JP5435485B2 - フラットケーブル製造方法及びその製造装置 - Google Patents
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Description
詳述すると、この装置は、導体移送方向Aと平行して並列に配置された複数本の平角導体52を、上下一対の熱ロール54,54により押え込まれる絶縁フィルム53,53の間に挟み込みながら、平角導体52が挟み込まれた絶縁フィルム53,53を熱ロール54,54により加熱・溶着して、フラットケーブル51を製造することができるとされている。
つまり、平角導体52のピッチ間隔P3が狭くなるのに伴い、隣り合う平角導体52が互いに接近することになるが、所定の絶縁耐力を保つために、平角導体52は所定のピッチ公差を外れてはならない。
また、隣り合う平角導体52がそれぞれ導体公差内で最も幅が狭く、溝部57aの幅方向において離れる方向或いは近づく方向に変位した場合、公差幅と同じ量だけピッチ間隔(P3±0.06mm)がずれてしまう(図9のb参照)。このような状態において、溝部57aの精度によってはピッチ間隔P3の公差を超えるおそれがあり、所定のピッチ間隔P3に保つことが困難である。
これにより、各導体を、各ガイド部材により第1ガイド部材の各溝部の一側壁面に対し押し当てられる方向へ変位させるとともに、第1ガイド部材の各溝部の一側壁面に押し当てて移送することができるので、各導体の位置及び間隔が変位するのを防止することができる。この結果、複数本の導体を、所定のピッチ間隔に正確に規制したまま一対の絶縁フィルムで被覆することができる。
これにより、各導体を、第2ガイド部材により第1ガイド部材の各溝部の一側壁面に押し当てて移送することができるので、各導体の位置及び間隔が変位するのを防止することができる。この結果、複数本の導体を、所定のピッチ間隔に正確に規制したまま一対の絶縁フィルムで被覆することができる。
これにより、各導体を、各ガイド部材により第1ガイド部材の各溝部の一側壁面に対し押し当てられる方向へ変位させるとともに、該各溝部の一側壁面に押し当てて移送することができるので、各導体の位置及び間隔が変位するのを防止することができる。この結果、複数本の導体を、所定のピッチ間隔に正確に規制したまま一対の絶縁フィルムで被覆することができる。
これにより、各導体を、第2ガイド部材により第1ガイド部材の各溝部の一側壁面に押し当てて移送することができるので、各導体の位置及び間隔が変位するのを防止することができる。この結果、複数本の導体を、所定のピッチ間隔に正確に規制したまま一対の絶縁フィルムで被覆することができる。
これにより、第1ガイド部材の先端側を各熱ロールの接点部に対しさらに近接して、該第1ガイド部材を接点部の上流側に配置することができるので、導体ガイド部材の先端側と各熱ロールの接点部との距離がさらに短くなり、各導体を、各熱ロールの接点部に対しより近づけて送り込むことができる。この結果、複数本の導体を、所定のピッチ間隔に規制したまま一対の絶縁フィルムで被覆することができる。
また、導体は、例えば平角導体、丸形導体等の導電性を有する金属箔で構成することができる。また、絶縁フィルムは、可撓性及び絶縁性を有する肉厚の薄い合成樹脂製のフィルムで構成することができる。
これにより、複数本の平角導体2が絶縁フィルム3,3で被覆されたフラットケーブル1を製造することができる。
熱ロール4は、絶縁フィルム3の横幅より長尺に形成されており、図示しないモータにより導体移送方向Aに向けて同期して回転する。
つまり、熱ロール4,4は、ラミネート加工部bの上方に設けられたフィルム供給部cから供給される絶縁フィルム3と、該ラミネート加工部bの下方に設けられたフィルム供給部cから供給される絶縁フィルム3とを、熱ロール4の平滑に形成された周面で押え込みながら、前記導体ガイド板7により所定のピッチ間隔P3に規制された複数本の平角導体2を絶縁フィルム3,3の間に挟み込むことができる。
なお、導体ガイドロール5,6は、複数本の平角導体2を並列に配置してなる導体群2Aの横幅より長尺に形成されている。
また、溝部7aは、導体移送方向Aと直交する方向に対して所定のピッチ間隔P3を隔てて複数配列されている。
つまり、平角導体2の両側端面と、溝部7aの両側壁面7bとの間に隙間が形成されるので、平角導体2を導体ガイド板7の溝部7aに沿って導体移送方向Aへスムースに移送することができる。
この結果、複数本の平角導体2を、所定のピッチ間隔P3に規制したまま一対の絶縁フィルム3,3で被覆することができる。また、平角導体2及び溝部7aのピッチ公差による影響が小さく、平角導体2のピッチ精度の向上を図ることができる。
これにより、平角導体52のピッチ精度が向上するので、複数本の平角導体52を所定のピッチ間隔P3に保ったまま絶縁フィルム53,53で被覆することができる。
また、その変位角度は、平角導体2及び溝部6a,7aの幅、或いは平角導体2及び溝部6a,7aの公差に応じて所望する角度に変更してもよい。
また、導体ガイド板7の溝部7aが形成された先端側端部B3は、熱ロール4,4の周面が対接された接点部B2に対し可能な限り近接されている。
つまり、図4に示すように、導体ガイド板7の先端側端部B3と、熱ロール54,54の接点部B2とを結ぶ距離D2が、引用文献1のガイドロール57の中心部B1と、熱ロール54,54の接点部B2とを結ぶ距離D1(図8参照)よりも短くなるように配置されている。
これにより、導体ガイド板7の溝部7aに挿入された平角導体2が、熱ロール4,4の周面が対接する接点部B2の近くまで真っ直ぐに送り込みガイドされる。
先ず、図1、図2に示すように、導体供給部aから供給される複数本の平角導体2を、導体ガイドロール5の溝部5aに上流側から挿入して、導体供給部aから供給される際のピッチ間隔P1に規制する。
つまり、上下の絶縁フィルム53,53の熱収縮の開始タイミングがずれるため、絶縁フィルム53,53を熱溶着する際、絶縁フィルム53に皺が付きやすく、また、絶縁フィルム53,53の間に微細な気泡が侵入する等の不具合も起こりやすい。
本例の製造装置10は、導体ガイドロール5,6を導体移送方向Aと直交する方向(導体移送方向Aの左側)へ変位させて配置し、導体ガイド板7の溝部7aに挿入される平角導体2を、導体ガイドロール5,6により導体移送方向Aに対し斜めに交差する方向へ変位させる。
また、導体ガイド板7を導体移送方向Aと直交する方向へ変位させて配置してもよい。
この発明の第1ガイド部材は、実施形態の導体ガイド板7に対応し、
以下同様に、
第2ガイド部材は、導体ガイドロール6に対応するも 、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、多くの実施の形態を得ることができる。
また、同一の溝幅に形成された溝部5a,6a,7aの配列例を説明したが、例えば異なる溝幅に形成された溝部5a,6a,7aを複数組み合わせて配列してもよい。
また、平角導体2を所定のピッチ間隔に隔てられた位置に規制することが可能であれば、溝部7aの溝深さを平角導体2の厚みより浅くなるような深さに形成してもよい。
また、導体ガイドロール5,6を、図示しないモータにより導体移送方向Aへ回転させてもよい。
B3…先端側端部
1…フラットケーブル
2…平角導体
2A…導体群
3…絶縁フィルム
4…熱ロール
5,6…導体ガイドロール
7…導体ガイド板
5a,6a,7a…溝部
10…製造装置
Claims (8)
- 導体移送方向と平行して並列に配置された複数本の導体を、上下一対の熱ロールにより押え込まれる一対の絶縁フィルムの間に挟み込みながら加熱・溶着して、該各導体を各絶縁フィルムで被覆するフラットケーブル製造方法において、
前記各熱ロールの上流側に、前記導体移送方向と直交する方向に対し所定間隔に隔てられた位置に前記各導体を規制する導体ガイド部材を配置し、
前記導体ガイド部材を、前記各熱ロールが対接する接点部に向けて配置された第1ガイド部材と、該第1ガイド部材の上流側に配置された第2ガイド部材とで構成し、
前記各ガイド部材の導体をガイドする面に、前記導体が導体移送方向に向けて挿入される溝部を所定間隔に隔てて複数配列し、
前記各ガイド部材を、前記導体移送方向と直交する方向へ相対変位させて配置し、
前記第2ガイド部材の各溝部から前記第1ガイド部材の各溝部に向けて移送される前記各導体を、前記導体移送方向に対し斜めに交差する方向へ変位させるとともに、前記第1ガイド部材の各溝部の一側壁面に押し当てて所定のピッチ間隔に規制し、
前記第1ガイド部材を薄板状に形成して、
前記各導体を、前記第1ガイド部材により前記各熱ロールの接点部に向けてガイドすることを特徴とする
フラットケーブル製造方法。 - 前記各導体を、前記各ガイド部材により前記第1ガイド部材の溝部の一側壁面に対し前記導体が押し当てられる方向の移動と対応する変位量だけ変位させる
請求項1に記載のフラットケーブル製造方法。 - 前記各導体を、前記第2ガイド部材により導体移送方向と直交する方向へ変位させて前記第1ガイド部材の各溝部の一側壁面に押し当てる
請求項1又は2に記載のフラットケーブル製造方法。 - 前記各導体を、前記導体移送方向に向けて徐々に厚みが薄くなる形状に形成された前記第1ガイド部材により前記各熱ロールの接点部に向けてガイドする
請求項1〜3のいずれか一つに記載のフラットケーブル製造方法。 - 導体移送方向と平行して並列に配置された複数本の導体を、上下一対の熱ロールにより押え込まれる一対の絶縁フィルムの間に挟み込みながら加熱・溶着して、該各導体を各絶縁フィルムで被覆するフラットケーブル製造装置において、
前記各熱ロールの上流側に、前記導体移送方向と直交する方向に対し所定間隔に隔てられた位置に前記各導体を規制する導体ガイド部材を配置し、
前記導体ガイド部材を、前記各熱ロールが対接する接点部に向けて配置された第1ガイド部材と、該第1ガイド部材の上流側に配置された第2ガイド部材とで構成し、
前記各ガイド部材の導体をガイドする面に、前記導体が導体移送方向に向けて挿入される溝部を所定間隔に隔てて複数配列し、
前記各ガイド部材を、前記導体移送方向と直交する方向へ相対変位させて配置し、
前記第1ガイド部材を薄板状に形成して、
前記第1ガイド部材を、該第1ガイド部材の先端側が前記各熱ロールの接点部に向けて配置したことを特徴とする
フラットケーブル製造装置。 - 前記各ガイド部材を、前記第1ガイド部材の溝部の一側壁面に対し前記導体が押し当てられる方向の移動と対応する変位量だけ変位させた
請求項5に記載のフラットケーブル製造装置。 - 前記第2ガイド部材を、前記導体移送方向と直交する方向へ変位させて配置した
請求項5又は6に記載のフラットケーブル製造装置。 - 前記第1ガイド部材を、前記導体移送方向に向けて徐々に厚みが薄くなる形状に形成した
請求項5〜7のいずれか一つに記載のフラットケーブル製造装置。
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