JP7060450B2 - 配線回路基板集合体シート、その製造方法および配線回路基板の製造方法 - Google Patents

配線回路基板集合体シート、その製造方法および配線回路基板の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、配線回路基板集合体シート、その製造方法および配線回路基板の製造方法に関する。
従来、前後左右に延びるシート状の支持シート上に矩形状の複数の導体パターンを形成して、複数の導体パターンを含む集合体シートを製造する方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1では、複数の導体パターンのそれぞれは、左右方向に延び、互いに平行する前後片、および、それらの両端縁を連結し、前後方向に延び、互いに平行する左右片を一体的に有している。
特開2004-165375号公報
しかるに、特許文献1に記載される導体パターンを、平板状の導体シートをエッチングして形成するサブトラクティブ法で形成する場合には、まず、導体シートの表面に、エッチングレジストを所定のパターンで配置し、次いで、これらをエッチング装置に向けて搬送する。
エッチングレジストは、形成したい導体パターンと同一パターンを有する前後片および左右片を有する。また、支持シートは、搬送方向に沿って平行する2つの端縁を有しており、この端縁に、エッチングレジストの左右片が平行し、また、エッチングレジストの前後片の延長線が直交している。一方で、エッチング装置には、積層体の搬送方向と直交する左右方向に沿って、エッチング液の吐出口が整列配置されている。
そして、エッチング装置内において、積層体は、搬送方向に進行しながら、エッチングレジストから露出する金属系シートが、左右方向に沿って吐出されたエッチング液に接触される。
この際、エッチングレジストの前片には、エッチング液が衝突し、前片の前方の金属系シートを勢いよくエッチングする。
続いて、エッチングレジストの左右片には、これに沿ってエッチング液が流れており、かかるエッチング液によって、前片の前方の金属系シートのエッチングに比べて緩慢に、左右片の外側の金属系シートをエッチングする。
さらに、エッチングレジストの後片には、左右片の外側を流れるエッチング液が極めて緩やかに回りこむ。そのため、かかるエッチング液によって、左右片の外側の金属系シートのエッチングに比べて緩慢に、後片の後方の金属系シートをエッチングする。
そのため、エッチングレジストの前片および左右片に対応する、導体パターンの前片および左右片の外形の位置精度が低下する。また、エッチングレジストの後片および左右片に対応する、導体パターンの後片および左右片の外形の位置精度が低下する。そのため、導体パターンが所望の電気特性を得ることができないという不具合がある。
本発明は、第1片および第2片の外形を、優れた位置精度で形成することのできる配線回路基板集合体シートの製造方法、それにより製造される配線回路基板集合体シート、および、それから製造する配線回路基板の製造方法を提供する。
本発明(1)は、平行する2つの端縁を有する支持シートと、前記支持シートにおいて互いに間隔を隔てて配置される複数の配線回路基板とを備え、前記配線回路基板は、略矩形枠状の金属系部を備え、前記金属系部は、前記支持シートの厚み方向と直交する第1方向に沿う第1片と、前記厚み方向および前記第1方向と直交する第2方向に沿う第2片とを含み、前記第1片および前記第2片が、ともに、前記支持シートの前記端縁に対して傾斜している、配線回路基板集合体シートを含む。
この配線回路基板集合体シートでは、支持シートを2つの端縁が延びる方向に沿って搬送しながら、その搬送方向と直交する方向に配置されるパターン形成装置によって、配線回路基板集合体シートの金属系部が形成される場合には、第1片および第2片は、ともに、搬送方向に対して傾斜する。そのため、第1片および第2片は、ともに、パターン形成装置に対しても傾斜している。すると、第1片および第2片は、ともに、パターン形成装置によって、同様のエッチング条件で形成される。そのため、第1片および第2片の外形は、同じ精度で形成される。その結果、配線回路基板集合体シートは、外形の位置精度に優れる金属系部を備える配線回路基板を備えることができる。
本発明(2)は、前記金属系部が、配線を含む、(1)に記載の配線回路基板集合体シートを含む。
この配線回路基板集合体シートでは、金属系部が配線を含むので、所望の電気特性を奏することができる。
本発明(3)は、前記金属系部が、支持層を含む、(1)または(2)に記載の配線回路基板集合体シートを含む。
この配線回路基板集合体シートでは、金属系部が、支持層を含むので、所望の熱伝導性を奏することができる。
本発明(4)は、支持シートと、前記支持シートにおいて互いに間隔を隔てて配置される複数の配線回路基板とを備える配線回路基板集合体シートの製造方法であり、略矩形枠状のエッチングレジストであって、前記支持シートの厚み方向と直交する第1方向に沿う第1レジスト片と、前記厚み方向および前記第1方向と直交する第2方向に沿う第2レジスト片とを含む前記エッチングレジストを、金属系シートに配置して、前記金属系シートおよび前記エッチングレジストを備えるレジスト積層体を作製する第1工程、および、前記レジスト積層体を移動させながら、前記エッチングレジストから露出する前記金属系シートをエッチングして、前記第1レジスト片に被覆される第1片と、前記第2レジスト片に被覆される第2片とを含み、略矩形枠状の金属系部を形成して、前記金属系部を備える前記配線回路基板を製造する第2工程を備え、前記第2工程では、前記第1レジスト片と前記第2レジスト片とが、ともに、前記レジスト積層体の移動方向に対して傾斜する状態で、前記レジスト積層体を移動させながら、前記エッチングレジストから露出する前記金属系シートをエッチングする、配線回路基板集合体シートの製造方法を含む。
この配線回路基板集合体シートの製造方法の第2工程では、第1レジスト片および第2レジスト片は、ともに、移動方向に対して傾斜する。そのため、エッチング装置に対しても傾斜している。すると、第1片と第2片とが、ともに、エッチング装置によって、同様のエッチング条件で形成される。そのため、第1片および第2片の外形を、同じ精度で形成することができる。その結果、外形の位置精度に優れる金属系部を備える配線回路基板集合体シートを製造することができる。
本発明(5)は、前記第1レジスト片の第2方向長さと、前記第2レジスト片の第1方向長さとが、同一である、(4)に記載の配線回路基板集合体シートの製造方法を含む。
第1レジスト片に対しては、エッチングが衝突して、そのまま第1レジスト片の第2方向一方近傍の金属系シートをエッチングする一方、エッチング液の一部は、第1レジスト片を乗り越えて、第1レジスト片の第2方向他方近傍の金属系シートをエッチングする。また、第2レジスト片についても、エッチング液が衝突して、そのまま第2レジスト片の第1方向一方近傍の金属系シートをエッチングする一方、エッチング液の一部は、第2レジスト片を乗り越えて、第2レジスト片の第1方向他方近傍の金属系シートをエッチングする。
上記したように、第1レジスト片の第2方向一方近傍の金属系シートのエッチングと、第2レジスト片の第1方向一方近傍の金属系シートのエッチングとは、同様の条件で実施している。
そして、この製造方法では、第1工程において、第1レジスト片の第2方向長さと、第2レジスト片の第1方向長さとを同一にしている。そのため、第2工程では、エッチング液が第1レジスト片を乗り越える条件と、エッチング液が第2レジスト片を乗り越える条件とを同様にでき、ひいては、第1レジスト片の第2方向他方近傍の金属系シートのエッチングと、第2レジスト片の第1方向他方近傍の金属系シートのエッチングとを、同様の条件で実施できる。
そのため、第1レジスト片に被覆される第1片の第2方向長さと、第2レジスト片に被覆される第2片の第1方向長さとを同一にすることができる。
本発明(5)は、(4)に記載の配線回路基板集合体シートの製造方法により、配線回路基板集合体シートを製造する工程、および、前記配線回路基板を前記支持シートから分離する工程を備える、配線回路基板の製造方法を含む。
この配線回路基板の製造方法は、上記した配線回路基板集合体シートを製造し、その後、配線回路基板を支持シートから分離するので、外形の位置精度に優れる金属系部を備える配線回路基板を製造することができる。
本発明の配線回路基板集合体シートは、外形の位置精度に優れる金属系部を備える配線回路基板を備えることができる。
本発明の配線回路基板集合体シートの製造方法は、外形の位置精度に優れる金属系部を備える配線回路基板集合体シートを製造することができる。
本発明の配線回路基板の製造方法は、外形の位置精度に優れる金属系部を備える配線回路基板を製造することができる。
図1は、本発明の配線回路基板集合体シートの一実施形態の平面図を示す。なお、左下図は、支持シートに支持される配線回路基板の拡大図、右下図は、支持シートから分離した配線回路基板の拡大図を示す。 図2A~図2Dは、図1に示す配線回路基板集合体シートの製造方法の工程図であり、図1のX-X線に沿う断面図であって、図2Aが、基材準備工程、図2Bが、ドライフィルムレジストを配置する工程、図2Cが、レジスト積層体を作製するレジスト配置工程、図2C’が、図2Cに示すレジスト積層体の拡大断面図、図2Dが、エッチング工程を示す。 図3E~図3Gは、図2Dに引き続き、図1に示す配線回路基板集合体シートの製造方法の工程図であり、図1のX-X線に沿う断面図であって、図3Eが、レジスト除去工程、図3Fが、カバー工程、図3Gが、外形加工工程を示す。 図4A~図4Cは、図2Dに示すエッチング工程を詳説する図であって、図4Aが、平面図、図4Bが、側面図、図4Cが、図4Aおよび図4BのY-Y線に沿う正断面図を示す。 図5A~図5Cは、配線回路基板集合体シートの製造方法の比較例であって、図5Aが、平面図、図5Bが、エッチング途中のレジスト積層体の正断面図、図5Cが、エッチング後の金属系部を含むレジスト積層体の正断面図を示す。 図6Aおよび図6Bは、図1に示す配線回路基板集合体シートの配線回路基板の変形例の拡大平面図であり、図6Aが、他方側第1金属片より第2方向長さが長い一方側第1金属片と、他方側第2金属片より第1方向長さが長い一方側第2金属片とからなる金属系部を備える態様、図6Bが、一方側第2金属片の第1方向長さよりも長い第2方向長さを有する一方側第1金属片と、他方側第2金属片の第1方向長さよりも長い第2方向長さを有する他方側第1金属片とからなる金属系部を備える態様を示す。 図7A~図7Eは、図2A~図3Gの製造方法の変形例であり、図7Aが、三層基材を準備する工程、図7Bが、第1回目のレジスト配置工程、図7Cが、第1回目のエッチング工程、図7Dが、レジスト除去工程、図7Eが、絶縁樹脂部を形成する工程を示す。 図8F~図8Iは、図7Eに引き続き、図2A~図3Gの製造方法の変形例であり、図8Fが、カバー工程、図8Gが、第2回目のレジスト配置工程、図8Hが、第2回目のエッチング工程図8Iが、レジスト除去工程を示す。 図9Aおよび図9Bは、図2A~図4Cに示す配線回路基板集合体シートの製造方法の変形例の平面図であって、図9Aが、エッチング工程においてエッチング装置に搬送されるレジスト積層体、図9Bが、得られた配線回路基板集合体シートを示す。
本発明の配線回路基板集合体シートおよびその製造方法の一実施形態を、図1~図4Cを参照して、説明する。なお、図2C’および図4の左側図において、太線矢印は、エッチング液の流れを示す。図4Aの右側図および図4Bにおいて、極太矢印は、レジスト積層体の搬送方向を示す。
図1に示すように、この配線回路基板集合体シート1は、長手方向に沿って延びる長尺シート形状を有する。図3Gに示すように、また、配線回路基板集合体シート1は、厚みを有しており、厚み方向一方面および他方面を含む。図1および図3Gに示すように、さらに、配線回路基板集合体シート1は、長手方向および厚み方向と直交する短手方向長さを有しており、短手方向一端縁4および他端縁5を含む。短手方向一端縁4および他端縁5は、長手方向に沿って平行する。
配線回路基板集合体シート1の面方向は、上記した長手方向および短手方向を含む。また、配線回路基板集合体シート1の厚み方向は、面方向と直交する方向である。配線回路基板集合体シート1の短手方向長さは、配線回路基板集合体シート1の長手方向長さに対して、短い。
この配線回路基板集合体シート1は、支持シート6と、複数の配線回路基板7とを備える。
支持シート6は、配線回路基板集合体シート1と同一の平面視形状(外形形状)を有する。つまり、支持シート6は、平行する2つの端縁の一例としての短手方向一端縁4および他端縁5を備える。支持シート6は、例えば、絶縁シートである。支持シート6の材料としては、例えば、ポリイミドなどの樹脂(可撓性を有する樹脂材料)などが挙げられる。支持シート6の厚みは、例えば、1μm以上、好ましくは、10μm以上であり、また、例えば、10mm以下、好ましくは、1mm以下である。
複数の配線回路基板7は、支持シート6に分離可能に支持されている。複数の配線回路基板7は、支持シート6において互いに間隔を隔てて整列配置されている。
配線回路基板7は、平面視略矩形状(好ましくは、略正方形状)を有する。また、配線回路基板7は、支持シート6の長手方向および短手方向に対して傾斜する第1方向に沿い、第1方向および厚み方向と直交する第2方向において互いに対向配置される2つの第1端縁18を備える。2つの第1端縁18は、同一長さを有する。
また、配線回路基板7は、第2方向に沿い、第1方向において互いに間隔を隔てて対向配置される2つの第2端縁19を備える。2つの第2端縁19は、同一長さを有し、2つの第1端縁18を連結する。配線回路基板7において、2つの第1端縁18と2つの第2端縁19とは、一体的に形成される。なお、第1方向および第2方向の長手方向および短手方向に対する傾斜は、金属系部9の説明時に詳説する。
配線回路基板7は、支持部8と、支持部8の厚み方向一方面に配置される金属系部9と、支持部8の厚み方向一方面に、金属系部9を被覆するように配置されるカバー層14とを備える。好ましくは、配線回路基板7は、支持部8と、金属系部9と、カバー層14とのみを備える。
支持部8は、配線回路基板7と同一の平面視形状を有する。つまり、支持部8は、平面視略矩形状を有する。具体的には、支持部8は、第1方向に沿い、第2方向において互いに対向配置される2つの第1端縁18を備える。2つの第1端縁18は、同一長さを有する。2つの第1端縁18は、同一長さを有する。
また、支持部8は、第2方向に沿い、第1方向において互いに間隔を隔てて対向配置される2つの第2端縁19を備える。2つの第2端縁19は、同一長さを有し、2つの第1端縁18を連結する。支持部8において、2つの第1端縁18と2つの第2端縁19とは、一体的に形成される。
また、支持部8は、支持シート6に対して分離可能に支持されている。具体的には、支持部8の周囲には、開口部13が形成されており、支持部8は、ジョイント10を介して、周囲の支持シート6に連結されている。開口部13は、配線回路基板7を囲む平面視略矩形枠形状を有する。ジョイント10は、例えば、4つの端縁(2つの第1端縁18、および、2つの第2端縁19)のそれぞれと、支持シート6において開口部13に面する4つの内端縁のそれぞれとを連結する。なお、ジョイント10は、支持部8の周囲に形成される開口部13を横断する略直線形状を有する。これにより、支持部8は、開口部13を隔て、かつ、ジョイント10によって、支持シート6内に懸架されている。
支持部8の外形寸法は、配線回路基板7の用途および目的に応じて、適宜設定されている。例えば、支持部8の平面積S1は、後述する金属系部9の平面積S2との比が後述する範囲となるように設定されている。なお、支持部8の平面積S1は、配線回路基板7の平面積S0と、例えば、同一である。支持部8の厚みおよび材料は、支持シート6のそれらと同様である。
金属系部9は、平面視において、略矩形枠形状、好ましくは、略正方形枠形状を有する。また、金属系部9は、厚み方向に投影したときに、支持部8に含まれている。金属系部9は、平面視において、支持部8の内側において、支持部8の中央部を除く領域に形成されている。金属系部9は、例えば、信号線(差動配線など)、パワー線(電源配線など)、グランド線(接地線など)、アンテナ線(送受信線など)などの配線を含む。なお、金属系部9は、例えば、平面視において、上記した各配線の機能に対応する補助部(端子など)(図示せず)をさらに有してもよい。
金属系部9は、支持部8の4つの端縁のそれぞれに沿う4つの片を有する。詳しくは、金属系部9は、2つの第1端縁18のそれぞれに沿い、2つの第1端縁18の内側に配置される2つの第1金属片11と、2つの第2端縁19のそれぞれに沿い、2つの第2端縁19の内側に配置される2つの第2金属片12とを一体的に備える。
2つの第1金属片11は、第1方向に沿う略直線形状を有する。2つの第1金属片11は、同じ長さを有し、互いに平行している。また、2つの第1金属片11は、第2方向に互いに間隔を隔てて配置されている。2つの第1金属片11のそれぞれは、例えば、断面視略矩形状を有する。2つの第1金属片11は、第2方向一方側に配置される一方側第1金属片61と、その第2方向他方側に配置される他方側第1金属片62とからなる。
一方側第1金属片61は、第2方向一方側に面する外側面としての第1外側面63と、他方側第1金属片62に面する内側面としての第1内側面64と、それらの厚み方向一端縁を連結する第1上面68とを有する。第1外側面63および第1内側面64は、平行する。第1上面68は、支持部8の厚み方向一方面に平行する。
他方側第1金属片62は、一方側第1金属片61に面する内側面としての第2内側面65と、第2方向他方側に面する外側面としての第2外側面66と、それらの厚み方向他端縁を連結する第2上面69とを有する。第2内側面65および第2外側面66は、平行する。第2上面69は、支持部8の厚み方向一方面に平行する。
第1金属片11、詳しくは、第1金属片11が沿う第1方向は、平面視において、支持シート6の短手方向一端縁4に対して傾斜している。具体的には、平面視において、第1金属片11を延長した第1延長線E1と、支持シート6の短手方向一端縁4とのなす角度は、少なくとも第1鋭角α1を有しており、かかる第1鋭角α1は、例えば、20度以上、好ましくは、30度以上、より好ましくは、40度以上であり、また、70度以下、好ましくは、60度以下、より好ましくは、50度以下であり、とりわけ好ましくは、45度である。
第1金属片11の幅W1は、第1金属片11の第2方向長さW1であって、詳しくは、第1外側面63および第1内側面64間の長さ、および、第2内側面65および第2外側面66間の長さのそれぞれと同一長さである。具体的には、第1金属片11の幅W1は、例えば、3μm以上、好ましくは、10μm以上であり、また、例えば、1000μm以下、好ましくは、500μm以下である。
第1金属片11の第1方向長さL1は、例えば、50μm以上、好ましくは、100μm以上、より好ましくは、300μm以上であり、また、例えば、10mm以下である。第1金属片11の第1方向長さL1の幅W1に対する比(L1/W1)は、例えば、2以上、好ましくは、5以上、より好ましくは、10以上であり、また、例えば、10,000以下、好ましくは、1,000以下である。
2つの第2金属片12は、第2方向に沿う略直線形状を有する。2つの第2金属片12は、同じ長さを有し、互いに平行している。また、2つの第2金属片12は、第1方向に互いに間隔を隔てて配置されている。2つの第2金属片12は、2つの第1金属片11の第1方向両端を、第2方向に沿って連結している。2つの第2金属片12のそれぞれは、例えば、断面視略矩形状を有する。2つの第2金属片12は、第1方向一方側に配置される一方側第2金属片71と、その第1方向他方側に配置される他方側第2金属片72とからなる。
一方側第2金属片71は、第1方向一方側に面する外側面としての第3外側面73と、他方側第2金属片72に面する内側面としての第3内側面74と、それらの厚み方向一端縁を連結する第3上面78とを有する。第3外側面73および第3内側面74は、平行する。第3上面78は、支持部8の厚み方向一方面に平行する。
他方側第2金属片72は、一方側第2金属片71に面する内側面としての第4内側面75と、第1方向他方側に面する外側面としての第4外側面76と、それらの厚み方向一端縁を連結する第4上面79とを有する。第4内側面75および第4外側面76は、平行する。第4上面79は、支持部8の厚み方向一方面に平行する。
第2金属片12、詳しくは、第2金属片12に沿う第2方向は、第1方向と直交する方向である(直交方向である)。そのため、第2方向(第2金属片12)は、平面視において、支持シート6の短手方向一端縁4に対して傾斜している。具体的には、平面視において、第2金属片12を延長した第2延長線E2と、支持シート6の短手方向一端縁4とのなす角度は、少なくとも第2鋭角α2を有する。第2鋭角α2と第1鋭角α1との合計は、直角である。
第2金属片12の幅W2は、第2金属片12の第1方向長さW2であって、詳しくは、第3外側面73および第3内側面74間の長さ、および、第4内側面75および第4外側面76間の長さのそれぞれと同一長さである。具体的には、第2金属片12の幅W2は、例えば、3μm以上、好ましくは、10μm以上であり、また、例えば、1000μm以下、好ましくは、500μm以下である。第2金属片12の幅W2の、第1金属片12の幅W1に対する比(W2/W1)は、例えば、0.5以上、好ましくは、0.8以上であり、また、例えば、1.5以下、好ましくは、1.2以下であり、とりわけ好ましくは、1である。
第2金属片12の第2方向長さL2は、例えば、50μm以上、好ましくは、100μm以上、より好ましくは、300μm以上であり、また、例えば、10mm以下である。第2金属片12の第2方向長さL2の幅W2に対する比(L2/W2)は、第1金属片11の第1方向長さL1の幅W1に対する比(L1/W1)と同一であり、具体的には、例えば、2以上、好ましくは、5以上、より好ましくは、10以上であり、また、例えば、10,000以下、好ましくは、1,000以下である。第2金属片12の第2方向長さL2の、第1金属片11の第1方向長さL1に対する比(L2/L1)は、例えば、0.5以上、好ましくは、0.8以上であり、また、例えば、1.5以下、好ましくは、1.2以下である。
金属系部9の平面積S2は、第1上面68、第2上面69、第3上面78および第4上面79の平面積の合計である。金属系部9の平面積S2の支持部8の平面積S1に対する比(S2/S1)は、比較的高く、例えば、0.5以上、好ましくは、0.5超過、より好ましくは、0.6以上、さらに好ましくは、0.8以上、また、例えば、1.0未満、好ましくは、0.95以下である。金属系部9の平面積S2の配線回路基板7の平面積S0に対する比(S2/S0)は、上記した比(S2/S1)と同一である。
金属系部9の厚みは、適宜設定される。第1金属片11の厚みT1および第2金属片12の厚みT2は、例えば、同一であり、例えば、5μm以上、好ましくは、50μm以上、より好ましくは、100μm以上であり、また、例えば、1,000μm以下、好ましくは、200μm以下である。第1金属片11の厚みT1の、幅W1に対する比(T1/W1)は、例えば、0.01以上、好ましくは、0.1以上であり、また、例えば、100以下、好ましくは、10以下である。第2金属片12の厚みT2の、幅W2に対する比(T2/W2)は、上記した比(T1/W1)と同一である。
金属系部9の材料は、例えば、公知ないし慣用の金属系材料(具体的には、金属材料)から適宜選択して用いることができる。具体的には、金属系材料としては、周期表で、第1族~第16族に分類されている金属元素や、これらの金属元素を2種類以上含む合金などが挙げられる。なお、金属系材料としては、遷移金属、典型金属のいずれであってもよい。より具体的には、金属系材料としては、例えば、カルシウムなどの第2族金属元素、チタン、ジルコニウムなどの第4族金属元素、バナジウムなどの第5族金属元素、クロム、モリブデン、タングステンなどの第6族金属元素、マンガンなどの第7族金属元素、鉄などの第8族金属元素、コバルトなどの第9族金属元素、ニッケル、白金などの第10族金属元素、銅、銀、金などの第11族金属元素、亜鉛などの第12族金属元素、アルミニウム、ガリウムなどの第13族金属元素、ゲルマニウム、錫などの第14族金属元素が挙げられる。これらは、単独使用または併用することができる。
なお、金属系部9は、材料が金属である金属部9を含む。
カバー層14は、金属系部9を保護する絶縁層である。カバー層14は、支持部8において金属系部9から露出する厚み方向一方面と、金属系部9の厚み方向一方面(第1上面68、第2上面69、第3上面78および第4上面79)、および、側面(第1外側面63、第1内側面64、第2内側面65、第2外側面66、第3外側面73、第3内側面74、第4内側面75および第4外側面76)を被覆する。カバー層14の材料としては、例えば、ポリイミドなどの絶縁性樹脂が挙げられる。カバー層14の厚みは、例えば、1μm以上、好ましくは、5μm以上であり、また、例えば、500μm以下、好ましくは、200μm以下である。
次に、この配線回路基板集合体シート1の製造方法を説明する。
配線回路基板集合体シート1の製造方法は、図2A~図3Gに示すように、基材準備工程(図2A参照)、第1工程の一例としてのレジスト配置工程(図2B~図2C)、第2工程の一例としてのエッチング工程(図2D参照)、レジスト除去工程(図3E参照)、カバー工程(図3F参照)、および、外形加工工程(図3G参照)を順に備える。
また、この配線回路基板集合体シート1の製造方法は、例えば、ロールトゥロール法に従って、実施される。図4Bが参照されるように、ロールトゥロール法では、配線回路基板集合体シート1の製造装置(全部を図示せず)の長手方向両端部に配置される操出ロール15および巻取ロール16を用い、各工程において、操出ロール15から繰り出された後述する各部材が、巻取ロール16に向けて繰り出されることによって、実施される。
図2Aに示すように、基材準備工程では、支持シート6と、その厚み方向一方面に配置される金属系シート17とを備える二層基材40を準備する。二層基材40は、好ましくは、支持シート6と、金属系シート17とのみを備える。
支持シート6は、基材準備工程では、上記した開口部13(図3G参照)がまだ形成されておらず、長手方向に連続し、開口部13を有しない長尺シートとして準備される。一方、この支持シート6は、短手方向一端縁4および他端縁5を含んでいる。
金属系シート17は、支持シート6の厚み方向一方面全面に配置されている。金属系シート17は、基材準備工程では、上記した金属系部9に対応するパターンにまだ形成されておらず、長手方向に連続する長尺シートとして準備される。金属系シート17の材料および厚みは、上記した金属系部9のそれらと同様である。なお、金属系シート17は、材料が金属である金属シート17を含む。
例えば、金属系シート17の厚み方向他方面に樹脂を塗布し、その後、乾燥して、支持シート6を形成することによって、二層基材40が準備される。あるいは、予め支持シート6および金属系シート17を備える二層基材40をそのまま準備することもできる。
図2B~図2Cおよび図4Aに示すように、レジスト配置工程では、略矩形枠状のエッチングレジスト2を、金属系シート17の厚み方向一方面に配置する。
エッチングレジスト2を金属系シート17に配置するには、例えば、図2Bに示すように、まず、シート状のドライフィルムレジスト3を、金属系シート17の厚み方向一方面全面に配置する。
図2Cおよび図4Aに示すように、次いで、ドライフィルムレジスト3を、フォトリソグラフィー(露光および現像すること)により、略矩形枠状のエッチングレジスト2を形成する。
エッチングレジスト2は、形成すべき上記した金属系部9(図1および図3G参照)と平面視略同一形状を有する。つまり、エッチングレジスト2は、形成すべき第1金属片11と平面視略同一形状を有する第1レジスト片21と、形成すべき第2金属片12と平面視略同一形状を有する第2レジスト片22とを一体的に備える。
第1レジスト片21は、第1方向に沿っている。第1レジスト片21は、第2方向に間隔を隔てて2つ配置されている。2つの第1レジスト片21は、同じ長さを有し、第2方向一方側に配置される一方側第1レジスト片31と、その第2方向他方側に配置される他方側第1レジスト片33とからなる。なお、第1レジスト片21は、断面視略矩形状を有しており、例えば、一方側第1レジスト片31は、第2方向一方側に面する第1レジスト外側面51と、他方側第1レジスト片33に面する第1レジスト内側面53と、それらの厚み方向一端縁を連結する第1レジスト上面55とを一体的に有する。第1レジスト片21を延長した第3延長線E3は、支持シート6の短手方向一端縁4に対して、傾斜している。
第2レジスト22は、第2方向に沿っている。第2レジスト片22は、第1方向に間隔を隔てて2つ配置されている。2つの第2レジスト片22は、同じ長さを有し、第1方向一方側に配置される一方側第2レジスト片32と、その第1方向他方側に配置される他方側第2レジスト片34とからなる。なお、第2レジスト片22は、断面視略矩形状を有しており、例えば、一方側第2レジスト片32は、第1方向一方側に面する第2レジスト外側面52と、他方側第2レジスト片34に面する第2レジスト内側面54と、それらの厚み方向一端縁を連結する第2レジスト上面56とを一体的に有する。第2レジスト22を延長した第4延長線E4は、支持シート6の短手方向一端縁4に対して、傾斜している。
第1レジスト片21の第2方向長さW3は、第2レジスト片22の第1方向長さW4とは、同一である。なお、第1レジスト片21の第2方向長さW3は、第1レジスト外側面51および第1レジスト内側面53間の長さである。第2レジスト片22の第1方向長さW4は、第2レジスト外側面52および第2レジスト内側面54間の長さである。
なお、エッチングレジスト2の平面視寸法は、エッチング工程における後述するエッチングにおいて、金属系シート17がオーバーエッチングされること(オーバーエッチング部50を生じること)を予想して、予め、金属系部9よりわずかに大きい寸法に設定することができる(図2Dの仮想線参照)。
これにより、支持シート6と、金属系シート17と、エッチングレジスト2とを、厚み方向一方側に向かって順に備えるレジスト積層体23を作製する。レジスト積層体23は、好ましくは、支持シート6と、金属系シート17と、エッチングレジスト2とのみを備える。
図2Dおよび図4A~図4Cに示すように、エッチング工程では、レジスト積層体23を移動させながら、エッチングレジスト2から露出する金属系シート17をエッチングする。
エッチング工程では、例えば、エッチング装置25を使用する。
エッチング装置25は、操出ロール15および巻取ロール16の間に配置されている。エッチング装置25は、吐出部26を備える。吐出部26は、幅方向に沿って配置されている。具体的には、吐出部26は、操出ロール15および巻取ロール16の対向方向と、レジスト積層体23の厚み方向とに直交する直交方向に間隔を隔てて整列配置される複数の吐出口27を有する。上記した対向方向は、MD方向に相当し、また、レジスト積層体23の長手方向にも相当する。また、上記した直交方向は、TD方向に相当し、また、レジスト積層体23の幅方向に相当する。なお、吐出部26は、例えば、エッチング装置25において、レジスト積層体23が搬送される予定位置よりも、レジスト積層体23の厚み方向一方側に配置されている。また、複数の吐出口27は、金属系シート17に対してエッチング液を連続的に吐出可能に構成されている。
図4Aおよび図4Bの極太矢印で示すように、エッチング工程では、レジスト積層体23が、操出ロール15からエッチング装置25に向けて繰り出される。なお、レジスト積層体23が繰り出される方向(移動方向の一例としての搬送方向)は、レジスト積層体23における支持シート6の短手方向一端縁4および他端縁5に沿っている。
第1レジスト片21と第2レジスト片22とは、ともに、レジスト積層体23の搬送方向(移動方向の一例)に対して傾斜する状態で、レジスト積層体23が、操出ロール15からエッチング装置25に向けて繰り出される。
図4Bおよび図4Cの破線矢印で示すように、同時に、複数の吐出口27から、エッチング液が、レジスト積層体23に向けて、連続して吐出される。
エッチング液としては、金属系シート17の材料を腐食(浸食、溶解)するが、エッチングレジスト2および支持シート6を腐食しない薬液が挙げられる。
すると、エッチング液が、エッチングレジスト2から露出する金属系シート17の厚み方向一方面に接触し、かかる面から厚み方向他方側に向かってエッチングが進行する。
詳しくは、第1レジスト片21と第2レジスト片22とは、ともに、レジスト積層体23の搬送方向に対して傾斜する状態で、搬送されながら、複数の吐出口27からエッチング液が吐出される。すると、図2C’および図4Aの実線矢印で示すように、エッチング液は、一方側第1レジスト片31の第1レジスト外側面51に、勢いよく衝突し、続いて、その搬送方向下流近傍における金属系シート17を迅速にエッチングする。同時に、エッチング液は、一方側第2レジスト片32の第2レジスト外側面52に、勢いよく衝突し、続いて、その搬送方向下流近傍における金属系シート17を迅速にエッチングする。
なお、図2C’および図4Aの破線矢印で示すように、一方側第1レジスト片31において、第1レジスト外側面51に衝突したエッチング液の一部は、第1レジスト上面55を乗り越えて、第1レジスト内側面53の搬送方向上流側近傍に至る。このエッチング液は、第1レジスト内側面53に、上記した第1レジスト外側面51に対する衝突に比べて、緩慢に接触する。そのため、エッチング液は、第1レジスト内側面53の搬送方向上流近傍における金属系シート17を、緩慢にエッチングする。同時に、一方側第2レジスト片32において、第2レジスト外側面52に衝突したエッチング液の一部は、第2レジスト上面56を乗り越えて、第2レジスト内側面54の搬送方向上流側近傍に至る。このエッチング液は、第2レジスト内側面54に、上記した第2レジスト外側面52に対する衝突に比べて、緩慢に接触する。そのため、エッチング液は、第2レジスト内側面54の搬送方向上流近傍における金属系シート17を、緩慢にエッチングする。
エッチング液は、一方側第2レジスト片32の第2レジスト外側面52に沿って流れた後、一方側第2レジスト片32および他方側第1レジスト片33の第1角部81を回り込む。このエッチング液は、他方側第1レジスト片33の搬送方向上流近傍における金属系シート17を緩慢にエッチングする。同時に、エッチング液は、一方側第1レジスト片31の第1レジスト外側面51に沿って流れた後、一方側第1レジスト片31および他方側第2レジスト片34の第2角部82(第1角部81に対向する角部)を回り込む。このエッチング液は、他方側第2レジスト片34の搬送方向上流近傍における金属系シート17を緩慢にエッチングする。
他方、一方側第2レジスト片32を乗り越えたエッチング液は、他方側第1レジスト片33に衝突して、他方側第1レジスト片33の搬送方向下流近傍の金属系シート17をエッチングし、また、エッチング液の一部が、他方側第1レジスト片33を乗り越えて、他方側第1レジスト片33の上流近傍の金属系シート17をエッチングする。同時に、一方側第1レジスト片31を乗り越えたエッチング液は、他方側第2レジスト片34に衝突して、他方側第2レジスト片34の搬送方向下流近傍の金属系シート17をエッチングし、また、エッチング液の一部が、他方側第2レジスト片34を乗り越えて、他方側第2レジスト片34の搬送方向上流近傍の金属系シート17をエッチングする。
これにより、図2Dに示すように、平面視略矩形枠形状のエッチングレジスト2と略同一の平面視形状(すなわち、平面視略矩形枠形状)を有する金属系部9を形成する。
金属系部9を備えるレジスト積層体23は、洗浄、乾燥など、適宜の処理を施された後、巻取ロール16に巻き取られる。
その後、図3Eに示すように、レジスト除去工程において、エッチングレジスト2を、例えば、剥離などによって、除去する。
その後、図3Fに示すように、カバー工程において、カバー層14を、支持シート6の厚み方向一方側に、金属系部9の厚み方向一方面および側面を被覆するように、配置する。
その後、図3Gに示すように、外形加工工程において、支持シート6を外形加工して、支持シート6に開口部13を、厚み方向を貫通するように、形成する。同時に、ジョイント10(図1参照)を形成して、複数の配線回路基板7を、ジョイント10を介して、支持シート6に分離可能に支持させる。支持シート6の外形加工として、例えば、エッチング、切削(切断)などが用いられる。
これにより、支持シート6と、複数の配線回路基板7とを備える配線回路基板集合体シート1を製造する。
その後、ジョイント部10を切断して、図1の右下図に示すように、配線回路基板7を支持シート6から分離して、配線回路基板7を得る。
そして、この配線回路基板集合体シート1では、支持シート6を、短手方向一端縁4が延びる長手方向に沿ってエッチング装置25に搬送しながら、その長手方向に相当するMD方向と直交するTD方向に沿って配置される吐出部26からのエッチング液の吐出によって、金属系部9が形成される。そのため、第1金属片11および第2金属片12は、ともに、MD方向に対して傾斜するので、TD方向に対しても傾斜する。そのため、第1金属片11および第2金属片12は、ともに、吐出部26に対しても傾斜している。その後、第1金属片11および第2金属片12は、上記した同様のエッチング条件で形成される。
詳しくは、図4Aに示すように、一方側第1レジスト片31の第1レジスト外側面51に衝突するエッチング液の勢いと、一方側第2レジスト片32の第2レジスト外側面52に衝突するエッチング液の勢いとは、一方側第1レジスト片31および一方側第2レジスト片32が、ともに、吐出部26に対して傾斜していることから、同程度である。そのため、第1レジスト外側面51の搬送方向下流近傍における金属系シート17のエッチング速度と、搬送方向下流側面52の搬送方向下流近傍における金属系シート17のエッチング速度とが、同程度となる。
そのため、図2Dに示すように、一方側第1金属片61の第1外側面63と、一方側第2金属片71の第3外側面73との位置精度が、同程度となる。そのため、一方側第1金属片61と一方側第2金属片71との外形の位置精度を整合させることができる。
さらに、図4Aに示すように、一方側第2レジスト片32の搬送方向下流側面52に沿って流れた後、第1角部81を回り込んだエッチング液は、他方側第1レジスト片33の搬送方向上流(第2方向他方側)近傍における金属系シート17を緩慢にエッチングする。
また、一方側第1レジスト片31の搬送方向下流側面51に沿って流れた後、第2角部82を回り込んだエッチング液は、他方側第2レジスト片34の搬送方向上流(第1方向他方側)近傍における金属系シート17を緩慢にエッチングする。
他方側第1レジスト片33の搬送方向上流近傍における金属系シート17をエッチングする緩慢さと、他方側第2レジスト片34の搬送方向上流近傍における金属系シート17をエッチングする緩慢さは、同程度となり、すると、両者のエッチング速度も、同程度となる。
そのため、図1に示すように、他方側第1金属片62の第2外側面66の位置精度と、他方側第2金属片72の第4外側面76の位置精度とが、同程度となる。そのため、他方側第1金属片62と他方側第2金属片72との外形の位置精度とを整合させることができる。
総括すると、第1金属片11および第2金属片12の外形は、同じ精度で形成される。その結果、配線回路基板集合体シート1は、外形の位置精度に優れる金属系部9を備える配線回路基板7を備えることができる。
一方、図5Aおよび図5Bに示すように、第1方向が短手方向に沿い、また、第2方向が長手方向に沿う比較例では、第1方向が、MD方向に対して直交している。すると、エッチング工程において、エッチング液は、一方側第1レジスト片31の搬送方向下流側面51に、最も勢いよく衝突し、一方側第1レジスト片31の搬送方向下流近傍の金属系シート17を、最も速いエッチング速度で、エッチングする。
続いて、2つの第2レジスト片22の外側面には、一方側第1レジスト片31の両端部を回り込んだエッチングが、比較的に緩慢に接触する。そのため、第2レジスト片22の外側近傍の金属系シート17のエッチング速度は、一方側第1レジスト片31の搬送方向下流近傍の金属系シート17のエッチング速度に比べて緩慢である。
その後、他方側第1レジスト片33には、2つの第2レジスト片22の搬送方向上流側端部をさらに回り込んだエッチングが、最も緩慢に接触する。そのため、他方側第1レジスト片33の搬送方向上流近傍の金属系シート17のエッチング速度は、第2レジスト片22の外側近傍の金属系シート17のエッチング速度に比べてさらに緩慢であり、つまり、最も緩慢である。
すると、図5Cに示すように、一方側第1金属片61(一方側の第1金属片11)の第1外側面63と、一方側第2金属片71および他方側第2金属片74(2つの第2金属片12)(図5Cにおいては、他方側第2金属片74のみが図示される)の外側面との位置精度とが、不整合となる。
さらには、一方側第2金属片71および他方側第2金属片72(2つの第2金属片12)の外側面と、他方側第1金属片62(他方側の第1金属片11)の第2外側面76との位置精度も、不整合となる。
そのため、第1金属片11および第2金属片12の外形は、全く異なる精度で形成される。
一方、この配線回路基板集合体シート1の製造方法では、図4Aが参照されるように、エッチング工程では、第1レジスト片21と第2レジスト片22とが、ともに、レジスト積層体23の搬送方向に対して傾斜する状態で、レジスト積層体23を移動させながら、エッチングレジスト2から露出する金属系シート17をエッチングさせるので、第1レジスト片21および第2レジスト片2は、ともに、搬送方向であるMD方向に対して傾斜する。そのため、複数の吐出口27の整列方向に対しても傾斜している。第1金属片11と第2金属片12とが、ともに、エッチング装置25の塗布部26から吐出されるエッチング液によって、同様の条件で形成される。従って、第1金属片11および第2金属片12を、同じ外形精度で形成することができる。その結果、外形精度に優れる金属系部9を備える配線回路基板集合体シート1を製造することができる。
さらにまた、一方側第2レジスト片32を乗り越えたエッチング液は、一方側第2レジスト片32の搬送方向上流近傍の金属系シート17をエッチングし、続いて、他方側第1レジスト片33に衝突して、そのまま他方側第1レジスト片33の搬送方向下流近傍の金属系シート17を勢いよくエッチングする。また、一方側第1レジスト片31を乗り越えたエッチング液は、一方側第1レジスト片31の搬送方向上流近傍の金属系シート17をエッチングし、続いて、他方側第2レジスト片34に衝突して、そのまま他方側第2レジスト片34の搬送方向下流近傍の金属系シート17を勢いよくエッチングする。
そして、この製造方法では、レジスト配置工程において、第1レジスト片21(一方側第1レジスト片31および他方側第1レジスト片33)の第2方向長さW3と、第2レジスト片22(一方側第2レジスト片32および他方側第2レジスト片34)の第1方向長さW4とを同一にしている。そのため、エッチング工程では、エッチング液が一方側第1レジスト片31を乗り越える条件と、エッチング液が一方側第2レジスト片32を乗り越える条件とを同様にでき、併せて、エッチング液が他方側第1レジスト片33に衝突する条件と、エッチング液が他方側第2レジスト片34に衝突する条件とを同様にできる。
従って、一方側第1レジスト片31の搬送方向上流近傍の金属系シート17のエッチングと、一方側第2レジスト片32の搬送方向上流近傍の金属系シート17のエッチングとを、同様の条件で実施できる。同時に、他方側第1レジスト片33の搬送方向下流近傍の金属系シート17のエッチングと、他方側第2レジスト片34の搬送方向下流近傍の金属系シート17のエッチングとを、同様の条件で実施できる。
そのため、一方側第1レジスト片31に被覆される一方側第1金属片61の第2方向長さW1と、一方側第2レジスト片32に被覆される一方側第2金属片71の第1方向長さW2とを同一にすることができる。同時に、他方側第1レジスト片33に被覆される他方側第1金属片62の第2方向長さW1と、他方側第2レジスト片34に被覆される他方側第2金属片72の第1方向長さW2とを同一にすることができる。
総括すると、第1レジスト片21に被覆される第1片11の第2方向長さW1と、第2レジスト片22に被覆される第2片12の第1方向長さW2とを同一にすることができる。
また、この配線回路基板集合体シート1では、金属系部9が配線を含むので、所望の電気特性を奏することができる。
さらに、この配線回路基板7の製造方法は、上記した配線回路基板集合体シート1を製造し、その後、配線回路基板7を支持シート6から分離するので、外形の精度に優れる金属系部9を備える配線回路基板7を製造することができる。
このような配線回路基板7の用途は、特に限定されず、各種分野に用いられる。配線回路基板1は、例えば、電子機器用配線回路基板(電子部品用配線回路基板)、電気機器用配線回路基板(電気部品用配線回路基板)などの各種用途で用いられる。電子機器用配線回路基板および電気機器用配線回路基板としては、例えば、位置情報センサー、障害物検知センサー、温度センサーなどのセンサーで用いられるセンサー用配線回路基板、例えば、自動車、電車、航空機、工作車両などの輸送車両で用いられる輸送車両用配線回路基板、例えば、フラットパネルディスプレイ、フレキシブルディスプレイ、投影型映像機器などの映像機器で用いられる映像機器用配線回路基板、例えば、ネットワーク機器、大型通信機器などの通信中継機器で用いられる通信中継機器用配線回路基板、例えば、コンピュータ、タブレット、スマートフォン、家庭用ゲームなどの情報処理端末で用いられる情報処理端末用配線回路基板、例えば、ドローン、ロボットなどの可動型機器で用いられる可動型機器用配線回路基板、例えば、ウェアラブル型医療用装置、医療診断用装置などの医療機器で用いられる医療機器用配線回路基板、例えば、冷蔵庫、洗濯機、掃除機、空調機器などの電気機器で用いられる電気機器用配線回路基板、例えば、デジタルカメラ、DVD録画装置などの録画電子機器で用いられる録画電子機器用配線回路基板などが挙げられる。
変形例
以下の各変形例において、上記した一実施形態と同様の部材および工程については、同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、各変形例は、特記する以外、一実施形態と同様の作用効果を奏することができる。さらに、一実施形態および変形例を適宜組み合わせることができる。
一実施形態では、エッチング工程において、金属系シート17に対して、エッチング液を用いるウエットエッチングを実施しているが、例えば、レーザー加工などのドライエッチングを実施することもできる。この場合には、図示しないレーザー照射装置に、TD方向に走査可能な図示しないレーザー照射部を備える。
図1に示すように、一実施形態では、第1金属片11の幅W1と、第2金属片12の幅W2とが、同一であるが、図6Aに示すように、相違してもよい。
図6Aに示す変形例では、一方側第1金属片61の幅W1Aは、一方側第2金属片71の幅W2Aと相違しており、例えば、一方側第2金属片71の幅W2Aに対して、大きい。あるいは、図示しないが、この逆であってもよい。
図6Aに示す変形例では、他方側第1金属片62の幅W1Bは、他方側第2金属片72の幅W2Bと相違しており、例えば、他方側第2金属片72の幅W2Bに対して、大きい。あるいは、図示しないが、この逆であってもよい。
また、図6Bに示すように、2つの第1金属片11の幅W1が互いに相違してもよい。一方側第1金属片61の幅W1Aは、他方側第1金属片62の幅W1Bと相違しており、例えば、他方側第1金属片62の幅W1Bに対して、大きい。あるいは、図示しないが、この逆であってもよい。
また、図6Bに示す変形例では、2つの第1金属片12の幅W2が互いに相違してもよい。一方側第2金属片71の幅W2Aは、他方側第2金属片72の幅W2Bと相違しており、例えば、他方側第2金属片72の幅W2Bに対して、大きい。あるいは、図示しないが、この逆であってもよい。
また、図3Gの実線で示すように、一実施形態では、支持部8が、単層であるが、複層であってもよく、この変形例では、図3Gの仮想線で示すように、好ましくは、2層である。
具体的には、図8Iに示すように、支持部8は、2層であり、例えば、支持層の一例としての金属支持部28および樹脂支持部29を厚み方向一方側に向かって順に備える。この変形例において、好ましくは、支持部8は、金属支持部28および樹脂支持部29のみを備える。
また、この変形例では、本発明の金属系部の一例は、金属系部9、さらに、金属支持部28である。
図2C~図2Dに示すように、一実施形態では、レジスト配置工程およびエッチング工程を、それぞれ、1回実施しているが、例えば、複数回実施することもできる。
例えば、図7B~図7Cに示すように、金属系シート17から金属系部9を、第1回目のエッチング工程で形成し、その後、図8G~図8Hに示すように、金属支持シート30から金属支持部28を、第2回目のエッチング工程で形成する。
この変形例では、例えば、図7Aに示すように、まず、支持シートの一例としての金属支持シート30、絶縁シート46および金属系シート17を厚み方向一方側に向かって順に備える三層基材48を準備する。絶縁シート46および金属系シート17は、いずれも、金属支持シート30と同一の平面視形状を有する。絶縁シート46の材料としては、一実施形態の支持シート6で例示した樹脂が挙げられる。三層基材48は、互いに平行する短手方向一端縁4および他端縁5を有する。
図7Bに示すように、その後、エッチングレジスト2を、三層基材48の厚み方向両方面に配置する。具体的には、エッチングレジスト2を、金属系シート17の厚み方向一方面においては、上記したパターンで形成し、金属系シート17の厚み方向他方面においては、その全面に配置する。
これにより、三層基材48およびエッチングレジスト2を備える第1レジスト積層体39を作製する。
図7Cに示すように、その後、エッチングレジスト2の第1レジスト片21と第2レジスト片22とが、搬送方向に対して傾斜する状態で、第1レジスト積層体39を搬送させながら、エッチングレジスト2から露出する金属系シート17をエッチングして、第1回目のエッチング工程を実施する。これにより、平面視略矩形枠形状の金属系部9を形成する。
図7Dに示すように、その後、エッチングレジスト2を除去する。
図7Eに示すように、絶縁シート46から、樹脂支持部29を、例えば、切削(切断)、エッチングなどによって、形成する。
図8Fに示すように、続いて、カバー層14を、樹脂支持部29の厚み方向一方側に、金属系部9の厚み方向一方面および側面を被覆するように、配置する。
図8G~図8Iに示すように、その後、第2回目のレジスト配置工程およびエッチング工程を順に実施する。
図8Gに示すように、具体的には、まず、第3レジスト片36、第4レジスト片37および第5レジスト部38を備える第2エッチングレジスト24を、金属支持シート30の厚み方向両方面に配置する。金属支持シート30の厚み方向一方面に配置される第2エッチングレジスト24と、金属支持シート30の厚み方向他方面に配置される第2エッチングレジスト24とは、厚み方向に投影したときに、同一形状を有する。なお、金属支持シート30の厚み方向一方面に配置される第3レジスト片36および第4レジスト片37は、樹脂支持部29の側面、カバー層14の側面および厚み方向一方面を被覆する。これにより、第2レジスト積層体49を作製して、第2回目のレジスト配置工程を実施する。
その後、図8Hに示すように、第2エッチングレジスト24の第3レジスト片36と第4レジスト片37が、搬送方向(図7における紙面奥行き方向)に対して傾斜する状態で、第2レジスト積層体49を搬送させながら、第2エッチングレジスト24から露出する金属支持シート30をエッチングして、第2回目のエッチング工程を実施する。これにより、平面視略矩形枠形状の金属支持部28を形成する。
その後、図8Iに示すように、第2エッチングレジスト24を除去する。
これにより、配線回路基板7を複数備える配線回路基板集合体シート1が製造される。
この配線回路基板7は、金属支持部28、その厚み方向一方面に配置される樹脂支持部29、その厚み方向一方面に配置される金属系部9、および、樹脂支持部29の厚み方向一方面に、金属系部9の厚み方向一方面および側面を被覆するように配置されるカバー層14を備える。配線回路基板7は、厚み方向を貫通する第2開口部41を有する。
この配線回路基板集合体シート1では、金属支持部28が、支持部8に含まれるので、金属支持部28が、金属系部9を絶縁支持部29を介して確実に支持しながら、金属系部9で発生する熱を予定された熱伝導性に基づいて拡散させることができる。とりわけ、配線回路基板7は、第2開口部41を備えるので、第2開口部41における空気の流れに基づく対流によっても、熱伝導性をより一層向上させることができる。
また、上記した一実施形態および変形例のエッチング工程では、少なくとも金属系シート17をエッチングしている。具体的には、図2Dに示す一実施形態では、金属系シート17をエッチングし、図7Eおよび図8Iに示す変形例では、金属系シート17および金属支持シート30をエッチングしている。しかし、例えば、図示しないが、金属系シート17をエッチングせず、金属支持シート30のみをエッチングして、金属系部の一例として、金属支持部28のみを形成することもできる。
また、例えば、配線回路基板集合体シート1は、ロールトゥロール法ではなく、枚葉法で、製造することもできる。
さらに、図9Aに示すように、所定長さを有する平面視略矩形状の二層基材23を、搬送方向、および、吐出部26に沿う方向の両方に対して傾斜させて、エッチング装置25に搬送して、第2工程を実施することもできる。
この二層基材23は、短手方向一端縁4および他端縁5に加え、長手方向一端縁43および他端縁44を有する。二層基材23において、短手方向一端縁4および他端縁5は、同一長さを有する。また、長手方向一端縁43および他端縁44は、同一長さを有し、短手方向一端縁4および他端縁5を連結する。
エッチングレジスト2の矩形枠形状の外形は、二層基材23の長さ方向に対して、真っ直ぐに並列配置されている。具体的には、第1レジスト片21は、二層基材23の短手方向一端縁4に平行する。第2レジスト片22は、二層基材23の長手方向一端縁43に平行する。
第2工程では、第1レジスト片21は、搬送方向、および、吐出部26に沿う方向に対し傾斜し、また、第2レジスト片22も、搬送方向、および、吐出部26に沿う方向に対し傾斜した状態で、レジスト積層体23が、エッチング装置25に搬送される。
第2工程を実施した後、得られる配線回路基板集合体シート1において、複数の配線回路基板7は、配線回路基板集合体シート1の長さ方向に対して、真っ直ぐに並列配置されている。具体的には、配線回路基板7の第1端縁18は、配線回路基板集合体シート1の短手方向一端縁4に平行する。配線回路基板7の第2端縁19は、配線回路基板集合体シート1の長手方向一端縁43に平行する。
1 配線回路基板集合体シート
2 エッチングレジスト
4 短手方向一端縁
5 短手方向他端縁
6 支持シート
7 配線回路基板
9 金属系部
11 第1金属片
12 第2金属片
17 金属系シート
21 第1レジスト片
22 第2レジスト片
24 第2エッチングレジスト
28 金属支持部
29 樹脂支持部
30 金属支持シート
31 一方側第1レジスト片
32 一方側第2レジスト片
33 他方側第1レジスト片
34 他方側第2レジスト片
35 金属層
39 第1レジスト積層体
42 第2レジスト積層体

Claims (6)

  1. 平行する2つの端縁を有する支持シートと、
    前記支持シートにおいて互いに間隔を隔てて配置される複数の配線回路基板とを備え、
    前記配線回路基板は、略矩形枠状の金属系部を備え、
    前記金属系部は、
    前記支持シートの厚み方向と直交する第1方向に沿う第1片と、
    前記厚み方向および前記第1方向と直交する第2方向に沿う第2片とを含み、
    前記第1片および前記第2片が、ともに、前記支持シートの前記端縁に対して傾斜していることを特徴とする、配線回路基板集合体シート。
  2. 前記金属系部が、配線を含むことを特徴とする、請求項1に記載の配線回路基板集合体シート。
  3. 前記金属系部が、支持層を含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の配線回路基板集合体シート。
  4. 支持シートと、前記支持シートにおいて互いに間隔を隔てて配置される複数の配線回路基板とを備える配線回路基板集合体シートの製造方法であり、
    略矩形枠状のエッチングレジストであって、前記支持シートの厚み方向と直交する第1方向に沿う第1レジスト片と、前記厚み方向および前記第1方向と直交する第2方向に沿う第2レジスト片とを含む前記エッチングレジストを、金属系シートに配置して、前記金属系シートおよび前記エッチングレジストを備えるレジスト積層体を作製する第1工程、および、
    前記レジスト積層体を移動させながら、前記エッチングレジストから露出する前記金属系シートをエッチングして、前記第1レジスト片に被覆される第1片と、前記第2レジスト片に被覆される第2片とを含み、略矩形枠状の金属系部を形成して、前記金属系部を備える前記配線回路基板を製造する第2工程を備え、
    前記第2工程では、前記第1レジスト片と前記第2レジスト片とが、ともに、前記レジスト積層体の移動方向に対して傾斜する状態で、前記レジスト積層体を移動させながら、前記エッチングレジストから露出する前記金属系シートをエッチングすることを特徴とする、配線回路基板集合体シートの製造方法。
  5. 第1工程において、前記第1レジスト片の第2方向長さと、前記第2レジスト片の第1方向長さとを同一にすることを特徴とする、請求項4に記載の配線回路基板集合体シートの製造方法。
  6. 請求項4または5に記載の配線回路基板集合体シートの製造方法により、配線回路基板集合体シートを製造する工程、および、
    前記配線回路基板を前記支持シートから分離する工程
    を備えることを特徴とする、配線回路基板の製造方法。
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