JP6849485B2 - 消火栓装置、消火器箱 - Google Patents
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Description
なお、本明細書において、消火栓装置に関する位置関係を説明する用語としての「奥側」とは消火栓装置を監視員通路に設置した状態において、トンネルの壁面側であり、「手前側」とは車道側をいう。
そのため、消火栓装置の本体の設置場所として、トンネル壁面ではなく、監視員通路内に埋め込むことが考えられ、このような態様のものとして特許文献2に開示されたトンネル用消火栓装置がある。
しかしながら、消火栓装置の前面側は、車道に近く、事故車等が消火栓装置の前面側にあることもあり、消火栓装置の前面にはほとんど空間がないことも考えられる。そのため、消火活動を迅速に行えないことが想定される。
さらに、消火器は立てた状態で置くように設計されているので、底部には本体部が直接設置面に触れないように、例えば樹脂製の脚部を備えているが、特許文献2のように消火器を寝かせて側面が直接載置面に触れた状態で収納していると、本体部の載置面に水等が溜まりそれに本体部が浸漬された状態になることも考えられ、好ましくない。
前記消火器収納部は、消火器を載置した状態で、該消火器の上部側が高くなるように傾斜させて載置可能な消火器載置台を有していることを特徴とするものである。
前記本体部は、消火器を載置した状態で、該消火器の上部側が高くなるように傾斜させて載置可能な消火器載置台を有していることを特徴とするものである。
本実施の形態に係る消火栓装置は、例えばトンネル内の車道の路肩に構築された監視員通路に設けられた設置用空間内に設置される場合に好適なものである。
そこで、まず消火栓装置が設置される監視員通路の設置用空間について図14に基づいて説明する。
図14は、トンネルの路肩の監視員通路83の一部を示したものであり、図中、81はトンネル壁面、83は監視員通路、85は車道である。
なお、一般的に監視員通路83における車道85寄りには、落下防止用の柵(図示なし)が監視員通路83に沿って設けられているが、上述の設置用空間87に消火栓装置を設置する場合には、設置用空間87の部分には柵は設けられない。
消火栓装置1は、ホース3を収納するホース収納部5と消火器7を横に寝かせた状態で収納する消火器収納部9とを有し、上面が開口した箱形状の本体部11と、本体部11の上面開口を覆うと共に開閉可能な蓋部材になった天板部13とを備えている。
ホース収納部5と消火器収納部9との間には、仕切り部15が設けられ、仕切り部15上面には、赤色表示灯17、非常時であることを監視員に知らせるための非常ボタン19、非常ボタン19を押したときに点灯する非常ランプ21が設けられている。
なお、赤色表示灯17は仕切り部15上面にあるものとして説明したが、それ以外に、本体部11の手前側のパネルにも設けられる(図示なし)。
以下、消火栓装置1を構成する各部について詳細に説明する。
本実施の形態における本体部11は、ホース収納部5と消火器収納部9を有し、図1、図2に示すように、上面が開口した略直方体形状をしている。
本体部11の形状は、高さよりも奥行きの大きい扁平な直方体形状をしている。
本体部11の両側部及び後辺部(奥側の辺部)には、外方に張出す張出し部23が設けられている。
張出し部23は、本体部11を設置用空間87内に収容する際に、設置用空間87の開口縁部91に形成された段部に載置する。これによって、張出し部23及び天板部13と、監視員通路83の路面とが面一になる。なお、張出し部23は少なくとも両側の2辺に設けられれば良く、その場合は開口縁部91の段部も両側の2辺にだけあれば良い。
以下、ホース収納部5と消火器収納部9について詳細に説明する。
ホース収納部5は、ホース3を内巻きにした状態で横向き(巻いた状態でホース3で形成される筒体を縦にした向き)にして収納する。このため、ホース収納部5は、高さよりも奥行きの大きい扁平な矩形状になっている。
なお、ホース収納部5へのホース3の収納は内巻き以外の収納形態でも良く、例えば、ホースリールにホース3を巻き付けるリール式の収納形態でも良い。リール式の場合でも、リールに巻き付けられたホース3は横向きに載置される。
消火器収納部9は、複数(本例では2本)の消火器7を横に寝かせた状態で収納できるようになっている。本実施の形態では、図1、図2に示すように、2本の消火器7を本体部11の幅方向に向けて寝かせて収納している。
消火器収納部9には、図3〜図5に示すように、消火器7の上部側を底部側よりも高くした状態で消火器7を載置できる消火器載置台27が設けられている。
消火器載置台27は、図中右側が高い傾斜面からなる載置面部29と、載置面部29を挟むように手前側と奥側の端辺に側板31が設けられている。
載置面部29は、図5に示すように、奥から手前に向かって下方にわずかに傾斜している。つまり、載置面部29は、図2及び図4中右側すなわち消火器7の上部側となる部位が高く、かつ奥側が高くなるような傾斜面となっている。
載置面部29を消火器7の上部側が高くなるように載置するのは、消火器7を取り出す際には、消火器7の上部に設けられたレバーを持つことになるので、消火器7を横に寝かせた状態であってもレバーを持ちやすくするためである。
もっとも、載置面部29に水が溜まるのを確実に防止するために、載置面部29をパンチングメタルやグレーチングのように多数の開口部を有するメッシュ状の面材で構成してもよい。
天板部13は、図1に示すように、本体部11の奥行き方向で2分割された2枚の板部材13a、13bを連結してなり、各板部材13a、13bは互いに連結された連結部を山形状に立てることで開放できるようになっている。
図1に示す状態では、天板部13を開放した状態を示しており、このとき各板部材13a、13bをほぼ垂直に立てた状態になっている。
本体部11の奥側には、作業者が乗ることができるステップ30が設けられており、天板部13を開放した状態でも消火栓装置1の幅方向に移動することができ、消火作業を迅速に行うことができる。
前述したように、監視員通路83には一般的に柵が設けられるが、ステップ30を設けることで柵があっても作業者の移動が円滑にできる。
なお、ステップ30を設けていても、図2に示すように、ホース収納部5の奥行き方向の半分以上が開放されており、ホース3を引き出すことができる。
また、2本の消火器7の上方も開放されており、消火器7は両方ともに上方に取り出すことができるようになっている。
作業者が監視員通路83の上にいる場合であっても、あるいは車道85にいる場合であっても、図1のように天板部13の手前側の板部材13aを開放する。
この状態では、図2に示すように、2本の消火器7は上方からみたときに両方ともに全体が見える状態になっており、監視員通路83上からいずれの消火器7であっても容易に取り出すことができる。
このように2本の消火器7を逆向きに載置することの効果は以下の通りである。
火災発生時において消火活動を行う作業者は消火栓装置1に対してどの位置で天板部13の開放を行うかはわからない。そのため、2本の消火器7が同じ向きを向いているよりも、違った向きを向いていることで、天板部13を開放した作業者にとっていずれかの消火器7がより取り出し易い配置になることがあり、迅速な消火活動に資することができる。
監視員通路83に柵が設けられている場合には、消火栓装置1の幅方向に移動しにくくなることから、作業者が移動することなく消火器7を取り出し易くなっているのは好ましい。
また、図6〜図8とは逆に、消火器7の上部を奥側に、底部を手前にして2本を並べるようにしてもよい。この場合には、消火器載置台27は、手前側が低く奥側が高くなるような傾斜の載置面部29が設けられる。
この場合、本体部11は載置板37の切り込み部35で支持され、本体部11の底部からは浮いた状態になるので、水に浸漬されるのを確実に防止できる。なお、半円状の切り込み部35の最下部にさらに切り欠きを設けることで、切り込み部35に表面張力によって水が滞留するのを防止できる。
また、2枚の載置板37を用いる場合でも上記の載置面部29を有する消火器載置台27で説明したのと同様に消火器7の向きを適宜設定することができる。
そして、2枚の載置板37を用いる場合において、消火器7の上部を奥側にし、手前側が低く奥側が高くなるように載置すると、消火器7のレバーを持って引き上げると消火器7が底部側を支点に回転して手前側で立ち上がるので取り出し易いという効果もある。
本発明の実施の形態2に係る消火栓装置39を図10〜図13に基づいて説明する。
図10〜図13において、実施の形態1を示した図1〜図9と同一部分及び対応する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
実施の形態1の消火栓装置1では、消火器収納部9を、正面視においてホース収納部5の左側に設けていたが、本実施の形態の消火栓装置39は、図10、図11に示すように、消火器収納部9を、正面視においてホース収納部5の右側に設けている。
このように、消火器収納部9のホース収納部5に対する相対的な位置は、左右いずれであってもよい。
本実施の形態の消火器載置台41は、図12、図13に示すように、消火器7を載置した状態で該消火器7の上部が高くなるように傾斜した載置面部43の上端側に連続して平坦面部45が設けられている。また、載置面部43の下端側には消火器7がずれるのを防止するためのストッパ板47が設けられている。さらに、実施の形態1と同様に側板31が設けられている。
前述したように、消火栓装置39は例えば監視員通路83に埋め込むように設置される。その場合において、監視員通路83上から消火器7を取り出す場合を想定すると、天板部13より下、すなわち監視員通路83よりも下方にある消火器7を一気に引き上げるのは消火器7が重量物であることから腰などに負担が大きい。
すなわち、消火器箱を、上述の消火栓装置1、39の本体部11と同様に、上面が開口した箱形状の本体部と、該本体部の上面開口を覆う天板部とを有し、本体部は、消火器を載置した状態で、該消火器の上部側が高くなるように傾斜させて載置可能な消火器載置台を有するものとすればよい。
また、さらに前記消火器載置台は、複数(例えば、2本)の消火器を手前と奥側に並べて載置可能な載置面部を有し、該載置面部は手前が奥よりも低くなった傾斜面になっており、手前の消火器を取り出したときに奥の消火器が手前側に移動できるようにすればよい。
また、消火器箱の消火器載置台においても、消火器を載置した状態で該消火器の上部が高くなるように傾斜すると共に該消火器の周面が当接する載置面部と、該載置面部の上端側に設けられた平坦面部とを備えるようにしてもよい。
また、消火器箱の場合においても、上記の消火栓装置1、39で説明したように消火器載置台の種々の態様は消火器を載置する向きの種々の態様を適用できることは言うまでもない。
さらに、上記の説明では消火器7を複数(2本)収納する場合について説明したが、本発明の消火器収納部は、消火器を1本収納する場合の態様も含む。
3 ホース
5 ホース収納部
7 消火器
9 消火器収納部
11 本体部
13 天板部
13a 板部材
13b 板部材
15 仕切り部
17 赤色表示灯
19 非常ボタン
21 非常ランプ
23 張出し部
25 操作レバー
27 消火器載置台
29 載置面部
30 ステップ
31 側板
33 消火器載置台(他の態様)
35 切り込み部
37 載置板
39 消火栓装置(実施の形態2)
41 消火器載置台
43 載置面部
45 平坦面部
47 ストッパ板
<監視員通路>
81 トンネル壁面
83 監視員通路
85 車道
87 設置用空間
89 前壁
91 開口縁部
Claims (4)
- 巻いた状態のホースを横にして収納するホース収納部と消火器を横に寝かせた状態で収納する消火器収納部を有し、上面が開口した箱形状の本体部と、該本体部の上面開口を覆うと共に開閉可能な蓋部材になった天板部とを備え、
前記消火器収納部は、消火器を載置した状態で、該消火器の上部側が高くなるように傾斜させて載置可能な消火器載置台を有し、
該消火器載置台は、前記消火器を載置した状態で該消火器の上部が高くなるように傾斜すると共に該消火器の周面が当接する載置面部と、該載置面部の上端側に連続して設けられて消火器を立てることができる平坦面部とを備えたことを特徴とする消火栓装置。 - 前記消火器載置台は、複数の消火器を手前と奥に並べて載置可能な載置面部を有し、該載置面部は手前が奥よりも低くなった傾斜面になっており、手前の消火器を取り出したときに奥側の消火器が手前側に移動できるようになっていることを特徴とする請求項1記載の消火栓装置。
- トンネル内の車道の路肩に構築された監視員通路に設けられた設置用空間内に設置され、前記天板部が、前記監視員通路の路面として供用されることを特徴とする請求項1又は2に記載の消火栓装置。
- 上面が開口した箱形状であって消火器を横に寝かせた状態で収納する本体部と、該本体部の上面開口を覆うと共に開閉可能な蓋部材になった天板部とを備え、
前記本体部は、消火器を載置した状態で、該消火器の上部側が高くなるように傾斜させて載置可能な消火器載置台を有し、
該消火器載置台は、前記消火器を載置した状態で該消火器の上部が高くなるように傾斜すると共に該消火器の周面が当接する載置面部と、該載置面部の上端側に連続して設けられて消火器を立てることができる平坦面部とを備えたことを特徴とする消火器箱。
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