JP2023116704A - 消火栓装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、第1通路面の路側に沿って第1通路面から1段高く設けられ、上段面を第2通路面とし、第1通路面側に面する段差側壁を有する段差部に、前面が段差側壁から露出し、上面が第2通路面から露出するように埋込み設置され、内部にノズル付きのホースが収納された消火栓装置であって、
当該埋込み設置された状態において第2通路面側となる上面に形成された上面扉開口に、後縁部を軸として上下回りに開閉自在に軸支されると共に、前縁部を軸として上下回りに開閉自在に軸支された上扉と、
上扉の裏面に配置され、ノズルを着脱自在に係止させるノズルホルダーと、
が設けられ、
ノズルホルダーは、上扉が後縁部を軸として開放された際にノズルを懸下した状態で露出させ、上扉が前縁部を軸として開放された際にノズルを上面扉開口に対して略平行な状態で露出させることを特徴とする。
上扉が後縁部を軸として開放された際のノズルの露出位置は、上扉が前縁部を軸として開放された際のノズルの露出位置よりも高い位置となる。
ノズルホルダーは、
上扉の裏面に対して所定の方向に回動可能であり、
上扉が後縁部を軸として開放された際に自重により回動してノズルを懸下した状態で露出させ、
上扉が前縁部を軸として開放された際に回動することなくノズルを上面扉開口に対して略平行な状態で露出させる。
本発明は、第1通路面の路側に沿って第1通路面から1段高く設けられ、上段面を第2通路面とし、第1通路面側に面する段差側壁を有する段差部に、前面が段差側壁から露出し、上面が第2通路面から露出するように埋込み設置され、内部にノズル付きのホースが収納された消火栓装置であって、当該埋込み設置された状態において第2通路面側となる上面に形成された上面扉開口に、後縁部を軸として上下回りに開閉自在に軸支されると共に、前縁部を軸として上下回りに開閉自在に軸支された上扉と、上扉の裏面に配置され、ノズルを着脱自在に係止させるノズルホルダーと、が設けられ、ノズルホルダーは、上扉が後縁部を軸として開放された際にノズルを懸下した状態で露出させ、上扉が前縁部を軸として開放された際にノズルを上面扉開口に対して略平行な状態で露出させるため、第1通路面に立ち上扉を後縁部を軸として開放するとノズルが懸下した状態で露出し、第2通路面に立ち上扉を前縁部を軸として開放するとノズルが上面扉開口に対して略平行な状態で露出し、利用者の立ち位置に対応してノズルの露出状態を変化させることで、利用者は操作した位置によらずノズルの取出しを容易に行うことを可能し、火災時の消火活動の迅速性と確実性が向上する。
また、上扉が後縁部を軸として開放された際のノズルの露出位置は、上扉が前縁部を軸として開放された際のノズルの露出位置よりも高い位置となるため、第2通路面に対して低い位置である第1通路面側から上扉を後縁部を軸として開放した際には、第2通路面側から操作する場合に比べてノズルの露出位置が低い位置になるようにして、利用者の目線にノズルが来るようにし、第2通路面側から上扉を前縁部を軸として開放した際には、利用者は屈んでノズルを取り出すことになることから、第1通路面側から操作する場合に比べてノズルの露出位置が高い位置になるようにして、屈んだ際にノズルが取出しやすい位置に来るようにし、利用者は操作した位置によらずノズルの取出しを容易に行うことができる。
図1は自動車専用道路のトンネル内に設置された消火栓設備を含むトンネル非常用設備を示した説明図である。図1に示すように、シールド工法により構築されたトンネル10内は円筒形のトンネル壁面12により覆われ、床版18により仕切られることで道路15が設けられており、この例にあっては、道路15は1方向2車線としている。
図2は通常時における消火栓収納箱の外観を示した説明図、図3は図2の消火栓収納箱の外観を側面から示した説明図である。
図2に示すように、消火栓設備16の消火栓収納箱30は、監視員通路14の路面下の内部空間に埋込み設置されている。消火栓収納箱30は、筐体31の前面中央の上側に形成された前面扉開口33に前扉32が上下方向にスライド自在に配置されている。
(ノズル係止構造)
図4はノズル係止構造の第1実施形態を備えた消火栓収納箱を正面から示した説明図、図5は図4のノズル係止構造を筐体前面側を破断して示した説明図、図6はノズル係止構造の第1実施形態を備えた消火栓収納箱を平面から示した説明図である。
図7は消火栓収納箱の内部構造を示した説明図であり、図7(A)は正面を示し、図7(B)は図7(A)のX-X断面から見た平面を示す。
図8は前開き機構が設けられた消火栓収納箱の前開きハンドルの部分を取り出して示した説明図であり、図8(A)は正面を示し、図8(B)は図8(A)のY-Yから見た側面を示す。図9は第2上扉を前開きして前扉の落下によりスライド開放させる前開き機構の機構構造を示した説明図であり、図9(A)は閉鎖状態を示し、図9(B)は前開きハンドルを開操作した状態を示す。
図10は道路側から操作した場合の前扉と第2上扉の開放状態を正面から示した説明図、図11は道路側から操作した場合の前扉と第2上扉の開放状態を示した斜視図である。
図12は監視員通路側から操作した場合の第1上扉の開放状態を正面から示した説明図、図13は監視員側から操作した場合の第1上扉の開放状態を示した斜視図である。
図14はノズル係止構造の第2実施形態を備えた消火栓収納箱を、筐体前面側を破断して正面から示した説明図である。
図15はノズル係止構造の第3実施形態を備えた消火栓収納箱を正面から示した説明図、図16は図15の扉閉鎖状態でのノズルホルダーによる泡ノズルの係止状態を取り出して側面断面で示した説明図、図17は図15の消火栓収納箱を道路側から操作した場合の前扉と第2上扉の開放状態を正面から示した説明図、図18は第2上扉の前開き状態及び第1上扉の後開き状態でのノズルホルダーによる泡ノズルの係止状態を取り出して断面で示した説明図、図19は図15の消火栓収納箱を道路側からの操作により泡ノズルを取り出してホースを引き出す状態を正面から示した説明図である。
図20は第3実施形態を変形したノズル係止構造を備えた消火栓収納箱を正面から示した説明図、図21は図20の扉閉鎖状態でのノズルホルダーによる泡ノズルの係止状態を取り出して側面断面で示した説明図、図22は図20について第2上扉の前開き状態及び第1上扉の後開き状態でのノズルホルダーによる泡ノズルの係止状態を取り出して断面で示した説明図である。
図23は消火栓収納箱における扉構造の他の実施形態を示した説明図、図24は図23の消火栓収納箱を道路側から操作する場合の前扉と上扉の開放操作を示した説明図、図25は図23の消火栓装置を監視員通路側から操作する場合の上扉の開放操作を示した説明図である。
図23に示す本実施形態の扉開閉構造は、図2の上扉を第1上扉34と第2上扉36に分けた実施形態に対し、上扉110を一枚扉とし、上扉110を前開き及び後開き自在に軸支させたことを特徴とする。
図23の消火栓収納箱30を利用者が監視員通路側から操作する場合には、後開きハンドル112を操作すると、筐体31側との係止が解除され、上扉110を図25に示すように後開きすることができる。このとき上扉110の裏面に配置されたノズルホルダー88とホースホルダー90に係止された泡ノズル78及びホース76が、体をかがめている利用者の目の前に出現する。
(ノズルホルダー)
上記の実施形態に示したノズルホルダーは、リング状に開いたホルダー金具に泡ノズルを着脱自在に係止するか、又は、箱形ノズルホルダーに形成したダルマ穴に泡ノズルを着脱自在に係止しているが、これに限定されない。例えば、磁気吸着により泡ノズルを扉裏面に着脱自在に係止しても良いし、マジックテープ(登録商標)により泡ノズルを扉裏面に着脱自在に係止しても良く、着脱自在であれば適宜の係止構造が含まれる。
上記の実施形態は、消火泡を放出させる泡消火栓設備を例にとっているが、これに限定されず、消火用水を放水させる消火栓設備としても良い。
上記の実施形態は、前扉を有する消火栓設備を例にとっているが、これに限定されず、前扉を有さない構造としても良い。
12:トンネル壁面
14:監視員通路
15:道路
16:消火栓設備
18:床版
20:管理用通路
22:ダクト
24:給水本管
24a:分岐配管
25:給水配管
26:放水制御機構収納部
30:消火栓収納箱
31:筐体
32:前扉
33:前面扉開口
34:第1上扉
35:第1上面扉開口
36:第2上扉
37:第2上面扉開口
38:前開きハンドル
40,112:後開きハンドル
42,44,46,104:ヒンジ
48:通報装置パネル
56,114,120:軸部材
58,116,118:軸受部材
58a:軸穴
60:前開き機構
74:ホース収納部
76:ホース
78:泡ノズル
88:ノズルホルダー
90:ホースホルダー
92:ノズル本体
94:スイベルジョイント
96:ホース接続部
98:逆テーパ先端部
100:箱形ノズルホルダー
102:ダルマ穴
102a:大径穴
102b:小径穴
102c:長穴
104:ヒンジ
106:ストッパ片
108:ストッパノブ
110:上扉
Claims (3)
- 第1通路面の路側に沿って前記第1通路面から1段高く設けられ、上段面を第2通路面とし、前記第1通路面側に面する段差側壁を有する段差部に、前面が前記段差側壁から露出し、上面が前記第2通路面から露出するように埋込み設置され、内部にノズル付きのホースが収納された消火栓装置であって、
当該埋込み設置された状態において前記第2通路面側となる前記上面に形成された上面扉開口に、後縁部を軸として上下回りに開閉自在に軸支されると共に、自身の前縁部を軸として上下回りに開閉自在に軸支された上扉と、
前記上扉の裏面に配置され、前記ノズルを着脱自在に係止させるノズルホルダーと、
が設けられ、
前記ノズルホルダーは、前記上扉が前記後縁部を軸として開放された際に前記ノズルを懸下した状態で露出させ、前記上扉が前記前縁部を軸として開放された際に前記ノズルを前記上面扉開口に対して略平行な状態で露出させることを特徴とする消火栓装置。
- 請求項1記載の消火栓装置であって、
前記上扉が前記後縁部を軸として開放された際の前記ノズルの露出位置は、前記上扉が前記前縁部を軸として開放された際の前記ノズルの露出位置よりも高い位置となることを特徴とする消火栓装置。
- 請求項1又は2記載の消火栓装置であって、
前記ノズルホルダーは、
前記上扉の裏面に対して所定の方向に回動可能であり、
前記上扉が前記後縁部を軸として開放された際に自重により回動して前記ノズルを懸下した状態で露出させ、
前記上扉が前記前縁部を軸として開放された際に回動することなく前記ノズルを前記上面扉開口に対して略平行な状態で露出させることを特徴とする消火栓装置。
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