JP5220376B2 - フラットケーブルの導体被覆方法及びその導体被覆装置 - Google Patents

フラットケーブルの導体被覆方法及びその導体被覆装置 Download PDF

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Description

この発明は、例えば車両内に搭載される各種電装品の配線、或いは、電気機器内の配線等に用いられるフラットケーブルの導体被覆方法及びその導体被覆装置に関する。
従来、前記フラットケーブルに内蔵された導体の被覆方法としては、例えば並列に配置された複数本の各導体を、一対の各熱ローラにより押え込まれる2枚の各絶縁フィルムの間に挟み込みながら、各絶縁フィルムの間に挟み込まれる各導体を、各熱ローラに形成された各位置決め溝に案内して所定の配置ピッチに位置決めする。同時に、各導体が挟み込まれていない部分の各絶縁フィルム同士を接着してフラットケーブルを製造する特許文献1のフラットケーブル製造装置がある。
特開2002−334619号公報
しかし、前記熱ローラの位置決め溝(特許文献1の図9、図10参照)は、図7の拡大図に示すように、各絶縁フィルム13,13の間に挟み込まれる導体12の両側端面と、熱ローラ17に形成された位置決め溝17aの両側壁面との間に、絶縁フィルム13の挿入が許容される隙間tを左右に設けなければならない。その隙間tに挿入された絶縁フィルム13の厚みが成形時の圧力により弾性変位するため、各絶縁フィルム13,13の間に挟み込まれる導体12の位置が左右に変位しやすく、並列に配置された各導体12…を所定のピッチ間隔に保ったままラミネートすることができない。
この発明は前記問題に鑑み、複数本の各導体を所定のピッチ間隔に隔てられた位置に規制したまま一対の各ラミネートフィルムで被覆することができるフラットケーブルの導体被覆方法及びその導体被覆装置の提供を目的とする。
この発明は、導体供給部から供給される送り方向と平行して並列に配置された複数本の各導体を、ラミネート加工部に配置した上下一対の各熱ロールにより一対の各ラミネートフィルムの間に挟み込みながら加熱・加圧して、該各導体を一対の各ラミネートフィルムで被覆するフラットケーブルの導体被覆方法において、前記ラミネート加工部の手前に配置され、前記各導体を送り方向と直交する方向に対して所定のピッチ間隔に隔てられた位置に規制する導体ガイド部材の導体をガイドする面に、前記各導体が送り方向に向けて挿入される凹状の溝部を所定間隔に隔てて複数設け、前記導体ガイド部材に設けられた前記各溝部に挿入された各導体を該各溝部の側壁に形成された規制面に向けて押し当てられる方向へ幅寄せする導体幅寄せ手段を設けるとともに、前記導体幅寄せ手段の手前に、前記導体供給部から供給される各導体を所定のピッチ間隔に隔てられた位置に集束する導体集束手段を設け、前記導体幅寄せ手段又は導体集束手段のいずれか一方の手段を、他方の手段に対して前記各溝部に挿入された各導体が該各溝部の規制面に向けて幅寄せされる角度に傾斜して配置して、前記導体幅寄せ手段と導体集束手段とを、前記各溝部に挿入された各導体が該各溝部の規制面に向けて幅寄せされる相対位置に変位するとともに、前記導体幅寄せ手段により、前記導体ガイド部材の各溝部に挿入された各導体を該各溝部の規制面に押し当てて所定のピッチ間隔に隔てられた位置に規制するフラットケーブルの導体被覆方法であることを特徴とする。
この発明の態様として、前記導体幅寄せ手段を、前記溝部の一側部に形成され該溝部の一側部から中央部に向けて徐々に低くなる角度に傾斜するテーパー面で構成し、前記溝部に挿入された導体を、一側部のテーパー面に沿って他側部に向けて押し当てられる方向へ幅寄せすることができる。
また、この発明の態様として、前記規制面を、前記溝部の他側部から中央部に向けて徐々に低くなる角度に傾斜するテーパー面で構成し、前記溝部に挿入された導体を、一側部のテーパー面と他側部のテーパー面とに沿って該溝部の中央部に向けて幅寄せすることができる。
また、この発明は、導体供給部から供給される送り方向と平行して並列に配置された複数本の各導体を、ラミネート加工部に配置した上下一対の各熱ロールにより押え込まれる一対の各ラミネートフィルムの間に挟み込みながら加熱・加圧して、該各導体を一対の各ラミネートフィルムで被覆するフラットケーブルの導体被覆装置において、前記ラミネート加工部の手前に、前記各導体の送り方向と直交して導体ガイド部材を配置し、前記導体ガイド部材の導体をガイドする面に、前記各導体が所定のピッチ間隔に隔てられた位置に規制される間隔に隔てて、該各導体が1本ずつ挿入される凹状の溝部を複数設け、前記導体ガイド部材に、前記各溝部に挿入された各導体を該各溝部の側壁に形成された規制面に向けて押し当てられる方向へ幅寄せする導体幅寄せ手段を設けるとともに、前記導体幅寄せ手段の手前に、前記導体供給部から供給される各導体を所定のピッチ間隔に隔てられた位置に集束する導体集束手段を設け、前記導体幅寄せ手段又は導体集束手段のいずれか一方の手段を、他方の手段に対して前記各溝部に挿入された各導体が該各溝部の規制面に向けて幅寄せされる角度に傾斜して配置して、前記導体幅寄せ手段と導体集束手段とを、前記各溝部に挿入された各導体が該各溝部の規制面に向けて幅寄せされる相対位置に変位して配置したフラットケーブルの導体被覆装置であることを特徴とする。
この発明の態様として、前記導体幅寄せ手段を、前記溝部の一側部に形成され該溝部の一側部から中央部に向けて徐々に低くなる角度に傾斜するテーパー面で構成することができる。
前記フラットケーブルは、例えば合成樹脂製のラミネートフィルムで1本の導体を被覆したもの、或いは、一対の各ラミネートフィルムで並列に配置された複数本の各導体を被覆して、各導体が挟み込まれていない部分の各樹脂フィルム同士を一体的に接着したもの等で構成することができる。また、導体は、例えば平角導体、丸形導体等の導電性を有する金属導体で構成することができる。また、ラミネートフィルムは、可撓性及び絶縁性を有する肉厚の薄い樹脂フィルムで構成することができる。また、導体ガイド手段は、例えばガイドロール、ガイドバー等で構成することができる。また、導体幅寄せ手段は、例えば溝部に形成されたテーパー面等で構成することができる。なお、各導体を所定のピッチ間隔に隔てられた位置に規制することが可能であれば、ガイドロールやガイドバー以外の方法でガイドしてもよい。また、導体集束手段は、例えば櫛歯状や鋸歯状の導体集束体等で構成することができる。なお、各導体を送り方向と直交する方向へ移動することが可能であれば、導体集束体以外の方法で幅寄せしてもよい。
実施例では、同一幅に形成された各導体をガイドする例を説明しており、各溝部の溝幅は、1本の導体と対応して該導体の挿入が許容される溝幅に形成している。しかし、異なる幅に形成された各導体をガイドする場合には、各溝部の溝幅は、異なる幅に形成された各導体と対応して該各導体の挿入が許容される溝幅にそれぞれ形成する。
この発明によれば、複数本の各導体を所定のピッチ間隔に隔てられた位置に規制したまま一対の各ラミネートフィルムで被覆することができる。また、一対の各ラミネートフィルムを被覆する際に、導体のピッチ間隔或いはラミネート位置が変位するのを防止することができ、各導体のピッチ間隔が安定し、ラミネート精度の向上を図ることができる。
この発明は、複数本の各導体を所定のピッチ間隔に隔てられた位置に規制したまま一対の各ラミネートフィルムで被覆することができるという目的を、複数本の各導体を所定のピッチ間隔に隔てられた位置に規制したまま、上下一対の各熱ロールにより押え込まれる一対の各ラミネートフィルムの対向面間に挟み込むことで達成した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は、並列に配置された複数本の各平角導体を一対の各ラミネートフィルムで被覆するフラットケーブルの導体被覆方法及びその導体被覆装置を示している。図1、図2に於いて、このフラットケーブル1の導体被覆方法は、導体被覆装置Aの導体供給部aから供給される送り方向と平行して並列に配置された複数本の各平角導体2…を、ラミネート加工部bの手前に配置されたガイドロール7により送り方向と直交する方向に対して所定のピッチ間隔に隔てられた位置に規制する。所定のピッチ間隔に隔てられた各平角導体2…を、ラミネート加工部bに配置した上下一対の各熱ロール4,4により押え込まれる一対の各ラミネートフィルム3,3の対向面間に挟み込みながら加熱・加圧して、各平角導体2…を並列に配置してなる導体パターン2Aの上下両面に一対の各ラミネートフィルム3,3を一体的に被覆するものである。
導体供給部aには、同一幅に形成された平角導体2をロール状に巻回してなるサプライ5を複数配置している。また、各サプライ5…に巻回された各平角導体2…は、後述する一対の各熱ロール4,4の牽引力により、該各熱ロール4,4により押え込まれる一対の各ラミネートフィルム3,3の対向面間に対して挟み込まれる方向へ牽引供給される。
導体供給部aとラミネート加工部bとの間には、導体供給部aから供給される各平角導体2…を後述するガイドロール7の各溝部7a…に対して挿入される位置及び間隔に集束するための櫛歯状の導体集束体6を配置している。
この導体集束体6は、後述する各櫛歯6a…が上向きとなる状態に送り方向と直交して配置され、導体供給部aから供給される各平角導体2…を送り方向と直交する方向へ集束する。また、導体集束体6には、導体供給部aから供給される各平角導体2…を後述するガイドロール7の各溝部7a…に対して挿入される位置及び間隔に幅寄せするための各櫛歯6a…を複数本設けている。
各櫛歯6a…は、1本の平角導体2の横幅よりもやや幅広となる間隔に隔てて送り方向と直交する方向に複数本配列され、平角導体2が送り方向と直交する方向へ変位しようとするのを阻止する。つまり、導体集束体6の各櫛歯6a…間に、導体供給部aから供給される各平角導体2…を1本ずつ挿入して、各櫛歯6a…間に挿入された各平角導体2…を送り方向と直交する方向へ幅寄せするとともに、後述するガイドロール7の各溝部7a…に対して挿入ガイドされる位置及び間隔に集束する。
なお、実施例では、導体集束体6を各櫛歯6a…が上向きとなる状態に配置しているが、例えば導体集束体6を各櫛歯6a…が下向きとなる状態に配置してもよい。
ラミネート加工部bの手前には、前記導体集束体6により集束された各平角導体2…を送り方向と直交する方向に対して所定のピッチ間隔に隔てられた位置に規制するためのガイドロール7を配置している。
このガイドロール7は、後述する各熱ロール4,4の送り込み側に送り方向と直交して配置され、各熱ロール4,4により牽引される各平角導体2…との接触抵抗により送り方向へ従動回転するとともに、導体集束体6により集束された各平角導体2…を所定のピッチ間隔に隔てられた位置に規制する。
また、ガイドロール7の外周面には、図3にも示すように、導体集束体6により集束された各平角導体2…を所定のピッチ間隔に隔てられた位置に規制するための凹状の各溝部7a…を複数形成している。
各溝部7a…は、ガイドロール7の外周面に沿って軸方向に対して所定間隔に隔てて配列され、導体集束体6により集束された各平角導体2…が所定のピッチ間隔に規制される間隔に隔てて形成している。また、凹状の溝部7aは、1本の平角導体2の横幅よりもやや幅広に形成され、平角導体2の挿入が許容される溝深さに形成している。実施例では、溝部7aの深さを、平角導体2の略全体がガイドロール7の外周面より内側に没するような溝深さに設定しているが、平角導体2を所定のピッチ間隔に隔てられた位置に規制することが可能であれば、溝部7aの深さを平角導体2の肉厚よりも浅くしてもよい。
また、平角導体2が挿入される溝部7aの一側部には、一側外周部から中央内周部に向けて徐々に低くなる角度に傾斜するテーパー面7bを形成している。また、一方の壁部と対応する溝部7aの他側部には、平角導体2の他側端部が押し当てられる垂直な規制面7cを形成している。
つまり、ガイドロール7の各溝部7a…に対して各平角導体2…を1本ずつ挿入すると、平角導体2の一側端部は、溝部7aの一側部に形成したテーパー面7bに常時押し当てられる。その押し当て部分に生じる反力により、平角導体2はテーパー面7bに沿って他側部に向けて幅寄せされる。また、平角導体2の他側端部は、溝部7aの他側部に形成された規制面7cに押し当てられるので、各平角導体2…は所定のピッチ間隔に隔てられた位置に規制される。
ラミネート加工部bには、複数本の各平角導体2…が挟み込まれた一対の各ラミネートフィルム3,3を加熱・加圧するための上下一対の各熱ロール4,4を配置している。この各熱ロール4,4は、各平角導体2…を並列に配置してなる導体パターン2Aの上下両面と対向して配置され、図示しないモータにより送り方向へ回転される。
つまり、各熱ロール4,4は、ラミネート加工部b上方のフィルム供給部cから供給される所定幅のラミネートフィルム3と、下方のフィルム供給部cから供給されるラミネートフィルム3とを、各熱ロール4,4の平滑に形成されたロール面で押え込みながら、各平角導体2…を並列に配置したまま各ラミネートフィルム3,3の対向面間に挟み込む。このとき、各平角導体2…を並列に配置してなる導体パターン2Aの上下両面に、所定のラミネート幅に形成された各ラミネートフィルム3,3の図示しない接着面が塗布された面を押し付けて加熱・加圧することにより一体的に被覆する。なお、各ラミネートフィルム3,3は、各平角導体2…を並列に配置してなる導体パターン2Aの上下両面が覆われるラミネート幅に形成している。
図示実施例は前記の如く構成するものにして、以下、導体被覆装置Aによるフラットケーブル1の導体被覆方法を説明する。
先ず、図1、図2に示すように、導体被覆装置Aの導体供給部aから供給される送り方向と平行して並列に配置された複数本の各平角導体2…を、ガイドロール7の手前に配置された導体集束体6の各櫛歯6a…間に1本ずつ挿入して、送り方向と直交する方向へ移動して所定のピッチ間隔に隔てられた位置に集束する。
導体集束体6により集束された各平角導体2…を、ラミネート加工部b直前に配置されたガイドロール7の各溝部7a…に1本ずつ挿入して、所定のピッチ間隔に隔てられた位置に規制する。つまり、ガイドロール7の各溝部7a…に挿入された各平角導体2…には最適なテンションが付与されているので、図3に示すように、平角導体2の一側端部は、溝部7aの一側部に形成したテーパー面7bに対して常時押し当てられる。その押し当て部分に生じる反力により、平角導体2はテーパー面7bに沿って他側部に向けて幅寄せされる。また、テーパー面7bに沿って移動される平角導体2の他側端部は、溝部7aの他側部に形成された規制面7cに対して押し当てられる。これにより、各平角導体2…は、溝部7aのテーパー面7bと規制面7cとの当接により所定のピッチ間隔に隔てられた位置に規制される。
ガイドロール7により各平角導体2…を所定のピッチ間隔に隔てられた位置に規制したまま、ラミネート加工部bに配置した上下一対の各熱ロール4,4により押え込まれる一対の各ラミネートフィルム3,3の対向面間に挟み込む。
各熱ロール4,4により複数本の各平角導体2…が挟み込まれた一対の各ラミネートフィルム3,3を上下から加熱・加圧する。このとき、平角導体2が挟み込まれた部分は、上下の各ラミネートフィルム3,3は弾性により厚み方向に圧縮され、平角導体2が挟み込まれていない部分は、上下の各ラミネートフィルム3,3同士が熱により一体的に接着される。これにより、各平角導体2…を並列に配置してなる導体パターン2Aの上下両面に一対の各ラミネートフィルム3,3を一体的にラミネートして、フラットケーブル1を製造する。
以上のように、ガイドロール7により複数本の各平角導体2…を所定のピッチ間隔に隔てられた位置に規制したまま、上下一対の各熱ロール4,4により押え込まれる一対の各ラミネートフィルム3,3の対向面間に挟み込むので、各平角導体2…を並列に配置してなる導体パターン2Aの上下両面に対して一対の各ラミネートフィルム3,3を被覆する際に、平角導体2のピッチ間隔或いはラミネート位置が変位するのを防止することができ、各平角導体2…のピッチ間隔が安定し、ラミネート精度の向上を図ることができる。また、各平角導体2…に対し最適なテンションを付与することができるので、平角導体2の波打ちが無くなり、寸法精度が向上する。
図4は、ガイドロール7の各溝部7a…に挿入された各平角導体2…を、各溝部7a…の両側部に形成された各テーパー面7b,7bに当接して所定のピッチ間隔に隔てられた位置に規制する導体被覆方法の他の例を示している。つまり、溝部7aの両側部には、両側外周部から中央内周部に向けて徐々に狭くなる角度に傾斜するテーパー面7bをそれぞれ形成している。溝部7aに挿入された平角導体2の一側端部と他側端部は、溝部7aの一側部に形成された導体幅寄せ手段であるテーパー面7bと、他側部に形成された規制面であるテーパー面7bとにそれぞれ押し当てられる。その押し当て部分に生じる反力により、平角導体2は一側部のテーパー面7bと他側部のテーパー面7bとに沿って溝部7aの中央部に向けて幅寄せされる。これにより、各平角導体2…は、溝部7aの各テーパー面7b,7bとの当接により所定のピッチ間隔に隔てられた位置に規制されるので、前記実施例と略同等の作用及び効果を奏することができる。
図5は、導体集束体6を、ガイドロール7に形成した各溝部7a…の各規制面7c…に向けて各平角導体2…が幅寄せされる相対位置に変位して配置した導体被覆方法のその他の例を示している。つまり、各平角導体2…が各櫛歯6a…間に挿入された導体集束体6を、ガイドロール7に形成した各溝部7a…の各規制面7c…に向けて各平角導体2…が幅寄せされる方向へ水平移動して、各平角導体2…の一側端部に対して各櫛歯6a…の内側対向縁部に形成された各規制面6b…を押し当てる。これにより、各平角導体2…を所定のピッチ間隔に隔てられた位置に規制するので、前記実施例と略同等の作用及び効果を奏することができる。なお、図5の実施例では、導体集束体6の相対位置を変位した例を説明したが、ガイドロール7の相対位置を変位してもよい。
図6は、各平角導体2…を、所望する角度に傾斜された導体集束体6の各櫛歯6a…間の各底面6c…に沿って低位側から高位側へ移動させて所定のピッチ間隔に隔てられた位置に規制する導体被覆方法のその他の例を示している。つまり、導体集束体6は、該導体集束体6の一側端部をガイドロール7の軸芯よりも上方へ所定高さ持ち上げて、導体集束体6全体を水平に軸架されたガイドロール7の軸芯に対して後述する規制面6bに向けて平角導体2が幅寄せされる角度に傾斜している。
導体集束体6の各櫛歯6a…間に挿入された各平角導体2…は、所望する角度に傾斜された各櫛歯6a…間の各底面6c…に押し当てられる。その押し当て部分に生じる反力と、各平角導体2…自体に付与されたテンションとにより、各櫛歯6a…間の各底面6c…に沿って低位側から高位側に向けて幅寄せされる。また、各櫛歯6a…間の各底面6c…に沿って高位側へ移動される各平角導体2…の一側端部は、各櫛歯6a…の内側対向縁部に形成された各規制面6b…に押し当てられる。これにより、各平角導体2…は、ガイドロール7に形成した各溝部7a…の各規制面7c…に向けて幅寄せされるとともに、各櫛歯6a…間の各底面6c…と、各規制面6b…との当接により所定のピッチ間隔に隔てられた位置に規制されるので、前記実施例と略同等の作用及び効果を奏することができる。
なお、図6の実施例では、一方の手段である導体集束体6を、他方の手段であるガイドロール7に対して所望する角度に傾斜した例を説明したが、ガイドロール7を所望する角度に傾斜してもよい。
この発明の構成と、前記実施例との対応において、
この発明の導体は、実施例の平角導体2に対応し、
以下同様に、
導体集束手段は、導体集束体6に対応し、
導体ガイド部材は、ガイドロール7に対応し、
導体幅寄せ手段は、溝部7aのテーパー面7bに対応するも、
この発明は、前記実施例の構成のみに限定されるものではなく、請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、多くの実施の形態を得ることができる。
本発明のフラットケーブルの導体被覆方法は、例えば複数本の各丸形導体を一対の各ラミネートフィルムにより被覆する際にも適用することができる。
導体被覆装置によるフラットケーブルの導体被覆方法を示す斜視図。 ガイドロールによる平角導体の規制状態を示す斜視図。 片側にテーパー面を形成した溝部による導体規制方法を示す断面図。 両側にテーパー面を形成した溝部による導体規制方法を示す断面図。 導体集束体の相対移動による導体規制方法を示す断面図。 導体集束体の所望する傾斜による導体規制方法を示す断面図。 従来の導体の案内方法を示す断面図。
A…導体被覆装置
a…導体供給部
b…ラミネート加工部
c…フィルム供給部
1…フラットケーブル
2…平角導体
2A…導体パターン
3…ラミネートフィルム
4…熱ロール
5…サプライ
6…導体集束体
6a…櫛歯
6b…規制面
6c…底面
7…ガイドロール
7a…溝部
7b…テーパー面
7c…規制面

Claims (5)

  1. 導体供給部から供給される送り方向と平行して並列に配置された複数本の各導体を、ラミネート加工部に配置した上下一対の各熱ロールにより一対の各ラミネートフィルムの間に挟み込みながら加熱・加圧して、該各導体を一対の各ラミネートフィルムで被覆するフラットケーブルの導体被覆方法において、
    前記ラミネート加工部の手前に配置され、前記各導体を送り方向と直交する方向に対して所定のピッチ間隔に隔てられた位置に規制する導体ガイド部材の導体をガイドする面に、前記各導体が送り方向に向けて挿入される凹状の溝部を所定間隔に隔てて複数設け、
    前記導体ガイド部材に設けられた前記各溝部に挿入された各導体を該各溝部の側壁に形成された規制面に向けて押し当てられる方向へ幅寄せする導体幅寄せ手段を設けるとともに、
    前記導体幅寄せ手段の手前に、前記導体供給部から供給される各導体を所定のピッチ間隔に隔てられた位置に集束する導体集束手段を設け、
    前記導体幅寄せ手段又は導体集束手段のいずれか一方の手段を、他方の手段に対して前記各溝部に挿入された各導体が該各溝部の規制面に向けて幅寄せされる角度に傾斜して配置して、前記導体幅寄せ手段と導体集束手段とを、前記各溝部に挿入された各導体が該各溝部の規制面に向けて幅寄せされる相対位置に変位するとともに、
    前記導体幅寄せ手段により、前記導体ガイド部材の各溝部に挿入された各導体を該各溝部の規制面に押し当てて所定のピッチ間隔に隔てられた位置に規制することを特徴とする
    フラットケーブルの導体被覆方法。
  2. 前記導体幅寄せ手段を、
    前記溝部の一側部に形成され該溝部の一側部から中央部に向けて徐々に低くなる角度に傾斜するテーパー面で構成し、
    前記溝部に挿入された導体を、一側部のテーパー面に沿って他側部に向けて押し当てられる方向へ幅寄せすることを特徴とする
    請求項1に記載のフラットケーブルの導体被覆方法。
  3. 前記規制面を、前記溝部の他側部から中央部に向けて徐々に低くなる角度に傾斜するテーパー面で構成し、
    前記溝部に挿入された導体を、一側部のテーパー面と他側部のテーパー面とに沿って該溝部の中央部に向けて幅寄せすることを特徴とする
    請求項2に記載のフラットケーブルの導体被覆方法。
  4. 導体供給部から供給される送り方向と平行して並列に配置された複数本の各導体を、ラミネート加工部に配置した上下一対の各熱ロールにより押え込まれる一対の各ラミネートフィルムの間に挟み込みながら加熱・加圧して、該各導体を一対の各ラミネートフィルムで被覆するフラットケーブルの導体被覆装置において、
    前記ラミネート加工部の手前に、前記各導体の送り方向と直交して導体ガイド部材を配置し、
    前記導体ガイド部材の導体をガイドする面に、前記各導体が所定のピッチ間隔に隔てられた位置に規制される間隔に隔てて、該各導体が1本ずつ挿入される凹状の溝部を複数設け、
    前記導体ガイド部材に、前記各溝部に挿入された各導体を該各溝部の側壁に形成された規制面に向けて押し当てられる方向へ幅寄せする導体幅寄せ手段を設けるとともに、
    前記導体幅寄せ手段の手前に、前記導体供給部から供給される各導体を所定のピッチ間隔に隔てられた位置に集束する導体集束手段を設け、
    前記導体幅寄せ手段又は導体集束手段のいずれか一方の手段を、他方の手段に対して前記各溝部に挿入された各導体が該各溝部の規制面に向けて幅寄せされる角度に傾斜して配置して、
    前記導体幅寄せ手段と導体集束手段とを、前記各溝部に挿入された各導体が該各溝部の規制面に向けて幅寄せされる相対位置に変位して配置したことを特徴とする
    フラットケーブルの導体被覆装置。
  5. 前記導体幅寄せ手段を、
    前記溝部の一側部に形成され該溝部の一側部から中央部に向けて徐々に低くなる角度に傾斜するテーパー面で構成したことを特徴とする
    請求項に記載のフラットケーブルの導体被覆装置。
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