JP2010145754A - 画像形成装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】プリントモードが変更されるときの位相調整量を小さくし、短時間で位相制御を完了させる。
【解決手段】色ずれ量算出手段は、中間転写手段に一次転写されたトナー像を検出することで、複数の走査手段のそれぞれの色ずれ量をプリントモードごとに算出する。位相差決定手段は、プリントモードごとに、複数の駆動手段からそれぞれ出力されることになる駆動信号間の位相差を色ずれ量に基づいて決定する。記憶手段は、プリントモードごとに、複数の走査手段のそれぞれの位相差を記憶する。位相制御手段は、プリントモードが変更されると、変更前のプリントモードについて記憶手段に記憶されている位相差と、変更後のプリントモードについて記憶手段に記憶されている位相差との差分に応じて複数の駆動手段のそれぞれの駆動信号の位相を制御する。
【選択図】図10

Description

本発明は、複数の走査装置を用いた多色画像形成装置に係り、とりわけ色ずれ補正に関する。
それぞれ異なる色のトナーにより潜像を現像する複数の現像装置を備えた多色画像形成装置では、各色間の画像形成位置のずれ(いわゆる色ずれ)を低減することが要求される。
特許文献1によれば、制御部が色ずれ量に応じて画像書き込みタイミングとポリゴンモータの位相とを変更することが提案されている。画像形成部が各色のマークを転写ベルトに形成する。マーク検知部はこのマークを検知するとマーク検知信号を出力する。制御部は、マーク検知信号から色ずれ量を算出する。色ずれ量が1ライン以上であれば、制御部は、露光タイミングを変更する。一方、色ずれ量が1ライン未満であれば、制御部は、ポリゴンモータのクロック位相を1/4位相単位で変更する。
特開平11−301032号公報
ところで、近年の多色画像形成装置には、多種多様な記録紙に対するプリントの高速化及び高画質化が求められている。そのため、画像形成装置は、各記録紙に対応したプリントモード(例:厚紙モード、普通紙モードなど)を備えている。
しかし、上記の従来技術では、プリントモードの変更を考慮していなかった。一般に、プリントモードが変更されると、色ずれ量も変化する。よって、ポリゴンモータに供給されるクロック信号の位相の調整量も異なってくる。さらに、単位時間あたりの画像形成枚数(スループット)の観点からは、プリントモードを変更する際における位相制御を短時間で実行することが望ましい。
そこで、本発明は、このような課題および他の課題のうち、少なくとも1つを解決することを目的とする。たとえば、プリントモードが変更されるときの位相調整量を小さくし、短時間で位相制御を完了させることを目的とする。なお、他の課題については明細書の全体を通して理解できよう。
本発明は、複数のプリントモードを備えた画像形成装置に適用できる。画像形成装置は、たとえば、複数の走査手段、複数の駆動手段、複数の像担持体、複数の現像手段、中間転写手段、色ずれ量算出手段、位相差決定手段、記憶手段及び位相制御手段を備える。
複数の走査手段は、それぞれ光ビームを偏向走査する。複数の駆動手段は、それぞれ入力された駆動信号にしたがって複数の走査手段を駆動する。複数の像担持体は、複数の走査手段によって偏向走査された光ビームにより形成された潜像を担持する。複数の現像手段は、複数の像担持体にそれぞれ形成された潜像を現像してトナー像を形成する。中間転写手段は、複数の像担持体からトナー像を一次転写される。色ずれ量算出手段は、中間転写手段に一次転写されたトナー像を検出することで、複数の走査手段のそれぞれの色ずれ量をプリントモードごとに算出する。
位相差決定手段は、プリントモードごとに、複数の駆動手段からそれぞれ出力されることになる駆動信号間の位相差を色ずれ量に基づいて決定する。記憶手段は、プリントモードごとに、複数の走査手段のそれぞれの位相差を記憶する。位相制御手段は、プリントモードが変更されると、変更前のプリントモードについて記憶手段に記憶されている位相差と、変更後のプリントモードについて記憶手段に記憶されている位相差との差分に応じて複数の駆動手段のそれぞれの駆動信号の位相を制御する。
本発明によれば、プリントモードが変更されるときの位相調整量を小さくすることで、短時間で位相制御を完了させることができる。
以下に本発明の一実施形態を示す。以下で説明される個別の実施形態は、本発明の上位概念、中位概念および下位概念など種々の概念を理解するために役立つであろう。また、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
[第1の実施形態]
図1は、多色現像系の画像形成装置を示す図である。参照符号の末尾に付与されているY、M、C、Kは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックを示している。なお、各色に共通の内容を説明する場合には、参照符号の末尾に付与されているY、M、C、Kは省略される。
画像形成装置100は、複数のプリントモードを備えた画像形成装置の一例であり、たとえば、印刷装置、プリンタ、複写機、複合機、ファクシミリとして製品化される。感光ドラム101は、レーザスキャナ110から出力された光ビームによって表面に形成された静電潜像を担持する像担持体である。感光ドラム101Y、101M、101C及び101Kは、複数の走査手段によって偏向走査された光ビームにより形成された潜像を担持する複数の像担持体の一例である。
レーザスキャナ110は、画像信号に応じて露光を行い感光ドラム101上に静電潜像を形成する。レーザスキャナ110は、たとえば、露光装置、走査光学装置、光走査装置、光学スキャナ装置と呼ばれることもある。なお、レーザスキャナ110Y、110M、110C及び110Kは、光ビームを偏向走査する複数の走査手段の一例である。
現像器111は、トナーを格納し、感光ドラム101の表面に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成するユニットである。現像器111Y、111M、111C及び111Kは、複数の像担持体にそれぞれ形成された潜像を現像してトナー像を形成する複数の現像手段の一例である。
ピックアップローラ112は、用紙カセットから用紙(記録材、記録媒体、シート、転写材、転写紙と呼ばれることもある。)をピックアップして搬送するローラである。搬送ローラ113、114は、用紙を転写ローラ118へ導くためのローラである。
中間転写ベルト115は、感光ドラム101Y、101M、101C及び101Kからそれぞれトナー像を一次転写される、無端状のベルトである。それぞれ色の異なるトナー像が位置合わせされて重畳されることで、多色のトナー像が形成される。なお、中間転写ベルト115は、複数の像担持体からトナー像を一次転写される中間転写手段の一例である。
転写ローラ118は、中間転写ベルト115に形成された多色のトナー像を用紙に2次転写する2次転写手段である。定着器119は、用紙に転写されたトナー像を加熱溶融および圧接して固着させる。レジ検出センサ130は、中間転写ベルト115に転写された画像の形成位置(転写位置)を検出するセンサである。
図2は、半導体レーザを用いたレーザスキャナの平面図を示した図である。ここでは、説明の便宜上、レーザスキャナ110Y、110M、110C及び110Kはいずれも同一の構成を採用しているものとする。
半導体レーザ10は、光ビームを出力する光源である。ポリゴンミラー11は、半導体レーザ10より発振したレーザ光(LD1)を偏向走査する回転多面鏡である。ポリゴンミラー11は、光ビームを偏向する複数の鏡面を有している。BDセンサ12は、偏向されたレーザ光を受光及び検出し、検出信号(BD信号)を出力するセンサである。なお、BDは、ビームディテクト(ビーム検出)の略である。BD信号50は、BDセンサ12かから出力される検出信号である。BDセンサ12は、走査手段によって偏向走査された光ビームを受光することで検知信号を出力する検知手段の一例である。
fθレンズ14、15は、ポリゴンミラー11により偏向されたレーザ光の走査速度を一定速に補正するための光学部品である。反射ミラー16は、速度補正されたレーザ光を感光ドラム101へ反射させる光学部品である。
レーザドライバ17は、半導体レーザ10の発光制御を行う制御回路である。スキャナモータドライバ18は、回転多面鏡の一種であるポリゴンミラー11の速度制御を行う駆動回路である。ポリゴンミラー11は、不図示のスキャナモータによって駆動される。スキャナモータドライバ18は、入力された駆動信号にしたがって複数の走査手段を駆動する複数の駆動手段の一例である。制御信号51は、プリント制御部19がスキャナモータドライバ18に加速または減速を指示するための制御信号である。プリント制御部19は、レーザドライバ17やスキャナモータドライバ18に対して発光指令及びモータの加減速指令を送信する制御回路である。
図3は、色ずれを検出する検出系を示した図である。検出パターン131は、各感光ドラムから中間転写ベルト115に転写された、色ずれを検出するためのトナー像である。検出パターン131は、基準色(たとえばブラック色)に対するそれ以外の色(マゼンタ色、シアン色、イエロー色)について、主走査方向及び副走査方向における転写位置の微小なずれ量を表す。レジ検出センサ130は、この検出パターン131を検出すると、パルス状のレジ検出信号を出力する。よって、基準色の検出パターン131に対応するパルスと、測定対象色の検出パターン131に対応するパルスとの間の距離を測定すれば、色ずれ量が得られる。なお、レジとは、レジストレーションの略語である。
基準色以外の主走査方向におけるずれ量は、BDセンサ12から出力されるBD信号を基準とした書き出しタイミングを修正することで、低減される。一方、副走査方向のずれ量は、ポリゴンミラー11の回転位相を修正することで、低減される。なお、主走査方向は、一般に、画像の搬送方向に直交する方向である。副走査方向は、画像の搬送方向と平行な方向である。
図4は、スキャナモータの回転制御部(プリント制御部)を示したブロック図である。なお、図4において、参照符号の末尾に付与したYMCKは、ここでは省略するものとする。
基準BD生成部40は、スキャナモータに供給される駆動信号の位相補正を行う際に必要となる複数のタイミング信号42を出力する。基準BD選択部41は、基準BD生成部40から出力される複数のタイミング信号42と位相補正値演算部59から出力される補正値とからスキャナモータの位相補正に必要なタイミング信号を選択する。位相制御部43は、BD信号50と、タイミング信号49との受信タイミングが同一タイミングとなるようにスキャナモータの加減速信号を出力する。速度制御部44は、BDセンサ12から入力されるBD信号50の周期とプリントモードごとに予め定められた周期とを比較し、これらが同一となるようスキャナモータの加減速信号を出力する。加算器48は、位相制御部43からの信号と、速度制御部44からの信号とを加算して制御信号51を生成する。このように、基準BD生成部40は、検知信号に対して、それぞれ異なる位相差を付与された複数の駆動信号を生成する駆動信号生成手段の一例である。基準BD選択部41は、複数の駆動信号のうち差分に対応した駆動信号を選択して出力する選択手段の一例である。
位相補正制御部70は、レジ検出センサ130から送信されるレジ検出信号71からスキャナモータの位相の補正値を算出する。色ずれ量検出部55は、レジ検出信号71からプリントモードごとに、各色の色ずれ量を検出するとともに、色(レーザスキャナ)ごとに位相の調整値を算出する。色ずれ量検出部55は、中間転写手段に一次転写されたトナー像を検出することで、複数の走査手段のそれぞれの色ずれ量をプリントモードごとに算出する色ずれ量算出手段の一例である。さらに、色ずれ量検出部55は、プリントモードごとに、複数の駆動手段からそれぞれ出力されることになる駆動信号間の位相差(調整値)を色ずれ量に基づいて決定する位相差決定手段の一例である。
メモリ56は、色ずれ量検出部55により求められたプリントモードごとの調整値を記憶する。メモリ56は、プリントモードごとに、複数の走査手段のそれぞれの位相差を記憶した記憶手段の一例である。
位相補正値演算部59は、変更前のプリントモードの調整値と変更後のプリントモードの調整値をメモリ56から読み出し、これらから位相の補正値を算出するユニットである。プリント制御部19、位相補正制御部70及び位相補正値演算部59は、位相制御手段の一例である。位相制御手段は、プリントモードが変更されると、変更前のプリントモードについて記憶手段に記憶されている位相差と、変更後のプリントモードについて記憶手段に記憶されている位相差との差分を算出する。さらに、位相制御手段は、この差分(補正値)に応じて複数の駆動手段のそれぞれの駆動信号の位相を制御する。
図5は、基準BD生成部40より出力されたタイミング信号42を示した図である。Tbdは、プリントモードごとに予め定められたBD周期を示している。BD周期は、走査周期と呼ばれることもある。
図5によれば、タイミング信号42の1周期が32個の位相(Phase0ないし31)に分割されている。なお、分割数は一例に過ぎない。分割数が多ければ多いほど位相制御の精度は高まるが、必要となるハードウエアリソースの量が増加する。よって、両者はトレードオフの関係にあるため、画像形成装置100に要求される画像品質と製造コストに応じて、分割数を決定すればよい。
基準BD生成部40は、位相の異なる複数のタイミング信号(Phase0ないし31)を生成する。各タイミング信号のBD周期は同一である。基準BD選択部41は、複数のタイミング信号42のうち一つを選択し、これをタイミング信号49として位相制御部43に出力する。このタイミング信号42は、位相補正制御部70から出力される補正値に基づいて選択される。
図6は、比較例に係るプリントモードごとの位相の調整値を記憶したテーブルを示した図である。位相補正制御部70は、メモリ56に格納されているテーブルから、現在のプリントモードに対応する調整値を読み出して、基準BD選択部41に出力する。
図6によれば、ブラック色を基準として他の色の調整値が設定されている。たとえば、プリントモード#1では、Phase0がタイミング信号49Kとして選択され、Phase16がタイミング信号49Yとして選択される。
図7は、比較例に係る調整値の決定方法を示す図である。701は、プリントモード#1についての調整値の決定方法を示している。702は、プリントモード#2についての調整値の決定方法を示している。703は、プリントモード#3についての調整値の決定方法を示している。704は、プリントモード#4についての調整値の決定方法を示している。
たとえば、プリントモード#1によれば、ブラック色を基準としてイエロー色の色ずれ量を低減するには、位相を+16だけシフト(調整)すればよいことが示されている。なお、位相の調整値は、上述した色ずれ量に基づいて決定される。つまり、位相を調整することで、画像の形成位置(転写位置)を修正することができるのである。
位相の調整範囲は、−16ないし+16であり、これらはPhase17からPhase16に対応している。なぜなら、分割数が32だからである。ちなみに、−1は、Phase32に対応している。たとえば、プリントモード#4において、イエロー色の調整値は”−3”である。よって、Phase30がタイミング信号49Yとして選択されることになる。
この比較例では、ブラック色を基準色としているため、あるプリントモードから他のプリントモードへと変更したときの、位相の補正値が大きくなりやすいことがある。よって、位相制御が長時間となりやすい。そこで、本発明では、プリントモードが変更されたときの位相の補正値を小さくすることで、短時間で位相制御を完了させる方法を提案する。
図8は、実施形態に係るメモリに記憶されることになる各色の調整値の算出方法を説明するための図である。801は、プリントモード#1についての調整値の決定方法を示している。802は、プリントモード#2についての調整値の決定方法を示している。803は、プリントモード#3についての調整値の決定方法を示している。804は、プリントモード#4についての調整値の決定方法を示している。47Kないし47Cは、各色の色ずれ量を修正するために必要となる回転位相を示している。ここでは、ブラック色の回転位相を基準としているため、ブラック色の回転位相は0となっている。回転位相は、0ないし31の値をとる。
上述したように、色ずれ量検出部55は、位相補正を適用せずに中間転写ベルト115に形成され色ずれ検出パターンを読み取り、基準色Kに対する非基準色Y、M、Cの色ずれ量を検出する。さらに、色ずれ量検出部55は、各色ずれ量から、色ずれ補正に必要となる非基準色Y、M、Cのスキャナ回転位相を算出する。回転位相は、分割数32で正規化される。
図8によれば、プリントモード#1におけるY色の回転位相は16である。M色の回転位相は5である。C色の回転位相は11である。
色ずれ量検出部55は、算出した回転位相から、2つのスキャナモータ間の回転位相差を算出する。図8によれば、プリントモード#1におけるK色−Y色間の回転位相差は16となる。同様に、K色−M色間は5となる。K色−C色間は11となる。Y色−M色間は11となる。Y色−C色間は5となる。M色−C色間は6となる。4つのスキャナモータから2つを選択するため、算出すべき回転位相差の数は、4C2=6個となる。レーザスキャナの数m(mは自然数)に応じて算出すべき回転位相差の数は異なる。この数を、一般化すれば、mC2となる。回転位相差の算出は、プリントモードごとに実行される。
色ずれ量検出部55は、算出した6個の回転位相差のうち最大値を特定する。図8によれば、プリントモード#1の最大値はK色−Y色間の回転位相差である16である。プリントモード#2の最大値はK色−Y色間の回転位相差である10である。プリントモード#3の最大値はK色−Y色間の回転位相差である12である。プリントモード#4の最大値はM色−C色間の回転位相差である16である。このように、色ずれ量検出部55は、複数の走査手段について算出された複数の位相差を2つずつ組み合わせ、組み合わせられた位相差間の差分のうちの最大値を決定する最大値決定手段の一例である。
色ずれ量検出部55は、回転位相差の最大値から中心位相(図中心値線)を算出する。図8によれば、プリントモード#1の中心位相は8である。プリントモード#2の中心位相は5である。プリントモード#3の中心位相は6である。プリントモード#4の中心位相は0である。このように、色ずれ量検出部55は、最大値から、複数の位相差の中心値を決定する中心値決定手段の一例である。
最後に、色ずれ量検出部55は、中心位相と各色の回転位相との差分を調整値として算出する。なお、この算出処理は、調整値の正規化とも言える。たとえば、プリントモード#1におけるK色の調整値は、
中心位相”8” − 回転位相”0” = 調整値”−8”
となる。同様に、プリントモード#1におけるY色の調整値は、+8となる。プリントモード#1におけるM色の調整値は−3となる。プリントモード#1におけるC色の調整値は+3となる。色ずれ量検出部55は、プリントモードごとに算出した調整値をメモリ56に格納する。このように、色ずれ量検出部55は、中心値(中心位相)に基づいて、複数の位相差(調整値)を正規化する正規化手段の一例である。
図9は、実施形態に係るプリントモードごとの調整値を記憶したテーブルを示した図である。図9が示すように、本実施形態では、位相中心を基準として正規化された位相の補正量が、調整値としてメモリ56に格納されることになる。
図10は、実施形態に係るプリントモードの切り換え時における位相の補正値の算出方法を示す図である。連続印刷中に、プリント制御部19が、スキャナ回転速度の変更、感光ドラム及び中間転写ベルトの駆動速度変更または画像解像度の変更を伴うプリントモードの変更指示を受信すると、位相補正値演算部59は、位相の補正値(修正量)を算出する。
1001は、起動時にプリントモード#1が選択されている場合の各スキャナモータの調整値を示している。1002は、プリントモード#2の各スキャナモータの調整値と、プリントモード#1がプリントモード#2に変更された際の各スキャナの補正値とを示している。1003は、プリントモード#4の各スキャナモータの調整値と、プリントモード#2がプリントモード#4に変更された際の各スキャナの補正値とを示している。
プリントモード#1からプリントモード#2への変更指示を受けると、位相補正値演算部59は、メモリ56からプリントモード#2とプリントモード#1の各色の調整値を読み出す。さらに、位相補正値演算部59は、色ごとに、調整値の差分を補正値として算出する。
たとえば、プリントモード#1からプリントモード#2への変更する場合、K色に対応したスキャナモータの位相の補正値は、次式から算出される。
変更後のプリントモードの調整値”+3” − 変更前のプリントモードの調整値”0” = +3
同様に、Y色に対応したスキャナモータの位相の補正値は−3である。M色に対応したスキャナモータの位相の補正値は+1である。C色に対応したスキャナモータの位相の補正値は0である。
基準BD選択部41は、位相補正値演算部59から出力された補正値を、プリントモード変更前の位相設定値に加算することで、対応するタイミング信号を選択して出力する。たとえば、補正値が+3で、かつ、変更前のタイミング信号49KがPhase0であれば、変更後のタイミング信号49Kは、Phase3となる。
プリントモード#2からプリントモード#4へ変更する場合、K色に対応したスキャナモータの位相の補正値は+5である。同様に、Y色に対応したスキャナモータの位相の補正値は−8である。M色に対応したスキャナモータの位相の補正値は−6である。C色に対応したスキャナモータの位相の補正値は+5である。
以上説明したように、本実施形態によれば、位相の補正量を各スキャナモータに分散することができる。よって、位相の補正値を従来よりも小さくできるため、位相制御を早期に完了させることができる。
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、1つの感光ドラムにつき1つのポリゴンミラーが設けられた画像形成装置について説明した。本実施形態では、複数の感光ドラムが1つのポリゴンミラーを共用する画像形成装置について説明する。
図11は、実施形態に係る画像形成装置を示した概略断面図である。なお、既に説明した箇所には、同一の参照符号を付与することで説明を簡潔にする。本実施形態では、4つの感光ドラム101K、101C、101M、101Yに対して2つのレーザスキャナ110a、110bを配置している。なお、参照符号の末尾に付与されているa、bは、共通の内容を説明する際には省略される。
図12は、実施形態に係るレーザスキャナ110を示した概略平面図である。レーザスキャナ110a、110bは、1つのポリゴンミラー11とそれを駆動するスキャナモータドライバ18、BDセンサ12、2つの半導体レーザ10a、10b、これらを駆動するレーザドライバ17a、17bを備えている。さらに、レーザスキャナ110a、110bは、fθレンズ14a、15a、14b、15b、反射ミラー16a、16bを備えている。レーザスキャナ110a、110bは、それぞれ、2色分(Y色とM色、及びC色とBk色)の潜像形成を同時に行うことができる。
図13は、実施形態に係るスキャナモータの回転制御ユニット示したブロック図である。すでに説明した箇所には、同一の参照符号が付与されている。なお、レーザスキャナ110aに関与するユニットには参照番号の末尾にaを付与し、レーザスキャナ110bに関与するユニットには参照番号の末尾にbを付与している。
図14は、プリントモードごとに補正される各スキャナモータの調整値の決定方法を説明するためのタイミングチャートである。ここでは、レーザスキャナ110aが、感光ドラム101Yと101Mに潜像を形成するため、この2つの感光ドラム間では原理的に色ずれが発生しない。同様に、レーザスキャナ110bが、感光ドラム101Cと101Kに潜像を形成するため、この2つの感光ドラム間では色ずれが発生しない。よって、レーザスキャナ110aと110b間の色ずれ量を補正すれば良いことになる。
色ずれ量検出部55は、色ずれ量を算出し、この色ずれ量を補正するためのスキャナモータの回転位相を決定する。なお、47aは、レーザスキャナ110aについて決定された回転位相(角度)を示している。47bは、レーザスキャナ110bについて決定された回転位相(角度)を示している。
色ずれ量検出部55は、第1の実施形態と同様に、中心位相(図中心値線)を算出する。中心位相は、レーザスキャナ110aについて決定された回転位相と、レーザスキャナ110bについて決定された回転位相との中心値となる。さらに、色ずれ量検出部55は、レーザスキャナごとに、中心位相から回転位相まで位相差(図中矢印に併記した角度)を算出し、算出したデータをメモリ56に記録する。この位相差が、位相の調整値となる。
図15は、実施形態に係るプリントモードごとの調整値を記憶したテーブルを示した図である。本実施形態では、スキャナモータの位相の補正量(回転位相差)を角度[°]の情報として扱う。本実施形態では、鏡面を4面有するポリゴンミラーを使用しているため、スキャナモータの位相補正は−45°〜+45°の間で行われる。
図15によれば、プリントモード#1においてレーザスキャナ110aに適用される調整値は−14°であり、レーザスキャナ110bに適用される調整値は+14°である。プリントモード#2においてレーザスキャナ110aに適用される調整値は−8°であり、レーザスキャナ110bに適用される調整値は+8°である。プリントモード#3においてレーザスキャナ110aに適用される調整値は+3°であり、レーザスキャナ110bに適用される調整値は−3°である。プリントモード#4においてレーザスキャナ110aに適用される調整値は0°であり、レーザスキャナ110bに適用される調整値も0°である。これらの調整値は、図14に示した例から算出されたものである。
図16は、実施形態に係るプリントモードの切り換え時における補正値の算出方法を示す図である。プリントモードの変更指示を受信すると、位相補正値演算部59は、位相の補正値を算出する。
1601は、起動時にプリントモード#1が選択されている場合の各スキャナモータの調整値を示している。1602は、プリントモード#2の各スキャナモータの調整値と、プリントモード#1がプリントモード#2に変更された際の各スキャナの補正値とを示している。1603は、プリントモード#3の各スキャナモータの調整と、プリントモード#2がプリントモード#3に変更された際の各スキャナの補正値とを示している。
プリントモード#1からプリントモード#2への切り換えが指示されると、位相補正値演算部59は、メモリ56からプリントモード#2とプリントモード#1の調整値を読み出し、両者の差分を算出する。
レーザスキャナ110aに関しては、次のように差分が算出される。
−8 − (−14) = +6°
なお、これらの値は、−45°〜+45°の範囲の値となる。次に、位相補正値演算部59は、算出した差分を正規化する。基準BD選択部41は、−16〜+16の範囲の値を受け付けるようになっている。これは、分割数が32だからである。正規化(変換)すると、
(+6° / 45°) × 16 = 2
が得られる。正規化後の差分は、第1の実施形態で説明した補正値に相当する。このように、位相補正値演算部59は、駆動信号(タイミング信号)の位相の調整単位にしたがって差分(補正値)を変換する変換手段の一例である。
なお、ポリゴンミラーの鏡面数が4面なので、−45°〜+45°の範囲となるように正規化が実行されている。正規化処理を一般化すれば、ポリゴンミラーの鏡面数nで−180°ないし+180°を除算する処理となる。つまり、正規化後の差分が取りうる範囲は、−180°/nないし+180°/nとなる。ささらに、分割数mは、駆動信号の位相の調整単位に相当する。よって、正規化の一般式は、以下となる。
補正値=差分θ / (180°/n) × (m/2)
このように、位相補正値演算部59は、駆動信号の位相の調整単位にしたがって位相差を正規化することになる。
よって、基準BD選択部41は、位相補正値演算部59から出力された補正値を、現在の位相設定値に加算することでプリントモード変更後の位相設定値を算出する。補正値が2で、変更前のプリントモードに適用されていた位相がPhase0であれば、変更後のプリントモードに適用されるべき位相はPhase2となる。
以上説明したように、本実施形態によれば、位相の調整値を各スキャナモータに分散することができる。よって、位相の調整値を従来よりも小さくできるため、位相制御を早期に完了させることができる。
本実施形態では、2つのスキャナモータのそれぞれに適用される補正値のデータをメモリ56に記録した。しかし、1つのプリントモードについての2つのデータは、−14、+14のように、正負が反転した値である。よって、いずれか一方の値のみを記録してもよい。この場合、位相補正値演算部59は、他方のデータを、一方のデータの符号を反転させることで決定できる。たとえば、−14のみを記憶しておけば、−1を乗算することで、他方のデータである+14を得られる。
[第3の実施形態]
第2の実施形態では調整値を角度情報としてメモリ56に記憶していたが、第3の実施形態では時間情報を記憶しておくものとする。また、第2の実施形態と第3の実施形態では、修正量の算出方法が異なっている。
図17は、実施形態に係る位相の調整値の決定方法を説明するための図である。色ずれ量検出部55は、レジ検出信号71から各プリントモードで補正すべき2つのスキャナモータ間の位相差(調整値)を算出し、算出したデータをメモリ56に記録する。Tbd1、Tbd2、Tbd3、Tbd4は、各プリントモードにおけるBD周期(走査周期)を示している。
第3の実施形態では、レーザスキャナ110aの位相とレーザスキャナ110bの位相との差分(位相差)を調整値とする。図17によれば、プリントモード#1についての調整値は+100μs(μ秒)である。プリントモード#2についての調整値は+60μs(μ秒)である。プリントモード#3についての調整値は−20μs(μ秒)である。プリントモード#4についての調整値は0μs(μ秒)である。このように、位相差は、時間を単位とした値となる。
図18は、実施形態に係るプリントモードごとの調整値を記憶したテーブルを示した図である。プリントモード#1ないし#4についての各調整値である+100、+60、−20及び0がテーブルに格納されている。
ここで、図16で説明したように、画像形成装置100は、プリントモード#1で起動し、その後、プリントモード#2に変更し、最後に、プリントモード#3に変更するものとする。
位相補正値演算部59は、プリントモードの変更指示を受けると、変更前後のプリントモードの各調整値をメモリ56から読み出し、差分演算により補正値を算出する。たとえば、位相補正値演算部59は、プリントモード#2と#1それぞれのBD周期と、メモリ56に記録されている調整値とに次式を適用して、位相調整角度量を算出する。
プリントモード#1の位相調整角度量θ1=(+100μs/Tbd1)×90°
プリントモード#2の位相調整角度量θ2=(+60μs/Tbd2)×90°
このように、位相補正値演算部59は、記憶手段から読み出した位相差を、走査手段の走査周期を用いて角度に変換する変換手段の一例である。
次に、位相補正値演算部59は、算出した位相調整角度量から中心位相を算出する。よって、位相補正値演算部59は、角度に変換された位相差について中心値を決定する中心値決定手段の一例といえる。さらに、位相補正値演算部59は、中心位相からの位相差をレーザスキャナ110aと110bとについてそれぞれ算出する。すなわち、プリントモード#1についての位相差はΔθ1a、Δθ1bである。プリントモード#2についての位相差はΔθ2a、Δθ2bである。このように、位相補正値演算部59は、中心値に基づいて、角度に変換された位相差を正規化する正規化手段の一例である。
位相補正値演算部59は、プリントモード#2とプリントモード#1の位相差(角度量)の差分を算出する。よって、位相補正値演算部59は、変更前のプリントモードについての位相差と変更後のプリントモードについての位相差との差分を算出する差分演算手段の一例といえよう。算出した差分は、−45°〜+45°の範囲にあるため、第2の実施形態と同様に、正規化を実行する。よって、位相補正値演算部59は、駆動信号の位相の調整単位にしたがって差分を変換する変換手段の一例といえる。差分演算と正規化は、次式により表現できる。
レーザスキャナ110aの調整値=(Δθ2a−Δθ1a)×(16/45°)
レーザスキャナ110bの調整値=(Δθ2b−Δθ1b)×(16/45°)
これらの調整は、−16〜+16の範囲内の値となる。
以上説明したように、本実施形態によれば、位相の補正量を各スキャナモータに分散することができる。よって、位相の補正量の最大値を従来よりも小さくできるため、位相制御を早期に完了させることができる。
多色現像系の画像形成装置を示す図である。 半導体レーザを用いたレーザスキャナの平面図を示した図である。 色ずれを検出する検出系を示した図である。 スキャナモータの回転制御部示したブロック図である。 基準BD生成部40より出力されたタイミング信号42を示した図である。 比較例に係るプリントモードごとの調整値を記憶したテーブルを示した図である。 比較例に係る調整値の決定方法を示す図である。 メモリに記憶されることになる各色の調整値の算出方法を説明するための図である。 実施形態に係るプリントモードごとの調整値を記憶したテーブルを示した図である。 実施形態に係るプリントモードの切り換え時における補正値の算出方法を示す図である。 実施形態に係る画像形成装置を示した概略断面図である。 実施形態に係るレーザスキャナ110を示した概略平面図である。 実施形態に係るスキャナモータの回転制御ユニット示したブロック図である。 プリントモードごとに補正される各スキャナモータの調整値の決定方法を説明するためのタイミングチャートである。 実施形態に係るプリントモードごとの調整値を記憶したテーブルを示した図である。 実施形態に係るプリントモードの切り換え時における補正値の算出方法を示す図である。 実施形態に係る位相の調整値の決定方法を説明するための図である。 実施形態に係るプリントモードごとの調整値を記憶したテーブルを示した図である。
符号の説明
12‥‥BDセンサ
40‥‥基準BD生成部
41‥‥基準BD選択部
42‥‥タイミング信号
43‥‥位相制御部
49‥‥タイミング信号(基準BD信号)
50‥‥BD信号
55‥‥色ずれ量検出部
56‥‥メモリ
59‥‥位相補正値演算部
56‥‥メモリ
110‥‥レーザスキャナ
130‥‥レジ検出センサ

Claims (7)

  1. 複数のプリントモードを備えた画像形成装置であって、
    光ビームを偏向走査する複数の走査手段と、
    入力された駆動信号にしたがって前記複数の走査手段を駆動する複数の駆動手段と、
    前記複数の走査手段によって偏向走査された光ビームにより形成された潜像を担持する複数の像担持体と、
    前記複数の像担持体にそれぞれ形成された前記潜像を現像してトナー像を形成する複数の現像手段と、
    前記複数の像担持体から前記トナー像を一次転写される中間転写手段と、
    前記中間転写手段に一次転写されたトナー像を検出することで、前記複数の走査手段のそれぞれの色ずれ量をプリントモードごとに算出する色ずれ量算出手段と、
    前記プリントモードごとに、前記複数の駆動手段からそれぞれ出力される駆動信号間の位相差を前記色ずれ量に基づいて決定する位相差決定手段と、
    前記プリントモードごとに、前記複数の走査手段のそれぞれの位相差を記憶した記憶手段と、
    前記プリントモードが変更されると、変更前のプリントモードについて前記記憶手段に記憶されている前記位相差と、変更後のプリントモードについて前記記憶手段に記憶されている前記位相差との差分に応じて前記複数の駆動手段のそれぞれの駆動信号の位相を制御する位相制御手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記位相差決定手段は、
    前記複数の走査手段について算出された複数の位相差を2つずつ組み合わせ、組み合わせられた位相差間の差分のうちの最大値を決定する最大値決定手段と、
    前記最大値から、前記複数の位相差の中心値を決定する中心値決定手段と、
    前記中心値に基づいて、前記複数の位相差を正規化する正規化手段と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記走査手段は前記光ビームを偏向する複数の鏡面を有し、
    前記記憶手段に記憶されている位相差は、前記走査手段の鏡面数によって−180°ないし+180°を除算することで得られた範囲内の値をとり、
    前記位相制御手段は、
    前記駆動信号の位相の調整単位にしたがって前記差分を変換する変換手段
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記記憶手段に記憶されている位相差は、時間を単位とした値であり、
    前記位相制御手段は、
    前記記憶手段から読み出した位相差を、前記走査手段の走査周期を用いて角度に変換する変換手段と、
    前記角度に変換された位相差について中心値を決定する中心値決定手段と、
    前記中心値に基づいて、前記角度に変換された位相差を正規化する正規化手段と、
    前記変更前のプリントモードについての前記位相差と前記変更後のプリントモードについての前記位相差との差分を算出する差分演算手段と、
    前記駆動信号の位相の調整単位にしたがって前記差分を変換する変換手段と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. それぞれ異なる位相差を付与された複数の駆動信号を生成する駆動信号生成手段をさらに備え、
    前記位相制御手段は、
    前記複数の駆動信号のうち前記差分に対応した駆動信号を選択して出力する選択手段
    を備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の画像形成装置
  6. 前記複数のプリントモードは、
    前記走査手段の走査周期と、
    前記像担持体の駆動速度と、
    前記中間転写手段の駆動速度と、
    前記画像形成装置によって形成される画像の解像度と
    のうち1つ以上が異なっていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 光ビームを偏向走査する複数の走査手段と、入力された駆動信号にしたがって前記複数の走査手段を駆動する複数の駆動手段と、前記複数の走査手段によって偏向走査された光ビームにより形成された潜像を担持する複数の像担持体と、前記複数の像担持体にそれぞれ形成された前記潜像を現像してトナー像を形成する複数の現像手段と、前記複数の像担持体から前記トナー像を一次転写される中間転写手段と、複数のプリントモードとを備えた画像形成装置の制御方法であって、
    前記中間転写手段に一次転写されたトナー像を検出することで、前記複数の走査手段のそれぞれの色ずれ量をプリントモードごとに算出するステップと、
    前記プリントモードごとに、前記複数の駆動手段からそれぞれ出力される駆動信号間の位相差を前記色ずれ量に基づいて決定するステップと、
    前記プリントモードごとに、前記複数の走査手段のそれぞれの位相差を記憶手段に記憶するステップと、
    前記プリントモードが変更されると、変更前のプリントモードについて前記記憶手段に記憶されている前記位相差と、変更後のプリントモードについて前記記憶手段に記憶されている前記位相差との差分に応じて前記複数の駆動手段のそれぞれの駆動信号の位相を制御するステップと
    を備えることを特徴とする制御方法。
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