JP2020114505A - トンネル内消火栓装置 - Google Patents
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このような消火栓装置は、トンネル内に設けた監視員通路に面した壁面に沿って例えば50メートル間隔で設置されている。監視員通路は路面に対し1メートル程度高くした壁面通路として設けられ、トンネル内の車両通行を妨げることなく且つ安全にトンネル内に設置している消火栓装置を含む各種の機器の点検を行うことを可能としている。
本発明は、トンネル内消火栓装置に於いて、
道路を有するトンネル内の監視員通路に設けられた消火栓埋込部と、
消火栓埋込部に設置されるものであって、ノズル付きのホースが収納されたホース収納部と、
消火栓埋込部の監視員通路の路面側に設けられた消火栓扉と、
消火栓埋込部の道路に面する監視員通路壁面側に設けられた通報装置と、
を備え、
消火栓扉は、利用者により、道路側と監視員通路側の両方から開放可能としたことを特徴とする。
本発明は、トンネル内消火栓装置に於いて、
道路を有するトンネル内の監視員通路に設けられた消火栓埋込部と、
消火栓埋込部に設置されるものであって、ノズル付きのホースが収納されたホース収納部と、
消火栓埋込部の監視員通路の路面側に設けられた消火栓扉と、
消火栓埋込部の道路に面する監視員通路壁面側に設けられた通報装置と、
を備え、
消火栓扉の開放状態で、利用者により、道路側と監視員通路側の両方からノズル付きのホースを引き出し可能としたことを特徴とする。
通報装置は、消火栓装置の配置場所を表示する表示灯、火災時の操作により火災受信機に発信信号を送信する発信機、発信機から火災受信機へ送信した発信信号に対する火災受信機からの応答信号に基づいて点灯する応答ランプを備える。
トンネル内消火栓装置は、消火栓扉の閉鎖状態で、監視員通路上を通行可能とする。
消火栓扉は、監視員通路の路面に対し上向き回りに開放する。
消火栓埋込部に設置されるものであって、筐体内に消火器が収納された消火器収納部と、
監視員通路の路面側に設けられた消火器扉と、
を備え、
消火器扉の開放状態で、利用者により、道路側と監視員通路側の両方から消火器を取り出し可能とする。
ノズル付きのホースに消火用水を供給する所定の放水制御機構がトンネルの床版下に収納される。
放水制御機構は、開放動作によりノズル付きのホースに消火用水を供給し、閉鎖動作により消火用水の供給を停止する消火栓弁を含む。
消火栓埋込部は、監視員通路の路面から路肩を介して前壁に至る部分に刳り貫き形成された箱抜き部とする。
本発明はトンネル内消火栓装置に於いて、トンネル壁面に沿って設けた監視員通路の通路上に取付口が開口された消火栓埋込部と、消火栓埋込部に設置されるものであって、筐体内にノズル付きのホースが収納されたホース収納部と、消火栓埋込部の開口を覆って取外し自在に配置され、ホース収納部を臨む所定位置に扉開口が形成された点検扉と、点検扉の扉開口に対し開閉自在に設けられ、開放状態でホース収納部に収納されているノズル付きのホースを引き出し可能とする消火栓扉とが設けられたため、トンネル内で火災を伴う車両事故の発生時には、監視員通路の路面上に配置されている消火栓扉を道路側又は監視員通路側から開くことで、道路側からも監視員通路からも簡単且つ容易にノズル付きのホースを引き出して消火を行うことができる。
また、点検扉は、表面に滑り止め加工が施された縞鋼板とされたため、通常は監視員通路の一部として使用される点検扉に縞鋼板を使用したことで、点検や避難の際に、足を滑らせることなく、安全に監視員通路を通行することが可能となる。
また、消火栓扉は点検扉の扉開口に対し上下回りに開閉自在に設けられ、消火栓扉の裏側にノズルが着脱自在に支持されているため、監視員通路の路面に配置されている消火栓扉を上向き回りに開くと、扉裏側に支持された放水ノズルが外部に露出され、簡単且つ容易にノズルを取出してホースを引き出すことができる。
また、消火栓扉は点検扉の扉開口に対しスライド開閉自在に設けられ、扉開口に相対したホース収納部にノズルが着脱自在に支持されているため、消火栓扉の開放はスライド操作によることから、監視員通路上に飛び出すことがなく、消火栓扉を開いても監視員通路の通行を妨げることがない。
また、ホース収納部は、ホースが内巻きにより収納されたホースバケットと、ホースバケットを回転自在に支持した回転支持機構と、ホースバケットに収納されたホースの付け根側を給水配管に回転自在に連結させる回転継手とが設けられたため、ノズルを取出してホースを引き出す場合、ホースの引き出しに伴いホースバケットが回転してホースを送り出すようになり、このため軽い力でホースを引き出すことが可能となる。
も、ホースの送り込みに対しホースバケットが回転することで、簡単且つ容易に、ホースの巻き込み作業を行うことが可能となる。
また、ホース収納部は、路面板の扉開口に対応して、円形又は多角形の開口形状を持つパイプフレームで形成されたホース取出口が設けられ、例えば、ホース取出口は、ホームベース形状に作られたため、消火栓扉の開放操作により監視員通路の路面に開いた扉開口から引き出されるホースは、ホース取出口を形成するパイプフレームに接触して滑らかに引き出すことが可能となり、摩擦接触によるホースの損耗を低減可能とする。
また、ノズル付きのホースに対する消火用水に供給を制御する放水制御機構が床版下に位置する管理用通路内に設置されるため、スペース的に制約のある監視員通路の内部空間に放水制御機構を設ける必要がなくなり、設備工事や点検を容易に行うことを可能とする。
また、消火栓埋込部に設置されるものであって、筐体内に消火器が収納された消火器収納部と、点検扉の消火器収納部を臨む所定位置に形成された扉開口に設けられ消火器扉とが設けられたため、消火器についても、トンネル内で火災を伴う車両事故の発生時には、消火器扉を開くことで、消火器取出口が監視員通路の路面上に開口し、道路側からも監視員通路からも簡単且つ容易に消火器を取り出して消火を行うことができる。
図1は自動車専用道路のトンネル内に設置された消火栓設備を示した説明図である。図1に示すように、シールド工法により構築されたトンネル10内は円筒形のトンネル壁面12により覆われ、床版18により仕切られることで道路15が設けられており、この例にあっては、道路15は1方向2車線としている。
図2は監視員通路に設置された消火栓設備を示した説明図、図3は消火栓扉を開放した状態を示した説明図、図4は監視員通路に設置された消火栓設備を平面で示した説明図、図5は点検扉を外してホース収納部を露出させた状態を示した説明図である。
(ホース収納部の構造)
図6は監視員通路内に埋込設置されているホース収納部の構造を示した説明図であり、図6(A)に平面を示し、図6(B)に側面から見た断面を示す。また、図7はホース収納部に回転自在に設けたホースバケットの構造を示した説明図である。
支持した回転支持機構が実現されている。
ホース取出口46をホームベース形状として、5角形の頂点を前方(道路15側)に向けて配置することで、ノズル50を取り外してホース取出口46を通してホース48を引き出す場合、前方から左右方向の何れかとなるホース引出し方向に対し、前方に位置する3箇所のコーナーの何れかにホース48が2点で当って引き出されることとなり、引出し方向を安定させると共に、角を有する点検扉開口やコンクリート等で構成される監視員通路への接触を避け、パイプフレーム2点による接触で摩擦抵抗を低減して引き出し力を小さくでき、また、ホース48の損耗が抑制される。
また,ホース取出口46の形状は、ホームベース形状以外に、適宜の多角形としても良いし、或いは、円形としても良い。
図8はホース収納部とバルブ類収納部が分離配置された消火栓設備の内部構造を路面側から見た断面で示した説明図である。
(通常監視時)
図1に示すトンネル10の道路を車両が通行している通常監視時にあっては、図2に示すように、消火栓設備16の消火栓扉30は閉鎖しており、監視員通路14を通る人の通行を妨げたり、危険を及ぼすことはない。
一方、トンネル10内で火災を伴う車両事故が発生した場合には、利用者は火災発生場所に近い消火栓設備16に出向き、図2に示す通報装置パネル38の発信機42を押して監視室に火災を通報し、応答ランプ44の点灯により監視室側への通報完了を確認する。
消火栓設備16を点検する場合には、監視員通路14側から係員が点検に必要な操作を
行えば良い。即ち、点検対象とする消火栓設備16の点検扉28を取り外してホース収納部60を監視員通路14上に露出させ、この状態で必要な点検を行う。
図9は縞鋼板を用いた点検扉を分割した消火栓設備を示した説明図である。図9に示すように、本実施形態にあっては、消火栓埋込部26を閉鎖する点検扉について、例えば3枚の点検扉28a,28b,28cに分割し、中央の点検扉28bに消火栓扉30が配置されている。
図10はスライド開閉される消火栓扉を設けた消火栓設備を示した説明図であり、図10(A)に扉閉鎖状態を示し、図10(B)に扉開放状態を示す。また、図11はスライド開閉される消火栓扉の構造を示した説明図であり、図11(A)は図11(B)のX−X断面を示し、図11(B)は扉裏面を示す。
けられるようにしても良い。
図12はホース収納部と一体に消火器収納部と給水栓収納部が設けられた消火栓設備を示した説明図、図13は一体化したホース収納部、消火器収納部及び給水栓収納部に対しバルブ類収納部が分離配置された消火栓設備の内部構造を路面側から見た断面で示した説明図である。
図14は監視員通路の箱抜き部を道路側から示した説明図である。本実施形態にあっては、監視員通路14の下部にはダクトがなく、コンクリートで埋められており、電線管等は全て管理用通路に配置されている。
上記の実施形態にあっては、ホース収納部60に円筒籠形のホースバケット62を回転自在に支持しているが、ホースバケットを例えば楕円筒籠形等の別の形状に形成してホース収納部に固定配置しても良い。ホースバケットを楕円筒籠形とすることで、円筒籠形の
ホースバケットに比べ、ホースの1回の巻き込み長さを長くすることができ、同じホース長さであればホースバケットの深さを小さくして小型化でき、また、回転支持構造を持たないことで、構造が簡単となり、コストの低減が可能になる。
12:トンネル壁面
14:監視員通路
15:道路
16:消火栓設備
18:床版
20:管理用通路
22:ダクト
23:電線管
24:給水本管
26:消火栓埋込部
27:箱抜き部
28,28a,28b,28c:点検扉
29:コーナー嵌合片
30:消火栓扉
31:扉開口
32:ハンドル
33:ヒンジ
34:取手
36:消火栓銘板
38:通報装置パネル
40:赤色表示灯
42:発信機
44:応答ランプ
46:ホース取出口
48:ホース
50:ノズル
52:ノズルホルダー
54:起動押釦
60:ホース収納部
62:ホースバケット
62a,62b,62c:リングフレーム
64:回転継手
66:横ローラ
68:下ローラ
70:パイプフレーム
72:ホース取出口パイプフレーム
74:配管
75:コントローラ
76:バルブ類収納装置
78:分岐配管
80:遠隔消火栓弁
82:自動調圧弁
84:自動排水弁
86:メンテナンス装置
90:消火栓スライド扉
92:ガイドレール
94:消火器扉
95:消火器銘板
96:給水栓扉
97:給水栓銘板
98:消火器収納部
100:消火器
102:給水栓収納部
104:給水栓
106:ポンプ起動押釦
Claims (12)
- 道路を有するトンネル内の監視員通路に設けられた消火栓埋込部と、
前記消火栓埋込部に設置されるものであって、ノズル付きのホースが収納されたホース収納部と、
前記消火栓埋込部の前記監視員通路の路面側に設けられた消火栓扉と、
前記消火栓埋込部の前記道路に面する監視員通路壁面側に設けられた通報装置と、
を備え、
前記消火栓扉は、利用者により、前記道路側と前記監視員通路側の両方から開放可能と
したことを特徴とするトンネル内消火栓装置。
- 道路を有するトンネル内の監視員通路に設けられた消火栓埋込部と、
前記消火栓埋込部に設置されるものであって、ノズル付きのホースが収納されたホース収納部と、
前記消火栓埋込部の前記監視員通路の路面側に設けられた消火栓扉と、
前記消火栓埋込部の前記道路に面する監視員通路壁面側に設けられた通報装置と、
を備え、
前記消火栓扉の開放状態で、利用者により、前記道路側と前記監視員通路側の両方から前記ノズル付きのホースを引き出し可能としたことを特徴とするトンネル内消火栓装置。
- 請求項1又は2記載のトンネル内消火栓装置に於いて、
前記通報装置は、前記消火栓装置の配置場所を表示する表示灯を備えたことを特徴とするトンネル内消火栓装置。
- 請求項1乃至3の何れかに記載のトンネル内消火栓装置に於いて、
前記通報装置は、火災時の操作により火災受信機に発信信号を送信する発信機を備えたことを特徴とするトンネル内消火栓装置。
- 請求項4記載のトンネル内消火栓装置に於いて、
前記通報装置は、前記発信機から前記火災受信機へ送信した発信信号に対する前記火災受信機からの応答信号に基づいて点灯する応答ランプを備えたことを特徴とするトンネル内消火栓装置。
- 請求項1乃至5の何れかに記載のトンネル内消火栓装置に於いて、
前記消火栓扉の閉鎖状態で、前記監視員通路上を通行可能としたことを特徴とするトンネル内消火栓装置。
- 請求項1乃至6の何れかに記載のトンネル内消火栓装置に於いて、
前記消火栓扉は、前記監視員通路の路面に対し上向き回りに開放することを特徴とするトンネル内消火栓装置。
- 請求項1乃至7の何れかに記載のトンネル内消火栓装置に於いて、
前記消火栓埋込部に設置されるものであって、筐体内に消火器が収納された消火器収納部と、
前記監視員通路の路面側に設けられた消火器扉と、
を備え、
前記消火器扉の開放状態で、利用者により、前記道路側と前記監視員通路側の両方から前記消火器を取り出し可能としたことを特徴とするトンネル内消火栓装置。
- 請求項8記載のトンネル内消火栓装置に於いて、
前記消火器扉は、前記監視員通路の路面に対し上向き回りに開放することを特徴とするトンネル内消火栓装置。
- 請求項1乃至9の何れかに記載のトンネル内消火栓装置に於いて、
前記ノズル付きのホースに消火用水を供給する所定の放水制御機構がトンネルの床版下に収納されたことを特徴とするトンネル内消火栓装置。
- 請求項10記載のトンネル内消火栓装置に於いて、
前記放水制御機構は、開放動作により前記ノズル付きのホースに前記消火用水を供給し、閉鎖動作により前記消火用水の供給を停止する消火栓弁を含むことを特徴とするトンネル内消火栓装置。
- 請求項1乃至11の何れかに記載のトンネル内消火栓装置に於いて、
前記消火栓埋込部は、前記監視員通路の路面から路肩を介して前壁に至る部分に刳り貫き形成された箱抜き部としたことを特徴とするトンネル内消火栓装置。
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- 2020-04-17 JP JP2020074315A patent/JP6935534B2/ja active Active
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