JP2017217356A - 消火栓装置、消火器箱 - Google Patents
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Abstract
Description
そのため、消火栓装置の本体の設置場所として、トンネル壁面ではなく、監視員通路内に埋め込むことが考えられ、このような態様のものとして特許文献2に開示されたトンネル用消火栓装置がある。
しかしながら、消火栓装置の前面側は、車道に近く、事故車等が消火栓装置の前面側にあることも考えられ、消火栓装置の前面にはほとんど空間がないことも考えられる。そのため、消火活動を迅速に行えないことが想定される。
また、消火器箱を監視員通路内に埋め込むようにして設置した場合において、消火器の取り出しに支障が生ずることなく迅速な消火活動ができる消火器箱を得ることを目的としている。
ホースを収納するホース収納部を内蔵する筐体を備え、該筐体は、監視員通路の路面として供用できる天板部と該天板部の下方の本体部とを有し、前記本体部は、前記ホース収納部の前面側に設けられた前面開口部と、該前面開口部にスライド可能に設けられた引き戸型の前面扉体を備えたことを特徴とするものである。
ホースを収納するホース収納部を内蔵する筐体を備え、該筐体は、上面部が開放されると共に前記ホース収納部の前面側に設けられた前面開口部を有する本体部と、該本体部の開放された上面部及び前記前面開口部を開閉可能に設けられたL形の扉体とを備え、該扉体は、前記筐体の幅方向にスライド可能に設けられていることを特徴とするものである。
消火器を収納する消火器収納部を内蔵する筐体を備え、該筐体は、監視員通路の路面として供用できる天板部と該天板部の下方の本体部とを有し、前記本体部は、前記消火器収納部の前面側に設けられた消火器箱前面開口部と、該消火器箱前面開口部にスライド可能に設けられた引き戸型の消火器箱前面扉体を備えたことを特徴とするものである。
消火器を収納する消火器収納部を内蔵する筐体を備え、該筐体は、上面部が開放されると共に前記消火器収納部の前面側に設けられた消火器箱前面開口部を有する本体部と、該本体部の開放された上面部及び前記消火器箱前面開口部を開閉可能に設けられたL形の扉体とを備え、該扉体は、前記筐体の幅方向にスライド可能に設けられていることを特徴とするものである。
本実施の形態に係る消火栓装置は、トンネル内の車道の路肩に構築された監視員通路に設けられた設置用空間内に設置されるものである。
まず、消火栓装置が設置される監視員通路の設置用空間について図18に基づいて説明する。
図18は、トンネルの路肩の監視員通路の一部を示したものであり、図中、71はトンネル壁面、73は監視員通路、75は車道である。
監視員通路73の路面は、車道幅方向(奥行き方向)に車道75側が低くなるような傾斜面となっている。この傾斜面の勾配は、排水勾配と呼ばれ、傾斜角度は2.0%程度である。なお、2.0%の傾斜とは、100cmで2.0cmの高低差が生ずるような傾斜をいう。
本実施の形態の消火栓装置1は、図1、図2に示すように、ホース3を収納するホース収納部5と、消火器7を収納する消火器収納部9を内蔵する箱形の筐体11を備え、筐体11は、監視員通路73の路面として供用できる天板部13と天板部13の下方の本体部15とを有している。
天板部13は、本体部15と一体的に連結されており、本体部15の側面外周部から外方に張出す張出し部17を有している。張出し部17は、両側辺と後辺(背面側の辺)の3辺、即ち、前面側の辺以外に設けられている。
なお、張出し部17は天板部13の他の部位と一体でも別体でもよい。
天板部13に上面開口部19及び上面扉21を設けたのは、消火栓装置1の天板部13側から、ホース3の引き出しや、後述する操作レバー27の操作を可能にするためである。つまり、消火活動は、監視員通路73の路上からでも、車道75からでも行うことができる。
上面扉21は、開放状態でロックして自然には閉止しないようにするのが好ましい。
なお、上面扉21の開閉方式についても、上記の回動式に限定されず、例えばスライド方式や、あるいは実施の形態2で示すような単に置くだけの載置式のものであってもよい。
消火器箱上面扉25も上面扉21と同様の構成となっている。
なお、上面扉21と消火器箱上面扉25の開放方法は上述のように同じ開放方法を採用しても良いし、異なる採用方法としてもよい。例えば、上面扉21は上述のように回動方式であり、消火器箱上面扉25はスライド方式、載置式であってもよい。
本体部15の内部には、図1に示すように、内巻きに巻き回されたホース3を収納するホース収納部5および消火器7を立てた状態で収納する消火器収納部9が設けられている。
また、ホース収納部5の前面側の近傍で、かつ高さ方向で中程よりも上方側には、消火栓弁を操作するための操作レバー27が設けられている。
さらに、ホース収納部5の前面側の近傍で、かつ上部側には、ホース3の先端に設けられた消火ノズル26を所定の位置に保持するためのノズルホルダ29が設けられている。
消火ノズル26は、ホース3の先端部に設けられ、消火水(泡水溶液も含む)を放射するものである。
また、ノズルホルダ29による消火ノズル26の保持方法についても、筐体11の前面側及び上面側のいずれからでも容易に取り外し可能な保持方法にするのが望ましい。
前面開口部31の上辺部には、本体部15の幅方向外方に延出する軸方向直交断面が略コ字状の上レール部材33が設けられている。また、前面開口部31の下辺部には、上レール部材33と平行で、本体部15の幅方向外方に延出する軸方向直交断面が略コ字状の下レール部材35が設けられている。
開扉状態では、前面扉体37は、図1に示すように、ほぼその全体が本体部15の幅方向の外方に配置され、それ故に、開扉状態では、前面開口部31の全体が開放された状態になる。このため、ホース3を引き出す際には、邪魔になるものがなく、極めてスムーズにホース3を引き出すことができる。
なお、貫通穴39の形状は丸穴以外に長方形や格子形状であってもよい。また穴の間隔も一定間隔である必要性はなく、扉の重量を保持できる強度を保った上で広い開口面積が得られればよい。
なお、前面扉体37の上辺部には、前面扉体37の開閉をスムーズにするために、後述の実施の形態3で説明するような戸車を1個又は複数設けることが望ましい。
消火器箱前面扉体47を開扉した状態では、図1に示すように、消火器収納部9の前面が全体に開放されるので、消火器7の取り出しが極めてスムーズに行うことができる。
なお、消火器箱前面扉体47の上辺部には、上述した前面扉体37と同様に、戸車を1個又は複数設けることが望ましい。
上述したように、消火栓装置1は、監視員通路73の開口縁部81(図18参照)に天板部13の張出し部17を載置して設置される。
また、かつホース3の引き出し、操作レバー27の操作、及び消火器7の取り出しを前面側及び上面側から行うことができる。
特に、本実施の形態では、前面扉体37及び消火器箱前面扉体47を幅方向にスライドする引き戸型のものにしたので、開放に際して前面扉体37及び消火器箱前面扉体47が前方に張出すことがなく、消火栓装置1の前面側にスペースが不要であり、事故車等が消火栓装置1の前面側にあるような場合でも開扉操作をすることができる。しかも、全開状態では前面開口部31及び消火器箱前面開口部41の全体が開放できるようにしたので、ホース3の引き出しや消火器7の取り出しを極めてスムーズに行うことができる。
もっとも、前面扉体37及び消火器箱前面扉体47は、全開にしなくて一部開放した場合であっても、前面開口部31及び消火器箱前面開口部41の上下方向の全体が開放されるため開口面積が広く、ホース3の引き出しや消火器7の取り出しをスムーズに行うことができる。
実施の形態2に係る消火栓装置57を図5〜図8に基づいて説明する。なお、図5〜図8において、実施の形態1に係る図1〜図4と同一部分及び対応する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
本体部61は、図5に示すように、前面側には実施の形態と同様の前面開口部31及び消火器箱前面開口部41を有するが、上面部はその全体が開放された上面開放部62となっており、天板部13を有していない。
また、上面部の全体が開放された関係から、前面パネル部49を支持するために、前面パネル部49の上端縁から両側に延びるフレーム部49aが設けられている。
前面開口部31及び消火器箱前面開口部41の下部には、実施の形態1と同様の下レール部材35及び消火器箱下レール部材45が設けられている。
扉体63は、ホース収納部5側に設けられたL形のホース収納部側扉体65と、消火器収納部9側に設けられた側面視L形の消火器収納部側扉体67の2つの扉体で構成されている。
また、ホース収納部側扉体65は、前面開口部31側に配置される前面扉部65aと、上面部側に配置される上面扉部65bからなり、上面扉部65bの前辺と前面扉部65aの上辺とが連結されて側面視L形になっている。
なお、本発明において、L形とは、前面扉部65aと上面扉部65bが必ずしも直角に連結されていることを意図するものではなく、上面扉部65bの前辺と、前面扉部65aの上辺とが所定の角度をもって連結されているものを広く含む。また、上面扉部65bと前面扉部65aが連結される部位についても、必ずしも両者の端部同士である必要もない。
他方、ホース収納部側扉体65及び消火器収納部側扉体67を閉扉すると、図6に示すように、前面開口部31、消火器箱前面開口部41及び本体部61の上面部が閉じられた状態になる。
そこで、上面扉部65b、67bの開閉をスムーズに行うために、上面扉部65b、67bの後辺(背面側の辺)の張出し部17をスライド可能に支持するコロのようなものを監視員通路面上に、設けるのが好ましい。
本実施の形態の消火栓装置57においては、実施の形態1で述べた効果に加えて、本体部61の前面側と上面側が同時に開閉されるので、火災等が発生した緊急時において円滑な消火活動が可能となる。
本実施の形態の消火栓装置68について、図9〜図12に基づいて説明する。
消火栓装置68は、実施の形態1の消火栓装置1の他の態様に相当するものであり、図9〜図12において、図1〜図4と同一部分及び対応する部分には同一の符号を付している。
なお、前面扉体37及び消火器箱前面扉体47を開扉したときに、前面扉体37及び消火器箱前面扉体47が上レール部材33、下レール部材35及び消火器箱上レール部材43、消火器箱下レール部材45から抜け出さないようにストッパを設けるのが望ましい。
本実施の形態の消火栓装置70について、図13〜図16に基づいて説明する。
消火栓装置70は、実施の形態2の消火栓装置57の他の態様に相当するものであり、図13〜図16において、図5〜図8と同一部分及び対応する部分には同一の符号を付している。
なお、ホース収納部側扉体65及び消火器収納部側扉体67を開扉したときに、ホース収納部側扉体65及び消火器収納部側扉体67が下レール部材35及び消火器箱下レール部材45から抜け出さないようにストッパを設けるのが望ましい。もっとも、ホース収納部側扉体65及び消火器収納部側扉体67はL形状をしているので、上記ストッパがなく、仮にホース収納部側扉体65及び消火器収納部側扉体67が下レール部材35及び消火器箱下レール部材45から抜け出したとしても、上面扉部65b、67bが監視員通路73の路面で支持されるので、ホース収納部側扉体65及び消火器収納部側扉体67が落下することはない。
このようにすることで、上面開放部62と、前面開口部31及び消火器箱前面開口部41の間を遮るものがなくなり、ホース3の引き出しや消火器7の取り出しがより容易になる。
すなわち、消火器箱を、実施の形態1〜4の消火器収納部9側と同様の筐体で構成することで、上述した実施の形態1〜4と同様の効果を奏することができる。
3 ホース
5 ホース収納部
7 消火器
9 消火器収納部
11 筐体
13 天板部
15 本体部
17 張出し部
19 上面開口部
21 上面扉
23 消火器箱上面開口部
25 消火器箱上面扉
26 消火ノズル
27 操作レバー
29 ノズルホルダ
31 前面開口部
33 上レール部材
33a 上壁
35 下レール部材
37 前面扉体
39 貫通穴
41 消火器箱前面開口部
43 消火器箱上レール部材
45 消火器箱下レール部材
47 消火器箱前面扉体
49 前面パネル部
49a フレーム部
51 赤色表示灯
53 非常ボタン
55 非常ランプ
57 消火栓装置(実施の形態2)
59 筐体
61 本体部
62 上面開放部
63 扉体
65 ホース収納部側扉体
65a 前面扉部
65b 上面扉部
67 消火器収納部側扉体
67a 前面扉部
67b 上面扉部
68 消火栓装置(実施の形態3)
69 戸車
70 消火栓装置(実施の形態4)
<監視員通路>
71 トンネル壁面
73 監視員通路
75 車道
77 設置用空間
79 前壁
81 開口縁部
<他の態様>
83 消火栓装置(実施の形態4の他の態様)
85 上面部
Claims (8)
- トンネル内に構築された監視員通路に設けられた設置用空間内に設置される消火栓装置であって、
ホースを収納するホース収納部を内蔵する筐体を備え、
該筐体は、監視員通路の路面として供用できる天板部と該天板部の下方の本体部とを有し、
前記本体部は、前記ホース収納部の前面側に設けられた前面開口部と、該前面開口部にスライド可能に設けられた引き戸型の前面扉体を備えたことを特徴とする消火栓装置。 - 前記前面開口部の前記本体部の幅方向外方に延出するレール部材を有し、前記前面扉体は、開扉時には前記前面扉体の全部又は一部が前記本体部の幅方向の外方に位置することを特徴とする請求項1記載の消火栓装置。
- 前記レール部材は、前記前面開口部の上部及び下部に設けられ、下部側のレール部材は、貫通穴を有することを特徴とする請求項2に記載の消火栓装置。
- トンネル内に構築された監視員通路に設けられた設置用空間内に設置される消火栓装置であって、
ホースを収納するホース収納部を内蔵する筐体を備え、
該筐体は、上面部が開放されると共に前記ホース収納部の前面側に設けられた前面開口部を有する本体部と、該本体部の開放された上面部及び前記前面開口部を開閉可能に設けられたL形の扉体とを備え、
該扉体は、前記筐体の幅方向にスライド可能に設けられていることを特徴とする消火栓装置。 - 前記前面開口部に前記筐体の幅方向外方に延出するレール部材を有し、前記扉体は、開扉時には前記扉体の全部又は一部が前記筐体の幅方向の外方に位置することを特徴とする請求項4記載の消火栓装置。
- トンネル内に構築された監視員通路に設けられた設置用空間内に設置される消火器箱であって、
消火器を収納する消火器収納部を内蔵する筐体を備え、
該筐体は、監視員通路の路面として供用できる天板部と該天板部の下方の本体部とを有し、
前記本体部は、前記消火器収納部の前面側に設けられた消火器箱前面開口部と、該消火器箱前面開口部にスライド可能に設けられた引き戸型の消火器箱前面扉体を備えたことを特徴とする消火器箱。 - 前記消火器箱前面開口部の幅方向外方に延出するレール部材を有し、前記消火器箱前面扉体は、開扉時には前記消火器箱前面扉体の全部又は一部が前記本体部の幅方向の外方に位置することを特徴とする請求項6記載の消火器箱。
- トンネル内に構築された監視員通路に設けられた設置用空間内に設置される消火器箱であって、
消火器を収納する消火器収納部を内蔵する筐体を備え、
該筐体は、上面部が開放されると共に前記消火器収納部の前面側に設けられた消火器箱前面開口部を有する本体部と、該本体部の開放された上面部及び前記消火器箱前面開口部を開閉可能に設けられたL形の扉体とを備え、
該扉体は、前記筐体の幅方向にスライド可能に設けられていることを特徴とする消火器箱。
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