振動板の概ね共振周波数f0にて振動することが望ましい。振動板の共振周波数f0は、振動板の大きさや厚さ、振動板を構成する材料、振動板に取り付けられた部材(電磁石や永久磁石片、拡散板)の質量等に依存し、これらのパラメータに基づき決定される。尚、電磁石の作動のために電磁石に供給される電気信号の周波数が30Hzを下回ると、スペックルノイズが被照明面上で動き回ることが視認される虞がある。電磁石の作動のために電磁石に供給される電気信号の周波数が高くなる程、電磁石の作動のために消費される電力が増加するので、電磁石の作動のために電磁石に供給される電気信号の周波数の上限は、電磁石における消費電力を考慮して決定すればよく、一例をして170Hzを挙げることができる。電磁石の作動のために電磁石に供給される電気信号は、周知の発振回路から供給することができる。
振動板の共振周波数f0において振動板を振動させた場合、振動板の風切り音(共鳴音)が大きくなり、振動板の振動が騒音として使用者に認識される場合がある、このような場合には、振動板の共振周波数f0よりも若干低い周波数(例えば、f0−5Hz)あるいは若干高い周波数(例えば、f0+5Hz)で振動板(更には拡散板)を振動させることが好ましい。このような形態を包含するが故に、電磁石の作動のために電磁石に供給される電気信号の周波数は、振動板が「概ね」共振する周波数であると表現しており、また、拡散板は、電磁石の作動に基づき、レーザ光源からのレーザ光射出方向に対して主に略垂直方向に、振動板の「概ね」共振周波数にて振動すると表現している。
本発明にあっては、拡散板は、ビーム整形機能を有する構成とすることができる。ここで、ビーム整形機能とは、レーザ光源から入射するコヒーレントなレーザ光の光強度分布を変化させて、所望の角度及び所望の強度分布として出射する機能である。具体的には、ビーム整形機能を有する拡散板を通過したレーザ光の強度分布を、ガウシアン分布としたり、矩形状の分布とすることができるし、断面円形状や矩形状の光束を出射するような性質を拡散板に付与することもできる。拡散板にビーム整形機能を付与するためには、拡散板を、例えば、ホログラム素子や回折格子のように、表面に所望の凹凸形状が形成された平板から構成すればよい。尚、表面に形成すべき凹凸の大きさや形状、深さ、パターン等を適切に設定することによって、出射光の角度及び強度分布を所望の状態とすることができる。
本発明にあっては、拡散板から射出されたレーザ光が入射する第2の拡散板を更に備えている構成とすることができる。ここで、第2の拡散板の数は1であってもよいし、2以上であってもよい。第2の拡散板は、拡散板と同じ材料(後述する)から作製することもできるし、例えば、アクリル系樹脂やポリエチレンテレフタレート樹脂(PET樹脂)といった、拡散板とは異なる材料から作製することもできる。
更には、本発明にあっては、振動する拡散板の振幅(より具体的には、レーザ光射出方向に対して垂直方向の振幅であり、以下においても同様)は、限定するものではないが、0.05mm乃至0.4mmであることが好ましい。拡散板の振幅は、拡散板の仕様にも依るが、小さすぎると、スペックルノイズが視認される虞があるし、逆に、大き過ぎると、騒音の発生原因や機械的信頼性の低下、消費電力の増加を引き起こす虞がある。
また、拡散板は、合成樹脂材料を主原料として、具体的には、入射するレーザ光に対して透明な、あるいは、半透明な合成樹脂材料を主原料として作製されていることが好ましい。このような合成樹脂材料として、より具体的には、比較的密度の低い材料、例えば、ポリカーボネート樹脂(PC樹脂)やポリエステル樹脂を挙げることができる。
本発明におけるレーザ光源として、周知の構造を有する半導体レーザを挙げることができる。半導体レーザとしては、コヒーレンシの低いマルチモード発振のものがよいが、単一波長の光源を必要とする照明装置、例えば、色収差の許容量が極めて小さい光学系に用いる場合等においては、この限りではない。また、レーザ光源として半導体レーザを用いる場合、単一の半導体レーザを用いてもよいし、複数の半導体レーザを並列的に用いてもよい。後者の構成を採用すれば、照明装置全体でのスペックルノイズの低減効果を大きくすることができる。
本発明においては電磁石を使用するが、係る電磁石には、複数のコイルを巻くことで作製された電磁コイルや、電磁コイルとしての渦巻き状の回路が形成されたフレキシブル配線板を積層して得られた電磁コイル等の周知のものが含まれる。本発明の第2の態様に係る照明装置あるいは画像表示装置において、永久磁石片を振動板に取り付ける方法として、接着剤を用いて永久磁石片を振動板に接着する方法、スポット溶接法にて永久磁石片を振動板に固定する方法、ビスやネジを用いて永久磁石片を振動板に固定する方法を例示することができる。また、本発明の第3の態様に係る照明装置あるいは画像表示装置において、電磁石を振動板に取り付ける方法として、接着剤を用いて電磁石を振動板に接着する方法、スポット溶接法にて電磁石を振動板に固定する方法、ビスやネジを用いて電磁石を振動板に固定する方法を例示することができる。
本発明の第1の態様に係る照明装置あるいは画像表示装置における振動板を構成する磁性材料として、常磁性材料(電磁石の作動時、電磁石に引き付けられ、電磁石の不作動時、電磁石から何ら作用が及ぼされない材料)や強磁性材料を挙げることができる。これらの材料として、また、本発明の第2の態様若しくは第3の態様に係る照明装置あるいは画像表示装置における永久磁石片として、具体的には、金属、合金、金属酸化物を挙げることができる。金属としては、鉄や低炭素鋼が代表的である。合金としては、鉄−珪素合金、鉄−アルミニウム合金、鉄−アルミニウム−珪素合金(センダスト等)、ニッケル−鉄合金(パーマロイ等)、鉄−コバルト合金、コバルト−クロム合金、ネオジム系合金、サマリウム・コバルト系合金を挙げることができる。金属酸化物としては、コバルト吸着あるいは被着γ−酸化鉄やフェライトが代表的である。その他、アモルファス軟磁性合金として知られる一群の合金として、鉄−ホウ素合金、鉄−リン−炭素−ホウ素合金、鉄−リン−ホウ素合金、鉄−ニッケル−ホウ素合金、鉄−ニッケル−リン−ホウ素合金、鉄−コバルト−リン−ホウ素−アルミニウム合金を例示することができる。尚、軽量な永久磁石片が要求される場合には、ネオジム系合金やサマリウム・コバルト系合金等、強着磁性のある材料を用い、小型化を図ることが好ましい。また、振動板を構成する常磁性材料はバネ性を有していることが好ましく、このような材料としてバネ用鋼板を挙げることができる。
本発明の第2の態様若しくは第3の態様に係る照明装置あるいは画像表示装置における振動板を構成する材料として、非磁性材料(電磁石の作動時にも電磁石から何ら作用が及ぼされない材料)であるバネ用ステンレス鋼板やリン青銅板、常磁性材料であるバネ用鋼板等を挙げることができる。
振動板の外形形状は、本質的には任意の形状とすることができ、例えば、帯状の「L」字状を例示することができる。また、振動板に取り付けられた永久磁石片の外形形状も、本質的には任意の形状とすることができ、例えば、矩形形状、円形形状を例示することができる。
本発明の第1の態様に係る照明装置あるいは画像表示装置における電磁石と振動板とは対向して配置されていればよく、また、本発明の第2の態様若しくは第3の態様に係る照明装置あるいは画像表示装置における電磁石と永久磁石片とは対向して配置されていればよく、要は、電磁石の作動によって効果的に振動板が振動するような配置関係とすればよい。尚、振動板の共振点は、振動板の質量、振動板上に配置された拡散板や永久磁石片、電磁石の質量、振動板の支点から重心位置までの距離、振動板を構成する材料の横弾性係数等に依存する。そして、本発明の第1の態様に係る照明装置あるいは画像表示装置において電磁石は、振動板の共振点あるいはその近傍に位置することが好ましく、本発明の第2の態様に係る照明装置あるいは画像表示装置における永久磁石片は、振動板の共振点あるいはその近傍に取り付けることが好ましく、本発明の第3の態様に係る照明装置あるいは画像表示装置における電磁石は、振動板の共振点あるいはその近傍に取り付けることが好ましい。
本発明において、空間光変調素子として、液晶表示素子や可変ミラー型空間光変調素子(DMD素子)、2次元可動MEMSミラーを例示することができる。
拡散板と空間光変調素子との間に、必要に応じて、コリメータレンズや、コンデンサーレンズ、リレーレンズ、フライアイレンズを配置してもよい。
本発明の第1の態様〜第3の態様に係る照明装置は、本発明の第1の態様〜第3の態様に係る画像表示装置に組み込んで使用することができる他、レーザ顕微鏡、DNA検査装置に組み込んで使用することもできる。
本発明の第1の態様〜第3の態様に係る画像表示装置にあっては、空間光変調素子の像を形成する結像手段(レンズ系)を更に備えていてもよい。そして、本発明の第1の態様〜第3の態様に係る画像表示装置を、例えば、所謂フロントプロジェクタに組み込むことで、結像手段である投影レンズによって空間光変調素子における画像や映像をスクリーン上に投影することにより、空間光変調素子による空間光変調に応じた画像表示を行うことができる。また、ビューファインダーやヘッドマウントディスプレイ等に組み込むことで、接眼光学系によって空間光変調素子における画像や映像を観察することができる。
本発明においては、電磁石の作動に基づき、レーザ光源からのレーザ光射出方向に対して主に略垂直方向に拡散板を振動させるので、低騒音であり、動作信頼性が高く、安定した所望の振幅運動を得ることができ、照明光としてコヒーレント光であるレーザ光を用いても、スペックルノイズが視認されることを確実に防止することができる。しかも、装置構成が大型化することもなく、また、モータ等の回転機器も不要である。従って、消費電力の低減、デザイン状況等に合わせた照明装置あるいは画像表示装置の小型化、軽量化等を実現することができる。
本発明の第1の態様に係る照明装置あるいは画像表示装置において振動板を常磁性材料から構成する場合、図10の(A)に模式的に示すように、時刻T11において電磁石の作動を開始させて電磁石と振動板との間に引力を生成させ、時刻T12において電磁石の作動を停止させたとすると、振動板(更には拡散板)は、図10の(A)に模式的に示すように振動し、その振動は減衰していく。一方、例えば、図10の(B)に模式的に示すように、時刻T21において電磁石の作動を再び開始させて電磁石と振動板との間に引力を生成させ、時刻T22において電磁石の作動を停止させたとすると、時間が経過しても、振動板(更には拡散板)を一定の振れ量で振動させることが可能となる。即ち、本発明の第1の態様に係る照明装置あるいは画像表示装置において振動板を常磁性材料から構成する場合、振動板の共振周波数f0に基づき得られた1/(T21−T11)Hzの周波数を概ね有するパルス状の矩形波電気信号[デューティ比=(T12−T11)/(T21−T11)]を電磁石に供給すれば、振動板(更には拡散板)は、時間が経過しても、一定の振れ量で振動することになる。尚、電磁石に供給するパルス状の矩形波電気信号の電圧は、0ボルト及び+V(あるいは−V)ボルトとすることが望ましい。尚、図10の(A)及び(B)並びに図11には、振動板の変位状態を模式的に実線で図示し、併せて、パルス状の矩形波電気信号を模式的に点線で図示したが、これらはあくまでも例示である。
一方、本発明の第1の態様に係る照明装置あるいは画像表示装置において、振動板の振動する方向に沿って振動板を挟むように複数の電磁石を配置する場合、図11に模式的に示すように、時刻T11において振動板の一方の側に配置された電磁石の作動を開始させて係る電磁石と振動板との間に引力を生成させ、時刻T12において係る電磁石の作動を停止させ、時刻T13において振動板の他方の側に配置された電磁石の作動を開始させて係る電磁石と振動板との間に引力を生成させ、時刻T14において係る電磁石の作動を停止させたとすると、時間が経過しても、振動板(更には拡散板)を一定の振れ量で振動させることが可能となる。即ち、本発明の第1の態様に係る照明装置あるいは画像表示装置において、振動板の振動する方向に沿って振動板を挟むように複数の電磁石を配置する場合、振動板の共振周波数f0に基づき得られた1/(T21−T11)Hzの周波数を概ね有するパルス状の矩形波電気信号[デューティ比=((T12−T11)+(T14−T13))/(T21−T11)]を電磁石に供給すれば、振動板(更には拡散板)は、時間が経過しても、一定の振れ量で振動することになる。尚、振動板の一方の側に配置された電磁石に供給するパルス状の矩形波電気信号の電圧を+V1ボルト及び0ボルト、振動板の他方の側に配置された電磁石に供給するパルス状の矩形波電気信号の電圧を−V2ボルト及び0ボルトとすることが望ましい。ここで、|+V1|の値と|−V2|の値は、同じであっても、異なっていてもよい。
一方、本発明の第1の態様に係る照明装置あるいは画像表示装置において振動板を強磁性材料(永久磁石として作用する材料)から構成する場合、また、本発明の第2の態様若しくは第3の態様に係る照明装置あるいは画像表示装置においては、図11に模式的に示すように、時刻T11において電磁石の作動を開始させて電磁石と振動板(あるいは永久磁石片)との間に引力を生成させ、時刻T12において電磁石の作動を停止させ、時刻T13において電磁石の作動を再び開始させて(但し、電磁石を流れる電流の方向は、時刻T11から時刻T12において電磁石を流れる電流の方向と逆の方法)電磁石と振動板(あるいは永久磁石片)との間に斥力を生成させ、時刻T14において電磁石の作動を停止させたとすると、時間が経過しても、振動板(更には拡散板)を一定の振れ量で振動させることが可能となる。即ち、本発明の第1の態様に係る照明装置あるいは画像表示装置において振動板を強磁性材料から構成する場合、また、本発明の第2の態様若しくは第3の態様に係る照明装置あるいは画像表示装置においては、振動板の共振周波数f0に基づき得られた1/(T21−T11)Hzの周波数を概ね有するパルス状の交流の矩形波電気信号[デューティ比=((T12−T11)+(T14−T13))/(T21−T11)]を電磁石に供給すれば、振動板(更には拡散板)は、時間が経過しても、一定の振れ量で振動することになる。尚、電磁石に供給するパルス状の交流の矩形波電気信号の電圧を+V1ボルト及び−V2ボルトとすることが望ましい。ここで、|+V1|の値と|−V2|の値は、同じであっても、異なっていてもよい。
以下、図面を参照して、実施例に基づき本発明を説明する。
実施例1は、本発明の第1の態様に係る照明装置及び画像表示装置に関する。実施例1の照明装置10、及び、係る照明装置10を組み込んだ画像表示装置20の概念図を、図1の(A)に示す。また、振動板13及び拡散板15の模式的な側面図(レーザ光源側から眺めた側面図)を、図1の(B)に示す。更には、照明装置10が動作中の模式図を、図2に示す。
実施例1の照明装置10は、
(A)レーザ光源11、
(B)電磁石(電磁コイル)12、
(C)電磁石12に対向して配置され、磁性材料から成る振動板13、及び、
(D)振動板13に配置され(具体的には、振動板13の一端に配置され)、レーザ光源11から射出されたレーザ光が入射する拡散板15、
を有する。
そして、実施例1の照明装置10にあっては、拡散板15から射出されたレーザ光によって、被照明体である空間光変調素子21を照明する。
実施例1の画像表示装置20は、係る照明装置10、並びに、
(E)拡散板15から射出されたレーザ光によって照明される空間光変調素子21(具体的には、公称0.4インチサイズの液晶表示素子)、
から成る。
具体的には、レーザ光源11は、波長650nmのレーザ光を射出する半導体レーザから成る。そして、コヒーレント光を出射して空間光変調素子21を照明するコヒーレント光源手段であるレーザ光源11から出射したコヒーレント光束は、直線偏光状態の拡散光束であり、拡散しながら拡散板15に入射する。
電磁石(電磁コイル)12は、絶縁材料で被覆された銅線をコイル状に80回、巻いたものであり、直径約5mmである。電磁石(電磁コイル)12は、周知の発振回路19に電気的に接続されている。また、電磁石12は、振動板13の共振点あるいはその近傍に位置している。振動板13は強磁性材料であるネオジム系合金から作製されており、幅5mm、長さ6mm、厚さ0.03mmの帯状材料を折り曲げ、「L」字状としてある。拡散板15が取り付けられた振動板13の一端の部分には、レーザ光を通過させるための貫通孔13Aが設けられている。画像表示装置20全体の大きさは、5mm×8mm×6mmであり、照明装置10全体の大きさは、5mm×5mm×6mmである。
拡散板15は、帯状の「L」字状の振動板13の一端(振動板13の略動作点に相当する)に、接着剤を用いて取り付けられており、合成樹脂材料を主原料として作製されている。具体的には、拡散板15は、ポリカーボネート樹脂(PC樹脂)から作製されている。更には、拡散板15はビーム整形機能を有する。即ち、拡散板15は、ホログラム素子や回折格子のように、表面に所望の凹凸形状が形成された平板から構成されており、レーザ光源11から入射するコヒーレント光であるレーザ光を所望の強度分布及び所望の角度に配光して出射する。
尚、レーザ光源11、電磁石12、及び、振動板13の端部(他端)、並びに、空間光変調素子21は、シャーシ18に適切な方法で固定されている。具体的には、振動板13は、ビス13Bを用いてシャーシ18に片持ちはり固定方式で、変位自在に固定されている。更には、拡散板15から射出されたレーザ光が入射する第2の拡散板(2枚の第2の拡散板16,17)を更に備えており、これらも、シャーシ18に適切な方法で固定されている。第2の拡散板16,17はPET樹脂から作製されている。
そして、拡散板15は、電磁石12の作動に基づき、レーザ光源11からのレーザ光射出方向に対して主に略垂直方向に振動する。より具体的には、振動板13には、電磁石12の作動に基づき、シャーシ18に取り付けられた部分を支点として「弧」を描く振動が生じる結果、拡散板15も振動するが、拡散板15は、レーザ光源11からのレーザ光射出方向に対して垂直方向に振動する運動成分、及び、レーザ光源11からのレーザ光射出方向に対して平行方向に振動する運動成分を有する。尚、レーザ光源11からのレーザ光射出方向に対して垂直方向(図2の矢印を参照)に沿った拡散板15の振動量(振動する拡散板15の振幅)を0.1mmとした。振動する拡散板15の振幅は、発振回路19からの電磁石12への印加電圧で調整することができる。
実施例1にて使用した振動板13及び拡散板15の合計質量は150ミリグラムであり、実施例1にて使用した振動板13の共振周波数f0は130Hzであった。ところで、振動板13の共振周波数f0において振動板13を振動させた場合、振動板13の風切り音(共鳴音)が大きくなり、振動板13の振動が騒音として使用者に認識されることがある。それ故、振動板13の共振周波数f0よりも若干低い周波数(f0−5=125Hz)で振動板13(更には拡散板15)を振動させた。即ち、拡散板15を、電磁石12の作動に基づき、レーザ光源11からのレーザ光射出方向に対して主に略垂直方向に、振動板13の概ね共振周波数(125Hz)にて振動させた。更には、発振回路19から、電磁石12の作動のために電磁石12に供給される電気信号の周波数を、振動板13が概ね共振する周波数である125Hzとし、係る電気信号として、デューティ比50%未満のパルス状の矩形波電気信号(電磁石12に流れる電流の方向は一方向のみ)を用いた。
このように、レーザ光源11からのレーザ光射出方向に対して垂直方向に沿った拡散板15の振動量(振動する拡散板15の振幅)を0.1mmとし、振動周波数を125Hzとすることによって、スペックルノイズが視認されることは全く無かった。また、振動板13の風切り音(共鳴音)が無くなり、振動板13の振動が騒音として使用者に認識されることが無かった。更には、図10の(B)に模式的に示したように、時間が経過しても、振動板13(更には拡散板15)を一定の振れ量で振動させることができた。
実施例2は、本発明の第2の態様に係る照明装置及び画像表示装置に関する。実施例2の照明装置110、及び、係る照明装置110を組み込んだ画像表示装置120の概念図を、図3の(A)に示す。また、振動板113及び拡散板15の模式的な側面図(レーザ光源側から眺めた側面図)を、図3の(B)に示す。
実施例2の照明装置110は、
(A)レーザ光源11、
(B)電磁石(電磁コイル)12、
(C)電磁石12に対向して配置され、永久磁石片114が取り付けられた振動板113、及び、
(D)振動板113に配置され(具体的には、振動板113の一端に配置され)、レーザ光源11から射出されたレーザ光が入射する拡散板15、
を有する。
実施例2における振動板113は非磁性材料であるステンレス鋼板から作製されており、幅5mm、長さ6mm、厚さ0.03mmの帯状材料を折り曲げ、「L」字状としてある。拡散板15が取り付けられた振動板113の一端の部分には、レーザ光を通過させるための貫通孔113Aが設けられている。また、永久磁石片114は、ネオジム系合金から成り、外径4mm、厚さ0.3mmの円筒形状である。永久磁石片114は、振動板113の共振点あるいはその近傍に、電磁石12と対向して、接着剤を用いて取り付けられている。
以上に説明した点を除き、実施例2の照明装置及び画像表示装置の構成、構造は、実施例1において説明した照明装置及び画像表示装置の構成、構造と同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
拡散板15は、電磁石12の作動に基づき、レーザ光源11からのレーザ光射出方向に対して主に略垂直方向に振動する。より具体的には、振動板113には、電磁石12の作動に基づき、実施例1と同様に、シャーシ18に取り付けられた部分を支点として「弧」を描く振動が生じる結果、拡散板15も振動する。そして、拡散板15は、レーザ光源11からのレーザ光射出方向に対して垂直方向に振動する運動成分、及び、レーザ光源11からのレーザ光射出方向に対して平行方向に振動する運動成分を有する。尚、レーザ光源11からのレーザ光射出方向に対して垂直方向(図2の矢印を参照)に沿った拡散板15の振動量(振動する拡散板15の振幅)を、実施例1と同様に、0.1mmとした。振動する拡散板15の振幅は、発振回路19からの電磁石12への印加電圧で調整することができる。
振動板113の共振周波数f0よりも若干低い周波数(f0−5=125Hz)で振動板113(更には拡散板15)を振動させた。即ち、拡散板15を、電磁石12の作動に基づき、レーザ光源11からのレーザ光射出方向に対して主に略垂直方向に、振動板113の概ね共振周波数(125Hz)にて振動させた。更には、発振回路19から、電磁石12の作動のために電磁石12に供給される電気信号の周波数を、振動板113が概ね共振する周波数である125Hzとし、係る電気信号として、デューティ比50%未満のパルス状の交流の矩形波電気信号(電磁石12に流れる電流の方向は二方向)を用いた。
このように、レーザ光源11からのレーザ光射出方向に対して垂直方向に沿った拡散板15の振動量(振動する拡散板15の振幅)を0.1mmとし、振動周波数を125Hzとすることによって、スペックルノイズが視認されることは全く無かった。また、振動板113の風切り音(共鳴音)が無くなり、振動板113の振動が騒音として使用者に認識されることが無かった。更には、図11に模式的に示したように、電磁石12と振動板113との間には、交流の矩形波電気信号の半周期毎に、引力及び斥力が働き、時間が経過しても、振動板113(更には拡散板15)を一定の振れ量で振動させることができた。
実施例3は、本発明の第3の態様に係る照明装置及び画像表示装置に関する。実施例3の照明装置210、及び、係る照明装置210を組み込んだ画像表示装置220の概念図を、図4の(A)に示す。また、振動板213及び拡散板15の模式的な側面図(レーザ光源側から眺めた側面図)を、図4の(B)に示す。
実施例3の照明装置210は、
(A)レーザ光源11、
(B)電磁石212が取り付けられた振動板213、
(C)電磁石212に対向して配置された永久磁石片214、及び、
(D)振動板213に配置され(具体的には、振動板213の一端に配置され)、レーザ光源11から射出されたレーザ光が入射する拡散板15、
を有する。
実施例3における振動板213は非磁性材料であるステンレス鋼板から作製されており、幅5mm、長さ6mm、厚さ0.03mmの帯状材料を折り曲げ、「L」字状としてある。拡散板15が取り付けられた振動板213の一端の部分には、レーザ光を通過させるための貫通孔213Aが設けられている。また、実施例2において説明した永久磁石片114と同様の永久磁石片214は、振動板213の共振点あるいはその近傍のシャーシ18に、電磁石212と対向して、接着剤を用いて取り付けられている。また、実施例1において説明した電磁石12と同様の電磁石212は、振動板213の力点になる中間程の所に、永久磁石片214と対向して、振動板213に接着剤を用いて取り付けられている。
以上に説明した点を除き、実施例3の照明装置及び画像表示装置の構成、構造は、実施例1において説明した照明装置及び画像表示装置の構成、構造と同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
拡散板15は、電磁石212の作動に基づき、レーザ光源11からのレーザ光射出方向に対して主に略垂直方向に振動する。より具体的には、振動板213には、電磁石212の作動に基づき、実施例1と同様に、シャーシ18に取り付けられた部分を支点として「弧」を描く振動が生じる結果、拡散板15も振動する。そして、拡散板15は、レーザ光源11からのレーザ光射出方向に対して垂直方向に振動する運動成分、及び、レーザ光源11からのレーザ光射出方向に対して平行方向に振動する運動成分を有する。尚、レーザ光源11からのレーザ光射出方向に対して垂直方向(図2の矢印を参照)に沿った拡散板15の振動量(振動する拡散板15の振幅)を、実施例1と同様に、0.1mmとした。振動する拡散板15の振幅は、発振回路19からの電磁石212への印加電圧で調整することができる。
振動板213の共振周波数f0よりも若干低い周波数(f0−5=125Hz)で振動板213(更には拡散板15)を振動させた。即ち、拡散板15を、電磁石212の作動に基づき、レーザ光源11からのレーザ光射出方向に対して主に略垂直方向に、振動板213の概ね共振周波数(125Hz)にて振動させた。更には、発振回路19から、電磁石212の作動のために電磁石212に供給される電気信号の周波数を、振動板213が概ね共振する周波数である125Hzとし、係る電気信号として、デューティ比50%未満のパルス状の交流の矩形波電気信号(電磁石212に流れる電流の方向は二方向)を用いた。
このように、レーザ光源11からのレーザ光射出方向に対して垂直方向に沿った拡散板15の振動量(振動する拡散板15の振幅)を0.1mmとし、振動周波数を125Hzとすることによって、スペックルノイズが視認されることは全く無かった。また、振動板213の風切り音(共鳴音)が無くなり、振動板213の振動が騒音として使用者に認識されることが無かった。更には、図11に模式的に示したように、電磁石212と永久磁石片214との間には、交流の矩形波電気信号の半周期毎に、引力及び斥力が働き、時間が経過しても、振動板213(更には拡散板15)を一定の振れ量で振動させることができた。
実施例4は、実施例1の変形である。実施例4の照明装置10、及び、係る照明装置10を組み込んだ画像表示装置20の概念図を、図5に示す。
実施例4においては、振動板13の振動する方向に沿って振動板13を挟むように複数の電磁石12A,12Bが配置されている。即ち、振動板13の振動する方向を上下方向と仮定した場合、振動板13の下方及び振動板の上方のそれぞれに電磁石12A,12Bが配置されている。
以上に説明した点を除き、実施例4の照明装置及び画像表示装置の構成、構造は、実施例1において説明した照明装置及び画像表示装置の構成、構造と同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
拡散板15は、電磁石12A,12Bの作動に基づき(具体的には、電磁石12Aに電流を流しているときには電磁石12Bには電流を流さず、電磁石12Bに電流を流しているときには電磁石12Aには電流を流さない)、レーザ光源11からのレーザ光射出方向に対して主に略垂直方向に振動する。より具体的には、振動板13には、電磁石12A,12Bの作動に基づき、実施例1と同様に、シャーシ18に取り付けられた部分を支点として「弧」を描く振動が生じる結果、拡散板15も振動する。そして、拡散板15は、レーザ光源11からのレーザ光射出方向に対して垂直方向に振動する運動成分、及び、レーザ光源11からのレーザ光射出方向に対して平行方向に振動する運動成分を有する。尚、レーザ光源11からのレーザ光射出方向に対して垂直方向(図2の矢印を参照)に沿った拡散板15の振動量(振動する拡散板15の振幅)を、実施例1と同様に、0.1mmとした。振動する拡散板15の振幅は、発振回路19からの電磁石12A,12Bへの印加電圧で調整することができる。
また、振動板13の共振周波数f0よりも若干低い周波数(f0−5=125Hz)で振動板13(更には拡散板15)を振動させた。即ち、拡散板15を、電磁石12A,12Bの作動に基づき、レーザ光源11からのレーザ光射出方向に対して主に略垂直方向に、振動板13の概ね共振周波数(125Hz)にて振動させた。更には、発振回路19から、電磁石12A,12Bの作動のために電磁石12A,12Bに供給される電気信号の周波数を、振動板13が概ね共振する周波数である125Hzとし、係る電気信号として、デューティ比50%未満のパルス状の交流の矩形波電気信号を用いた。具体的には、図11に模式的に示すように、時刻T11において振動板13の一方の側に配置された電磁石12Aの作動を開始させて係る電磁石12Aと振動板13との間に引力を生成させ、時刻T12において係る電磁石12Aの作動を停止させ、時刻T13において振動板13の他方の側に配置された電磁石12Bの作動を開始させて係る電磁石12Bと振動板13との間に引力を生成させ、時刻T14において係る電磁石12Bの作動を停止させた。これによって、電磁石12A,12Bと振動板13との間には、交流の矩形波電気信号の半周期毎に、引力、及び、係る引力と反対方向の引力が働き、時間が経過しても、振動板13(更には拡散板15)を一定の振れ量で振動させることができた。
このように、レーザ光源11からのレーザ光射出方向に対して垂直方向に沿った拡散板15の振動量(振動する拡散板15の振幅)を0.1mmとし、振動周波数を125Hzとすることによって、スペックルノイズが視認されることは全く無かった。また、振動板13の風切り音(共鳴音)が無くなり、振動板13の振動が騒音として使用者に認識されることは無かった。
以上、本発明を好ましい実施例に基づき説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。実施例にて説明した照明装置及び画像表示装置の構成、構造、あるいは又、照明装置及び画像表示装置を構成する各種部材の寸法や大きさ、材質は、例示であり、適宜、変更することができる。
実施例2の変形として、振動板113の振動する方向に沿って振動板113を挟むように複数の電磁石12を配置してもよい。即ち、振動板113の振動する方向を上下方向と仮定した場合、振動板113の下方及び振動板113の上方のそれぞれに電磁石12を配置してもよい。また、実施例3の変形として、振動213板の振動する方向に沿って振動板213を挟むように複数の永久磁石片214を配置してもよい。即ち、振動板213の振動する方向を上下方向と仮定した場合、振動板213の下方及び振動板213の上方のそれぞれに永久磁石片214を配置してもよい。
また、実施例2の変形として、振動板113に永久磁石片114を取り付る代わりに、常磁性材料片を取り付けてもよく、この場合の振動板113(更には拡散板15)の振動状態は、実質的に実施例1にて説明した振動板13(更には拡散板15)の振動状態と同じとなる。また、この実施例2の変形例と、振動板113の振動する方向に沿って振動板113を挟むように複数の電磁石12を配置した実施例2の変形例とを組み合わせた場合には、振動板113(更には拡散板15)の振動状態は、実質的に実施例4にて説明した振動板13(更には拡散板15)の振動状態と同じとなる。
更には、実施例3の変形として、電磁石212に対向して永久磁石片214を配置する代わりに、常磁性材料片を配置してもよく、この場合の振動板213(更には拡散板15)の振動状態は、実質的に実施例1にて説明した振動板13(更には拡散板15)の振動状態と同じとなる。
実施例1、実施例2及び実施例4においては、電磁石、振動板及び拡散板を組としたとき、係る組を、1組備えている構成を説明したが、係る組は1組に限定するものではない。また、実施例においては、振動板、永久磁石片及び拡散板を組としたとき、係る組を、1組備えている構成を説明したが、係る組は1組に限定するものではない。
図6に、実施例1の変形例を示す。この実施例1の変形例にあっては、第1の拡散板17を1枚とし、拡散板15と第2の拡散板17との間に、振動板13Cに配置され(具体的には、振動板13Cの一端に配置され)、レーザ光源11から射出されたレーザ光(より具体的には、拡散板15から射出されたレーザ光)が入射する拡散板15Cを備えている。尚、振動板13Cは、電磁石12Cに対向して配置され、磁性材料から成る。そして、この拡散板15Cは、電磁石12Cの作動に基づき、レーザ光源11からのレーザ光射出方向に対して主に略垂直方向に振動する。電磁石12C、振動板13C及び拡散板15Cの構成、構造は、実質的に、実施例1における電磁石12、振動板13及び拡散板15の構成、構造と同様とすることができる。
図7に、実施例2の変形例を示す。この実施例2の変形例にあっては、第1の拡散板17を1枚とし、拡散板15と第2の拡散板17との間に、振動板113Cに配置され(具体的には、振動板113Cの一端に配置され)、レーザ光源11から射出されたレーザ光(より具体的には、拡散板15から射出されたレーザ光)が入射する拡散板15Cを備えている。尚、振動板13Cは電磁石12Cに対向して配置され、振動板13Cには永久磁石片114Cが取り付けられている。そして、この拡散板15Cは、電磁石12Cの作動に基づき、レーザ光源11からのレーザ光射出方向に対して主に略垂直方向に振動する。電磁石12C、振動板113C、永久磁石片114C及び拡散板15Cの構成、構造は、実質的に、実施例2における電磁石12、振動板113、永久磁石片114及び拡散板15の構成、構造と同様とすることができる。
図8に、実施例3の変形例を示す。この実施例3の変形例にあっては、第1の拡散板17を1枚とし、拡散板15と第2の拡散板17との間に、振動板213Cに配置され(具体的には、振動板213Cの一端に配置され)、レーザ光源11から射出されたレーザ光(より具体的には、拡散板15から射出されたレーザ光)が入射する拡散板15Cを備えている。尚、振動板213Cには電磁石212Cが取り付けられており、電磁石212Cに対向して配置された永久磁石片214Cはシャーシ18に取り付けられている。そして、この拡散板15Cは、電磁石212Cの作動に基づき、レーザ光源11からのレーザ光射出方向に対して主に略垂直方向に振動する。電磁石212C、振動板213C、永久磁石片214C及び拡散板15Cの構成、構造は、実質的に、実施例3における電磁石212、振動板213、永久磁石片214及び拡散板15の構成、構造と同様とすることができる。
また、実施例においては、1つの振動板に1つの拡散板を配置したが、1つの振動板に配置すべき拡散板の数は1つに限定されない。例えば、実施例1において説明した照明装置において、1つの振動板13Dに2つの拡散板15,15Dを配置した例を図9に示す。尚、拡散板15Dの位置は、図9に示した位置に限定されない。また、図9に示した構造を、他の全ての実施例に適用することもできる。
実施例においては、レーザ光源を専ら1つとしたが、レーザ光源の数は1つに限定されるものではない。赤色、緑色、青色の光の3原色をそれぞれ射出する1組、3個のレーザ光源を用いることもできるし、あるいは、赤色、緑色、青色の光の3原色をそれぞれ射出する3個のレーザ光源の整数倍から成るレーザ光源を用いることもできる。以下、このような構成の照明装置及び画像表示装置の動作の一例を説明する。即ち、各レーザ光源から出射された赤色、緑色、青色のレーザ光は、それぞれ、コリメータレンズによって平行光束とされ、赤色レーザ光は、ミラー、又は、赤色レーザ光のみを反射するダイクロイックミラーによって反射され、緑色レーザ光のみを反射するダイクロイックミラー及び青色レーザ光のみを反射するダイクロイックミラーを透過する。緑色レーザ光は、緑色レーザ光のみを反射するダイクロイックミラーによって反射され、青色レーザ光のみを反射するダイクロイックミラーを透過する。青色レーザ光は、青色レーザ光のみを反射するダイクロイックミラーによって反射される。このようにして、赤色、緑色、青色のレーザ光は、合成されて、コンデンサーレンズに入射される。コンデンサーレンズに入射された合成レーザ光はコンデンサーレンズによって集光され、リレーレンズを介して拡散光とされ、コリメータレンズに入射される。そして、このコリメータレンズは、入射された合成レーザ光を平行光束として空間光変調素子に入射させる。このようにして、空間光変調素子が照明される。そして、このような構成の照明装置及び画像表示装置が組み込まれた所謂フロントプロジェクタにあっては、空間光変調素子を照明し、この空間光変調素子によって表示する画像信号に応じて変調された光束を、結像手段である投射レンズによってスクリーン上等に投影して、空間光変調素子の像を形成して画像表示を行うことができる。
図1の(A)は、実施例1の照明装置、及び、係る照明装置を組み込んだ画像表示装置の概念図であり、図1の(B)は、振動板及び拡散板の模式的な側面図である。 図2は、実施例1の照明装置が動作中の模式図である。 図3の(A)は、実施例2の照明装置、及び、係る照明装置を組み込んだ画像表示装置の概念図であり、図3の(B)は、振動板及び拡散板の模式的な側面図である。 図4の(A)は、実施例3の照明装置、及び、係る照明装置を組み込んだ画像表示装置の概念図であり、図4の(B)は、振動板及び拡散板の模式的な側面図である。 図5は、実施例4の照明装置、及び、係る照明装置を組み込んだ画像表示装置の概念図である。 図6は、実施例1の照明装置の変形例、及び、係る照明装置の変形例を組み込んだ画像表示装置の変形例の概念図である。 図7は、実施例2の照明装置の変形例、及び、係る照明装置の変形例を組み込んだ画像表示装置の変形例の概念図である。 図8は、実施例3の照明装置の変形例、及び、係る照明装置の変形例を組み込んだ画像表示装置の変形例の概念図である。 図9は、実施例1の照明装置の別の変形例、及び、係る照明装置の別の変形例を組み込んだ画像表示装置の変形例の概念図である。 図10の(A)及び(B)は、本発明の第1の態様に係る照明装置あるいは画像表示装置において振動板を常磁性材料から構成する場合の振動板の振動状態を模式的に示すグラフである。 図11は、本発明の第1の態様に係る照明装置あるいは画像表示装置において振動板を強磁性材料から構成する場合の、また、本発明の第2の態様若しくは第3の態様に係る照明装置あるいは画像表示装置における振動板の振動状態を模式的に示すグラフである。
符号の説明
10,110,210・・・照明装置、11・・・レーザ光源、12,12A,12B,12C,212,212C・・・電磁石(電磁コイル)、13,13C,13D,113,113C,213,213C・・・振動板、13A,113A,213A・・・貫通孔、13B・・・ビス、114,114C,214,214C・・・永久磁石片、15,15C,15D・・・拡散板、16,17・・・第2の拡散板、18・・・シャーシ、19・・・発振回路、20・・・画像表示装置、21・・・空間光変調素子

Claims (14)

  1. (A)レーザ光源、
    (B)電磁石、
    (C)電磁石に対向して配置され、磁性材料から成る振動板、及び、
    (D)振動板に配置され、レーザ光源から射出されたレーザ光が入射する拡散板、
    を有する照明装置であって、
    拡散板は、電磁石の作動に基づき、レーザ光源からのレーザ光射出方向に対して主に略垂直方向に振動し、
    電磁石の作動のために電磁石に供給される電気信号の周波数は、振動板の風切り音発生の防止のため、振動板が共振する周波数をf0としたとき、(f0−5)Hz、あるいは、(f0+5)Hzである照明装置。
  2. (A)レーザ光源、
    (B)電磁石、
    (C)電磁石に対向して配置され、永久磁石片が取り付けられた振動板、及び、
    (D)振動板に配置され、レーザ光源から射出されたレーザ光が入射する拡散板、
    を有する照明装置であって、
    拡散板は、電磁石の作動に基づき、レーザ光源からのレーザ光射出方向に対して主に略垂直方向に振動し、
    電磁石の作動のために電磁石に供給される電気信号の周波数は、振動板の風切り音発生の防止のため、振動板が共振する周波数をf0としたとき、(f0−5)Hz、あるいは、(f0+5)Hzである照明装置。
  3. (A)レーザ光源、
    (B)電磁石が取り付けられた振動板、
    (C)電磁石に対向して配置された永久磁石片、及び、
    (D)振動板に配置され、レーザ光源から射出されたレーザ光が入射する拡散板、
    を有する照明装置であって、
    拡散板は、電磁石の作動に基づき、レーザ光源からのレーザ光射出方向に対して主に略垂直方向に振動し、
    電磁石の作動のために電磁石に供給される電気信号の周波数は、振動板の風切り音発生の防止のため、振動板が共振する周波数をf0としたとき、(f0−5)Hz、あるいは、(f0+5)Hzである照明装置。
  4. レーザ光源、電磁石、及び、振動板の端部は、シャーシに固定されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の照明装置。
  5. レーザ光源、永久磁石片、及び、振動板の端部は、シャーシに固定されていることを特徴とする請求項3に記載の照明装置。
  6. 電磁石の作動のために電磁石に供給される電気信号の周波数は100Hz以上である請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の照明装置。
  7. 拡散板は、ビーム整形機能を有する請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の照明装置。
  8. 拡散板から射出されたレーザ光が入射する第2の拡散板を更に備えている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の照明装置。
  9. 振動する拡散板の振幅は、0.05mm乃至0.4mmである請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の照明装置。
  10. 拡散板から射出されたレーザ光によって空間光変調素子を照明する請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の照明装置。
  11. 拡散板は、合成樹脂材料を主原料として作製されている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の照明装置。
  12. (A)レーザ光源、
    (B)電磁石、
    (C)電磁石に対向して配置され、磁性材料から成る振動板、及び、
    (D)振動板に配置され、レーザ光源から射出されたレーザ光が入射する拡散板、
    を有する照明装置、並びに、
    (E)拡散板から射出されたレーザ光によって照明される空間光変調素子、
    から成る画像表示装置であって、
    拡散板は、電磁石の作動に基づき、レーザ光源からのレーザ光射出方向に対して主に略垂直方向に振動し、
    電磁石の作動のために電磁石に供給される電気信号の周波数は、振動板の風切り音発生の防止のため、振動板が共振する周波数をf0としたとき、(f0−5)Hz、あるいは、(f0+5)Hzである画像表示装置。
  13. (A)レーザ光源、
    (B)電磁石、
    (C)電磁石に対向して配置され、永久磁石片が取り付けられた振動板、及び、
    (D)振動板に配置され、レーザ光源から射出されたレーザ光が入射する拡散板、
    を有する照明装置、並びに、
    (E)拡散板から射出されたレーザ光によって照明される空間光変調素子、
    から成る画像表示装置であって、
    拡散板は、電磁石の作動に基づき、レーザ光源からのレーザ光射出方向に対して主に略垂直方向に振動し、
    電磁石の作動のために電磁石に供給される電気信号の周波数は、振動板の風切り音発生の防止のため、振動板が共振する周波数をf0としたとき、(f0−5)Hz、あるいは、(f0+5)Hzである画像表示装置。
  14. (A)レーザ光源、
    (B)電磁石が取り付けられた振動板、
    (C)電磁石に対向して配置された永久磁石片、及び、
    (D)振動板に配置され、レーザ光源から射出されたレーザ光が入射する拡散板、
    を有する照明装置、並びに、
    (E)拡散板から射出されたレーザ光によって照明される空間光変調素子、
    から成る画像表示装置であって、
    拡散板は、電磁石の作動に基づき、レーザ光源からのレーザ光射出方向に対して主に略垂直方向に振動し、
    電磁石の作動のために電磁石に供給される電気信号の周波数は、振動板の風切り音発生の防止のため、振動板が共振する周波数をf0としたとき、(f0−5)Hz、あるいは、(f0+5)Hzである画像表示装置。
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