JPH0733806Y2 - 床埋込み型消火栓装置 - Google Patents

床埋込み型消火栓装置

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JPH0733806Y2
JPH0733806Y2 JP1990097143U JP9714390U JPH0733806Y2 JP H0733806 Y2 JPH0733806 Y2 JP H0733806Y2 JP 1990097143 U JP1990097143 U JP 1990097143U JP 9714390 U JP9714390 U JP 9714390U JP H0733806 Y2 JPH0733806 Y2 JP H0733806Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、主に床面積の広いスーパーマーケットやデパ
ート等の建築物の床の略中央位置に埋込み状態で設置さ
れ、消火活動に利用される床埋込み型消火栓装置に関す
る。
(従来の技術) 一般に、デパートやスーパーマーケット等の建築物に設
置される消火栓装置にはホースリール型のものが広く利
用されている(例えば実公昭60−10595号公報等)。
即ち、前記消火栓装置は、建築物の壁面に設置した消火
栓箱内に、ホースを巻き回したホースリールを回転自在
に配設し、ホースの基端部を消火栓弁等を介して高圧水
源に接続すると共に、ホースの先端部にノズルを連結し
て成り、火災発生時にノズル及びホースの先端部を持っ
て引っ張ると、ホースがホースリールの回転によって迅
速に引き出されるようになっている。
(考案が解決しようとする課題) ところで、従前の消火栓装置は、建築物の壁面に設置さ
れている為にホースを引き出せる区域が最大でも180度
の範囲に限られ、又、ホースの長さもホースリールの大
きさによって制限されていた。その為、建築物の壁面に
設置される従来の消火栓装置は、消火活動を行える区域
が大幅に制限され、床面積の広い建築物では一台の消火
栓装置だけで室内全域をカバーすることができず、壁面
の数個所に消火栓装置を設置しなければならなかった。
その結果、消火栓装置の据え付けに極めて手間が掛るう
え、設備費の大幅な高騰を招くと云う問題が発生した。
本考案は、上記の問題点を解消する為に創案されたもの
であり、その目的はホースを360度何れの方向へも引き
出せると共に、設備費の低減を図れる床埋込み型消火栓
装置を提供するにある。
(課題を解決する為の手段) 上記目的を達成する為に、本考案の床埋込み型消火栓装
置は、床の略中央位置に床面と略同一レベルに埋込ま
れ、上面に夫々独立して開閉可能な大扉及び小扉を備え
た消火栓箱と、消火栓箱内に水平姿勢で回転自在に支持
されたホースリールと、消火栓箱内若しくはホースリー
ルに配設され、高圧水源に接続された消火栓弁と、ホー
スリールに巻き回され、小扉の開放によって形成される
開口から引き出し可能で基端部が消火栓弁に接続された
ホースと、ホースリールと消火栓弁との間に介設され、
ホースの引き伸ばしによるホースリールの回転に伴って
消火栓弁を自動的に開放するクラッチ機構と、ホースリ
ールの先端部に連結されたノズルと、消火栓箱とノズル
との間に介設され、小扉の開放動作に連動してノズルを
小扉の開放によって形成される開口から起立姿勢で消火
栓箱外へ突出させるノズル突出機構とを具備するもので
ある。
(作用) 消火栓装置は、非使用時にはホースがホースリールに巻
き取られていると共に、消火栓弁が全閉状態になってい
る。
火災発生時に、操作者が小扉を開放すると、ホース引き
出し用の開口が形成されると共に、この開放動作に連動
してノズルが開口から消火栓箱外へ突出して使用可能に
なる。
その後、操作者がノズル及びホースの先端部を持ってこ
れらを火災方向へ引っ張ると、ホースリールがホースを
繰り出す方向へ回転し、ホースは小扉の開放によって形
成された開口から順次引き出される。
尚、消火栓弁は、ホースの引き伸しによるホースリール
の回転に伴って自動的に開放される。
そして、使用後には消火栓弁を閉鎖し、大扉を開放して
ホースリールを回転せしめ、ホースリールにホースを巻
き取って行く。
前記消火栓装置は、建築物の床の略中央位置に埋込み状
態で設置されている為、ホースを360度何れの方向へも
引き出せ、消火活動を行える区域が大幅に広がる。その
結果、床面積の広い建築物でも、消火栓装置の設置台数
が少なくて済み、一台の消火栓装置だけでも室内全域を
カバーすることもできる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図乃至第10図は本考案の実施例に係る消火栓装置で
あって、1は消火栓箱、2はホースリール、3は消火栓
弁、4はホース、5はホースガイド体、6はノズル、7
はノズル突出機構である。
前記消火栓箱1は、底壁8及び側壁9から成る上面が開
放された箱型の本体10と、本体10の上面に上面開口を開
閉すべく180度回動自在に取付けられ、周縁部に長方形
状の切欠を形成した取手11付きの大扉12と、本体10の側
壁9に取付けられ、大扉12の閉鎖時に切欠内に位置する
平面形状コの字形の支持枠13と、支持枠13内に取付けら
れ、支持枠13によって形成された開口の一部を閉塞する
支持板14と、支持板14に180度回動自在に取付けられ、
開口を開閉する取手15付きの小扉16等から構成されて居
り、スーパーマーケット等の建築物の床17の略中央位置
に大扉12及び小扉16が床面と略同一レベルになるように
埋込まれている(第3図及び第11図参照)。
又、小扉16には図示していないが、アクリル板等の表示
板及び照明灯等から成る表示装置が配設されて居り、表
示板に表示した「消火栓」の文字が照明によって浮き出
すように為されている。
前記ホースリール2は、消火栓箱1の本体10底壁8に立
設したリール軸18に水平回転自在に支持されている。
具体的には、ホースリール2は、上下一対の円板状の側
板19と、側板19同志を連結する複数のブリッジ20等から
成り、下方の側板19を、リール軸18に回転自在に外嵌し
たスペーサー22に嵌合し、該側板19をナット23でスペー
サー22に固定することにより、リール軸18に水平回転自
在に支持される(第7図参照)。
前記リール軸18は、筒形状を呈し、本体10の底壁8の略
中央位置に固定したエルボ24に鉛直姿勢で螺着されて居
り、内部に流体が通過する通路を備え、通路の入口側が
エルボ24及び給水管25等を介して高圧水源に接続されて
いる。
更に、リール軸18の略中間部の通路内には貫通孔26を穿
設した仕切壁27がリール軸18と一体的に形成され、又、
仕切壁27近傍のリール軸18周壁には流体の出口28が形成
されている。
そして、リール軸18の上端部にはリール軸18の通路への
通水によって作動し、ホースリール2に適宜の制動力を
付与するブレーキ機構29が配設されている。
このブレーキ機構29は、第7図及び第8図に示す如く、
リール軸18の上端部に上下方向へ摺動自在に挿入された
ピストン30と、ピストン30に嵌着されたOリング31と、
リール軸18の上端部に螺着され、ピストン抜け止め用の
袋ナット32と、ピストン30に一体的に連設され、袋ナッ
ト32に回転不能且つ軸線方向へ移動可能に挿通された角
状のロッド33と、ロッド33の先端に固着され、ホースリ
ール2の側板19内面に対向するブレーキ板34と、ブレー
キ板34に貼着され、側板19内面に当接可能なゴム製のブ
レーキシュー35等から構成されて居り、リール軸18の通
路へ通水すると、その水圧によってピストン30がリール
軸18内を上方へ摺動し、ブレーキシュー35が側板19の内
面に押し付けられることと相俟ってブレーキシュー35等
が回転不能になっているので、ホースリール2には制動
力が付与されることになる。
尚、このときの制動力の大きさは、ホース4の引き伸し
時にホースリール2の回転に支障を来さない程度に設定
されている。
前記消火栓弁3は、ホースリール2内に配設され、高圧
水源に接続されている。
具体的には、消火栓弁3は、第7図及び第8図に示す如
く、内部に弁座36を有し、リール軸18と兼用の筒状の弁
箱と、弁箱(リール軸18)の軸芯位置で仕切壁27に上下
動可能に螺挿された弁棒37と、弁棒37の下端部に回転可
能に取付けられ、弁座36に当離座するディスクパッキン
38を備えた弁体39等から構成されて居り、弁棒37を正逆
回転させると、これが上下動して弁体39のディスクパッ
キン38が弁座36に当離座し、リール軸18の通路を開閉す
るように為されている。
そして、消火栓弁3は、ホースリール2と消火栓弁3と
の間に介設したクラッチ機構40により、ホースリール2
の正逆回転に伴って自動的に開閉するように為されてい
る。
前記クラッチ機構40は、第7図乃至第8図に示す如く、
リール軸18の軸芯位置でブレーキ機構29のピストン31及
びブレーキ板34等に摺動回転自在且つ軸芯方向へ摺動自
在に挿通支持され、下端部に十字形に切欠かれた噛み合
い部41を備えた回転軸42と、回転軸42の上端部に固定さ
れ、ホースリール2の側板19内面に当合する摩擦板43
と、弁棒37の上端部に一体的に形成され、回転軸42の噛
み合い部41に回転不能且つ軸線方向へ摺動自在に嵌合さ
れた十字形の噛み合い部44と、弁棒37の外周面に形成さ
れた雄螺子部45と、仕切壁27に形成され、雄螺子部45に
螺合する雌螺子部46と、回転軸42と弁棒37との間にワッ
シャ47を介して介装され、回転軸42を弁棒37から離間す
る方向へ附勢して摩擦板43を側板19に常時当合させる圧
縮スプリング48等から構成されている。
尚、各噛み合い部41,44の長さは、弁棒37の移動ストロ
ークに関係なく常時噛み合うように設定され、各螺子部
45,46の長さは、弁棒37が所定ストロークだけ上動した
ときに雄螺子部45が雌螺子部46から外れるように設定さ
れている。又、各螺子部45,46の螺子の向きは、ホース
リール2がホース4を繰り出す方向へ回転したときに弁
棒37が上動するようになっている。
而して、消火栓弁3の全閉時にホースリール2がホース
4を繰り出す方向へ回転すると、摩擦板43によって回転
軸42が同一方向へ回転し、これに噛み合された弁棒37も
同方向へ回転して上動し、弁体39が弁座36から離座する
ことになる。その結果、消火栓弁3は、開放されて送水
可能となる。
弁棒37がホースリール2の回転によって所定ストローク
だけ上動すると、雄螺子部45が雌螺子部46から外れ、弁
棒37は圧縮スプリング48の附勢力によって雄螺子部45が
仕切壁27に当合した状態でその位置で回転することにな
る。その結果、消火栓弁3は、全開状態に保たれ、ホー
スリール2がホース4を繰り出す方向へ回転している
間、全開状態となっている(第8図参照)。
一方、消火栓弁3の全開時にホースリール2がホース4
を巻き取る方向へ回転すると、摩擦板43によって回転軸
42が同一方向へ回転し、これに噛み合された弁棒37も同
方へ回転することになる。このとき、弁棒37は、雄螺子
部45が圧縮スプリング48の附勢力によって仕切壁27に当
合した状態で回転する為、回転中に雄螺子部45と雌螺子
部46とが自動的に噛み合い下動して行く。その結果、弁
体39が弁座36に当座し、消火栓弁3は全閉状態となる
(第7図参照)。
消火栓弁3が全閉状態になると、弁棒37の下動が規制さ
れるので、ホースリール2は摩擦板43に対してスリップ
しながら回転し、引き続きホース4を巻き取る方向へ回
転させることができる。
尚、図示していないが、摩擦板43の上面及びこれに当合
する側板19の内面には互いに噛合し得る適宜の形状の爪
が夫々形成されて居り、消火栓弁3が全閉状態でホース
リール2がホース4を巻き取る方向へ回転したときにの
み爪の部分で空回りするようになっている。
前記ホース4は、保形性を有し、ホースリール2のブリ
ッジ20に巻き回されて居り、小扉16の開放によって形成
される開口から引き出し可能になっている。
又、ホース4の基端部は、第7図に示す如く、リール軸
18の出口28部分に摺動回転自在に外嵌されてリール軸18
の通路に常時連通する略T字形の回転管49に嵌着されて
居り、該回転管49を介して消火栓弁3に接続されてい
る。
前記ホースガイド体5は、ホースリール2の周縁部並び
に小扉16の開放によって形成される開口の近傍位置に夫
々配設され、ホース4の引き出し時並びに巻き取り時に
これを良好に案内してホース4の引き出し、巻き取りを
円滑に行なえるようにしたものであり、本体10の底壁8
に立設された支持杆50と、支持杆50に回転自在に外嵌さ
れた筒状のローラ51とから成る。
前記ノズル6は、コック52を備え、ホース4の先端部に
連結されて居り、ノズル突出機構7によって小扉16の開
放時にこれに連動して開口から消火栓箱1外へ突出する
ように為されている。
前記ノズル突出機構7は、第5図及び第6図に示す如
く、小扉16の下方位置に配設された保持板54と、保持板
54に設けられ、ノズル6を着脱自在に保持するノズル受
け55と、保持板54と小扉16及び支持板14との間に介設さ
れ、小扉16の開放によって回動し、保持板54を開口位置
へ変位させる複数のリンク56等から構成されて居り、小
扉16を開放すると、リンク56によって保持板54が開口位
置へ変位し、ノズル受け55に傾斜姿勢で保持されたノズ
ル6が開口から起立姿勢で突出するように為されてい
る。
尚、前記消火栓箱1内にはポンプ及びモータ等から成る
加圧送水装置の起動スイッチ(図示省略)が配設されて
居り、ホースリール2の回転に伴って起動スイッチがON
・OFF状態となり、加圧送水装置を起動・停止させるよ
うに為されている。
又、小扉16、支持板14及びノズル突出機構7はユニット
化されて居り、組立後に支持枠13内に取付けられる。
而して、前記消火栓装置は、非使用時にはホース4がホ
ースリール2に巻き取られ、ノズル6がノズル受け55に
保持されている。又、消火栓弁3が全閉状態になってい
ると共に、ブレーキ機構29及び起動スイッチが非作動状
態になっている。
火災発生時に、操作者が小扉16を180度開放すると、ホ
ース引き出し用の開口が形成されると共に、この開放動
作に連動してノズル突出機構7によりノズル6が開口か
ら消火栓箱1外へ突出して使用可能になる。
その後、操作者がノズル6及びホース4の先端部を持っ
てこれらを火災方向へ引っ張ると、ホースリール2がホ
ース4を繰り出す方向へ回転し、ホース4は小扉16の開
放によって形成された開口から順次引き出される。
このとき、ホース4は、ホースガイド体5に案内される
ので、引っ張ることなく、開口から良好且つ円滑に引き
出される。
又、ホースリール2がホース4を繰り出す方向へ回転す
ると、起動スイッチが作動して加圧送水装置を起動させ
ると共に、消火栓弁3がクラッチ機構40によって自動的
に開放され、送水可能となる。その結果、一人の操作者
でもホース4の引き出しと消火栓弁3の開放を同時に行
え、迅速な放水が可能となる。
更に、消火栓弁3が開放されると、水圧によってブレー
キ機構29が作動し、ホースリール2に制動力が付与され
る。その結果、ホース4の引き出し中にホースリール2
が慣性により必要以上の速度で回転すると云うことがな
く、ホース4がほどけるのを防止できてホース4の縺れ
等が皆無となり、ホース4の引き出しを円滑に行える。
そして、ホース4を火災位置近傍まで引き出すと、ノズ
ル6のコック52を開いて放水し、消火を行う。
尚、消火栓装置は、床17の略中央位置に埋込み状態で設
置されている為、ホース3を360度何れの方向へも引き
出せ、消火活動を行える区域が大幅に広がる。その結
果、床面積の広い建築物でも、消火栓装置の設置台数が
少なくて済み、一台の消火栓装置によって室内全域をカ
バーすることもできる(第11図参照)。
一方、使用後にはノズル6のコック52を閉塞し、大扉12
を開放してホースリール2を回転せしめ、これにホース
4を巻き取って行く。
このとき、加圧送水装置が停止すると共に、消火栓弁3
がクラッチ機構40によって自動的に閉鎖される。
そして、ホース4をホースリール2に巻き取ると、ノズ
ル6をノズル受け55にセットし、大扉12及び小扉16を閉
じる。
上記実施例に於いては、消火栓弁3を自動的に開閉する
ようにしたが、手動でも開閉操作できるようにしても良
い。即ち、第7図に一点鎖線で示す如く、ホースリール
2の上方の側板19中央部に穴57を穿設し、回転軸42を上
方へ延設して前記穴57から上方へ突出させると共に、こ
の部分にハンドル58を設け、該ハンドル58を手動で正逆
回転させて回転軸42及び弁棒37を正逆回転させ、消火栓
弁3を開閉するようにしても良い。
上記実施例に於いては、ホースガイド体5を、支持杆50
とローラ51とで構成したが、ホースガイド5の構造及び
形状等は上記実施例のものに限定されるものではなく、
ホース4の引き出し時並びに巻き取り時にホース4を良
好に案内することができれば、如何なる構造及び形状で
あっても良く、その取付け位置も任意である。
上記実施例に於いては、ノズル突出機構7を、保持板5
4、ノズル受け55及びリンク56から構成したが、ノズル
突出機構7の構造は上記実施例のものに限定されるもの
ではなく、小扉16の開放動作に連動してノズル6が小扉
16の開放によって形成される開口から消火栓箱1外へ突
出するものであれば、如何なる構造のものであっても良
い。例えば、第12図乃至第14図に示す如く、ノズル突出
機構7を、本体10の側壁9に水平姿勢で回転自在に支持
されたノズル受け55と、リズム受け55の軸部59に設けた
レバー60と、レバー60と小扉16との間に介装した可撓性
の索条61とで構成し、小扉16を開放すると、索条61によ
ってレバー60が回動し、これに伴ってノズル受け55が回
転してこれに保持されたノズル6が開口から消火栓箱1
外へ突出するようにしても良い。
上記実施例に於いては、ホースリール2が回転すると、
起動スイッチが自動的に作動するようにしたが、他の実
施例に於いては、ノズル受け55に起動スイッチをセット
し、ノズル6をノズル受け55から外すと、自動的に起動
スイッチが作動するようにしても良く、或いは起動スイ
ッチを別の場所例えばスーパーマーケットではレジ等に
配設し、操作者が手動で操作するようにしても良い。
又、起動スイッチを火災報知器の押しボタンと兼用さ
せ、押しボタンを押すと、加圧送水装置が起動するよう
にしても良い。
上記実施例に於いては、室内の床17に消火栓装置を1台
だけ設置するようにしたが、床面積がかなり広い場所に
は床17に数台の消火栓装置を所定の間隔を開けて設置す
るようにしても良い。又、二階以上の床にも消火栓装置
を埋込み状態で設置するようにしても良い。
(考案の効果) 上述の通り、本考案の消火栓装置は、消火栓箱を建築物
の床の略中央位置に埋込み状態で設置すると共に、該消
火栓箱内にホースを巻き回したホースリール等を収納
し、床面からホースを引き出せる構成としている為、消
火活動時にはホースを360度何れの方向へも引き出せ、
消火活動の行える区域が大幅に広がる。その結果、スー
パーマーケット等のように床面積の広い建築物であって
も、一台の消火栓装置だけでも室内全域をカバーするこ
とができ、従来のように建築物の壁面に設置するものに
比較して設置台数が少なくて済み、据え付け工事が簡単
且つ容易になると共に、設備費の大幅な低減を図れる。
又、小扉を開放すると、ノズル突出機構によってノズル
が小扉の開口から起立姿勢で消火栓箱外へ突出する構成
とした為、ノズルの取り出しが容易に行え、ホースの引
き出しも迅速に行える。然も、ノズルが起立姿勢で小扉
の開口から突出する為、小扉の開口面積も比較的小さく
て済む。その結果、消火栓装置が避難通路の床に設置さ
れていても、避難時に小扉の開口が邪魔になって避難し
難くなると云うこともなく、避難者は安全且つ円滑に避
難することができる。
更に、ホースリールがホースを繰り出す方向へ回転する
と、消火栓弁がクラッチ機構によって自動的に開放され
る構成としている為、一人の操作者でもホースの引き出
しと消火栓弁の開放を同時に行え、迅速な消火作業を行
える。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係る床埋込み型消火栓装置の
平面図、第2図は小扉を取り外した状態の消火栓装置の
平面図、第3図は消火栓装置の縦断正面図、第4図は第
2図のA−A線断面図、第5図は第2図のB−B線断面
図、第6図はノズルが消火栓箱外へ突出した状態の第5
図同様の断面図、第7図は消火栓弁、ブレーキ機構及び
クラッチ機構を内蔵したホースリールの要部を示し、消
火栓弁が全閉状態でブレーキ機構が非作動状態の拡大縦
断面図、第8図は同じく消火栓弁が全開状態でブレーキ
機構が作動状態の拡大縦断面図、第9図は第7図のC−
C線断面図、第10図は第7図のD−D線断面図、第11図
は消火栓装置を建築物の床の略中央位置に設置した状態
の概略平面図、第12図はノズル突出機構の変形例を示
し、第5図同様の断面図、第13図は同じく第3図同様の
断面図、第14図はノズルが消火栓箱外へ突出した状態の
第6図同様の断面図である。 1は消火栓箱、2はホースリール、3は消火栓弁、4は
ホース、6はノズル、12は大扉、16は小扉、17は床。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】床(17)の略中央位置に床面と略同一レベ
    ルに埋込まれ、上面に夫々独立して開閉可能な大扉(1
    2)及び小扉(16)を備えた消火栓箱(1)と、消火栓
    箱(1)内に水平姿勢で回転自在に支持されたホースリ
    ール(2)と、消火栓箱(1)内若しくはホースリール
    (2)に配設され、高圧水源に接続された消火栓弁
    (3)と、ホースリール(2)に巻き回され、小扉(1
    6)の開放によって形成される開口から引き出し可能で
    基端部が消火栓弁(3)に接続されたホース(4)と、
    ホースリール(2)と消火栓弁(3)との間に介設さ
    れ、ホース(4)の引き伸ばしによるホースリール
    (2)の回転に伴って消火栓弁(3)を自動的に開放す
    るクラッチ機構(40)と、ホース(4)の先端部に連結
    されたノズル(6)と、消火栓箱(1)とノズル(6)
    との間に介設され、小扉(16)の開放動作に連動してノ
    ズル(6)を小扉(16)の開放によって形成される開口
    から起立姿勢で消火栓箱(1)外へ突出させるノズル突
    出機構(7)とを具備したことを特徴とする床埋込み型
    消火栓装置。
JP1990097143U 1990-09-14 1990-09-14 床埋込み型消火栓装置 Expired - Fee Related JPH0733806Y2 (ja)

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