JP6317848B2 - 消火栓装置 - Google Patents
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Description
そのため、消火栓装置の天板部を監視員通路の路面として供用するには、消火栓装置を設置する際に、天板部を監視員通路の傾斜に沿わせて天板部と通路面とが面一になるように設置する必要がある。
そこで、監視員通路における車道走行方向の傾斜角度に関わらず、簡易に消火栓装置の天板部と監視員通路の路面とを面一にすることのできる消火栓装置の開発が望まれていた。
本実施の形態に係る消火栓装置は、トンネル内の車道85の路肩に構築された監視員通路に設けられた設置用空間内に設置されるものである。
まず、消火栓装置が設置される監視員通路の設置用空間について図23に基づいて説明する。
なお、以下の説明で、前面側とは、設置用空間87に消火栓装置1を設置したときに車道に面する側のことであり、上面側とは、設置用空間87に消火栓装置1を設置したときに監視員通路83の路面に接続される面側のことである。
本例における筐体7は、上述のように本体部11と天板部9を有し、全体形状は、図1、図2に示すように、略直方体形状をしている。
本体部11の内部には、図3、図4に示すように、内巻きに巻き回されたホース3を収納するホース収納部5および消火器15を立てた状態で収納する消火器収納部17が設けられている。なお、本実施の形態の消火器収納部17は、2本の消火器15を奥行き方向に並べて収納できるものである。
また、ホース収納部5の前面側の近傍で、かつ高さ方向で中程よりも上方側には、消火栓弁を操作するための操作レバー19が設けられている(図3参照)。
さらに、ホース収納部5の前面側の近傍で、かつ上部側には、ホース3の先端に設けられた消火ノズル21を所定の位置に保持するためのノズルホルダ23が設けられている(図3参照)。
また、ノズルホルダ23による消火ノズル21の保持方法についても、筐体7の前面側及び上面側のいずれからでも容易に取り外し可能な保持方法にするのが望ましい。
また、本体部11における消火器収納部17の前面には消火器箱前面開口部29が設けられ、消火器箱前面開口部29には横開き式の消火器箱前面扉31が設けられている。
また、消火器箱前面扉31を開扉することで、内部に載置されている消火器15を取り出すことが可能になっている。
天板部9は、本体部11と一体的に連結されており、本体部11の側面外周部から外方に張出す張出し部13を有している。張出し部13は、両側辺と後辺(背面側の辺)の3辺、即ち、前面側の辺以外に設けられている。なお、張出し部13は3辺でなくても良く、少なくとも両側辺の2辺にあれば良い。
張出し部13は、監視員通路83の開口縁部91に載置されて本体部11を吊下げ支持するものであるため、吊下げ支持に耐えられる強度を有している。
なお、張出し部13は天板部9の他の部位と一体でも別体でもよい。
例えば、図2の二点鎖線で示すように、前面側から背面側に向かって登り傾斜となるような角度を設けるようにする。
上面扉37は、開放状態でロックして自然には閉止しないようにするのが好ましい。
なお、上面扉37の開閉方式についても、上記の回動形に限定されず、例えばスライド方式や、あるいは実施の形態2で示すような単に置くだけの載置式のものであってもよい。
消火器箱上面扉41も上面扉37と同様の構成となっている。
このため、設置箇所において車道85の車道走行方向で傾斜があり、その傾斜角度が違う場合であっても、同一形状の消火栓装置1を監視員通路83の路面の傾斜に合わせて面一で設置し、天板部9を監視員通路83として供用することができる。
なお、本実施の形態の消火栓装置1は、天板部9の張出し部13で本体部11を吊下げ支持するものであるが、このような構造の場合、張出し部13の荷重負担が大きくなる。
本実施の形態に係る消火栓装置43について、図7〜図16に基づいて説明する。なお、図7〜図16において実施の形態1の図1〜図6に示した部位と同一又は対応する部位には同一の符号を付して説明を省略する。
そして、天板部47は、本体部45とは分離された別体からなることを特徴とするものである。
本実施の形態における筐体49は、実施の形態1と同様に、本体部45と天板部47を有し、全体形状は、図7、図8に示すように、直方体形状をしている。
本体部45は、上面が開放された箱形状をしている点が実施の形態と異なるが、前面パネルやその内部構造は、図7〜図11に示す通りで、実施の形態1と同様である。
天板部47は、本体部45と別体で、本体部45を上面から覆うものであり、図8に示すように、矩形状をしている。そして、天板部47の両側辺と後辺の3辺には、図12、図13に示すように、監視員通路83の開口縁部91に載置される開口縁載置部51を有している。なお、開口縁載置部51は3辺ではなく、少なくとも両側辺の2辺にあれば良い。
本実施の形態に係る消火栓装置64について、図17〜図22に基づいて説明する。なお、図17〜図22において実施の形態1、2の図1〜図16に示した部位と同一又は対応する部位には同一の符号を付して説明を省略する。
[実施の形態4]
本実施の形態に係る消火栓装置93について、図24〜図26に基づいて説明する。なお、図24〜図26において実施の形態1の図1〜図6に示した部位と同一又は対応する部位には同一の符号を付して説明を省略する。
よって、天板部95や張出し部101が路面として供用されても通行の障害になるものがない。
路面よりも前記蓋体の厚み分だけ低くなるようにしておくのが好ましい。
3 ホース
5 ホース収納部
7 筐体
9 天板部
11 本体部
13 張出し部
15 消火器
17 消火器収納部
19 操作レバー
21 消火ノズル
23 ノズルホルダ
25 前面開口部
27 前面扉
29 消火器箱前面開口部
31 消火器箱前面扉
33 アングル材
35 上面開口部
37 上面扉
39 消火器箱上面開口部
41 消火器箱上面扉
<実施の形態2>
43 消火栓装置
45 本体部
47 天板部
49 筐体
51 開口縁載置部
53 垂下部
55 前垂下片
57 蓋載置部
59 上面蓋部材
61 消火器箱上面蓋部材
63 架台
<実施の形態3>
64 消火栓装置
65 移動・姿勢調整部材
67 キャスタ
69 伸縮脚部
71 軸部
73 設置台
<監視員通路>
81 トンネル壁面
83 監視員通路
85 車道
87 設置用空間
89 前壁
91 開口縁部
<実施の形態4>
93 消火栓装置
94 本体部
95 天板部
95a 第1板部材
95b 第2板部材
97 筐体
98 ヒンジ
99 ヒンジ
100 取っ手
101 張出し部
103 固定部
105 底面部
106 アンカーボルト
107 アンカー挿入孔
108 ナット
109 固定手段収容空間
111 開口穴
Claims (6)
- トンネル内の車道の路肩に構築された監視員通路の前壁から車道幅方向に切り欠くように設けられ、前記監視員通路の路面に開口した設置用空間に設けられる消火栓装置であって、
筐体内に先端に消火ノズルを設けたホースを収納すると共に、前記車道および前記監視員通路の路上の両側から前記ホースを引き出し可能に設けられる扉と、
を設け、前記監視員通路に設けられる勾配に合わせて前記筐体の天板を傾斜させたことを特徴とする消火栓装置。 - 請求項1記載の消火栓装置において、
前記扉は、
前記車道側の垂直方向に配置される前面扉と、
前記監視員通路側の水平方向に配置され、扉の前側に設けられた回動軸を中心に回動させて開閉する上面扉と、
が備えられたことを特徴とする消火栓装置。 - 請求項1又は2に記載の消火栓装置において、
消火器が収納されると共に、前記車道および前記監視員通路の路上の両側から前記消火器を取り出し可能に開扉される扉を備えた消火器収納部が一体に設けられたことを特徴とする消火栓装置。 - 請求項3記載の消火栓装置において、
前記扉は、
前記車道側の垂直方向に配置される消火器箱前面扉と、
前記監視員通路側の水平方向に配置され、扉の前側に設けられた回動軸を中心に回動させて開閉する消火器箱上面扉と、
が備えられたことを特徴とする消火栓装置。 - 請求項1記載の消火栓装置において、
前記扉は、前記車道側の垂直方向に配置される前面扉と、前記監視員通路側の水平方向に配置される上面扉と、からなり、
前記前面扉と前記上面扉は別々に開扉可能であることを特徴とする消火栓装置。 - トンネル内の車道の路肩に構築された監視員通路の前壁から車道幅方向に切り欠くように設けられ、前記監視員通路の路面に開口した設置用空間に設けられる消火栓装置であって、
筐体内に先端に消火ノズルを設けたホースを収納すると共に、前記車道および前記監視員通路の路上の両側から前記ホースを引き出し可能に設けられる扉と、
を設け、
前記扉は、前記車道側の垂直方向に配置される前面扉と、前記監視員通路側の水平方向に配置される上面扉と、からなり、
前記上面扉は、車道側に設けられた回動軸を中心として回動することを特徴とする消火栓装置。
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