JP6890437B2 - 消火栓装置及び消火器箱 - Google Patents

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Description

本発明は、トンネル内の車道の路肩に構築された監視員通路や避難通路等の通路に設置される消火栓装置及び消火器箱に関する。
トンネル等に設置される消火栓装置は、例えば特許文献1に開示されたように、消火栓本体を「トンネル壁面に形成された箱抜き部分」に設置していた。
しかしながら、最近の大口径のトンネルはシールド工法によって構築されることが多く、この場合、トンネルの壁面がトンネルの掘削と同時に鋼製のセグメントで構築されるため、特許文献1に開示されているような箱抜きをすることができない。
そのため、消火栓装置の本体の設置場所として、トンネル壁面ではなく、監視員通路内に埋め込むことが考えられ、このような態様のものとして特許文献2に開示されたトンネル用消火栓装置がある。
特許文献2に開示のものは、「トンネル側壁の路肩に沿って所定の高さに構築された監視員通路を備えたトンネルに設置されるトンネル用消火栓装置に於いて、前記監視員通路の路面側の側壁を装置前面として監視員通路の下部の空間に本体を収納したことを特徴とするトンネル用消火栓装置。」(特許文献2の請求項1参照)である。
特開2015−44039号公報 特開2001−9053号公報
特許文献2に開示のものは、本体内に引き出し可能に設けたトレイにホースリールや消火器を収納し、前記トレイを前面側に引き出すようにしている。そのため、消火栓装置の前面側にはトレイを引き出すための空間が必要となる。
しかしながら、消火栓装置を監視員通路内に埋め込んだ場合、消火栓装置の前面側は、車道に近く、事故車等が消火栓装置の前面側にあることも考えられ、消火栓装置の前面にはほとんど空間がないことも考えられる。そのため、消火活動を迅速に行えないことが想定される。
なお、トンネル内に設置される消火用の機器を収納するものとして消火器を収納する消火器箱があるが、消火器箱についても上述の消火栓装置と同様の課題が存在する。
本発明はかかる課題を解決するためになされたものであり、消火栓装置又は消火器箱を監視員通路等の通路内に埋め込むようにして設置した場合において、消火ホースや消火器の取り出しに支障が生ずることなく迅速な消火活動ができる消火栓装置及び消火器箱を得ることを目的としている。
(1)本発明に係る消火栓装置は、トンネル内の車道の路肩に構築された通路に設けられた設置用空間内に設置される消火栓装置であって、
ホースを収納するホース収納部を内蔵する箱形の筐体を備え、
該筐体は、前記通路の路面として供用できる天板部と該天板部下方の本体部とを有し、
前記天板部は、前記ホース収納部の上方にホースの引き出しを可能にする開口部と、該開口部を開閉可能に覆う扉体と、該扉体が開放したときに視認可能となって、該扉体が開放状態であること警告する警告部材とを備えたことを特徴とするものである。
(2)また、上記(1)に記載のものにおいて、前記扉体は、回動軸によって支持されて回動することで開閉可能に構成され、閉止状態で下面となる面に補強部材を兼ねた前記警告部材が設けられていることを特徴とするものである。
(3)また、上記(1)に記載のものにおいて、前記扉体は、回動軸によって支持されて回動することで開閉可能に構成され、前記警告部材は前記扉体における閉止状態で下面となる面の幅方向両端部に設けられた板状体からなることを特徴とするものである。
(4)また、上記(1)に記載のものにおいて、前記警告部材は、前記扉体の開放に連動して前記開口部の幅方向両端部に立設されるように構成されていることを特徴とするものである。
(5)また、上記(1)に記載のものにおいて、前記扉体は、スライドすることで開閉されるスライド扉からなり、前記警告部材は前記扉体の開放に連動して前記開口部の幅方向両端部に立設されるように構成されていることを特徴とするものである。
(6)本発明に係る消火器箱は、通路に設けられた設置用空間内に設置される消火器箱であって、
消火器を収納する消火器収納部を有する箱形の筐体を備え、
該筐体は、前記通路の路面として供用できる天板部と該天板部下方の本体部とを有し、
前記天板部は前記消火器収納部の上方に前記消火器の取り出しを可能にする開口部と、該開口部を開閉可能に覆う扉体と該扉体が開放したときに視認可能となって、該扉体が開放状態であること警告する警告部材とを備えたことを特徴とするものである。
本発明に係る消火栓装置は、ホースを収納するホース収納部を内蔵する箱形の筐体を備え、該筐体は通路の路面として供用できる天板部と該天板部の下方の本体部とを有し、前記天板部は、前記ホース収納部の上方にホースの引き出しを可能にする開口部と、該開口部を開閉可能に覆う扉体と、扉体が開放したときに視認可能となって、該扉体が開放状態であること警告する警告部材とを備えたことにより、消火栓装置の前面側に事故車等があり消火栓装置の前面側からの操作ができないような場合であっても、前記天板部から消火ホースの取り出しが可能になるので迅速な消火活動ができ、また、警告部材を設けたことで、通路に開口が生じていることを通行者が知ることができ、落下防止が図られており安全である。
本発明の実施の形態1に係る消火栓装置の斜視図である。 図1に示した消火栓装置の内部構造を説明する正面図である。 図1に示した消火栓装置の天板部に設けた上面扉を開扉した状態の斜視図である。 図1に示した消火栓装置の天板部に設けた上面扉及び消火器箱上面扉を開扉した状態の側面図である。 図1に示した消火栓装置の天板部に設けた上面扉を開扉した状態の平面図である。 本発明の実施の形態2に係る消火栓装置の天板部に設けた上面扉及び消火器箱上面扉を開扉した状態の平面図である。 図6に示した消火栓装置の天板部に設けた上面扉及び消火器箱上面扉を開扉した状態の側面図である。 本発明の実施の形態3に係る消火栓装置の説明図であって、内部構造を説明する正面図である。 図8に示した消火栓装置の上面扉及び消火器箱上面扉を開扉した状態の平面図である。 図8に示した消火栓装置の上面扉及び消火器箱上面扉を開扉した状態の側面図である。 本発明の実施の形態3に係る消火栓装置の他の態様の説明図であって、内部構造を説明する正面図である。 図11に示した消火栓装置の上面扉及び消火器箱上面扉を開扉した状態の側面図である。 本発明の実施の形態4に係る消火栓装置の説明図であって、上面扉及び消火器箱上面扉を開扉した状態の側面図である。 本発明の実施の形態5に係る消火栓装置の斜視図である。 図14に示した消火栓装置の手前側天板部を開扉した状態の側面図である。 本発明に係る消火栓装置が設置される監視員通路に設けられる設置用空間の説明図である。
[実施の形態1]
本実施の形態に係る消火栓装置1は、設置場所が限定されるわけではないが、トンネル内の車道の路肩に構築された監視員通路又は避難通路等の通路に設けられた設置用空間内に設置するのに好適なものである。
そこで、消火栓装置1が設置される通路としての監視員通路93における設置用空間97について図16に基づいて説明する。
図16は、トンネルの路肩の監視員通路93の一部を示したものであり、図中、91はトンネル壁面、93は監視員通路、95は車道である。
設置用空間97は、図16に示すように、監視員通路93の前壁99から監視員通路93の幅方向に切り欠くように設けられ、監視員通路93を車道幅方向に切断した断面では設置用空間97を形成する壁がL字形状になっている。このような設置用空間97が設けられることで、監視員通路93の路面には開口部が形成される。そして、該開口部の開口縁部101は、後述する消火栓装置1の天板部9の張出し部13が載置される3辺の部分が一段低くなった段部になっている。
上記のような設置用空間97に設置される本実施の形態の消火栓装置1を図1〜図5に基づいて説明する。なお、本明細書において、幅方向とは消火栓装置1を設置した状態において監視員通路93に沿う方向、奥行き方向とは監視員通路93に沿う方向に直交する方向をいう。
消火栓装置1は、ホース3を収納するホース収納部5を内蔵する箱形の筐体7を備え、筐体7は、天板部9と天板部9の下方の本体部11とを有し、天板部9は本体部11よりも外方に張出す張出し部13を有している。
以下、消火栓装置1を構成する各部について詳細に説明する。
<筐体>
本実施の形態における筐体7は、上述のように本体部11と天板部9を有し、全体形状は、図1に示すように、略直方体形状をしている。
《本体部》
本体部11の内部には、図2、図3に示すように、巻き回されたホース3を収納するホース収納部5および消火器15を収納する消火器収納部17が設けられている。
ホース収納部5には、図2に示すように、ホース3が縦方向に巻き回されて収納されている。
また、ホース収納部5の前面側の近傍で、かつ上部側には、ホース3の先端に設けられた消火ノズル19を所定の位置に保持するためのノズルホルダ21が設けられている(図2参照)。
さらに、ホース収納部5の前面側の近傍で、かつ高さ方向で中程よりも上方側には、消火栓弁(図示なし)を操作するための操作レバー23が設けられている(図2参照)。
操作レバー23及びノズルホルダ21を設ける位置は、後述する筐体7の前面扉27及び上面扉35の両方から作業者が操作等できる位置に設けられている。
また、ノズルホルダ21による消火ノズル19の保持方法についても、筐体7の前面側及び上面側のいずれからでも容易に取り外し可能な保持方法にしている。
本体部11におけるホース収納部5の前面には前面開口部25が設けられ、前面開口部25には下降式の前面扉27が設けられている。
また、本体部11における消火器収納部17の前面には消火器箱前面開口部29が設けられ、消火器箱前面開口部29には横開き式の消火器箱前面扉31が設けられている。
前面扉27を開扉することで、操作レバー23の操作が可能で、かつノズルホルダ21に保持されている消火ノズル19を取り外してホース3を引き出すことが可能になっている。
また、消火器箱前面扉31を開扉することで、内部に載置されている消火器15を取り出すことが可能になっている。
前面扉27、消火器箱前面扉31については、その開放方式は特に限定されるものではなく、前面扉27を引戸式や回動式、あるいは消火器箱前面扉31を下降式や回動式にしてもよい。
《天板部》
天板部9は、本体部11と一体的に連結されており、本体部11から外方に張出す張出し部13を有している。張出し部13は、両側辺と後辺の3辺に設けられている。
張出し部13は、監視員通路93の開口縁部101の段部に載置され、この状態で監視員通路93の路面と天板部9が面一になる。なお、張出し部13は3辺でなくても良く、少なくとも両側辺の2辺にあれば良い。その場合、監視員通路93の開口縁部101の段部も両側辺の2辺にあれば足りる。
なお、張出し部13によって本体部11を吊下げ支持するようにしてよい。この場合には、張出し部13を吊下げ支持に耐えられる強度にするため、例えば張出し部13の下方にL形のアングル材32を設けて、張出し部13を下方から支持する構造にすればよい。
なお、張出し部13は天板部9の他の部位と一体でも別体でもよい。
監視員通路93に排水勾配が設けられている場合には、これに合わせて天板部9を本体部11に対して傾斜させて設置するようにするのが好ましい。
例えば、前面側から背面側に向かって登り傾斜となるような角度を設けるようにする。
天板部9におけるホース収納部5の上方に相当する部位には、上面開口部33(本発明の開口部に相当)が形成され、上面開口部33には開閉可能な上面扉35(本発明の扉体に相当)が設けられている。より詳細には、上面開口部33は、収納されているホース3より前面側であり、消火ノズル19の上方に位置している。
天板部9に上面開口部33及び上面扉35を設けたのは、消火栓装置1の天板部9側からホース3の引き出しや、操作レバー23の操作を可能にするためである。つまり、消火活動は、監視員通路93の路上からでも、車道95からでも行うことができる。
上面扉35は、前側の辺部に設けられた図示しない回動軸を中心として例えば、前面側に向けて回動するようになっている。
天板部9における消火器収納部17の上方に相当する部位には、消火器箱上面開口部37(本発明の開口部に相当)が形成され、消火器箱上面開口部37には回動軸によって支持されて回動することで開閉可能な消火器箱上面扉39(本発明の扉体に相当)が設けられている。
消火器箱上面開口部37は消火器15の上方に位置し、消火器1本分又は複数本分が通過可能な大きさを有している。消火器箱上面開口部37は、上面開口部33と比較して、奥行き方向は長く、監視員通路93に沿う方向である幅方向は短い矩形状となっている。
なお、上記の消火器収納部17は、2本の消火器15を立てた状態で奥行き方向に並べて収納するものであるが、消火器15を幅方向(車道走行方向)に2本並べて収納できるものであってもよい。この場合、これに合わせて消火器箱上面開口部37の位置、大きさ及び形状を設定すればよい。
消火器箱上面扉39も上面扉35と同様の構成になっている。
図3は上面扉35のみを開扉した状態、図4は上面扉35及び消火器箱上面扉39を開扉した状態をそれぞれ示している。
上面扉35、消火器箱上面扉39を開扉すると、図3、図4に示すように、両扉は後方から前方に向けて回動して、図4に示すように、直立よりも前方側に傾斜した起立状態を維持する。
なお、両扉には起立状態から自然に閉止しないようにロックして起立状態を保持する起立保持部材41を設けるのが望ましい。起立保持部材41としては、例えばストップ型の蝶番やステーを用いる。これにより起立角度を調整して起立状態を保持できる。
上面扉35及び消火器箱上面扉39を起立状態で保持させることで、火災等の煙で視界が悪くなったような場合において、作業者が監視員通路93から不意に落下したりするのを防止するという効果がある。
上面扉35を開扉した状態を真上から見ると、図5に示すように、上面開口部33からは、消火ノズル19と操作レバー23が見える。
上面扉35及び消火器箱上面扉39における閉止状態で下面には、図3、図4に示すように、山形鋼(アングル材)からなる補強部材を兼ねた警告部材43が、幅方向に延出するように取り付けられている。また、警告部材43は、山形鋼における開口側を上面扉35及び消火器箱上面扉39の下面に対向配置して取り付けられている。このように取り付けることで、上面扉35及び消火器箱上面扉39が開扉して起立した状態において、警告部材43(山形鋼)の視認できる面が大きくなり警告の効果がより期待できる。
警告部材43は、例えば黄色と黒が交互になった斜線を入れて視認性を向上することで開口部があることを警告する機能を発揮するように構成されている。
すなわち、警告部材43(山形鋼)は、上面扉35及び消火器箱上面扉39を開扉したときに見える部材であり、この部材の視認性を増すことで、上面扉35及び消火器箱上面扉39が開扉状態であることを消火活動を行う作業者や避難者等、通路を通行する通行者に認識させることができる。
なお、警告部材43(山形鋼)に設ける警告のための表示としては、目立つような記号、図形等いずれでもよく、また例えば蛍光色のマーキング部材、トラ柄テープ等でもよい。
また、上面扉35又は消火器箱上面扉39を開扉したときに発光するLED等の発光素子を警告部材43(山形鋼)に取り付けてもよい。
上面扉35や消火器箱上面扉39を開扉したときに発光素子が発光するようにするには、上面扉35や消火器箱上面扉39が載置される天板部9、又は本体部11にリミットスイッチ等を設け、上面扉35や消火器箱上面扉39を開けたときにスイッチが入って発光素子が発光するようにすればよい。
発光素子を設けることで、火災による煙が充満したような状況においても、開口している上面開口部33及び/又は消火器箱上面開口部37の位置がより分かり易くなり、誤って開口部内に人が落下等するのを防止できる。
上面扉35及び消火器箱上面扉39の起立状態における、直立状態から前方側に回動する角度θ(図4参照)は、建築限界を侵さない程度に設定され、例えば、0度(直立)〜45度の範囲にするのが好ましい。
傾斜角度が0度(直立)より小さくなると、両扉に取り付けた警告部材43(山形鋼)の上面が見づらくなり、また傾斜角度が大きすぎると、両扉の上端が前方に出っ張って車道95側に出るためである。起立状態で、両扉の上端部が消火栓装置1の前面より車道95側に出ないような傾斜角度(即ち、建築限界を侵さないような傾斜角度)にするのが望ましい。
上記のように構成された消火栓装置1は、監視員通路93の開口縁部101に天板部9の張出し部13を載置して設置される。設置状態では、天板部9が監視員通路93の路面と面一になって、監視員通路93の路面の一部として供用される。
なお、監視員通路93に排水勾配が設けられている場合には、排水勾配に合わせて天板部9を本体部11に対して傾斜させておけば、この場合でも監視員通路93に対して面一の状態で設置することができる。
上記のように設置された消火栓装置1においては、天板部9が監視員通路93の路面の一部となり通行することができ、かつホース3の引き出し、操作レバー23の操作、及び消火器15の取り出しを前面側及び上面側からの両方から行うことができる。
なお、ホース3の引き出し、操作レバー23の操作、及び消火器15の取り出しを監視員通路93上から行う場合には、上面扉35及び/又は消火器箱上面扉39を開扉する。
上面扉35及び/又は消火器箱上面扉39を開扉すると、警告部材43が視認可能となり、通行者に対して開扉状態であることを認識させることができ、安全である。
[実施の形態2]
本実施の形態に係る消火栓装置45を、図6、図7に基づいて説明する。本実施の形態の消火栓装置45が実施の形態1のものと異なる点は、警告部材47の態様のみであるため、図6、図7において実施の形態1と同一部分には同一の符号を付して説明を省略すると共に、警告部材47についてのみ説明する。この点は、実施の形態3以下についても同様である。
本実施の形態に係る消火栓装置45の警告部材47は、上面扉35や消火器箱上面扉39における閉止状態で下面となる面の幅方向両端部に、図7に示すように、扇形の板状体を固定したものである。板状体の材質はゴムなどの柔軟性のある部材であればホース3引き出しの際に邪魔になりにくく好ましい。
上面扉35や消火器箱上面扉39を開扉することで、図7に示すように、警告部材47が筐体7内から露出して、上面開口部33及び消火器箱上面開口部37の幅方向両端に立設される。
これによって、監視員通路93に沿って通行する際に、上面開口部33及び消火器箱上面開口部37があることが容易に認識できる。また、本実施の形態の警告部材47が板状体からなり立設されるものであるため、上面開口部33及び消火器箱上面開口部37を側方から塞ぐ機能もあり、より安全である。なお、警告部材47に着色やLED等の発光素子を取り付けることにより、より通行者に開扉状態であることを認識させることができる。
[実施の形態3]
本実施の形態に係る消火栓装置49を、図8〜図10に基づいて説明する。
本実施の形態に係る消火栓装置49の警告部材51は、上面扉35や消火器箱上面扉39の開放に連動して上面開口部33及び消火器箱上面開口部37の幅方向両端部に立設されるように構成されているものである。
本実施の形態の警告部材51は、具体的には図8に示すように、上面開口部33及び消火器箱上面開口部37の両側縁部に設けた回動軸53と、回動軸53によって回転可能に支持された矩形の板状体55と、板状体55における立設状態で下部になる部位に設けられた錘57とを備えて構成されている。
板状体55は錘57の作用によって図中の矢印の方向への回転力が付与されている。ただ、上面扉35や消火器箱上面扉39が閉扉状態では、上面扉35や消火器箱上面扉39によって押えられているため、図8に示すように水平状態で保持されている。
上面扉35や消火器箱上面扉39が開扉されると、図9、図10に示すように、板状体55が錘57の作用によって回動して立設される。
本実施の形態によれば、実施の形態2と同様に、監視員通路93に沿って通行する際に、上面開口部33及び消火器箱上面開口部37の両端に警告部材51が立設されていることで、上面開口部33及び消火器箱上面開口部37があることが認識できる。また、本実施の形態の警告部材51が板状体55からなり立設されるものであるため、より気付きやすい。
なお、上記の実施の形態3では、板状体55を回動軸53によって回転可能に支持して錘57の作用で立設させるものであったが、例えば警告部材59をゴム板のような弾性力のある板状体で形成して、外力が作用しない状態で立設するように上面開口部33及び消火器箱上面開口部37の両端縁部に取り付けるようにしてもよい。
そして、上面扉35や消火器箱上面扉39が閉扉状態のときには、折り曲げた状態で上面扉35や消火器箱上面扉39の下面で押さえつけられるようにしておき(図11参照)、上面扉35や消火器箱上面扉39を開扉したときに、警告部材59の弾性力によって起立して立設されるようする(図12参照)。なお、警告部材51、59に着色やLED等の発光素子を取り付けることにより、より通行者に開扉状態であることを認識させることができる。
[実施の形態4]
実施の形態1〜3では、上面扉35及び消火器箱上面扉39が回動して開閉するものであったが、本実施の形態に係る消火栓装置61では、上面扉(図示なし)及び消火器箱上面扉65は、奥行き方向にスライドすることで開閉されるスライド式扉からなり、警告部材67は上面扉及び消火器箱上面扉65の開扉動作に連動して開口部の幅方向両端部に立設されるように構成されている。
上面扉及び消火器箱上面扉65との連動の方法としては、図13に示すように、警告部材67を回転可能に開口部の両端縁部に取り付けられた平歯車69と、平歯車69に取り付けられて開扉時に露出する板状体71とにより構成し、上面扉及び消火器箱上面扉65の裏側に平歯車69と噛み合うラックギアを設けるようにすればよい。
上面扉や消火器箱上面扉65をスライドさせて開扉すると平歯車69が回転して板状体71が、図13に示すように、起立状態になる。
なお、上面扉及び消火器箱上面扉65との連動の方法としては、上記のようなギア式に限られず、平歯車69に代えてプーリーを用いて、プーリーにワイヤの一端側を巻き付けて、該ワイヤの他端側を上面扉又は消火器箱上面扉65に連結するようにしてもよい。
そして、上面扉又は消火器箱上面扉65をスライドさせて開扉したときにプーリーに巻かれたワイヤが引かれてプーリーが回転することで、板状体71が起立するようにすればよい。
なお、上面扉、消火器箱上面扉65は、奥行き方向にスライドすることに限定されず、幅方向にスライドする構成としても良い。この場合、それぞれの扉は略中心で左右に開く構成とし、平歯車69、プーリーも幅方向と平行に回転する向きに取り付けるようにすればよい。
また、板状体71に着色やLED等の発光素子を取り付けることにより、より通行者に開扉状態であることを認識させることができる。
[実施の形態5]
実施の形態1〜4においては、消火栓装置1、45、49、61の筐体7の形状として、高さが高く奥行きの短いものであったが、本実施の形態の消火栓装置73は、図14に示すように、高さが低く奥行きが長い扁平な矩形状の筐体75からなるものである。
消火栓装置73の内部には、巻いた状態のホースを横にして収納するホース収納部(図示なし)と消火器を横に寝かせた状態で収納する消火器収納部(図示なし)を有し、上面が開口した箱形状の本体部77と、本体部77の上面開口を覆う天板部79を備え、天板部79は本体部77よりも外方に張出す張出し部80を有している。
天板部79は、図14に示すように、手前側天板部81と奥側天板部83によって奥行き方向で2分割されてなり、手前側天板部81は、奥側の辺部が奥側天板部83にヒンジ85によって回動可能に取り付けられて開閉可能になっている。
天板部79は、閉止状態では、監視員通路93の路面として作業者が通行できる。
手前側天板部81の上面には、図14に示すように、取っ手87が設けられており、取っ手87を引き上げることで、図15に示すように、手前側天板部81の領域の全体を開放することができる。手前側天板部81は、180度回動して、完全に開放した状態では、ほぼ水平状態になって、その上面(開放状態での手前側天板部81の上面)を作業者が通路として使用できる。そのため、手前側天板部81を開放した状態でも消火栓装置73の幅方向に移動することができ、消火作業を迅速に行うことができる。
なお、図15に示す状態は、完全に開放する直前の状態を示している。
手前側天板部81における下面には、実施の形態1と同様に、補強部材を兼ねた溝形鋼からなる警告部材89が設けられている。警告部材89(溝形鋼)は手前側天板部81の下面側に幅方向に延出するように配置され、かつ開口側を前記下面に対向させて取り付けられている。このように取り付けることで、手前側天板部81の扉開放時に最も広い面が見え、警告表示として目立ちやすい。なお、警告部材89に着色やLED等の発光素子を取り付けることにより、より通行者に開扉状態であることを認識させることができる。
上記のように構成された本実施の形態の消火栓装置73においては、通常時は天板部79が閉扉状態になっており、天板部79を監視員通路93として使用できる。
火災時においては、手前側天板部81を開放することになるが、この開放は、車道95側からでも、監視員通路93の上からでも行うことができる。したがって、特許文献2に開示されたもののように、車道95側からのみトレイの引き出しをするものに比較して、円滑な消火活動ができる。
手前側天板部81を開放すると、ホース3の引き出しや、消火器の取り出しをすることになるが、この場合においても、車道95側からでも、監視員通路93側からでもできる。そして、開放された手前側天板部81が通路として利用できるので、監視員通路93上での移動も自由にできるので、この点でも消火活動が円滑にできる。
なお、手前側天板部81を回動可能に取り付ける位置は、奥側天板部83に限らず、本体部77の側面に取り付けるようにしてもよい。
上記の実施の形態においては、消火器収納部とホース収納部を有する例を示したが、本発明の消火栓装置73は消火器収納部とホース収納部の両方を有することは必須ではなく、消火器収納部のないものを排除するものではない。
また、上記の実施の形態は、筐体7、75内にホース3を内蔵する消火栓装置1、45、49、61、73について説明したが、本発明の特徴部分は消火器のみを収納する消火器箱についても適用でき、この場合上記の実施の形態で説明した消火器収納部が設けられた部分のみを消火栓装置から切り離して消火器箱として構成すればよい。
なお、手前側天板部は、消火器収納部とホース収納部それぞれに分割して設けられていてもよい。
<実施の形態1>
1 消火栓装置
3 ホース
5 ホース収納部
7 筐体
9 天板部
11 本体部
13 張出し部
15 消火器
17 消火器収納部
19 消火ノズル
21 ノズルホルダ
23 操作レバー
25 前面開口部
27 前面扉
29 消火器箱前面開口部
31 消火器箱前面扉
32 アングル材
33 上面開口部
35 上面扉
37 消火器箱上面開口部
39 消火器箱上面扉
41 起立保持部材
43 警告部材
<実施の形態2>
45 消火栓装置
47 警告部材
<実施の形態3>
49 消火栓装置
51 警告部材
53 回動軸
55 板状体
57 錘
59 警告部材(他の態様)
<実施の形態4>
61 消火栓装置
65 消火器箱上面扉
67 警告部材
69 平歯車
71 板状体
<実施の形態5>
73 消火栓装置
75 筐体
77 本体部
79 天板部
80 張出し部
81 手前側天板部
83 奥側天板部
85 ヒンジ
87 取っ手
89 警告部材
<監視員通路>
91 トンネル壁面
93 監視員通路
95 車道
97 設置用空間
99 前壁
101 開口縁部

Claims (3)

  1. トンネル内の車道の路肩に構築された通路に設けられた設置用空間内に設置される消火栓装置であって、
    ホースを収納するホース収納部を内蔵する箱形の筐体を備え、
    該筐体は、前記通路の路面として供用できる天板部と該天板部下方の本体部とを有し、
    前記天板部は、前記ホース収納部の上方にホースの引き出しを可能にする開口部と、該開口部を開閉可能に覆うと共に回動軸によって支持されて回動することで開閉可能に構成されている扉体と、該扉体に固定されると共に該扉体が開放したときに前記筐体から露出して前記天板との間に隙間を形成した状態で立設されて視認可能となって、該扉体が開放状態であること警告する柔軟性のある警告部材とを備えたことを特徴とする消火栓装置。
  2. 前記警告部材は、前記開口部の幅方向両側に立設されることを特徴とする請求項1に記載の消火栓装置。
  3. 前記警告部材は、ゴム製であることを特徴とする請求項1又は2に記載の消火栓装置。
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