JP6920081B2 - 消火栓収納箱 - Google Patents
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Description
本発明は、トンネルの壁面に沿って道路面より一段高く設けられた監視員通路に配置される消火栓収納箱であって、
監視員通路の下に埋設され、ホースが収納された筐体と、
筐体の道路側の面に形成された前面扉開口に、上下方向に開閉自在となるように配置された前扉と、
筐体の監視員通路面側の面に形成された上面扉開口に、扉後縁側を軸として前開き自在となるように軸支されると共に、扉前縁側を軸として後開き自在に軸支された上扉と、
前開き操作により前扉の係止を解除して前扉を落下させて開放すると共に上扉の係止を解除して上扉を前開きさせ、上扉を後開きする場合に上扉の前縁側を開閉自在となるように軸支する第1開閉機構と、
後開き操作により上扉の係止を解除して上扉を後開きさせ、上扉を前開きする場合に上扉の後縁側を開閉自在となるように軸支する第2開閉機構と、
が設けられたことを特徴とする。
第1開閉機構は、
前扉の前縁側に配置された前開きハンドルの両側に連結され、前開きハンドルの操作により引き込まれる一対の第1ロッド棒と、
一対の第1ロッド棒の先端の各々に、第1ロッド取付軸に水平面で後方にコ字形に開いた第1コ字形リンク部材を軸方向に固定した第1ロッド連結部を介して連結された第1ヒンジ部材と、
第1ヒンジ部材が出没自在となるように嵌め込まれる軸穴を備えた第1ヒンジ受け部材と、
第1ヒンジ部材を第1ヒンジ受け部材側に付勢する第1付勢部材と、
前扉の裏側に配置され、前開きハンドルの非操作状態で第1ロッド連結部の第1ロッド取付軸側に第1フック部材を係止して前扉を閉鎖位置に保持させる前扉ハンガー部と、
を備え、前開きハンドルの操作により第1ロッド棒が引き込まれた場合に、第1フック部材の位置に第1ロッド連結部の第1コ字形リンク部材を引き込み移動させることにより、第1フック部材の係止を解除して前扉を落下させて開放すると共に、第1ヒンジ受け部材に没した状態の第1ヒンジ部材を第1付勢部材の付勢に抗して引き出して上扉を前開きさせる。
第2開閉機構は、
上扉の後縁側に配置された後開きハンドルの両側に連結され、後開きハンドルの操作により引き込まれる一対の第2ロッド棒と、
一対の第2ロッド棒の先端の各々に、第2ロッド取付軸に水平面で前方にコ字形に開いた第2コ字形リンク部材を軸方向に固定した第2ロッド連結部を介して連結された第2ヒンジ部材と、
第2ヒンジ部材が出没自在となるように嵌め込まれる軸穴を備えた第2ヒンジ受け部材と、
第2ヒンジ部材を第2ヒンジ受け部材側に付勢する第2付勢部材と、
筐体の背面に配置され、後開きハンドルの非操作状態で第2ロッド連結部の第2ロッド取付軸側に第2フック部材を係止して上扉を閉鎖位置に保持させる上扉ハンガー部と、
を備え、後開きハンドルの操作により第2ロッド棒が引き込まれた場合に、第2フック部材の位置に第2ロッド連結部の第2コ字形リンク部材を引き込み移動させることにより、第2フック部材の係止を解除すると共に、第2ヒンジ受け部材に没した状態の第2ヒンジ部材を第2付勢部材の付勢に抗して引き出して上扉を後開きさせる。
第1開閉機構は、第1ロッド取付軸に続いて固定された第1コ字形リンク部材のリンク片を後方に延在して第1ロック片が形成され、上扉が前縁側の第1ヒンジ部材を軸心線として後開きして起立された場合に、第1ロッド連結部のロッド引き込み方向への移動を第1ロック片の第1フック部材への当接により規制して前開きハンドルをロックさせる。
第2開閉機構は、第2ロッド取付軸に続いて固定された第2コ字形リンク部材のリンク片を前方に延在して第2ロック片が形成され、上扉が後縁側の第2ヒンジ部材を軸心線として前開きして起立された場合に、第2ロッド連結部のロッド引き込み方向への移動を第2ロック片の第2フック部材への当接により規制して前開きハンドルをロックさせる。
上扉の第1開閉機構の係止による閉鎖状態で、扉前縁側の軸に加わる荷重を低減させる軸荷重低減機構が設けられる。
軸荷重低減機構として、上扉の第1開閉機構の係止による閉鎖状態で上扉に所定の押上力を付与し、上扉の係止が解除された場合に押上力に抗して前扉を落下させて開放する前扉押上機構が設けられる。
軸荷重低減機構として、上扉の第1開閉機構の係止による閉鎖状態で、上扉と前面扉開口の間を磁気吸着させ、上扉の係止が解除された場合に磁気吸着に抗して前扉を落下させて開放する磁気吸着機構が設けられる。
上扉と筐体の間に、上扉を前開き及び後ろ開きする開放力をアシストする付勢部材を備えた扉開放付勢機構が設けられ、付勢部材は例えばガススプリングとする。
本発明は、トンネルの壁面に沿って道路面より一段高く設けられた監視員通路に配置される消火栓収納箱であって、監視員通路の下に埋設され、ホースが収納された筐体と、筐体の道路側の面に形成された前面扉開口に、上下方向に開閉自在となるように配置された前扉と、筐体の監視員通路面側の面に形成された上面扉開口に、扉後縁側を軸として前開き自在となるように軸支されると共に、扉前縁側を軸として後開き自在に軸支された上扉と、前開き操作により前扉の係止を解除して落下させて開放すると共に上扉の係止を解除して前開きさせ、上扉を後開きする場合に上扉の前縁側を開閉自在となるように軸支する第1開閉機構と、後開き操作により上扉の係止を解除して後開きさせ、上扉を前開きする場合に上扉の後縁側を開閉自在となるように軸支させる第2開閉機構とが設けられたため、車両事故による火災の発生時に、利用者は、扉前面の前開きハンドルを操作すると、道路に面した前扉がスライド開放されると共に上扉が奥行方向に開く前開きが行われ、消火栓収納箱の前面上部及び上面が大きく開口され、ホース収納部から簡単且つ容易にノズル付きホースを引き出して消火を行うことができる。
また、第1開閉機構は、前扉の前縁側に配置された前開きハンドルの両側に連結され、前開きハンドルの操作により引き込まれる一対の第1ロッド棒と、一対の第1ロッド棒の先端の各々に、第1ロッド取付軸に水平面で後方にコ字形に開いた第1コ字形リンク部材を軸方向に固定した第1ロッド連結部を介して連結された第1ヒンジ部材と、第1ヒンジ部材が出没自在となるように嵌め込まれる軸穴を備えた第1ヒンジ受け部材と、第1ヒンジ部材を第1ヒンジ受け部材側に付勢する第1付勢部材と、前扉の裏側に配置され、前開きハンドルの非操作状態で第1ロッド連結部の第1ロッド取付軸側に第1フック部材を係止して前扉を閉鎖位置に保持させる前扉ハンガー部とを備え、前開きハンドルの操作により第1ロッド棒が引き込まれた場合に、第1フック部材の位置に第1ロッド連結部の第1コ字形リンク部材を引き込み移動させることにより、第1フック部材の係止を解除して前扉を落下させて開放すると共に、第1ヒンジ受け部材に没した状態の第1ヒンジ部材を第1付勢部材の付勢に抗して引き出して上扉を前開きさせるよう構成され、第2開閉機構は、上扉の後縁側に配置された後開きハンドルの両側に連結され、後開きハンドルの操作により引き込まれる一対の第2ロッド棒と、一対の第2ロッド棒の先端の各々に、第2ロッド取付軸に水平面で前方にコ字形に開いた第2コ字形リンク部材を軸方向に固定した第2ロッド連結部を介して連結された第2ヒンジ部材と、第2ヒンジ部材が出没自在となるように嵌め込まれる軸穴を備えた第2ヒンジ受け部材と、第2ヒンジ部材を第2ヒンジ受け部材側に付勢する第2付勢部材と、筐体の背面に配置され、後開きハンドルの非操作状態で第2ロッド連結部の第2ロッド取付軸側に第2フック部材を係止して上扉を閉鎖位置に保持させる上扉ハンガー部とを備え、後開きハンドルの操作により第2ロッド棒が引き込まれた場合に、第2フック部材の位置に第2ロッド連結部の第2コ字形リンク部材を引き込み移動させることにより、第2フック部材の係止を解除すると共に、第2ヒンジ受け部材に没した状態の第2ヒンジ部材を第2付勢部材の付勢に抗して引き出して上扉を後開きさせるよう構成されるようにしたため、例えば第1開閉機構を例にとると、前開きハンドルの操作による第1ロッド棒の引き込みにより先端側の第1ヒンジ部材が第1ヒンジ受け部材から引き外されて係止が解除され、同時に、第1コ字形リンク部材のコ字形に開いた部分が前扉に固定された第1フック部材の位置に移動して係止が解除されることで、前扉をスライド落下により開放させることができる
また、第1開閉機構は、第1ロッド取付軸に続いて固定された第1コ字形リンク部材のリンク片を後方に延在して第1ロック片が形成され、上扉が前縁側の第1ヒンジ部材を軸心線として後開きして起立された場合に、第1ロッド連結部のロッド引き込み方向への移動を第1ロック片の第1フック部材への当接により規制して前開きハンドルをロックさせ、第2開閉機構は、第2ロッド取付軸に続いて固定された第2コ字形リンク部材のリンク片を前方に延在して第2ロック片が形成され、上扉が後縁側の第2ヒンジ部材を軸心線として前開きして起立された場合に、第2ロッド連結部のロッド引き込み方向への移動を第2ロック片の第2フック部材への当接により規制して前開きハンドルをロックさせるようにしたため、上扉を前開きした状態で後開きハンドルを操作しようとしても、ロッド棒の引き込み移動が阻止されていることから、ハンドルがロックされて動かず、上扉の前開き状態で扉後縁のヒンジ部が引き込まれて外れてしまうような不具合を確実に防止できる。
また、上扉の第1開閉機構の係止による閉鎖状態で、扉前縁側の軸に加わる荷重を低減させる軸荷重低減機構が設けられたため、第1開閉機構のヒンジ受け部に嵌め込まれたヒンジ部材や第1フック爪が係止された第1ロッド連結部には前扉の重量が加わり、ロッド棒を引き込む前開きハンドルの操作に強い操作力を必要として容易に操作できなくなるが、軸荷重低減機構により軸荷重が低減され、前開きハンドルの操作力が軽くなり、容易に操作することができる。
また、軸荷重低減機構として、上扉の第1開閉機構の係止による閉鎖状態で上扉に所定の押上力を付与し、上扉の係止が解除された場合に押上力に抗して前扉を落下させて開放する前扉押上機構が設けられたため、例えば、前開きハンドルの操作力をトンネル消火栓設備に要求されている例えば49ニュートン以下に低減して誰でも操作可能とする。
また、軸荷重低減機構として、上扉の第1開閉機構の係止による閉鎖状態で、上扉と前面扉開口の間を磁気吸着させ、上扉の係止が解除された場合に磁気吸着に抗して前扉を落下させて開放する磁磁気吸着機構が設けられたため、マグネットとマグネット受けを設けるという簡単な構造により、前開きハンドルを誰でも操作できる操作力に低減可能とする。
また、上扉と筐体の間に、上扉を前開き及び後ろ開きする開放力をアシストする付勢部材を備えた扉開放付勢機構が設けられ、付勢部材は例えばガススプリングとしたため、上扉の係止解除により上扉を扉開放付勢機構のアシストで自動的又は軽い力で前開き又は後ろ開きできる。
図1は自動車専用道路のトンネル内に設置された消火栓設備を含むトンネル非常用設備を示した説明図である。図1に示すように、シールド工法により構築されたトンネル10内は円筒形のトンネル壁面12により覆われ、床版18により仕切られることで道路15が設けられており、この例にあっては、道路15は1方向2車線としている。
図2は消火栓収納箱の外観を正面及び平面から示した説明図、図3は消火栓収納箱の内部構造を通常時、前扉開放と上扉前開き時、上扉後開き時について断面で示した説明図である。
図2に示すように、消火栓設備16の消火栓収納箱30は、監視員通路14の路面下の内部空間に埋込み設置されている。消火栓収納箱30は、図2(A)に示すように、筐体の前面中央の上側に形成された前面扉開口31に前扉32が上下方向にスライド自在に配置されている。
図4は前扉と上扉の閉鎖状態での第1開閉機構と第2開閉機構を正面から見た断面及び平面で示した説明図、図5は前扉と上扉の閉鎖状態での第1開閉機構と第2開閉機構を側面から見た断面で示した説明図、図6は前扉と上扉の閉鎖状態での第1開閉機構を筐体内部から見て示した斜視図、図7は図6の一部破断してコ字形リンクに形成されたロック片を示した斜視図である。
第1開閉機構は、図4、図5及び図6に示すように、ロッド棒42a、ロッド取付軸46a、コ字形リンク48a、ヒンジ50a、ヒンジガイド部材52a、コイルバネ54a、ヒンジ受け部材56a及びフック62aを備えた前扉ハンガー部60aで構成される。
第2開閉機構は、図4(B)及び図5に示すように、ロッド棒42b、ロッド取付軸46b、コ字形リンク48b、ヒンジ50b、ヒンジガイド部材52b、コイルバネ54b、ヒンジ受け部材56b及びフック62bを備えた上扉ハンガー部60bで構成される。第1開閉機構との相違点は、後開きハンドル38で操作される点と、フック62bを備えた上扉ハンガー部60bが筐体背面に固定されている点であり、他の構成と機能は、第1開閉機構と基本的に同じになる。
図8は前開きハンドルを操作した場合の第1開閉機構による前扉と上扉の係止解除動作を正面から見た断面及び平面で示した説明図、図9は前開きハンドルを操作した場合の第1開閉機構による前扉と上扉の係止解除動作を側面から見た断面で示した説明図、図10は上扉が前開きした状態で第2開閉機構のロック片によるロッド取付軸のロック動作を側面から見た断面で示した説明図である。
図11は後開きハンドルを操作した場合の第2開閉機構による上扉の係止解除動作を平面で示した説明図、図12は後開きハンドルを操作した場合の第2開閉機構による上扉の係止解除動作を側面から見た断面で示した説明図、図13は上扉が後開きした状態で第1開閉機構のロック片によるロッド取付軸のロック動作を側面から見た断面で示した説明図である。
図14は前開きハンドルに設けられたロッド棒を引き込み駆動させるリンク機構の構成を示した説明図であり、図14(A)に非操作状態を示し、図14(B)に操作状態を示す。
(前扉押上機構)
図15は前扉に前扉押上機構を設けた消火栓収納箱の実施形態を正面から示した説明図、図16は前扉に前扉押上機構を設けた消火栓収納箱の前扉閉鎖時と前扉開放時について側面から見た断面で示した説明図である。
F0=W−F1−F2
で与えられる。
図17は前扉に磁気吸着機構を設けた消火栓収納箱の実施形態を正面から示した説明図である。
F0=W−F3−F2
で与えられる。
図18は消火栓収納箱の外観を正面、平面及び側面から示した説明図である。図18に示すように、消火栓収納箱30の内部下側はホース収納部150となっており、保形構造のホース160を水平回りに内巻きしている。ここで、消火栓収納箱30の横幅は約1.4メートル程度、奥行きは約0.35メートル程度であることから、ホース収納部150に内巻きされたホース160の1ターンの長さは概ね3.5メートル程度となり、ホース長さは30メートル以上必要とすることから、ホース60は9ターン以上内巻きすればよい。
図19は放水制御機構を監視員通路側の消火栓収納箱と共に道路側から見た断面で示した説明図である。
図19に示すように、消火栓収納箱30が配置された監視員通路14の内部空間の下側となる管理用通路20には放水制御機構収納部120が配置されている。
トンネル10内で火災を伴う車両事故が発生した場合には、利用者は火災発生場所に近い消火栓設備16に出向き、通報装置パネル170の発信機174を押して監視センターの防災受信盤に火災通報信号を送信し、防災受信盤から確認応答信号を受信して応答ランプ176が点灯されると共に赤色表示灯172が点滅され、監視センター側への通報完了を確認する。
(第1及び第2開閉機構)
上記の実施形態に示した第1及び第2開閉機構は一例であり、上扉の前開きに伴い前扉の係止を解除してスライド開放させ、また、前扉を閉鎖位置に保持したまま上扉を後ろ開きさせる機能であれば、適宜の機構が含まれる。
上記の実施形態は、消火泡を放出させる泡消火栓設備を例にとっているが、これに限定されず、消火用水を放水させる消火栓設備としても良い。
また本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に、上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
12:トンネル壁面
14:監視員通路
15:道路
16:消火栓設備
18:床版
20:管理用通路
22:ダクト
24:給水本管
24a:分岐配管
25:給水配管
28:筐体
30:消火栓収納箱
31:前面扉開口
32:前扉
33:上面扉開口
34:前開きハンドル
34a:ハンドル本体
35:固定扉
36:上扉
38:後開きハンドル
40:ガススプリング
42a,42b:ロッド棒
44a,44b:ロッド連結部
46a,46b:ロッド取付軸
48a,48b:コ字形リンク
50a,50b:ヒンジ
52a,52b:ヒンジガイド部材
54a,54b:コイルバネ
56a,56b:ヒンジ受け部材
58a,58b:ロック片
60a:前扉ハンガー部
60b:上扉ハンガー部
62a,62b:フック
64a,64b:支持金具
65a,65b:フック爪
66a,66b:ねじピン
68a,68b:巻バネ
100:前扉押上機構
108:磁気吸着機構
120:放水制御機構収納部
122:消火栓弁
124:自動調圧弁
126:泡混合器
128:泡原液タンク
130:シリンダ室
132:ピストン
134:スプリング
135:弁体
136a,136b:パイロット配管
140:手動パイロット弁
142:手動開放弁
144:手動排水弁
145:圧力スイッチ
146:オリフィス
Claims (12)
- トンネルの壁面に沿って道路面より一段高く設けられた監視員通路に配置される消火栓収納箱であって、
監視員通路の下に埋設され、ホースが収納された筐体と、
前記筐体の道路側の面に形成された前面扉開口に、上下方向に開閉自在となるように配置された前扉と、
前記筐体の前記監視員通路面側の面に形成された上面扉開口に、扉後縁側を軸として前開き自在となるように軸支されると共に、扉前縁側を軸として後開き自在となるように軸支された上扉と、
前開き操作により前記前扉の係止を解除して落下させて開放すると共に前記上扉の係止を解除して前開きさせ、前記上扉を後開きする場合に前記上扉の前縁側を開閉自在となるように軸支する第1開閉機構と、
後開き操作により前記上扉の係止を解除して後開きさせ、前記上扉を前開きする場合に前記上扉の後縁側を開閉自在となるように軸支する第2開閉機構と、
が設けられたことを特徴とする消火栓収納箱。
- 請求項1記載の消火栓収納箱に於いて、
前記第1開閉機構は、
前記前扉の前縁側に配置された前開きハンドルの両側に連結され、前記前開きハンドルの操作により引き込まれる一対の第1ロッド棒と、
前記一対の第1ロッド棒の先端の各々に、第1ロッド連結部を介して連結された第1ヒンジ部材と、
前記第1ヒンジ部材が出没自在となるように嵌め込まれる軸穴を備えた第1ヒンジ受け部材と、
前記第1ヒンジ部材を前記第1ヒンジ受け部材側に付勢する第1付勢部材と、
前記前扉の裏側に配置され、前記前開きハンドルの非操作状態で前記第1ロッド連結部に第1フック部材を係止して前記前扉を閉鎖位置に保持させる前扉ハンガー部と、
を備え、前記前開きハンドルの操作により前記第1ロッド棒が引き込まれた場合に、前記第1フック部材の位置に前記第1ロッド連結部を引き込み移動させることにより、前記第1フック部材の係止を解除して前記前扉を落下させて開放すると共に、前記第1ヒンジ受け部材に没した状態の前記第1ヒンジ部材を前記第1付勢部材の付勢に抗して引き出して前記上扉を前開きさせるよう構成されたことを特徴とする消火栓収納箱。
- 請求項1記載の消火栓収納箱に於いて、
前記第2開閉機構は、
前記上扉の後縁側に配置された後開きハンドルの両側に連結され、前記後開きハンドルの操作により引き込まれる一対の第2ロッド棒と、
前記一対の第2ロッド棒の先端の各々に、第2ロッド連結部を介して連結された第2ヒンジ部材と、
前記第2ヒンジ部材が出没自在となるように嵌め込まれる軸穴を備えた第2ヒンジ受け部材と、
前記第2ヒンジ部材を前記第2ヒンジ受け部材側に付勢する第2付勢部材と、
前記筐体の背面に配置され、前記後開きハンドルの非操作状態で前記第2ロッド連結部に第2フック部材を係止して前記上扉を閉鎖位置に保持させる上扉ハンガー部と、
を備え、前記後開きハンドルの操作により前記第2ロッド棒が引き込まれた場合に、前記第2フック部材の位置に前記第2ロッド連結部を引き込み移動させることにより、前記第2フック部材の係止を解除すると共に、前記第2ヒンジ受け部材に没した状態の前記第2ヒンジ部材を前記第2付勢部材の付勢に抗して引き出して前記上扉を後開きさせるよう構成されたことを特徴とする消火栓収納箱。
- 請求項2記載の消火栓収納箱に於いて、
前記第1ロッド連結部は、前記第1ロッド棒の先端に連結された第1ロッド取付軸に続いて水平面で後方にコ字形に開いた第1コ字形リンク部材が軸方向に固定され、
前記第1フック部材は、前記前扉の閉鎖状態で前記第1ロッド取付軸に係止し、前記第1ロッド棒が引き込まれた場合に、係止位置が前記第1ロッド取付軸から前記第1コ字形リンク部材のコ字形に開いた部分に移動することで前記係止が解除されることを特徴とする消火栓収納箱。
- 請求項3記載の消火栓収納箱に於いて、
前記第2ロッド連結部は、前記第2ロッド棒の先端に連結された第2ロッド取付軸に続いて水平面で後方にコ字形に開いた第2コ字形リンク部材が軸方向に固定され、
前記第2フック部材は、前記上扉の閉鎖状態で前記第2ロッド取付軸に係止し、前記第2ロッド棒が引き込まれた場合に、係止位置が前記第2ロッド取付軸から前記第2コ字形リンク部材のコ字形に開いた部分に移動することで前記係止が解除されることを特徴とする消火栓収納箱。
- 請求項2記載の消火栓収納箱に於いて、
前記第1開閉機構は、前記第1ロッド取付軸に続いて固定された前記第1コ字形リンク部材のリンク片を後方に延在して第1ロック片が形成され、前記上扉が前縁側の前記第1ヒンジ部材を軸心線として後開きして起立された場合に、前記第1ロッド連結部のロッド引き込み方向への移動を前記第1ロック片の前記第1フック部材への当接により規制して前記前開きハンドルをロックさせるように構成されたことを特徴とする消火栓収納箱。
- 請求項3記載の消火栓収納箱に於いて、
前記第2開閉機構は、前記第2ロッド取付軸に続いて固定された前記第2コ字形リンク部材のリンク片を前方に延在して第2ロック片が形成され、前記上扉が後縁側の前記第2ヒンジ部材を軸心線として前開きして起立された場合に、前記第2ロッド連結部のロッド引き込み方向への移動を前記第2ロック片の前記第2フック部材への当接により規制して前記前開きハンドルをロックさせるように構成されたことを特徴とする消火栓収納箱。
- 請求項1記載の消火栓収納箱に於いて、
前記上扉の前記第1開閉機構の係止による閉鎖状態で、扉前縁側の軸に加わる荷重を低減させる軸荷重低減機構が設けられたことを特徴とする消火栓収納箱。
- 請求項8記載の消火栓収納箱に於いて、
前記軸荷重低減機構として、前記上扉の前記第1開閉機構の係止による閉鎖状態で前記上扉に所定の押上力を付与し、前記上扉の係止が解除された場合に前記押上力に抗して前記前扉を落下させて開放する前扉押上機構が設けられたことを特徴とする消火栓収納箱。
- 請求項8記載の消火栓収納箱に於いて、
前記軸荷重低減機構として、前記上扉の前記第1開閉機構の係止による閉鎖状態で、前記上扉と前記前面扉開口の間を磁気吸着させ、前記上扉の係止が解除された場合に前記磁気吸着に抗して前記前扉を落下させて開放する磁気吸着機構が設けられたことを特徴とする消火栓収納箱。
- 請求項8乃至10の何れかに記載の消火栓収納箱に於いて、
前記上扉と前記筐体の間に、前記上扉を前開き及び後ろ開きする開放力をアシストする付勢部材を備えた扉開放付勢機構が設けられたことを特徴とする消火栓収納箱。
- 請求項11記載の消火栓収納箱に於いて、前記付勢部材をガススプリングとしたことを特徴とする消火栓収納箱。
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