JP3176294U - スライド扉式消火栓格納箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】格納箱本体の開口を閉鎖するスライド扉の閉鎖位置と、格納箱本体の開口を全開する開放位置とにそれぞれ確実に保持し、消火栓の不使用時及び使用時にスライド扉が不用意に開いたり、閉じたりしないようにし、また、消火活動時に消火栓の操作方法を容易に認識できるようにするスライド扉式消火栓格納箱を提供する。
【解決手段】建物内の壁面に設けられ、前面が開口されて内部に消火栓機器を収容する格納箱本体2と、格納箱本体2の前面に横方向へスライド自在に取り付けられ、格納箱本体2の開口を閉鎖する閉鎖位置と格納箱本体2の開口を全開する開放位置とを取り得るスライド扉3とから成るスライド扉式消火栓格納箱1に於いて、前記スライド扉3に、スライド扉3を閉鎖位置に保持する開放操作可能な開き止め機構9と、スライド扉3を開放位置に保持する閉鎖操作可能な閉まり止め機構10とをそれぞれ設ける。
【選択図】図2

Description

本考案は、例えば、病院や老人ホーム、オフィスビル、マンション、ホテル、旅館、学校等の建物内の廊下や通路に面した壁面又は壁面に形成した凹部に設置する屋内設置型の消火栓に用いられ、内部に消火栓弁やホース等の消火栓機器を収納する前面が開口された格納箱本体と、格納箱本体の開口を開閉する横方向(左右方向)へスライド自在なスライド扉とから成るスライド扉式消火栓格納箱の改良に係り、特に、スライド扉を格納箱本体の開口を閉鎖する閉鎖位置と格納箱本体の開口を全開する開放位置とにそれぞれ確実に保持し、消火栓の不使用時及び使用時にスライド扉が不用意に開いたり、閉じたりしないようにし、また、消火活動時に消火栓の操作方法を容易に認識できるようにしたスライド扉式消火栓格納箱に関するものである。
一般に、病院や老人ホーム等の建物内の廊下や通路に面した壁面に設置する屋内設置型の消火栓に用いる消火栓格納箱は、前面に設けた扉が手前側(廊下や通路側)へ弧を描いて開くものが殆んどであり、火災等の消火活動時に使用した場合、扉が廊下や通路側へ飛びした格好になるため、避難者や消火活動をする人にとって障害になり、特に、手すり下に設置された消火栓の場合、扉が手前側へ開くと、手すりが必要な避難者にとっては安全で迅速な避難ができないと云う問題があった。
また、消火活動時に使用者が消火栓格納箱内のホースを繰り出し操作する場合、扉の吊り元側へホースを引き出すこともあり、この場合にホースが廊下側や通路側へ飛びした扉に引っ掛ったりして操作性が悪くなると云う問題があった。
そこで、上述した問題が解決するため、格納箱本体の前面に設けた扉を横方向へスライドさせて開閉するスライド扉式の消火栓格納箱が開発された。
従来、この種のスライド扉式の消火栓格納箱としては、例えば、実用新案登録第3049462号公報(特許文献1参照)に開示された消火栓格納箱が知られている。
即ち、前記消火栓格納箱は、図示していないが、建物内の壁面に設けられ、前面が開口されて内部に消火栓弁やホース等を収納する格納箱本体と、格納箱本体の開口の上端縁部及び下端縁部に案内レールを介して横方向へスライド自在に取り付けられ、格納箱本体の開口を開閉する扉とから成る。
而して、この消火栓格納箱は、扉の開放時に扉が消火栓格納箱の前面に対して平行に移動し、廊下や通路側へ飛び出すことがないため、扉が避難者の避難の妨げとなったり、或いは使用者が消火栓格納箱内からホースを引き出す際に扉が邪魔になることがなく、ホースの引き出し方向に拘わらず、同じ操作性を維持できると云う利点がある。
しかし、従来のスライド扉式の消火栓格納箱は、扉に開き止めや閉まり止めがなく、扉に歩行者や運搬物が接触した時に扉が容易に開いたり、閉まったりすると云う不具合が発生すると云う問題があった。
また、消火栓格納箱の構造上、消火栓の操作方法の表示を扉の表面や格納箱本体のホース収納部の奥に表示することとなり、デザイン性や操作性に劣ると云う問題があった。
実用新案登録第3049462号公報
本考案は、このような問題点に鑑みて為されたものであり、その目的は、スライド扉を格納箱本体の開口を閉鎖する閉鎖位置と格納箱本体の開口を全開する開放位置とにそれぞれ確実に保持し、消火栓の不使用時及び使用時にスライド扉が不用意に開いたり、閉じたりしないようにし、また、消火活動時に消火栓の操作方法を容易に認識できるようにしたスライド扉式消火栓格納箱を提供することにある。
上記目的を達成するために、本考案の請求項1の考案は、建物内の壁面に設けられ、前面が開口されて内部に消火栓機器を収容する格納箱本体と、格納箱本体の前面に横方向へスライド自在に取り付けられ、格納箱本体の開口を閉鎖する閉鎖位置と格納箱本体の開口を全開する開放位置とを取り得るスライド扉とから成るスライド扉式消火栓格納箱に於いて、前記スライド扉に、スライド扉を閉鎖位置に保持する開放操作可能な開き止め機構と、スライド扉を開放位置に保持する閉鎖操作可能な閉まり止め機構とをそれぞれ設けたことに特徴がある。
本考案の請求項2の考案は、請求項1に記載の考案に於いて、開き止め機構が、スライド扉に設けられ、スライド扉を閉鎖位置でロックするロック機構と、スライド扉に設けられ、ロック機構を操作してロック機構のロック状態を解除し得る取っ手ユニットとから構成されていることに特徴がある。
本考案の請求項3の考案は、請求項2に記載の考案に於いて、開き止め機構のロック機構が、スライド扉の裏面又は取っ手ユニット自体に設けられ、格納箱本体に設けた受け金具又は格納箱本体自体に係脱自在に係止されるラッチ錠から成ることに特徴がある。
本考案の請求項4の考案は、請求項2に記載の考案に於いて、開き止め機構のロック機構が、スライド扉の裏面に設けられ、格納箱本体に設けた金属製の受け板又は格納箱本体自体に磁気吸着されてスライド扉を閉鎖位置に保持するマグネットキャッチから成ることに特徴がある。
本考案の請求項5の考案は、請求項1に記載の考案に於いて、閉まり止め機構が、スライド扉の裏面に設けられ、格納箱本体に設けた金属製の受け板又は格納箱本体自体に磁気吸着されてスライド扉を開放位置に保持するマグネットキャッチから成ることに特徴がある。
本考案の請求項6の考案は、請求項1に記載の考案に於いて、閉まり止め機構が、スライド扉の裏面に設けられ、格納箱本体に設けた受け金具又は格納箱本体自体に係脱自在に係止されるラッチ錠から成ることに特徴がある。
本考案の請求項7の考案は、請求項1に記載の考案に於いて、消火栓の操作方法を記載した表示部を、格納箱本体の消火栓機器の収納部とスライド扉との間に設けたことに特徴がある。
本考案の請求項8の考案は、請求項7に記載の考案に於いて、表示部が、格納箱本体の開口周縁部の下端縁部に斜め上方を向く姿勢で設けられていることに特徴がある。
本考案のスライド扉式消火栓格納箱は、消火栓弁やホース等の消火栓機器を収納する前面が開口された格納箱本体の前面に、格納箱本体の開口を開閉するスライド扉を横方向へスライド自在に取り付けているため、開放されたスライド扉が避難者や消火活動を行う人の邪魔になると云うことがなく、避難者が避難を円滑且つスムースに行えると共に、スライド扉がホースの引き出しに支障を来たすことがなく、操作性にも優れたものとなる。
また、本考案のスライド扉式消火栓格納箱は、スライド扉に、スライド扉を格納箱本体の開口を閉鎖する閉鎖位置に保持する開き止め機構を設けているため、スライド扉に歩行者や運搬物が接触しても、スライド扉が不用意に開いたりすると云う不具合がない。
更に、本考案のスライド扉式消火栓格納箱は、スライド扉に、スライド扉を格納箱本体の開口を開放する開放位置に保持する閉まり止め機構を設けているため、消火活動時に開いたスライド扉が容易に閉まらないようにすることができ、消火活動を妨げることがない。
更に、本考案のスライド扉式消火栓格納箱は、開き止め機構が、スライド扉を閉鎖位置にロックするロック機構と、ロック機構のロック状態を解除し得る取っ手ユニットとから構成され、また、ロック機構がラッチ錠又はマグネットキャッチから成るため、取っ手ユニットを操作することによって、スライド扉のロック状態を簡単且つ容易に解除することができ、ロック状態のスライド扉を迅速に開けることができる。
更に、本考案のスライド扉式消火栓格納箱は、消火栓の操作方法を記載した表示部を、格納箱本体の消火栓機器の収納部とスライド扉との間に設けているため、不使用時には、表示部が閉鎖位置にあるスライド扉により隠された状態となるので、デザイン的に優れたものとなり、また、使用時には、スライド扉が開放位置に移動したときに表示部を容易に認識できるので、消火栓の操作を容易に確認することができる。
特に、表示部を、格納箱本体の開口周縁部の下端縁部に斜め上方を向く姿勢で設けた場合には、使用者が表示部を極めて見易くなり、前記効果がより一層顕著に現れることになる。
本考案の実施の形態に係るスライド扉式消火栓格納箱を用いた屋内設置型の消火栓の正面図である。 同じく消火栓の横断面図である。 同じく消火栓の拡大縦断面図である。 スライド扉を外した状態の消火栓の正面図である。 スライド扉を全開した状態の消火栓の正面図である。 スライド扉を全開した状態の消火栓の横断面図である。 開き止め機構及び閉まり止め機構の拡大正面図である。
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図6は本考案の実施の形態に係るスライド扉式消火栓格納箱1を用いた屋内設置型の消火栓の一例を示し、当該消火栓は、病院や老人ホーム等の建物内の廊下や通路に面した壁面又は壁面に形成した凹部に設置されており、建物の廊下等の壁面に埋め込まれ、格納箱本体2及びスライド扉3等から成るスライド扉式消火栓格納箱1と、格納箱本体2内に配設された消火栓弁4と、基端部が消火栓弁4に接続された長尺状の保形ホース5と、保形ホース5の先端部に接続された開閉機構付のノズル6と、保形ホース5を渦巻き状に巻き取った状態で且つ引き出し可能に格納箱本体2内に保持する一対の回転自在なガイドローラ7とから成る補助散水栓に構成されている。
尚、前記屋内設置型の消火栓は、病院や老人ホームの廊下や通路の壁面に取り付けた手摺の下側に設置できる大きさに形成されており、壁面に設置するときに手摺を無くしたり、或いは消火栓に手摺を設置したりする必要なく、廊下や通路の壁面に手摺を連続して設置できるようにしたものであり、緊急時のストレッチャーや歩行器、車椅子での避難に於いても障害とならないようにしたものである。
また、前記屋内設置型の消火栓に於いては、格納箱本体2内に消火栓弁4や保形ホース5から成る消火栓機器を収納するようにしたが、格納箱本体2内に消火器や放水弁等の消火栓機器を収納するようにしても良い。
前記スライド扉式消火栓格納箱1は、図1〜図6に示す如く、前面が開口されて内部に消火栓弁4や保形ホース5等の消火栓機器を収容する格納箱本体2と、格納箱本体2の前面に一対のスライドレール8を介して取り付けられ、格納箱本体2の開口を閉鎖する閉鎖位置(図1及び図2に示す位置)と格納箱本体2の開口を全開する開放位置(図5及び図6に示す位置)とに亘って横方向(図5及び図6の左右方向へ)へスライド自在なスライド扉3と、スライド扉3に設けられ、スライド扉3を閉鎖位置に保持する開放操作可能な開き止め機構9と、スライド扉3に設けられ、スライド扉3を開放位置に保持する閉鎖操作可能な閉まり止め機構10と、格納箱本体2の消火栓機器の収納部とスライド扉3との間に設けられ、消火栓の操作方法を記載した表示部11とから構成されている。
即ち、格納箱本体2は、図2及び図3に示す如く、鋼板材により形成されており、前面が開放されたボックス状の後側本体2aと、後側本体2aの開口周縁部に複数本のボルト12を介して取り付けられた枠状の前側本体2bとから成る。
また、枠状の前側本体2bの下端縁部の一部は、斜め上方へ向く傾斜面2b′となっており、当該傾斜面2b′に消火栓の操作方法を記載した長尺形状のシール11a(図4及び図5参照)を貼れるようになっている。
一対のスライドレール8は、格納箱本体2の前面にスライド扉3を横方向へスライド自在に取り付けるものであり、格納箱本体2の前側本体2bの上端縁部前面及び下端縁部前面に格納箱本体2の幅方向に沿って取り付けられている。
即ち、両スライドレール8は、図3に示す如く、上端縁部及び下端縁部にボール案内溝を形成した長尺板状の固定側レール8aと、上端縁部及び下端縁部にボール案内溝を形成した長尺板状の移動側レール8bと、固定側レール8aと移動側レール8bとの間に位置し、上端縁部及び下端縁部に固定側レール8a及び移動側レール8bのボール案内溝に対向するボール案内溝を形成すると共に、中間部分同士を固着した長尺板状の一対の中間移動部材8cと、固定側レール8aのボール案内溝と一方の中間移動部材8cのボール案内溝の間及び移動側レール8bのボール案内溝と他方の中間移動部材8cのボール案内溝の間にそれぞれ転動自在に挿入された複数のボール8dと、固定側レール8aと一方の中間移動部材8cとの間及び移動側レール8bと他方の中間移動部材8cとの間にそれぞれ挿入され、ボール8dを保持するボールリテーナー8eとから構成されており、固定側レール8aが格納箱本体2の前側本体2bの上端縁部前面及び下端縁部前面に固定され、また、移動側レール8bがスライド扉3の上端縁部裏面及び下端縁部裏面にレール取付用金具13を介して固定されている。
従って、スライド扉3は、格納箱本体2の前面にスライドレール8を介して横方向へスライド自在に取り付けられ、格納箱本体2の開口を閉鎖する閉鎖位置と格納箱本体2の開口を全開する開放位置とを取り得るようになっている。
スライド扉3は、図1に示す如く、鋼板材により格納箱本体2の開口を完全に覆う大きさの長方形状に形成されており、上端部裏面及び下端部裏面にはスライドレール8を取り付けるためのレール取付用金具13が設けられている。
また、スライド扉3の左側裏面には、開き止め機構9や閉まり止め機構10を取り付けるための複数の固定用金具14が設けられている共に、スライド扉3の左部分中間部には、開き止め機構9の取っ手ユニット16を取り付けるための取付穴(図示省略)が形成されている。
開き止め機構9は、図1及び図7に示す如く、スライド扉3の裏面に設けられ、スライド扉3を閉鎖位置にロックするロック機構15と、スライド扉3の取付穴に取り付けられ、ロック機構15を操作してロック機構15のロック状態を解除し得る取っ手ユニット16とから構成されている。
具体的には、ロック機構15は、スライド扉3の左側裏面に複数の固定用金具14を介して取り付けられ、格納箱本体2に設けた棒状の受け金具17に着脱自在に係止されるワイヤー式のラッチ錠15から成る。
このワイヤー式のラッチ錠15は、図7に示す如く、スライド扉3の左側上端部裏面に固定用金具14を介して取り付けられ、先端部に格納箱本体2の前側本体2bの左上隅部に設けた軸状の受け金具17が入り込む受け溝15a′を形成したラッチケース15aと、ラッチケース15aに出没自在に挿入支持され、ラッチケース15aの受け溝15a′の開口を開閉すると共に、先端部に傾斜状のカム面15b′を有する棒状のラッチ体15bと、ラッチケース15a内に配設され、ラッチ体15bをラッチケース15aの受け溝15a′の開口を閉鎖する位置に附勢保持する圧縮コイルスプリング15cと、スライド扉3の裏面に複数の固定用金具14を介して取り付けたガイド用チューブ15dに摺動自在に挿通支持され、一端部がラッチ体15bに連結されると共に、他端部が後述する取っ手ユニット16の作動軸16cに連結されたワイヤー15eとから構成されている。
而して、前記ワイヤー式のラッチ錠15によれば、後述する取っ手ユニット16を操作してワイヤー15eを牽引すると、ラッチ体15bが圧縮コイルスプリング15cの附勢力に抗してラッチケース15a内に引っ込み、ラッチケース15aの受け溝15a′が完全に開放され、ラッチケース15aが受け溝15a′内に位置する受け金具17から離脱可能となり、ロック状態が解除されることになる。
この状態でスライド扉3を開く方向へスライドさせると、ラッチケース15aが受け金具17から離脱し、スライド扉3を開くことができる。
また、開いたスライド扉3を取っ手ユニット16を操作せずに閉じて行くと、ラッチ錠15のラッチ体15bのカム面15b′が棒状の受け金具17に当接して押圧され、これに伴ってラッチ体15bが圧縮コイルスプリング15cの附勢力に抗してラッチケース15a内に押し込まれ、ラッチケース15aの受け溝15a′が開放されて受け金具17がラッチケース15aの受け溝15a′内に入り込む。受け金具17がラッチケース15aの受け溝15a′内に入り込むと、ラッチ体15bが圧縮コイルスプリング15cの附勢力によりラッチケース15aから突出し、ラッチケース15aの受け溝15a′を閉鎖する。これにより、ラッチ錠15は、受け金具17がラッチケース15aの受け溝15a′内に拘束され、ロック状態となる。
尚、取っ手ユニット16を操作してワイヤー15eを牽引し、ラッチケース15aの受け溝15a′を開放した状態でスライド扉3を閉じて行き、ラッチケース15aの受け溝15a′内に受け金具17が入った時点で取っ手ユニット16から手を離し、ラッチ錠15がロック状態になるようにしても良い。
一方、取っ手ユニット16は、図7に示す如く、前面に窪み部を有し、スライド扉3の取付穴(図示省略)に挿着されたケース16aと、ケース16aの窪み部に手前側へ回動自在に軸支され、窪み部内に収納されるロック位置とケース16aから手前側へ突出するロック解除位置とに亘って回動操作される取っ手16bと、ケース16aと取っ手16bとの間に設けられ、取っ手16bをロック位置に附勢保持するバネ(図示省略)と、ケース16aの下端から外方へ突出し、ワイヤー式のラッチ錠15のワイヤー15eに連結される作動軸16cと、ケース16a内に配設されて取っ手16bと作動軸16cとの間に介設され、取っ手16bがロック位置からロック解除位置に回動したときに作動軸16cをケース16a側へ牽引するカム機構(図示省略)とから構成されている。
而して、前記取っ手ユニット16によれば、スライド扉3が閉鎖されてラッチ錠15によりロックされているときに、取っ手16bをロック位置からロック解除位置へ回動させると、ケース16a内のカム機構により作動軸16cが牽引され、これに伴って作動軸16cに連結されているラッチ錠15のワイヤー15eも牽引されることになり、その結果、ラッチ錠15のロック状態が解除されることになる。
また、取っ手16bから手を離すと、取っ手16bがバネ(図示省略)の附勢力によりロック解除位置からロック位置へ回動し、このときにラッチ錠15の圧縮コイルスプリング15cの附勢力によりラッチ錠15がロック状態となる。
閉まり止め機構10は、スライド扉3の左側上端部裏面に固定用金具14を介して取り付けられており、格納箱本体2の前側本体2bの右上隅部に設けた金属製の受け板18に磁気吸着されてスライド扉3を開放位置に保持する従来公知のマグネットキャッチ10から成る。
消火栓の操作方法を記載した表示部11は、格納箱本体2の開口周縁部の下端縁部に斜め上方を向く姿勢で設けられている。
具体的には、表示部11は、格納箱本体2の前側本体2bの下端縁部に形成した斜め上方へ向く傾斜面2b′に、消火栓の操作方法を記載した長尺形状のシール11aを貼ることにより形成されている。
以上のように構成されたスライド扉式消火栓格納箱1は、通常時にはロック機構15(ワイヤー式のラッチ錠15)によりスライド扉3が閉鎖位置に保持されているのため、スライド扉3に歩行者や運搬物が接触しても、スライド扉3が不用意に開いたりすると云う不具合がない。
また、スライド扉式消火栓格納箱1は、スライド扉3が格納箱本体2の前面に対して平行に開閉するので、火災発生時にスライド扉3を開放しても、開放されたスライド扉3が避難者や消火活動を行う人の邪魔になると云うことがなく、避難者が避難を円滑且つスムースに行えると共に、スライド扉3が保形ホース5の引き出し支障を来たすことがなく、操作性にも優れたものとなる。
更に、スライド扉式消火栓格納箱1は、スライド扉3が開いたときにマグネットキャッチ10から成る閉まり止め機構10により閉鎖位置に保持されるため、消火活動時に開いた状態のスライド扉3が容易に閉まらないようにすることができ、消火活動を妨げることがない。
その上、スライド扉式消火栓格納箱1は、消火活動時にスライド扉3を開けたときに消火栓の表示方法を記載した表示部11が格納箱本体2の開口周縁部の下端縁部に設けられているため、不使用時には、表示部11が閉鎖位置にあるスライド扉3により隠された状態となるので、デザイン的に優れたものとなり、また、使用時には、スライド扉3が開放位置に移動したときに表示部11を容易に認識できるので、消火栓の操作を容易に確認することができる。
特に、表示部11は、格納箱本体2の開口周縁部の下端縁部に斜め上方を向く姿勢で設けられているため、使用者が表示部11を極めて視認し易くなり、前記効果がより一層顕著に現れることになる。
このように、上述したスライド扉式消火栓格納箱1は、スライド扉3を格納箱本体2の開口を閉鎖する閉鎖位置と格納箱本体2の開口を全開する開放位置とにそれぞれ確実に保持し、消火栓の不使用時及び使用時にスライド扉3が不用意に開いたり、閉じたりしないようにし、また、消火活動時に消火栓の操作方法を容易に認識できる。
尚、上記の実施の形態に於いては、ロック機構15にワイヤー式のラッチ錠15を使用し、このラッチ錠15と取っ手ユニット16とをスライド扉3に別々に設けるようにしたが、他の実施の形態に於いては、図示していないが、取っ手ユニット16にラッチ錠15を組み込み、取っ手ユニット16の操作によりラッチ錠15が作動するようにし、取っ手ユニット16に組み込んだラッチ錠15によりスライド扉3を閉鎖位置に保持するようにしても良い。
また、上記の実施の形態に於いては、ロック機構15にワイヤー式のラッチ錠15を使用したが、他の実施の形態に於いては、図示していないが、ロック機構15に他の形式のラッチ錠を使用しても良く、或いは、ロック機構15にマグネットキャッチ10を使用し、このマグネットキャッチ10をスライド扉3の裏面に取り付け、格納箱本体2に設けた金属製の受け板18又は格納箱本体2自体に磁気吸着させてスライド扉3を閉鎖位置に保持するしても良い。
更に、上記の実施の形態に於いては、ラッチ錠15を格納箱本体2に設けた棒状の受け金具17に係止させるようにしたが、他の実施の形態に於いては、ラッチ錠15を格納箱本体2自体に直接係止させるようにしても良い。
更に、上記の実施の形態に於いては、スライド扉3の裏面に設けたマグネットキャッチ10を格納箱本体2に設けた金属製の受け板18に磁気吸着させるようにしたが、他の実施の形態に於いては、マグネットキャッチ10を格納箱本体2自体に磁気吸着させてスライド扉3を閉鎖位置に保持するようにしても良い。
更に、上記の実施の形態に於いては、閉まり止め機構10にマグネットキャッチ10を使用したが、他の実施の形態に於いては、図示していないが、閉まり止め機構10にラッチ錠を使用し、このラッチ錠をスライド扉3の裏面に取り付け、このラッチ錠によりスライド扉3を開放位置に保持するようにしても良い。
更に、上記の実施の形態に於いては、格納箱本体2の開口周縁部の下端縁部に消火栓の操作方法を記載した表示部11を設けるようにしたが、他の実施の形態に於いては、表示部11を格納箱本体2の開口周縁部の上端縁部又は左側縁部若しくは右側縁部の何れかに設けるようにしても良い。
本考案は、補助散水栓に用いたが、他の易操作性1号消火栓や2号消火栓、消火器格納箱にも利用できるものである。
1はスライド扉式消火栓格納箱、2は格納箱本体、3はスライド扉、9は開き止め機構、10は閉まり止め機構(マグネットキャッチ)、11は表示部、15はロック機構(ラッチ錠)、16は取っ手ユニット、17は受け金具、18は受け板。

Claims (8)

  1. 建物内の壁面に設けられ、前面が開口されて内部に消火栓機器を収容する格納箱本体(2)と、格納箱本体(2)の前面に横方向へスライド自在に取り付けられ、格納箱本体(2)の開口を閉鎖する閉鎖位置と格納箱本体(2)の開口を全開する開放位置とを取り得るスライド扉(3)とから成るスライド扉式消火栓格納箱(1)に於いて、前記スライド扉(3)に、スライド扉(3)を閉鎖位置に保持する開放操作可能な開き止め機構(9)と、スライド扉(3)を開放位置に保持する閉鎖操作可能な閉まり止め機構(10)とをそれぞれ設けたことを特徴とするスライド扉式消火栓格納箱。
  2. 開き止め機構(9)は、スライド扉(3)に設けられ、スライド扉(3)を閉鎖位置でロックするロック機構(15)と、スライド扉(3)に設けられ、ロック機構(15)を操作してロック機構(15)のロック状態を解除し得る取っ手ユニット(16)とから構成されていることを特徴とする請求項1に記載のスライド扉式消火栓格納箱。
  3. 開き止め機構(9)のロック機構(15)は、スライド扉(3)の裏面又は取っ手ユニット(16)自体に設けられ、格納箱本体(2)に設けた受け金具(17)又は格納箱本体(2)自体に係脱自在に係止されるラッチ錠(15)から成ることを特徴とする請求項2に記載のスライド扉式消火栓格納箱。
  4. 開き止め機構(9)のロック機構(15)は、スライド扉(3)の裏面に設けられ、格納箱本体(2)に設けた金属製の受け板(18)又は格納箱本体(2)自体に磁気吸着されてスライド扉(3)を閉鎖位置に保持するマグネットキャッチ(10)から成ることを特徴とする請求項2に記載のスライド扉式消火栓格納箱。
  5. 閉まり止め機構(10)は、スライド扉(3)の裏面に設けられ、格納箱本体(2)に設けた金属製の受け板(18)又は格納箱本体(2)自体に磁気吸着されてスライド扉(3)を開放位置に保持するマグネットキャッチ(10)から成ることを特徴とする請求項1に記載のスライド扉式消火栓格納箱。
  6. 閉まり止め機構(10)は、スライド扉(3)の裏面に設けられ、格納箱本体(2)に設けた受け金具(17)又は格納箱本体(2)自体に係脱自在に係止されるラッチ錠(15)から成ることを特徴とする請求項1に記載のスライド扉式消火栓格納箱。
  7. 消火栓の操作方法を記載した表示部(11)を、格納箱本体(2)の消火栓機器の収納部とスライド扉(3)との間に設けたことを特徴とする請求項1に記載のスライド扉式消火栓格納箱。
  8. 表示部(11)は、格納箱本体(2)の開口周縁部の下端縁部に斜め上方を向く姿勢で設けられていること特徴とする請求項7に記載のスライド扉式消火栓格納箱。
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