JP6301154B2 - 消火栓装置 - Google Patents
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Description
本発明は、筐体開口部に下側を軸として下向きに開閉自在な消火栓扉を設け、消火栓扉を開いてホース収納部に収納したノズル付きホースをホース収納部に形成したホース取出口から引き出して放水する消火栓装置に於いて、
開放した消火栓扉の付け根内側と筐体前面との間に形成されるコーナー部のホース取出口に相対する間口を除く位置に、コーナー部に対するホースの接触を抑止するように案内するスライダ構造を設け、
スライダ構造は、コーナー部の横方向両端部の上部を斜めに覆うように、消火栓扉の付け根内側の横方向両端部の各々に設けられたガイド部材であることを特徴とする。
ガイド部材は、消火栓扉の付け根内側の横方向両端部の各々に、片持ち状態で斜めに起立している。このガイド部材は、ガイド用直線板部材、内側に湾曲したガイド用湾曲板部材、ガイド用円柱部材、または軸部材に回転自在に設けた円筒ローラ部材とする。
本発明は、筐体開口部に下側を軸として下向きに開閉自在な消火栓扉を設け、消火栓扉を開いてホース収納部に収納したノズル付きホースをホース収納部に形成したホース取出口から引き出して放水する消火栓装置に於いて、
開放した消火栓扉の付け根内側と筐体前面との間に形成されるコーナー部のホース取出口に相対する間口を除く位置に、コーナー部に対するホースの接触を抑止するように案内するスライダ構造を設け、
ホース取出口を外れた筐体開口部の位置に、消火栓扉の裏面に接続されて消火栓扉の開放による動きを緩やかにするダンパ装置を設け、
スライダ構造は、ダンパ装置の周囲に、ホースと接触するガイド部材を設ける。
を備え、ダンパ装置本体とロッド部材の先端で、筐体内と消火栓扉の内側を回動自在に連結し、スライダ構造のガイド部材を、消火栓扉を開放した場合にダンパ装置の周囲を軸方向に移動自在で且つ軸周りに回転自在に装着してホースの接触を受けるようにする。
本発明の消火栓装置によれば、開放した消火栓扉の付け根内側と筐体前面との間に形成されるコーナー部のホース取出口に相対する間口を除く位置に、コーナー部に対するホースの接触を抑止するように案内するスライダ構造を設けるようにしたため、ホースを横方向に引き出す場合、消火栓扉の付け根側の筐体とのコーナー部にホースが回り込んでも、ホースはスライダ構造によりコーナー部に接触することがなく、ホースの引き出しによるコーナー部付近の筐体塗装面を傷付きを防止し、また、ホースがコーナー部に接触しないことで、ホース引出力を低減して操作性を向上可能とする。
また、スライダ構造は、消火栓扉の付け根側の両側内側に片持ち状態でコーナー部の外側を覆うように斜めに起立したガイド部材とし、ガイド部材として例えば、ガイド用直線板部材、内側に湾曲したガイド用湾曲板部材、ガイド用円柱部材、または軸部材に回転自在に設けた円筒ローラ部材とすることで、簡単な構造によりホースの横方向への引き出しに伴うコーナー部への接触を抑止可能とする。
また、消火栓装置には、ホース取出口を外れた位置に、消火栓扉の開放による動きを緩やかにする緩衝用のダンパ装置を設けており、スライダ構造として、ダンパ装置に、ホースと接触するガイド部材を設けるようにしたため、ダンパ装置に装着するという簡単な構造により、コーナー部に対するホースの接触を抑止可能とする。
図1は本発明によるトンネルに設置される消火栓装置の実施形態を示した正面図である。図1において、消火栓装置10は、消火栓側の筐体12−1と消火器側の筐体12−2に分割した構造であり、前面に化粧板14−1,14−2を装着しており、筐体12−1,12−2に対し必要な機器及び部材を組付けた後に連結固定部15で固定した状態とし、この状態でトンネル現場に搬入して架台11上に設置している。
図2は図1の筐体12−1側の消火栓扉18を外し、保守扉22は上向きに開いてステー27で支持した状態で内部構造を示した正面図である。なお、保守扉22は、消火栓装置の保守以外には通常閉じられており、消火作業時も閉められたままで消火栓扉18のみ開放される。
図3は図1について内部構造を示した平面図、図4は図1について消火栓扉を開放して内部構造を示した平面図、図5は図1について扉の閉鎖状態と開放状態で示した側面図、及び図6は扉内側の付け根付近にガイド部材として設けたガイド用直線板部材によるスライダ構造の実施形態を示した説明図である。
図3乃至図6に示すように、ハンドル操作によるラッチを解除することで、筐体12−1の前面の閉鎖状態にある消火栓扉18を、前方の斜め下向きとなる位置に開くことができる。
図7はホースの横方向への引き出しに伴うスライド構造による作用を示した説明図であり、図7(A)はホースを左方向に引き出した場合を示し、図7(B)はホースを右方向に引き出した場合を示す。
図8は扉内側の付け根付近に設けたガイド用湾曲板部材によるスライダ構造の実施形態を示した説明図である。図8に示すように、消火栓扉18の開放状態で形成される消火栓扉18の内側付け根と筐体12−1の前部に設けた化粧板14−1との間のコーナー部72に対し、本実施形態では、消火栓扉18の付け根となる両側内側に、片持ち状態でコーナー部72の外側を覆うように内側に湾曲するように起立したガイド用湾曲板部材78を設け、コーナー部72に対するホース44の接触を抑止するように案内するスライダ構造を実現している。
図9は扉内側の付け根付近に設けたガイド用円柱部材によるスライダ構造の実施形態を示した説明図である。図9に示すように、消火栓扉18の開放状態で形成される消火栓扉18の内側付け根と筐体12−1の前部に設けた化粧板14−1との間のコーナー部72に対し、本実施形態では、消火栓扉18の付け根となる両側内側に、片持ち状態でコーナー部72の外側を覆うようにガイド用円柱部材80を設け、コーナー部72に対するホース44の接触を抑止するように案内するスライダ構造を実現している。
図10は扉内側の付け根付近に設けた円筒ローラ部材によるスライダ構造の実施形態を示した説明図である。図10に示すように、消火栓扉18の開放状態で形成される消火栓扉18の内側付け根と筐体12−1の前部に設けた化粧板14−1との間のコーナー部72に対し、本実施形態では、消火栓扉18の付け根となる両側内側に、片持ち状態でコーナー部72の外側を覆うように軸部材84を斜めに固定し、軸部材84に円筒ローラ部材82を回転自在に装着し、コーナー部72に対するホース44の接触を抑止するように案内するスライダ構造を実現している。
図11はダンパ装置を利用してスライダ構造を設けた消火栓装置の他の実施形態を正面から示した説明図、図12は円筒ローラ部材をダンパ装置に設けた消火栓装置を扉閉鎖状態で示した側面図、図13は図12について扉開放状態を示した側面図、及び図14はホースの右方向への引き出しに伴うダンパ装置に設けた円筒ローラ部材による作用を示した説明図である。
図14はホースの横方向への引き出しに伴うダンパ装置を利用したスライド構造による作用を示した説明図である。
図14は扉を水平に開放可能な消火栓装置に設けたガイド用直線板部材によるスライド構造の実施形態を側面から示した説明図、図15は扉を水平に開放可能な消火栓装置に設けたガイド用湾曲板部材によるスライド構造の実施形態を側面から示した説明図、及び図16は扉を水平に開放可能な消火栓装置に設けたダンパ装置の円筒ローラ部材によるスライド構造の実施形態を側面から示した説明図である。
図15に示すように、本実施形態にあっては、消火栓扉18を略水平位置に開放する構造としており、消火栓扉18の開放状態で、消火栓扉18の内側付け根と筐体12−1の前部に設けた化粧板14−1との間に、横から見て90°程度の角度をもつコーナー部72が形成される。
図16は扉内側の付け根付近に設けたガイド用湾曲板部材によるスライダ構造の実施形態を示した説明図である。図16に示すように、消火栓扉18が略水平となる開放状態で形成されるコーナー部72に対し、本実施形態では、消火栓扉18の付け根となる両側内側に、片持ち状態でコーナー部72の外側を覆うように内側に湾曲するように起立するガイド用湾曲板部材78を設け、コーナー部72に対するホース44の接触を抑止するように案内するスライダ構造としている。
図17はダンパ装置を利用してスライダ構造を設けた消火栓装置の実施形態を示した側面図である。
(スライダ構造の位置)
上記の実施形態は、消火栓扉における付け根付近の内側両側やダンパ装置にスライド構造を設けているが、スライド構造を設ける位置は、これに限定されず、ホース取出口の相対する間口を除くコーナー部の位置であれば、適宜の位置に設ける場合を含む。
また、上記の実施形態にあっては、消火栓扉18の回動軸21を位置上げしたことで、消火栓扉18により閉止している扉開口部16の開口高さが狭くなっているが、消火栓扉18の上部に配置している保守扉22の高さ方向の幅を狭くし、その分、消火栓扉18の高さ方向の幅及びそれに相対する扉開口部の高さ方向の開口幅を広げ、ホースの出し入れを更に容易にできるようにしても良い。
また本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
12−1,12−2:筐体
14−1,14−2:化粧板
18:消火栓扉
40:バケットフレーム
44:ホース
45:ホース取出口
72:コーナー部
74:ガイド用直線板部材
76:ガイドポール
78:ガイド用湾曲板部材
80:ガイド用円柱部材
82,96:円筒ローラ部材
84:軸部材
86:ダンパ装置
88:ダンパ装置本体
90:ロッド部材
92,94:軸部
Claims (5)
- 筐体開口部に下側を軸として下向きに開閉自在な消火栓扉を設け、前記消火栓扉を開いてホース収納部に収納したノズル付きホースを前記ホース収納部に形成したホース取出口から引き出して放水する消火栓装置に於いて、
開放した前記消火栓扉の付け根内側と筐体前面との間に形成されるコーナー部の前記ホース取出口に相対する間口を除く位置に、前記コーナー部に対する前記ホースの接触を抑止するように案内するスライダ構造を設け、
前記スライダ構造は、前記コーナー部の横方向両端部の上部を斜めに覆うように、前記消火栓扉の付け根内側の横方向両端部の各々に設けられたガイド部材であることを特徴とする消火栓装置。
- 請求項1記載の消火栓装置に於いて、前記ガイド部材は、前記消火栓扉の付け根内側の横方向両端部の各々に、片持ち状態で斜めに起立していることを特徴とする消火栓装置。
- 請求項2記載の消火栓装置に於いて、前記ガイド部材は、ガイド用直線板部材、内側に湾曲したガイド用湾曲板部材、ガイド用円柱部材、または軸部材に回転自在に設けた円筒ローラ部材であることを特徴とする消火栓装置。
- 筐体開口部に下側を軸として下向きに開閉自在な消火栓扉とを設け、前記消火栓扉を開いてホース収納部に収納したノズル付きホースを前記ホース収納部に形成したホース取出口から引き出して放水する消火栓装置に於いて、
開放した前記消火栓扉の付け根内側と筐体との間に形成されるコーナー部の前記ホース取出口に相対する間口を除く位置に、前記コーナー部に対する前記ホースの接触を抑止するように案内するスライダ構造を設け、
前記ホース取出口を外れた前記筐体開口部の位置に、前記消火栓扉の裏面に接続されて消火栓扉の開放による動きを緩やかにするダンパ装置を設け、
前記スライダ構造は、前記ダンパ装置の周囲に、前記ホースと接触するガイド部材を設けたことを特徴とする消火栓装置。
- 請求項4記載の消火栓装置に於いて、
前記ダンパ装置は、
シリンダ内に緩衝移動するピストンを設けたダンパ装置本体と、
前記ピストンに一端を連結すると共に他端を外部に取り出したロッド部材と、
を備え、
前記ダンパ装置本体と前記ロッド部材の先端で、前記筐体内と前記消火栓扉の内側を回動自在に連結し、
前記スライダ構造のガイド部材を、前記消火栓扉を開放した場合に前記ダンパ装置の周囲を軸方向に移動自在で且つ軸周りに回転自在に装着して前記ホースの接触を受けるようにしたことを特徴とする消火栓装置。
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