JP7241838B2 - 消火栓装置 - Google Patents
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Description
ル壁面に設置された消火栓装置に近づき、同様に、消火栓扉を前方に開放してノズル付き
のホースを取出して消火作業を行うようにしている。
消火栓装置を埋込み設置できない構造であり、監視員通路側面(壁面)に消火栓装置を埋
込み設置する必要がある。
た場合には、消火栓扉が開くと建築限界を超えて道路側に飛び出す問題がある。
通路壁面に沿って埋込設置した場合、車両火災が発生して消火栓扉の前に車両が停止する
と、停止車両が邪魔になって、消火栓扉を開いてホースを引き出すことができない場合が
ある。更に、仮に監視員通路上から操作できる場合でも、監視員通路から消火栓扉を開く
には、体をかがめて手を伸ばす必要があり、消火栓装置の操作に手間取ってしまう場合も
ある。
本発明は、第1通路面の路側に沿って第1通路面から1段高く設けられ、上段面を第2通路面とし、第1通路面側に面する段差側壁を有する段差部に、筐体の前面が段差側壁から露出し、上面が第2通路面から露出するように埋込み設置され、筐体の内部にホースを収納する消火栓装置であって、
設置状態において、筐体の前面に開口された前面扉開口を開閉可能な前扉と、
前扉とは別に、設置状態において、筐体の上面に開口された第1上面扉開口を開閉可能な第1の上扉と、
第1の上扉に更に開口された第2上面扉開口を開閉可能な第2の上扉と、
を備え、
前扉、第1の上扉及び第2の上扉は、消火作業の際にホースを筐体の内部から引き出すために選択的に開放される扉であることを特徴とする。
本発明の別形態にあっては、第1通路面の路側に沿って第1通路面から1段高く設けられ、上段面を第2通路面とし、第1通路面側に面する段差側壁を有する段差部に、筐体の前面が段差側壁から露出し、上面が第2通路面から露出するように埋込み設置され、筐体の内部にホースを収納する消火栓装置であって、
設置状態において、筐体の上面側となる筐体の前面の下縁側を除き上縁側の一部に開口された前面扉開口を開閉可能な前扉と、
前扉とは別に、設置状態において、筐体の上面に開口された上面扉開口を開閉可能な上扉と、
を備え、
前扉及び上扉は、消火作業の際にホースを筐体の内部から引き出すために選択的に開放される扉であることを特徴とする。
前面扉開口は、設置状態において筐体の前面の上縁から上縁よりも下方の所定位置までを開口した開口であり、
上面扉開口は、前面扉開口に連続した開口である。
また、ホースは、筐体内に、設置状態において設置面に対して水平回りに底面側から上面側に向けて積層する内巻きに収納され、
前面扉開口が開口する所定位置は、ホースの内巻き部より上方に位置する。
上扉は、
筐体の上面に開口された上面扉開口を開閉可能な第1の上扉と、
第1の上扉に更に開口された第2上面扉開口を開閉可能な第2の上扉と、
で構成される。
第1通路面上から操作する場合には前扉及び第2の上扉が開放され、
第2通路面上から操作する場合には第1の上扉が第2の上扉と共に開放される。
前面扉開口と第2上面扉開口とは、連続した開口である。
段差部は、トンネル内のトンネル壁面に沿って設けられ、道路の路面よりも一段高い路面を備えた監視員通路であり、
第1通路面は、道路の路面であり、
第2通路面は、監視員通路の路面であり、
筐体の前面が道路側に露出し、筐体の上面が監視員通路の路面側に露出するように、監視員通路に埋込み設置される。
本発明は、第1通路面の路側に沿って第1通路面から1段高く設けられ、上段面を第2通路面とし、第1通路面側に面する段差側壁を有する段差部に、筐体の前面が段差側壁から露出し、上面が第2通路面から露出するように埋込み設置され、筐体の内部にホースを収納する消火栓装置であって、設置状態において、筐体の前面に開口された前面扉開口を開閉可能な前扉と、前扉とは別に、設置状態において、筐体の上面に開口された第1上面扉開口を開閉可能な第1の上扉と、第1の上扉に更に開口された第2上面扉開口を開閉可能な第2の上扉と、を備え、前扉、第1の上扉及び第2の上扉は、消火作業の際にホースを筐体の内部から引き出すために選択的に開放される扉であり、具体的には段差部は、トンネル内のトンネル壁面に沿って設けられ、道路の路面よりも一段高い路面を備えた監視員通路であり、第1通路面は、道路の路面であり、第2通路面は、監視員通路の路面であり、筐体の前面が道路側に露出し、筐体の上面が監視員通路の路面側に露出するように、監視員通路に埋込み設置されるものであるため、利用者は監視員通路の路面側・道路側の両側から自在にノズル付ホースを取り出すことが出来る。特に、トンネルの車両事故による火災の発生時に、利用者は道路側から操作して道路に面した前扉及び第2の上扉を開くことで、消火栓装置の前面扉開口及び第2上面扉開口が開口され、筐体内部から簡単且つ容易にホースを引き出して消火を行うことができる。
また、本発明の別形態である消火栓装置2にあっては、前面扉開口は筐体の上面側となる筐体の前面の下縁側を除き上縁側の一部に開口されたものであり、筐体の前面の開口されている領域は制限されているが、開口は筐体の上面にも存在することから、開放する扉を選択することで十分に筐体内部から簡単且つ容易にホースを引き出して消火を行うことができる。また、消火栓装置1と同様に状況に応じて開放する扉を選択できるため、操作性・利便性の点で優れている。
図1は自動車専用道路のトンネル内に設置された消火栓設備を含むトンネル非常用設備を示した説明図である。図1に示すように、シールド工法により構築されたトンネル10内は円筒形のトンネル壁面12により覆われ、床版18により仕切られることで道路15が設けられており、この例にあっては、道路15は1方向2車線としている。
図2は通常時における消火栓収納箱の外観を示した説明図、図3は図2の消火栓収納箱の外観を正面及び平面から示した説明図、図4は図2の消火栓収納箱の外観を側面から示した説明図である。
図2乃至図4に示すように、消火栓設備16の消火栓収納箱30は、監視員通路14の路面下の内部空間に埋込み設置されている。消火栓収納箱30は、筐体31の前面中央の上側に形成された前面扉開口33に前扉32が上下方向にスライド自在に配置されている。
図5は前開き機構が設けられた消火栓収納箱の前開きハンドルの部分を取り出して示した説明図であり、図5(A)は正面を示し、図5(B)は図5(A)のX-Xから見た側面を示す。図6は第2上扉を前開きして前扉の落下によりスライド開放させる前開き機構の機構構造を示した説明図であり、図6(A)は閉鎖状態を示し、図6(B)は前開きハンドルを開操作した状態を示す。
図7は消火栓収納箱の内部構造を示した説明図であり、図7(A)は正面を示し、図7(B)は図7(A)のY-Y断面から見た平面を示す。
図8は道路側から操作する場合の前扉と第2上扉の開放操作を示した説明図である。
図9は監視員通路側から操作する場合の第1上扉の開放操作を示した説明図である。
(前開き機構)
上記の実施形態に示した第2上扉の前開き機構は一例であり、第2上扉が第1上扉と共に閉鎖位置にある場合に、前扉の上部を係止して閉鎖位置に保持させ、前開きハンドルを操作した場合に、前扉の係止解除によりスライド落下させて前面扉開口を開放させると共に第2上扉の前開き操作による第1上扉に形成された扉開口の開放を可能とする機能であれば、適宜の機構が含まれる。
上記の実施形態は、消火泡を放出させる泡消火栓設備を例にとっているが、これに限定されず、消火用水を放水させる消火栓設備としても良い。
上記の実施形態は、扉開口時に信号を送出することに触れていないが、扉開口時に信号を送出するようにしてもよい。扉開口時は火災発生と考えられ、また火災発生でない場合には悪戯等で消火栓扉が開口していると考えられ、いずれの場合においても対応が必要である。信号は火災信号や消火栓を管理する防災受信盤に送信されることが好適であるが、適宜の機器に信号を送出してよい。第1上面扉開口時と第2上面扉開口時でそれぞれ異なる信号を送出するようにしても良い。
12:トンネル壁面
14:監視員通路
15:道路
16:消火栓設備
18:床版
20:管理用通路
22:ダクト
24:給水本管
24a:分岐配管
25:給水配管
26:放水制御機構収納部
30:消火栓収納箱
31:筐体
32:前扉
33:前面扉開口
34:第1上扉
35:第1上面扉開口
36:第2上扉
37:第2上面扉開口
38:前開きハンドル
40:後開きハンドル
42,44,46:ヒンジ
48:通報装置パネル
56:軸部材
58:軸受部材
58a:軸穴
60:前開き機構
74:ホース収納部
76:ホース
78:泡ノズル
80:ホースガイド構造
80a~80d,82a~82c,84a,84b:ガイドパイプ
86:ノズルホルダー
Claims (7)
- 第1通路面の路側に沿って前記第1通路面から1段高く設けられ、上段面を第2通路面とし、前記第1通路面側に面する段差側壁を有する段差部に、筐体の前面が前記段差側壁から露出し、上面が前記第2通路面から露出するように埋込み設置され、前記筐体の内部にホースを収納する消火栓装置であって、
設置状態において、前記筐体の前面に開口された前面扉開口を開閉可能な前扉と、
前記前扉とは別に、設置状態において、前記筐体の上面に開口された第1上面扉開口を開閉可能な第1の上扉と、
前記第1の上扉に更に開口された第2上面扉開口を開閉可能な第2の上扉と、
を備え、
前記前扉、前記第1の上扉及び前記第2の上扉は、消火作業の際に前記ホースを前記筐体内部から引き出すために選択的に開放される扉であることを特徴とする消火栓装置。
- 第1通路面の路側に沿って前記第1通路面から1段高く設けられ、上段面を第2通路面とし、前記第1通路面側に面する段差側壁を有する段差部に、筐体の前面が前記段差側壁から露出し、上面が前記第2通路面から露出するように埋込み設置され、前記筐体の内部にホースを収納する消火栓装置であって、
設置状態において、前記筐体の前記上面側となる前記筐体の前面の下縁側を除き上縁側の一部に開口された前面扉開口を開閉可能な前扉と、
前記前扉とは別に、設置状態において、前記筐体の上面に開口された上面扉開口を開閉可能な上扉と、
を備え、
前記前扉、及び前記上扉は、消火作業の際に前記ホースを前記筐体内部から引き出すために選択的に開放される扉であり、
前記前面扉開口は、設置状態において前記筐体の前面の上縁から前記上縁よりも下方の所定位置までを開口した開口であり、
前記上面扉開口は、前記前面扉開口に連続した開口であることを特徴とする消火栓装置。
- 請求項2記載の消火栓装置であって、
前記ホースは、前記筐体内に、設置状態において設置面に対して水平回りに底面側から上面側に向けて積層する内巻きに収納され、
前記前面扉開口が開口する前記所定位置は、前記ホースの内巻き部より上方に位置することを特徴とする消火栓装置。
- 請求項2又は3記載の消火栓装置であって、
前記上扉は、
前記筐体の上面に開口された上面扉開口を開閉可能な第1の上扉と、
前記第1の上扉に更に開口された第2上面扉開口を開閉可能な第2の上扉と、
で構成されることを特徴とする消火栓装置。
- 請求項1又は4記載の消火栓装置であって、
前記第1通路面上から操作する場合には前記前扉及び前記第2の上扉が開放され、
前記第2通路面上から操作する場合には前記第1の上扉が前記第2の上扉と共に開放されることを特徴とする消火栓装置。
- 請求項1、4又は5何れかに記載の消火栓装置であって、
前記前面扉開口と前記第2上面扉開口とは、連続した開口であることを特徴とする消火栓装置。
- 請求項1乃至6何れかに記載の消火栓装置であって、
前記段差部は、トンネル内のトンネル壁面に沿って設けられ、道路の路面よりも一段高い路面を備えた監視員通路であり、
前記第1通路面は、道路の路面であり、
前記第2通路面は、監視員通路の路面であり、
前記筐体の前面が前記道路側に露出し、前記筐体の上面が前記監視員通路の路面側に露出するように、前記監視員通路に埋込み設置されたことを特徴とする消火栓装置。
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