JP7065124B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置の製造に関する。
半導体装置の製造において、製造工程の管理技術は製品歩留まり向上やスループット向上のために重要である。工程管理のための検査装置には、プローブと呼ばれる探針を試料に直接接触させ、電気特性評価を行う装置がある。
特許文献1には、半導体ウェハのスクライブ領域に多数配置された評価用の試料(Test Element Group;以下、TEGと称する)を測定することにより、半導体装置の歩留まりを向上することのできる技術が開示されている。特許文献2には、試料室に接続され、試料を一時貯留する試料交換室と、試料交換室と試料室の間で試料を搬送させる搬送手段とを備え、プローブ粗寄せ画像取得装置を電子光学系装置に並列して設けてあり、試料ステージおよびプローブユニットをプローブ粗寄せ画像取得装置の垂直方向の位置と電子光学系装置の垂直方向の位置との間を水平方向に移動させる技術が開示されている。特許文献3には、荷電粒子線を試料ウェハに照射する荷電粒子光学系装置と、試料室内を自在に移動する試料ステージと、プローブ針が設けられたプローバを搭載して、試料室内を自在に移動するプローバステージと、プローバの位置を粗寄せするときに試料ウェハの光学画像を取得する粗寄せ画像取得ユニットと、荷電粒子線を走査させながら照射したときに試料ウェハから放出される二次荷電粒子の検出信号に基づき荷電粒子画像を取得する荷電粒子画像取得ユニットと、プローブ針から得られる電流または電圧を検出する電流電圧検出ユニットと、制御コンピュータと、を含んで構成される半導体検査装置が開示されている。
特開2002-217258号公報 特開2005-189239号公報 特開2013-187510号公報
半導体デバイスの微細化に伴い、ウェハ上のスクライブ領域も減少傾向にある。このため、スクライブ領域に配置されるTEGも小さくする必要があり、探針接触用の電極パッドを効率的に配置する必要がある。従って、電極パッドの効率的なレイアウトとプローブを対応させる必要がある。特許文献1~3に開示の技術では、各々のプローブが独立して搭載されており、各プローブを電極パッドに接触させるための制御に時間を要する。
本発明の目的は、電気特性評価を容易にするためのTEGの電極パッドのレイアウトと、プローブとを対応させる技術を提供することにある。
本発明の半導体装置の製造方法では、扇状に配列された複数のプローブ、またはMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術で製造されたプローブに対応するTEGの電極パッドのレイアウトとすることで、上述の課題を解決する。
本発明によれば、電気特性評価を容易にするためのTEGの電極パッドのレイアウトと、プローブとを対応させることができる。ひいては、半導体装置の製造の前工程における生産性を向上させることができる。
本発明の実施例である電気特性評価装置の概略図である。 本発明の実施例であるプローブモジュールの概略図である。 試料の例である半導体ウェハの概略図である。 スクライブ領域上のFETTEGの電極パッドの配置の例を示す図である。 スクライブ領域上の微小FETTEGの電極パッドの配置の例を示す図である。 プローブモジュールの配置の一例を示す図である。 スクライブ領域上のFETTEGの電極パッド配置の例を示す図である。 スクライブ領域上のFETTEGの電極パッド配置の変形例を示す図である。 スクライブ領域上のFETTEGの電極パッド配置の変形例を示す図である。 本発明の実施例であるMEMSプローブを搭載したプローブモジュールの概略を示す斜視図である。 本発明の実施例であるMEMSプローブを搭載したプローブモジュールの概略を示す平面図である。 本発明の実施例であるプローブカートリッジの試料と面する側とは反対側の斜視図である。 本発明の実施例であるプローブカートリッジの試料と面する側の斜視図である。 本発明の実施例であるプローブカートリッジの試料と面する側の斜視図である。 本発明の実施例であるMEMSプローブの全体斜視図である。 本発明の実施例であるMEMSプローブのカンチレバーの斜視図である。 本発明の実施例であるMEMSプローブの平面図である。 本発明の実施例であるMEMSプローブの断面図である。 本発明の実施例であるMEMSプローブの製造フロー図である。 本発明の実施例であるMEMSプローブの製造工程を説明する図である。 本発明の実施例であるMEMSプローブの製造工程を説明する図である。 本発明の実施例であるMEMSプローブの製造工程を説明する図である。 本発明の実施例であるMEMSプローブの製造工程を説明する図である。 本発明の実施例であるMEMSプローブの製造工程を説明する図である。 本発明の実施例であるMEMSプローブの製造工程を説明する図である。 本発明の実施例であるMEMSプローブの製造工程を説明する図である。 本発明の実施例であるMEMSプローブの製造工程を説明する図である。 本発明の実施例であるMEMSプローブの製造工程を説明する図である。 本発明の実施例であるMEMSプローブの製造工程を説明する図である。 本発明の実施例であるMEMSプローブの製造工程を説明する図である。 本発明の実施例であるMEMSプローブの製造工程を説明する図である。 本発明の実施例であるMEMSプローブの製造工程を説明する図である。 本発明の実施例であるMEMSプローブの平面図である。 本発明の実施例であるMEMSプローブの平面図である。 本発明の実施例であるMEMSプローブの平面図である。 本発明の実施例であるMEMSプローブの平面図である。 本発明の実施例であるMEMSプローブのカンチレバーの斜視図である。 本発明の実施例であるMEMSプローブのカンチレバーの斜視図である。 本発明の実施例であるMEMSプローブの断面図である。 本発明の実施例であるMEMSプローブの全体斜視図である。 本発明の実施例であるMEMSプローブの平面図である。 本発明の実施例であるMEMSプローブの断面図である。 本発明の実施例であるMEMSプローブの断面図である。 本発明の実施例であるMEMSプローブの製造フロー図である。 本発明の実施例であるMEMSプローブの製造工程を説明する図である。 本発明の実施例であるMEMSプローブの製造工程を説明する図である。 本発明の実施例であるMEMSプローブの製造工程を説明する図である。 本発明の実施例であるMEMSプローブの製造工程を説明する図である。 本発明の実施例であるMEMSプローブの製造工程を説明する図である。 本発明の実施例であるMEMSプローブの製造工程を説明する図である。 本発明の実施例であるMEMSプローブの製造工程を説明する図である。 本発明の実施例であるMEMSプローブの製造工程を説明する図である。 プローブがTEGの電極パッドに接触した際の様子を示す概略図である。 プローブがTEGの電極パッドに接触した際の様子を示す概略図である。 スクライブ領域上のFETTEG配置の例を示す図である。 スクライブ領域上のFETTEG配置の例を示す図である。 プローブカートリッジの各プローブの正常度確認用電極パッドの例の概略図である。 プローブカートリッジを用いた電気特性評価のフローチャートの例である。 荷電粒子線を照射して電気特性測定をする例を示す図である。 荷電粒子線の照射を照射しない状態で電気特性測定をする例を示す図である。 吸収電流画像の例を示す図である。 半導体装置の製造工程の内の前工程のフローの例を示す図である。 本発明の半導体装置の製造工程の例を示す図である。
以下の実施の形態において、便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例である半導体装置の製造工程で用いることができる電気特性評価装置の一例を示している。電気特性評価装置100は、真空チャンバー内に走査電子顕微鏡(Scanning Electron Microscope;以下、SEMと称する)鏡筒103と、SEM観察を行うための検出器104と、試料ホルダ105に保持された試料101を搭載する試料ステージ102と、試料101に接触させ電気特性評価を行うプローブカートリッジ106と、プローブカートリッジ106を搭載し駆動させるためのプローブ駆動機構107と、プローブカートリッジ106の交換を行うためのプローブ交換機110と、SEMおよびプローブユニットを制御するための制御器108と、試料101やプローブカートリッジ106のSEM像を表示する表示装置109と、試料室113と、を備える。
SEM鏡筒103は、電子銃と、コンデンサーレンズと、可動絞りと、偏向器と、対物レンズと、を備える。電子銃は、一次電子線を発生させる電子源を備え、電子源の種類はフィラメント方式、ショットキー方式、またはフィールドエミッション方式のどれを用いても良い。また、偏向器は、一次電子線を偏向させ試料101上を走査するために用いられ、磁界偏向型あるいは静電偏向型が用いられる。一般的にSEM鏡筒103の対物レンズは、磁場による電子の集束作用を用いた磁界レンズが用いられる。検出器104は、図1のようにSEM鏡筒103の外部に搭載されたものでも良いし、SEM鏡筒103の内部に搭載されたものでも良い。
試料ステージ102は、モーターにより駆動され、X軸、Y軸、およびZ軸方向に加え、傾斜やZ軸を中心とした回転が可能である。なお、X軸およびY軸は水平方向であり、Z軸はX軸およびY軸に直交する方向である。プローブ駆動機構107は、圧電素子を用いたものであり、X軸、Y軸、およびZ軸方向にナノオーダーでプローブ106を駆動させることが可能である。
プローブ交換機110は、予備のプローブカートリッジ112と、プローブ交換機構111と、を備える。また、プローブ交換機110は、予備排気系に接続されており、真空チャンバーである試料室113を大気に戻さない状態での、プローブカートリッジ106のプローブカートリッジ112への交換を可能にする。予め、プローブ交換機110に複数個の予備のプローブカートリッジ112を搭載し、さらに交換機構を自動制御することで、半導体素子や配線の電気特性評価の際のプローブカートリッジ交換の自動化が可能である。
制御器108は、荷電粒子画像取得ユニット114aと、電流電圧検出ユニット114bと、電流電圧画像取得ユニット114cと、制御コンピュータ114dと、を有する。荷電粒子画像取得ユニット114aは、荷電粒子線であるSEM鏡筒103からの電子線を走査させながら試料101に照射したとき、試料101から放出される二次荷電粒子の検出器104による検出信号を取得し、その二次荷電粒子の検出信号と荷電粒子線である電子線を走査させる制御信号とに基づき、試料101の荷電粒子画像を生成し、取得する。なお、本実施例では荷電粒子線が電子線であるので、このようにして取得される荷電粒子画像は、SEM画像と呼ばれる。
電流電圧検出ユニット114bは、電流電圧検出回路、電流電圧源回路などによって構成され、試料室113内のプローブカートリッジ106のプローブのそれぞれに電気的に接続される。すなわち、電流電圧検出ユニット114bは、プローブカートリッジ106の各プローブが試料101に形成された電極パッドや配線に接触したとき、プローブカートリッジ106の各プローブによって検出される電流または電圧の値を取得するとともに、必要に応じて、プローブカートリッジ106の各プローブに対し、電流または電圧を供給する。
電流電圧画像取得ユニット114cは、SEM鏡筒103からの荷電粒子線である電子線を走査させながら試料101に照射したとき、電流電圧検出ユニット114bによって各プローブから得られる電流または電圧信号を取得し、その取得した電流または電圧信号と荷電粒子線を走査させる制御信号とに基づき、試料101の電流電圧画像を生成し、取得する。
制御コンピュータ114dは、図示しない入力装置や記憶装置を含んで構成される。また、制御コンピュータ114dは、試料ステージ102、SEM鏡筒103、検出器104、プローブ駆動機構107と、プローブ交換機110、荷電粒子画像取得ユニット114a、電流電圧検出ユニット114b、電流電圧画像取得ユニット114c、表示装置109などに接続され、それらを統括的に制御する。また、制御コンピュータ114dは、荷電粒子画像取得ユニット114aにより取得された荷電粒子画像であるSEM画像、電流電圧画像取得ユニット114cにより取得された電流電圧画像、電流電圧検出ユニット114bにより取得された電流電圧のデータを、それぞれ取得し、表示装置109に表示する。
図2は、本発明の実施例であるプローブモジュール201の概略図を示している。プローブモジュール201は、タングステンプローブ120と、タングステンプローブ120を保持するプローブホルダ121と、プローブ駆動機構122と、を有する。タングステンプローブ120とプローブホルダ121との組合せが、図1のプローブカートリッジ106に対応する。プローブ駆動機構122が、図1のプローブ駆動機構107に対応する。タングステンプローブ120の形状は先端ほど鋭く、先端の曲率はナノオーダーである。本実施例では、タングステンプローブ120の材質は、タングステンとするが、プローブ自体の材質をタングステンとする以外にも、タングステンをコーティングしたプローブとすることもできる。プローブ120の材質としては、タングステンベースの合金であるレニウムタングステン合金を用いることもできる。プローブ120の材質としてレニウムタングステン合金を用いることで、高い強度が得られ、より細く高寿命なプローブを得ることができる。また、タングステン以外の材料として、試料101の製造プロセスと親和性のある他の材料をプローブ自体の材質やプローブへのコーティングに用いることができる。例えば、チタンまたは白金をプローブへのコーティングに用いることができる。ここで、プローブに試料101の製造プロセスと親和性を持たせるには、例えば、試料101である半導体ウェハの製造工程で用いられる材料の内の一つと同種の材料をプローブの製造に用いる。半導体ウェハの製造工程で用いられる材料の例としては、銅、チタン、タングステン、白金、アルミニウム等を挙げることができる。半導体装置の製造工程に、図35に示した、ステップS3501の半導体ウェハのスクライブ領域へのTEGの電極パッド形成のステップと、続くステップS3502の該半導体ウェハの製造工程で用いられる材料の内の一つと同種の材料で製造されたプローブによる検査のステップを加えることで、プローブに試料101の製造プロセスと親和性を持たせることができる。さらに、プローブ先端の材料と、プローブ先端を接触させる試料101の電極パッドと、を同種の材料とすることで、プローブ先端を接触させて検査する際に、プローブ先端と試料101の表面に露出している材料とを同種の材料として、より親和性を高めることができる。例えば、プローブ先端の材料と試料101の電極パッドの材料をタングステンとすれば良い。これにより、プローブの接触による試料101の表面の汚染をさらに抑制することができる。プローブホルダ121やプローブ駆動機構107の外装は、電子顕微鏡起因の荷電粒子が当たっても帯電しないように導電性材料を用いて導電性を持たせる方が望ましい。
図3は、試料101の例である、半導体ウェハ130の概略図を示している。半導体ウェハ130は、トランジスタや回路等で構成されるチップに対応するパターン131と、パターンとパターンの間の隙間であるスクライブ領域132と、を有する。スクライブ領域132には、チップに不良が無いかを確認するための検査用のTEGが配置される。
図4(a)はスクライブ領域132上に配置された電界効果トランジスタ(Feild Effect Transister;以下、FETと称する)TEGの一例を示している。FETTEG場合、FET140周辺に基板用の電極パッド141と、ゲート用の電極パッド142と、ドレイン用の電極パッド143と、ソース用の電極パッド144と、が配置される。FET140から各電極パッドへの回路パターン145には、金や銅などの電気伝導率の高い材質が用いられる。また、スクライブ領域132の幅は100μm程度であり、TEGの各電極パッドはスクライブ領域132の幅以下の幅の中で配置される。
図4(b)は、スクライブ領域132上に多数配置された、図4(a)のものと比較して微小なFETTEGを示している。微小FETTEGは微小な電極パッドが平坦な面上に配置されている。これらは、図4(a)の電極に比べ非常に小さいため、スクライブ領域132上に多数配置することが可能である。各電極パッド141~144のサイズは、タングステンプローブ120の先端と同程度の数nm~数十nmまで微細化しても良いが、接触抵抗や接触位置精度を考慮したサイズにするのが望ましい。
図5は図2のプローブモジュール201を用いてスクライブ領域132のTEGの電気特性評価を行う場合の一例を示す図である。プローブモジュール201はプローブモジュール支持台150に扇状に搭載され、各々のタングステンプローブ106先端が近くなるように配置される。プローブモジュール201がプローブモジュール支持台150に扇状に搭載されることで、4本のタングステンプローブ120が扇状に配置され、4本のタングステンプローブ120の先端を互いに近づけることができ、高密度にTEGの電極パッドを配置することができる。また、プローブモジュール支持台150はレール151に搭載される。基本的に各タングステンプローブ120先端の測定位置への相対位置の移動は、試料ステージ102により試料101を移動させることで行う。これは駆動部分から発生する塵を試料101である半導体ウェハ上に落とさないためであるが、塵受けを試料101である半導体ウェハとプローブモジュール支持台150間に設置することで、塵を防ぎつつプローブモジュール支持台150を移動させることも可能である。
図6(a)は、図5に示した扇状のプローブモジュール配置に対応したTEGの電極パッド配置の一例を示す図である。図6(a)に示したTEGの電極パッド配置は、TEGの基板用の電極パッド141と、ゲート用の電極パッド142と、ドレイン用の電極パッド143と、ソース用の電極パッド144と、がコの字状に配置されていることにより、図5に示した扇状に配置されたプローブモジュールのタングステンプローブ120先端を、図6(a)に示したように扇状に近づけて配置した測定に適している。これにより、タングステンプローブ120の先端を互いに近づけることが可能になり、より高密度にTEGの電極パッドを配置することができる。各タングステンプローブ120先端と、対応する電極パッドの接触は、SEM鏡筒103および検出器104を用いたSEM観察によって、各タングステンプローブ120の対応する電極パッドへの接触による曲がりを検出することにより、検知することができる。図6(b)および図6(c)には、図6(a)に示した電極パッドの配置の変形例をそれぞれ示した。
本実施例では、実施例1で説明したタングステンプローブ120の代わりに、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術で製造されたプローブ(以下、MEMSプローブと称する)を用いる実施例を説明する。
図7(a)および図7(b)は、本実施例のプローブモジュール701を示す図である。図7(a)がプローブモジュール701の斜視図であり、図7(b)がプローブモジュール701の試料101と面する側とは反対側の平面図である。
図7(a)および図7(b)に示したように、プローブモジュール701は、プローブ駆動機構702と、後述するMEMSプローブ901と、MEMSプローブ901を保持するプローブホルダ703と、を有する。MEMSプローブ901およびプローブホルダ703が、図1のプローブカートリッジ106に対応し、プローブ駆動機構702が、図1のプローブ駆動機構107に対応する。
プローブ駆動機構702は、プローブカートリッジを搭載するためのカートリッジホルダ704を有する。また、プローブ駆動機構702は、プローブカートリッジと電気的に接合するための電極を持ち、プローブカートリッジ交換時に容易に電気的接続が可能である。
図8(a)、図8(b)、および図8(c)は、本実施例のプローブカートリッジ801の概略図である。図8(a)は、プローブカートリッジ801の試料101と面する側とは反対側の斜視図である。図8(b)および図8(c)は、プローブカートリッジ801の試料101と面する側の斜視図である。
上述のとおり、プローブカートリッジ801は、MEMSプローブ901と、MEMSプローブ901を保持するプローブホルダ703と、を有する。プローブホルダ703はMEMSプローブ901と電気的に接続されており、試料側の表面に配線パターンを持つ。MEMSプローブ901の各プローブとホルダ703の対応する配線との電気的接続には、例えばワイヤボンディングを用いることができる。図8(b)および図8(c)に示した配線802a、配線802b、配線802c、配線802d、配線802e、および配線802fが、それぞれ対応するMEMSプローブ901のプローブに電気的に接続される。配線802aは電極803aに、配線802bは電極803bに、配線802cは電極803cに、配線802dは電極803dに、配線802eは電極803eに、配線802fは電極803fに、それぞれ接続されている。本実施例では、トランジスタの評価用のプローブのため、プローブは4つであるのに対して、配線が6本用意されている点については、後述する。
また、プローブホルダ703は、配線804と、配線804に接続されている電極805と、を有する。配線804は後述するMEMSプローブ901の試料と面する側と反対側に設けられている導電体層と接続されている。これにより、SEM観察の際のMEMSプローブ901のチャージアップを防ぐことができる。配線804とMEMSプローブ901とは、例えば半田によりMEMSプローブ901とホルダ703とを接合する際に、電気的に接続することができる。
このように、プローブカートリッジ801は、プローブ駆動機構107への搭載時に、電気的に接続するための電極803a~fおよび電極805を有するので、電気特性評価中、プローブに磨耗や破損等の不良が発生した場合、プローブカートリッジ801を交換することで、容易に新しいプローブに交換可能である。
以下、MEMSプローブ901について説明する。図9は、本実施例のプローブであるMEMSプローブ901の全体斜視図である。図9は、分かりやすさのために、プローブがある側を上向きにして記載されている。図9に示すように、MEMSプローブ901は、カンチレバー902と、カンチレバー902を支える本体部903と、を有する。本体部903は、シリコン支持基板904、埋め込み酸化膜905、およびシリコン層906の積層構造であるSOI(Silicon on Insulator)基板から形成されている。本体部903のシリコン層906の上には、電極907a、電極907b、電極907c、電極907d、電極907e、および電極907fが形成されている。電極907a~fは、例えば、タングステン電極である。電極907aはプローブホルダ703の配線802aと、電極907bはプローブホルダ703の配線802bと、電極907cはプローブホルダ703の配線802cと、電極907dはプローブホルダ703の配線802dと、電極907eはプローブホルダ703の配線802eと、電極907fはプローブホルダ703の配線802fと、それぞれ例えばワイヤボンディングで接続される。
図10にカンチレバー902の拡大図を示す。カンチレバー902上には、プローブ1001aと、プローブ1001bと、プローブ1001cと、プローブ1001dと、が形成されている。カンチレバー902および本体部903のプローブ1001a~dが形成されている面と反対側の面には、導電体層1002が形成されている。導電体層1002は、例えば、タングステン層である。導電体層1002は、試料ホルダ105と電気的に接続され、SEM鏡筒103からの電子線の照射によるMEMSプローブ901のチャージアップを抑制する。
プローブ1001a~dについて、MEMSプローブ901の平面図である図11を用いて説明する。プローブ1001aは、電極面1101aおよび電極面1101bを有する。電極面1101aおよび電極面1101bは、例えば、タングステンで形成されている。電極面1101aは、配線1102aに電気的に接続されている。配線1102aは、電極907aに電気的に接続されている。電極面1101bは、配線1102bに電気的に接続されている。配線1102bは、電極907bに電気的に接続されている。配線1102aおよび配線1102bは、例えば、タングステンで形成されている。プローブ1001bの電極面は、配線1103に電気的に接続されている。配線1103は、電極907cに電気的に接続されている。プローブ1001bの電極面および配線1103は、例えば、タングステンで形成されている。プローブ1001cの電極面は、配線1104に接続されている。配線1104は、電極907dに電気的に接続されている。プローブ1001cの電極面および配線1104は、例えば、タングステンで形成されている。プローブ1001dは、電極面1105aおよび電極面1105bを有する。電極面1105aおよび電極面1105bは、例えば、タングステンで形成されている。電極面1105aは、配線1106aに電気的に接続されている。配線1106aは、電極907eに電気的に接続されている。電極面1105bは、配線1106bに電気的に接続されている。配線1106bは、電極907fに電気的に接続されている。配線1106aおよび配線1106bは、例えば、タングステンで形成されている。本実施例では、試料101の電極パッドに接触する電極面の材料としてタングステンを用いているが、タングステン以外の材料として、試料101と親和性のある他の材料を用いることもできる。本実施例では、プローブ1001a~dに設けられている各電極面が、実施例1のタングステンプローブ120の先端に相当する。したがって、本実施例では、プローブの先端は、プローブ1001a~dに設けられている各電極面である。
プローブ1001aは、電極パッドに接触した際に、電極面1101aと電極面1101bの間の導通を検知することで、電極パッドへの接触センサとして働く。また、プローブ1001dは、電極パッドに接触した際に、電極面1105aと電極面1105bの間の導通を検知することで、電極パッドへの接触センサとして働く。
図28(a)および図28(b)は、プローブ1001dがTEGの電極パッド2801に接触した際の様子を示す概略図である。図28(a)はカンチレバー902の側面から接触の様子を見た概略図であり、図28(b)は、図28(a)の矢印2802の方向から見た接触の様子を示す図である。図28(a)に示すように、プローブ1001dの電極面1105bが電極パッド2801と接触した状態で、互いに平行となる。また、電極面1105aと電極面1105bの間の導通を検知することで、電極パッド2801への接触を検知できる。さらに、電極パッドに対するプローブの接触強さは、各プローブの接触抵抗が予め決められた値以下であることを確認することで確保することができる。また、プローブ1001aとプローブ1001dのそれぞれが、接触センサとして働くことで、プローブ1001a~dのプローブ列と検査対象のウェハ面が平行になるように、試料ステージ102で試料101の表面の傾斜を調整でき、安定した検査を行うことができる。
図12は、図11のA-A’間の破線でのMEMSプローブ901の断面を示す図である。前述のように、本体部903は、シリコン支持基板904、埋め込み酸化膜905、およびシリコン層906のSOI基板から形成されている。本体部903の厚さは、主にシリコン支持基板904の厚さで調整される。また、前述のとおり、カンチレバー902および本体部903のプローブ1001a~dが形成されている面と反対側の面には、導電体層1002が形成されている。プローブ1001bの電極面は、電極パッドに対してプローブ1001bの電極面が電極パッドと平行な状態で接触するように、カンチレバー902に対して傾斜がある。プローブ1001a、プローブ1001c、およびプローブ1001dも、プローブ1001bと同様に、それぞれの電極面はカンチレバー902に対して傾斜がある。プローブ1001bは、配線1103に電気的に接続されている。
本実施例のMEMSプローブ901の製造方法を、図13と、図14(a)~(m)を用いて説明する。図13は、MEMSプローブ901の製造のフロー図である。図14(a)~(m)は、図11のA-A’間の破線での断面で、MEMSプローブ901の製造工程を説明する図である。
図13のステップS1301では、図14(a)に示すように、シリコン支持基板904、埋め込み酸化膜905、およびシリコン層906を有するSOI基板の両面に、熱酸化によってシリコン酸化膜1201とシリコン酸化膜1401が設けられ、さらにシリコン酸化膜1401上にフォトレジスト膜1402が設けられる。次に、ステップS1302では、図14(b)に示すように、フォトレジスト膜1402をマスクとして、シリコン酸化膜1401がパターンニングされる。
次に、ステップS1303では、S1302でパターンニングされたシリコン酸化膜1401をマスクとして、反応性イオンエッチングまたはウェットエッチングでシリコン層906をエッチングすることで、図14(c)に示すように、突起1403が形成される。図14(c)では、プローブ1001bに対応する突起1403を示している。プローブ1001a、プローブ1001c、およびプローブ1001dのそれぞれに対応する突起も、突起1403と同様にステップS1303で形成される。次に、ステップS1304では、バッファードフッ酸(BHF)を用いて、図14(d)に示したように、S1302でパターンニングされたシリコン酸化膜1401が除去される。
次に、ステップS1305では、図14(e)に示したように、配線1103が形成される。具体的には、タングステン層をフォトレジストでパターンニングすることで、配線1103が形成される。また、ステップS1305では、配線1102a、配線1102b、配線1104、配線1106a、配線1106b、および電極907a~fも配線1103と同様に形成される。次に、ステップS1306では、カンチレバー902のパターンニングが行われる。カンチレバー902のパターンニングは、例えば、フォトリソグラフィーで行われる。
次に、ステップS1307では、シリコン酸化膜1201をエッチングすることで、図14(f)に示したように、本体部903を形成するためのマスクが形成される。次に、ステップS1308では、カンチレバー902を保護するために、図14(g)に示したように、カンチレバー902側にフォトレジスト膜1404が形成される。
次に、ステップS1309では、ステップS1307で形成されたマスクを利用したウェットエッチングによってシリコン支持基板904をエッチングすることで、図14(h)に示すように、本体部903が形成される。次にステップS1310では、バッファードフッ酸(BHF)によって、図14(i)に示したように、本体部903を除く埋め込み酸化膜905と、シリコン酸化膜1201と、がエッチングによって除去される。
次に、ステップS1311では、図14(j)に示したように、カンチレバー902および本体部903のプローブ1001a~dが形成されている面と反対側の面に、導電体層1002が形成される。次にステップS1312では、図14(k)に示したように、ステップS1308で形成されたフォトレジスト膜1404が除去される。
次に、ステップS1313では、集束イオンビーム(FIB)によって、突起1403の一部を削り落とすことで、図14(l)に示したように、突起1404にカンチレバー902に対して傾斜をつけた面1405が設けられる。プローブ1001a、プローブ1001c、およびプローブ1001dのそれぞれに対応する突起も、突起1403と同様にステップS1313で一部が削り落とされる。次に、ステップS1314で、集束イオンビームを用いた化学蒸着法(FIB-CVD)でタングステンを堆積することで、図14(m)に示したように、配線1103と電気的に接続されたプローブ1001bの電極面が形成される。ここで、前述のとおり、傾斜の角度は、プローブ1001bの電極面が、TEGの電極パッドと平行な状態で、TEGの電極パッドに接触するように設定する。プローブ1001a、プローブ1001c、およびプローブ1001dについても、プローブ1001bと同様に、図11に示した各電極面が形成される。
以上で、本実施例のMEMSプローブ901を製造することができる。本実施例では、MEMS技術によるデバイスの製造によってMEMSプローブ901を製造するので、再現性良い製造が可能である。
図15に、本実施例の変形例のMEMSプローブのカンチレバーの拡大図を示す。図15に示したように、カンチレバー902の破線で囲まれた領域1501の部分をFIBによって削り落とすことで、SEM鏡筒103および検出器104を用いたSEM観察でカンチレバーに隠れる面積を減少させることができる。
図16に、本実施例の変形例のMEMSプローブのカンチレバーの拡大図を示す。図16に示したように、カンチレバー902の破線で囲まれた領域1601の部分をFIBによって削り落として各プローブの間に切れ込みを入れることで、電極パッドの高さに違いがある場合でも、各プローブのカンチレバーのしなりで、確実に各プローブと電極パッドを接触させることができる。また、図16のMEMSプローブでは、4つのプローブの全てで電極を2つ設けることで、各プローブの電極パッドへの接触を検出することを可能としている。
図17に、本実施例の変形例のMEMSプローブのカンチレバーの拡大図を示す。図17に示したMEMSプローブでは、プローブの数を8つにすることで、インバータの検査を容易にすることができる。
図18に、本実施例の変形例のMEMSプローブのカンチレバーの拡大図を示す。図18に示したMEMSプローブでは、2つのプローブの間隔であるB―B’間の距離を数mmとして、配線の検査を容易にすることができる。配線パターンの評価は、配線の一端にプローブを接触させた状態で、SEM鏡筒103から荷電粒子線である電子線を配線上に照射した際にプローブに流れ込む吸収電流に基づく吸収電流画像(吸収電圧画像を含む)を描写することで行うことができる。このため、プローブ間の距離は最大で数mm程度必要となる。プローブ間の距離を変えてMEMSプローブを作製することで、様々な幅の配線パターンに対応することが出来る。
図19に、本実施例の変形例のMEMSプローブのカンチレバーの拡大図を示す。図19に示したMEMSプローブでは、プローブ1004a~dは、共通の突起上に形成されている。これにより、プローブ1004a~dの間隔を容易に狭くすることができ、電極パッドの配列のピッチが短い場合でも、検査することができる。プローブ1004a~dの間隔は、例えば、数百nm~数十ミクロン程度にすることができる。
図20に、本実施例の変形例のMEMSプローブのカンチレバーの拡大図を示す。図21は、図20のプローブ1001cとプローブ1001cに接続されている配線を通る断面でのMEMSプローブの断面図である。図20および図21に示したMEMSプローブでは、カンチレバー902のシリコン層906にボロンをイオン注入した領域2001を設けてピエゾ抵抗素子とすることで、カンチレバー902の試料に接触したことによる曲がりを検出することができる。したがって、ピエゾ抵抗素子の抵抗変化からプローブの試料への接触を検知することができる。また、このときカンチレバー902に振動を与え、接触による共振周波数の変化から接触を感知することもできる。
ボロンをイオン注入した領域2001を設けることに伴い、ボロンをイオン注入した領域2001とプローブ1001cに接続されている配線を絶縁する絶縁体層2002と、イオン注入した領域2001と導電体層1002とを絶縁する絶縁体層2003と、が追加されている。絶縁体層2002および絶縁体層2003は、例えば、スパッタ蒸着によるシリコン酸化膜で形成することができる。また、ピエゾ抵抗素子の抵抗変化の読み取りのために、絶縁体層2002には、図20に示したように、開口部2004aおよび開口部2004bが設けられ、配線2005aおよび配線2005bがボロンをイオン注入した領域2001に接続されている。製造方法では、図13に示したステップS1304の後に、ボロンをイオン注入した領域2001を形成する工程を追加し、続いて、開口部2004aおよび開口部2004bが設けられた絶縁体層2002を形成する工程を追加する。さらにステップS1310の後に、絶縁体層2003を設ける工程を追加する。
ピエゾ抵抗素子で接触センサを実現する場合でも、図11に示したように一つのプローブに2つの電極面を設けて、電極面の間の導通からパッドへの接触を検知する方式を併用しても良い。これにより、より確実に試料へのプローブの接触を検知することが可能となる。
本実施例では、プローブホルダ703に取り付けられるMEMSプローブの別の実施例について説明する。
図22は、本実施例のプローブであるMEMSプローブ2201の全体斜視図である。図22は、分かりやすさのために、プローブがある側を上向きにして記載されている。図22に示すように、MEMSプローブ2201は、金属プローブ2202aと、金属プローブ2202bと、金属プローブ2202cと、金属プローブ2202dと、金属プローブ2202a~dを支える本体部2203と、を有する。
本体部2203は、シリコン基板2204およびシリコン酸化膜2205を有する。本体部2203のシリコン酸化膜2205の上には、電極2206a、電極2206b、電極2206c、および電極2206dが形成されている。電極2206a~dは、例えば、タングステン電極である。電極2206a~dは、プローブホルダ703の配線802a~fの内の4つと、それぞれ例えばワイヤボンディングで接続される。
図23にMEMSプローブ2201の金属プローブ2202a~d付近の平面図を示す。図23に示すように、金属プローブ2202a~dは、それぞれの先端が互いに近づくように形成される。このように、金属プローブ2202a~dは、扇状に配列されている。金属プローブ2202a~dのそれぞれの先端が、TEGの電極パッドに接触される。金属プローブ2202a~dは、例えば、タングステンで形成されている。本実施例では、試料101の電極パッドに接触する金属プローブ2202a~dの材料としてタングステンを用いているが、タングステン以外の材料として、試料101と親和性のある他の材料を用いることもできる。
金属プローブ2202aは、配線2301aに電気的に接続されている。配線2301aは、電極2206aに電気的に接続されている。金属プローブ2202bは、配線2301bに電気的に接続されている。配線2301bは、電極2206bに電気的に接続されている。金属プローブ2202cは、配線2301cに電気的に接続されている。配線2301cは、電極2206cに電気的に接続されている。金属プローブ2202dは、配線2301dに電気的に接続されている。配線2301dは、電極2206dに電気的に接続されている。配線2301a~dは、例えば、タングステンで形成されている。
図24は、図23のC-C’間の破線でのMEMSプローブ2201の断面を示す図である。MEMSプローブ2201では、前述のように、シリコン基板2204上にシリコン酸化膜2205が形成されている。絶縁層であるシリコン酸化膜2205上には、配線2301bが形成され、配線2301bと連続して金属プローブ2202bが形成されている。配線2301a、金属プローブ2202a、配線2301c、金属プローブ2202c、配線2301d、および金属プローブ2202dも、配線2301bおよび金属プローブ2202bと同様に形成されている。また、本体部2203の金属プローブ2202a~dが形成されている面と反対側の面には、導電体層2401が形成されている。導電体層2401は、例えば、タングステン層である。導電体層2401は、金属プローブ2202a~dとは、電気的に接続されないように分離されている。
図25は、図24の破線の円2402の部分を拡大した図である。図25に示したように、シリコン酸化膜2205は、シリコン基板2204のエッジよりも奥まった位置にある。後述するように、導電体層2401をスパッタ蒸着等により形成する際に、導電体層2401は金属プローブ2202a~dおよび配線2301a~dとは、シリコン酸化膜2205の奥まった構造により分離される。導電体層2401は、例えば、タングステン層である。導電体層2401は、試料ホルダ105と電気的に接続され、SEM鏡筒103からの電子線の照射によるMEMSプローブ2201のチャージアップを抑制する。なお、図24では省略しているが、図25に示したように、金属プローブ2202a~dのTEGの電極パッドに接触する面とは反対側には、導電体層2401を形成する際に導電体層2501が形成される。
本実施例のMEMSプローブ2201の製造方法を、図26と、図27(a)~(h)を用いて説明する。図26は、MEMSプローブ2201の製造のフロー図である。図27(a)~(h)は、図23のC-C’間の破線での断面で、MEMSプローブ2201の製造工程を説明する図である。
図26のステップS2601では、図27(a)に示すように、熱酸化によって、シリコン基板2204の一方の面にシリコン酸化膜2205が、他方の面にシリコン酸化膜2701が設けられる。
次に、ステップS2602では、シリコン酸化膜2205の表面をアルゴンガス等を用いてスパッタエッチングする、またはシリコン酸化膜2205の表面に不純物イオンをイオン打ち込みすることにより、シリコン酸化膜2205の表面に改質層を導入する。これにより、後述するシリコン酸化膜2205の上への金属層の形成の際に、品質の高い金属層を形成することができ、品質の高い金属プローブ2202a~dを得ることができる。
次に、ステップS2603では、シリコン酸化膜2205上に金属層を形成し、パターンニングすることで、図27(b)に示すように、金属プローブ2202a~d、配線2301a~d、および電極2206a~dを形成する。金属層は、例えば、タングステンのスパッタ蒸着により形成することができる。このとき、ステップS2602の改質層の導入により、シリコン酸化膜2205の表面は元素の結合手が存在する表面状態になっており、体心立方晶系構造のタングステンの核が形成され、体心立方晶系構造のタングステン層の形成が進むことが期待される。これにより、体心立方晶系構造のタングステンの大結晶粒が形成され、かつ粒界での異物の偏析が少なくなり、品質の高いタングステン層を形成することができる。
次に、ステップS2604では、シリコン酸化膜2701をエッチングすることで、図27(c)に示したように、本体部2203を形成するためのマスクが形成される。次に、ステップS2605では、金属プローブ2202a~dを保護するために、図27(d)に示したように、金属プローブ2202a~d側にフォトレジスト膜2702が形成される。次に、ステップS2606では、ステップS2604で形成されたマスクを利用し、ウェットエッチングによってシリコン基板2204をエッチングすることで、図27(e)に示すように、本体部2203が形成される。
次にステップS2607では、バッファードフッ酸(BHF)によって、図27(f)に示したように、本体部2203を除くシリコン酸化膜2205と、シリコン酸化膜2701と、がエッチングされて除去される。ステップS2607でのシリコン酸化膜2205のエッチングの際に、図25に示したように、シリコン酸化膜2205が、シリコン基板2204のエッジよりも奥まった位置になるように、エッチングを進行させる。
次に、ステップS2608では、図27(g)に示したように、金属プローブ2202a~dが形成されている面とは反対側の面に、導電体層2401が形成される。導電体層2401は、例えば、タングステンのスパッタ蒸着により形成することができる。導電体層2401の厚さは、シリコン酸化膜2205の厚さよりも薄くする。導電体層2401をスパッタ蒸着等により形成する際に、導電体層2401は、金属プローブ2202a~dおよび配線2301a~dとは、シリコン酸化膜2205がシリコン基板2204のエッジよりも奥まった部分には蒸着が進まないことより、電気的に分離される。次にステップS2609では、図27(h)に示したように、ステップS2605で形成されたフォトレジスト膜2702が除去される。
以上で、本実施例のMEMSプローブ2201を製造することができる。本実施例では、MEMS技術によるデバイスの製造によってMEMSプローブ2201を製造するので、再現性良い製造が可能である。
本実施例では、図29(a)および図29(b)を用いて、実施例1~3のプローブのアレイに対応したFETTEGのレイアウトの例を示す。
図29(a)に示したFETTEGのレイアウトの例では、FETTEGの電極パッドは横方向に延在するX方向のスクライブ領域132と縦方向に延在するY方向のスクライブ領域132において、各々のスクライブ領域132に沿った方向で電極パッドが配置されている。例えば、X方向のスクライブ領域132にあるFETTEGの電極パッド群2901aとY方向のスクライブ領域132にあるFETTEGの電極パッド群2901bとは、互いに直交する方向にレイアウトされている。
また、図29(b)では、FETTEGの電極パッドがすべて横方向に延在するX方向のスクライブ領域132に沿って配置されている。例えば、X方向のスクライブ領域132にあるFETTEGの電極パッド群2901cと縦方向に延在するY方向のスクライブ領域132にあるFETTEGの電極パッド群2901dとは、同じ方向にレイアウトされている。なお、図29(b)においては、Y方向のスクライブ領域幅に1つのFETTEGが配置されているが、より微小な電極パッドとすることでY方向のスクライブ領域幅に複数のFETTEGを配置しても良い。図29(b)に示したFETTEGの電極パッドの配列は全て同じ方向であるため、試料101に対するプローブカートリッジ106の方向を変えることなく、X方向およびY方向のスクライブ領域132のFETTEGを連続して評価することが可能である。これにより、半導体装置の製造を効率的に行うことができる。
本実施例では、実施例1~3のプローブカートリッジ106の各プローブの検査の例について述べる。図30は、プローブカートリッジ106の各プローブの正常度確認用電極パッド3001の概略図を示している。プローブの正常度確認用電極パッド3001はスクライブ領域132に配置され、各プローブの先端位置に合わせて配置される。各電極パッド3001は配線3002で電気的に連結されている。プローブカートリッジ106の各プローブの正常度の確認は、各電極パッド3001に各プローブを接触させた状態で、何れか1つのプローブに電圧を印加した際に、他のプローブに流れる電流値を測定することで実現できる。本実施例のプローブの正常度の確認は、TEGの電気特性評価を行う前に、各プローブの異常やプローブカートリッジ106の搭載不良が無いかを確認するためのものである。
本実施例では、実施例1~3のプローブカートリッジ106を用いた電気特性評価のフローの例を示す。図31は、プローブカートリッジ106を用いた電気特性評価のフローチャートの例を示している。
以下、評価手順を説明する。最初に、ステップS3101では、プローブ交換機110により、プローブ駆動機構107へのプローブカートリッジ106の取付けまたはプローブカートリッジ106の交換が行われる。なお、プローブカートリッジ106の取り付けまたは交換は、プローブカートリッジ交換位置にプローブ駆動機構107を移動した状態で行われる。
次に、ステップS3102では、プローブカートリッジ106が正常に取り付けられているかを確認し、測定可能な状態かを判断する。プローブカートリッジ106が正常に取り付けられているかの判断は、プローブ駆動機構107に設置されたプローブカートリッジ106との接触確認用のセンサにより行われる。ここで、プローブカートリッジ106の取付けが異常な場合は、ステップS3101に戻り、プローブカートリッジ106の交換が行われる。
正常な場合は、ステップS3103で、プローブ駆動機構107を交換位置から測定位置に移動させ、続いて、プローブ先端が電気特性評価を行うTEGのあるスクライブ領域132に来るよう、試料ステージ102を移動させる。
続いて、ステップS3104で、プローブの正常度確認用の電極パッド3001に対して、取り付けられた各プローブを接触させ、プローブの状態の確認を行う。このとき、各プローブの電極パッド3001への接触は、試料ステージ102の移動あるいはプローブ駆動機構107の粗動により、ある程度電極パッド3001と各プローブを近づけた後、プローブ駆動機構107の微動により行うことができる。プローブ先端と電極パッドの接触確認方法は、各プローブの形状変化をSEM画像で確認する方法、各プローブに取り付けられた接触センサにより感知する方法、または接触時に各プローブに流れる微弱な電流から判断する方法などがあるがどの方法を用いても良い。正常度確認の結果、プローブに問題がある場合、ステップS3101のプローブカートリッジ106の交換に戻る。
プローブが正常な場合には、ステップS3105に進み、電気特性評価装置100は、スクライブ領域132のTEGの各電極パッドに対し、取り付けられた各プローブを接触させ、TEGの評価を行う。ステップS3105でも、接触確認用の電極パッド3001への接触方法と同様の方法で、電気特性評価装置100は、各プローブをTEGの電極パッドに接触させる。接触が確認された後に、電気特性評価装置100は、素子の電気特性評価を行う。電気特性評価が完了したら、電気特性評価装置100は、プローブをプローブ駆動機構107により接触させていた電極パッドから退避させ、次の測定位置に移動する。次の測定位置が前回測定位置から遠い場合は、試料ステージ102を移動させる必要があるが、測定位置が近い場合は、プローブ駆動機構107によりプローブ106を移動させることで、次の測定に移行することができる。
続いて、ステップS3106では、電気特性評価装置100は、測定を終了するか否かのオペレータからの入力を待つ。終了しないことが選択された場合には、ステップS3103へ戻る。
本実施例では、試料ホルダ105の例について説明する。試料ホルダ105に保持される試料101である半導体ウェハは、できるだけ汚染を避ける必要がある。通常、半導体ウェハは、メカニカルな方式により保持されるが、本実施例では、静電チャック可能な試料ホルダ105となっていて、静電チャックにより試料101である半導体ウェハを試料ホルダ105で保持することで汚染が軽減される。
ここで、静電チャックされることにより、試料101である半導体ウェハへ常に電圧がかかっている状態となり、そのままでは電気特性評価装置100の各プローブを接触させて素子や配線の電気特性を測定する際の弊害となってしまう。そこで本実施例では、電気特性評価装置100のプローブに試料101である半導体ウェハと同じ電圧をかけるか、または、試料101に対し、静電チャックによりかけられる電圧値とは反対の方向である負の方向へ同じ値の電圧をかけることで電圧を相殺し、電気特性の測定ができるようにする。
電気特性評価装置100での測定方式には、吸収電流測定の方式と電気特性測定の方式とがある。図32(a)および図32(b)は、プローブ先端を試料101に接触させてのプロービングによる電気的測定方法の例を示した図である。図32(a)は、SEM鏡筒103からの荷電粒子線3201の吸収電流を測定する例であり、図32(b)は、荷電粒子線3201を照射しないでMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタの特性を測定する例である。
図32(a)の例では、試料101である半導体ウェハ上に形成された導電性の配線3202の一端に電気特性評価装置100のプローブ3203の先端を接触させ、プローブ3203を接地するとともに、プローブ3203と接地点の間には電流計3204が設けられている。この状態で、SEM鏡筒103から細く集束させた荷電粒子線3201を配線3202の上に照射すると、電流計3204の出力に基づいて、配線3201による荷電粒子線3201のいわゆる吸収電流を測定することができる。
なお、電流計3204は、電流電圧検出ユニット114bに含まれる構成要素であり、具体的には、吸収電流に対応する電圧を検出する回路と、その電圧を増幅する増幅回路などによって構成される。そして、その増幅回路によって増幅された電圧の値は、適宜、AD(Analog to Digital)変換され、制御コンピュータ114dに読み取られる。
吸収電流は、配線3202が荷電粒子線3201を吸収した電荷に基づく電流であり、一般的には、単位時間当たりに、荷電粒子線3201によって配線3202に供給される電荷量(ビーム電流)から、配線3202から反射または放出される荷電粒子の電荷量を差し引いた値に相当する。従って、電流計3204で吸収電流を測定することにより、荷電粒子線3201の照射位置からプローブ3203の接触位置までの導通の有無を知ることができる。
荷電粒子線3201は、薄い絶縁層などは貫通することができるので、配線3202が絶縁層などで覆われていても、荷電粒子線3201が届く範囲内で、その下層の配線についても吸収電流を検出することができる。さらに、2つのプローブ3203を異なる位置の配線に接触させれば(図示を省略)、少なくとも一方のプローブ3203で吸収電流を測定することにより、2つのプローブ3203をつなぐ配線における抵抗値の分布を得ることもできる。
また、図32(b)に示すように、試料101である半導体ウェハ上に複数の(例えば、4つの)プローブ3205a~dを接触させた場合には、荷電粒子線3201を照射しない状態で、試料101である半導体ウェハに形成された素子(例えば、MOSトランジスタ素子)などの動作特性を取得することができる。
図32(b)の例では、プローブ3205aをソース領域3206に接触させ、プローブ3205bをゲート電極3207に接触させ、プローブ3205cをドレイン領域3208に接触させ、プローブ3205dを基板(サブストレート)領域3209に接触させている。したがって、それぞれのプローブ3205a~dに適宜電圧を印加し、例えば、プローブ3205a-プローブ3205c間に流れる電流を測定すれば、ソース-ドレイン電流のゲート電圧特性などを取得することができる。図32(b)では、素子に直接にプローブ3205a~dを接触させる例を示したが、素子に接続された電極パッドにプローブ3205a~dを接触させる場合でも、荷電粒子線3201を照射しない状態で、試料101である半導体ウェハに形成された素子(例えば、MOSトランジスタ素子)などの動作特性を取得することができる。
図33は、吸収電流の測定に基づき得られる吸収電流画像(電流電圧画像)の例を示した図である。図33の吸収電流画像3301には、電気特性評価装置100のプローブ3302の先端部の像、プローブ3302が接触したパッド電極の像3303、最上層の配線の像3304、絶縁層の下層の配線の像3305の例が示されている。図33に示したように、吸収電流画像3301においては、プローブ3302と導通のある配線や素子については、何らかの像、ここではパッド電極の像3303、最上層の配線の像3304、および絶縁層の下層の配線の像3305が取得され、導通のない配線や素子については、何らの像も取得されない。
さらに、吸収電流画像3301においては、SEM鏡筒103からの荷電粒子線が絶縁層を貫通して到達可能な限り、絶縁層の下層の配線であっても、吸収電流の像(下層の配線の像3305)を得ることができる。したがって、吸収電流画像3301では、SEM画像など荷電粒子画像では観察することのできない、絶縁層下における配線構造を非破壊で観察することができる。吸収電流画像3301は、表示装置109に表示させることができる。
吸収電流取得時は、測定する試料101である半導体ウェハ上は、電圧が0Vの状態でなければ測定はできない。前述したように静電チャックで試料101である半導体ウェハを固定していることにより、試料表面に+V(V)の電圧がかかっている場合には、試料表面に対し、-V(V)の電流をかけることで、電圧を相殺し、試料表面の測定部位では見かけ上0Vとすることで、吸収電流を測定することができる。
また、電気特性を測定する際も同様の方法で測定をすることができるが、電気特性測定の場合、通常2本のプローブをそれぞれ測定位置に接触させ、2本のプローブ間に1Vの電位差をかけることで電流を流し、電気特性が評価される。したがって、例えば+V(V)の電圧が試料101である半導体ウェハ上面にかかっていた場合、一方のプローブにも+V(V)の電圧をかけ、もう一方のポローブには、さらに1V追加して、+V+1(V)の電圧をかけた状態とすることで、電気特性の評価が可能になる。
本実施例では、前述の実施例1~8を半導体装置の製造に適用する例を示す。図34は、半導体装置の製造工程の内の前工程のフローの例を示す図である。
最初に、ステップS3401で、半導体の材料となるインゴットを引き上げる。続いて、ステップS3402で、インゴットをダイヤモンドブレード等を用いて切断し、ウェハを得る。次に、ステップS3403で、ウェハの研磨を行い、ステップS3404で、ウェハを高温の拡散炉の中に入れ、酸化性雰囲気にさらし、ウェハ表面に酸化膜を形成させる。この酸化膜は、回路パターンを焼き付けるために必要となる。
続いて、ステップS3405で、酸化膜が形成されたウェハ上にフォトレジストを塗布する。次に、ステップS3406で、ウェハ表面へのパターンの形成を実施する。続いて、ステップS3407で、エッチングを実施することで不要な酸化膜の除去をする。続いて、ステップS3408で、エッチング後に不要になったフォトレジストを酸化プラズマにより除去し、洗浄装置でウェーハを薬液に浸して、ウェーハ上に残る不純物の除去をする。
次に、ステップS3409で、CVD装置等を用いて酸化膜を堆積させ、層間絶縁膜を形成させる。続いて、ステップS3410で、熱酸化法でゲート絶縁膜を形成後、表面を窒化させ、その上にCVD法を用いてゲート膜を形成する。そして、パターン形成を行いゲート電極を形成後、イオン注入法により不純物元素をシリコン基板に注入し、更に高温拡散により不純物を均一に拡散させてソースドレイン領域を形成させる。
続いて、ステップS3411で、CVD法で酸化膜を堆積させ、CMP装置で研磨をし表面を平坦化する。そして、コンタクトホールレジストパターンをマスクにエッチング処理を行い、絶縁膜にコンタクトホールを形成する。ここにCVD法にて金属膜を埋め込み、余分な膜はCMP研磨で除去する。続いて、ステップS3412で、CVD法で再び絶縁膜を形成し、パターン形成を行い、配線となる部分(トレンチ)を形成させる。このトレンチに金属膜を埋め込み、余分な膜は研磨し除去する。これを繰り返すことで多層配線を形成させる。そして、フォトレジストの塗布のステップS3405から多層配線形成のステップ3412の工程を適宜繰り返し行うことで、多層配線の半導体ウェハを完成させることとなる。
多層配線の半導体ウェハの完成後、ステップS3413で、ウェハ検査を実施し、良品であれば、多層配線の半導体ウェハは半導体装置の製造の後工程に送られる。ステップS3413での前工程における検査では、ウェハの中の一つ一つのLSIチップにプローバ針を当て、繋いだテスターと通信し、チップの良・不良を判別する。半導体製造の後工程については図示しないが、一般的にはウェハをLSIチップ毎に切断し、切断されたチップを金属のリードフレームに固定し、チップとリードフレームは微細な線材で繋がれ、その後パッケージ、印字され、最終検査し、半導体製品として完成となる。
ここで、ウェハを前工程まで完了した後、ステップS3413で検査し、不良を発見してもそのウェハは廃棄せざるを得ない。特許文献1~3で示されている従前のナノプローバによる検査を実施するにしても、不良箇所を特定し、測定するために、前工程を完了したウェハを研磨し、LSIチップ内の配線を露出させながらの測定となるため、結局は検査したウェハを廃棄せざるを得ない。また、ウェハを検査する際、ウェハを汚染してしまっては、製品としての価値が失われてしまい、その損失は大きい。
ここで、実施例1~7で示した装置または方法を用いて、測定や検査を実施する場合、プローブがタングステンなどの試料101である半導体ウェハと親和性のある材料で製造されているので、ウェハの汚染を著しく低減させることが可能となる。そのため、前述したフォトレジストの塗布のステップS3405から多層配線形成のステップ3412の工程の適宜の繰り返し作業の途中途中で、半導体ウェハを電気特性評価装置100へ投入し、不良解析を行うことが可能となる。これにより、各レイヤの製造工程で、電気特性や吸収電流像を取得することで、工程の途中で発生した製造装置や材料等の起因による不具合を早期にフィードバックし、不良ウェハの数を減らすことが可能になる。例えば、図32(a)、図32(b)および図33に示した方法で、トランジスタ層の生産工程において、異なる拡散層エリア間の絶縁抵抗値の確認を実施したり、ゲート部の端部と端部の抵抗値を測定することにより空間的な製造の良し悪しを電気的に確認することが可能である。これらは、これまでは、測長SEMにのみ可能な作業であったが、測長SEMの工程の後に、電気特性評価装置100によるチェック工程を新たに追加することにより、空間的な製造の確認を電気特性の取得によっても行うことで、更に、製造工程の信頼度を上げることができる。空間的なチェックの他に、図32(a)および図32(b)に示した方法で、半導体のPNジャンクションの電気特性取得や、ゲートの他エリアとの絶縁性能の確認を行うことにより、外観形状から判らない電気的な不具合を見つけだすことが可能である。トランジスタ層以外の配線層に至っては、電気特性評価装置100により、単純の配線端部と端部間の抵抗測定や配線間の抵抗測定により、電気的な配線層の導通や絶縁の確認を行うことが可能である。また、吸収電流像を取得することにより、配線の断線や配線間のショートなどの不良箇所を画像として見つけることが可能である。これは、測長SEMで線幅の確認を行うよりも、電気特性評価装置100によって、電気的な接続を画像として確認できるという意味でデバイス生産工程の信頼度を向上させるものである。
このように、測長SEMによる各レイヤ生成工程時の空間的な確認と電気特性評価装置100による電気的な確認を各生産工程に入れることにより、後続ロットへのフィードバックが迅速に行われることにより、全体としてのウェハの歩留まりが向上し、生産原価も下げることができる。従来は、ウェハが完成し、何らかの不良が判明した後に、不良解析するために、研磨しながら確認作業をおこなうため、完成したウェハを廃棄せざるを得なかったが、上述した実施形態によれば、電気特性評価装置100を生産工程へ投入し、且つウェハへの汚染を回避させることが可能となり、半導体装置の製造工程の内の前工程の多くの場面での欠陥解析の効率を向上させることが可能となる。
100:電気特性評価装置、101:試料、102:試料ステージ、103:SEM鏡筒、104:検出器、105:試料ホルダ、106:プローブカートリッジ、107:プローブ駆動機構、108:制御器、109:表示装置、110:プローブ交換機、132:スクライブ領域、141:基板用の電極パッド、142:ゲート用の電極パッド、143:ドレイン用の電極パッド、144:ソース用の電極パッド、901:MEMSプローブ、2201:MEMSプローブ。

Claims (3)

  1. 縦方向に延在するスクライブ領域および横方向に延在するスクライブ領域に、半導体素子の電極パッド群を同一方向に形成する工程と、
    プローブ列の各プローブを、前記電極パッド群の内のそれぞれが対応する電極パッドに接触させる工程と、
    前記半導体素子の電気特性を検査する工程と、を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 請求項に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記半導体素子は、トランジスタであることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 請求項に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記半導体素子は、インバータであることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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