JP2009268719A - トンネル消火栓装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】扉の開閉が容易で開いた時に避難やホース取出しの妨げとならないトンネル消火栓装置を提供する。
【解決手段】トンネル消火栓装置10は、架台上に配置される箱形の本体12と、開閉自在な扉内に消火器を収納した消火器収納部と、先端にノズル40を装着した保形ホース38を内巻きして収納すると共に弁開閉レバー42を収納したホース収納部32を備える。ホース収納部32の開口には横方向に移動して開閉自在な消火栓スライド扉20を設ける。消火栓スライド扉20は、閉鎖時に本体前面に一致する位置に扉面が位置し、開放時には本体前面から前方に張出した位置に扉面が位置するように、本体に対し開放側で前方に張出すようにスライドレール30を斜めに取付ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、トンネル内に設置され、火災時に消火栓扉を開いて本体内部からホースを引き出して消火を行うトンネル消火栓装置に関する。
従来、高速道路や自動車専用道路などのトンネルに設置されるトンネル消火栓装置としては、例えば図9に示すものある。図9において、トンネル消火栓装置200は、ホース、バルブ類及び消火器を収納した箱状の本体202と、本体202の前面を覆いホースを取出す際に前方に開く消火栓扉206を備えた化粧枠204で構成されている。
このようなトンネル消火栓装置は、トンネル内の側壁に沿って例えば50メートル間隔で設置されており、消火時には、本体202の消火栓扉206を前倒しに開いてノズル付きのホース208を引き出し、扉内側に設けている消火栓開閉レバー210を開位置に操作して消火用水をノズルから放出するようにしている。また扉内側には操作方法を示した銘板212も取付けられている。
特開2001−095939号公報
しかしながら、このような従来のトンネル消火栓装置にあっては、次の問題がある。
まず消火栓扉206を開いた際に、消火栓扉206が前方に倒れるように開いてくるため、消火栓扉206が通路を塞ぎ、避難の妨げになる。
また、消火栓扉206を開いてメンテナンスを行うときに扉に乗って作業することがあり、そのため扉に補強構造を設けて強度を確保しており、扉が重くなる。
また、消火栓扉が重いために、扉を閉鎖する時にかなりの労力を必要とする。
更に、扉の内側には操作方法を示した銘板212や消火栓弁レバー210が取り付けられており、ホース引出しの妨げになる。
本発明は、扉の開閉が容易で開いた時に避難やホース取出しの妨げとならないトンネル消火栓装置を提供することを目的とする。
本発明はトンネル消火栓装置であって、
架台上に配置される箱形の本体と、
本体に設けられ、開閉自在な扉内に消火器を収納した消火器収納部と、
本体の消火器収納部に隣接して設けられ、前面に開口し、先端にノズルを装着した放水用ホースを内巻きして収納すると共に開閉弁レバーを収納したホース収納部と、
ホース収納部の開口に設けられ、横方向に移動して開閉自在なスライド扉と、
を備えたことを特徴とする。
ここで、スライド扉は、ホース収納部開口の上下に取付けられた伸縮自在なスライドレールにより本体に対し横方向に移動して開閉自在に支持する。
スライド扉は、閉鎖時に本体前面に一致する位置に扉面が位置し、開放時には本体前面から前方に張出した位置に扉面が位置するように、本体に対し開放側で前方に張出すようにスライドレールを斜めに取付ける。
スライド扉は、ハンドル開放操作に伴って上下方向に配置したロッドを引き込んで本体に対するラッチを解除するラッチ式ハンドルを備える。
ホース収納部は、収納部の横方向にホースガイドバーを配置し、ホースガイドバーの上を通してホース先端のノズルを取り出す。
バルブ類を収納した本体の前面位置に点検口を開口し、前記点検口に着脱自在に点検扉を取り付ける。
本発明によれば、横方向に開閉するスライド扉を設けたことで、扉を開いても通路を塞ぐことがないため避難を妨げることがない。
またスライド扉の内側に消火栓弁レバーや操作方法銘板を取り付ける必要がなく、またメンテナンスの際には開いた扉に乗るようなこともなく、扉の強度を前倒しに開く扉に比べて低くでき、扉構造が簡単となって軽量化でき、軽量化に伴って開閉もスムースにできる。
またスライドレールに対し消火栓扉を取り付けて開閉することで、扉開放時には、多段構造のスライドレールが開放方向に延びて充分な扉開放ができ、一方、扉閉鎖時には多段構造のスライドレールが縮んでコンパクトに収納することができる。
また、本体開口に対しスライドレールを開放側で前方に張出すように斜めに取り付けたため、扉閉鎖時は本体前面の開口に扉が埋まるように位置してフラットになり、塵埃の侵入を確実に防止できる。また、扉開放時には扉が前方に張出し、側面から見ても扉が開放していることを容易に確認できる。
また消火栓扉にハンドルレバーの開放操作によりロッドを引き込んでラッチを解除する
ラッチ式ハンドルを用いたことで、ハンドル操作以外の原因で誤って消火栓扉が開いてしまうことを確実に防止できる。
またホース収納部に横向きにホーススライドバーを取り付け、ホースをホーススライドバーの上を通して引き出すことで、ホース充水時の自重により内巻きしているホースが崩れて落下することを防ぎ、ホース引出しを行い易くする。
また、扉閉鎖時に露出しているバルブ類収納部の全面にビス止めなどにより取り外し自在な点検扉を設けたことで、スライド扉を開くとなく点検扉を外して開いた点検口から本体内部のバルブ類のメンテナンス作業が容易にできる。
図1は本発明によるトンネル消火栓装置の実施形態を正面から示した説明図である。図1において、トンネル消火栓装置10は、架台14の上に本体12を設置している。本体12は、前面に消火器収納部と消火栓収納部に対応した開口を備えた化粧板13を取り付けた箱型形状を持っている。
本体12の左側には消火器扉16が設けられ、消火器扉16に対応した本体12の内部を消火器収納部とし、例えば2本の消火器を収納している。消火器扉16には消火器扉ハンドル15が設けられ、消火器扉ハンドル15を手前に引くとラッチが外れ、消火器扉16は左側をヒンジとして前方に開くことができる。
消火器扉16の右側には通報装置扉18が設けられ、ここに発信機22、赤色表示灯24及び応答ランプ26を設けている。赤色表示灯24は常時点灯し、トンネル消火栓装置10の設置場所が遠方から分かるようにしている。火災時には、発信機22を押してスイッチボタンをオンすると、発信信号が監視室の火災受信機に送信されて火災警報が出され、これに伴い応答信号が火災受信機から送られて、応答ランプ26を点灯するようにしている。
本体12の右側には消火栓スライド扉20が設けられており、その内側となる本体12の内部がホース収納部となっている。消火栓スライド扉20は、後の説明で明らかにするように、消火栓収納部の開口の上下に設置したスライドレールにより、消火栓スライド扉20を右側にスライドさせて、内部のノズルホースを取り出すことができる。
消火栓スライド扉20の左側にはスライド扉ハンドル28が設けられている。スライド扉ハンドル28は、ハンドルを手前に引くと、本体12に対する消火栓スライド扉20のラッチが解除され、消火栓スライド扉20を右側に開くことができる。
消火栓スライド扉20の右側の本体12の露出した前面の部分には点検扉35が設けられている。点検扉35の内側となる本体12の位置はバルブ類収納部となっており、このバルブ類収納部に対応して本体12に点検口を開口し、そこにビス止めにより点検扉35を取り付けている。
本体12の内部のバルブ類収納部につき、メンテナンスなどのために作業する際には消火栓スライド扉20を開かず、本体12の前面右側に設けている点検扉35を取り外すことで、内部のバルブ類収納部のメンテナンスの作業を点検口から簡単に行うことができる。
図2は図1の実施形態について消火栓スライド扉を開いた状態を示した説明図である。図2において、消火栓スライド扉20はホース収納部32に対する前面開口部上下に設けたスライドレール30に取り付けられている。スライドレール30は、後の説明で明らかにするように、例えば3段レール構造を持ち、図1の閉鎖位置からスライド扉ハンドル28を引いてラッチを解除して右側に移動させることで、図2のようにスライドレール30は多段に延びて、消火栓スライド扉20をホース収納部32の開口部から本体12の右側に距離Lだけ移動した位置に開くことができる。
ホース収納部32にはU字型に形成したフレームパイプ34が開口側に配置されており、更にフレームパイプ34のホース収納部32の位置に横向きにホースガイドバー36を設けている。ホースガイドバー36はロッド棒あるいはパイプ部材を使用しており、ホースガイドバー36の左側はゴム製の脚部を持ち、右側をフレームパイプ34にボルト締めなどにより固定しており、使用後にホースを巻き戻す際にフレームパイプ34から取り外すことができるようにしている。
フレームパイプ34の内側には保形ホース38が内巻き状態で収納されており、保形ホース38の先端にはノズル40が取り付けられている。ノズル40は、フレームパイプ34の右側に固定したノズルホルダー41に着脱自在に装着されている。
ここで本実施形態にあっては、ホース収納部32に横向きに配置したホースガイドバー36に対し、その上側からノズル40を取り付けた保形ホース38を取り出している。
このようにホースガイドバー36の上を通して保形ホース38を取り出していることで、消火の際にノズルホルダー41からノズル40を取り外して、消火ポンプ設備からの加圧消火用水の供給を受けて放水しながらホース引き出す時に、保形ホース38に充水されることで重量が増加し、ホース収納部32に内巻きしている保形ホース38が自重により崩れて落下しようとするが、ホースガイドバー36に保形ホース38が支えられ、充水による自重で保形ホース38が落下することを防止し、ホース収納部32からのホース引出しを容易にできるようにしている。
ホース収納部32の右側には操作ボックス43が設けられ、操作ボックス43には弁開閉レバー42が設けられている。弁開閉レバー42は図示の閉鎖位置から手前の開放位置に操作することで、後の説明で明らかにする消火栓弁をワイヤー索動により開き、同時に操作ボックス43内に設けているポンプ起動スイッチをオンすることで、遠隔的に消火ポンプを運転し、加圧消火用水の供給を行うようにする。
図3は、図2について一部を破断して本体内部構造と共に平面を示した説明図である。図3において、本体12の消火器収納部11には2本の消火器17が収納されている。
ホース収納部32は手前側にフレームパイプ34が配置され、フレームパイプ34にホースガイドバー36が横向きに取り付けられている。フレームパイプ34の背後には保形ホース38が内巻き状態で収納されている。
ホース収納部32の開口側には、消火栓スライド扉20がスライドレール30により取り付けられている。本実施形態において、スライドレール30は、ホース収納部32の開口部に形成した扉収納部44に、3段レールの内の1つとなる固定レールを取り付けている。
ここで扉収納部44は、スライドレール30をスライド方向に向けて前方に飛び出すように斜めに形成している。この斜めに形成された扉収納部44に対しスライドレール30が斜めに取り付けられており、斜めに取り付けられたスライドレール30に対し消火栓スライド扉20は本体12の前面と平行となるように取り付けられている。
このため、扉収納部44の閉鎖位置から図示の開放位置に消火栓スライド扉20を横に移動させると、消火栓スライド扉20は斜めに取り付けているスライドレール30により前方に張り出しながら横方向に移動し、図示の開放位置で本体12の前面から前方に飛び出した開放位置となる。
このため、消火栓スライド扉20を開いた状態で横から見た場合、本体12から消火栓スライド扉20が飛び出していることから、この状態で簡単に消火栓スライド扉20が開いていることを認識することができる。
図4は図1について一部を破断して本体内部構造と共に側面を示した説明図である。図4において、本体12の前面の閉鎖状態にある消火栓スライド扉20は、図3に示したように、斜めに形成した扉収納部44に同じく斜めに取り付けたスライドレール30が最も縮んだ閉鎖位置において、扉収納部44に収まっていることから、本体12の前面と消火栓スライド扉20は、その面が揃ったフラットな閉鎖状態となっている。
本体12の内部のバルブ類収納部45には、消火栓弁46、自動排水弁48、自動調圧弁50が設けられている。このバルブ類収納部45に対しては、本体12の前面側に図3の平面に示すように点検扉35がビス止めにより設けられており、点検扉35を外すことで点検口を開き、その内部のバルブ類収納部45に設けている弁類のメンテナンスなどの作業を、消火栓スライド扉20を開くことなく容易に行うことができる。
図5は本実施形態におけるバルブ類収納部の配管系を示した説明図である。図5において、消火栓接続口からの配管は消火栓弁46の1次側に接続され、消火栓弁46の2次側を自動排水弁48の1次側に接続すると共に、自動調圧弁50の1次側に接続している。自動調圧弁50に対しては安全弁49が設けられている。自動調圧弁50の2次側は保形ホース38に接続される。
操作ボックス43に設けた弁開閉レバー42は、操作用のワイヤー55により消火栓弁46及び自動排水弁48に連結され、弁開閉レバー42の開閉操作に伴うワイヤー55の動きで、消火栓弁46と自動排水弁48を開閉制御するようにしている。
即ち弁開閉レバー42が閉位置のとき、消火栓弁46は閉状態、自動排水弁48は開状態にある。弁開閉レバー42を開位置に操作すると、ワイヤー55による動作で消火栓弁46が開放位置に作動され、自動排水弁48は閉鎖位置に作動される。これによって、給水接続口から加圧された消火用水を自動調圧弁50を通して所定圧に調圧した後、保形ホース38側に供給するようにしている。
図6は本実施形態で使用するスライドレールを示した説明図である。図6(A)はスライドレール30を扉開放位置に延ばした状態であり、図6(B)はその右側から見た端面図である。
図6(A)において、スライドレール30は、第1レール51、第2レール52及び第3レール53の3段構成となっている。第1レール51は、図6(B)に示すように片側に開いた鞘状の部材であり、その中に第2レール52を摺動自在に配置している。第2レール52には上下に分かれて複数のローラ54が配置されており、ローラ54の上側及び下側について、第1レール51の上下のスライド溝に入ることで、第1レール51に対し第2レール52をスライド自在としている。
第2レール52に対しては、その上下のローラ54による上下方向の挟み込みにより第3レール53が摺動自在に設けられており、更に第3レール53の側面内側にはベアリング56が配置され、ベアリング56を介して、第2レール52の側面に対しスライド自在に配置している。
第1レール51は図2から明らかなようにホース収納部32の開口の上下に固定されており、この固定された第1レール51に対し、第2レール52及び第3レール53が右側に移動して消火栓スライド扉20を開放させる。
図6(A)のスライドレール30は最も延ばした開放状態であり、その移動距離は扉閉鎖位置を第1レール51の右端とすると、そこから距離Lの位置までに扉を移動させることができる。この距離Lは、図2におけるホース収納部32の開口距離Lを与えている。
また図3に示したように、スライドレール30はホース収納部32の開口側に斜めに形成した扉収納部44に斜めに取り付けられており、図6(A)のように開放方向にスライドした場合、消火栓スライド扉20を前方に張り出しながら横方向に移動して、本体前面から飛び出した開放位置に移動させることができる。
図7は本実施形態で使用するラッチ式ハンドルを示した説明図である。図1に示した消火栓スライド扉20に設けたスライド扉ハンドル28は、図7(A)に示すラッチ式ハンドル構造を備えている。
図7(A)において、スライド扉ハンドル28は消火栓スライド扉20の左側の扉枠中央に取り付けられており、扉枠の右端よりラッチ爪58を突出している。ラッチ爪58は、スライド扉ハンドル28を手前に回すことで内部に引き込まれる。
またスライド扉ハンドル28の上方には上ロッド60が取り出され、下側には下ロッド62が取り出されている。上ロッドの先端にはラッチ爪64が設けられ、下ロッド62の先端にもラッチ爪66が設けられ、ラッチ爪64は本体側のラッチ溝に嵌まり込むようになっている。
図7(B)はスライド扉ハンドル28の裏面側の駆動リンク機構を示している。この駆動リンク機構は、スライド扉ハンドル28を開くことで引き込まれるラッチ爪58を先端に備えたスライドバーを内蔵しており、このスライドバーに移動支軸70を連結している。移動支軸70に対しては、上下にL型リンク68a,68bを固定支軸72a,72bにより回転自在に連結している。L型リンク68a,68bの他端は、上ロッド60と下ロッド62がそれぞれ連結されている。
ラッチ解除の際には、スライド扉ハンドル28を手前に引くと、内部のリンク機構によりラッチ爪58を先端に備えたスライドバーが引き込まれる。このラッチ爪58を先端に備えたスライドバーの引き込み動作により、スライドバーに連結している移動支軸70も内側に移動する。
移動支軸70が内側に移動すると、支軸72a,72bを中心にL型リンク68a,68bが回動する。即ち、L型リンク68aは右回りに回動し、これによって上ロッド60を下側に引き込む。またL型リンク68bは左回りに回動し、これによって下ロッド62を上側に引き込む。このような上ロッド60と下ロッド62の引き込みにより、ラッチ爪64,66が本体側のラッチ溝から引き外され、ラッチを解除することができる。
ここで、本実施形態の消火栓スライド扉20にあっては、扉側面に露出したラッチ爪58によるラッチは特に必要ないが、閉鎖位置の位置決めのためにラッチ爪58を開口部側面のラッチ溝に噛み合わせるようにしている。またラッチ爪58は特に扉ラッチ機能を果たさないことから、ラッチ爪58を持たないスライド扉ハンドル28を使用してもよい。
このようなラッチ式のスライド扉ハンドル28を使用することで、消火栓スライド扉20を消火栓収納部26の閉鎖位置に確実にロックし、設置している間に自然に消火栓スライド扉20が開いてしまうことを確実に防止している。
なお本実施形態にあっては、図7に示すラッチ式スライド扉ハンドル28を使用しているが、他の実施形態としてマグネットを用いたラッチ構造としてもよい。このマグネット構造を用いたラッチハンドルについては、マグネットの強度を通常よりも強くして、消火栓スライド扉20をマグネットの磁力により本体側に吸着することでラッチを行う。ラッチの解除はハンドル可動部を操作した際の梃子作用により、マグネットを本体の吸着軸から機械的に引き剥がしてラッチを解除する構造とすればよい。
図8は本発明によるトンネル消火栓装置の他の実施形態を示した説明図である。図8の実施形態にあっては、図2の実施形態に示したホースガイドバー36が取り除かれており、ホース収納部32に、図2の実施形態とは逆回りに内巻きした保形ホース38の先端のノズル40を下側から取り出して、ノズルスホルダー41に装着している。
このようにホース収納部にホースガイドバーを持たない実施形態にあっては、ノズル40をノズルホルダー41から取り外して保形ホース38を引き出す際に、弁開閉レバー42を開位置に操作せず、放水をせずに保形ホース38を引き出すようにする。
その理由は、弁開閉レバー42を開位置にしてノズル40から放水しながら保形ホース38を引き出そうとすると、保形ホース38の充水による自重で、ホース収納部32に内巻き状態に保持している保形ホース38が崩れて落下し、ホース引き出しが行いづらくなることを防ぐ。したがってホースを引き出す際には、弁開閉レバー42を図示の閉鎖位置とし、ある程度引き出した段階で弁開閉レバー42を開位置に操作して、ノズル40から放水を行えばよい。
また図8の実施形態にあっては、ホース収納部32にホースガイドバーがないため、引き出したホースをホース収納部32に内巻き状態に巻き戻す際に、図2の実施形態のようにホースガイドバー36を取り外す必要がなく、ホース収納作業が容易にできる。
またホース収納部32の右側に、ノズル40が上向きに取り出されてノズルホルダー41に装着されており、ノズルホルダー41からのノズル40の取り出しが行い易いというメリットもある。
また図8の実施形態にあっては、本体12の左側に設けている消火器扉16と通報装置扉18の位置が図1に対し左右入れ替わっており、同時に消火器扉ハンドル15の位置も図1の右側に対し図8は左側となり、図1が消火器扉16の右側をヒンジとして開くのに対し、図8の実施形態にあっては、消火器扉16の右側をヒンジとして逆向きに開くようになっている。
このような消火器扉16と通報装置扉18の本体12に対する配置状態の相違は、例えば追い越し斜線を含む2車線を持つトンネルに設置する場合に対応している。即ち、図1のトンネル消火栓装置は右側を走る追い越し車線の右側のトンネル壁面に設置され、一方、図8のトンネル消火栓装置10は左側の走行車線の左側のトンネル壁面に設置される。
このような設置位置の違いにより、消火器扉16は、車両の走行による気流による力が扉を閉じる方向に作用する開き方向としており、これが図1と図8の実施形態における消火器扉16の開き方向が相違する理由である。
一方、消火栓スライド扉20については、消火器扉16のようにヒンジを中心に回転して開く構造ではなく、本体10の前面に沿って横方向にスライドする構造であり、この横方向に開く構造にあっては、トンネル内で車両の走行に伴って発生する気流の方向により力を受けることはないため、走行車線のトンネル壁であっても、追い越し車線のトンネル壁であっても、開く方向を特に決める必要はない。
更に、図1及び図8のいずれの実施形態にあっても、消火栓スライド扉20は本体12に対し横方向に開くこととなり、図9に示したよう前倒しに開く従来のトンネル消火栓装置に比べ、開放した消火栓扉が通行を妨げるようなことはまったくない。
また図9の従来の前倒しの消火栓扉にあっては、メンテナンスの際には前倒しに開いた扉に乗ってバルブ類のメンテナンス等の作業を行うため、消火栓扉を補強して、ある程度の強度を必要とし、そのため重量が重くなっていたが、本実施形態の消火栓スライド扉20にあっては、構造的な強度は従来例に比べるとかなり低くすることができ、これによって扉構造を簡略化し、消火栓スライド扉20全体としての重量を低減できる。したがって、スライドレール30による開閉が消火栓スライド扉20の軽量化により、より簡単に行うことができる。
更に図9の従来の前倒しに開く消火栓扉にあっては、扉内面に弁開閉レバーや取扱い説明を記載した銘板などが配置されており、このためホース引き出しの邪魔になるが、本実施形態にあっては、消火栓スライド扉20を開くとホース収納部32は完全に前面に開放し、簡単且つ容易にホースを引き出すことができる。
なお本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
本発明によるトンネル消火栓装置の実施形態を正面から示した説明図 図1の実施形態について消火栓スライド扉を開いた状態を示した説明図 図2について一部を破断して本体内部構造と共に平面を示した説明図 図1について一部を破断して本体内部構造と共に側面を示した説明図 本実施形態におけるバルブ収納部の配管系を示した説明図 本実施形態で使用するスライドレールを示した説明図 本実施形態で使用するラッチ式ハンドルを示した説明図 本発明によるトンネル消火栓装置の他の実施形態を示した正面図 従来のトンネル消火栓装置を示した説明図
符号の説明
10:トンネル消火栓装置
12:本体
13:化粧板
14:架台
15:消火器扉ハンドル
16:消火器扉
18:通報装置扉
20:消火栓スライド扉
22:発信機
24:赤色表示灯
26:応答ランプ
28:スライド扉ハンドル
30:スライドレール
32:ホース収納部
34:フレームパイプ
35:点検扉
36:ホースガイドバー
38:保形ホース
40:ノズル
41:ノズルホルダー
42:弁開閉レバー
43:操作ボックス
44:扉収納部
45:バルブ類収納部
46:消火栓部弁
48:自動排水弁
49:安全弁
50:自動調圧弁
51:第1レール
52:第2レール
53:第3レール
54:ローラ
56:ベアリング
58,64,66:ラッチ爪
60:上ロッド
62:下ロッド
68a,68b:L形リンク
70:移動支軸
72a,72b:支軸

Claims (6)

  1. 架台上に配置される箱形の本体と、
    前記本体に設けられ、開閉自在な扉内に消火器を収納した消火器収納部と、
    前記本体の消火器収納部に隣接して設けられ、前面に開口し、先端にノズルを装着した放水用ホースを内巻きして収納すると共に弁開閉レバーを収納したホース収納部と、
    前記ホース収納部の開口に設けられ、横方向に移動して開閉自在なスライド扉と、
    を備えたことを特徴とするトンネル消火栓装置。
  2. 請求項1記載のトンネル消火栓装置に於いて、前記スライド扉は、前記ホース収納部開口の上下に取付けられた伸縮自在なスライドレールにより前記本体に対し横方向に移動して開閉自在に支持したことを特徴とするトンネル消火栓装置。
  3. 請求項2記載のトンネル消火栓装置に於いて、前記スライド扉は、閉鎖時に本体前面に一致する位置に扉面が位置し、開放時には本体前面から前方に張出した位置に扉面が位置するように、前記本体に対し開放側で前方に張出すように前記スライドレールを斜めに取り付けたことを特徴とするトンネル消火栓装置。
  4. 請求項1記載のトンネル消火栓装置に於いて、前記スライド扉は、ハンドル開放操作に伴って上下方向に配置したロッドを引き込んで前記本体に対するラッチを解除するラッチ式ハンドルを備えたことを特徴とするトンネル消火栓装置。
  5. 請求項1記載のトンネル消火栓装置に於いて、前記ホース収納部は、収納部の横方向にホースガイドバーを配置し、前記ホースガイドバーの上を通してホース先端のノズルを取り出すことを特徴とするトンネル消火栓装置。
  6. 請求項1記載のトンネル消火栓装置に於いて、バルブ類を収納した本体の前面位置に点検口を開口し、前記点検口に着脱自在な点検扉を取り付けたことを特徴とするトンネル消火栓装置。
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