JP2006294488A - フラットケーブル及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高速生産が可能で、且つ、収容する導体を強固に固定し絶縁を均一にしながらケーブル厚を薄くすること、並びに高い可撓性及び耐摩耗性を持たせることが可能なフラットケーブルを提供する。
【解決手段】フラットケーブル1は、複数本の平角導体2(2,3)を一平面上に配列し、平角導体2(2,3)の周囲に絶縁樹脂4を押出被覆して被覆層を形成し、さらに絶縁フィルム5a,5bで平角導体2(2,3)の配列面の上下から被覆層を挟み込んで絶縁フィルム5a,5bを被覆層に溶着するようにしている。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数本の平角導体を収容した二重絶縁構造のフラットケーブル、及びその製造方法に関する。
フラットケーブルは、一般的に、薄肉状の線状導体を一対の絶縁シートで挟持してこれらを加熱しながら圧力を加えて融着したものであり、家庭用ビデオやプリンター等、様々な機器の配線材として用いられている。こうしたフラットケーブルに用いる絶縁シートは、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の基材と、ポリ塩化ビニル(以下、「PVC」という)樹脂やポリエステル系接着剤等からなる接着剤層とで構成されている。このうち基材としてPET、接着剤層としてPVC樹脂を組み合わせて用いる絶縁シートは、その材料費や加工費が安くなること、及びPVC樹脂が導体に接着されないため端末において絶縁層の引抜き加工や剥ぎ取り加工等が容易であることから広く用いられるようになっている。また、フラットケーブルは、様々な設置場所に対応させるために、耐摩耗性も要求されている。
フラットケーブルは、近年、薄肉化、導体の狭ピッチ化(配線の高密度化)が要求されており、それに伴って、導体として厚さが薄く且つ幅が狭いもの(すなわち断面積が小さいもの)を用いることが要求されており、具体的には0.01mm以下の断面積を有する導体が用いられるようになっている。このように導体の断面積が小さくなった場合でも、フラットケーブルの末端において絶縁層を引き抜くときに、断線しないようにするための技術も開示されている(例えば、特許文献1参照)。
図6は、特許文献1に記載のフラットケーブルの製造方法を説明するための図である。図中、51はフラットケーブル、52は線状導体、53はPVCゾル、54はPVC樹脂層、55は基材、56a,56bは絶縁シートを示す。
フラットケーブル51の製造工程においては、まず、PETやポリイミド等のシート状基材55、及びPVC樹脂を可塑剤等の溶剤に溶かしてゾル化したPVCゾル53を用意する。PVCゾル53は必要に応じて更に安定剤、フィラーなども含んでもよい。そして基材55上にPVCゾル53を塗布し(図6(A)参照)、その後PVCゾル53を加熱乾燥させ、溶剤を揮発させる(図6(B)参照)。PVCゾル53の加熱は、基材55上のPVC樹脂層54の厚さが45μm以下となるまで行う。こうして基材55上にPVC樹脂層54が設けられた絶縁シート56aを得る。同様にしてもう一枚絶縁シート56bを用意する。次に複数の線状導体52を用意し、これらを所定のピッチで並設し、先に用意した一対の絶縁シート56a,56bのPVC樹脂層54a,54bで複数の線状導体52を挟持する(図6(C)参照)。その後、絶縁シート56a,56bを加熱しつつ両側から圧力を加えて融着し(図6(D)参照)、絶縁シート部54a,54bからなる絶縁層を得る。こうしてフラットケーブル51が得られる。
特開2001−250429号公報
一方、フラットケーブルの製造方法としては、上述のごときラミネート製法に加えて、2層の絶縁体を同時に押し出して成形する押出製法も考えられる。しかしながら、特許文献1にも比較例2として記載されているように、押出被覆では薄型(例えば厚さ30μm)のフラットケーブルを製造することは困難であり、実用的な製法としては、ラミネート製法が採用されている。
また、ラミネート製法では、予め2層構造にしたフィルムを準備し貼り合わせることとなるが、時間のかかる加熱を伴った貼り合わせが必要となるため、3m/分など、数m/分程度の低速でしか生産できない。逆に、押出製法は、高速生産が可能であるが、各層の厚みを20μm以下にすることは困難である。
また、従来のラミネート製法では、上述のごとく、PET等の絶縁フィルムの内側にPE(ポリエチレン)等の接着樹脂(絶縁樹脂)を塗布し、それで導体を包むようにしている。接着剤で導体を包む理由としては、接着樹脂が薄すぎると、導体間に接着樹脂が行き渡らずに空間ができ、導体の固定、絶縁の均一性の点で問題が生じてしまうことにある。このような問題によって、従来のラミネート製法では、導体の厚さ(数十〜数百μm)以上の接着剤が必要となり、それを溶解するための加熱時間が必要となる。
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたものであり、高速生産が可能で、且つ、収容する導体を強固に固定し絶縁を均一にしながらケーブル厚を薄くすること、並びに高い可撓性及び耐摩耗性を持たせることが可能な、フラットケーブル及びその製造方法を提供することを、その目的とする。
本発明によるフラットケーブルは、一平面上に配列した複数本の平角導体の周囲に、絶縁樹脂による押出被覆層が形成され、絶縁フィルムが平角導体の配列面の上下から挟むように押出被覆層上に溶着されてなるようにしたものである。
また、本発明によるフラットケーブルの製造方法は、複数本の平角導体を一平面上に配列し、平角導体の周囲に絶縁樹脂を押出被覆して被覆層を形成し、さらに絶縁フィルムで平角導体の配列面の上下から被覆層を挟み込んで絶縁フィルムを被覆層に溶着するようにしたものである。
本発明によれば、フラットケーブルにおいて、高速生産が可能で、且つ、収容する導体を強固に固定し絶縁を均一にしながらケーブル厚を薄くすること、並びに高い可撓性及び耐摩耗性を持たせることが可能となる。
図1は、本発明によるフラットケーブルの一例を示す断面図で、図1(A)は、同一の平角導体を複数収容したフラットケーブルの一例を、図1(B)は異なる断面積を持つ平角導体を複数収容したフラットケーブルの一例を、それぞれ示している。また、図中、1はフラットケーブル、2,3は平角導体、2a,3aは平角導体のメッキ、4は絶縁樹脂、5a,5bは絶縁フィルムを示す。
本発明に係るフラットケーブル1は、図1(A)に示すように、一平面上に配列された複数本の平角導体2の周囲に絶縁樹脂4を被覆してなる。この絶縁樹脂4は、押出し成形により形成されたものであり、押出被覆層とも言う。なお、図1(A)では、平角導体2として、導体に錫メッキ等でメッキ処理を施してメッキ2aを形成したものを例示しているが、平角導体2にはメッキ処理を施さなくてもよい。
そして、フラットケーブル1は、絶縁樹脂4よりなる押出被覆層に、絶縁フィルム5a,5bを溶着してなる。絶縁フィルム5a,5bは、PET等の樹脂製のラミネートシートであり、平角導体2の配列面の上下から挟むように、絶縁樹脂4でなる押出被覆層に溶着される。ここで、絶縁フィルム5aは平角導体2の配列面の上側に溶着されるフィルムで、絶縁フィルム5bは平角導体2の配列面の下側に溶着されるフィルムである。
また、フラットケーブル1に収容される平角導体は、図1(A)で示す厚さD及び幅Tが等しい3本の平角導体2に限ったものではなく、複数本の平角導体が収容されていればよい。例えば、図1(B)で示すように、幅狭の平角導体2と幅広の平角導体3とをフラットケーブル1に収容してもよい。なお、図1(B)では、平角導体2,3として、それぞれ、導体に錫メッキ等のメッキ処理を施してメッキ部2a,3aを形成したものを例示しているが、平角導体2,3にはメッキ処理を施さなくてもよい。
図1(B)に示すフラットケーブル1は、断面積が異なり且つ厚さDが均一の平角導体2,3の周囲に絶縁樹脂4により押出被覆されたケーブルである。なお、図1(B)で示す平角導体2,3は、厚さDが共通で断面積が異なるため、異なる負荷電流を流すことができる。
次に、フラットケーブル1の製造方法の一例について、図1(A)で示したフラットケーブル1を例に挙げて説明する。まず、同じサイズの導体を同じ厚さの銅箔にして、平角導体2を複数本作製する。ここで、図1で示したようにメッキを施してもよい。なお、平角導体2自体は、断面積が丸い銅線をフラットに圧延して作製してもよい。
次に、複数本の平角導体2を一平面上に配列し、これら平角導体2の周囲に絶縁樹脂4を押出被覆して被覆層を形成する。この被覆層(押出被覆層)の形成方法については、図2及び図3を参照して後述する。さらに、絶縁フィルム5a,5bで平角導体2の配列面の上下から押出被覆層を挟み込んで、絶縁フィルム5a,5bを押出被覆層に溶着する。この溶着方法については、図4を参照して後述する。
図2及び図3は、図1(A)のフラットケーブルを製造する工程で使用する押出成形機の一例を示す図で、図2はその垂直方向断面図、図3はその水平方向断面図である。図中、10は押出成形機、11は樹脂送出部、12はクロスヘッド部、13は分岐案内流路、14はポイント、14aは案内流路、14bはポイント突部、14cはポイント孔、15はダイス、15aは挿入凹部、15bは押出成形口、16は最終押出流路、16aは接近流路部、16bは迂回流路部を示す。なお、図1(B)のごときフラットケーブルを適用する場合も成形ダイスの形状等が異なる他は同様であり、その説明は省略している。
押出成形機10に備えられたクロスヘッド部12に、断面平角状の複数本の平角導体2が所定の搬送方向Pに沿って案内される。これら平角導体2の外周に、樹脂送出部11から適宜溶融された熱可塑性の絶縁樹脂4を供給して、押出被覆する。
クロスヘッド部12内には、図2及び図3に示すように、ポイント14及びダイス15が着脱交換自在に備えられており、ポイント14は、上下方向に所定間隔を有して絶縁樹脂4を案内する案内流路14aがそれぞれ形成されている。
各案内流路14aは、ポイント14の長手方向に沿って扁平な細長矩形状に形成されている。そして、ダイス15に面する側のポイント14の一側面には、案内流路14aの内側端縁より漸次薄肉状としてダイス15方向に突出する四角錐台形状のポイント突部14bが突設されている。また、ポイント14には、両案内流路14a間の中央で、且つポイント突部14bの頂部に位置して、複数の平角導体2が互いに所定間隔を有して嵌通状に案内される細長矩形状のポイント孔14cがそれぞれ形成されている。
ダイス15は、ポイント14と重合状態とされた際に、ポイント突部14bとの相互間の間隙により絶縁樹脂4を案内する最終押出流路16を形成すべく、ポイント突部14bと対応する四角錐台形状で、ポイント突部14bよりも若干大きな挿入凹部15aが形成されている。そして、挿入凹部15aの底部には、所定の細長矩形とされたダイス口としての押出成形口15bが開口形成されている。
また、ポイント14及びダイス15の外周面には、クロスヘッド部12に対する装着時に、位置決めピン等が係合して互いに整合されるポイント・ダイス整合用溝がそれぞれ形成されている。そして、最終押出流路16は、クロスヘッド部12に対するポイント14及びダイス15の装着状態において、ポイント14の各案内流路14aで二流路に分岐されて案内された絶縁樹脂4を、平角導体2の長手方向に沿って上面側及び下面側の両側より漸次接近するように案内する扁平な上下一対の接近流路部16aと、両接近流路部16aの幅方向両側部を互いに連通させ、回り込んだ絶縁樹脂4を案内する一対の迂回流路部16bとから構成されている。
また、両迂回流路部16bも、各接近流路部16aと同様、並列配置された平角導体2の長手方向に沿って並列方向の両側より漸次接近する構造とされている。ここに、各接近流路部16a及び各迂回流路部16bは、平角導体2に接近するに従って漸次幅狭となる構造とされ、各接近流路部16a及び各迂回流路部16bは押出成形口15b直前で互いに合流する構造とされている。
そして、押出成形機10から押し出される絶縁樹脂4は、クロスヘッド部12で、並列配置された平角導体2を上下両側から挟むように、平角導体2の並列方向に面する扁平な二流路に分岐された分岐案内流路13を通じてポイント14の各案内流路14aに案内され、その後、各案内流路14aを通過した絶縁樹脂4は最終押出流路16を通じて押出成形口15bから押し出されるように構成されている。
図4は、図1(A)のフラットケーブルを製造する工程で使用するラミネート加工機の一例を示す概略斜視図である。図中、20はラミネート加工機、21a,21bはフィルムロール、22,23,24は案内ローラ、25a,25bは圧着用ローラを示す。なお、図1(B)のごときフラットケーブルを適用する場合も同様であり、その説明は省略している。
絶縁フィルム5a,5bは、PETフィルムやポリエステルとポリ塩化ビニルの複合フィルム等の樹脂製の基材であり、この基材の内面側表面には、熱可塑性樹脂からなる極薄い(例えば厚さ1μm)の接着層が塗布されている。接着層としては、例えばPEやポリエステル系のエラストマーのような熱可塑性接着剤が使用され、例えば摂氏170度以上でのみ溶融する(即ち粘着力がある)特性を有している。
このような絶縁フィルム5a,5bが、ラミネート加工機20において、上下のフィルムロール21a,21bから引き出されて圧着手段(ここでは、上下一対の圧着用ローラ)25a,25bに供給される。この圧着用ローラ25a,25bとしては、有弾性のゴムローラ等が使用され、これにより、平角導体2が配置される部分よりも配置されない部分が薄くなるとしても、その薄い部分に対して十分に押圧して圧着することができる。なお、下側の絶縁フィルム5bは、案内ローラ24に案内されて圧着用ローラ25a,25bに供給され、平角導体2は案内ローラ22,23によって案内されて上下の絶縁フィルム5a,5bの間に供給される。
ラミネート加工機20は、図2及び図3で例示した押出成形機10の後段(直後)に設けられ、絶縁樹脂4による押出被覆層の熱と上述の圧着手段とにより、従来のような熱圧着用のローラがなくとも熱圧縮される。すなわち、本発明では、押出成形機とタンデムでラミネートを実施しており、押出ヘッドから出てきた第一絶縁層のフラットケーブルに上下からフィルムをローラで貼り付ける際に、第一絶縁層が溶けているため、その熱フィルムが容易に接着する。このように、本発明では、フラットケーブル絶縁押出とタンデムでフィルムをラミネートしており、2層の内、内層の厚い部分を押出で被覆し、外層の薄い部分をラミネートで被覆している。そして、ここでは、押出で高耐熱の絶縁材料を被覆し、タンデムで耐摩擦性に優れたフィルムをラミネートするとよい。或いは、シールドテープをラミネートすることで、遮蔽が可能となる。
換言すると、本発明では、従来の接着剤で包んでいた部分を押出被覆で形成する。従って、押出被覆直後の絶縁樹脂4が熱いうちに絶縁フィルム5a,5bを従来より極薄い接着層で溶着させることになり、押出された絶縁樹脂4の熱で絶縁フィルム5a,5bの接着剤が溶けてフィルムが溶着する。これにより、従来のラミネート製法では接着剤を加熱して溶かす必要があってこの加熱に時間がかかっていたが、その必要がなくなり線速を上げることができ、高速生産が可能となる。例えば製造線速300m/分といった高速でフラットケーブル1を製造することができ、製造効率が格段に(2桁)向上する。
また、従来では導体の厚さ(数十μm〜数百μm)以上の接着剤が塗布されていたが、本発明では、絶縁フィルム5a,5b(例えば片側の厚さ6μmで合計厚さ12μm)にはその内側に極薄い(例えば1μm)接着剤を塗布するだけで済み、絶縁樹脂4も薄くすることができるので、フラットケーブル1をより薄く製造することが可能となる。さらに、内側の押出被覆層は柔らかくしてフラットケーブルの可撓性を良くすることができ、外側の絶縁フィルムを硬くしてフラットケーブルの耐摩耗性を向上することができる。また、高速で2重絶縁構造のフラットケーブルを量産できるだけでなく、各層の厚み、材料を容易に変えられ、高耐熱、高機械強度のフラットケーブルを製造できる。また、シールドも可能となる。
上述のごとく、本発明によれば、フラットケーブルにおいて、高速生産が可能で、且つ、収容する導体を強固に固定し絶縁を均一にしながらケーブル厚を薄くすること、並びに高い可撓性及び耐摩耗性を持たせることが可能となる。ケーブルの可撓性を良くすること、並びに高い耐摩耗性を持たせることが可能となる。
図5は、図1(A)のフラットケーブルを備えたケーブルハーネスの一例を示す概略斜視図である。図中、30はこのケーブルハーネス、31は電気コネクタ、31aは平角導体2に接続された端子を示す。端子31aは、導体でなる端子である。
上述したフラットケーブル1は、端末処理を施してケーブルハーネス30となる。図5で示すように、ケーブルハーネス30は、フラットケーブル1の絶縁体を剥ぎ、平角導体2のそれぞれを、電気コネクタ31に具備された端子31aに接続されてなる。なお、接続端末部の平角導体は、錫メッキを除去し、錫メッキが除去された部分にニッケルメッキを施し、このニッケルメッキに引続いて金メッキを行なうことで、電気的にも長期信頼性に優れたものとすることができる。また、図1(B)のごときフラットケーブルを適用する場合も端子31aの大きさ等が異なる他は、同様であり、その説明は省略する。
また、フラットケーブル1の少なくとも一方の端末部が他の部材で端末処理されていてもよく、両端末部(他の端末部は図示せず)で電気コネクタ31や他の部材が接続されていてもよい。また、電気コネクタ31の代わりに、プリント基盤或いはフレキシブルプリント基盤などの硬質基盤を接続してもよい。さらに、フラットケーブル1に補強プレートを接着し、その補強プレートの中間部分を切断することで、補強プレート付きのフラットケーブルを製造することもできる。そのとき、絶縁体を被覆する際に、長手方向に対して間欠的に窓を設けておき、その部分に補強プレートを接着すればよい。
本発明によるフラットケーブルの一例を示す断面図で、図1(A)は同一の平角導体を複数収容したフラットケーブルの一例を示す断面図、図1(B)は異なる断面積を持つ平角導体を複数収容したフラットケーブルの一例を示す断面図である。 図1(A)のフラットケーブルを製造する工程で使用する押出成形機の一例を示す垂直方向断面図である。 図1(A)のフラットケーブルを製造する工程で使用する押出成形機の一例を示す水平方向断面図である。 図1(A)のフラットケーブルを製造する工程で使用するラミネート加工機の一例を示す概略斜視図である。 図1(A)のフラットケーブルを備えたケーブルハーネスの一例を示す概略斜視図である。 従来のフラットケーブルの製造方法を説明するための図である。
符号の説明
1…フラットケーブル、2,3…平角導体、2a,3a…平角導体のメッキ、4…絶縁樹脂、5a,5b…絶縁フィルム、10…押出成形機、11…樹脂送出部、12…クロスヘッド部、13…分岐案内流路、14…ポイント、14a…案内流路、14b…ポイント突部、14c…ポイント孔、15…ダイス、15a…挿入凹部、15b…押出成形口、16…最終押出流路、16a…接近流路部、16b…迂回流路部、20…ラミネート加工機、21a,21b…フィルムロール、22,23,24…案内ローラ、25a,25b…圧着用ローラ、30…ケーブルハーネス、31…電気コネクタ、31a…平角導体に接続された端子。

Claims (2)

  1. 一平面上に配列した複数本の平角導体の周囲に、絶縁樹脂による押出被覆層が形成され、絶縁フィルムが前記平角導体の配列面の上下から挟むように前記押出被覆層上に溶着されてなることを特徴とするフラットケーブル。
  2. 複数本の平角導体を一平面上に配列し、前記平角導体の周囲に絶縁樹脂を押出被覆して被覆層を形成し、さらに絶縁フィルムで前記平角導体の配列面の上下から前記被覆層を挟み込んで前記絶縁フィルムを前記被覆層に溶着することを特徴とするフラットケーブルの製造方法。
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