JP2854523B2 - 屋内消火栓装置 - Google Patents

屋内消火栓装置

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JP2854523B2 JP6198861A JP19886194A JP2854523B2 JP 2854523 B2 JP2854523 B2 JP 2854523B2 JP 6198861 A JP6198861 A JP 6198861A JP 19886194 A JP19886194 A JP 19886194A JP 2854523 B2 JP2854523 B2 JP 2854523B2
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  • Fire-Extinguishing By Fire Departments, And Fire-Extinguishing Equipment And Control Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オフィスビル、ホテ
ル、マンション、デパート及びスーパーマーケット等の
各種建築物の壁面や床に設置されるホースリール型の屋
内消火栓装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ホースリール型の消火栓装置
は、櫛型のホース掛けを使用した消火栓装置に比較して
消火作業時にホースを迅速且つ円滑に引き伸ばすことが
できる為、オフィスビルやホテル等の各種建築物の防火
設備等に広く利用されている。従来、この種の消火栓装
置としては、例えば実開平2−37172号公報や実開
平4−55361号公報に開示された構造のものが知ら
れている。即ち、前記各消火栓装置は、建築物の壁面
(室内や廊下の壁面)若しくは室内の略中央位置の床面
に設置した消火栓箱35内に、ホース36を巻き回した
ホースリール37を回転自在に配設し、ホース36の基
端部を消火栓弁38に接続すると共にホース36の先端
部にノズル39を連結して成り、ノズル39及びホース
36の先端部を持って引っ張ると、ホース36がホース
リール37の回転によって迅速に引き伸ばされるように
なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、前記各消火
栓装置は、設置する場所によってホース36の引き伸ば
しや送水を円滑且つスムースに行えないと云う問題があ
った。即ち、消火栓装置がオフィスビルやホテルのよう
に複雑に入り組んだ廊下の壁面Wに設置されている場
合、ホース36を火災方向へ引き伸ばす際に、ホース3
6が廊下の壁の角部に引っ掛かったり、或いは壁の角部
に引っ掛かって折れ曲がったりすることがあった(図8
参照)。その結果、ホース36の引き伸ばしや送水を円
滑且つスムースに行えず、消火に手間取ることがあっ
た。又、消火栓装置がスーパーマーケット等のように室
内に多数の陳列棚等が配置されている室内の壁面や床面
に設置されている場合も、ホース36の引き伸ばし時に
これが陳列棚等に引っ掛かり、前記と同様の問題を生じ
ることになる。
【0004】本発明は、上記の問題点を解消する為に創
作されたものであり、その目的は設置場所に関係なくホ
ースの引き伸ばしや送水を円滑且つスムース行えるよう
にした屋内消火栓装置を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明の屋内消火栓装置は、建築物の壁面若しくは
床に設置された消火栓箱と、消火栓箱内に設けた消火栓
弁と、消火栓箱内に取り出し可能に収納された可搬式の
支持架台と、支持架台に取り付けられ、流体通路を形成
したリール軸と、リール軸に回転自在に支持されたホー
スリールと、ホースリールに巻き回され、一端部が消火
栓弁に接続されると共に他端部がリール軸に接続された
送水用ホースと、基端部がリール軸に接続されると共に
先端部にノズルが接続された放水用ホースとを具備して
居り、前記支持架台を、リール軸が取り付けられる支持
板と、支持板に固着された把手杆と、支持板に固着さ
れ、キャスターを取り付けた脚杆とから構成したもので
ある。
【0006】前記支持架台の把手杆には、支持架台の持
ち運びを簡単且つ容易に行えるように把手を設けること
が好ましい。又、リール軸には、ホースの引き伸ばし時
にホースリールに制動力を付与してホースがほどけるの
を防止する水圧式のブレーキ機構を設けることが好まし
い。更に、ホースリールの外周位置には、ホースの引き
伸ばし時及び巻き取り時にホースの垂れや乱れを防止す
るガイドローラを配置することが好ましい。
【0007】
【作用】消火活動に際しては、先ず消火栓箱の扉を開放
し、支持架台及びホースリールを消火栓箱から取り出
す。次に、ポンプ起動押しボタンを押して加圧送水装置
を起動させると共に、消火栓弁を開放する。そうする
と、送水源の水が消火栓弁及び送水用ホースを経てリー
ル軸及び放水用ホースへ導かれ、送水可能となる。又、
リール軸への通水によってブレーキ機構が作動し、ホー
スリールに制動力が付与される。その後、操作者が支持
架台の把手を持ち、該支持架台を起立姿勢若しくは傾斜
姿勢で以て火災方向へ引っ張って(若しくは押して)行
くと、ホースリールが送水用ホースを繰り出す方向へ回
転し、送水用ホースが火災方向へ順次引き伸ばされて行
く。そして、送水用ホースを火災位置近傍まで引き伸ば
すと、ノズル及び放水用ホースの先端部を持ち、ノズル
から放水して消火作業を行う。
【0008】この屋内消火栓装置は、支持架台及びホー
スリールを持ち運びながら送水用ホースを引き伸ばすよ
うにしている為、送水用ホースを火災方向へ引き伸ばす
際に、送水用ホースが廊下の壁の角部や室内に設置され
ている陳列棚等に引っ掛かったりすると云うこともな
い。その結果、送水用ホースの引き伸ばしや送水を円滑
且つスムースに行える。又、支持架台が把手及びキャス
ターを備えている為、支持架台及びホースリール等を所
望の位置へ簡単且つ容易に持ち運ぶことができる。更
に、送水用ホースの引き伸ばし時には、ブレーキ機構に
よってホースリールに制動力が付与されている為、送水
用ホースの引き伸ばし中にホースリールが必要以上の速
度で回転すると云うこともなく、送水用ホースがホース
リールからほどけるのを防止することができる。然も、
ホースリールの外周位置にガイドローラを配置している
為、送水用ホースがホースリールからほどけようとして
も、ガイドローラが送水用ホースを押さえることにな
る。その結果、送水用ホースの引き伸ばしをより一層良
好且つ円滑に行える。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1乃至図 は本発明の実施例に係るホー
スリール型の屋内消火栓装置を示し、当該屋内消火栓装
置は、消火栓箱1、消火栓弁2、可搬式の支持架台3、
リール軸4、ホースリール5、送水用ホース6、放水用
ホース7、ガイドローラ8及びブレーキ機構9等から構
成されて居り、室内の壁面Wや廊下の壁面Wに設置した
もである。
【0010】前記消火栓箱1は、前面が開放された箱型
の本体10と、本体10の前面に手前方向へ回動自在に
取り付けられ、本体10の前面開口を開閉する扉11等
から構成されて居り、室内の壁面Wや廊下の壁面Wに埋
込み状態若しくは突出状態で設置されている。尚、図1
に於いて、12は表示灯、13は警報ベル、14は消火
栓ポンプのポンプ起動押しボタンである。
【0011】前記消火栓弁2は、消火栓箱1の本体10
側壁に取り付けられて居り、その吸入口は配管(図示省
略)等を介して高圧水源に接続されている。この消火栓
弁2には手動式のアングル弁が使用されている。
【0012】前記可搬式の支持架台3は、後述するホー
スリール5を回転自在に支持するものであり、消火栓箱
1内に取り出し可能に収納されていると共に、取り出し
時には室内若しくは廊下の床面を走行できるようになっ
ている。即ち、支持架台3は、図1〜図3に示す如く、
支持板15と、支持板15に固着されたL字形の把手杆
16と、支持板15に固着され、把手杆16に対して一
定の角度で配置された一対のL字形の脚杆17と、把手
杆16の先端部に設けた把手18と、各脚杆17に取り
付けられた複数のキャスター19とから成る。而して、
操作者が消火栓箱1から支持架台3を取り出し、把手1
8を持って支持架台3を起立姿勢若しくは傾斜姿勢で引
っ張ったり、押したりすると、支持架台3が床面上を走
行するようになっている。その結果、支持架台3の持ち
運びを簡単且つ容易に行えることになる。
【0013】前記リール軸4は、図3に示す如く、筒状
に形成され、内部に流体通路4aを有すると共に周壁に
流体出口4bを備えて居り、支持架台3の支持板15に
垂直姿勢で取り付けられている。本実施例では、リール
軸4は、その基端部を支持板15に挿通し、該基端部に
固定用ナット20を螺着することにより、支持板15に
取り付けられる。
【0014】前記ホースリール5は、対向状に配置され
た一対の円板状の側板21と、側板21間に同心円上に
配置され、側板21同士を連結する複数枚の板状のブリ
ッジ22とから成り、リール軸4に回転自在に片持ち支
持されている。即ち、ホースリール5は、図3に示す如
く、一方の側板21の中央部を、リール軸4に回転自在
に外嵌したスペーサ23に嵌合し、該側板21を締付け
用ナット24でスペーサ23に固定することにより、リ
ール軸4に回転自在に片持ち支持される。
【0015】前記送水用ホース6は、ホースリール5の
ブリッジ22に整然と巻き回されて居り、該送水用ホー
ス6には保形性を有するゴムホース等が使用されてい
る。又、送水用ホース6の一端部は、リール軸4に気密
状態で摺動回転自在に外嵌されてリール軸4の流体通路
4aに常時連通する略T字形の回転管25に接続されて
居り、該回転管25を介してリール軸4に接続されてい
る。更に、送水用ホース6の他端部は、公知の継手等を
介して消火栓弁2の放水口へ接続されている。
【0016】前記放水用ホース7は、所定の長さ(1m
〜1.5m位)を有する保形性のゴムホース等により形
成されて居り、基端部はリール軸4に接続され、又、他
端部にはコック26aを備えたノズル26が連結されて
いる。このノズル26は、支持架台3に設けたノズル掛
け27に着脱自在に掛止されている。
【0017】前記ガイドローラ8は、ホースリール5の
外周位置に複数本配置されて居り、送水用ホース6の引
き伸ばし時及び巻き取り時に送水用ホース6の垂れや乱
れを防止するものである。本実施例では、ガイドローラ
8は、把手杆16及び脚杆17に突設したローラ軸28
に回転自在且つ軸線方向移動不能に外嵌されて居り、ホ
ースリール5の側板21周囲でホースリール5の軸線に
沿うように配置されている。
【0018】前記ブレーキ機構9は、リール軸4の先端
部に設けられて居り、リール軸4の流体通路4aへの通
水によって作動してホースリール5に制動力を付与する
ものである。即ち、ブレーキ機構9は、図3に示す如
く、リール軸4の先端部に螺着され、リール軸4の端部
開口を閉塞する袋ナット29と、リール軸4内へ軸線方
向へ摺動自在に挿入されたピストン30と、ピストン3
0に嵌着されたOリング31と、ピストン30に連設さ
れ、袋ナット29に回転不能且つ軸線方向へ移動可能に
挿通されたピストンロッド32と、ピストンロッド32
の先端に固定され、ホースリール5の側板21の内面側
へ当接可能なブレーキ板33等から構成されている。而
して、リール軸4の流体通路4aへ通水すると、その水
圧によってピストン30がリール軸4内を先端側へ摺動
し、ブレーキ板33がホースリール5の側板21の内面
側へ押し付けられることになる。その結果、ピストンロ
ッド32及びブレーキ板33等が回転不能になっている
こととも相俟ってホースリール5には制動力が付与され
ることなる。尚、制動力の大きさは、送水用ホース6の
引き伸ばし時にホースリール5の回転に支障を来さない
程度に設定されている。
【0019】次に、前記屋内消火栓装置の作用について
説明する。屋内消火栓装置の非使用時には、支持架台3
及び送水用ホース6を巻き取ったホースリール5が消火
栓箱1内に収納されていると共に、ノズル26がノズル
掛け27に保持されている。又、消火栓弁2が全閉状態
になっていると共に、ブレーキ機構9が非作動状態にな
っている。
【0020】消火活動に際しては、先ず消火栓箱1の扉
11を開放し、支持架台3及びホースリール5を消火栓
箱1から取り出す。
【0021】次に、ポンプ起動押しボタン14を押して
ポンプ及びモータ等から成る加圧送水装置(図示省略)
を起動させると共に、消火栓弁2を手動操作によって開
放する。そうすると、送水源の水が配管、消火栓弁2及
び送水用ホース6を経てリール軸4及び放水用ホース7
へ導かれ、送水可能となる。又、リール軸4への通水に
よってブレーキ機構9が作動する。即ち、水圧によって
ブレーキ板33がホースリール5の側板21の内面側へ
押し付けられ、ホースリール5に制動力が付与されるこ
となる。その結果、送水用ホース6への通水時に、送水
用ホース6の張り力によってホースリール5が送水用ホ
ース6をほどく方向へ空回りすると云うこともなく、送
水用ホース6がほどけるのを防止することができる。
【0022】その後、操作者が支持架台3の把手18を
持ち、該支持架台3を起立姿勢若しくは傾斜姿勢で以て
火災方向へ引っ張って(若しくは押して)行くと、ホー
スリール5が送水用ホース6を繰り出す方向へ回転し、
送水用ホース6は火災方向へ順次引き伸ばされて行く。
このとき、支持架台3は、把手18及びキャスター19
を備えている為、室内の床面や廊下の床面を走行させる
ことができ、所望の位置へ簡単且つ容易に持ち運ぶこと
ができる。又、支持架台3及びホースリール5を持ち運
びながら送水用ホース6を引き伸ばすようにしている
為、屋内消火栓装置が、オフィスビルのように複雑に入
り組んだ廊下の壁面Wに設置されている場合やデパート
等のように室内に多数の陳列棚等が配置されている室内
の壁面や床面に設置されている場合でも、送水用ホース
6を火災方向へ引き伸ばす際に、該送水用ホース6が廊
下の壁の角部や陳列棚に引っ掛かったり、或いは壁の角
部や陳列棚に引っ掛かって折れ曲がったりすると云うこ
ともない(図5参照)。その結果、送水用ホース6の引
き伸ばしや送水を円滑且つスムースに行えることにな
る。更に、送水用ホース6の引き伸ばし時には、ブレー
キ機構9によってホースリール5に制動力が付与されて
いる為、送水用ホース6の引き伸ばし中にホースリール
5が慣性により必要以上の速度で回転すると云うことも
なく、送水用ホース6がほどけるのを防止することがで
きる。然も、ホースリール5の外周位置にガイドローラ
8を配置している為、送水用ホース6がホースリール5
からほどけようとしたり、垂れ下がろうとしたりして
も、ガイドローラ8が送水用ホース6を押さえることに
なる。その結果、送水用ホース6の引き伸ばしをより一
層良好且つ円滑に行えることになる。
【0023】そして、送水用ホース6を火災位置近傍ま
で引き伸ばすと、ノズル26をノズル掛け27から外す
と共に、ノズル26のコック26aを開いて放水し、消
火作業を行う。
【0024】一方、消火作業後には、加圧送水装置を停
止し、消火栓弁2及びノズル26のコック26aを閉鎖
すると共に、ノズル26をノズル掛け27に掛ける。
又、ホースリール5を送水用ホース6を巻き取る方向へ
回転せしめ、ホースリール5に送水用ホース6を巻き取
って行く。このとき、送水用ホース6は、ガイドローラ
8に案内され、ホースリール5に整然と巻き取られて行
く。
【0025】ホースリール5に送水用ホース6を完全に
巻き取ったら、支持架台3及びホースリール5等を消火
栓箱1内に収納し、消火栓箱1の扉11を閉じる。
【0026】図6及び図7は本発明の他の実施例に係る
ホースリール型の屋内消火栓装置を示し、当該屋内消火
栓装置は、消火栓箱1を、デパート及びホテル等の各種
建築物の室内の床Fや廊下の床Fに埋込み状態で設置
し、該消火栓箱1内に支持架台3及びホースリール5等
を収納するようにしたものである。この場合、ポンプ起
動押しボタン14を別の場所例えばデパートではレジ等
に配設し、操作者が手動で操作するようにしたり、或い
はポンプ起動押しボタン14を火災報知器の押しボタン
と兼用させ、押しボタンを押すと、加圧起動装置が起動
するようにしている。この消火栓装置も、上記実施例の
消火栓装置と同様の作用効果を奏し得る。尚、上記実施
例の屋内消火栓装置と同じ部材には同一の参照番号を付
している。
【0027】
【0028】上記実施例に於いては、ホースリール5を
支持架台3に片持ち状態で取り付けるようにしたが、ホ
ースリール5を支持架台3に両持ち状態で取り付けるよ
うにしても良い。この場合、支持架台3を枠状に形成す
る必要がある。又、ホースリール5に回転ハンドル34
を設け、ホースリール5への送水用ホース6の巻き取り
を簡単且つ迅速に行えるようにしても良い(図3の一点
鎖線参照)。
【0029】上記実施例に於いては、ホースリール5の
外周位置に3本のガイドローラ8を配置するようにした
が、ガイドローラ8の数は上記実施例のものに限定され
るものではなく、送水用ホース6の引き伸ばし時及び巻
き取り時に送水用ホース6の垂れや乱れを防止すること
ができれば、如何なる本数であっても良い。又、ガイド
ローラ8の支持構造も上記実施例のものに限定されるも
のではない。
【0030】
【発明の効果】上述の通り、本発明の請求項1の屋内消
火栓装置は、消火栓箱内に取り出し可能に収納した可搬
式の支持架台に、送水用ホースを巻き回したホースリー
ルを回転自在に取り付け、消火活動時には支持架台及び
ホースリール等を消火栓箱から取り出し、これらを持ち
運びながら送水用ホースを引き伸ばせるようにしてい
る。その結果、屋内消火栓装置が、オフィスビルのよう
に複雑に入り組んだ廊下の壁面に設置されている場合や
デパート等のように室内に多数の陳列棚等が配置されて
いる室内の壁面や床面に設置されている場合でも、送水
用ホースを火災方向へ引き伸ばす際に、該送水用ホース
が廊下の壁の角部や陳列棚に引っ掛かったり、或いは壁
の角部や陳列棚に引っ掛かって折れ曲がったりすると云
うこともない。従って、送水用ホースの引き伸ばしや送
水を円滑且つスムースに行える。
【0031】請求項2〜4の屋内消火栓装置にあって
は、上記効果に加えて更に次のような効果を奏し得る。
即ち、請求項2の装置にあっては、支持架台の把手杆に
把手を設けている為、支持架台及びホースリール等を所
望の位置へ簡単且つ容易に持ち運ぶことができる。又、
請求項3の装置にあっては、ホースリールを支持するリ
ール軸に、リール軸の流体通路への通水によって作動し
てホースリールに制動力を付与するブレーキ機構を設け
る構成としている為、送水用ホースの引き伸ばし中にホ
ースリールが慣性により必要以上の速度で回転すると云
うこともなく、送水用ホースがほどけるのを防止するこ
とができる。その結果、送水用ホースの引き伸ばしを円
滑且つ良好に行える。更に、請求項4の装置にあって
は、ホースリールの外周位置に、ホースの引き伸ばし時
及び巻き取り時にホースの垂れや乱れを防止するガイド
ローラを配置している為、送水用ホースがホースリール
からほどけようとしたり、垂れ下がろうとしたりして
も、ガイドローラがホースを押さえることになる。その
結果、送水用ホースの引き伸ばしや巻き取りをより一層
良好且つ円滑に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る屋内消火栓装置の一部破
断正面図である。
【図2】屋内消火栓装置の一部破断側面図である。
【図3】屋内消火栓装置の要部の拡大縦断面図である。
【図4】消火栓箱から支持架台及びホースリールを取り
出し、ホースを引き伸ばして行く状態の正面図である。
【図5】消火栓箱から支持架台及びホースリールを取り
出し、ホースを引き伸ばして行く状態の概略平面図であ
る。
【図6】本発明の他の実施例に係る屋内消火栓装置の一
部破断平面図である。
【図7】図6の屋内消火栓装置の縦断正面図である。
【図8】従来の消火栓装置を示し、ホースを引き伸ばし
て行く状態の概略平面図である。
【符号の説明】
1は消火栓箱、2は消火栓弁、3は支持架台、4はリー
ル軸、4aはリール軸の流体通路、5はホースリール、
6は送水用ホース、7は放水用ホース、8はガイドロー
ラ、9はブレーキ機構、18は把手、19はキャスタ
ー、21はホースリールの側板、26はノズル、30は
ピストン、32はピストンロッド、33はブレーキ機
構、Wは壁面、Fは床。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A62C 35/20

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の壁面(W)若しくは床(F)に
    設置された消火栓箱(1)と、消火栓箱(1)内に設け
    た消火栓弁(2)と、消火栓箱(1)内に取り出し可能
    に収納された可搬式の支持架台(3)と、支持架台
    (3)に取り付けられ、流体通路(4a)を形成したリ
    ール軸(4)と、リール軸(4)に回転自在に支持され
    たホースリール(5)と、ホースリール(5)に巻き回
    され、一端部が消火栓弁(2)に接続されると共に他端
    部がリール軸(4)に接続された送水用ホース(6)
    と、基端部がリール軸(4)に接続されると共に先端部
    にノズル(26)が接続された放水用ホース(7)とを
    具備した屋内消火栓装置であって、前記支持架台(3)
    を、リール軸(4)が取り付けられる支持板(15)
    と、支持板(15)に固着された把手杆(16)と、支
    持板(15)に固着され、キャスター(19)を取り付
    けた脚杆(17)とから構成したことを特徴とする屋内
    消火栓装置。
  2. 【請求項2】 支持架台(3)の把手杆(16)に把手
    (18)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の屋
    内消火栓装置。
  3. 【請求項3】 リール軸(4)の先端部に、流体通路
    (4a)への通水によって作動してホースリール(5)
    に制動力を付与するブレーキ機構(9)を設け、該ブレ
    ーキ機構(9)を、リール軸(4)に回転不能且つ軸線
    方向へ移動可能に取り付けられ、流体通路(4a)への
    通水により水圧で押圧作動されるピストン(30)及び
    ピストンロッド(32)と、ピストンロッド(32)の
    先端に固定され、作動時にホースリール(5)の側板
    (21)の内側面へ当接するブレーキ板(33)とから
    構成したことを特徴とする請求項1に記載の屋内消火栓
    装置。
  4. 【請求項4】 ホースリール(5)の外周位置に、送水
    用ホース(6)の引き伸ばし時及び巻き取り時に送水用
    ホース(6)の垂れや乱れを防止する複数本のガイドロ
    ーラ(8)を配置し、これらガイドローラ(8)を支持
    架台(3)の把手杆(16)及び脚杆(17)に突設し
    たローラ軸(28)に夫々回転自在に外嵌したことを特
    徴とする請求項1に記載の屋内消火栓装置。
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