JP2017209135A - 消火栓装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】消火栓装置を監視員通路内に埋め込むようにして設置した場合において、消火用のホースの取り出しに支障が生ずることなく迅速な消火活動ができる消火栓装置を得る。【解決手段】本発明に係る消火栓装置1は、天板部13と天板部13の下方に設けられて前面パネル17を有する箱形の本体部15とを備えた筐体11と、本体部15内に設けられて巻き回されたホース3を収納するホース収納部5と、本体部15内に設けられてホース3の先端に設けられた消火ノズル27を保持するノズルホルダ29とを有し、ノズルホルダ29は、消火ノズル27を保持するノズル保持片41と、ノズル保持片41を回動可能に支持する支持部39とを有し、ノズル保持片41が回動することで、ノズル保持片41に保持された消火ノズル27を前面側と上面側のいずれからでも取り外せるようになっていることを特徴とするものである。【選択図】 図2

Description

本発明は、トンネル等に設置される消火栓装置に関する。
なお、本明細書において、消火栓装置に関する位置関係を説明する用語としての「背面側」とは消火栓装置を監視員通路に設置した状態において、トンネルの壁面側であり、「前面側」とは車道側をいう。
トンネル等に設置される消火栓装置は、例えば特許文献1に開示されたように、消火栓装置の筐体を「トンネル壁面に形成された箱抜き部分」に設置していた。
しかしながら、最近の大口径のトンネルはシールド工法によって構築されることが多く、この場合、トンネルの壁面がトンネルの掘削と同時に鋼製のセグメントで構築されるため、特許文献1に開示されているような箱抜きをすることができない。
そのため、消火栓装置の本体の設置場所として、トンネル壁面ではなく、監視員通路内に埋め込むことが考えられ、このような態様のものとして特許文献2に開示されたトンネル用消火栓装置がある。
特許文献2に開示のものは、「トンネル側壁の路肩に沿って所定の高さに構築された監視員通路を備えたトンネルに設置されるトンネル用消火栓装置に於いて、前記監視員通路の路面側の側壁を装置前面として監視員通路の下部の空間に本体を収納したことを特徴とするトンネル用消火栓装置。」(特許文献2の請求項1参照)である。
特開2015−44039号公報 特開2001−9053号公報
特許文献2に開示のものは、本体内に引き出し可能に設けたトレイにホースリールや消火器を収納し、消火活動を行う際には前記トレイを前面側に引き出し、消火ノズルを取り外して、消火栓弁開閉レバー(操作レバー)の操作するようにしている。
このため、特許文献2にものは、消火栓装置の前面側にトレイを引き出すための空間が必要となる。
しかしながら、消火栓装置を監視員通路内に埋め込むように設置した場合、消火栓装置の前面側は、車道に近く、事故車等が消火栓装置の前面側にある場合には、消火栓装置の前面側にはほとんど空間がないことも考えられる。そのため、消火活動を迅速に行えないことが想定される。
本発明はかかる課題を解決するためになされたものであり、消火栓装置を監視員通路内に埋め込むようにして設置した場合において、消火用のホースの取り出しに支障が生ずることなく迅速な消火活動ができる消火栓装置を得ることを目的としている。
(1)本発明に係る消火栓装置は、トンネル内の車道の路肩に構築された監視員通路に設けられた設置用空間内に設置される消火栓装置であって、
天板部と該天板部の下方に設けられて前面パネルを有する本体部とを備えた筐体と、該本体部内に設けられて巻き回されたホースを収納するホース収納部と、前記本体部内に設けられて前記ホースの先端に設けられた消火ノズルを保持するノズルホルダとを有し、
前記前面パネルは、前記ノズルホルダの前方に形成された前面開口部と、該前面開口部に開閉可能に設けられた前面扉とを有し、
前記天板部は、前記ノズルホルダの上方に設けられた上面開口部と、該上面開口部を開閉可能に覆う扉体とを有し、
前記ノズルホルダは、前記消火ノズルを保持するノズル保持片と、該ノズル保持片を回動可能に支持する支持部とを有し、
前記ノズル保持片が回動することで、該ノズル保持片に保持された消火ノズルを前記前面開口側と前記上面開口側のいずれからでも取り外せるようになっていることを特徴とするものである。
(2)また、上記(1)に記載のものにおいて、前記ノズル保持片はC形状からなり、C形状における切り欠き部から前記消火ノズルを押し込むことでC形状における開口部で前記消火ノズルを保持するものであり、前記ノズル保持片が回動することで前記切り欠き部が前面側及び上面側を向くように構成されていることを特徴とするものである。
(3)また、上記(1)又は(2)に記載のものにおいて、前記ノズルホルダは、前記支持部の前面側に設けられ、前記ノズル保持片が通過可能なスリット部を有すると共に前記ノズル保持片に保持された前記消火ノズルが当接する当接板を有し、
前記ノズル保持片は前記支持部に回動自在に取り付けられており、前記消火ノズルが取り付けられていない状態では自重によって回動して前記当接板の背面側に配置され、前記ノズル保持片を前記当接板の前面側に移動して該ノズル保持片に前記消火ノズルを保持させた状態では前記消火ノズルが前記当接板に当接して移動が規制されることを特徴とするものである。
(4)また、トンネル内の車道の路肩に構築された監視員通路に設けられた設置用空間内に設置される消火栓装置であって、
天板部と該天板部の下方に設けられて前面パネルを有する本体部とを備えた筐体と、該本体部内に設けられて巻き回されたホースを収納するホース収納部と、前記本体部内に設けられて前記ホースの先端に設けられた消火ノズルを保持するノズルホルダとを有し、
前記前面パネルは、前記ノズルホルダの前方に形成された前面開口部と、該前面開口部に開閉可能に設けられた前面扉とを有し、
前記ノズルホルダは、前記消火ノズルを保持するノズル保持片と、該ノズル保持片を回動可能に支持する支持部と、該支持部の前面側に設けられ、前記ノズル保持片が通過可能なスリット部を有すると共に前記ノズル保持片に保持された前記消火ノズルが当接する当接板とを有し、
前記ノズル保持片は、前記消火ノズルが取り付けられていない状態では自重によって回動して前記当接板の背面側に配置され、前記ノズル保持片を前記当接板の前面側に移動して該ノズル保持片に前記消火ノズルを保持させた状態では前記消火ノズルが前記当接板に当接して移動が規制されることを特徴とするものである。
(5)また、上記(1)乃至(4)のいずれかに記載のものにおいて、少なくとも2個のノズル保持片が所定の間隔を離して前記支持部に設けられていることを特徴とするものである。
本発明に係る消火栓装置において、ホース収納部と前面パネルとの間に空間が形成されていると共にノズルホルダを平面視において前記ホース収納部の前面よりも前記前面パネル寄りで、かつ上下方向で中間よりも上方の位置に設けたことにより、ノズルホルダに保持された消火ノズルに対して前面パネルの前面開口部及び天板部の上面開口部のいずれからでも手が届き、取り外すことができるので、消火栓装置をトンネル内の車道の路肩に構築された監視員通路に設けられた設置用空間内に設置した場合であっても、消火用のホースの取り出しに支障が生ずることなく迅速な消火活動ができる。
本発明の実施の形態1に係る消火栓装置の斜視図である。 図1に示した消火栓装置の内部構造を説明する正面図である。 図1に示した消火栓装置を監視員通路内に設置した状態の平面図である。 図1に示した消火栓装置のノズルホルダの説明図である。 図1に示した消火栓装置の上面扉及び消火器箱上面扉を開扉した状態の斜視図である。 図1に示した消火栓装置の前面扉及び消火器箱前面扉を開扉した状態の正面図である。 図1に示した消火栓装置のノズルホルダの機能を説明する斜視図である。 図7の一部拡大図を含む正面図である。 図1に示した消火栓装置の上面扉及び消火器箱上面扉を開扉した状態の平面図である。 図1に示した消火栓装置のノズルホルダの機能を説明する斜視図であって、保持状態にある消火ノズルを上方に持ち上げた状態を示している。 図10の一部拡大図を含む正面図である。 図1に示した消火栓装置のノズルホルダの機能を説明する斜視図であって、消火ノズルを取り外した状態を示している。 図12の側面図である。 本発明の実施の形態1に係る消火栓装置の機能を説明する斜視図である。 本発明に係る消火栓装置が設置される監視員通路に設けられる設置用空間の説明図である。
本実施の形態に係る消火栓装置は、トンネル内の車道の路肩に構築された監視員通路に設けられた設置用空間内に設置されるものである。
まず、消火栓装置が設置される監視員通路の設置用空間について図15に基づいて説明する。
図15は、トンネルの路肩の監視員通路の一部を示したものであり、図中、81はトンネル壁面81、83は監視員通路83、85は車道85である。
監視員通路83の路面は、車道幅方向(奥行き方向)に車道85側が低くなるような傾斜面となっている。この傾斜面の勾配は、排水勾配と呼ばれ、傾斜角度は2.0%程度である。なお、2.0%の傾斜とは、100cmで2.0cmの高低差が生ずるような傾斜をいう。
設置用空間87は、図15に示すように、監視員通路83の前壁89から監視員通路83の車道幅方向に切り欠くように設けられ、車道幅方向に切断した断面では設置用空間87を形成する壁がL字形状になっている。このような設置用空間87が設けられることで監視員通路83の路面には開口部が形成される。そして、該開口部の開口縁部91は、後述する消火栓装置1の天板部13の張出し部53が載置される3辺の部分が一段低くなった段部になっている。
上記のような設置用空間87に設置される本実施の形態の消火栓装置1を図1〜図3に基づいて説明する。
消火栓装置1は、ホース3を収納するホース収納部5と、消火器7を収納する消火器収納部9を内蔵する箱形の筐体11を備え、筐体11は、天板部13と天板部13の下方の本体部15とを有している。
以下、消火栓装置1を構成する各部について詳細に説明する。
<筐体>
本実施の形態における筐体11は、上述のように本体部15と天板部13を有し、全体形状は、図1に示すように、略直方体形状をしている。
〈本体部〉
本体部15は、前面パネル17を有する箱形状に形成されている。
前面パネル17には、ホース収納部5の前方に前面開口部19が設けられ、前面開口部19には下降式の前面扉21が設けられている。
また、前面パネル17における消火器収納部9の前面には消火器箱前面開口部23が設けられ、消火器箱前面開口部23には横開き式の消火器箱前面扉25が設けられている。
なお、前面扉21、消火器箱前面扉25については、その開放方式は特に限定されるものではなく、前面扉21を引戸式や回動式、あるいは消火器箱前面扉25を下降式や回動式にしてもよい。
前述のように、本体部15の内部には、ホース3を収納するホース収納部5、および消火器7を収納する消火器収納部9が設けられている。また、図2、図3に示すように、ホース3の先端に設けられた消火ノズル27を保持するノズルホルダ29、消火栓弁(図示なし)を操作するための操作レバー31も設けられている。
消火ノズル27は、ホース3の先端部に設けられ、消火水(泡水溶液も含む)を放射するものである。なお、図7、8、10、11では、消火ノズル27とホース3との接続部分は省略してある。
《ホース収納部》
ホース収納部5は、本体部15の内壁上面から内壁下面に至る2本の棒状体33と、棒状体33から筐体11の内壁背面に至る略L字状に屈曲した2枚の帯板35とを備えて構成されている。
ホース収納部5には、図2、図3に示すように、縦方向に内巻きされたホース3が収納されている。なお、ホース収納部5に収納されるホース3の収納方式は、内巻きされて収納される内巻き式のものに限らず、例えばリールに巻き付けられて収納されるリール式でも良い。
また、ホース収納部5は、図3に示すように、本体部15内の背面寄りに設けられホース収納部5と本体部15の前面パネル17及び前面扉21との間には空間Sが形成されている(図3参照)。空間Sは、消火ノズル27の最大径(把持部も含めた長さ)程度の奥行きがあればホース3の引き出しが可能となる。即ち、空間Sが形成されることで、ホース3の引き出しを容易にすると共に、ノズルホルダ29の設置空間が確保されている。
《ノズルホルダ》
ノズルホルダ29は、図2に示すように、ホース収納部5の近傍において、高さ方向で中間よりも上方の位置に設けられている。具体的には、上面開口部55から手を入れて消火ノズル27を取り出す場合において、肘まで入るまでに消火ノズル27を掴めるような位置にノズルホルダ29の位置が設定されており、より具体的には天板部13から30〜40cm下方の位置である。
また、図3に示すように、ノズルホルダ29は平面視においてホース収納部5の前面よりも前面パネル17寄りであって、上面開口部55の下方に設けられている。言い換えれば、平面視において、ノズルホルダ29は帯板35の前面部より前面側に配置される。
ノズルホルダ29の設置位置をこのような配置にしたのは、消火ノズル27を本体部15の前面側及び上面側の両方から取り出せるようにするためである。
ノズルホルダ29は、図4に示すように、ホース収納部5を構成する帯板35に取り付けられる取付板37と、取付板37の背面に固定されたL字状の金具からなる支持部39と、支持部39に回動可能に取り付けられたノズル保持片41とを備えている。
また、取付板37は、図4に示すように、帯板35に取り付けるための取付片部37aと、支持部39が取り付けられると共に当接板として機能する当接面部37bとを備えている。
当接面部37bには、ノズル保持片41が通過できるスリット部43が所定の間隔を離して2つ形成されている。
なお、本実施の形態では2個のC字形状のノズル保持片41が、所定の間隔を離して、具体的にはコ字状のアーム部材45の両端に取り付けられ、アーム部材45のアーム片が支持部39に軸部47によって回動自在に取り付けられている。ノズル保持片41は、弾性を有する例えば樹脂製からなり、C字の切り欠き部49から消火ノズル27を押し込むことで、弾性変形して切り欠き部49を通過した消火ノズル27を開口部51内で保持する。
ノズル保持片41は、消火ノズル27が取り付けられていないフリーな状態では自重によって回動して、図4(a)にように、当接面部37bの背面側に位置するようになっている。
図4(a)の状態から、ノズル保持片41を前面側に回動すると、図4(b)に示すように、ノズル保持片41がスリット部43を通過して、当接面部37bの前面側に出る。図4(b)に示す状態では、ノズル保持片41のほぼ全体が当接面部37bの前面側に出ており、かつ切り欠き部49が前面側を向いている。この状態であれば、消火ノズル27をノズル保持片41に前面側から押し込むことで保持させ、また取り外すことができる。
ノズル保持片41をさらに回動すると、図4(c)に示すように、切り欠き部49が上方を向き、この状態になれば、消火ノズル27を上方側から取り外すことができる。
《操作レバー》
操作レバー31は、図2に示すように、ホース収納部5の棒状体33に設けられているが、操作レバー31を設ける位置は、ノズルホルダ29を設ける位置と同様に、前面開口部19及び上面開口部55の両方から操作者が操作等できる位置であればよい。
操作レバーの位置を具体的に示すと、ノズルホルダ29を設ける位置と同様であり、上面開口部55から手を入れて操作レバー31を操作する場合において、肘まで入るまでに操作レバー31を操作できるような位置に操作レバー31の位置が設定されており、より具体的には天板部13から30〜40cm下方の位置である。
また、図3に示すように、操作レバー31は平面視においてホース収納部5の前面よりも前面パネル17寄りであって、上面開口部55の下方に設けられている。言い換えれば、平面視において、操作レバー31は帯板35の前面部より前面側に配置される。
〈天板部〉
天板部13は、本体部15と一体的に連結されており、本体部15から外方に張り出す張出し部53を有している。張出し部53は、両側辺と後辺の3辺に設けられている。
張出し部53は、監視員通路83の開口縁部91の段部に載置され、この状態で監視員通路83の路面と天板部13が面一になる。
なお、張出し部53によって本体部15を吊下げ支持するようにしてよい。この場合には、張出し部53を吊下げ支持に耐えられる強度にするため、例えば張出し部53の下方にL形のアングル材54(図2参照)等の補強部材を設けて、張出し部53を下方から支持する構造にすればよい。
なお、張出し部53は天板部13の他の部位と一体でも別体でもよい。
前述したように監視員通路83に排水勾配が設けられている場合には、これに合わせて天板部13を本体部15に対して傾斜させて設置するようにするのが好ましい。
例えば、前面側から背面側に向かって登り傾斜となるような角度を設けるようにする。
天板部13におけるホース収納部5の前方かつ上方で、ノズルホルダ29の上方に相当する部位には、上面開口部55が形成され、上面開口部55には開閉可能な上面扉57が設けられている。
天板部13に上面開口部55及び上面扉57を設けたのは、消火栓装置1の天板部13側からホース3の引き出しや、操作レバー31の操作を可能にするためである。
上面扉57は、前側の辺部に設けられた図示しない回動軸を中心として例えば、前面側に向けて回動するようになっている。
天板部13における消火器収納部9の上方に相当する部位には、消火器箱上面開口部59が形成され、消火器箱上面開口部59には開閉可能な消火器箱上面扉61が設けられている。
消火器箱上面扉61も上面扉57と同様の構成になっている。
上面扉57及び消火器箱上面扉61を開扉すると、図5に示すように、両扉は後方から前面側に向けて回動して、直立よりも前面側に傾斜した起立状態を維持する。なお、両扉には起立状態から自然に閉止しないようにロックして起立状態を保持する起立保持部材を設けるのが望ましい。
なお、上面扉57及び消火器箱上面扉61を起立状態で保持させることで、火災等の煙で視界が悪くなったような場合において、作業者が監視員通路83から車道85に不意に落下したりするのを防止するという効果がある。
本実施の形態の消火栓装置1を設置用空間87へ設置する場合、監視員通路83の開口縁部91に天板部13の張出し部53を載置して設置される。設置状態では、天板部13が監視員通路83の路面と面一になって、監視員通路83の路面の一部として供用される。
なお、監視員通路83に排水勾配が設けられている場合には、排水勾配に合わせて天板部13を本体部15に対して傾斜させておけば、この場合でも監視員通路83に対して面一の状態で設置することができる。
次に、上記のように構成された消火栓装置1について、消火ノズル27の取り外し方法とホース3の引き出し方法について詳細に説明する。
<前面開口部から消火ノズルを取り外す場合>
前面扉21を開放すると、図6に示すように、消火ノズル27がノズルホルダ29に保持された状態が見える。ノズルホルダ29の位置は、前述したように、ホース収納部5よりも前方に設けられており、消火ノズル27へはすぐに手が届く。なお、前述したように、ノズル保持片41は回動自在になっているため、消火ノズル27を保持した状態でも回動可能であるが、消火ノズル27が当接面部37bに当接した状態から背面側に回動することはできず、即ち、消火ノズル27が当接面部37bに当接して移動が規制され、図7、図8の状態で保持されている。
また、図7、図8に示す状態では、ノズル保持片41の切り欠き部49が前面側を向いているので、消火ノズル27を前面側に引くことで、消火ノズル27を取り外すことができる。
<上面開口部から消火ノズルを取り出す場合>
上面扉57を開放して消火ノズル27を取り出す場合、上面扉57を開放すると、図9に示すように、上面開口部55から消火ノズル27が見える。ノズルホルダ29の位置は、前述したように、本体部15の高さ方向で中間よりも上方にあり、上面開口部55から腕を挿入することで、保持されている消火ノズル27に手が届く。
上面開口部55から腕を挿入して消火ノズル27を掴んで上方に引き上げると、図10、図11に示すように、ノズル保持片41が回動して切り欠き部49が上方向に向く。これによって、消火ノズル27をそのまま上方に引き上げることで消火ノズル27を取り外すことができる。
消火ノズル27を取り外すと、ノズル保持片41は自重によって回動して、図12、図13に示すように、当接面部37bの背面側に移動する。このため、例えば図14に示すように、前面開口部19からホース3を引き出す場合、ノズル保持片41がホース3と干渉することがない。この点は、ホース3を上面開口部55から引き出す場合も同様である。
なお、ホース収納部5と前面パネル17との間には空間Sがあるため、ホース3の引き出しに際してホース3が内部機器類、前面パネル17、前面扉21等と干渉することなく、スムーズな引き出しが可能である。
空間Sの奥行き方向の距離としては、消火ノズル27を上方に持ち上げるようにして取り出すことを想定すると、消火ノズル27の最大幅、より具体的には消火ノズル27のハンドル部の幅W(図8参照)以上に設定するのが好ましい。
以上のように、本実施の形態の消火栓装置1においては、天板部13が監視員通路83の路面の一部となり通行することができ、かつホース3の引き出し、操作レバー31の操作、及び消火器7の取り出しを前面側及び上面側からの両方から行うことができる。
特に、本実施の形態の消火栓装置1においては、ノズルホルダ29が、平面視においてホース収納部5の前面よりも前面パネル17寄りで、かつ上下方向で中間よりも上方の位置に設けられていることにより、前面開口部19及び上面開口部55のいずれからでも消火ノズル27に手が容易に届くので、前面開口部19及び上面開口部55のいずれからでも消火ノズル27を取り出して、ホース3を引き出すことができる。
また、ノズル保持片41が回動してノズル保持片41の切り欠き部49の位置を前面側と上面側にすることができるので、前面側及び上面側のいずれからでも消火ノズル27の取り外しをスムーズに行うことができる。
なお、上記の説明では、ノズル保持片としてC形状のものを例に挙げているが、本発明のノズル保持片の形状はこれに限られるものはなく、種々の形状のものを使用できる。もっとも、ノズル保持片を回動させて消火ノズルを前面側と上面側から取り外す場合には、ノズル保持片は少なくともC形状における切り欠き部に相当する消火ノズルを押し込むような部位を有することが必要である。
また、本発明の実施の形態は、天板部9と本体部11とが別体に構成され、本体部11を設置用空間87に載置し、天板部9を監視員通路83に係止させるようないわゆる別体型の消火栓装置にも適用できる。また、本発明の実施の形態は、設置用空間87に載置する直方体形状の箱体からなる載置型の消火栓装置にも適用できる。
さらに、上記の実施の形態では、天板部13に上面開口部55及び上面扉57を設けたものについて説明した。
しかしながら、天板部13に上面開口部55及び上面扉57がなく前面開口部19のみからホース3を引き出すタイプの消火栓装置であっても、本実施の形態で説明したノズルホルダ29を備えることで、消火ノズル27を取り外した際に、ノズル保持片41が取付板37の当接面部37aの背面側に移動することで、ホース3とノズル保持片41が干渉することがないという効果を奏することができる。
1 消火栓装置
3 ホース
5 ホース収納部
7 消火器
9 消火器収納部
11 筐体
13 天板部
15 本体部
17 前面パネル
19 前面開口部
21 前面扉
23 消火器箱前面開口部
25 消火器箱前面扉
27 消火ノズル
29 ノズルホルダ
31 操作レバー
33 棒状体
35 帯板
37 取付板
37a 取付片部
37b 当接面部
39 支持部
41 ノズル保持片
43 スリット部
45 アーム部材
47 軸部
49 切り欠き部
51 開口部
53 張出し部
54 アングル材
55 上面開口部
57 上面扉
59 消火器箱上面開口部
61 消火器箱上面扉
S 空間
W 消火ノズルの最大幅
<監視員通路>
81 トンネル壁面
83 監視員通路
85 車道
87 設置用空間
89 前壁
91 開口縁部

Claims (5)

  1. トンネル内の車道の路肩に構築された監視員通路に設けられた設置用空間内に設置される消火栓装置であって、
    天板部と該天板部の下方に設けられて前面パネルを有する本体部とを備えた筐体と、該本体部内に設けられて巻き回されたホースを収納するホース収納部と、前記本体部内に設けられて前記ホースの先端に設けられた消火ノズルを保持するノズルホルダとを有し、
    前記前面パネルは、前記ノズルホルダの前方に形成された前面開口部と、該前面開口部に開閉可能に設けられた前面扉とを有し、
    前記天板部は、前記ノズルホルダの上方に設けられた上面開口部と、該上面開口部を開閉可能に覆う上面扉とを有し、
    前記ノズルホルダは、前記消火ノズルを保持するノズル保持片と、該ノズル保持片を回動可能に支持する支持部とを有し、
    前記ノズル保持片が回動することで、該ノズル保持片に保持された消火ノズルを前記前面開口部側と前記上面開口部側のいずれからでも取り外せるようになっていることを特徴とする消火栓装置。
  2. 前記ノズル保持片はC形状からなり、C形状における切り欠き部から前記消火ノズルを押し込むことでC形状における開口部で前記消火ノズルを保持するものであり、前記ノズル保持片が回動することで前記切り欠き部が前面側及び上面側を向くように構成されていることを特徴とする請求項1記載の消火栓装置。
  3. 前記ノズルホルダは、前記支持部の前面側に設けられ、前記ノズル保持片が通過可能なスリット部を有すると共に前記ノズル保持片に保持された前記消火ノズルが当接する当接板を有し、
    前記ノズル保持片は前記支持部に回動自在に取り付けられており、前記消火ノズルが取り付けられていない状態では自重によって回動して前記当接板の背面側に配置され、前記ノズル保持片を前記当接板の前面側に移動して該ノズル保持片に前記消火ノズルを保持させた状態では前記消火ノズルが前記当接板に当接して移動が規制されることを特徴とする請求項1又は2に記載の消火栓装置。
  4. トンネル内の車道の路肩に構築された監視員通路に設けられた設置用空間内に設置される消火栓装置であって、
    天板部と該天板部の下方に設けられて前面パネルを有する本体部とを備えた筐体と、該本体部内に設けられて巻き回されたホースを収納するホース収納部と、前記本体部内に設けられて前記ホースの先端に設けられた消火ノズルを保持するノズルホルダとを有し、
    前記前面パネルは、前記ノズルホルダの前方に形成された前面開口部と、該前面開口部に開閉可能に設けられた前面扉とを有し、
    前記ノズルホルダは、前記消火ノズルを保持するノズル保持片と、該ノズル保持片を回動可能に支持する支持部と、該支持部の前面側に設けられ、前記ノズル保持片が通過可能なスリット部を有すると共に前記ノズル保持片に保持された前記消火ノズルが当接する当接板とを有し、
    前記ノズル保持片は、前記消火ノズルが取り付けられていない状態では自重によって回動して前記当接板の背面側に配置され、前記ノズル保持片を前記当接板の前面側に移動して該ノズル保持片に前記消火ノズルを保持させた状態では前記消火ノズルが前記当接板に当接して移動が規制されることを特徴とする消火栓装置。
  5. 少なくとも2個のノズル保持片が所定の間隔を離して前記支持部に設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の消火栓装置。
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