JP5102117B2 - 消火栓装置 - Google Patents

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Description

本発明は、消火栓扉を開きノズル付きホースを引き出して放水する消火栓装置に関する。
従来、自動車専用道路などのトンネル内には、火災発生時に備えて消火栓装置が設置されている。
図11は従来の消火栓装置100の扉板を外して内部構造を示した正面図であり、図12は消火栓装置100の消火栓扉104を開いた状態の内部構造の平面図であり、図13はその側面図である。消火栓装置100の筐体102の前面には消火栓扉104と消火器扉106が設けられている。
消火栓扉104にはハンドルが設けられ、ハンドルを手前に引くことでロックを解除し、下側を軸に消火栓扉104を前方に開放することができる。また消火栓扉104と筐体102との間には緩衝用ダンパ108が設けられ、消火栓扉104を滑らかに開放できるようにしている。
消火栓扉104の内部には、先端にノズル110を装着したホース112を筐体内のホースバケット116に内巻きして収納している。ホース112はホースバケット116の側面板に開口した孔を通してホースバケット116内に収納される。その孔からホース112を引き出したときに、ホース112が擦れてホース表面が傷付くことを防ぐために、ホース112は保護管112aの中を通ってホースバケット116内に入る。

消火栓扉104に設けた消火栓弁開閉レバー114は、操作用のワイヤー118によりバルブ類収納部に配置している消火栓弁120に連結され、消火栓弁開閉レバー114の開閉操作に伴うワイヤー118の動きで、消火栓弁120を開閉制御している。

特開2005−318972号公報
しかしながら、このようなトンネル消火栓装置にあっては、消火栓扉104の内側にノズル110及び消火栓弁開閉レバー114を配置しているため、装置前方に消火栓扉104を全開に開放するための大きなスペースを必要とするという問題がある。
また、消火栓扉104は開放してノズル110によりホース112を引き出して放水した後にホースバケット116内にホース112を巻き戻すことになるが、その際に、開放状態にある消火栓扉104に作業員が乗って作業する。また、消火栓装置のバルブ類などを点検する点検作業の際にも、開放した消火栓扉104に点検作業者が乗って作業する。このため、消火栓扉104は作業員が乗った場合の重量に耐えられる堅牢の構造としており、このため消火栓扉の重量が増加し、消火栓扉を閉じる作業も大変になっている。
この問題を解消するためには消火栓扉のサイズを小さくして軽量化することも考えられるが、軽量化のためにサイズを小さくすると筐体前面の開口部が小さくなり、ホース巻き戻し作業や保守作業のためのスペースを有効に確保できないという問題がある。
更に、ホース巻き戻しや点検作業の際には消火栓扉を開放していなければならないため、消火栓扉のサイズが小さくできても、開放状態で前方に飛び出している消火栓扉が作業の邪魔となり、作業性が悪いという問題が依然として残されている。
本発明は、装置前方に大きなスペースを確保することなく、消火栓扉を開いて行うホース巻き取り作業や点検作業を行い易くする消火栓装置を提供することを目的とする。
本発明は消火栓装置を提供する。即ち、本発明は、
消火栓弁開閉レバーを設置し、ノズル付きホースを収納した筐体と、
筐体の扉開口部に開閉自在に装着された消火栓扉と、
を備えた消火栓装置に於いて、
消火栓扉は、
上下に配列された偶数枚の扉板を扉支持構造により折り畳み自在に連結した折畳扉と、
折畳扉を展開した閉鎖位置で保持する閉鎖保持機構と、
偶数枚の扉板の何れかに設けられ、折畳扉の開閉操作を行うハンドルと、
最上部の扉板の前面の扉連結部側横幅方向に渡って設けられ、折畳扉を下方に折り畳んだ開放状態で筐体から引き出されたホースの扉板の前方縁による傷付きを防止するホースガードと、
を備え、
扉支持構造は、
折畳扉の下端に設け、扉開口部の下端に回動自在に軸支されたヒンジと、
扉板の各々を折り畳み自在に連結する扉連結部と、
折畳扉の上端及び扉連結部の偶数番目に設け、扉開口部の内側に配置したガイド溝に摺動自在に嵌入されたガイドピンと、
を備え、
ハンドルを前方に引きながら下げる操作により、閉鎖保持機構を解除し、折畳扉を、扉連結部の奇数番目を扉開口部の前方に突き出すように、畳み込みながら下降して開放することを特徴とする。

あるいは、本発明は、
消火栓弁開閉レバーを設置し、ノズル付きホースを収納した筐体と、
筐体の扉開口部に開閉自在に装着された消火栓扉と、
を備えた消火栓装置に於いて、
消火栓扉は、
上下に配列された2枚の扉板を扉支持構造により折り畳み自在に連結した折畳扉と、
折畳扉を展開した閉鎖状態で保持する閉鎖保持機構と、
2枚の扉板の何れかに設けられ、折畳扉の開閉操作を行うハンドルと、
上側の扉板の前面の扉連結部側に横幅方向に渡って設けられ、折畳扉を下方に折り畳んだ開放状態で筐体から引き出されたホースの扉板の前方縁による傷付きを防止するホースガードと、
を備え、
扉支持構造は、
折畳扉の下端に設け、扉開口部の下端に回動自在に軸支されたヒンジと、
2枚の扉板を折り畳み自在に連結する扉連結部と、
折畳扉の上端に設け、扉開口部の内側に配置したガイド溝に摺動自在に嵌入されたガイドピンと、
を備え、
ハンドルを前方に引きながら下げる操作により、閉鎖保持機構を解除し、折畳扉を、扉連結部を扉開口部の前方に突き出すように、畳み込みながら下降して開放することを特徴とする。

本発明によれば、筐体の扉開口部に設ける消火栓扉として、少なくとも2枚に分割した扉板を折畳自在に設けたことにより、扉開放状態にあっては2枚の扉板が折り畳まれた状態で前方に開いており、一枚板の消火栓扉を開いた場合に比べ前方への扉の飛び出し量を略半分にすることができ、消火栓扉を開放するためのスペースを低減し、ホース巻き戻し作業や点検作業の際に消火栓扉により邪魔されることなく容易に必要な作業を行うことができる。
またノズル及び消火栓弁開閉レバーは、消火栓扉に設けずに筐体側に設けられているため、扉折畳構造が容易に実現でき、更に消火栓扉が軽量化されることで折畳扉の開閉操作が軽い力で容易にできる。
図1は本発明によるトンネルに設置される消火栓装置の実施形態を示した正面図である。図1において、消火栓装置10は、架台11の上に筐体12を設置している。筐体12は、前面に消火栓収納部と消火器収納部に対応した扉開口部16,17を備えた化粧板14を取り付けた箱型形状を持っている。
筐体12の右側の扉開口部16には、折畳消火栓扉18と保守扉22が設けられており、その内側となる筐体12の内部がホース収納部及びバルブ類収納部となっている。
折畳消火栓扉18は、2枚の扉板18−1,18−2を上下に配列して2箇所の扉連結部62により折畳み自在に連結している。下側の扉板18−1はヒンジ21により扉開口部16に回動自在に軸支されている。上側の扉板18−2にはガイドピン64が設けられ、扉開口部16の内側上下方向に配置したガイド溝66にガイドピン64を摺動自在に嵌め入れている。
折畳消火栓扉18は図示の扉板18−1,18−2をフラットに展開した閉鎖位置で、筐体12側に配置されたマグネット68の吸着により閉鎖状態に保持されており、この状態でハンドル20に手を入れて手前に引いてマグネット68との吸着を解除すると、ガイドピン64がガイド溝66に沿って下降することに伴い、ガイド溝66に対してフリー状態にある扉連結部62が前方に移動し、これによって扉板18−1,18−2を畳み込みながら下降して扉を開くことになる。

また折畳み開放状態で略水平となって上を向く扉板18−2の表面には、筐体12に収納しているノズル付きホースを引き出す際に、ホースが扉板18−2のエッジ部分に擦れて傷つくことを防ぐため、ホースガード70を横幅方向に設けている。
折畳消火栓扉18の上には、ヒンジ23により上向に開閉する保守扉22が設けられており、点検時に折畳消火栓扉18を開いて内側のロックを外すことで開くことができる。
折畳消火栓扉18の左側の扉開口部17には通報装置扉24が設けられ、ここに赤色表示灯26、発信機28、及び応答ランプ30を設けている。赤色表示灯26は常時点灯し、消火栓装置10の設置場所が遠方から分かるようにしている。
火災時には、発信機28を押してスイッチボタンをオンすると、発信信号が監視室の火災受信機に送信されて火災警報が出され、これに伴い応答信号が火災受信機から送られて、応答ランプ30を点灯するようにしている。
扉開口部17の左側には消火器扉32が設けられ、消火器扉32に対応した筐体12の内部を消火器収納部とし、例えば2本の消火器を収納している。消火器扉32にはハンドル34が設けられ、ハンドル34を手前に引くとマグネット68の吸着が解除され、消火器扉32は左側をヒンジとして前方に開くことができる。

図2は図1の第1実施形態について折畳消火栓扉及び保守扉を外して内部構造を示した正面図である。図2において、筐体12の中央部にはホース収納部36が形成され、その右側にバルブ類収納部38を形成している。
ホース収納部36にはU字型に形成したフレームパイプ40が開口側に配置されている。フレームパイプ40の両側にはホースバケット42が取り付けられ、内部にホース収納空間を形成している。
ホースバケット42及び筐体内壁で囲まれたホース収納部36にはホース44が内巻きして収納されている。ここで、右側のバルブ類収納部38にはホース接続口46が配置されており、ホース接続口46にホース44の1次側を接続した後、ホース44をホース収納部36に巻き込むことになるが、この場合のホース44の巻き込みは、扉開口部16から見て右巻きとなるようにホース44を巻き込んでいる。
即ち、ホース接続口46に接続したホース44は、まずホース収納部36の下側に巻き込まれ、その後に、右回りに収納部内に巻き込まれ、最後にノズル48を装着したホース先端をU字型のフレームパイプ40中央付近に取り付けられたホースガド43の上部開口から右側に取り出し、右側のホースバケット42に装着しているノズルホルダー50にノズル48を着脱自在に装着している。

ノズル48は消火栓弁開閉レバー60の近傍に配置して放水作業を行い易くしている。ホースガイド43はホース44を全て右側に引き出した際に、ホース接続口46付近のフレームパイプ40でホース44が折れて放水障害になるのを防ぐためのものである。
このようなホース収納部36に対するホース44の右巻きした内巻きによる収納により、ホース44の巻き込み開始部分44aはホース接続口46から最短距離でホース収納部36の下側部分に送り込まれる。
このため図11に示したように、ホース112を左巻きとしてホース巻き込み開始部分112aをホース収納部の上部に送り込む場合のホース収納部から外れるホース部分(巻き込み半周程度)がなくなり、その分、ホース44を短くでき、ホース収納部36の容積が減ることで、結果的に筐体12を薄型化できる。

また、ホース巻き込み開始部分44aは右巻きによりホース収納部36の下側に送りこまれるため、ホース44がホースバケット42に当って摺動するようなことはなく、図11の従来のホース左巻きによりホースバケットに当って摺動することに対する保護の必要がなく、構造を簡単にできる。

またホース収納部36に右巻きとして収納した後に取り出したホース先端のノズル48は放水部を下向きにしてノズルホルダー50に着脱自在に装着されており、放水部が下向きであることから、折畳消火栓扉を開いてノズル48を放水部を下に向けたまま外すことができ、消火栓弁54に設けている消火栓弁開閉レバー60を操作しない限り、放水されないが、火災時に操作する者にとっては不慣れであることから、放水口が自分に向かないことで、安心感をもってノズル48を外すことができ、安全面でのメリットが大きい。
また放水部を下向きにして配置されノズル48の取り出しは、右手であっても、左手であっても、殆ど違和感なく、容易にグリップを掴んで外すことができる。
筐体12に設けたホース収納部36の右側に配置したバルブ類収納部38には、ポンプ設備からの配管が接続される消火栓接続口52からホース接続口46に至る配管系統に、消火栓弁54、自動調圧弁56、自動排水弁58を設けている。
即ち、消火栓接続口52からの配管は消火栓弁54の1次側に接続され、消火栓弁54の2次側を自動排水弁58の1次側に接続すると共に、自動調圧弁56の1次側に接続している。自動調圧弁56の2次側はホース接続口46となり、ここにホース44を接続している。
消火栓弁54には直接に消火栓弁開閉レバー60が装着されている。即ち消火栓弁開閉レバー60が図示の水平位置の閉位置のとき、消火栓弁54は閉状態であり、このとき配管内に消火用水が存在せず、圧がないことから自動排水弁58は開状態にある。
消火栓弁開閉レバー60を右回りに回動して下向きとなる開位置に操作すると、消火栓弁5が開放位置に作動され、配管内に圧が上昇して自動排水弁58は閉鎖位置に作動される。これによって、給水接続口52から加圧された消火用水を自動調圧弁56を通して所定圧に調圧した後、ホース44側に供給するようにしている。

同時に消火栓弁開閉レバー60の背後に設置しているスイッチがオンし、これによってポンプ設備に信号が送られ、ポンプ設備が起動される。放水を停止する際には、消火栓弁開閉レバー60を元の水平位置に戻すと消火栓弁54が閉じ、同時にスイッチがオフとなってポンプ設備の運転停止が行われる。
このように本実施形態にあっては、従来、消火栓扉に設けてワイヤー連結により消火栓弁を開閉していた消火栓弁開閉レバー60を筐体12側に配置して消火栓弁54に直接設けたことで、折畳消火栓扉18の構造が簡略化され、薄型化と軽量化を達成することができる。
図3は、図1について内部構造を示した平面図である。図3において、ホース収納部36は手前側にフレームパイプ40が配置され、フレームパイプ40の両側にはホースバケット42が取り付けられ、ホース収納部36を仕切り形成し、ホース44が右巻きにより内巻き状態で収納されている。
図4は図1について内部構造を示した側面図である。図4において、筐体12の前面の折畳消火栓扉18は、ハンドル20の操作によりマグネット68の磁気吸着から引き外すことで、ガイドピン64がガイド溝66に沿って下降し、フリー状態ある扉連結部62を前方に張出して扉板18−1,18−2を折畳みながら、図示の略水平方向に折り畳まれた開放位置に開くことができる。

この場合、折畳消火栓扉18には従来のようにノズルや消火栓弁開閉レバーが設けられていないことから軽量化されており、開放の際の衝撃を吸収するダンパーを必ずしも設ける必要はなく、ガイド溝66に対するガイドピン64の摺動抵抗により滑らかに折畳みながら開くことができる。
また、図4の位置に開いた折畳消火栓扉18は、筐体12から引き出したノズル48を装着したホース44をホース収納部36に内巻きする作業時、または筐体12内の機器を点検する保守作業時に、前方に対する張出し量が扉板1枚分で済み、扉開口部に1枚扉を設けて開いた場合に比べ、扉開放に必要な前方のスペースを略半分に低減できる。このため開放した折畳消火栓扉18にほとんど邪魔されることなく、ホース巻取り作業や保守作業ができる。
図5は図1の筐体12を取り出して示した説明図であり、図5(A)に平面断面、図5(B)に正面、図5(C)に側面断面を示している。筐体12は前方に開口した箱形のユニットであり、フレーム部材により形成した枠体に金属をスポット溶接などにより固定して箱形構造を作り出している。筐体12内には、右側からバルブ類収納部38、ホース収納部36及び消火器収納部39が形成されている。

図6は図1の化粧板14を取り出して示した説明図であり、図6(A)に平面、図6(B)に正面、図2(C)に側面を示している。化粧板14には折畳消火栓扉が配置される扉開口部16と、通報装置扉と消火器扉が配置される扉開口部17が形成されている。
化粧板14の扉開口部16に対応した裏面の4箇所には取付アングル7が溶接などにより固定され、取付アングル7の通し孔74にボルトを入れて図5に示した筐体12の4箇所の通し穴76に通した後、ナットにより締め付け固定して筐体12の前面に固定する。

また化粧板14の扉開口部17の左端となる裏面部分にも取付アングル7が固定され、図5の筐体12の対応位置に設けた通し穴78にボルトとナットにより取り付け固定する。

筐体12に対する化粧板14の取付け固定は、折畳消火栓扉18の取付けを含めて製造段階で図2のように必要機器を筐体12に組み込んだ後に行われるものであるが、トンネル内に設置して運用している間に腐食劣化を受けた場合、筐体12から化粧板14を取り外し、折畳消火栓扉18を含め化粧板14を新品に交換可能な構造としている。
図7は本実施形態における折畳消火栓扉の開放動作を示した説明図である。図7(A)は折畳消火栓扉18を閉鎖した状態であり、2枚の扉板18−1,18−2を垂直方向に開いて展開した状態とし、筐体12側に設けたマグネット68による磁気吸着で閉鎖位置に保持されている。
図7(B)は折畳消火栓扉18を開き始めた状態を示す。図7(A)のように閉鎖保持されている折畳消火栓扉18を開く場合には、扉板18−2に設けているハンドル20に手を掛けて前方に引きながら下げる操作を行う。この操作により扉板18−2のマグネット68に対する吸着が解除され、ガイドピン64がガイド溝66に沿って下降しながら、フリー状態にある扉連結部62を前に突き出して扉板18−1,18−2を畳み込みながら下降して開く。

図7(C)は折畳消火栓扉18を全開位置に開いた状態であり、2枚の扉板18−1,18−2は扉連結部62を軸に略水平に折り畳まれ、前方への扉飛び出し量は、扉板18−1,18−2の扉1枚分に抑えられている。
また折畳状態に開いた折畳消火栓扉18における扉板18−2の表面にはホースガード70が配置され、筐体12内から引き出したホースが扉板18−1,18−2のエッジに擦れて傷つくことを防止している。
一方、図7(C)の全開位置に開いた折畳消火栓扉18を閉じる場合には、ハンドル20に手を掛けて上方に引き上げる操作を行い、図7(B)の状態を経て図7(A)の閉鎖位置に操作したら、ハンドル20を軽く押し込んでマグネット68に吸着保持させる。
扉連結部62付近で扉がぐらつかないようにするため、扉連結部62付近にもマグネットを設けて吸収保持させても良い。
図8は4枚扉とした本発明による折畳消火栓扉の他の実施形態を示した説明図である。図8(A)は折畳消火栓扉18の閉鎖状態を示しており、4枚の扉板18−1〜18−4を扉連結部62−1,62−2により折畳み自在に連結している。扉板18−1の下部はヒンジ21により筐体12側に対し回動自在に軸支され、扉板18−2,18−4の上部にはガイドピン64−2,64−1が設けられ、ガイドピン64−2,64−1をガイド溝66に摺動自在に嵌め入れている。

図8(B)は折畳消火栓扉18を開き始めた状態を示す。図8(A)のように閉鎖保持されている折畳消火栓扉18を開く場合には、扉板18−4に設けているハンドル20に手を掛けて前方に引きながら下げる操作を行う。この操作により扉板18−4のマグネット68に対する吸着が解除され、ガイドピン64−2,64−1がガイド溝66に沿って下降しながら、ガイド溝66に対してフリー状態にある扉連結部62−1,62−2を前に突き出して扉板18−1〜18−4を畳みながら下降して開く。

図8(C)は折畳消火栓扉18を全開位置に開いた状態であり、4枚の扉板18−1〜18−4は扉連結部62−1,62−2を軸に略水平に折り畳まれ、前方への扉飛び出し量は、4枚に分けた扉板18−1〜18−の扉1枚分に抑えられ、図7(C)の2枚扉の場合の略半分の張出量としている。

また折畳状態に開いた折畳消火栓扉18における扉板18−4の表面にはホースガード70が配置され、筐体12内から引き出したホースが扉板18−1〜18−4のエッジに擦れて傷つくことを防止している。
図9は本発明による消火栓装置の他の実施形態を示した正面図であり、消火栓収納部に形成した扉開口部全体が開くように折畳消火栓扉を設けたことを特徴とする。
図9において、筐体12の前面に消火栓収納部と消火器収納部に対応した扉開口部16,17を備えた化粧板14を取り付けており、このうち消火栓収納部に対応した扉開口部16に、その全体が開くように開閉自在な折畳消火栓扉18を設けている。
折畳消火栓扉18は、2枚の扉板18−1,18−2を上下に配列して扉連結部により折畳み自在に連結している。
また折畳み開放状態で略水平となって上を向く扉板18−2の表面には、筐体12に収納しているノズル付きホースを引き出す際に、ホースが扉板18−2のエッジ部分に擦れて傷つくことを防ぐため、ホースガード70を横幅方向に設けている。
折畳消火栓扉18以外の構成は図1の実施形態と基本的に同じであるが、この実施形態にあっては、消火器扉32の下側に透明板35を装着した丸窓を設け、内部に収納した消火器を外部から見て確認できるようにしている。
図10は図9の側面断面図であり、折畳消火栓扉18は、2枚の扉板18−1,18−2を上下に配列して扉連結部62により折畳み自在に連結している。下側の扉板18−1はヒンジ21により扉開口部16に回動自在に軸支されている。上側の扉板18−2にはガイドローラ65が設けられ、扉開口部16の内側上下方向に配置したガイド溝66にガイドローラ65を回動自在に嵌め入れている。
折畳消火栓扉18は図示の扉板18−1,18−2をフラットに展開した閉鎖位置で、筐体12側に配置されたマグネットの吸着により閉鎖状態に保持されており、この状態で扉板18−1のハンドル20に手を入れて手前に引いてマグネットとの吸着を解除すると、ガイドローラ65がガイド溝66に沿って下降することに伴い、フリー状態にある扉連結部62が前方に移動し、これによって扉板18−1,18−2を畳み込みながら下降して開放状態18aに示す位置に扉を開くことができる。
この場合、筐体12の扉開口部全体を開くことができるため、図1の実施形態に示した保守扉を除いた下側が開く場合に比べ、扉開口部を利用したホース操作や点検作業をより行い易くすることができる。
ここで本実施形態における折畳消火栓扉18に用いる扉板の枚数は、任意の偶数枚nと一般化することができ、上下に配列された偶数n枚の扉板を折り畳み自在に連結する。
この場合の扉支持構造は、折畳消火栓扉18の下部に設けたヒンジ21を筐体開口部の下部に回動自在に軸支し、折畳消火栓扉18の上部に設けたガイドピン及び偶数番目の扉連結部に設けたガイドピンを扉開口部の内側に配置したガイド溝66に摺動自在に嵌め入れ、奇数番目の扉連結部をガイド溝66に対してフリーとして前記折畳扉を支持するように構成すれば良い。これにより折畳消火栓扉18の扉板の枚数nは、n=2枚、4枚、6枚・・・とすることができ、枚数が多いほど全開時の飛び出し量を低減することができる。

なお、上記の実施形態にあっては、折畳消火栓扉18を扉開口部16に開閉自在に支持する扉支持構造のヒンジ21の軸受やガイド溝66を筐体12側に配置した場合を例にとっているが、筐体12に対し着脱自在な化粧板14側に設けるようにしてもよい。これによって、化粧板14を交換する際に同時に折畳消火栓扉を同時に交換することができる。
また、図1の実施形態は折畳消火栓扉18の1箇所にハンドル20を設けているが、図10の実施形態のように左右の2箇所にハンドルを設けても良い。

また、上記の実施形態にあっては、折畳消火栓扉18をマグネット68による磁気吸着で閉鎖状態に保持しているが、ハンドル操作によりラッチが解除されるラッチ機構により閉鎖状態に保持するようにしても良い。
また、上記の本実施形態は、トンネル消火栓を例としているが、これに限らず、ビル等に設置される屋内消火栓にも適用できる。
また、上記実施形態においては上下に扉を配列し、上下に開閉する消火栓扉であったが、これに限らず、開口部の上下にガイド溝を設け、折畳扉を左右に配列して、消火栓扉を左右に開閉するようにしてもよい。左右に開く2組の折畳扉でなる観音開き式にも適用できる。
また、本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
本発明による消火栓装置の実施形態を正面から示した説明図 図1について扉側を外して本体内部構造を示した正面図 図1について内部構造を示した平面図 図1について内部構造を示した側面図 図1の筐体を取り出して示した説明図 図1の化粧板を取り出して示した説明図 本発明による折畳消火栓扉の開放動作を示した説明図 4枚扉とした本発明による折畳消火栓扉の他の実施形態を示した説明図 本発明による消火栓装置の他の実施形態を示した説明図 図9について内部構造を示した側面図 従来の消火栓装置の扉を外して内部構造を示した正面図 従来の消火栓装置の扉を開放して内部構造を示した平面図 従来の消火栓装置の扉を開放して内部構造を示した側面図
符号の説明
10:消火栓装置
11:架台
12:筐体
14:化粧板
16:扉開口部
18:折畳消火栓扉
18−1〜18−4:扉板
20,34:ハンドル
21,23:ヒンジ
22:保守扉
24:通報装置扉
26:赤色表示灯
28:発信機
30:応答ランプ
32:消火器扉
36:ホース収納部
38:バルブ類収納部
40:フレームパイプ
42:ホースバケット
43:ホースガ
44:ホース
46:ホース接続口
48:ノズル
50:ノズルホルダー
52:配管接続口
54:消火栓弁
56:自動調圧弁
58,64:自動排水弁
60:消火栓弁開閉レバー
62:扉連結部
64:ガイドピン
65:ガイドローラ
66:ガイド溝
68:マグネット
70:ホースガード
72,74:取付アングル

Claims (2)

  1. 消火栓弁開閉レバーを設置し、ノズル付きホースを収納した筐体と、
    前記筐体の扉開口部に開閉自在に装着された消火栓扉と、
    を備えた消火栓装置に於いて、
    前記消火栓扉は、
    上下に配列された偶数枚の扉板を扉支持構造により折り畳み自在に連結した折畳扉と、
    前記折畳扉を展開した閉鎖状態で保持する閉鎖保持機構と、
    前記偶数枚の扉板の何れかに設けられ、前記折畳扉の開閉操作を行うハンドルと、
    最上部の前記扉板の前面の前記扉連結部側横幅方向に渡って設けられ、前記折畳扉を下方に折り畳んだ開放状態で前記筐体から引き出された前記ホースの前記扉板の前方縁による傷付きを防止するホースガードと、
    を備え、
    前記扉支持構造は、
    前記折畳扉の下端に設け、前記扉開口部の下端に回動自在に軸支されたヒンジと、
    前記扉板の各々を折り畳み自在に連結する扉連結部と、
    前記折畳扉の上端及び前記扉連結部の偶数番目に設け、前記扉開口部の内側に配置したガイド溝に摺動自在に嵌入されたガイドピンと、
    を備え、
    前記ハンドルを前方に引きながら下げる操作により、前記閉鎖保持機構を解除し、前記折畳扉を、前記扉連結部の奇数番目を前記扉開口部の前方に突き出すように、畳み込みながら下降して開放することを特徴とする消火栓装置。
  2. 消火栓弁開閉レバーを設置し、ノズル付きホースを収納した筐体と、
    前記筐体の扉開口部に開閉自在に装着された消火栓扉と、
    を備えた消火栓装置に於いて、
    前記消火栓扉は、
    上下に配列された2枚の扉板を扉支持構造により折り畳み自在に連結した折畳扉と、
    前記折畳扉を展開した閉鎖状態で保持する閉鎖保持機構と、
    前記2枚の扉板の何れかに設けられ、前記折畳扉の開閉操作を行うハンドルと、
    上側の前記扉板の前面の前記扉連結部側横幅方向に渡って設けられ、前記折畳扉を下方に折り畳んだ開放状態で前記筐体から引き出された前記ホースの前記扉板の前方縁による傷付きを防止するホースガードと、
    を備え、
    前記扉支持構造は、
    前記折畳扉の下端に設け、前記扉開口部の下端に回動自在に軸支されたヒンジと、
    前記2枚の扉板を折り畳み自在に連結する扉連結部と、
    前記折畳扉の上端に設け、前記扉開口部の内側に配置したガイド溝に摺動自在に嵌入されたガイドピンと、
    を備え、
    前記ハンドルを前方に引きながら下げる操作により、前記閉鎖保持機構を解除し、前記折畳扉を、前記扉連結部を前記扉開口部の前方に突き出すように、畳み込みながら下降して開放することを特徴とする消火栓装置。
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