JP2002025367A - フラットケーブルの製造方法及びフラットケーブル - Google Patents

フラットケーブルの製造方法及びフラットケーブル

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JP2002025367A
JP2002025367A JP2000210966A JP2000210966A JP2002025367A JP 2002025367 A JP2002025367 A JP 2002025367A JP 2000210966 A JP2000210966 A JP 2000210966A JP 2000210966 A JP2000210966 A JP 2000210966A JP 2002025367 A JP2002025367 A JP 2002025367A
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Koji Fukumoto
康治 福本
Yoshiaki Yamano
能章 山野
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 線状導体のずれを防止し得ると共に、絶縁フ
ィルム間に生じる隙間を防止し得るフラットケーブルの
製造方法を提供すること。 【解決手段】 絶縁フィルム4の上面のうち並列状態に
配設される各線状導体5間に対応するストライプ状の領
域部分に接着剤を塗布し、一対の絶縁フィルム3,4間
に複数の線状導体5を並列状態に挟込み、それら一対の
絶縁フィルム3,4同士を、各線状導体5間で接着剤を
介して熱圧着した後、超音波溶着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、民生機器、OA
機器や車載用電子機器等の配線に用いられるフラットケ
ーブルの製造方法及びフラットケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のフラットケーブルの製造
方法として、特表2000−502833号公報に開示
のように、一対の絶縁フィルム間に複数の平角導体を並
列配置した状態で挟込み、これら一対の絶縁フィルム同
士を各平角導体間で超音波溶着のみによって接合するよ
うにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法により製造されたフラットケーブルでは、図4に示す
ように、各平角導体101と絶縁フィルム102,10
3とが相互に固定されていないので、当該各平角導体1
01が絶縁フィルム102,103に対してその長手方
向にずれ易いという問題があり、最悪の場合、平角導体
101が絶縁フィルム102,103間から抜出てしま
うこともある。
【0004】また、超音波溶着では、一対の絶縁フィル
ム102,103同士を各平角導体101間において一
様に溶着するのは困難なので、一対の絶縁フィルム10
2,103間に隙間gが生じ易いという問題も生じる。
そして、このように絶縁フィルム102,103間に隙
間gが生じてしまうと、防水性が不十分で外部からの水
が当該隙間gに浸入したり、また、その隙間gを通じて
平角導体101同士が短絡してしまう恐れもある。
【0005】そこで、この発明の課題は、線状導体のず
れを防止し得ると共に、絶縁フィルム間に生じる隙間を
防止し得るフラットケーブルの製造方法及びフラットケ
ーブルを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
請求項1記載の発明は、一対の絶縁フィルム間に、複数
の線状導体が並列状態に挟込み配置されたフラットケー
ブルの製造方法であって、少なくとも一方側の絶縁フィ
ルムのうち前記並列状態の各線状導体間に対応するスト
ライプ状の領域部分に、熱可塑性の接着剤を塗布する接
着剤塗布工程と、前記一対の絶縁フィルム間に複数の前
記線状導体を並列状態に挟込んだ状態で、それら一対の
絶縁フィルムをその両面側から加熱押圧することによ
り、前記接着剤を前記一対の絶縁フィルム間で前記並列
状態の各線状導体間に充填しその接着剤を介して前記一
対の絶縁フィルム同士を各線状導体間で熱圧着する熱圧
着工程と、この熱圧着工程の後で、前記一対の絶縁フィ
ルム同士を、前記並列状態の各線状導体間の領域で超音
波溶着する超音波溶着工程と、を含むものである。
【0007】なお、請求項2記載のように、前記接着剤
塗布工程では、一方側の前記絶縁フィルム上に、複数の
前記線状導体を並列状態に配置した状態で、当該一方側
の絶縁フィルム上の前記ストライプ状の領域部分に、接
着剤を塗布するようにしてもよい。
【0008】また、請求項3記載のように、少なくとも
一方側の絶縁フィルムとして、その接合面の全域に一様
に、熱圧着用の接着層が形成されたものを用いてもよ
い。
【0009】さらに、請求項4記載の発明は、一対の絶
縁フィルム間に、複数の線状導体が並列状態に挟込み配
置されたフラットケーブルであって、前記一対の絶縁フ
ィルム間に、複数の前記線状導体が並列状態に挟込まれ
ると共に、少なくとも一方側の絶縁フィルムのうち前記
並列状態の各線状導体間に対応するストライプ状の領域
部分に接着剤が塗布された状態で、前記一対の絶縁フィ
ルム同士が前記並列状態の各線状導体間の領域で前記接
着剤を介して熱圧着された後に超音波溶着されることに
より、前記一対の絶縁フィルム同士がそれらの間に前記
接着剤を充填させた状態で接合されたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる一実施形
態のフラットケーブルの製造方法について、その製造装
置と共に説明する。
【0011】図1に示すように、この製造装置では、所
定の送給ラインPの最も上流側に複数の導体収納ローラ
10が設けられ、この下流側に、ピッチローラ11,一
対のフィルム収納ローラ12,接着剤塗布手段13,熱
圧着手段16,超音波溶着手段18及び巻取収納ロール
22が順に設けられる。
【0012】各導体収納ローラ10には、銅又は銅合金
製の線状導体5が予め巻回収納されたものであり、製造
されるフラットケーブル6において並列配置される線状
導体5の数に合わせて複数設けられる。本実施の形態で
は、5本の線状導体5が並列配置されたフラットケーブ
ル6の製造を想定しているので、5つの導体収納ローラ
10が設けられる。また、本実施の形態では、各線状導
体5として断面矩形状の平角導体を用いている(図2及
び図3参照)。
【0013】この各導体収納ローラ10より引出された
線状導体5は、所定ピッチで線状導体5のガイド溝が形
成されたピッチローラ11により前記所定ピッチの並列
状態に整列された後、接着剤塗布手段13を経て、熱圧
着手段16に送給されることになる。
【0014】また、一対のフィルム収納ローラ12は、
送給ラインPを挟んでその上方及び下方の位置に設けら
れており、それぞれに帯状の絶縁フィルム3,4が巻回
収納されている。この絶縁フィルム3,4は、ポリエチ
レンテレフタレート(PET)等の柔軟で超音波溶着可
能な樹脂により構成される。
【0015】そして、このうち下側のフィルム収納ロー
ラ12より引出された絶縁フィルム4が接着剤塗布手段
13を経て熱圧着手段16に送給されると共に、上側の
フィルム収納ローラより引出された絶縁フィルム3が直
接熱圧着手段16に送給される。
【0016】接着剤塗布手段13は、図1及び図2に示
すように、送給ラインPの上側に設けられた接着剤塗布
部14と、送給ラインPの下側に設けられた塗布用ガイ
ドローラ15とを備える。
【0017】上記塗布用ガイドローラ15は、前記絶縁
フィルム4よりも幅広の略円筒状に形成され、下側のフ
ィルム収納ローラ12より引出されて熱圧着手段16に
送給される絶縁フィルム4を、ピッチローラ11と熱圧
着手段16間で並列状態に送給される各線状導体5に対
してその下側より圧接させるようにして送給ガイド可能
に構成される。また、接着剤塗布部14は、並列状態に
整列された各線状導体5の各間に対応して櫛歯状に垂設
された複数の漏出部14aを備え、溶融されたホットメ
ルト型の接着剤Aが、それらの漏出部14aの下端部よ
り漏出されて、絶縁フィルム4上であって各線状導体5
の各間のストライプ状領域に塗布可能に構成されてい
る。
【0018】この塗布手段13では、ピッチローラ11
により所定ピッチの並列状態に整列された各線状導体5
が、前記塗布用ガイドローラ15により送給ガイドされ
る絶縁フィルム4の上面に圧接状に配設され、この状態
で、上記各漏出部14aの下端部より漏出された接着剤
Aが、前記ストライプ状領域に塗布されるようになる
(接着剤塗布工程)。
【0019】なお、この接着剤塗布工程では、絶縁フィ
ルム4上に各線状導体5を配設した状態で接着剤Aを塗
布しているが、各線状導体5の配設前の絶縁フィルム4
上の前記ストライプ状領域に接着剤Aを塗布してもよ
い。もっとも、絶縁フィルム4上に、各線状導体5を並
列状態に配置した状態で、当該絶縁フィルム4上の前記
ストライプ状の領域部分に接着剤Aを塗布した方が、こ
の接着剤Aの塗布の段階で、各線状導体5間に接着剤A
を充填状に塗布することができるため、より確実に絶縁
フィルム3,4間に生じる隙間を防止し得る。また、本
実施の形態では、絶縁フィルム4上の各線状導体5間に
のみ接着剤Aを塗布しているが、最も外側に配設される
線状導体5の外側領域部分にも接着剤Aを塗布するよう
にしてもよいし、絶縁フィルム3,4の双方に接着剤A
を塗布してもよい。
【0020】このように接着剤塗布工程が行われた後、
絶縁フィルム3,4及び各線状導体5は、熱圧着手段1
6に送込まれる。
【0021】即ち、熱圧着手段16は、送給ラインPを
上下から挟込む位置に設けられた一対の熱圧着用ローラ
16a,16bを備えており、この熱圧着用ローラ16
a,16b間に重ね合われた一対の絶縁フィルム3,4
が送込まれると、それら絶縁フィルム3,4同士がそれ
らの間の接着剤Aを介して熱圧着可能に構成される。
【0022】そして、上面側に各線状導体5が並列状態
に配設されると共に、その各線状導体5間のストライプ
状の領域部分に接着剤Aが塗布された絶縁フィルム4上
に、絶縁フィルム3を重ね合せて、これら絶縁フィルム
3,4を熱圧着用ローラ16a,16b間に送込んでそ
の両面側から加熱押圧すると、それら絶縁フィルム3,
4間に各線状導体5が並列状態に挟込まれた状態で、接
着剤Aが一対の絶縁フィルム3,4間で各線状導体5間
(特に、各線状導体5の両側部分)に充填されると共
に、その接着剤Aを介して一対の絶縁フィルム3,4同
士が各線状導体5間で熱圧着される(熱圧着工程)。
【0023】また、このように複数の線状導体5を挟込
んだ状態で熱圧着された一対の絶縁フィルム3,4は、
次に、超音波溶着手段18に送込まれる。
【0024】超音波溶着手段18は、送給ラインPを上
下から挟込む位置に設けられた振動付与ホーン19と超
音波アンビル20とを備える。
【0025】送給ラインPの上側に設けられた振動付与
ホーン19は、絶縁フィルム3の幅寸法よりも大きい幅
寸法の直線状の振動付与部19aを有する板状の部材に
形成され、その振動付与部19aを、送給ラインPに沿
って送給される上側の絶縁フィルム3の外面(上面)に
対して、その幅方向全体に亘って摺接可能にした鉛直姿
勢に配設される。そして、図示省略の超音波振動発生機
構(振動子等)より発生された超音波振動がこの振動付
与ホーン19に付与されて、当該振動付与ホーン19が
絶縁フィルム4の幅方向に振動可能なように構成され
る。
【0026】また、超音波アンビル20は、略円柱状に
形成されており、その外周面であって前記整列された各
線状導体5間及び各線状導体5の両外側縁部の各領域に
対応する各領域に、その周方向に沿って所定ピッチで歯
車状に接触凸部20aが複数形成される(なお、本実施
の形態のように5本の線状導体5を備えたフラットケー
ブル6を製造する場合には、6列の円周状領域に歯車状
に複数の接触凸部20aが形成されていればよいことに
なるが、図1の超音波アンビル20では、より多数の線
状導体5を備えるフラットケーブル6にも対処可能なよ
うにより多数列の円周状領域に複数の接触凸部20aを
形成している)。
【0027】この超音波アンビル20は、その中心軸を
送給ラインPの下側で当該送給ラインPと直交する方向
に沿って配設した姿勢で、その中心軸回りに回転自在に
支持されており、送給ラインPに沿って絶縁フィルム4
が送給されると、その外周面に形成された複数の接触凸
部20aを絶縁フィルム4の下面に順次押し当てなが
ら、前記絶縁フィルム4の送給に伴って、従動回転し又
は図示省略の回転駆動部の駆動により前記絶縁フィルム
4の送給に同期して回転する構成となっている。
【0028】そして、振動付与ホーン19に超音波振動
を付与した状態で、複数の線状導体5を挟込んだ状態で
熱圧着された各絶縁フィルム3,4を、振動付与ホーン
19と超音波アンビル20との間に送込むと、振動付与
ホーン19の振動付与部19aが絶縁フィルム3の外面
(上面)にその幅方向全体に亘って摺接すると共に、超
音波アンビル20の各接触凸部20aが振動付与部19
aの直下で、各線状導体5が配設された領域を除く領域
(各線状導体5の各間及び絶縁フィルム3,4の両外側
縁部)で絶縁フィルム3の外面(下面)に接触して、絶
縁フィルム3,4同士が圧接された状態でそれらに超音
波振動エネルギが付与され、これにより、絶縁フィルム
3,4同士が各線状導体5が配設された領域を除く上記
領域で超音波溶着されることになる。そして、絶縁フィ
ルム3,4の送給に伴って、振動付与ホーン19の振動
付与部19aが絶縁フィルム3の外面に摺接しながら、
超音波アンビル20の各接触凸部20aが、順次断続的
に絶縁フィルム4の下面に接触していくことになるの
で、絶縁フィルム3,4は、その長手方向に沿って断続
的な箇所で超音波溶着されていくことになる(超音波溶
着工程)。
【0029】最後に、絶縁フィルム3,4の余分な両外
側縁部を、切除刃21により切り落すと長尺のフラット
ケーブル6が完成し、このフラットケーブル6が巻取収
納ロール22に巻回収納されていく。
【0030】これにより、図3に示すように、一対の絶
縁フィルム3,4間に、複数の線状導体5が並列状態に
挟込まれると共に、絶縁フィルム4の上下のうち並列状
態で配置された各線状導体5間に対応するストライプ状
の領域部分に接着剤Aが塗布された状態で、一対の絶縁
フィルム3,4同士が接着剤Aを介して熱圧着された後
に超音波溶着されることにより、一対の絶縁フィルム
3,4同士がそれらの間に接着剤Aを充填させた状態で
接合されたフラットケーブル6が、製造される。
【0031】以上のように構成されたフラットケーブル
6の製造方法及びフラットケーブル6では、絶縁フィル
ム4のうち並列状態の各線状導体5間に対応するストラ
イプ状の領域部分に接着剤Aを塗布しておき、絶縁フィ
ルム3,4同士を、それら並列状態の各線状導体5間の
領域で接着剤Aを介して熱圧着した後、超音波溶着して
いるため、その接着剤Aにより絶縁フィルム3,4と各
線状導体5とが接着され、線状導体5のずれを防止し得
る。また、その接着剤Aが、絶縁フィルム3,4間に充
填状に介在されるため、絶縁フィルム3,4間に生じる
隙間を防止し得る。
【0032】しかも、各線状導体5間のストライプ状領
域に接着剤Aを塗布しているため、絶縁フィルム3,4
の全域に接着剤Aを塗布する場合に比べてその使用量を
減少させることができる。
【0033】また、接着剤塗布工程で、一方側の絶縁フ
ィルム4上に、複数の線状導体5を並列状態に配置した
状態で、当該絶縁フィルム4上の前記ストライプ状の領
域部分に接着剤Aを塗布しているため、この段階で、各
線状導体5間に接着剤Aを充填状に塗布することができ
るため、より確実に絶縁フィルム3,4間に生じる隙間
を防止し得る。
【0034】なお、上記絶縁フィルム3,4の双方又は
一方側の接合面にその全域に亘って一様にポリエステル
系等の熱可塑性(ホットメルトタイプ)の接着剤を塗布
して、厚み寸法1〜3μmの接着層を形成しておいても
よい(プライマー処理)。この場合、上記熱圧着工程
で、当該接着層により各線状導体5の上下面が絶縁フィ
ルム3,4に接着されるため、各線状導体5の位置ずれ
をより確実に防止し得るとともに、当該接着層により絶
縁フィルム3,4同士の接合がより確実になされてそれ
らの間の隙間をより確実に防止し得る。
【0035】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1〜請
求項3記載のフラットケーブルの製造方法によると、少
なくとも一方側の絶縁フィルムのうち並列状態の各線状
導体間に対応するストライプ状の領域部分に、接着剤を
塗布しておき、前記一対の絶縁フィルム間に複数の前記
線状導体を並列状態に挟込んだ状態で、それら一対の絶
縁フィルムをその両面側から加熱押圧することにより、
前記接着剤を前記一対の絶縁フィルム間で前記並列状態
の各線状導体間に充填しその接着剤を介して前記一対の
絶縁フィルム同士を各線状導体間で熱圧着した後、前記
並列状態の各線状導体間の領域で超音波溶着しているた
め、その接着剤により絶縁フィルムと各線状導体とが接
着され、線状導体のずれを防止し得る。また、その接着
剤が、絶縁フィルム間に充填状に介在されるため、絶縁
フィルム間に生じる隙間を防止し得る。
【0036】また、請求項2記載のように、接着剤塗布
工程で、一方側の絶縁フィルム上に、複数の前記線状導
体を並列状態に配置した状態で、当該一方側の絶縁フィ
ルム上の前記ストライプ状の領域部分に、接着剤を塗布
すると、この段階で、各線状導体間に接着剤を充填状に
塗布することができるため、より確実に絶縁フィルム間
に生じる隙間を防止し得る。
【0037】さらに、請求項3記載のように、少なくと
も一方側の絶縁フィルムとして、その接合面の全域に一
様に、熱圧着用の接着層が形成されたものを用いると、
その接着層により、絶縁フィルムと各線状導体との接着
がなされて線状導体のずれをより確実に防止し得ると共
に、絶縁フィルム同士の接合がより確実になされてそれ
らの間の隙間をより確実に防止し得る。
【0038】また、この発明の請求項4記載のフラット
ケーブルによると、一対の絶縁フィルム間に、複数の前
記線体が並列状態に挟込まれると共に、少なくとも一方
側のフラットケーブルのうち並列状態の各線状導体間に
対応するストライプ状の領域部分に接着剤が塗布された
状態で、前記一対の絶縁フィルム同士が前記並列状態の
各線状導体間の領域で前記接着剤を介して熱圧着された
後に超音波溶着されることにより、前記一対の絶縁フィ
ルム同士がそれらの間に前記接着剤を充填させた状態で
接合されているため、その接着剤により絶縁フィルムと
各線状導体とが接着されて線状導体のずれを防止し得
る。また、その接着剤が、絶縁フィルム間に充填状に介
在されるため、絶縁フィルム間に生じる隙間を防止し得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るフラットケーブル
の製造装置を示す概略図である。
【図2】フラットケーブルの一製造工程を示す断面図で
ある。
【図3】フラットケーブルを示す断面図である。
【図4】従来のフラットケーブルを示す断面図である。
【符号の説明】
3,4 絶縁フィルム 5 線状導体 6 フラットケーブル 13 接着剤塗布手段 14 接着剤塗布部 14a 漏出部 15 塗布用ガイドローラ 16 熱圧着手段 18 超音波溶着手段 A 接着剤

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の絶縁フィルム間に、複数の線状導
    体が並列状態に挟込み配置されたフラットケーブルの製
    造方法であって、 少なくとも一方側の絶縁フィルムのうち前記並列状態の
    各線状導体間に対応するストライプ状の領域部分に、熱
    可塑性の接着剤を塗布する接着剤塗布工程と、 前記一対の絶縁フィルム間に複数の前記線状導体を並列
    状態に挟込んだ状態で、それら一対の絶縁フィルムをそ
    の両面側から加熱押圧することにより、前記接着剤を前
    記一対の絶縁フィルム間で前記並列状態の各線状導体間
    に充填し、その接着剤を介して前記一対の絶縁フィルム
    同士を各線状導体間で熱圧着する熱圧着工程と、 この熱圧着工程の後で、前記一対の絶縁フィルム同士
    を、前記並列状態の各線状導体間の領域で超音波溶着す
    る超音波溶着工程と、 を含むフラットケーブルの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のフラットケーブルの製造
    方法であって、 前記接着剤塗布工程では、 一方側の前記絶縁フィルム上に、複数の前記線状導体を
    並列状態に配置した状態で、当該一方側の絶縁フィルム
    上の前記ストライプ状の領域部分に、接着剤を塗布する
    フラットケーブルの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のフラット
    ケーブルの製造方法であって、 少なくとも一方側の絶縁フィルムとして、その接合面の
    全域に一様に、熱圧着用の接着層が形成されたものを用
    いるフラットケーブルの製造方法。
  4. 【請求項4】 一対の絶縁フィルム間に、複数の線状導
    体が並列状態に挟込み配置されたフラットケーブルであ
    って、 前記一対の絶縁フィルム間に、複数の前記線状導体が並
    列状態に挟込まれると共に、少なくとも一方側の絶縁フ
    ィルムのうち前記並列状態の各線状導体間に対応するス
    トライプ状の領域部分に接着剤が塗布された状態で、前
    記一対の絶縁フィルム同士が前記並列状態の各線状導体
    間の領域で前記接着剤を介して熱圧着された後に超音波
    溶着されることにより、前記一対の絶縁フィルム同士が
    それらの間に前記接着剤を充填させた状態で接合された
    フラットケーブル。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009087797A (ja) * 2007-10-01 2009-04-23 Furukawa Electric Co Ltd:The フラットケーブルの導体被覆方法及びその導体被覆装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009087797A (ja) * 2007-10-01 2009-04-23 Furukawa Electric Co Ltd:The フラットケーブルの導体被覆方法及びその導体被覆装置

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