JP6921513B2 - トンネル内消火栓設備 - Google Patents
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Description
本発明は、トンネル内消火栓設備に於いて、
ホース収納部に収納されたホースと、
ホース収納部から分離して配置され、1次側に消火用水を供給するための給水本管が接続されると共に2次側にホースが接続され、消火用水の供給によるパイロット圧の加圧で開放され、消火用水の排出によるパイロット圧の減圧で閉鎖される弁開閉機構を備えた消火栓弁と、
ホース収納部に近接して配置され、開操作により給水本管に充水された消火用水を弁開閉機構に供給してパイロット圧の加圧で消火栓弁を開放させ、閉操作により弁開閉機構への消火用水の供給を停止して、消火用水を弁開閉機構から排水してパイロット圧の減圧で消火栓弁を閉鎖させるパイロット弁と、
パイロット圧の加圧を検知したときに消火ポンプ設備を起動させ、給水本管への消火用水の供給を可能とし、パイロット圧の減圧を検知したときに消火ポンプ設備を停止させる圧力検知手段と、
が設けられたことを特徴とする。
加圧開放型の消火栓弁の近傍に、
開操作により消火用水を弁開閉機構に供給してパイロット圧の加圧で消火栓弁を開放させる手動開放弁と、
開操作により消火用水を弁開閉機構から排水してパイロット圧の減圧で消火栓弁を閉鎖させる手動排水弁と、
が設けられる。
本発明の別の形態にあっては、トンネル内消火栓設備に於いて、
ホース収納部に収納されたホースと、
ホース収納部から分離して配置され、1次側に消火用水を供給するための給水本管が接続されると共に2次側にホースが接続され、消火用水の排出によるパイロット圧の減圧で開放され、消火用水の供給によるパイロット圧の加圧で閉鎖される弁開閉機構を備えた消火栓弁と、
ホース収納部に近接して配置され、開操作により消火用水を弁開閉機構から排水してパイロット圧の減圧で消火栓弁を開放させ、閉操作により弁開閉機構からの消火用水の排水を停止して、給水本管に充水された消火用水を弁開閉機構に供給してパイロット圧の加圧で消火栓弁を閉鎖させるパイロット弁と、
パイロット圧の減圧を検知したときに消火ポンプ設備を起動させ、給水本管への消火用水の供給を可能とし、パイロット圧の加圧を検知したときに消火ポンプ設備を停止させる圧力検知手段と、
が設けられたことを特徴とする。
減圧開放型の消火栓弁の近傍に、
開操作により消火用水を弁開閉機構から排水してパイロット圧の減圧で消火栓弁を開放させる手動排水弁と、
開操作により消火用水を弁開閉機構に供給してパイロット圧の加圧で消火栓弁を閉鎖させる手動閉鎖弁と、
が設けられる。
消火栓弁の2次側に、手動排水弁又は自動排水弁が設けられる。
ホースの先端に、消火泡を放出させる泡ノズルが設けられ、
消火栓弁の2次側に、消火用水に泡原液を所定割合で混合する混合器が設けられ、
混合器で混合された泡消火用水を泡ノズルに供給して消火泡を放出させる。
ホースが収納されると共にパイロット弁が配置されたホース収納部は、トンネル内の監視員通路の下側に埋め込み設置され、
消火栓弁を含むそれ以外の部分は、道路の下側に形成された所定の区画に、ホース収納部から分離して配置される。
本発明は、トンネル内消火栓設備に於いて、ホース収納部に収納されたホースと、ホース収納部から分離して配置され、1次側に消火用水を供給するための給水本管が接続されると共に2次側にホースが接続され、消火用水の供給によるパイロット圧の加圧で開放され、消火用水の排出によるパイロット圧の減圧で閉鎖される弁開閉機構を備えた消火栓弁と、ホース収納部に近接して配置され、開操作により給水本管に充水された消火用水を弁開閉機構に供給してパイロット圧の加圧で消火栓弁を開放させ、閉操作により弁開閉機構への消火用水の供給を停止して、消火用水を弁開閉機構から排水してパイロット圧の減圧で消火栓弁を閉鎖させるパイロット弁と、パイロット圧の加圧を検知したときに消火ポンプ設備を起動させ、給水本管への消火用水の供給を可能とし、パイロット圧の減圧を検知したときに消火ポンプ設備を停止させる圧力検知手段とが設けられたため、ホース収納部に設けられた消火栓弁開閉レバーを開操作するとパイロット弁が開放され、消火栓弁に対しパイロット配管を介した消火用水の供給でパイロット圧を加圧させることで、消火栓弁が数メートルを超えて離れて設置されていても、パイロット液圧の遠隔制御により確実に消火栓弁を開放し、引き出されたホースのノズルから消火用水を放水させることを可能とする。
また、加圧開放型の消火栓弁の近傍に、開操作により消火用水を弁開閉機構に供給してパイロット圧の加圧で消火栓弁を開放させる手動開放弁と、開操作により消火用水を弁開閉機構から排水してパイロット圧の減圧で消火栓弁を閉鎖させる手動排水弁とが設けられたため、消火栓設備を点検する場合には、消火栓弁の設置場所で手動開放弁を開くと、パイロット圧が加圧されて消火栓弁が開放され、また、消火栓弁を閉鎖する場合は、手動開放弁を閉じると、オリフィスを介してパイロット圧がゆっくりと減圧され、衝撃を生ずることなく滑らかに消火栓弁を閉鎖させることができる。この場合、オリフィスに並列接続されている手動排水弁を開操作すれば、パイロット圧が速やかに減圧され、短い時間で消火栓弁が閉鎖され、点検後などに短時間で復旧作業ができる。
また、手動排水弁に代えて自動排水弁が設けられた場合には、パイロット弁を閉じると自動的に消火栓弁の弁開閉機構及びパイロット配管の排水が行われることで、パイロット配管の腐食防止により配管設備の耐久性が向上し、加えて、手動排水弁の場合に閉め忘れの虞がない。更に、排水を車道ではなく、床版下で行えるため、車両通行の安全性が確保される。
本発明の別の形態にあっては、トンネル内消火栓設備に於いて、ホース収納部に収納されたホースと、ホース収納部から分離して配置され、1次側に消火用水を供給するための給水本管が接続されると共に2次側にホースが接続され、消火用水の排出によるパイロット圧の減圧で開放され、消火用水の供給によるパイロット圧の加圧で閉鎖される弁開閉機構を備えた消火栓弁と、ホース収納部に近接して配置され、開操作により消火用水を弁開閉機構から排水してパイロット圧の減圧で消火栓弁を開放させ、閉操作により弁開閉機構からの消火用水の排水を停止して、給水本管に充水された消火用水を弁開閉機構に供給してパイロット圧の加圧で消火栓弁を閉鎖させるパイロット弁と、パイロット圧の減圧を検知したときに消火ポンプ設備を起動させ、給水本管への消火用水の供給を可能とし、パイロット圧の加圧を検知したときに消火ポンプ設備を停止させる圧力検知手段とが設けられたため、ホース収納部に設けられた消火栓弁開閉レバーを開操作するとパイロット弁が開放され、消火栓弁に対しパイロット配管を介した消火用水の供給でパイロット圧を減圧させることで、消火栓弁が数メートルを超えて離れて設置されていても、パイロット液圧の遠隔制御により確実に消火栓弁を開放し、引き出されたホースのノズルから消火用水を放水させることを可能とする。
また、減圧開放型の消火栓弁の近傍に、開操作により消火用水を弁開閉機構から排水してパイロット圧の減圧で消火栓弁を開放させる手動開放弁と、開操作により消火用水を弁開閉機構に供給してパイロット圧の加圧で消火栓弁を閉鎖させる手動閉鎖弁とが設けられたため、消火栓設備を点検する場合には、消火栓弁の設置場所で手動排水弁を開くと、パイロット圧が減圧されて消火栓弁が開放され、また、消火栓弁を閉鎖する場合は、手動排水弁を閉じると、オリフィスを介してパイロット圧がゆっくりと加圧され、消火栓弁を閉鎖させることができる。この場合、オリフィスに並列接続されている手動閉鎖弁を開操作すれば、パイロット圧が速やかに加圧され、短い時間で消火栓弁が閉鎖できる。
また、消火栓弁の2次側に、手動排水弁又は自動排水弁が設けられたため、消火栓弁が閉鎖した場合に、手動排水弁又は自動排水弁による2次側配管内の排水で、配管の腐食防止を可能とする。また、手動排水弁の場合は、配管内の水を大流量で排水でき、これに対し自動排水弁では閉め忘れの虞がない。
また、ホースの先端に、消火泡を放出させる泡ノズルが設けられ、消火栓弁の2次側に、消火用水に泡原液を所定割合で混合する混合器が設けられ、混合器で混合された泡消火用水を泡ノズルに供給して消火泡を放出させるようにしたため、トンネル内での車両事故に伴う火災は、燃料漏れによるガソリン火災であり、消火泡の放出により、車両火災を確実に消火抑制することを可能とする。
ホースが収納されると共にパイロット弁が配置されたホース収納部は、トンネル内の監視員通路の下側に埋め込み設置され、消火栓弁を含むそれ以外の部分は、道路の下側に形成された所定の区画に、ホース収納部から分離して配置されたため、道路に沿ったトンネル壁側の監視員通路に消火栓設備の設置スペースが十分に確保できないシールドトンネル等のトンネル構造であっても、分離配置によりスペース的な制約を受けることなく、消火栓設備を配置可能とする。
図1は自動車専用道路のトンネル内に設置された消火栓設備を含むトンネル非常用設備を示した説明図である。図1に示すように、シールド工法により構築されたトンネル10内は円筒形のトンネル壁面12により覆われ、床版18により仕切られることで道路15が設けられており、この例にあっては、道路15は1方向2車線としている。
図2はホースを収納する消火栓収納箱を正面、平面及び側面から示した説明図、図3はホースを収納する消火栓収納箱の内部構造を正面、平面及び側面から示した説明図である。
図2に示すように、消火栓設備16の消火栓収納箱30は、監視員通路14の路面下の内部空間に埋込み設置されている。消火栓収納箱30は、図2(A)に示すように、前面中央の下側に固定扉34が配置されると共に、固定扉34の上側に前扉32が上下方向にスライド自在に配置されている。
図3に示すように、消火栓収納箱30の内部下側はホース収納部50となっており、保形構造のホース60を水平回りに内巻きしている。ここで、消火栓収納箱30の横幅は約1.8メートル、奥行きは約0.7メートルであることから、ホース収納部50に内巻きされたホース60の1ターンの長さは概ね4.8メートル程度となり、ホース長さは25メートル以上必要とすることから、ホース60は数ターン以上内巻きすればよい。
図4は加圧開放型の消火栓弁を備えた放水制御機構を監視員通路側の消火栓収納箱と共に路面側から見た断面で示した説明図である。
図4に示すように、消火栓収納箱30が配置された監視員通路14の内部空間の下側となる管理用通路20には放水制御機構収納部70が配置されている。
トンネル10内で火災を伴う車両事故が発生した場合には、利用者は火災発生場所に近い消火栓設備16に出向き、図2に示した通報装置パネル42の発信機45を押して監視センターの防災受信盤に火災通報信号を送信し、防災受信盤から確認応答信号を受信して応答ランプ48が点灯されると共に赤色表示灯44が点滅され、監視センター側への通報完了を確認する。
(放水制御機構の構成)
図5は減圧開放型の消火栓弁を備えた放水制御機構を監視員通路側の消火栓収納箱と共に路面側から見た断面で示した説明図である。
トンネル10内で火災を伴う車両事故が発生した場合には、図5に示すように、消火栓収納箱30の前扉32及び上扉38を開き、上扉38の裏面に係止された泡ノズル62を取り外してホース60を引き出し、続いて、消火栓弁開閉レバー68を開方向に操作する。
(パイロット弁)
上記の実施形態は、手動パイロット弁90を消火栓弁開閉レバー68により直接操作する場合を例にとっているが、これに限定されない。例えば、消火栓弁開閉レバーとパイロット弁を分離配置し、両者をワイヤーリンクで連結して開閉操作しても良いし、パイロット弁を電動弁とし、消火栓弁開閉レバーの操作をスイッチにより検出してパイロット弁として設けた電動弁を開閉させるようにしても良い。
上記の実施形態では、消火栓収納箱に設けられた前扉及び上扉を開いて泡ノズルを備えたホースを引き出す消火栓設備を例にとっているが、これに限定されず、消火栓収納箱に、消火を行う場合に昇降機構によりホース収納部を上昇させて監視員通路上に露出させる昇降型の消火栓設備についても、上記の実施形態と同じ放水制御機構を用いるようにしても良い。
上記の実施形態では、消火栓弁と自動調圧弁を別々に配置された配管で接続しているが、これに限定されず、消火栓弁と自動調圧弁が一体化された自動調圧型の消火栓弁を設けてもよい。消火栓弁と自動調圧弁の一体化により、バルブ類の小型化と設置スペースの低減を可能とする。
図4及び図5に示した上記の実施形態において、床版下の管理人通路20内に設けられた給水配管25に、流路を開閉する開閉弁を介してメンテナンスホースを接続可能な分岐管及びホース接続口を設け、床版下で放水試験を可能とするようにしても良い。
上記の実施形態は、消火泡を放出させる泡消火栓設備を例にとっているが、これに限定されず、消火用水を放水させる消火栓設備としても良い。
また本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に、上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
12:トンネル壁面
14:監視員通路
15:道路
16:消火栓設備
18:床版
20:管理用通路
22:ダクト
24:給水本管
24a:分岐配管
25:給水配管
30:消火栓収納箱
32:前扉
34:固定扉
36:ハンドル
38:上扉
40:ヒンジ
42:通報装置パネル
44:赤色表示灯
45:発信機
46:電話ジャック
48:応答ランプ
50:ホース収納部
52,54,56:ガイドパイプ
60:ホース
62:泡ノズル
64:ノズルホルダ
66:操作箱
68:消火栓弁開閉レバー
70:放水制御機構収納部
72:消火栓弁
74:自動調圧弁
76:混合器
78:泡原液タンク
80:シリンダ室
82:ピストン
84:スプリング
85:弁体
86,86a,86b:パイロット配管
90:手動パイロット弁
92:手動開放弁
93,106,108:逆止弁
94,96、97:手動排水弁
95,99:オリフィス
98:手動閉鎖弁
100,102,104:圧力スイッチ
Claims (7)
- ホース収納部に収納されたホースと、
前記ホース収納部から分離して配置され、1次側に消火用水を供給するための給水本管が接続されると共に2次側に前記ホースが接続され、前記消火用水の供給によるパイロット圧の加圧で開放され、前記消火用水の排出による前記パイロット圧の減圧で閉鎖される弁開閉機構を備えた消火栓弁と、
前記ホース収納部に近接して配置され、開操作により前記給水本管に充水された前記消火用水を前記弁開閉機構に供給して前記パイロット圧の加圧で前記消火栓弁を開放させ、閉操作により前記弁開閉機構への前記消火用水の供給を停止して、前記消火用水を前記弁開閉機構から排水して前記パイロット圧の減圧で前記消火栓弁を閉鎖させるパイロット弁と、
前記パイロット圧の加圧を検知したときに消火ポンプ設備を起動させ、前記給水本管への前記消火用水の供給を可能とし、前記弁開閉機構の前記パイロット圧の減圧を検知したときに前記消火ポンプ設備を停止させる圧力検知手段と、
が設けられたことを特徴とするトンネル内消火栓設備。
- 請求項1記載のトンネル内消火栓設備に於いて、
前記消火栓弁の近傍に、
開操作により前記消火用水を前記弁開閉機構に供給して前記パイロット圧の加圧で前記消火栓弁を開放させる手動開放弁と、
開操作により前記消火用水を前記弁開閉機構から排水して前記パイロット圧の減圧で前記消火栓弁を閉鎖させる手動排水弁と、
が設けられたことを特徴とするトンネル内消火栓設備。
- ホース収納部に収納されたホースと、
前記ホース収納部から分離して配置され、1次側に消火用水を供給するための給水本管が接続されると共に2次側に前記ホースが接続され、前記消火用水の排出によるパイロット圧の減圧で開放され、前記消火用水の供給による前記パイロット圧の加圧で閉鎖される弁開閉機構を備えた消火栓弁と、
前記ホース収納部に近接して配置され、開操作により前記消火用水を前記弁開閉機構から排水して前記パイロット圧の減圧で前記消火栓弁を開放させ、閉操作により前記弁開閉機構からの前記消火用水の排水を停止して、前記給水本管に充水された前記消火用水を前記弁開閉機構に供給して前記パイロット圧の加圧で前記消火栓弁を閉鎖させるパイロット弁と、
前記パイロット圧の減圧を検知したときに消火ポンプ設備を起動させ、前記給水本管への前記消火用水の供給を可能とし、前記パイロット圧の加圧を検知したときに前記消火ポンプ設備を停止させる圧力検知手段と、
が設けられたことを特徴とするトンネル内消火栓設備。
- 請求項3記載のトンネル内消火栓設備に於いて、
前記消火栓弁の近傍に、
開操作により前記消火用水を前記弁開閉機構から排水して前記パイロット圧の減圧で前記消火栓弁を開放させる手動排水弁と、
開操作により前記消火用水を前記弁開閉機構に供給して前記パイロット圧の加圧で前記消火栓弁を閉鎖させる手動閉鎖弁と、
が設けられたことを特徴とするトンネル内消火栓設備。
- 請求項1又は3記載のトンネル内消火栓設備に於いて、前記消火栓弁の2次側に、手動排水弁又は自動排水弁が設けられたことを特徴とするトンネル内消火栓設備。
- 請求項1又は3記載のトンネル内消火栓設備に於いて、
前記ホースの先端に、消火泡を放出させる泡ノズルが設けられ、
前記消火栓弁の2次側に、前記消火用水に泡原液を所定割合で混合する混合器が設けられ、
前記混合器で混合された泡消火用水を前記泡ノズルに供給して消火泡を放出させることを特徴とするトンネル内消火栓設備。
- 請求項1又は3に記載のトンネル内消火栓設備に於いて、
前記ホースが収納されると共に前記パイロット弁が配置された前記ホース収納部は、道路の上側に形成された監視員通路に埋め込み設置され、
前記消火栓弁を含むそれ以外の部分は、前記道路の下側に形成された所定の区画に、前記ホース収納部から分離して配置されたことを特徴とするトンネル内消火栓設備。
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