JP7235015B2 - 自動操舵システム - Google Patents

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Description

本発明は、車両の自動操舵制御を行う自動操舵システムに関する。
特開2016-084092号公報は、操舵支援制御の最中のフェールセーフ制御が行われるシステムを開示する。操舵支援制御は、目標走行ラインに沿って車両が走行するようにドライバの操舵を支援する制御である。従来システムでは、フェールセーフ制御が、ヨー運動制御系の異常が予測される場合に行われる。フェールセーフ制御では、ドライバの反応の遅れを考慮して目標走行ラインが補正される。フェールセーフ制御では、また、補正後の目標走行ラインに沿って車両が走行するように目標操舵角が計算される。
特開2016-084092号公報 特開平11-180328号公報
自動操舵制御が行われる場合を考える。自動操舵制御では、目標走行ラインに沿って車両が走行するように操舵角が制御される。自動操舵制御は、従来システムにおいても実行が可能である。ただし、従来システムのフェールセーフ制御は、センサに異常が発生して異常値が出力される場合を想定していない。そのため、自動操舵制御の最中に異常値が出力された場合には目標操舵角が正しく計算されず、車両が目標走行ラインから逸脱する可能性がある。
特に、車両の横方向(車幅方向)の加速度である「横加速度」を検出する加速度センサから異常値が出力された場合は、逸脱の問題が顕著となる可能性がある。故に、加速度センサに異常が発生した場合における目標走行ラインへの追従性を担保するための開発が求められる。
本発明の1つの目的は、自動操舵制御の最中に加速度センサに異常が発生した場合であっても、目標走行ラインへの追従性を担保することが可能な技術を提供することにある。
第1の観点は、車両の自動操舵制御を行う自動操舵システムである。
前記自動操舵システムは、検出装置と、制御装置と、を備える。
前記検出装置は、前記車両の運転環境情報を検出する。
前記制御装置は、前記運転環境情報に基づいて、前記自動操舵制御における目標操舵角を計算する目標操舵角計算処理を行う。
前記検出装置は、加速度センサと、車速センサと、ヨーレートセンサと、を含む。
前記加速度センサは、前記車両の横加速度を検出する。
前記車速センサは、前記車両の走行速度を検出する。
前記ヨーレートセンサは、前記車両のヨーレートを検出する。
前記制御装置は、更に、前記横加速度の学習値を計算する。前記学習値は、前記横加速度の検出値と、前記走行速度および前記ヨーレートを用いて計算される前記横加速度の推定値と、の誤差に基づいて計算される。
前記制御装置は、前記目標操舵角計算処理において、前記加速度センサが正常であるか否かを判定する。
前記加速度センサが正常であると判定された場合、前記制御装置は、前記検出値を用いて前記目標操舵角を計算する。
前記加速度センサが正常でないと判定された場合、前記制御装置は、前記目標操舵角の計算に使用する前記横加速度を、前記検出値から前記横加速度の予備値に切り替える。前記予備値は、前記推定値と、前記加速度センサが正常でないと判定されるタイミングよりも前に計算された前記学習値と、を用いて計算される。
第2の観点は、第1の観点において更に次の特徴を有する。
前記制御装置は、前記目標操舵角計算処理において、路面の傾斜角に応じて設定される傾斜角フィードフォワード制御項を用いて前記目標操舵角を計算する。
前記加速度センサが正常であると判定された場合、前記傾斜角フィードフォワード制御項は、前記検出値を用いて計算される。
前記加速度センサが正常でないと判定された場合、前記傾斜角フィードフォワード制御項は、前記タイミングから起算される所定の移行期間の経過後においては前記予備値を用いて計算される。
前記移行期間の最中、前記傾斜角フィードフォワード制御項は、前記検出値から前記予備値に徐々に近づく中間値を用いて計算される。前記移行期間は、前記タイミングの直前の前記検出値を用いて計算された前記傾斜角フィードフォワード制御項の絶対値が小さくなるほど長い期間に設定される。
第3の観点は、第1または2の観点において更に次の特徴を有する。
前記制御装置は、前記目標操舵角計算処理において、
路面の傾斜角に応じて設定される傾斜角フィードフォワード制御項を計算し、
前記運転環境情報に基づいて、前記車両の目標走行ラインに対する逸脱量を低減するための制御項を示すライン追従制御項を計算する。前記ライン追従制御項は、前記逸脱量を時間で積分した積分制御項を含む。
前記制御装置は、前記目標操舵角計算処理において、
前記加速度センサが正常でないと判定された場合、前記車速センサおよび前記ヨーレートセンサが正常であるか否かを判定する。
前記車速センサおよび前記ヨーレートセンサが正常であると判定された場合、前記制御装置は、前記ライン追従制御項および前記傾斜角フィードフォワード制御項を用いて前記目標操舵角を計算する。
前記車速センサまたは前記ヨーレートセンサが正常でないと判定された場合、前記制御装置は、前記傾斜角フィードフォワード制御項を用いずに前記積分制御項を用いて前記目標操舵角を計算する。
前記傾斜角フィードフォワード制御項を用いない場合は、それを用いる場合に比べて、前記積分制御項の制御ゲインが大きくされる。
第1の観点によれば、加速度センサが正常であると判定された場合、横加速度センサによる横加速度の検出値を用いて目標操舵角が計算される。加速度センサが正常でないと判定された場合、横加速度の予備値を用いて目標操舵角が計算される。この予備値は、横加速度の推定値と、学習値とに基づいて計算され、この学習値は、検出値と推定値の誤差に基づいて計算されたものである。そのため、予備値を用いて計算される目標操舵角は、検出値を用いて計算される目標操舵角に略近い値であることが期待される。
よって、第1の観点によれば、加速度センサが正常でないと判定された場合であっても、この判定以前に行われていた自動操舵制御と略同じ精度を保った自動操舵制御の実行を継続することが可能となる。故に、第1の観点によれば、自動操舵制御の最中に加速度センサに異常が発生した場合であっても、目標走行ラインへの追従性を担保することが可能となる。
第2の観点によれば、加速度センサが正常でないと判定された場合は、当該判定のタイミングから起算される所定の移行期間が設定される。また、この移行期間においては、検出値から予備値に徐々に近づく中間値を用いて目標操舵角が計算される。この移行期間は、上記タイミングの直前の検出値を用いて計算された傾斜角フィードフォワード制御項の絶対値が小さくなるほど長い期間に設定される。
ここで、傾斜角フィードフォワード制御項は、路面の傾斜角に応じて設定されるので、この絶対値が小さいということは、路面が比較的平坦であり、傾斜方向に車両の位置がずれ難くなっていることを意味する。よって、絶対値が小さい場合には、移行期間が比較的長い期間に設定されたとしても目標走行ラインへの追従性が担保されることが期待される。したがって、比較的長い移行期間において中間値を用いて目標操舵角を計算する第2の観点によれば、検出値から予備値への切り替えに伴う目標操舵角の変化速度を緩めることが可能となる。よって、目標操舵角の変化に起因して車両の乗員が違和感を覚えるのを抑えることが可能となる。
第3の観点によれば、加速度センサに加えて、車速センサまたはヨーレートセンサが正常でないと判定された場合には、傾斜角フィードフォワード制御項を用いずに積分制御項を用いて目標操舵角が計算される。また、この場合には、傾斜角フィードフォワード制御項を用いる場合に比べて、積分制御項の制御ゲインが大きくされる。
ここで、積分制御項は、車両の目標走行ラインに対する逸脱量を時間で積分した制御項である。そのため、積分制御項の制御ゲインが大きくされれば、逸脱量が蓄積される速度が上昇するので当該逸脱量が増加したときには積分制御項の影響が大きくなる。よって、第3の観点によれば、傾斜角フィードフォワード制御項を用いないことに起因して目標走行ラインへの追従性が低下するのを補うことが可能となる。
第1実施形態に係る自動操舵システムの構成例を示す図である。 図1に示した制御装置の機能構成例を示すブロック図である。 車線情報の例を説明する図である。 図2に示した自動操舵制御部の制御構成例を示すブロック図である。 図2に示した予備値計算部が行う計算処理の流れを示すフローチャートである。 横加速度と、操舵角と、走行速度との関係の一例を示す図である。 第1実施形態において、制御装置が行う目標操舵角の計算処理の流れを示すフローチャートである。 第1実施形態による効果を説明するタイミングチャートである。 第2実施形態の概要を説明するタイミングチャートである。 第2実施形態において、制御装置が行う目標操舵角の計算処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。また、本発明は下記の実施の形態に限定されるものではなく、様々な態様にて実施することが可能である。
1.第1実施形態
本発明の第1実施形態に係る自動操舵システムについて、図1~7を参照しながら説明する。
1-1.システムの構成例
図1は、第1実施形態に係る自動操舵システムの構成例を示す図である。図1に示す自動操舵システム(以下、単に「システム」とも称す。)100は、車両VHに搭載される。車両VHは、例えば、ディーゼルエンジンやガソリンエンジンなどの内燃機関を動力源とする自動車、電動機を動力源とする電気自動車、内燃機関と電動機を備えるハイブリッド自動車である。電動機は、二次電池、水素燃料電池、金属燃料電池、アルコール燃料電池などの電池により駆動される。
図1に示されるように、システム100は、EPS(Electronic Power Steering)装置10を備えている。図1に示される例では、EPS装置10は、ステアリングホイール12と、左右のタイヤ14,14と、ステアリング機構16と、電動モータ18と、モータドライバ20と、を備えている。
ステアリング機構16は、例えば、ステアリングコラムシャフトと、ギヤ機構と、リンク機構と、を備えている。ステアリングコラムシャフトには、ステアリングホイール12の回転操作が入力される。ギヤ機構は、ステアリングシャフトに入力された回転操作によって生じる操舵力を増大する。リンク機構は、ギヤ機構から伝達される操舵力を左右のタイヤ14,14に伝達する。
電動モータ18は、モータドライバ20からの指令電流を受けてトルクを発生させ、それをステアリング機構16に付与する。図1において、電動モータ18は、発生させたトルクをギヤ機構のラック軸に伝達する。つまり、EPS装置10は、ラックアシスト型のEPS装置として構成されている。ただし、EPS装置10は、発生させたトルクをステアリングコラムシャフトに伝達するコラムアシスト型のEPS装置として構成されてもよい。EPS装置10は、発生させたトルクをギヤ機構のピニオン軸に伝達するピニオンアシスト型のEPS装置として構成されてもよい。
システム100は、また、各種のセンサを備えている。各種のセンサとしては、車両VHの走行状況に関する情報を取得する内界センサが例示される。内界センサとしては、加速度センサ31、車速センサ32およびヨーレートセンサ33が例示される。加速度センサ31は、車両VHの横加速度Gyを検出する。以下、説明の便宜上、横加速度Gyの検出値を“検出値Gy_sen”とも称す。車速センサ(または車輪速センサ)32は、車両VHの走行速度Vを検出する。走行速度Vは、車両VHの縦方向(進行方向)の成分Vxと、横方向の成分Vyとに分解される。ヨーレートセンサ33は、車両VHの旋回時に発生する重心軸回りのヨーレートγを検出する。
各種のセンサとしては、外界センサ34も例示される。外界センサ34は、車両VHの周辺環境に関する情報を取得する。外界センサ34としては、カメラおよびレーダが例示される。カメラは、車両VHの前方の風景を撮影する。レーダは、車両VHの周囲に電磁波を照射し、反射波を検出する。レーダとしては、ミリ波レーダ、マイクロ波レーダおよびレーザレーダが例示される。
各種のセンサとしては、操舵系センサ35も例示される。操舵系センサ35は、ステアリングホイール12の操作状況に関する情報を取得する。操舵系センサ35としては、トルクセンサが例示される。トルクセンサは、例えば、ステアリングコラムシャフト内のトーションバーのねじれ量を計測し、それをトルクに変換する。なお、トルクは、その符号によって左右方向が特定される。トルクセンサは、トルクに加えて操舵角θも計測する。
各種センサにより取得される情報(すなわち、走行状況に関する情報、周辺環境に関する情報および操舵状況に関する情報)は、車両VHの「運転環境情報」と総称される。このような運転環境情報を検出するセンサは、本願における「検出装置」に該当する。
システム100は、また、制御装置40を備えている。制御装置40は、車両VHの内部に構築された通信ネットワークを介して運転環境情報を取得し、自動操舵制御を行う。制御装置40は、典型的には、少なくとも1つのメモリと、少なくとも1つのプロセッサと、を有するマイクロコンピュータである。メモリには、操舵制御に用いられる各種のプログラムやマップが記憶されている。プロセッサがメモリからプログラムを読み出して実行することにより、自動操舵制御に関係する各種の機能が実現される。制御装置40は、複数のマイクロコンピュータから構成されていてもよい。
自動操舵制御において、制御装置40は、モータドライバ20に対して制御量を与える。この制御量は、EPS装置10の制御量(以下、「EPS制御量」とも称す。)である。EPS制御量は、目標操舵角θ*(詳細は後述)により特定される。EPS制御量は、電流またはトルクで表される。制御装置30は、モータドライバ20に与えるEPS制御量を調整することによって、電動モータ18からステアリング機構16に付与されるトルクを制御する。以下、制御装置40の構成例について説明する。
1-2.制御装置の機能構成例
図2は、制御装置40の機能構成例を示すブロック図である。図2に示されるように、制御装置40は、情報取得部41と、自動操舵制御部42と、フェールセーフ制御部43と、予備値計算部44と、を備えている。これらの機能は、制御装置40のプロセッサが、メモリに格納された各種の制御プログラムを実行することにより実現される。
1-2-1.情報取得部
情報取得部41は、運転環境情報に関する信号を各種のセンサから取り込む。情報取得部41は、取り込んだ信号を更に処理する。情報取得部41による信号の処理には、外界センサ34(具体的には、カメラ)からの画像データの解析処理が含まれる。この解析処理では、車両VHの前方の道路に形成された白線が認識される。この解析処理では、また、認識された白線に基づいて、自動操舵制御の実行に必要となる車線情報が生成される。
図3は、車線情報の例を説明する図である。車線情報には、図3に示される左白線LLおよび右白線LRの情報が含まれる。左白線LLおよび右白線LRは、画像データの解析処理により認識される車線区画線である。車線情報には、基準線RLの情報も含まれる。基準線RLは、例えば、左白線LLおよび右白線LRの中央の位置に設定される。別の例では、基準線RLは、左白線LLから所定距離だけ右白線LRに近づけた位置に設定される。車両VHが走行する車線を同一車線に維持するための自動操舵制御が行われる場合、基準線RLは、車両VHの目標走行ラインに設定される。
車線情報には、目標走行ラインの曲率CLの情報も含まれる。曲率CLは、目標走行ラインの曲率半径Rの逆数(つまり、CL=1/R)である。車両VHが走行する車線を同一車線に維持するための自動操舵制御が行われる場合、曲率CLは、基準線RLの曲率半径Rの逆数に等しい。
車線情報には、横偏差Dyおよびヨー角θyの情報も含まれる。横偏差Dyは、車両VHの基準位置RPから、目標走行ラインとしての基準線RLまでの車線幅方向における距離である。つまり、横偏差Dyは、目標走行ラインに対する車両VHの逸脱量である。なお、基準位置RPは、車両VHの任意の位置に設定される。ヨー角θyは、目標走行ラインに対する車両VHの向きのずれ角である。ヨー角θyは、例えば次のように計算される。まず、車両VHの前後方向に延びる仮想線VLを設定する。続いて、仮想線VLと、目標走行ラインとの交点を通る、当該目標走行ラインの接線TLを設定する。仮想線VLと接線TLのなす角がヨー角θyである。
図2に戻り、制御装置40の機能構成例の説明を続ける。情報取得部41は、運転環境情報および車線情報を自動操舵制御部42に送る。
1-2-2.自動操舵制御部
自動操舵制御部42は、運転環境情報および車線情報に基づいて、自動操舵制御を行う。図4は、自動操舵制御部42の制御構成例を示すブロック図である。図4に示されるように、自動操舵制御部42は、FF(Feedforward)制御部42aと、FB(Feedback)制御部42bと、横偏差積分制御部42cと、加算部42d~fと、ゲイン乗算部42gおよびhと、スラントFF制御部42iと、直進積分制御部42jと、を備えている。
FF制御部42aは、曲率CLに応じて設定される目標横加速度Ay*のFF制御項Ay1を、次式(1)を用いて計算する。
Ay1=CL×V×K1 ・・・(1)
式(1)において、Vは走行速度であり、K1はFF制御ゲインである。
FB制御部42bは、横偏差Dyに応じて設定される目標横加速度Ay*のFB制御項Ay2を、次式(2)を用いて計算する。FB制御部42bは、また、走行速度Vの横方向の成分Vyに応じて設定される目標横加速度Ay*のFB制御項Ay3を、次式(3)を用いて計算する。
Ay2=Dy×K2 ・・・(2)
Ay3=Vy×K3 ・・・(3)
式(2)において、K2は横偏差FB制御ゲインである。式(3)において、K3は横速度FB制御ゲインである。
横偏差積分制御部42cは、横偏差Dyを時間で積分した目標横加速度Ay*の積分制御項Ay4を、次式(4)を用いて計算する。
Ay4=Ay4(n-1)+Dy×t×K4 ・・・(4)
式(4)において、Ay4(n-1)は、Ay4の計算の直前の計算周期において計算された積分制御項であり、tは計算周期であり、K4は横偏差積分制御ゲインを表す。横偏差積分制御ゲインK4は、単位時間あたり(1計算周期あたり)に積分制御項Ay4を変化させることのできる度合を設定する定数として機能する。積分制御項Ay4は、横偏差Dyを横偏差積分制御ゲインK4に比例させて積分した値である。従って、横偏差積分制御ゲインK4が大きいほど、横偏差Dyが蓄積される速度が上昇する。
加算部42dは、次式(5)を用いて目標横加速度Ay*を計算する。
Ay*=Ay1+Ay2+Ay3+Ay4 ・・・(5)
つまり、目標横加速度Ay*は、FF制御項Ay1、FB制御項Ay2~Ay3および積分制御項Ay4の合算により計算される。
ここで、FF制御項Ay1、FB制御項Ay2~Ay3および積分制御項Ay4は、目標走行ラインに対する車両VHの逸脱量を低減するための制御項であり、本願における「ライン追従制御項」に該当する。
ゲイン乗算部42gは、次式(6)を用いて基本目標タイヤ切れ角δ0を計算する。
δ0=Ay*×K5 ・・・(6)
式(6)において、K5は、目標横加速度Ay*を基本目標タイヤ切れ角δ0に変換するためのゲインである。
スラントFF制御部42iは、車両VHが走行する路面の傾斜角(スラント角)θsと走行速度Vに応じて設定されるスラントFF制御項δ1を、次式(7)を用いて計算する。
δ1=-θs×Kh×K6×L×g ・・・(7)
式(7)において、Khはスタビリティファクタであり、K6は走行速度Vに応じて設定されるゲインであり、Lはホイールベースであり、gは重力加速度である。
ここで、傾斜角θsは、運転環境情報に含まれる横加速度Gyおよびヨーレートγを、次式(8)に代入することにより計算される。
θs=(γV-Gy)/g ・・・(8)
加算部42eは、次式(9)を用いて目標タイヤ切れ角δ*を計算する。
δ*=δ0+δ1 ・・・(9)
つまり、目標タイヤ切れ角δ*は、基本目標タイヤ切れ角δ0とスラントFF制御項δ1の合算により計算される。
ゲイン乗算部42hは、次式(10)を用いて基本目標操舵角θ0を計算する。
θ0=δy*×K7 ・・・(10)
式(10)において、K7は、目標タイヤ切れ角δ*を基本目標操舵角θ0に変換するためのゲインである。
直進積分制御部42jは、ヨー角θyを時間で積分した目標操舵角θ*の直進積分制御項θ1を、次式(11)を用いて計算する。
θ1=θ1(n-1)+θy×t×K8 ・・・(11)
式(11)において、θ1(n-1)は、θ1の計算の直前の計算周期において計算された直進積分制御項であり、tは計算周期であり、K8は直進積分制御ゲインを表す。直進積分制御ゲインK8は、単位時間あたり(1計算周期あたり)に直進積分制御項θ1を変化させることのできる度合を設定する定数として機能する。直進積分制御項θ1は、ヨー角θyを直進積分制御ゲインK8に比例させて積分した値である。従って、直進積分制御ゲインK8が大きいほど、ヨー角θyが蓄積される速度が上昇する。
加算部42fは、次式(12)を用いて目標操舵角θ*を計算する。
θ*=θ0+θ1 ・・・(12)
つまり、目標操舵角θ*は、基本目標操舵角θ0と直進積分制御項θ1の合算により計算される。
1-2-3.フェールセーフ制御部
図2に戻り、制御装置40の機能構成例の説明を続ける。フェールセーフ制御部43は、加速度センサ31に異常が発生した場合に、自動操舵制御のフェールセーフ制御を実行する。加速度センサ31に異常が発生したか否かは、加速度センサ31からの異常信号の入力に基づいて判定される。加速度センサ31が1基のみ搭載されている場合は、この判定手法が有効である。
加速度センサ31が2基以上搭載されている場合、加速度センサ31の各信号を比較することにより異常の発生を判定することができる。ここでは、加速度センサ31Aおよび31Bが搭載されている場合を考える。加速度センサ31Aの検出値Gy_senと、加速度センサ31Bのそれとの差が閾値以上である場合、これらのセンサの一方で異常が発生していると判定される。
異常信号の入力がない場合において、検出値Gy_senの差が閾値以上であるときは、加速度センサ31Aと31Bのどちらにおいて異常が発生しているのかを特定することが困難である。よって、この場合は、加速度センサ31に異常が発生したと判定するのが自動操舵制御の実行による走行安全性を確保する観点から有効である。
加速度センサ31に異常が発生したと判定された場合、制御装置40は、検出値Gy_senの使用を中止する。加速度センサ31が2基以上搭載されている場合、全ての検出値Gy_senの使用が中止される。そうすると、検出値Gy_senを使用する各種の処理の実行も中止される。具体的には、自動操舵制御部42による目標操舵角θ*の計算処理の実行が中止される。
ただし、目標操舵角θ*の計算処理の実行は、フェールセーフ制御の実行が開始されることで継続される。フェールセーフ制御の実行が開始されると、自動操舵制御部42がそれまで実行していた目標操舵角θ*の計算処理と基本的に同じ処理が、フェールセーフ制御部43におい実行される。フェールセーフ制御を実行するための制御構成例は、図3に示した例と基本的に同じである。ただし、フェールセーフ制御が実行されると、目標操舵角θ*の計算処理において、横加速度Gyの予備値Gy_bacが使用される。より具体的に述べると、スラントFF制御項δ1の計算が、検出値Gy_senではなく予備値Gy_bacを使用して行われる。この予備値Gy_bacは、予備値計算部44において計算される。
1-2-4.予備値計算部
予備値計算部44は、横加速度Gyの推定値Gy_estと、学習値KGyと、を用いて予備値Gy_bacを計算する。図5は、予備値計算部44(制御装置40のプロセッサ)が行う計算処理の流れを示すフローチャートである。なお、図5に示される処理ルーチンは、所定の制御周期ごとに繰り返し実行される。
図5に示されるルーチンでは、まず、推定値Gy_estが計算される(ステップS11)。推定値Gy_estは、例えば、図6に示される特性に対応する制御マップに基づいて計算される。図6に示される例では、横加速度Gyと、操舵角θと、走行速度Vとの関係が示される。推定値Gy_estは、操舵角θおよび走行速度Vに基づいた制御マップの参照により計算される。
ステップS11に続いて、加速度センサ31が正常であるか否かが判定される(ステップS12)。この判定手法としては、フェールセーフ制御部43の説明において述べたいくつかの例が挙げられる。
ステップS12の判定結果が肯定的なものである場合、学習値KGyが計算される(ステップS13)。学習値KGyは、検出値Gy_senと、ステップS11において計算された推定値Gy_estとの誤差ERRに基づいて計算される。学習値KGyは、誤差ERRを小さくするような値が設定される。学習値KGyは、現在から遡った所定時間内の誤差ERRの逆数の平均値でもよい。学習値KGyの計算の際に、誤差ERRの取得タイミングに応じた重み付けが行われてもよい。例えば、直近のデータを重視するのであれば、現在に近いデータに対して大きな重み係数が乗算される。加速度センサ31の経時劣化を考慮するのであれば、過去のデータに対して大きな重み係数が乗算される。
ステップS13に続いて、予備値Gy_bacが計算される(ステップS14)。予備値Gy_bacは、ステップS11において計算された推定値Gy_estと、ステップS13において計算された学習値KGyと、を用いて計算される(Gy_bac=Gy_est×KGy)。
ステップS14同様、ステップS12の判定結果が否定的なものである場合も、予備値Gy_bacが計算される(ステップS15)。ただし、ステップS14の処理が行われる場合と異なり、ステップS15の処理が行われる場合は、加速度センサ31が正常でない。そのため、検出値Gy_senの信頼性が低くなっており、学習値KGyのそれも低いことが予想される。そのため、ステップS15の予備値Gy_bacの計算においては、ステップS12の処理が行われる以前に計算された学習値KGy_pが用いられる。この学習値KGy_pとしては、ステップS12の処理が行われる直前に計算された学習値KGyが例示される。
1-3.目標操舵角計算処理
図7は、制御装置40(プロセッサ)が行う目標操舵角θ*の計算処理の流れを示すフローチャートである。なお、目標操舵角θ*の一連の計算処理において横加速度Gyが使用されるのは、スラントFF制御項δ1の計算のみである。そのため、図7に示される例では、スラントFF制御項δ1の計算に着目した処理の流れが説明される。また、図7に示される処理ルーチンは、所定の制御周期ごとに繰り返し実行される。
図7に示されるルーチンでは、まず、加速度センサ31が正常であるか否かが判定される(ステップS21)。ステップS21の処理の内容は、図5のステップS12のそれと同じである。
ステップS21の判定結果が肯定的なものである場合、検出値Gy_senを用いてスラントFF制御項δ1が計算される(ステップS22)。判定結果が肯定的なものであるということは、加速度センサ31は正常であると判定されていることを意味する。ステップS22の処理は、自動操舵制御部42による処理として行われる。
ステップS21の判定結果が否定的なものである場合、車速センサ32またはヨーレートセンサ33が正常であるか否かが判定される(ステップS23)。ステップS23の判定は、車速センサ32またはヨーレートセンサ33からの異常信号の入力に基づいて判定される。2基以上の車速センサ32(またはヨーレートセンサ33)が車両10に搭載されている場合、加速度センサ31の判定手法を適宜援用して、ステップS23の処理を行ってもよい。
ステップS23の判定結果が肯定的なものである場合、予備値Gy_bacを用いてスラントFF制御項δ1が計算される(ステップS24)。判定結果が肯定的なものであるということは、車速センサ32およびヨーレートセンサ33が正常であると判定されていることを意味する。故に、推定値Gy_estおよび予備値Gy_bacの信頼性は保たれている。ステップS24の処理は、フェールセーフ制御部43による処理として行われる。
ステップS23の判定結果が否定的なものである場合、スラントFF制御項δ1の計算が中止される(ステップS25)。判定結果が否定的なものであるということは、車速センサ32またはヨーレートセンサ33が正常でないと判定されていることを意味する。そうすると、走行速度Vおよびヨーレートγを用いて計算される推定値Gy_estの信頼性が低下していることが予想される。以上の理由から、目標走行ラインに対する逸脱量が大きくなるのを抑えるために、スラントFF制御項δ1の計算が中止される。
スラントFF制御項δ1の計算が中止された場合、スラントFF制御項δ1を除外して目標操舵角θ*の計算が行われる。つまり、上式(9)の目標タイヤ切れ角δ*の計算が、基本目標タイヤ切れ角δ0のみを用いて行われる。ただしこの場合は、目標操舵角θ*の計算にスラントFF制御項δ1が考慮されなくなるので、目標走行ラインに対する逸脱量が大きくなる可能性がある。
そこで、この場合は、横偏差積分制御ゲインK4を大きくする。既に述べたように、横偏差積分制御ゲインK4を大きくすれば、横偏差Dyが蓄積される速度が上昇する。したがって、スラントFF制御項δ1の計算が中止された場合にこのようなゲイン調整が行われれば、スラントFF制御項δ1の除外による目標走行ラインへの追従性の低下を抑えることが可能となる。なお、横偏差積分制御ゲインK4の調整は、フェールセーフ制御部43による処理として行われる。
ステップS23の判定結果が否定的なものとなった理由が車速センサ32での異常の発生に起因する場合は、ステップS25の処理においてFB制御項Ay3の計算も中止される。この理由は、FB制御項Ay3の計算に走行速度Vが用いられるからである(上式(3)参照)。FB制御項Ay3の計算が中止されれば、目標走行ラインへの追従性の低下を抑えることが可能となる。
1-4.効果
以上説明した第1実施形態によれば、加速度センサ31に異常が発生した場合に検出値Gy_senの使用が中止され、その代わりに予備値Gy_bacが使用される。そのため、加速度センサ31に異常が発生した後も目標操舵角θ*の計算を続けて自動操舵制御の実行を継続することが可能となる。
特に、第1実施形態によれば、学習値KGyが計算されるので次の効果が期待される。図8は、学習値KGyの計算による効果を説明するタイミングチャートである。図8の上段には3種類の横加速度Gy(すなわち、検出値Gy_sen、推定値Gy_estおよび予備値Gy_bac)の推移が示されている。この推移から分かるように、タイミングT1の前後で検出値Gy_senが大きく変化している。この検出値Gy_senの変化は、タイミングT1において加速度センサ31に異常が発生したことを意味している。
図8の中段には、目標操舵角θ*の計算に使用される横加速度Gyが実線で示されている。この中段の実線と、上段の3種類の横加速度Gyとを比較すると分かるように、タイミングT1以前においては目標操舵角θ*の計算に検出値Gy_senが使用されている。一方、タイミングT1以降においては、目標操舵角θ*の計算に予備値Gy_bacが使用されている。この理由は、タイミングT1以降はフェールセーフ制御が実行されているためである。なお、タイミングT1の直後の僅かな期間に予備値Gy_bacが僅かに変化しているのは、フェールセーフ制御の実行が開始されるまでは検出値Gy_senを用いて予備値Gy_bacおよび目標操舵角θ*が計算されるためである。
図8の下段には、タイミングT1以降に予備値Gy_bacを使用した場合の目標操舵角θ*の推移が実線(EM)で示されている。また、この比較として、タイミングT1以降に推定値Gy_estを使用した場合の目標操舵角θ*の推移が、破線(RE)で示されている。実線(EM)と破線(RE)を比較すると分かるように、予備値Gy_bacを使用した場合は、推定値Gy_estを使用した場合に比べ、タイミングT1の直後における目標操舵角θ*の変化の幅が小さくなる。この理由は、前者の場合には、加速度センサ31が正常である間に学習値KGyが計算されており、タイミングT1以降に計算された推定値Gy_estは、この学習値KGy(すなわち、学習値KGy_p))により修正され続けるためである。
このように、第1実施形態によれば、フェールセーフ制御の実行の開始に伴う操舵トルクの変動の幅を極力小さくして、車両VHの乗員が違和感を覚えるのを抑えることが可能となる。
また、第1実施形態によれば、加速度センサ31に異常が発生し、かつ、車速センサ32またはヨーレートセンサ33に異常が発生した場合には、目標操舵角θ*の計算からスラントFF制御項δ1を除外して当該計算を継続することが可能となる。したがって、このような場合においても自動操舵制御の実行を継続することが可能となる。また、この場合には、横偏差積分制御ゲインK4が大きくされることから、スラントFF制御項δ1の除外による目標走行ラインへの追従性の低下を補うことが可能となる。
2.第2実施形態
本発明の第2実施形態に係る自動操舵システムについて、図9および10を参照しながら説明する。なお、上記第1実施形態の説明と重複する説明については適宜省略される。
2-1.概要
上記第1実施形態では、加速度センサ31に異常が発生した場合、フェールセーフ制御の実行の開始に伴い、目標操舵角θ*の計算に使用される横加速度Gyが、検出値Gy_senから予備値Gy_bacに成り行きで変更された。しかしながら、図8の下段で説明したように、タイミングT1以降、かつ、フェールセーフ制御の実行が開始されるまでの期間(以下、「移行期間」とも称す。)PTでは、検出値Gy_senを用いて予備値Gy_bacおよび目標操舵角θ*が計算される。そのため、この移行期間PTに目標操舵角θ*が変化してしまうのは避けられない。
ただし、タイミングT1またはその直前のスラントFF制御項δ1_T1によっては、移行期間PTにおける目標操舵角θ*の変化が許容される場合も想定される。そこで、第2実施形態では、スラントFF制御項δ1_T1の絶対値|δ1_T1|に応じて移行期間PTが延長される。図9は、移行期間PTの延長例を説明する図である。図9には、目標操舵角θ*の計算(すなわち、スラントFF制御項δ1の計算)に使用される横加速度Gyが示されている。この図9に示す検出値Gy_senと予備値Gy_bac_em1の組み合わせが、図8の中段に実線で示した横加速度Gyに相当する。
図9に示すタイミングT1からT2までの移行期間PT_em1は、第1実施形態の移行期間PTに相当する。第2実施形態では、タイミングT2からT3までの移行期間PT_em2が、絶対値|δ1_T1|に応じて設定される。ここで、絶対値|δ1_T1|が大きいということは、路面の傾斜方向に車両VHの位置がずれ易くなっていることを意味する。そこで、移行期間PT_em2は、絶対値|δ1_T1|が小さくなるほど長い期間に設定される。
移行期間PT_em2においては、目標操舵角θ*の計算が横加速度Gyの中間値Dy_midを用いて行われる。中間値Dy_midは、検出値Dy_senと予備値Dy_bacの間の値である。中間値Dy_midは、タイミングT2においては検出値Dy_senと等しく、タイミングT2からT3に向かうほど予備値Dy_bacに近づくように設定される。このような中間値Dy_midの設定が行われることで、移行期間PT_em2における目標操舵角θ*の変化速度が緩められる。
なお、移行期間PT_em2の設定処理は、図2に示したフェールセーフ制御部43の一機能により実現される。中間値Dy_midの設定処理は、図2に示した予備値計算部44の一機能により実現される。
2-2.目標操舵角計算処理
図10は、制御装置40(プロセッサ)が行う目標操舵角θ*の計算処理の流れを示すフローチャートである。なお、図7の説明で述べた理由と同様の理由により、図10に示される例では、スラントFF制御項δ1の計算に着目した処理の流れが説明される。また、図10に示される処理ルーチンは、所定の制御周期ごとに繰り返し実行される。
図10に示されるルーチンでは、ステップS23の判定結果が肯定的なものである場合、ステップS31~S33の処理が行われる。その他の処理については図8で説明した処理と同じである。以下、ステップS31~S33の処理について説明する。
ステップS31では、移行期間PT_em2が計算される。移行期間PT_em2は、ステップS21の処理タイミングまたはその直前に計算されたスラントFF制御項δ1の絶対値(つまり、絶対値|δ1_T1|)に基づいて計算される。具体的には、絶対値|δ1_T1|が小さくなるほど、移行期間PT_em2が長い期間に設定される。
ステップS32では、中間値Gy_midを用いてスラントFF制御項δ1が計算される。中間値Gy_midは、例えば、次式(13)を用いて計算される。
Gy_mid=Gy_sen_T1×Gy_bac(t)×C(t) ・・・(13)
式(13)において、Gy_sen_T1は、ステップS21の処理タイミングまたはその直前の検出値Gy_senである。Gy_bac(t)は、移行期間PT_em2において時々刻々と計算される予備値Gy_bacである。C(t)は、経過時間tに応じて減少する係数である。
ステップS33では、移行期間PT_em2が経過したか否かが判定される。ステップS33の判定結果が否定的なものである場合、ステップS32の処理が再度行われる。つまり、ステップS32およびS33の処理は、ステップS33において肯定的な判定結果が得られるまで繰り返し行われる。肯定的な判定結果が得られた場合、ステップS24の処理が行われる。
2-3.効果
以上説明した第2実施形態によれば、絶対値|δ1_T1|に応じて移行期間PT_em2が設定される。移行期間PT_em2は、絶対値|δ1_T1|が小さくなるほど長い期間に設定される。また、移行期間PT_em2では、目標操舵角θ*の計算が中間値Dy_midを用いて行われる。そのため、移行期間PT_em2における目標操舵角θ*の変化速度が緩めることが可能となる。変化速度を緩めれば、移行期間PT_em2において車両VHの乗員が違和感を覚えるのを抑えることが可能となる。
31 加速度センサ
32 車速センサ
33 ヨーレートセンサ
34 外界センサ
35 操舵系センサ
40 制御装置
42 自動操舵制御部
42a FF制御部
42b FB制御部
42c 横偏差積分制御部
42d~42f 加算部
42g,42h ゲイン乗算部
42i スラントFF制御部
42j 直進積分制御部
43 フェールセーフ制御部
44 予備値計算部
100 操舵制御システム
Ay1 FF制御項
Ay2,Ay3 FB制御項
Ay4 積分制御項
Gy 横加速度
Gy_bac 予備値
Gy_est 推定値
Gy_mid 中間値
Gy_sen 検出値
KGy 学習値
PT,PT_em1,PT_em2 移行期間
δ1 スラントFF制御項
θs 傾斜角(スラント角)
θ* 目標操舵角

Claims (3)

  1. 車両の自動操舵制御を行う自動操舵システムであって、
    前記車両の運転環境情報を検出する検出装置と、
    前記運転環境情報に基づいて、前記自動操舵制御における目標操舵角を計算する目標操舵角計算処理を行う制御装置と、
    を備え、
    前記検出装置は、
    前記車両の横加速度を検出する加速度センサと、
    前記車両の走行速度を検出する車速センサと、
    前記車両のヨーレートを検出するヨーレートセンサと、
    を含み、
    前記制御装置は、更に、前記横加速度の学習値を計算し、
    前記学習値が、前記横加速度の検出値と、前記走行速度および前記ヨーレートを用いて計算される前記横加速度の推定値と、の誤差に基づいて計算され、
    前記制御装置は、前記目標操舵角計算処理において、前記加速度センサが正常であるか否かを判定し、
    前記加速度センサが正常であると判定された場合、前記検出値を用いて前記目標操舵角を計算し、
    前記加速度センサが正常でないと判定された場合、前記目標操舵角の計算に使用する前記横加速度を、前記検出値から前記横加速度の予備値に切り替え、
    前記予備値が、前記推定値と、前記加速度センサが正常でないと判定されるタイミングよりも前に計算された前記学習値と、を用いて計算される
    ことを特徴とする自動操舵システム。
  2. 請求項1に記載の自動操舵システムであって、
    前記制御装置は、前記目標操舵角計算処理において、路面の傾斜角に応じて設定される傾斜角フィードフォワード制御項を用いて前記目標操舵角を計算し、
    前記傾斜角フィードフォワード制御項は、
    前記加速度センサが正常であると判定された場合、前記検出値を用いて計算され、
    前記加速度センサが正常でないと判定された場合、前記タイミングから起算される所定の移行期間の経過後においては前記予備値を用いて計算され、
    前記移行期間の最中、前記検出値から前記予備値に徐々に近づく中間値を用いて計算され、
    前記移行期間が、前記タイミングの直前の前記検出値を用いて計算された前記傾斜角フィードフォワード制御項の絶対値が小さくなるほど長い期間に設定される
    ことを特徴とする自動操舵システム。
  3. 請求項1または2に記載の自動操舵システムであって、
    前記制御装置は、前記目標操舵角計算処理において、
    路面の傾斜角に応じて設定される傾斜角フィードフォワード制御項を計算し、
    前記運転環境情報に基づいて、前記車両の目標走行ラインに対する逸脱量を低減するための制御項を示すライン追従制御項を計算し、
    前記ライン追従制御項は、前記逸脱量を時間で積分した積分制御項を含み、
    前記加速度センサが正常でないと判定された場合、前記車速センサおよび前記ヨーレートセンサが正常であるか否かを判定し、
    前記車速センサおよび前記ヨーレートセンサが正常であると判定された場合、前記ライン追従制御項および前記傾斜角フィードフォワード制御項を用いて前記目標操舵角を計算し、
    前記車速センサまたは前記ヨーレートセンサが正常でないと判定された場合、前記傾斜角フィードフォワード制御項を用いずに前記積分制御項を用いて前記目標操舵角を計算し、
    前記傾斜角フィードフォワード制御項を用いない場合は、それを用いる場合に比べて、前記積分制御項の制御ゲインが大きくされる
    ことを特徴とする自動操舵システム。
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