JP6478276B2 - 消火機器用格納箱の取っ手構造 - Google Patents

消火機器用格納箱の取っ手構造 Download PDF

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Description

本発明は、主として不特定多数の人が来場する公共施設や不特定多数の人が往来する駅等の建物に設置される、内部に消火活動に使用される消防用ホースやノズル、消火栓弁、消火器等の消火機器を格納した消火機器用格納箱の取っ手構造に係り、特に、悪戯や盗難等、正常な目的を持った者以外により消火機器用格納箱の扉が開けられたときや扉を開けようとしたときに機械的にサインを表示し、扉が開けられたことや扉を開けようとしたことが簡単に確認できるようにした消火機器用格納箱の取っ手構造に関するものである。
従来から不特定多数の人が来場する病院や図書館、市民会館、コンサートホール等の公共施設、或いは不特定多数が往来する駅や空港等の建物には、火災の発生時に消火活動に使用される消防用ホースやノズル、消火栓弁、消火器等の消火機器を格納した消火機器用格納箱が施錠されていない状態で設置されている。
公共施設や駅等の建物に設置される消火機器用格納箱100においては、火災時に使用するために施錠することができず、図11に示す如く、悪戯等の防止のために封印シール103を開閉式の扉101と格納箱本体102に跨った状態で貼り、当該封印シール103が剥がされている場合や破れている場合には、何者かが扉を開閉したサインとして対応していた。
特に、近年では、テロ行為を目的として消火機器用格納箱の内部に危険物を隠し入れる危険性があり、その対策として消火機器用格納箱100の随所に封印シール103を貼って対応している。
しかし、封印シール103では、封印シール103を剥がした後、再度貼り付けることができるため、封印シール103を破ることなく、扉を開閉することが可能となり、悪戯等がされたことを見落としてしまうと言う問題があった。
これを防ぐために、封印シール103の接着性を向上させれば、消火機器用格納箱100の点検時に極めて剥がし難くなり、封印シール103の糊が扉101や格納箱本体102に残って美観を損ねると言う問題があった。
一方、悪戯や盗難等に対応できるように、消火機器用格納箱の扉が開いたことや消火機器用格納箱内の消火機器が取り出されたことを監視する消火器等格納箱の監視システムが開発されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、消火機器用格納箱に前記監視システムを採用した場合、構造が極めて複雑化してコスト高になると言う問題があった。
特開平09−285559号公報
本発明は、このような問題点に鑑みて為されたものであり、その目的は、悪戯や盗難等により消火機器用格納箱の扉が開けられたときや扉を開けようとしたときに機械的にサインを表示することで、扉が開けられたことや扉を開けようとしたことが容易に確認できるようにした消火機器用格納箱の取っ手構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る消火機器用格納箱の取っ手構造は、前面が開放され、内部に消火機器を格納する格納箱本体と、格納箱本体の開口周縁部に取り付けられ、格納箱本体の開口を開閉する扉を備えた消火機器用格納箱の取っ手構造であって、前記取っ手構造は、扉に取り付けられ、前面が開放されたケース状の取っ手本体と、取っ手本体内に手前方向へ回動自在に支持され、扉を開放操作する引き取っ手と、取っ手本体に設けられ、引き取っ手の手前方向の回動操作に伴って扉を開閉したサインが表示されるサイン表示手段とを備えていることに特徴がある。
前記取っ手本体は、扉を閉じた状態にロックし得ると共に、引き取っ手の手前方向への回動操作に伴って扉のロック状態を解除し得るロック機構を更に備えていることが好ましい。
前記サイン表示手段は、取っ手本体の底壁に形成され、扉の前面と平行なスリット形状の収納空間と、取っ手本体の底壁前面に形成され、収納空間に連通するサイン表示開口と、収納空間にスライド自在に収納され、サイン表示開口に合致し得るサインを表示したサインパネルとを備えており、引き取っ手の手前方向への回動操作に伴ってサインパネルがスライド移動してサインパネルのサインがサイン表示開口に合致する構成とすることが好ましい。
前記取っ手本体に形成したスリット形状の収納空間は、その一端部が扉の裏面側に開口され、扉の裏面側からサインパネルをスライド操作でき、また、その他端部が取っ手本体の底壁前面側に開口され、引き取っ手の裏面側に隠されていることが好ましい。
前記引き取っ手は、手前方向への回動操作時にサインパネルの一端部に係止されてサインパネルのサインがサイン表示開口に合致するようにサインパネルをスライド移動させると共に、前記と反対方向への回動時にサインパネルと非係止状態になるパネルフックを備えていることが好ましい。
前記サインパネルのサインは、色表示又は文字表示若しくは図形表示の何れか一つ又は複数を組み合わせたものとすることが好ましい。
本発明に係る消火機器用格納箱の取っ手構造は、扉に設けた引き取っ手の回動操作に伴って扉を開閉したサインが表示されるサイン表示手段を備えているため、点検時や見回り時等にサインが表示されていれば、何者かが扉を開閉したり、或いは扉を開けようとしたことが判別でき、悪戯や危険物の隠し置きが行われた可能性を察知できるため、悪戯等を見落とすと言うことがなく、悪戯や危険物の早期発見を容易に行える。
本発明に係る消火機器用格納箱の取っ手構造は、サイン表示手段が、引き取っ手の回動操作に伴ってサインを表示したサインパネルが機械的にスライド移動してサインを表示する構成としているため、電源を必要とせず、コスト低減を図れる。
本発明に係る消火機器用格納箱の取っ手構造は、引き取っ手が、手前方向の回動操作時にサインパネルの一端部に係止されてサインパネルのサインがサイン表示開口に合致するようにサインパネルをスライド移動させると共に、前記と反対方向への回動時にサインパネルと非係止状態になるパネルフックを備えているため、引き取っ手の回動操作や扉の開閉操作を行っても、一旦現れたサインパネルのサインは常時表示されたままとなるので、扉が開けられたことや扉を開けようとしたことを確実に表示することができる。
本発明に係る消火機器用格納箱の取っ手構造は、サインパネルをスライド自在に収納するスリット形状の収納空間の一端部が扉の裏面側に開口され、扉の裏面側からサインパネルをスライド操作でき、また、スリット形状の収納空間の他端部が取っ手本体の底壁前面側に開口され、引き取っ手の裏面側に隠されているため、消火機器用格納箱を正面側から見ただけではサインの表示の解除方法が判らず、サインの表示を解除するには、扉の裏面側から操作しなければならないので、解除方法を知る者しか容易に解除することができない。
本発明の一実施形態に係る消火機器用格納箱の取っ手構造を用いた屋内設置型の消火栓の一例を示す正面図である。 消火機器用格納箱の取っ手部分の拡大正面図である。 消火機器用格納箱の取っ手部分の一部切欠拡大平面図である。 図3のI−I線断面図である。 図3のII−II線断面図である。 消火機器用格納箱の取っ手部分の拡大横断面図である。 消火機器用格納箱の取っ手部分を示し、(A)は引き取っ手を手前方向へ少し回動させた状態の取っ手部分の横断面図、(B)はその一部切欠正面図である。 消火機器用格納箱の取っ手部分を示し、(A)は引き取っ手を手前方向へ完全に回動させた状態の取っ手部分の横断面図、(B)はその一部切欠正面図である。 消火機器用格納箱の取っ手部分を示し、(A)は引き取っ手から手を離し、扉を閉じた状態の取っ手部分の横断面図、(B)はその一部切欠正面図である。 扉を開け、専用の解除キーを用いてサインパネルを元の位置に戻している状態の取っ手部分の横断面図である。 封印シールを貼った消火機器用格納箱の正面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態に係る消火機器用格納箱1の取っ手構造を用いた屋内設置型の消火栓(例えば、易操作性1号消火栓)の一例を示すものであり、当該消火栓は、不特定多数の人が来場する病院や図書館等の公共施設、或いは不特定多数が往来する駅や空港等の建物の壁面等に設置されており、消火機器用格納箱1と、消火機器用格納箱1内に格納された消防用ホースやノズル、消火栓弁等の消火機器(図示省略)と、消火機器用格納箱1の前面に設けられた表示灯2、火災報知機3及びベル孔4とを備えている。
前記消火機器用格納箱1は、図1に示す如く、内部空間を消火機器用収納部及び警報機器用収納部に区分けした前面が開口された格納箱本体5と、格納箱本体5の消火機器用収納部の開口周縁部に扉用回転軸6を介して手前方向へ回動自在に取り付けられ、消火機器用収納部の開口を開閉する扉7と、格納箱本体5の警報機器用収納部の開口周縁部に扉用回転軸6を介して手前方向へ回動自在に取り付けられ、警報機器用収納部の開口を開閉する火報扉8とから構成されており、前記火報扉8には、表示灯2、火災報知器3及びベル孔4が設けられている。
また、格納箱本体5の開口周縁部は、強度を高めるために内方へ折り曲げられていると共に、扉7の外周縁部及び火報扉8の外周縁部も、強度を高めるためにそれぞれ背面側へ折り曲げられている。
そして、前記消火機器用格納箱1には、悪戯や盗難等により消火機器用格納箱1の扉7が開けられたときや扉7を開けようとしたときに機械的にサインを表示し、扉7が開けられたことや扉7を開けようとしたことが簡単に確認できるようにした取っ手構造が設けられている。
即ち、消火機器用格納箱1の取っ手構造は、図2〜図6に示す如く、扉7に取り付けられ、前面が開放されたケース状の取っ手本体9と、取っ手本体9内に手前方向へ回動自在に支持され、扉7を開放操作する引き取っ手10と、取っ手本体9に設けられ、扉7を閉じた状態にロックし得ると共に、引き取っ手10の手前方向への回動操作に伴って扉7のロック状態を解除し得るロック機構11と、取っ手本体9に設けられ、引き取っ手10の手前方向の回動操作に伴って扉7を開閉したサインが表示されるサイン表示手段12とを備えている。
具体的には、前記取っ手本体9は、金属材又は合成樹脂材により前面が開放されたケース状に形成されており、扉7の左側縁部に形成した矩形状の取り付け穴7aに前面側から裏面側へ突出するように嵌め込まれる前面が開放されたケース部9aと、ケース部9aの開口周縁部に連設され、取り付け穴7aの内周縁部前面に当接するフランジ部9bとを備えている。
また、ケース部9aとフランジ部9bの境界部分の一部には、取り付け穴7aの内周縁部の一部を受け入れる係合凹部9cが形成されていると共に、ケース部9aの側壁外面には、フランジ部9bとの間で扉7の内周縁部の一部を挟んだ状態で保持する弾性変形可能な係合突出片9dが突出形成されている(図3及び図6参照)。
更に、ケース部9aの側壁(扉7の外周縁部に近い方の側壁)には、ロック機構11が設けられるボス部9eが突出形成されている。このボス部9eには、後述するロック機構11のラッチスライダー15がスライド自在に挿入される横向きのスライダー支持穴9fと、ケース部9aの内方へ開放されてロック機構11のリンク部材19等が収納されるスライダー支持穴9fに連通する凹部9gと、凹部9g内に突出形成され、ロック機構11を常に係止穴5aに向かって押し出す弾性体16(例えば、圧縮コイルスプリング)を支持する支持片9hとがそれぞれ形成されている。
加えて、ケース部9aの底壁には、後述するサイン表示手段12を構成するサイン21aを表示したサインパネル21がスライド自在に挿入されるスリット状の収納空間9iが扉7の前面と平行になるように形成されている。また、ケース部9aの底壁前面には、サインパネル21がスライド移動したときにサインパネル21のサイン21aに合致し得る矩形状のサイン表示開口9jが収納空間9iに連通する状態で形成されている。このサイン表示開口9jの大きさは、サイン表示開口9jからサインパネル21を簡単にスライド操作できない程度に設定されている。
そして、取っ手本体9は、ケース部9aを扉7の取り付け穴7aに前面側から挿入してフランジ部9bを取り付け穴7aの内周縁部表面に当接させ、取り付け穴7aの内周縁部の一部を係合凹部9cに係合させると共に、係合突出片9dを取り付け穴7aの内周縁部の一部に係合させることによって、扉7の取り付け穴7aに嵌め込み固定されている。
前記引き取っ手10は、金属材又は合成樹脂材により横断面形状が略L字状の長尺板状に形成されており、ケース部9a内の左側位置で且つケース部9aの上下壁にそれぞれ支持軸13を介して手前方向へ回動自在に軸支され、取っ手本体9内に収納される収納位置と取っ手本体9の手前側へ最大に引き出される突出位置とに亘って回動操作されるようになっている。
尚、引き取っ手10は、突出位置においてそのパネルフック10aがケース部9aの底壁前面に設けたストッパー9lに当接し、それ以上手前方向へ回動しないようになっている。
また、引き取っ手10は、引き取っ手10の上下端部とケース部9aの上下壁との間にそれぞれ介設したねじりコイルばね14の弾性力により収納位置に付勢保持されており、引き取っ手10を収納位置から突出位置へ回動操作し、突出位置で引き取っ手10から手を離すと、ねじりコイルばね14の弾性力により突出位置から収納位置へ自動的に復帰するようになっている。
更に、引き取っ手10は、手前方向の回動操作時(収納位置から突出位置への回動時)にスリット状の収納空間9iの他端部から突出するサインパネル21の一端部に係止されてサインパネル21のサイン21aがサイン表示開口9jに合致するようにサインパネル21をスライド移動させると共に、前記と反対方向への回動時(突出位置から収納位置への回動時)にサインパネル21と非係止状態になるパネルフック10aを備えている。
前記ロック機構11は、取っ手本体9のボス部9eに形成したスライダー支持穴9fに左右方向へスライド自在に挿入支持され、先端部に傾斜状のカム面15aを有すると共に、先端部が格納箱本体5の開口周縁部に形成した係止穴5aに抜き差し自在に挿入されるラッチスライダー15と、ラッチスライダー15とボス部9eの凹部9g内に突出形成された支持片9hとの間に介設され、ラッチスライダー15をボス部9eから突出する方向へ付勢してラッチスライダー15の先端部を格納箱本体5の係止穴5aに挿入保持する弾性体16(例えば、圧縮コイルスプリング)と、ラッチスライダー15と引き取っ手10とを連動連結する連結手段17とを備えたラッチ錠構造に構成されている。
前記連結手段17は、一端部が軸18を介して引き取っ手10に水平方向へ揺動自在に支持された略L字状の上下一対のリンク部材19と、ラッチスライダー15の基端部側の上端部及び下端部にそれぞれ設けられ、一対のリンク部材19にそれぞれ形成したガイド孔19aに挿入された上下一対のガイドピン20とを備えており、引き取っ手10を収納位置から突出位置へ回動操作すると、リンク部材19が引き取っ手10により取っ手本体9のケース部9a内に引っ張られ、ガイドピン20を介してラッチスライダー15が格納箱本体5の係止穴5aから抜ける方向へスライド移動し、また、引き取っ手10から手を離すと、引き取っ手10がねじりコイルばね14の弾性力により突出位置から収納位置へ復帰すると共に、ラッチスライダー15が弾性体16の弾性力により前進し、これに伴ってリンク部材19が引っ張られるようになっている。
尚、ラッチスライダー15の先端部に対向する扉7の外周縁部には、格納箱本体5の係止穴5aに合致してラッチスライダー15が挿通される貫通穴7bが形成されている。
また、一対のリンク部材19を支持する一対の軸18は、引き取っ手10に形成した溝状の切欠部10bに移動自在に挿入支持されている。
更に、ガイドピン20は、ボス部9eの凹部9gの上下内壁面にそれぞれ形成したガイド溝9kに移動自在に挿入支持されている。
而して、前記ロック機構11によれば、引き取っ手10を収納位置から突出位置へ回動操作すると、ラッチスライダー15が弾性体16の弾性力に抗して後退し、ラッチスライダー15の先端部が格納箱本体5の係止穴5aから抜け、扉7のロック状態が解除されて扉7を開放することができる。
一方、扉7を閉じた状態で引き取っ手10から手を離すと、ラッチスライダー15が弾性体16の弾性力により前進して取っ手本体9のケース部9aのボス部9eから外方へ大きく突出すると共に、ラッチスライダー15の先端部が扉7の貫通穴7bを通過して格納箱本体5の開口周縁部に形成した係止穴5aに挿入され、扉7がロック状態となる。また、引き取っ手10は、ねじりコイルばね14の弾性力とロック機構11の弾性体16の弾性力により突出位置から収納位置へ自動的に復帰する。
前記サイン表示手段12は、取っ手本体9のケース部9aの底壁に形成され、扉7の前面と平行なスリット形状の収納空間9iと、取っ手本体9の底壁前面に形成され、収納空間9iに連通するサイン表示開口9jと、収納空間9iに左右方向へスライド自在に収納され、サイン表示開口9jに合致し得るサイン21aを表示したサインパネル21とを備えており、引き取っ手10の手前方向への回動操作(収納位置から突出位置への回動操作)に伴ってサインパネル21がスライド移動してサインパネル21のサイン21aがサイン表示開口9jに合致するように構成されている。
前記スリット形状の収納空間9iの一端部は、扉7の裏面側に開口されており、扉7の裏面側からサインパネル21をスライド操作できるようになっている。また、スリット形状の収納空間9iの他端部は、取っ手本体9の底壁前面側に開口されて引き取っ手10の裏面側に隠されており、引き取っ手10本体9の表面側から引き取っ手10のパネルフック10aによりサインパネル21を一方向(サインパネル21のサイン21aがサイン表示開口9jに合致する方向)へスライド操作できるようになっている。
更に、サインパネル21は、金属材又は合成樹脂材により矩形状に形成されており、その中央部には、色表示によるサイン21aが表示されている。このサイン21aは、サインパネル21の中央部を赤色に着色することにより形成されている。
尚、サインパネル21の大きさ及びサインパネル21におけるサイン21aの形成位置は、引き取っ手10が収納位置にあるときには、サインパネル21の一端部(図6の左側端部)が引き取っ手10のパネルフック10aの近傍に位置すると共に、サインパネル21のサイン21aがサイン表示開口9jから外れた位置にあって非表示となり、また、引き取っ手10が収納位置から突出位置へ回動操作されたときには、引き取っ手10のパネルフック10aがサインパネル21の一端部に係止され、サインパネル21のサイン21aがサイン表示開口9jに合致するようにサインパネル21をスライド移動させるようにそれぞれ設定されている。
前記サイン表示手段12によれば、引き取っ手10の収納位置から突出位置への回動操作時には、サインパネル21がパネルフック10aに係止されてサインパネル21のサイン21aがサイン表示開口9jに合致するようにサインパネル21を右方向へスライド移動させ、また、引き取っ手10の突出位置から収納位置への回動時には、サインパネル21とパネルフック10aとの係止が外れ、サインパネル21がサイン21aをサイン表示開口9jに合致させた位置で停止した状態となり、サインパネル21が引き取っ手10の回動操作や扉7の回動操作で元に戻ることがないように構成されている。
而して、上述した消火機器用格納箱1の取っ手構造においては、引き取っ手10を手前方向へ回動操作していない状態では、サインパネル21のサイン21aがサイン表示開口9jと合致せず、サインパネル21のサイン21aが取っ手本体9のケース部9aの収納空間9iに隠れた状態となっている。
この状態で、何者かが悪戯や盗難等の目的で引き取っ手10を手前方向へ回動させて扉7を開けようとすると、サイン表示開口9jにサインパネル21のサイン21aが表示されることになる。
即ち、引き取っ手10を扉7のロックが解除される位置(突出位置)まで手前側へ引くと、引き取っ手10のパネルフック10aがサインパネル21の一端部に係止され、サインパネル21が所定の位置(サインパネル21のサイン21aがサイン表示開口9jに合致する位置)までスライド移動すると共に、ラッチスライダー15が弾性体16の弾性力に抗して後退し、ラッチスライダー15の先端部が格納箱本体5の係止穴5aから抜け、扉7のロック状態が解除されて扉7を開放することができる(図7及び図8参照)。
サインパネル21が所定の位置までスライド移動することで、サイン表示開口9jには、サインパネル21のサイン21aが表示されることになる(図8参照)。
引き取っ手10を放し、扉7を閉じて行くと、ラッチスライダー15のカム面15aが格納箱本体5の開口周縁部に当接して押圧され、これに伴ってラッチスライダー15が弾性体16の弾性力に抗して後退し、ラッチスライダー15の先端部が格納箱本体5の係止穴5aに合致した時点でラッチスライダー15が弾性体16の弾性力により前進し、ラッチスライダー15の先端部が格納箱本体5の係止穴5aに挿入係止される。これにより、扉7は、閉じた状態で保持されることになる。
このとき、引き取っ手10は、パネルフック10aがサインパネル21と非係止状態になり、サインパネル21を戻すことなく、ロック位置へ戻る。その結果、サインパネル21のサイン21aは、常時表示されたままとなる(図9参照)。
尚、引き取っ手10を手前方向へ回動操作してラッチスライダー15を後退した状態で扉7を閉じて行き、扉7が完全に閉じた時点で引き取っ手10から手を離すようにしても良い。そうすると、ラッチスライダー15が弾性体16の弾性力により前進し、ラッチスライダー15の先端部が格納箱本体5の係止穴5aに挿入係止され、扉7がロック状態に保持されることになる。
そして、点検者は、取っ手部分のサイン表示開口9jにサイン21aが表示されている消火機器用格納箱1を見つけたら、消火機器用格納箱1の内部を点検し、悪戯や盗難等が行われていないかを点検した後、扉7の裏面側から収納空間9iの一端部開口に専用の解除キー22を差し込み、サインパネル21を元の位置(サインパネル21のサイン21aがサイン表示開口9jに合致しない位置)まで戻し、サイン21aを非表示にする(図10参照)。
このように、上述した消火機器用格納箱1の取っ手構造は、扉7に設けた引き取っ手10の回動操作に伴って扉7を開閉したサイン21aが表示されるサイン表示手段12を備えているため、点検時や見回り時等にサイン21aが表示されていれば、何者かが扉7を開閉したり、或いは扉7を開けようとしたこととなり、扉7が開けられたことや扉7を開けようとしたことを簡単に確認することができるので、悪戯等を見落とすと言うことがなく、悪戯や危険物の早期発見を容易に行える。
また、消火機器用格納箱1の取っ手構造は、サイン表示手段12が、引き取っ手10の回動操作に伴ってサイン21aを表示したサインパネル21が機械的にスライド移動してサイン21aを表示する構成としているため、電源を必要とせず、コスト低減を図れる。
更に、消火機器用格納箱1の取っ手構造は、引き取っ手10が、手前方向の回動操作時にサインパネル21の一端部に係止されてサインパネル21のサイン21aがサイン表示開口9jに合致するようにサインパネル21をスライド移動させると共に、前記と反対方向への回動時にサインパネル21と非係止状態になるパネルフック10aを備えているため、引き取っ手10の回動操作や扉7の開閉操作を行っても、一旦現れたサインパネル21のサイン21aは常時表示されたままとなるので、扉7が開けられたことや扉7を開けようとしたことを確実に表示することができる。
更に、消火機器用格納箱1の取っ手構造は、サインパネル21をスライド自在に収納するスリット形状の収納空間9iの一端部が扉7の裏面側に開口され、扉7の裏面側からサインパネル21をスライド操作でき、また、スリット形状の収納空間9iの他端部が取っ手本体9の底壁前面側に開口され、引き取っ手10の裏面側に隠されているため、消火機器用格納箱1を正面側から見ただけではサイン21aの表示の解除方法が判らず、サイン21aの表示を解除するには、扉7の裏面側から操作しなければならないので、解除方法を知る者しか容易に解除することができない。
更に、消火機器用格納箱1の取っ手構造は、扉7を閉じた状態にロックし得るラッチ錠構造のロック機構11を備えているため、強風等により扉7が不用意に開いてしまうと言うことがなく、格納している消火機器を良好に保護することができる。
尚、上記の実施形態においては、消火機器用格納箱1の扉7を手前方向へ回動自在な回動式の扉7とし、この扉7に本発明の取っ手構造を設けるようにしたが、他の実施形態においては、消火機器用格納箱1の扉7を格納箱本体5の横方向へスライド自在なスライド式の扉とし、この扉に本発明の取っ手構造を設けるようにしても良い。但し、この場合には、ロック機構11の構成を変える必要がある。
上記の実施形態においては、消火機器用格納箱1の扉7に本発明の取っ手構造を設けたが、他の実施形態においては、消火機器用格納箱1の火報扉8にも、扉7と同じ取っ手構造を設けるようにしても良い。
上記の実施形態においては、取っ手本体9にロック機構11を設け、このロック機構11により扉7を閉じた状態にロックするようにしたが、他の実施形態においては、ロック機構11を省略し、格納箱本体5の開口周縁部に設けた従来公知の三角戸バネ(三角キャッチ)により扉7を閉じた状態に保持するようにしても良い。この場合には、消火機器用格納箱1の取っ手構造の簡略化を図れることになる。
上記の実施形態においては、引き取っ手10にサインパネル21へ係止されるパネルフック10aを設け、引き取っ手10の回動運動を利用してパネルフック10aによりサインパネル21をスライド移動させるようにしているが、他の実施形態においては、ラッチスライダー15の摺動運動を利用してサインパネル21をスライド移動させるようにしても良い。
上記の実施形態においては、サイン表示手段12のサインパネル21のサイン21aを赤色の色表示としたが、サインパネルのサイン21aを他の色の色表示としても良い。また、サインパネル21のサイン21aを「内部点検要」等の文字表示のサイン21aとしたり、扉7を開けられたことが判る図形表示としたり、或いは色表示と文字表示と図形表示のうち、何れか二つ又は三つを組み合わせたサイン21aとしても良い。
上記の実施形態においては、サインパネル21を元の位置に戻す場合、専用の解除キー22を用いたが、他の実施形態においては、専用の解除キー22に替えて点検業者が常時携帯しているマイナスドライバーや他の工具を利用してサインパネル21を元の位置に戻すようにしても良い。
本発明は、屋内設置型の消火栓(易操作性1号消火栓)の格納箱に用いたが、1号消火栓や2号消火栓の格納箱、補助散水栓の格納箱、消火器格納箱、放水口格納箱、パッケージ型消火設備の格納箱等にも利用できるものである。
また、本発明の取っ手構造は、既設の格納箱にも設置できるものである。
1は消火機器用格納箱、2は表示灯、3は火災報知機、4はベル孔、5は格納箱本体、5aは係止穴、6は扉用回転軸、7は扉、7aは取り付け穴、7bは貫通穴、8は火報扉、9は取っ手本体、9aはケース部、9bはフランジ部、9cは係合凹部、9dは係合突出片、9eはボス部、9fはスライダー支持穴、9gは凹部、9hは支持片、9iはスリット状の収納空間、9jはサイン表示開口、9kはガイド溝、9lはストッパー、10は引き取っ手、10aはパネルフック、10bは溝状の切欠部、11はロック機構、12はサイン表示手段、13は支持軸、14はねじりコイルばね、15はラッチスライダー、15aはカム面、16は弾性体、17は連結手段、18は軸、19はリンク部材、19aはガイド孔、20はガイドピン、21はサインパネル、21aはサイン、22は解除キー。

Claims (6)

  1. 前面が開放され、内部に消火機器を格納する格納箱本体(5)と、格納箱本体(5)の開口周縁部に取り付けられ、格納箱本体(5)の開口を開閉する扉(7)とを備えた消火機器用格納箱(1)の取っ手構造であって、前記取っ手構造は、扉(7)に取り付けられ、前面が開放されたケース状の取っ手本体(9)と、取っ手本体(9)内に手前方向へ回動自在に支持され、扉(7)を開放操作する引き取っ手(10)と、取っ手本体(9)に設けられ、引き取っ手(10)の手前方向の回動操作に伴って扉(7)を開閉したサイン(21a)が表示されるサイン表示手段(12)とを備えていることを特徴とする消火機器用格納箱の取っ手構造。
  2. 前記取っ手本体(9)は、扉(7)を閉じた状態にロックし得ると共に、引き取っ手(10)の手前方向への回動操作に伴って扉(7)のロック状態を解除し得るロック機構(11)を更に備えていることを特徴とする請求項1に記載の消火機器用格納箱の取っ手構造。
  3. 前記サイン表示手段(12)は、取っ手本体(9)の底壁に形成され、扉(7)の前面と平行なスリット形状の収納空間(9i)と、取っ手本体(9)の底壁前面に形成され、収納空間(9i)に連通するサイン表示開口(9j)と、収納空間(9i)にスライド自在に収納され、サイン表示開口(9j)に合致し得るサイン(21a)を表示したサインパネル(21)とを備えており、引き取っ手(10)の手前方向への回動操作に伴ってサインパネル(21)がスライド移動してサインパネル(21)のサイン(21a)がサイン表示開口(9j)に合致する構成としたことを特徴する請求項1に記載の消火機器用格納箱の取っ手構造。
  4. 前記取っ手本体(9)に形成したスリット形状の収納空間(9i)は、その一端部が扉(7)の裏面側に開口され、扉(7)の裏面側からサインパネル(21)をスライド操作でき、また、その他端部が取っ手本体(9)の底壁前面側に開口され、引き取っ手(10)の裏面側に隠されていることを特徴とする請求項3に記載の消火機器用格納箱の取っ手構造。
  5. 前記引き取っ手(10)は、手前方向への回動操作時にサインパネル(21)の一端部に係止されてサインパネル(21)のサイン(21a)がサイン表示開口(9j)に合致するようにサインパネル(21)をスライド移動させると共に、前記と反対方向への回動時にサインパネル(21)と非係止状態になるパネルフック(10a)を備えていることを特徴する請求項3に記載の消火機器用格納箱の取っ手構造。
  6. 前記サインパネル(21)のサイン(21a)は、色表示又は文字表示若しくは図形表示の何れか一つ又は複数を組み合わせたものとしたことを特徴とする請求項3に記載の消火機器用格納箱の取っ手構造。
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