JP3413595B2 - 平角導線の整列治具 - Google Patents

平角導線の整列治具

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JP3413595B2 JP2000022436A JP2000022436A JP3413595B2 JP 3413595 B2 JP3413595 B2 JP 3413595B2 JP 2000022436 A JP2000022436 A JP 2000022436A JP 2000022436 A JP2000022436 A JP 2000022436A JP 3413595 B2 JP3413595 B2 JP 3413595B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器等におい
て電気的接続に用いる例えばフラットケーブルの製造に
際して、複数の平角導線を同一平面内で平行に導出する
のに適した平角導線の整列治具に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、例えばVTR、オーディオ用機
器、パーソナルコンピュータ、車載機器等の電子機器に
おいて、フラットケーブルが使用されている。このフラ
ットケーブルは、複数の平角導線を同一平面内に平行に
配列した導線列を両面より被覆材、例えば片面に接着剤
層を有するPET(ポリエチレンテレフタレート)等の
絶縁テープにて被覆して構成される。このフラットケー
ブルは、偏平で屈曲性があるので例えば小型電子機器内
での接続線に利用して好適なものである。 【0003】従来のフラットケーブルでは、その被覆材
の構成としてPET−ADHタイプとPET−PVCタ
イプのものがある。PET−ADHタイプとしては、厚
さ25μmのポリエチレンテレフタレート(PET)か
らなる絶縁フィルムの片面に45μm厚の接着剤層(A
DH:ADHESIVE)が形成されたものが用いられ
る。また、PET−PVCタイプの場合には厚さ12〜
50μmのポリエチレンテレフタレート(PET)から
なる絶縁フィルムの片面にポリ塩化ビニル(PVC)に
よる接着剤層を80μm以上塗布したものが使用されて
いる。 【0004】通常、このフラットケーブルは、例えば図
15に示すような方法で製造されていた。すなわち、図
15に示すように、予めフラットケーブルの長さに対応
する所定ピッチをもって端子部用の角穴1を加工した可
撓性のある第1被覆材すなわち内面に接着材層を有する
絶縁フィルム2(2A,2B)の原反3(3A,3B)
を用意し、この2つの原反3A,3Bから絶縁フィルム
2A,2Bと、複数の平角導線4a,4b‥‥を同一平
面内に平行に配列して送られる導線列4とを両フィルム
2A及び2B間に導線列4が挟まれるようにして1対の
ラミネート用加熱ロール5A及び5B間に通して三者を
ラミネートする。ラミネート後、積層シート状体を角穴
1の中心位置より切断し、図16に示すように両端の不
要な部分を切断して両端より導線列4の端子部4Eが露
出したフラットケーブル6が製造される。 【0005】図16の例では、導線列4の端子部4Eが
上下面露出した構成となっているが、例えば片面側だけ
を露出するように製造することもできる。その場合には
角穴1は一方の絶縁フィルム2Aにのみ形成することに
よって製造できる。 【0006】一方、このようなフラットケーブルの製造
工程においては、複数の平角導線を整列した状態で加熱
ロールに供給する必要があり、そのため図13に示すよ
うに加熱ロール5A,5Bに進入する手前において平角
導線4a,4b‥‥を整列するための整列治具8が配置
される。なお、9A,9Bはラミネートされた積層シー
ト状体を移送するための駆動ローラである。通常、この
整列治具8は例えば各平角導線4a,4b‥‥をガイド
するための凹溝を円周上に形成した凹溝付きロールか、
または、図14に示すように凹溝10を平面上に形成し
た凹溝付き板11で構成することが考えられている。 【0007】従来のフラットケーブル例えばPET−A
DHタイプのフラットケーブルでは、電子機器内に組み
込む場合、剛性が高く、高密度、薄型の電子機器内部に
組立てを行うことが難しく、さらに屈曲性がフレキシブ
ルプリント配線板に比べると悪いために、例えばプリン
タ、フロッピーディスク、ハードディスク等のような摺
動部に使用するには制限があった。 【0008】また、PET−PVCタイプのフラットケ
ーブルでは、ベースフィルムの厚みでは12〜16μm
のものが使用されているが、接着剤層が80μm以上あ
るために結果的に被覆材の厚みは上記PET−ADHタ
イプのものより厚くなり、上記と同様な問題点が存在す
る。 【0009】このような点の改善策として、より薄いベ
ースフィルム及び接着剤層を用いてフラットケーブルを
構成することが考えられるが、しかし従来の製造方法で
は薄くしたものを製造することができなかった。 【0010】すなわち、フラットケーブルの製造では、
図15で示したように端子部に対応する位置に予め角穴
1を設けた絶縁フィルム2を所定の張力をもって繰り出
して加熱ロール5A及び5B間に供給するために角穴1
が変形し易くなる。従って、加熱ロール5A及び5B間
に供給するとき角穴1が変形しないように張力を低くす
る必要がある。しかし、張力を低くすると、加熱ロール
部で角穴1を有する絶縁フィルムが幅方向へ移動し易
く、また角穴が開いていることからフィルムの剛性が低
下し、ラミネート時にフラットケーブルにしわが発生し
易くなる。特に、絶縁フィルム2としてPETなどのベ
ース材料を用いた場合、その厚みや塗布されている接着
剤層の厚みが薄いほど、しわの発生が顕著である。 【0011】このしわは、フラットケーブルの寸法及び
外見上極めて問題であり、厳重に規定されなければなら
ない。従って、薄型軽量で高屈曲特性を有し、且つしわ
が発生しない高品質のフラットケーブル及びその製造方
法が望まれている。 【0012】 【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
高品質のフラットケーブルの製造に際しては、複数の平
角導線を精度よく整列させる必要がある。しかし、フラ
ットケーブルの製造装置として、上述した加熱ロール5
A,5Bの直前に配置する整列治具8においては、例え
ば凹溝付ロールの場合、加熱ロール5A,5Bの接触面
にあまり接近させることができないので、平角導線4
a,4b‥‥を製品規格の公差内に平行に精度良く整列
させることができなかった。また、円周上の凹溝に平角
導線を入れるのが難しい作業である。 【0013】また、図14に示すように平面上に平行で
所定間隔に精度よく形成された凹溝10を有するいわゆ
る凹溝付き板11による整列治具8の場合には、各凹溝
10に平角導線4a,4b‥‥をガイドしたときに平角
導線4a,4b‥‥が凹溝10の中で傾斜してガイドさ
れることがある。この状態では凹溝10の側面と平角導
線4a,4b‥‥の各側面との間に間隔Sができるため
に平角導線4a,4b‥‥は凹溝10の中で蛇行し精度
よく整列しにくいという問題があった。 【0014】本発明は、上述の点に鑑み、例えばフラッ
トケーブルの製造に際して、複数の平角導線を平行に精
度よく整列させることができる平角導線の整列治具を提
供するものである。 【0015】 【課題を解決するための手段】本発明に係る平角導線の
整列治具は、所定間隔をおいて複数の平角導線を平行に
ガイドするための複数の凹溝を有する第1治具部と、第
1治具部の平角導線が進入する側に平角導線を上下から
水平に維持するように配置した1対の水平維持部材で構
成された第2治具部とから構成する。 【0016】本発明の平角導線の整列治具においては、
平角導線をガイドするための複数の凹溝を有する第1治
具部と、平角導線を水平に維持する1対の水平維持部材
で構成された第2治具部との組合せによって、平角導線
は第2治具部によって水平に送られると共に、第1治具
部の凹溝で両側がガイドされることによって各平角導線
が水平にかつ互いに平行となるように所定ピッチをもっ
て配列された導線列として供給することができる。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。本例はフラットケーブルの製造に
適用した場合である。 【0018】図3は、本発明に係る薄型軽量で高屈曲特
性を有するフラットケーブルの例である。同図におい
て、21及び22は絶縁性フィルム23及びその内面に
接着剤層24を有する帯状被覆材を示し、25は複数の
平角導線25a,25b,‥‥を同一平面内に配列した
導線列を示す。 【0019】絶縁フィルム23は、厚みt1 が15μm
以下、好ましくは15μm〜3μm、本実施の形態では
12μmの絶縁性フィルムが用いられる。絶縁性フィル
ムとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレ
ンナフタレート、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリ
フェニレンサルファイド、塩化ビニル、紙類等のフィル
ムが用いられる。接着剤層24としては厚みt2 が25
μm以下、好ましくは25μm〜10μm、本例では2
5μmの接着剤層を塗布してなる。接着剤層23とし
て、例えばポリエステル系、エポキシ系、ナイロン系、
アクリル系、ウレタン系、エラストマー系、塩化ビニル
系等の接着剤層を用いることができる。 【0020】平角導線25a,25b,‥‥は例えば厚
み35μm、幅0.8mmのものを用いることができ
る。これは銅の丸線を圧延することにより平角形状に形
成することができ、表面に2μm以上の錫メッキが施さ
れる。尚、平角導線25a,25b,‥‥は、厚みが5
0μm以下であればよく例えば18μmでも可能であ
る。導線幅は最終形状のピッチによって決まる。本例の
幅0.8mmはピッチ1.25mmの場合である。ピッ
チ1.0mmの場合には幅は0.7mm,ピッチ0.8
mmの場合には幅0.4mm前後となる。そして、表面
処理は錫メッキの他、半田メッキでも可能である。 【0021】そして、図3Aに示すように、この第1被
覆材21、第2被覆材22及び平角導線の導線列25を
3層に配し、積層圧着した後、端子部に対応する第1被
覆材21を除去して平角導線の端子部25Eを露出した
後、その端子部25Eに対応する裏面に補強材26を貼
着してコネクタ等に差し込み可能な強度を持たせている
(図3B参照)。 【0022】補強材26としては、厚さ188μmの絶
縁性フィルム27の片面に厚さ40μmの接着剤層28
を有する補強テープで構成される。この絶縁フィルム2
7及び接着剤層28の材質は上例した被覆材22と同様
のものを用いることが可能である。本例においては、コ
ネクタに差し込むための強度を持たせるために端子部で
のトータルの厚みDが0.3mmとしている。 【0023】本例のフラットケーブル30によれば、絶
縁性フィルム23の厚さt1 及び接着剤層24の厚さt
2 が従来に比べて1/2程度になるためにフラットケー
ブル30として薄型軽量化をはかることができる。ま
た、高屈曲性を有する。さらに、柔軟性に富むために形
状に対する追従性が極めてよく電子機器内での引き回し
に有利となる。さらに、絶縁性フィルム23及び接着剤
層24の量が1/2になることによって、ラミネート時
において被覆材21,22の使用効率を高めることがで
きると共にスピードを上げることが可能になり、生産性
の向上もはかれ、コスト低下がはかれる。 【0024】次に、上述した薄型軽量で高屈曲性の特性
を有するフラットケーブルの製造に適用できるフラット
ケーブルの製造方法について図5〜図10を用いて説明
する。 【0025】まず、図5に示すように帯状の絶縁フィル
ム23の片面に所定の厚さの接着材層24を有する第1
及び第2の被覆材21及び22を用意し、その第1の被
覆材21の接着材層24に、後述する各端子部に対応す
る位置においてそれぞれ短冊状の剥離性薄材32を貼着
する。この剥離性薄材は、その接着材層24に接着する
側とは反対の面が剥離処理されており、本例ではその短
冊状の剥離性薄材32の一端が被覆材21の端縁より外
部に一部はみ出すように貼着される。剥離性薄材32と
しては紙または樹脂材等により形成することができる。 【0026】そして、第1被覆材21には、剥離性薄材
32の外形に沿って切込み33が形成される。本例で
は、剥離性薄材32がはみ出す側の辺より薄材32の両
側に沿って所定長さに切込み33が形成されると共に、
薄材32のはみ出さない側の薄材32の端縁に沿って薄
材32の幅より少し長めに切込み33が形成される。 【0027】具体的には、これら第1及び第2の被覆材
21及び22の幅は互いに同じ幅とし所定のロール状に
巻かれ、之より図6に示すラミネート用の加熱ロール5
A,5Bに供給される移送途上で、第1の被覆材21に
所定ピッチの切込み33が形成されると共に、剥離性薄
材32が貼着される。 【0028】そして、図6に示すように、複数の平角導
線25a,25b,‥‥を所定ピッチをもって同一平面
内に平行に配列した導線列25と、第1及び第2の被覆
材21及び22とが互いに同期して連続的に加熱ロール
5A及び5B間に供給される。両被覆材21及び22は
その接着剤層24を内側にして導線列25を挟むように
して移送される。そして、加熱ロール5A及び5B間に
おいて第1及び第2の被覆材21及び22と導線列25
とが熱圧着でラミネートされ、導線列25が第1及び第
2の被覆材21及び22によって被覆される。ラミネー
ト条件としては、温度120℃、圧力10〜20Kgf
/cm、移送速度1m/分とすることができる。 【0029】次に、このラミネートシート状体に対して
同図に示すように剥離性薄材32のはみ出し部分より引
き剥がす。このとき剥離性薄材32に沿って第1被覆材
21には切り込み33が形成されているために、薄材3
2の引き剥がしによって、同時に切り込み33より第1
被覆材21の一部が除去されて端子部25Eが外部に露
出するようになる。 【0030】なお、剥離性薄材32を引き剥がした後の
剥取られた回りの第1被覆材21は、図7に示すように
完全に接着されず、浮いた部分34が残ることがある。
そこで、図8に示すように、各端子部25Eの裏面即ち
第2被覆材22の裏面側に補強材26を配し、加圧ヒー
タ35を介してプレス圧着し、図9に示すシート状体1
6を作る。 【0031】次に、シート状体36に対してカッター等
の手段によって鎖線37の位置より切断して図10に示
す目的のフラットケーブル37を完成する。本例では、
6本の平角導線25a,25b,‥‥を有するフラット
ケーブルを製造する場合であり、製造工程ではこの倍の
幅でシート状体36を形成し、最終的にこれを2分割し
て6本の平角導線25a,25b,‥‥を有するフラッ
トケーブル37を形成している。即ち、それぞれ第1、
第2の被覆材21,22の幅が広く採られており、これ
に6本を組とするように12本の平角導線が配列された
導線列25を供給してラミネートし、端子部25Eを露
出した後、6本を組としたその中間位置にフラットケー
ブルの長手方向に沿うようにすると共に、端子部25E
を2分するように切断して目的とするフラットケーブル
を製造する。 【0032】かかるフラットケーブル37の製造方法に
よれば、第1及び第2の被覆材21及び22には予め従
来のような角穴を設けてないので、十分な張力をもって
加熱ロール5A,5B間に供給しラミネートする際に、
被覆材21,22がしわになることがなく、また外力に
よる平角導線間寸法の収縮もなく、正常な状態でラミネ
ートすることができる。そして、ラミネートした後に剥
離性薄材32をそのはみ出し部より引き剥がして、これ
と同時に第1被覆材21の端子部に対応する部分を一部
除去することによって端子部25Eの露出を容易にする
ことができる。 【0033】この剥離性薄材32の剥離に際して、予め
第1被覆材21に薄材32の外形に沿うように切り込み
33を形成しておくことによって、より簡単に且つ直線
的に第1被覆材21の一部を除去することができる。こ
の結果、しわの発生が無く、寸法、外観共に良好なフラ
ットケーブルが製造できる。 【0034】このような製造方法を用いることによって
前述した図3の薄型軽量で高屈曲特性を有するフラット
ケーブル30の製造を可能にするものである。なお、フ
ラットケーブル30の製造に際しての製造条件を次に示
す。 剥離性薄材32の接着条件:100℃、5秒、3Kg/
cm2 ラミネート条件:120℃、10Kgf/cm、1m/
分 補強材26の貼着条件:150℃、10秒、5Kg/c
2 鎖線37よりの切断は固定式カッタ刃又は回転刃により
行い、3m/分のスピードでブレーキをかけながらシー
ト状体36を引っぱり、先にシート状体36の長手方向
に沿う鎖線37位置より切断する。次に、端子部25E
を2分する鎖線37位置より切断する。本例の製造方法
は図3のフラットケーブル30の製造の他、勿論、通常
の厚さのフラットケーブルの製造にも適用できる。 【0035】図4は、フラットケーブルの変形例を示
す。同図Aは導線列25の端子部25Eの両面が露出し
ている場合である。同図Bは、片側の端子部25Eが両
面露出し、他方の端子部25Eが片面露出されてその第
2被覆材22の裏面に補強材26が貼着された場合であ
る。同図Cは、一方の端子部25Eでは第1被覆材21
の一部が除去されて第2被覆材22の裏面に補強材26
が貼着され、他方の端子部25Eにおいては第2被覆材
22の一部が除去されて第1被覆材21の裏面に補強材
26が貼着され、端子部25Eとして互いに反対の面が
露出するように構成された場合である。 【0036】このような変形例のフラットケーブルの製
造方法も上述の製法によって製造することが可能にな
る。すなわち、それぞれ端子部25Eの露出しようとす
る面に対して剥離性薄材32を第1被覆材21又は/及
び第2被覆材22に選択的に貼着することによって可能
となる。 【0037】上述の図6では、第1被覆材21に貼着す
る剥離性薄材32がその一端を第1被覆材21より外部
にはみ出すようにした場合であるが、その他、例えば図
11に示すように、第1被覆材21に対して剥離性薄材
32の両端が外部にはみ出すように貼着することもでき
る。その場合には、薄材32の両端に対応する両辺に沿
う切り込み33を設けてもよく、あるいは片辺にのみ切
り込み33を設け、図12に示すように薄材32の引き
剥がしと同時に第1被覆材21の一部を除去して端子部
25Eを露出させるようにしてもよい。 【0038】次に、図1及び図2を用いて複数の平角導
線25a,25b,‥‥を整列して加熱ロール5A,5
Bに供給する際の本発明に係る平角導線の整列治具の実
施の形態について説明する。本例の整列治具47は、同
図に示すように所定の厚さを有しその上面41aに各平
角導線25a,25b,25c,‥‥をガイドするため
の所定幅を有する複数の凹溝42を形成した凹溝付き板
即ち第1治具部41と、この第1治具部41の上面41
a及び下面41bに位置規制されるように配置した1対
の水平維持部材43及び44からなる第2治具部45と
から成る。水平維持部材43,44は凹溝付き板41の
平角導線25a,25b,‥‥の進入側に配置され、凹
溝42内の平角導線25a,25b,‥‥を水平に維持
するためのものである。この水平維持部材43,44
は、平角導線25a,25b,‥‥を上下からわずかな
隙間を持たせて挟み込むように配置される。 【0039】例えば厚さ0.1mm、幅0.8mmの平
角導線25a,25b,‥‥を整列させるときは、第1
治具部41の各凹溝42の幅を平角導線25a,25
b,‥‥の傷を防止するために各平角導線25a,25
b,‥‥の幅より0.02〜0.05mm大きくしてお
くを可とする。 【0040】また、例えば平角導線の寸法が厚さ0.1
mm、幅0.8mmのとき、0.2Kgf程度の張力を
与えて平角導線を供給するようになすを可とする。 【0041】かかる整列治具47によれば、平角導線2
5a,25b,‥‥は、まず第2治具部45の1対の水
平維持部材43,44間に挿入されて水平に保たれた状
態で第1治具部41の各凹溝42内に供給される。この
凹溝42によって平角導線25a,25b,‥‥は互い
に所定ピッチをもって平行に整列されることになり、従
来の凹溝内で傾きながら整列されて供給されるというこ
とがなくなる。そして、製造中凹溝42から平角導線2
5a,25b,‥‥がはずれてしまうという事故もな
く、容易にフラットケーブルを製造することができる。
この結果、所定の間隔に精度よく整列された平角導線を
有する信頼性の高いフラットケーブルを製造することが
できる。 【0042】そして、製造中凹溝42から平角導線25
a,25b,‥‥が外れてしまう等の事故もなく作業性
も向上する。また、平角導線のエッジが凹溝42とこす
れて傷が付く懼れがあるも、平角導線と凹溝42との間
に所要の隙間をあけて置くか、第1治具部の手前から徐
々に平角導線を整列させる方法をとることにより、品質
上問題となるような傷は回避される。 【0043】尚、ブレーキ機構により平角導線にブレー
キをかけ所定の張力を与えて供給する場合には平角導線
の整列精度がさらに向上する。 【0044】 【発明の効果】本発明に係る平角導線の整列治具によれ
ば、所定ピッチをもって且つ各平角導線が水平に保たれ
た状態でラミネート工程に供給することができる。した
がって、信頼性の高いフラットケーブルを製造すること
ができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る整列治具の一例を示す斜視図であ
る。 【図2】本発明に係る整列治具の一例を示す正面図であ
る。 【図3】A.薄型軽量で高屈曲特性を有するフラットケ
ーブルの分解図である。B.完成されたフラットケーブ
ルの一例を示す断面図である。 【図4】A〜C 薄型軽量で高屈曲特性を有するフラッ
トケーブルの変形例を示す断面図である。 【図5】フラットケーブルの製造方法の一例を示す工程
図(その1)である。 【図6】フラットケーブルの製造方法の一例を示す工程
図(その2)である。 【図7】フラットケーブルの製造方法の一例を示す工程
図(その3)である。 【図8】フラットケーブルの製造方法の一例を示す工程
図(その4)である。 【図9】フラットケーブルの製造方法の一例を示す工程
図(その5)である。 【図10】フラットケーブルの製造方法の一例を示す工
程図(その6)である。 【図11】フラットケーブルの製造方法の他の例を示す
工程図(その1)である。 【図12】フラットケーブルの製造方法の他の例を示す
工程図(その2)である。 【図13】フラットケーブルの製造装置の概略的構成図
である。 【図14】従来の整列治具の説明図である。 【図15】従来のフラットケーブルの製造方法を示す工
程図(その1)である。 【図16】従来のフラットケーブルの製造方法を示す工
程図(その2)である。 【符号の説明】 21,22‥‥被覆材、23‥‥絶縁フィルム、24‥
‥接着剤層、25a,25b‥‥平角導線、25‥‥導
線列、25E‥‥端子部、30‥‥フラットケーブル、
32‥‥剥離性薄材、33‥‥切込み、41‥‥第1治
具部、42‥‥凹溝、43,44‥‥水平維持部材、4
5‥‥第2治具部、47‥‥整列治具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沼尾 秀裕 栃木県鹿沼市さつき町18番地 ソニーケ ミカル株式会社 鹿沼工場内 (56)参考文献 特開 平1−276514(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01B 13/00 B65H 57/00 - 57/28

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 所定間隔をおいて複数の平角導線を平行
    にガイドするための複数の凹溝を有する第1治具部と、
    第1治具部の上記平角導線が進入する側に平角導線を上
    下から水平に維持するように配置した1対の水平維持部
    材で構成された第2治具部とから成る平角導線の整列治
    具。
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