JP7165243B2 - 消火栓収納箱 - Google Patents
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Description
本発明は、道路を有するトンネル内の監視員通路の路面下に、上面が監視員通路の路面側に露出し前面が道路側に露出するように埋込設置される消火栓収納箱であって、
消火栓収納箱の内部であって下側に設けられ、保形ホースを消火栓収納箱の底面側から上面側に向けて積み上がるように巻き回して収納するホース収納部と、
上面の、ホース収納部の上方に対応する少なくとも一部分を開口した上面開口と、
前面の、ホース収納部の上側に対応する少なくとも一部分を開口した前面開口と、
上面開口を開閉自在に配置された上扉と、
前面開口を開閉自在に配置された前扉と、
を備えたことを特徴とする。
前面の、前面開口よりも下側を開放不能とする。
上面開口及び又は前面開口は、消火作業を行う利用者により開放され、開放された上面開口及び又は前面開口からホース収納部に収納された保形ホースが消火栓収納箱の外部へ引き出される。
本発明は、道路を有するトンネル内の監視員通路の路面下に、上面が監視員通路の路面側に露出し前面が道路側に露出するように埋込設置される消火栓収納箱であって、消火栓収納箱の内部であって下側に設けられ、保形ホースを消火栓収納箱の底面側から上面側に向けて積み上がるように巻き回して収納するホース収納部と、上面の、ホース収納部の上方に対応する少なくとも一部分を開口した上面開口と、前面の、ホース収納部の上側に対応する少なくとも一部分を開口した前面開口と、上面開口を開閉自在に配置された上扉と、前面開口を開閉自在に配置された前扉と、を備えたため、利用者が消火作業のときにホース収納部に収納された保形ホースを利用しようとして扉を開放した場合に、開放された前面開口又は上面開口のどちらからでも容易に保形ホースを引き出すことができるから、監視員通路の路面側又は道路側のどちらからでも容易に消火作業を行うことができる。
また、前面の、前面開口よりも下側を開放不能とするようにしたため、ホース収納部が直接外部に晒されることがなく、また必要以上に消火栓収納箱が開放されず、トンネルに浮遊する塵埃等による消火栓収納箱の内部の汚染を抑えることができる。
また、上面開口及び又は前面開口は、消火作業を行う利用者により開放され、開放された上面開口及び又は前面開口からホース収納部に収納された保形ホースが消火栓収納箱の外部へ引き出されるようにしたため、利用者は消火作業のときに、状況に応じて監視員通路の路面側から消火作業を行うか道路側から消火作業を行うかを選択することができ、またどちらを選択した場合でも容易に保形ホースを取り出して消火作業を行うことができる。
図1は自動車専用道路のトンネル内に設置された消火栓設備を含むトンネル非常用設備を示した説明図である。図1に示すように、シールド工法により構築されたトンネル10内は円筒形のトンネル壁面12により覆われ、床版18により仕切られることで道路15が設けられており、この例にあっては、道路15は1方向2車線としている。
図2は消火栓収納箱の外観を正面、平面及び側面から示した説明図、図3は消火栓収納箱の内部構造を正面、平面及び側面から示した説明図である。
図2に示すように、消火栓設備16の消火栓収納箱30は、監視員通路14の路面下の内部空間に埋込み設置されている。消火栓収納箱30は、図2(A)に示すように、筐体31の前面中央の下側に固定扉33が配置されると共に、固定扉33の上側に前扉32が上下方向にスライド自在に配置されている。
図3に示すように、消火栓収納箱30の内部下側はホース収納部50となっており、保形構造のホース60を水平回りに内巻きしている。ここで、消火栓収納箱30の横幅は約1.4メートル、奥行きは約0.35メートルであることから、ホース収納部50に内巻きされたホース60の1ターンの長さは概ね3.5メートル程度となり、ホース長さは30メートル以上必要とすることから、ホース60は9ターン以上内巻きすればよい。
図4は前扉及び上扉を閉鎖した消火栓収納箱を正面及び平面から示した説明図、図5は上扉との係止を解除して前扉をスライド開放させる第1扉開閉機構の機能構成を示した説明図、図6は前扉のスライド開閉構造を横断面で示した説明図、図7は図6のスライド開閉機構を取り出して示した斜視図、図8は上扉を前開きして前扉をスライド開放させる第1扉開閉機構と上扉を後開きさせる第3扉開閉機構を横断面で示した説明図、図9は上扉を閉鎖位置に係止した第2扉開閉機構を横断面で示した説明図である。
図4乃至図9に示すように、消火栓収納箱30の上面に配置された上扉36は、前開きハンドル34により操作される前開き機構と、後開きハンドル38により操作される後開き機構を備える。
図4及び図8に示すように、前扉32の上部中央と上扉36の前縁中央に配置された第1扉開閉機構70は、前開きハンドル34の裏側のハンドル本体34aから両側に軸部材(第1軸部材)76を突出させており、軸部材76の先端は、前扉32の裏面に固定された軸受部材78の軸穴に挿入されており、これによる上扉36に前扉32を係止させて閉鎖位置に保持させている。
図4(B)及び図9に示すように、上扉36の前縁両端に配置された第2扉開閉機構72は、上扉36の内側に固定された支持部材81により軸部材(第2軸部材)80を扉裏面から浮かせた状態で片持ち支持させており、筐体31側に固定された軸受部材82に対し、上方から着脱自在に配置されている。
図4(B)及び図8に示すように、上扉36の後縁中央に配置された第3扉開閉機構74は、後開きハンドル38の裏側のハンドル本体から両側に軸部材(第3軸部材)84を突出させており、軸部材84の先端は、筐体31の背面内面に固定された軸受部材86の軸穴に挿入されており、上扉36の後縁側を筐体31側に係止させて閉鎖位置に保持させている。
図6(A)及び図7に示すように、前扉32のスライド開閉機構100は、固定扉33の裏面となる筐体31内の底部に基台121によりガイドロッド120が起立されており、ガイドロッド120の先端は閉鎖位置にある上扉36の内側に当接し、ロッド先端で上扉36を支えている。
図10は上扉を前開きして前扉をスライド落下して開放させた消火栓収納箱を示した説明図であり、図10(A)は正面を示し、図10(B)は図10(A)の上扉をY-Y断面とした平面を示す。また、図11は上扉を前開きした消火栓収納箱の第1扉開閉機構と第2扉開閉機構の部分を横断面で示した説明図、図12は上扉を前開きした消火栓収納箱の第2扉開閉機構の部分を横断面で示した説明図である。
図13は上扉を後開きした消火栓収納箱を正面及び平面で示した説明図であり、図13(A)は正面を示し、図13(B)は図13(A)の上扉をY-Y断面とした平面を示す。図14は上扉を後開きした消火栓収納箱の第1扉開閉機構と第3扉開閉機構の部分を断面で示した説明図、図15は上扉を後開きした消火栓収納箱の第2扉開閉機構の部分を断面で示した説明図である。
図16は放水制御機構を監視員通路側の消火栓収納箱と共に道路側から見た断面で示した説明図である。
図16に示すように、消火栓収納箱30が配置された監視員通路14の内部空間の下側となる管理用通路20には放水制御機構収納部150が配置されている。
トンネル10内で火災を伴う車両事故が発生した場合には、利用者は火災発生場所に近い消火栓設備16に出向き、図2に示した通報装置パネル42の発信機45を押して監視センターの防災受信盤に火災通報信号を送信し、防災受信盤から確認応答信号を受信して応答ランプ48が点灯されると共に赤色表示灯44が点滅され、監視センター側への通報完了を確認する。
図17は前扉のスライド開閉構造の他の実施形態を横断面で示した説明図であり、図17(A)は扉閉鎖状態を示し、図17(B)は扉開放状態を示す。また、図18は図17のスライド開閉機構を取り出して示した斜視図である。
図20は前扉を固定扉の前側にスライドさせるスライド開閉構造の実施形態を横断面で示した説明図であり、図20(A)は扉閉鎖状態を示し、図20(B)は扉開放状態を示す。
(スライド開閉機構)
上記の実施形態に示された前扉のスライド開閉機構は一例であり、これに限定されず、扉裏側の筐体内に配置されて外気にふれることのない適宜の構成のスライド開閉機構が含まれる。
上記の実施形態は、上扉が前開き及び後開きされる扉開閉機構を例にとっているが、これに限定されない。例えば、上扉が前開きされるだけの扉開閉機構についても、同様に、上扉の開操作による前扉の係止解除でスライド下降させる上記の実施形態に示したスライド開閉機構を組み合わせることができる。
上記の実施形態に示した第1乃至第3扉開閉機構は一例であり、上扉の前開きに伴い前扉の係止を解除してスライド開放させ、また、前扉を閉鎖位置に保持したまま上扉を後開きさせる機能であれば、適宜の機構が含まれる。
上記の実施形態は、消火泡を放出させる泡消火栓設備を例にとっているが、これに限定されず、消火用水を放水させる消火栓設備としても良い。
また本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に、上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
12:トンネル壁面
14:監視員通路
15:道路
16:消火栓設備
18:床版
20:管理用通路
22:ダクト
24:給水本管
24a:分岐配管
25:給水配管
30:消火栓収納箱
31:筐体
32:前扉
33:固定扉
34:前開きハンドル
34a:ハンドル本体
36:上扉
38:後開きハンドル
42:通報装置パネル
52:ホースガイド
54,56:ガイドパイプ
57:段付受け部
60:ホース
62:泡ノズル
64:ノズルホルダー
66:操作箱
68:消火栓弁開閉レバー
70:第1扉開閉機構
72:第2扉開閉機構
74:第3扉開閉機構
75,85:軸中心線
76,80,84:軸部材
78,82,86:軸受部材
81:支持部材
100:スライド開閉機構
104:開口軸受部材
106:ボールキャッチ
108:スリット
110:前面開口
112:上部開口
120:ガイドロッド
122:中空シリンダ
124,146:ストッパプレート
126,148:コイルバネ
128:保護プレート
130:円板状ガイド部材
132:固定ロッド
134,142:ピストン
136,144:シリンダ
145:ベローズ
150:放水制御機構収納部
152:消火栓弁
154:自動調圧弁
156:泡混合器
158:泡原液タンク
160:シリンダ室
162:ピストン
164:スプリング
165:弁体
166a,166b:パイロット配管
170:手動パイロット弁
172:手動開放弁
174:手動排水弁
175:圧力スイッチ
175:圧力スイッチ
176:オリフィス
Claims (3)
- 道路を有するトンネル内の監視員通路の路面下に、上面が前記監視員通路の路面側に露出し前面が前記道路側に露出するように埋込設置される消火栓収納箱であって、
前記消火栓収納箱の内部であって下側に設けられ、保形ホースを前記消火栓収納箱の底面側から上面側に向けて積み上がるように巻き回して収納するホース収納部と、
前記上面の、前記ホース収納部の上方に対応する少なくとも一部分を開口した上面開口と、
前記前面の、前記ホース収納部の上側に対応する少なくとも一部分を開口した前面開口と、
前記上面開口を開閉自在に配置された上扉と、
前記前面開口を開閉自在に配置された前扉と、
を備えたことを特徴とする消火栓収納箱。
- 請求項1記載の消火栓収納箱であって、
前記前面の、前記前面開口よりも下側を開放不能としたことを特徴とする消火栓収納箱。
- 請求項1又は2記載の消火栓収納箱であって、
前記上面開口及び又は前記前面開口は、消火作業を行う利用者により開放され、開放された前記上面開口及び又は前記前面開口から前記ホース収納部に収納された前記保形ホースが前記消火栓収納箱の外部へ引き出されることを特徴とする消火栓収納箱。
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