JP7299396B2 - 消火栓装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ノズル付きホースを引き出して消火用水又は消火泡を放出させる消火栓装置に関する。
従来、高速道路や自動車専用道路などのトンネル内に設置するトンネル非常用設備として消火栓装置が設けられており、消火栓装置は開放自在な消火栓扉を備え、先端にノズルを装着したホースと消火栓弁を含むバルブ類を収納している。
消火栓装置は、一般的に、トンネル側壁に沿って例えば50メートル間隔でトンネル壁面に埋込み設置されている。火災を伴う車両事故が発生した場合には、監視員通路のあるトンネルでは、事故車両の運転者等の道路利用者は監視員通路の側面に設置されたステップ等により監視員通路に登り、トンネル壁面に設置された消火栓装置の消火栓扉を前方に開放してノズル付きのホースを取出して消火作業を行うようにしている。
監視員通路は路面に対し高くした側壁通路として設けられ、トンネル内の車両通行を妨げることなく且つ安全にトンネル内に設置している消火栓装置を含む各種の機器の点検を行うことを可能としている。
また、監視員通路のないトンネルにあっては、事故車両の運転者等の道路利用者は、トンネル壁面に設置された消火栓装置に近づき、同様に、消火栓扉を前方に開放してノズル付きのホースを取出して消火作業を行うようにしている。
特開2006-181057号公報 特開2008-055024号公報 特開2009-285126号公報 実開平04-050068号のマイクロフィルム 特開平11-137711号公報
ところで、シールド工法等により作られた都市型トンネルにあっては、トンネル壁面に消火栓装置を埋込み設置できない構造であり、監視員通路側面(壁面)に消火栓装置を埋込み設置する必要がある。
しかしながら、従来の消火栓のように扉を前開きする消火栓装置を監視員通路に設置した場合には、消火栓扉が開くと建築限界を超えて道路側に飛び出す問題がある。
この問題を解決するため、監視員通路内に消火栓収納箱を埋込み設置し、道路側に面してスライド開閉される前扉を設けると共に、監視員通路面に上向きに開閉される上扉を設けた消火栓収納箱が提案されている。
このように監視員通路に埋込み設置された消火栓収納箱によれば、車両事故による火災の発生時に、利用者は、道路に面した前扉を開くことで、ホース収納部から簡単且つ容易にノズル付きホースを引き出して消火を行うことができる。また、消火栓装置の前に車両が停止して前扉からの操作ができない場合には、監視員通路の上扉を開くことで、停止車両に妨げられることなく、ノズル付きホースを引き出して消火を行うことができる。
この場合、ホースは消火栓収納箱の中に水平回りに内巻きされた状態で収納されており、ホース先端に設けられたノズルは、内巻きされた上側のホースに嵌め入れたノズルホルダーに着脱自在に保持されている。
しかしながら、前扉をスライド開閉すると共に上扉を前開きして道路側からノズルを取り出す場合、又は、上扉を後ろ開きして監視員通路側からノズルを取り出す場合のいずれにあっても、扉開口からホース収納部に手を入れてノズルを取り出す操作が必要となり、トンネル内の照明では扉を開いてもホース収納部は見えにくく、車両事故により火災か発生しているといった緊迫した状況での消火作業に手間取る場合がある。
本発明は、上扉の開放に伴い簡単且つ容易にノズルを取り出して迅速な消火作業を可能とする消火栓装置を提供することを目的とする。
(消火栓装置)
本発明は、第1通路面の路側に沿って第1通路面から1段高く設けられ、上段面を第2通路面とし、第1通路面側に面する段差側壁を有する段差部に、前面が段差側壁から露出し、上面が第2通路面から露出するように埋込み設置され、内部にノズル付きのホースが収納された消火栓装置であって、
当該埋込み設置された状態において第2通路面側となる上面に形成された上面扉開口に、少なくとも後縁部を軸として上下回りに開閉自在に軸支された上扉と、
上扉の裏面に配置され、ノズルを着脱自在に係止させるノズルホルダーと、
が設けられ、
ノズルホルダーは、上扉が後縁部を軸として開放された際にノズルの持ち手が第1通路面側を向くようにノズルを係止することを特徴とする。
(前縁部を軸として上下回りに開放する上扉)
上扉は、更に当該埋込み設置された状態において前縁部を軸として上下回りに開閉自在に軸支され、
ノズルホルダーは、上扉が前縁部を軸として開放された際にノズルの持ち手が第2通路面側を向くようにノズルを係止する。
(上扉の裏面に対するノズルの持ち手の角度を維持して係止するノズルホルダー)
ノズルホルダーは、当該埋込み設置された状態において上扉が閉鎖された際に、ノズルの持ち手が下方を向くようにノズルを係止すると共に、上扉が閉鎖された際の上扉の裏面に対するノズルの持ち手の角度を維持するようにノズルを係止する。
(消火栓装置の効果)
本発明は、第1通路面の路側に沿って第1通路面から1段高く設けられ、上段面を第2通路面とし、第1通路面側に面する段差側壁を有する段差部に、前面が段差側壁から露出し、上面が第2通路面から露出するように埋込み設置され、内部にノズル付きのホースが収納された消火栓装置であって、当該埋込み設置された状態において第2通路面側となる上面に形成された上面扉開口に、少なくとも後縁部を軸として上下回りに開閉自在に軸支された上扉と、上扉の裏面に配置され、ノズルを着脱自在に係止させるノズルホルダーと、
が設けられ、ノズルホルダーは、上扉が後縁部を軸として開放された際にノズルの持ち手が第1通路面側を向くようにノズルを係止するため、第1通路面に立ち上扉を後縁部を軸として開放するとノズルの持ち手が第1通路面に立った利用者側に向いて露出し、目の前に出現したノズルの取出しを容易に行うことを可能し、火災時の消火活動の迅速性と確実性が向上する。
また、上扉を前縁部を軸として開放した場合にも、ノズルの持ち手が第2通路面に立った利用者側に向いて露出し、目の前に出現したノズルの取出しを容易に行うことを可能し、火災時の消火活動の迅速性と確実性が向上する。
自動車専用道路のトンネル内に設置された消火栓設備を含むトンネル非常用設備を示した説明図 通常時における消火栓収納箱の外観を示した説明図 図2の消火栓収納箱の外観を側面から示した説明図 ノズル係止構造の第1実施形態を備えた消火栓収納箱を正面から示した説明図 図4のノズル係止構造を、筐体前面側を破断して示した説明図 ノズル係止構造の第1実施形態を備えた消火栓収納箱を平面から示した説明図 消火栓収納箱の内部構造を示した説明図 前開き機構が設けられた消火栓収納箱の前開きハンドルの部分を取り出して示した説明図 第2上扉を前開きして前扉の落下によりスライド開放させる前開き機構の機構構造を示した説明図 道路側から操作した場合の前扉と第2上扉の開放状態を正面から示した説明図 道路側から操作した場合の前扉と第2上扉の開放状態を示した斜視図 監視員通路側から操作した場合の第1上扉の開放状態を正面から示した説明図 監視員側から操作した場合の第1上扉の開放状態を示した斜視図 ノズル係止構造の第2実施形態を備えた消火栓収納箱を、筐体前面側を破断して正面から示した説明図 ノズル係止構造の第3実施形態を備えた消火栓収納箱を正面から示した説明図 図15の扉閉鎖状態でのノズルホルダーによる泡ノズルの係止状態を取り出して側面断面で示した説明図 図15の消火栓収納箱を道路側から操作した場合の前扉と第2上扉の開放状態を正面から示した説明図 第2上扉の前開き状態及び第1上扉の後開き状態でのノズルホルダーによる泡ノズルの係止状態を取り出して断面で示した説明図 図15の消火栓収納箱を道路側からの操作によりノズルを取り出してホースを引き出す状態を正面から示した説明図 第3実施形態を変形したノズル係止構造を備えた消火栓収納箱を正面から示した説明図 図20の扉閉鎖状態でのノズルホルダーによる泡ノズルの係止状態を取り出して側面断面で示した説明図 図20について第2上扉の前開き状態及び第1上扉の後開き状態でのノズルホルダーによる泡ノズルの係止状態を取り出して断面で示した説明図 消火栓収納箱における扉構造の他の実施形態を示した説明図 図23の消火栓収納箱を道路側から操作する場合の前扉と上扉の開放操作を示した説明図 図23の消火栓装置を監視員通路側から操作する場合の上扉の開放操作を示した説明図
[トンネル非常用設備の概要]
図1は自動車専用道路のトンネル内に設置された消火栓設備を含むトンネル非常用設備を示した説明図である。図1に示すように、シールド工法により構築されたトンネル10内は円筒形のトンネル壁面12により覆われ、床版18により仕切られることで道路15が設けられており、この例にあっては、道路15は1方向2車線としている。
床版18で仕切られた道路15の左側のトンネル壁面12に沿って監視員通路14が設けられ、監視員通路14の下側の内部空間はダクト22として利用され、電線管等が敷設される。監視員通路14は例えば高さが90センチメートル、横幅が70センチメートルといった大きさをもつ。
道路15が形成された床版18の下側はトンネル横方向に複数の区画に仕切られており、例えば、監視員通路14の下に位置する区画は、管理用通路20として使用され、また、管理用通路20はトンネル内での火災発生時には、緊急避難通路として使用される。管理用通路20には給水本管24が敷設されている。
トンネル10の長手方向の50メートルおきには、消火栓設備16が設置され、消火栓設備16の消火栓装置はホースが収納された消火栓収納箱30と放水制御機構収納部26に分離して設置されている。
消火栓収納箱30は、監視員通路14の路面及び道路15側の壁面にかけて箱形に刳り貫かれた消火栓埋込部に配置されている。放水制御機構収納部26は、消火栓収納箱30の下側となる管理用通路20に配置され、給水本管24から分岐した分岐配管24aが引き込まれ、また、消火栓収納箱30に消火用水を供給する給水配管25が立ち上げられている。
[消火栓設備]
図2は通常時における消火栓収納箱の外観を示した説明図、図3は図2の消火栓収納箱の外観を側面から示した説明図である。
(消火栓収納箱の外観構造)
図2に示すように、消火栓設備16の消火栓収納箱30は、監視員通路14の路面下の内部空間に埋込み設置されている。消火栓収納箱30は、筐体31の前面中央の上側に形成された前面扉開口33に前扉32が上下方向にスライド自在に配置されている。
また、消火栓収納箱30の監視員通路14の路面側となる上面中央に形成された第1上面扉開口35には、前扉32と同じ横幅の第1上扉34が配置されている。更に、第1上扉34の前側中央には第2上面扉開口37が形成され、ここに第2上扉36が配置されている。
第1上扉34は扉前縁の両側を、筐体31の上部の前縁コーナー部に配置したヒンジ46により軸支されており、図3の第1上扉34aに示すように、ヒンジ46を中心に上向きに開放させる後ろ開きができるようにしている。
第2上扉36は扉後縁を第1上扉34の第2上面扉開口37にヒンジ42により軸支しており、図3の第2上扉36aに示すように、ヒンジ42を中心に開放させる前開きができるようにしている。
第2上扉36の前縁にはヒンジ44により前開きハンドル38が軸支されており、前開きハンドル38のハンドル本体に設けられた前開き機構により、第2上扉36の閉鎖状態で、前扉32が図示の閉鎖状態に係止されており、利用者が道路15側から操作する場合には、前開きハンドル38を開操作すると、第2上扉36に対する前扉32の係止が解除され、前扉32は自重により筐体31の裏側に落下して前面扉開口33を開放させ、また、第2上扉36を前開きすることで、消火栓収納箱30の第2上面扉開口37を開放させる。
ここで、第1上扉34を筐体31の前縁コーナー部に軸支させるヒンジ46と、第2上扉36の前縁に前開きハンドル38を軸支させるヒンジ44は、両者の軸心線が同軸となるように配置されており、筐体31及び前扉32を閉鎖位置に係止している前開きハンドル38を固定側として、ヒンジ44,46により第2上扉36と共に第1上扉34を後開き自在に軸支している。
消火栓収納箱30の前面左上部には通報装置パネル48が設けられる。通報装置パネル48には、赤色表示灯50及び発信機52、応答ランプ54及び電話ジャック55が設けられている。赤色表示灯50は常時点灯し、消火栓設備の設置場所が遠方から分かるようにしている。火災時には、発信機52を押して押し釦スイッチをオンすると、発信信号が監視室の監視センター等に設置された防災受信盤に送信されて火災警報が出され、これに伴い応答信号が防災受信盤から送られて、応答ランプ54が点灯され、更に、赤色表示灯50が点滅される。
[ノズル係止構造の第1実施形態]
(ノズル係止構造)
図4はノズル係止構造の第1実施形態を備えた消火栓収納箱を正面から示した説明図、図5は図4のノズル係止構造を筐体前面側を破断して示した説明図、図6はノズル係止構造の第1実施形態を備えた消火栓収納箱を平面から示した説明図である。
図4乃至図6に示すように、本実施形態のノズル係止構造86は、第2上扉36の裏面の横方向に、下向きに開いたリング状のホルダー金具を用いたノズルホルダー88とホースホルダー90が配置されている。
ノズルホルダー88とホースホルダー90は、図6の平面に示すように、第2上扉36がヒンジ44により開閉される軸心線と平行な軸心線91に沿って配置されており、且つ、軸心線91は第2上扉36の横方向の中心線である。
筐体31内に収納されたホース76の先端には、回転自在継手として機能するスイベルジョイント94を介して泡ノズル78が連結されており、泡ノズル78におけるグリップ93を備えた円筒状のノズル本体92が第2上扉36の裏面のノズルホルダー88に嵌め込まれることで着脱自在に係止され、これに伴いホース76の先端側が第2上扉36の裏面のノズルホルダー88に続くホースホルダー90に嵌め込まれることで着脱自在に係止されている。
また、ノズルホルダー88とホースホルダー90は第2上扉36の横方向の中心線となる軸心線91に沿って配置されていることから、泡ノズル78はホース76の先端側と共に、第2上扉36の横方向の中心線と同軸に係止されている。
更に、ノズルホルダー88により係止された泡ノズル78に連結されたホース76はホースホルダー90に係止された後に、ホース重量により下向きに屈曲してホース収納部に降りているが、ホースホルダー90によりホース76の先端を係止することで、ホース76の重量によるノズル連結部分でのキンク(折れ曲がり)が起きないようにしている。
(消火栓収納箱の内部構造)
図7は消火栓収納箱の内部構造を示した説明図であり、図7(A)は正面を示し、図7(B)は図7(A)のX-X断面から見た平面を示す。
図7に示すように、消火栓収納箱30における筐体31の内部下側はホース収納部74となっており、保形構造のホース76を水平回りに重ねて内巻きしている。
筐体31の平面からみた長方形は、横幅は約1.4メートル程度、奥行きは約0.35メートル程度であることから、ホース収納部74にホース76を内巻きした場合、ホース76の内巻き形状は、2つの平行線と2つの半円からなる角丸長方形となり、平面長方形の筐体31内に内巻きされたホース76の1ターンの長さは概ね3.5メートル程度となり、ホース長さは30メートル以上必要とすることから、ホース76は9ターン以上重ねて内巻きすればよい。
ここで、筐体31内に角丸長方形に内巻きされたホース76を、平行線ホース部分76a,76c及び半円ホース部分76b,76dで示している。
筐体31の中央前面側には、筐体31内に角丸長方形に内巻きされるホース76の前面側の平行ホース部分76aを内側に変形させるホースガイド構造80が設けられる。
ホースガイド構造80は金属パイプを用いた4本のガイドパイプ80a,80b,80c,80dを底板81に起立させており、両端のガイドパイプ80a,80dは筐体31の内面に沿って起立され、中央のガイドパイプ80b,80cは所定長さ内側に離して起立させ、ホース76をホースガイド構造80のガイドパイプ80a,80b,80c,80dに沿って内巻きすることで、ホース76の前面側の平行線ホース部分76aが内側に変形されて略ひょうたん形に近い形状となり、この変形によりホース76の変形された平行線ホース部分76aには外側に広がろうとする反発力が発生している。
このようなホースガイド構造80が設けられたことで、筐体31内に重ねて内巻きされたホース76は、角丸長円形の平行線ホース部分76aがホースガイド構造80により内側に変形されることで、外側に広がろうとする反発力が発生し、筐体31の内壁側に押し付ける力が発生することで、重ねて内巻きしたホース76の平行線ホース部分76a,76cが長くなっても内側に崩れてしまうことを確実に防止可能とする。
ここで、ホースガイド構造80はホース76の前面側の平行線ホース部分76aを内側に変形させ、背面側の平行線ホース部分76cは内側に変形させていないが、平行線ホース部分76aの内側へ変形により、ホース76全体として外側に広がろうとする力が増加し、内側に変形させていない背面側の平行線ホース部分76cについても、内側に崩れてしまうことを確実に防止可能となる。
また、前扉32及び第2上扉36又は第1上扉34を開いてホース76を外部に引き出す場合には、ホース76の半円ホース部分76b,76dの変形によるホースを押し出そうとする力に加え、ホース76の平行線ホース部分76aについても、ホースガイド構造80による内側への変形でホース76を押し出そうとする力が発生し、ホース76の引き出し力を低減可能とする。
ホースガイド構造80の上部には、図2に示した前面扉開口33、第1上面扉開口35及び第2上面扉開口37の内側を囲むように、ガイドパイプ82a~82d及びガイドパイプ84a,84bが配置され、ホース76を外部に引き出す際にガイドパイプ82a~82d又はガイドパイプ84a,84bに摺接させることで、ホース76の損耗を防止すると共にホース引き出し力を低減させている。
また、第2上扉36の裏面にはノズルホルダー88とホースホルダー90によりホース76の先端に連結された泡ノズル78が着脱自在に係止されている。
このため第2上扉36を前開き又は第1上扉34を第2上扉36と共に後開きすると、扉裏面に係止されている泡ノズル78が消火栓収納箱30の上部に現れることになる。
第2上扉36の前開きで扉裏面に保持されている泡ノズル78が現れる位置は、道路15から概ね0.7~1.3メートルの範囲のいずれかとなり、これは道路15に立った利用者の腰から肩までの範囲に相当し、目の前に泡ノズル78が出現することから、泡ノズル78の取出しが容易にできる。
また、第1上扉34の後開きで扉裏面に保持されている泡ノズル78が現れる位置は、監視員通路14の路面から概ね0.2~0.4メートルの範囲のいずれかとなり、監視員通路14に体をかがめて後開きハンドル40を操作している利用者の目の前に泡ノズル78が出現し、利用者は監視員通路14側からノズル78を容易に取り出すことができる。
また、筐体31の上面開口の右側内部にはパイロット配管が設けられ、パイロット配管には消火栓弁開閉レバーを備えたパイロットが配置されているが、図示を省略している。消火栓弁開閉レバーを開操作すると、パイロット弁が開放され、図1に示した放水制御機構収納部26に分離配置された消火栓弁を遠隔的に開放させることができる。
(前開き機構)
図8は前開き機構が設けられた消火栓収納箱の前開きハンドルの部分を取り出して示した説明図であり、図8(A)は正面を示し、図8(B)は図8(A)のY-Yから見た側面を示す。図9は第2上扉を前開きして前扉の落下によりスライド開放させる前開き機構の機構構造を示した説明図であり、図9(A)は閉鎖状態を示し、図9(B)は前開きハンドルを開操作した状態を示す。
図8に示すように、消火栓収納箱30の上面に配置された第2上扉36の先端にヒンジ44で軸支された前開きハンドル38のハンドル本体38aの両側には、前開き機構の軸部材56が取り出されおり、第2上扉36の閉鎖状態で軸部材56の先端は、前扉32の裏側に配置された軸受部材58の軸穴に挿入されており、これにより第2上扉36に前扉32が係止され、閉鎖位置に保持されている。
軸部材56は前開きハンドル38をリフトアップすると、内側に引き込まれ、軸受部材58の軸穴から抜けることで、前扉32の係止が解除され、前扉32は自重によりスライドしながら落下して前面扉開口33を開放させる。
図9(A)に示すように、前開き機構60は、ハンドル本体38a内に、一対の屈曲したリンク62の一端が移動支点64で連結され、リンク62の屈曲位置が回動支点66としてハンドル本体38a側に固定され、リンク62の他端はスライド支点70として、軸部材56の軸端の支点68に連結されており、更に、移動支点64はスプリング72により図示で上方向に付勢されている。
前開きハンドル38を操作していない場合、スプリング72の力を受けて、リンク62は外側に回動することで、軸部材56を軸受部材58の軸穴58aに嵌め入れ、2上扉36に前扉32を係止させている。
前開きンドル38をリフトアップすると、図9(B)に示すように、図示しないリンク機構を介して移動支点64がスプリング72に抗して下側に移動し、これによりリンク62は内側に回動し、軸部材56を内側に引き込むことで、軸受部材58の軸穴58aから軸部材56の先端を引き外し、前扉32の係止が解除され、前扉32は自重によりスライドしながら落下して前面扉開口33を開放させる。
なお、前開き機構60は図9のリンク機構に限定されず、前開きハンドル38のリフトアップにより軸部材56を内側に引き込んで軸受部材58の軸穴58aから引き外す適宜のリンク機構が含まれる。
(道路側から第2上扉及び前扉を開放させる操作)
図10は道路側から操作した場合の前扉と第2上扉の開放状態を正面から示した説明図、図11は道路側から操作した場合の前扉と第2上扉の開放状態を示した斜視図である。
図10及び図11に示すように、利用者が道路側から消火栓収納箱30を操作する場合には、前開きハンドル38をリフトアップすると、前扉32の係止が解除され、前扉32は自重によりスライド落下し、前面扉開口33が開放される。
続いて、利用者が第2上扉36を奥行方向に開く前開き操作を行うと、ハンドル本体38aの両側に配置されている軸部材56が前扉32の裏面の軸受部材から抜き出され、第2上扉36はヒンジ42を中心に前開きされ、第2上面扉開口37が開放される。
このとき第2上扉36の裏側に配置されているノズルホルダー88とホースホルダー90に係止されたホース76の先端の泡ノズル78は、道路にいる利用者の目の前に出現し、容易に泡ノズル78を取り出してホース76を引き出すことができる。
(監視員通路側から上扉を開放させる操作)
図12は監視員通路側から操作した場合の第1上扉の開放状態を正面から示した説明図、図13は監視員側から操作した場合の第1上扉の開放状態を示した斜視図である。
図12及び図13に示すように、利用者が監視員通路側から消火栓収納箱30を操作する場合には、利用者が監視員通路から体をかがめて後開きハンドル40をリフトアップすると、第1上扉34の後縁側の筐体31側に対する係止が解除され、前縁コーナー部のヒンジ46を中心に、第1上扉34は後開きされ、第1上面扉開口35が開放される。
このとき第1上扉34と一体に第2上扉36もヒンジ44を中心に後開きされ、ヒンジ44で軸支された前開きハンドル38は動くことがなく、前開きハンドル38に設けられた図9に示した前開き機構60の軸部材56の先端は前扉32の裏面に配置された軸受部材58の軸穴58aに嵌め込まれた状態を維持しており、前扉32の閉鎖状態への係止を保持したまま、第2上扉36は第1上扉34と一体に後開きされる。
第1上扉34の後開きにより第1上面扉開口35が開放されると、図12に示すように、第2上扉36の裏側に配置されているノズルホルダー88及びホースホルダー90に係止されたホース76の先端の泡ノズル78が、監視員通路で体をかがめている利用者の目の前に出現し、容易に泡ノズル78を取り出してホース76を引き出すことができる。
[ノズル係止構造の第2実施形態]
図14はノズル係止構造の第2実施形態を備えた消火栓収納箱を、筐体前面側を破断して正面から示した説明図である。
図14に示すように、本実施形態のノズル係止構造は、第2上扉36の裏面の横方向に、下向きに開いたリング状のホルダー金具を用いた一対のノズルホルダー88が配置されている。
一対のノズルホルダー88は、図6に示した第1実施形態のノズルホルダー88とホースホルダー90の場合と同様に、第2上扉36が開閉される軸心線と平行な軸心線に沿って配置されており、且つ、一対のノズルホルダー88が配置される軸心線は第2上扉36の横方向の中心線である。
一対のノズルホルダー88に着脱自在に係止される本実施形態の泡ノズル78は、先端に放水口を備え途中にグリップ93を備えた円筒状のノズル本体92の中心軸線95に対し所定角度θで交差する軸心線97の方向にホース接続部96が設けられており、ホース接続部96の下端に回転自在継手として機能するスイベルジョイント94を介してホース76が連結されている。
ノズル本体92のホース接続部96の中心軸線95と軸心線97の交差角θは、45°~90°の範囲の所定角度に設定され、本実施形態では例えばθ=60°としている。
第2上扉36の裏面に配置された一対のノズルホルダー88は、泡ノズル78におけるグリップ93の両側のノズル本体92の部分を係止する所定の間隔で分離配置されている。
また、泡ノズル78は一対のノズルホルダー88に係止された状態でノズル本体92を軸回りに回動自在に係止している。このため第2上扉36の前開き又は後開きを行った場合のホース76を引き上げる動きに対し、泡ノズル78が回動してホース接続部96が常に下向きに位置するようになり、第2上扉36を前開き又は後開きした場合のホース76に引き上げによる移動距離を短くし、また、ホース76がキンクするような曲がりが発生しないようにしている。
更に、第2上扉36を前開きした場合と後開きした場合において、ノズルホルダー88に対し泡ノズル78がホース接続部96を下向きとするように回動することで、泡ノズル78のグリップ93も常に下向きとなり、道路側又は監視員通路側からの泡ノズル78を取出す操作が容易となる。
これ以外の構造及び機能は、前述した第1実施形態によるノズル保持構造と基本的に同じになる。
[ノズル係止構造の第3実施形態]
図15はノズル係止構造の第3実施形態を備えた消火栓収納箱を正面から示した説明図、図16は図15の扉閉鎖状態でのノズルホルダーによる泡ノズルの係止状態を取り出して側面断面で示した説明図、図17は図15の消火栓収納箱を道路側から操作した場合の前扉と第2上扉の開放状態を正面から示した説明図、図18は第2上扉の前開き状態及び第1上扉の後開き状態でのノズルホルダーによる泡ノズルの係止状態を取り出して断面で示した説明図、図19は図15の消火栓収納箱を道路側からの操作により泡ノズルを取り出してホースを引き出す状態を正面から示した説明図である。
図15乃至図19に示すように、本実施形態のノズル係止構造は、第2上扉36の裏面に箱形ノズルホルダー100が配置され、箱形ノズルホルダー100の下側に形成されたダルマ穴102に泡ノズル78が嵌め込まれて着脱自在に懸架されている。
箱形ノズルホルダー100は、図19の第2上扉36を前開きして泡ノズル78を取り外した状態に示すように、第2上扉36の横方向の中心線105に沿って配置さており、箱形の底面には中心線105の方向にダルマ穴102が形成されている。
ダルマ穴102は大径穴102aに小径穴102bを連結して長穴102cとした穴形状を有する。大径穴102aは泡ノズル78の逆テーパ先端部98の先端外径に所定の隙間寸法を加えた穴径をもち、外側から泡ノズル78の先端を出し入れ自在としている。
また、長穴102cはノズル本体92の外径に所定の隙間寸法を加えた横幅をもち、大径穴102aから逆テーパ先端部98を嵌め入れた後に、ノズル本体92の部分を長穴102cに位置させることでスライド自在とする。
更に、小径穴102bは、逆テーパ先端部98の途中の外径に対応した穴径を持ち、長穴102cを介してスライドさせた逆テーパ先端部98の下側嵌め入れて懸架状態とし、長穴102c側に抜け出さないようにしている。
本実施形態のノズル係止構造によれば、第2上扉36が閉鎖している通常監視状態にあっては、図15及び図16に示すように、泡ノズル78は逆テーパ先端部98を箱形ノズルホルダー100のダルマ穴102に嵌め入れて懸架した状態に係止されている。
また、利用者が道路側から操作するため、前開きハンドル38の操作により前扉32をスライド落下して開放させると共に第2上扉36を前開きした場合には、図17及び図18(A)に示すように、前開きした第2上扉36の裏面の箱形ノズルホルダー100に係止された泡ノズル78のホース連結側が手前側に飛び出した状態で利用者の目前に出現し、利用者は泡ノズル78をダルマ穴102の大径穴102aに向けて横にスライドさせることで、泡ノズル78を箱形ノズルホルダー100から外し、図19に示すように、道路側に泡ノズル78を持ってホース76を引き出すことができ、迅速且つ確実な消火作業を可能とする。
また、利用者が監視員通路側から操作するため、後開きハンドル40の操作により第2上扉36と一体に第1上扉34を後開きした場合には、図18(B)に示すように、第1上扉34と一体に後開きした第2上扉36の裏面の箱形ノズルホルダー100に係止された泡ノズル78のホース連結側が背面側に飛び出した状態で監視員通路にいる利用者の目前に出現し、利用者は泡ノズル78をダルマ穴102の大径穴102aに向けて横にスライドさせることで、泡ノズル78を箱形ノズルホルダー100から外し、監視員通路側に泡ノズル78を持ってホース76を引き出すことができ、迅速且つ確実な消火作業を可能とする。
[第3実施形態の変形例]
図20は第3実施形態を変形したノズル係止構造を備えた消火栓収納箱を正面から示した説明図、図21は図20の扉閉鎖状態でのノズルホルダーによる泡ノズルの係止状態を取り出して側面断面で示した説明図、図22は図20について第2上扉の前開き状態及び第1上扉の後開き状態でのノズルホルダーによる泡ノズルの係止状態を取り出して断面で示した説明図である。
本実施形態のノズル係止構造は、図20及び図21に示すように、第3実施形態と同様に、第2上扉36の裏面に、ダルマ穴102を底面に形成した箱形ノズルホルダー100を設けているが、箱形ノズルホルダー100を固定せずに、ヒンジ104により第2上扉36の前開きに伴って回動自在に設けたことを特徴とする。なお、ダルマ穴102は、図19に示したと同様に、大径穴102a、小径穴102b及び長穴102cで構成されている。
図21に示すように、第2上扉36が閉鎖されている通常状態で、箱形ノズルホルダー100は、上側となる箱形開口端の奥行側(後方側)をヒンジ104により回動自在に軸支している。このため第2上扉36の閉鎖状態では、箱形ノズルホルダー100のダルマ穴102に対する逆テーパ先端部98の嵌め込みにより泡ノズル78は懸架状態にあり、筐体内のホース収納部から引き出したホース76の曲がりによる押し上げ力を受け、箱形ノズルホルダー100は、上部の箱形開口端を第2上扉36の裏面に押し当てた状態となっている。
なお、ホース76の状態によっては、泡ノズル78を押し上げる力が発生しない場合もあり、この場合には、泡ノズル78及びホース76の重みにより、箱形ノズルホルダー100はヒンジ104を中心に、下向きに若干開いた状態となっている。
ヒンジ104による箱形ノズルホルダー100の回動構造に伴い、ヒンジ104の反対側の箱形開口端の外側にストッパ片106が形成され、また、ヒンジ104の下側にゴム等の弾性材料で作られたストッパノブ108が設けられている。
利用者が道路側から操作するため、前開きハンドル38の操作により前扉32をスライド落下して開放させると共に第2上扉36を前開きした場合には、図20及び図22(A)に示すように、泡ノズル78とホース76の重みによる力を受けて、箱形ノズルホルダー100はヒンジ104を中心に回動してストッパノブ108が扉裏面に当接する位置に開いて保持される。
このようにヒンジ104を中心に箱形ノズルホルダー100が開いた位置に保持されると、箱型ノズルホルダー100のダルマ穴102に嵌め入れて係止している泡ノズル78は、下向きに懸架された状態で監視員通路にいる利用者の目前に出現し、利用者は開放された前扉の前面扉開口33及び開放された第2上扉36の第2上面扉開口37から手を入れ、泡ノズル78をダルマ穴102の大径穴102a(図19参照)に向けて横にスライドさせることで、下向きに懸架されている泡ノズル78を箱形ノズルホルダー100から外し、図19に示したと同様に、道路側に泡ノズル78を持ってホース76を引き出すことができ、迅速且つ確実な消火作業を可能とする。
また、第2上扉36を前開きし、泡ノズル78を係止している箱形ノズルホルダー100がヒンジ104を中心に回動して開く場合のホース76の移動長さは僅かで変形も少なく、第2上扉36の開閉をスムースに行うことを可能とする。
また、利用者が監視員通路側から操作するため、後開きハンドル40の操作により第2上扉36と一体に第1上扉34を後開きした場合には、図22(B)に示すように、箱形ノズルホルダー100は、第2上扉36の後開きに伴いヒンジ104が上側に位置することで、泡ノズル78が係止された箱形ノズルホルダー100は箱形開口端を扉裏面に押し付ける力を受け、ストッパ片106を扉裏面に当接した状態となる。
このように前開きした第2上扉36の裏面の箱形ノズルホルダー100に係止された泡ノズル78は、ホース連結側が奥行側に飛び出した状態で監視員通路にいる利用者の目前に出現し、利用者は泡ノズル78をダルマ穴102の大径穴102a(図19参照)に向けて横にスライドさせることで、泡ノズル78を箱形ノズルホルダー100から外し、監視員通路側に泡ノズル78を持ってホース76を引き出すことができ、迅速且つ確実な消火作業を可能とする。
[扉開閉構造の他の実施形態]
図23は消火栓収納箱における扉構造の他の実施形態を示した説明図、図24は図23の消火栓収納箱を道路側から操作する場合の前扉と上扉の開放操作を示した説明図、図25は図23の消火栓装置を監視員通路側から操作する場合の上扉の開放操作を示した説明図である。
(上扉の前開き構造)
図23に示す本実施形態の扉開閉構造は、図2の上扉を第1上扉34と第2上扉36に分けた実施形態に対し、上扉110を一枚扉とし、上扉110を前開き及び後開き自在に軸支させたことを特徴とする。
利用者が道路側から操作する場合には、前開きハンドル38を操作すると、前扉32の係止が解除されてスライド落下し、図24に示すように開放される。また、上扉110は前開きハンドル38を持って上向きに開くことで開放され、例えば第1実施形態のノズル係止構造を例とると、このとき上扉110の裏面に配置されたノズルホルダー88及びホースホルダー90に係止された泡ノズル78及びホース76が利用者の目の前に出現する。
上扉110に対する前扉32の係合は、図8及び図9に示したと同じ構造であり、利用者が監視員通路側から操作する場合には、前開きハンドル38を操作するとハンドル本体38aの両側に取り出された軸部材56が引き込まれ、前扉32の裏面に配置された軸受部材58の軸穴から抜けることで、前扉32との係止が解除され、前扉32のスライド落下による開放及び上扉110の開放ができる。
上扉110を前開きするための構造は、図24に示すように、上扉110の後開きハンドル112のハンドル本体112aから両側に軸部材114が取り出され、軸部材114の先端は筐体31に固定された軸受部材116の軸穴に嵌め入れられている。この構造は図8及び図9に示した前開きハンドル38側と同じ開閉構造となる。
このため上扉110は、後開きハンドル112の軸部材114を筐体31側の軸受部材116に嵌め入れて軸支させることで、両者の軸心線を中心に上下方向に開閉される。
(上扉の後開き構造)
図23の消火栓収納箱30を利用者が監視員通路側から操作する場合には、後開きハンドル112を操作すると、筐体31側との係止が解除され、上扉110を図25に示すように後開きすることができる。このとき上扉110の裏面に配置されたノズルホルダー88とホースホルダー90に係止された泡ノズル78及びホース76が、体をかがめている利用者の目の前に出現する。
上扉110を後開きするための開閉構造は、図24に示すように、上扉110の前縁両側の裏面側に軸部材120が支持され、これに対応して筐体31の上面扉開口122の前縁両側に、上方に開口した半円筒状の軸受部材118が固定配置され、軸受部材118に上扉110の軸部材120が嵌め入れられた状態で、両者の軸心線を中心に、上扉110が後開き可能に軸支されている。
また、上扉110の前縁中央に設けられた前開きハンドル38は、軸部材56の先端が前扉32の内側の軸受部材58に挿入されていることで、前扉32を閉鎖状態に係止したまま、上扉110の後開きを可能としている。
このような図23乃至図25に示す扉開閉構造の消火栓収納箱30についても、上扉110の閉鎖状態で泡ノズル78とホース76の連結部分は扉裏面にノズルホルダー88とホースホルダー90に係止されており、上扉110を前開き及び後開きに引き上げられ、上扉110を開いた状態での泡ノズル78の取出しを容易に行うことを可能とする。
[本発明の変形例]
(ノズルホルダー)
上記の実施形態に示したノズルホルダーは、リング状に開いたホルダー金具に泡ノズルを着脱自在に係止するか、又は、箱形ノズルホルダーに形成したダルマ穴に泡ノズルを着脱自在に係止しているが、これに限定されない。例えば、磁気吸着により泡ノズルを扉裏面に着脱自在に係止しても良いし、マジックテープ(登録商標)により泡ノズルを扉裏面に着脱自在に係止しても良く、着脱自在であれば適宜の係止構造が含まれる。
(泡消火栓設備)
上記の実施形態は、消火泡を放出させる泡消火栓設備を例にとっているが、これに限定されず、消火用水を放水させる消火栓設備としても良い。
(その他)
上記の実施形態は、前扉を有する消火栓設備を例にとっているが、これに限定されず、前扉を有さない構造としても良い。
また、上記の実施形態は、トンネル消火栓を例にとっているが、一般の道路に埋め込まれた消火栓に用いても良い。また、消火栓収納箱を埋め込まずに露出するようにしても良い。露出型の消火栓収納箱に用いる場合、上扉を開きやすく、泡ノズルを取り出す易くするために上扉が1メートル程度の高さに来るようにすることが好適である。また、例えば高さの異なる2つの通路面や、例えば体育館や舞台などの壇上とその下のような、それぞれ人が歩行可能な高さの異なる面とその面に接する壁面において本願消火栓収納箱を適用しても良い。
また本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に、上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10:トンネル
12:トンネル壁面
14:監視員通路
15:道路
16:消火栓設備
18:床版
20:管理用通路
22:ダクト
24:給水本管
24a:分岐配管
25:給水配管
26:放水制御機構収納部
30:消火栓収納箱
31:筐体
32:前扉
33:前面扉開口
34:第1上扉
35:第1上面扉開口
36:第2上扉
37:第2上面扉開口
38:前開きハンドル
40,112:後開きハンドル
42,44,46,104:ヒンジ
48:通報装置パネル
56,114,120:軸部材
58,116,118:軸受部材
58a:軸穴
60:前開き機構
74:ホース収納部
76:ホース
78:泡ノズル
88:ノズルホルダー
90:ホースホルダー
92:ノズル本体
94:スイベルジョイント
96:ホース接続部
98:逆テーパ先端部
100:箱形ノズルホルダー
102:ダルマ穴
102a:大径穴
102b:小径穴
102c:長穴
104:ヒンジ
106:ストッパ片
108:ストッパノブ
110:上扉

Claims (3)

  1. 第1通路面の路側に沿って前記第1通路面から1段高く設けられ、上段面を第2通路面とし、前記第1通路面側に面する段差側壁を有する段差部に、前面が前記段差側壁から露出し、上面が前記第2通路面から露出するように埋込み設置され、内部にノズル付きのホースが収納された消火栓装置であって、
    当該埋込み設置された状態において前記第2通路面側となる前記上面に形成された上面扉開口に、少なくとも後縁部を軸として上下回りに開閉自在に軸支された上扉と、
    前記上扉の裏面に配置され、前記ノズルを着脱自在に係止させるノズルホルダーと、
    が設けられ、
    前記ノズルホルダーは、前記上扉が前記後縁部を軸として開放された際に前記ノズルの持ち手が前記第1通路面側を向くように前記ノズルを係止することを特徴とする消火栓装置。
  2. 請求項1記載の消火栓装置であって、
    前記上扉は、更に当該埋込み設置された状態において前縁部を軸として上下回りに開閉自在に軸支され、
    前記ノズルホルダーは、前記上扉が前記前縁部を軸として開放された際に前記ノズルの持ち手が前記第2通路面側を向くように前記ノズルを係止することを特徴とする消火栓装置。
  3. 請求項1又は2記載の消火栓装置であって、
    前記ノズルホルダーは、当該埋込み設置された状態において前記上扉が閉鎖された際に、前記ノズルの持ち手が下方を向くように前記ノズルを係止すると共に、前記上扉が閉鎖された際の前記上扉の裏面に対する前記ノズルの持ち手の角度を維持するように前記ノズルを係止することを特徴とする消火栓装置。











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