JP2018089277A - 消火栓装置及び消火器箱 - Google Patents
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Abstract
Description
そのため、消火栓装置の本体の設置場所として、トンネル壁面ではなく、監視員通路内に埋め込むことが考えられ、このような態様のものとして特許文献2に開示されたトンネル用消火栓装置がある。
しかしながら、消火栓装置を監視員通路内に埋め込んだ場合、消火栓装置の前面側は、車道に近く、事故車等が消火栓装置の前面側にあることも考えられ、消火栓装置の前面にはほとんど空間がないことも考えられる。そのため、消火活動を迅速に行えないことが想定される。
前記天板部は、前記消火器収納部の上方に設けられた開口部と、該開口部を開閉可能に覆う消火器収納部上方蓋部材を有し、
前記消火器収納部は、
消火器を立てた状態で載置可能であり、かつ載置されている消火器の少なくとも上部が前記天板部の開口部から露出する状態にまで上方に移動可能に構成された消火器載置台と、該消火器載置台に対して上方に移動させる駆動力を付与する駆動力付与手段とを有していることを特徴とするものである。
前記消火器載置台の上動を開始させる上動開始手段とを備えていることを特徴とするものである。
前記転倒防止手段は、載置される消火器に設けられた係止部に係止するフックによって構成され、該フックは、各消火器をそのレバーが前記本体部の前面パネルに対して平面視で斜めになるように載置した状態で前記係止部に係止するようになっていることを特徴とするものである。
前記天板部は、前記消火器収納部の上方に設けられた開口部と、該開口部を開閉可能に覆う消火器収納部上方蓋部材を有し、
前記消火器収納部は、
消火器を立てた状態で載置可能であり、かつ載置されている消火器の少なくとも上部が前記天板部の開口部から露出する状態にまで上方に移動可能に構成された消火器載置台と、該消火器載置台に対して上方に移動させる駆動力を付与する駆動力付与手段と、載置されている消火器が転倒するのを防止する転倒防止手段とを有していることを特徴とするものである。
前記消火器載置台の上動を開始させる上動開始手段とを備えていることを特徴とするものである。
前記転倒防止手段は、載置される消火器に設けられた係止部に係止するフックによって構成され、該フックは、各消火器をそのレバーが前記本体部の前面パネルに対して平面視で斜めになるように載置した状態で前記係止部に係止するようになっていることを特徴とするものである。
そこで、消火栓装置1が設置される監視員通路83の設置用空間87について図11に基づいて説明する。
図11は、トンネルの路肩の監視員通路83の一部を示したものであり、図中、81はトンネル壁面、83は監視員通路、85は車道である。
消火栓装置1は、ホース3を収納するホース収納部5と、消火器7を収納する消火器収納部9を有する本体部11と、本体部11の上面を覆う天板部13とを有している。
以下、消火栓装置1を構成する各部について詳細に説明する。
本体部11の内部には、上述したように、内巻きに巻き回されたホース3を収納するホース収納部5および消火器7を収納する消火器収納部9が設けられている(図2参照)。
また、ホース収納部5の前面側の近傍で、かつ上部側には、ホース3の先端に設けられた消火ノズル15を所定の位置に保持するためのノズルホルダ17が設けられている(図2参照)。
また、前面パネル18における消火器収納部9の前面には横開き式の消火器収納部前面扉21が設けられている。
また、消火器収納部前面扉21を開扉することで、内部に載置されている消火器7を前面側から取り出すことが可能になっている。
消火器収納部9は、消火器7を立てた状態で載置可能な消火器載置台23と、収容可能な数の消火器7を載置した状態の消火器載置台23を上方に移動させる駆動力を付与する駆動力付与手段25とを有している(図4、5参照)。
消火器載置台23は、図5、図6に示すように、奥行き方向に複数本の消火器7を並べて載置する載置部27と、載置部27の側面から立ち上がるように設けられて上部に持ち手28が設けられた側壁部29と、側壁部29に設けられて載置される消火器7の係止部30に係止するフック31と、載置部27を挟んで側壁部29の反対側に設けられ、消火器収納部9に立設されたガイド柱33にガイドされるガイド部35と、本体部11側に設けられた係合部36(図2参照)に係止可能で係止状態を解除可能に設けられたラッチ37を備えている。
載置部27は、奥側の載置部27が手前側の載置部27よりも高くなるように段差が設けられている。これによって、奥行き方向に2本の消火器7を並べて収納しても、図1、図2に示すように、本体部11の前面の消火器収納部前面扉21を開けたときに、奥側の消火器7の上部が見えるので、奥側の消火器7の存在を容易に確認できる。
側壁部29は、図5、図6に示すように、垂直に立ち上がるように載置部27の側面に設けられ、上部に持ち手28を有している。持ち手28は、側壁部29の上辺部に設けられ、図5、図6に示すように、持ち手28の握り部はコ字の開口を下側に向けた形状をしており、握り部の内側にはラッチ37と連動してラッチ37を操作するためのラッチ用操作レバー39が設けられている。ラッチ用操作レバー39とラッチ37とは図示しないワイヤで連結され、ラッチ用操作レバー39を握るとラッチ37が動作して本体部11の係合部36(図2参照)との係止が外れるようになっている。
ラッチ用操作レバー39とラッチ37は、本発明の上動開始手段として機能する。
フック31は、側壁部29における高さ方向の中ほどに設けられており、消火器7が転倒するのを防止する転倒防止手段として機能する。
消火器7を載置部27に載置した状態で消火器7の係止部30にフック31を係止させることで、消火器7と側壁部29とが連結されて消火器7が転倒するのを防止できる。このとき、消火器7は、図7に示すように、本体部11の前面パネル18に対して平面視で斜めになるように載置した状態で係止部30に係止するようになっており、具体的には消火器7のレバー41が正面に対して略45°斜めになるようになっている。
換言すれば、消火器7の係止部30にフック31を係止させるように消火器7を載置部27に載置すると、消火器7が例えば載置部27の手前側の辺に対して45°斜めの状態になる。これによって、各消火器7の消火器ホース43が、隣合う消火器7に干渉することなく載置でき、消火器7の載置スペースの省スペース化が実現できる。
ガイド部35は、図6に示すように、載置部27における側壁部29に対向する側面に設けられ、ガイド柱33が挿入可能な筒体によって構成されている。ガイド部35は、ガイド柱33に挿入され、載置部27が移動する際にガイド柱33にガイドされて載置部27が安定して上下動するのを補助する機能を有している。
本実施の形態の駆動力付与手段25は、下端側が、金具44(図5参照)によって図示しない本体部11側に固定された2本一組となったガススプリング45と、ガススプリング45のシリンダロッドに取り付けられて内部に小ピニオンギア(図示なし)と大ピニオンギア(図示なし)を収納したピニオンギアボックス46と、下端が本体部11側に固定され上端側にピニオンギアボックス内の小ピニオンギアと噛み合うラックが形成された第1ラック47と、側壁部29の背面側に取り付けられてピニオンギアボックス46内の大ピニオンギア(図示なし)と噛み合う第2ラック48によって構成されている。
なお、消火器載置台23が消火器収納部9に設置された状態では、ラッチ37が本体部11の係合部36(図2参照)に係止することで上動が規制され、ラッチ用操作レバー39の操作によりラッチ37が外れることで消火器載置台23は自動的に上動する。
天板部13は、本体部11の上部を覆うように設けられ、図3に示すように、消火器収納部9の上方に開口部が設けられ、この開口部を開閉可能に覆うように消火器収納部上方蓋部材49が設けられている。消火器収納部上方蓋部材49は、図3に示すように、奥側から手前側に回動させて開放し、直立よりも手前側に傾斜した起立状態を維持するようになっている。
開口部は、消火器載置台23に載置された消火器7が通過できる開口面積を有しているので、消火器収納部上方蓋部材49を開放して消火器載置台23を上動させることで、消火器7を天板部13よりも上方に露出(突出)させることができる。
また、天板部13における本体部11のホース収納部5の上方にも、ホース収納部上方蓋部材51が設けられ、ホース3を天板部13側から引き出すことができるようになっている。
前述したように、本実施の形態の消火栓装置1は、特に設置場所が限定されるわけではないが、図11に示したトンネル内に設けられた監視員通路83の設置用空間87に設置するのに好適であり、設置に際しては、張出し部53を、図11に示す開口縁部91の段部に載置すれば、この状態で監視員通路83の路面と天板部13が面一になって、路面として供用することができる。
図1に示すように、消火器収納部前面扉21を開扉して、消火器7を前面側から取出すこともできるし、あるいは、図3に示すように、消火器収納部上方蓋部材49を開扉して天板部13側から取出すこともできる。
このような状態になれば、作業者は、消火器7のレバー41を掴んで簡単に消火器7を取り出すことができる。なお、消火器7は高さ方向の一部(例えば、レバー41のみ)が天板部13より上に露出すれば良く、全てが露出するまで消火器載置台23を上動させても良い。消火器7の露出する高さが高いほど消火器7が取りやすくなる。
しかし、本発明の駆動力付与手段25として、消火器載置台23に上動の付勢力を与えるものを採用した場合には、必ずしも消火器載置台23が自動的に上動する付勢力である必要はなく、作業者が持ち手28を引き上げるのを補助することができる程度の付勢力であってもよい。このようにすれば、ラッチ37の解除を行う上動開始手段などは不要になる。
以下、水圧式の駆動力付与手段55と電動式の駆動力付与手段72の例を説明する。
消火栓装置1には、消火用の圧力水が供給されているので、既にあるエネルギー源を利用するという点で好適である。
水圧式の駆動力付与手段55を構成するものとしては、図9に示すように、シリンダロッド57の上端が消火器載置台23の側壁部29の上端に連結され下端が本体部(図示なし)に固定された水圧シリンダ59と、水圧シリンダ59へ圧力水を供給するための圧力水供給管61と、圧力水供給管61への供給水量を調整して水圧シリンダ59の動きを緩やかにするオリフィス63と、オリフィス63の上流側に設けられた3方弁65と、3方弁65に圧力水を供給するための供給経路に設けられた逆止弁67と、逆止弁67の上流側に設けられたストレーナ69と、3方弁65の排水経路に設けられた排水管(図示無し)を備えている。
3方弁65は、給水経路と連通するポートA、オリフィス63と連通するポートB及び排水経路と連通するポートCの連通経路を、操作ハンドル71を操作することで切り換え可能になっている。
なお、操作ハンドル71が本発明の上動開始手段として機能する。
なお、圧力水として、消火用の水を利用するため、消火ポンプが起動すると圧力が急上昇するが、オリフィス63を設けることで、消火ポンプが起動した場合であっても水圧シリンダ59の動きを緩やかにできる。
電動式の駆動力付与手段72を構成するものとしては、図10に示すように、本体部11における消火器収納部9に固定されたモータ73を駆動源とするラック76とピニオン(図示なし)によるリフタ機構74が挙げられる。
リフタ機構74は、本体部11の例えば背面に固定されモータ73の回転を所定の回転数にして前記ピニオンに伝達する減速ギヤボックス75と、下端が消火器載置台23の側壁部29の下端部に固定され上端が側壁部29の上端部に固定され、減速ギヤボックス75のピニオンによって駆動されるラック76と、上動方向への駆動させる上昇スイッチ77と、下動方向へ駆動させるための下降スイッチ78と、上昇状態を表示する上昇表示灯79と、下降状態を表示する下降表示灯80を備えている。
なお、上昇スイッチ77が本発明の上動開始手段として機能する。
そして、本体部には消火栓装置1で示したのと同様の消火器載置台と、駆動力付与手段とを備えるようにすればよい。
消火器7を前面から取り出す構成、すなわち消火器収納部前面扉21は必須ではなく、上面から取り出す構成を備えていればよい。この場合、道路側から消火器7を取り出す場合にも、消火器収納部上方蓋部材49より行うため、消火器7を取り出す際には、消火器載置台23は、消火器7の半分以上が露出する位置まで上昇するように設定したほうが、消火器7をより取り出しやすくすることができる。
3 ホース
5 ホース収納部
7 消火器
9 消火器収納部
11 本体部
13 天板部
15 消火ノズル
17 ノズルホルダ
18 前面パネル
19 前面扉
21 消火器収納部前面扉
23 消火器載置台
25 駆動力付与手段
27 載置部
28 持ち手
29 側壁部
30 係止部
31 フック
33 ガイド柱
35 ガイド部
36 係合部
37 ラッチ
39 ラッチ用操作レバー
41 レバー
43 消火器ホース
44 金具
45 ガススプリング
46 ピニオンギアボックス
47 第1ラック
48 第2ラック
49 消火器収納部上方蓋部材
51 ホース収納部上方蓋部材
53 張出し部
54 駆動力付与手段
55 水圧式の駆動力付与手段
57 シリンダロッド
59 水圧シリンダ
61 圧力水供給管
63 オリフィス
65 3方弁
67 逆止弁
69 ストレーナ
71 操作ハンドル
72 電動式の駆動力付与手段
73 モータ
74 リフタ機構
75 減速ギヤボックス
76 ラック
77 上昇スイッチ
78 下降スイッチ
79 上昇表示灯
80 下降表示灯
<監視員通路>
81 トンネル壁面
83 監視員通路
85 車道
87 設置用空間
89 前壁
91 開口縁部
Claims (9)
- 巻き回されたホースを収納するホース収納部と、消火器を収納する消火器収納部を有する本体部と、該本体部の上面を覆う天板部とを有する消火栓装置であって、
前記天板部は、前記消火器収納部の上方に設けられた開口部と、該開口部を開閉可能に覆う消火器収納部上方蓋部材を有し、
前記消火器収納部は、
消火器を立てた状態で載置可能であり、かつ載置されている消火器の少なくとも上部が前記開口部から露出する状態にまで上方に移動可能に構成された消火器載置台と、該消火器載置台に対して上方に移動させる駆動力を付与する駆動力付与手段とを有していることを特徴とする消火栓装置。 - 前記駆動力付与手段は、収容可能な数の消火器を前記消火器載置台に載置した状態で、前記消火器載置台を上動させる力を付与できるようになっており、
前記消火器載置台の上動を開始させる上動開始手段とを備えていることを特徴とする請求項1記載の消火栓装置。 - 前記消火器載置台は、載置されている消火器が転倒するのを防止する転倒防止手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の消火栓装置。
- 前記消火器載置台は、奥行き方向に複数本の消火器を並べて載置する載置部を有し、
前記転倒防止手段は、載置される消火器に設けられた係止部に係止するフックによって構成され、該フックは、各消火器をそのレバーが前記本体部の前面パネルに対して平面視で斜めになるように載置した状態で前記係止部に係止するようになっていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の消火栓装置。 - 前記消火器載置台は、奥行き方向に複数本の消火器を並べて載置する載置部を有し、該載置部は奥側の載置部が手前側の載置部よりも高くなるように段差が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の消火栓装置。
- 消火器を収納する消火器収納部を有する本体部と、該本体部の上面を覆う天板部とを有する消火器箱であって、
前記天板部は、前記消火器収納部の上方に設けられた開口部と、該開口部を開閉可能に覆う消火器収納部上方蓋部材を有し、
前記消火器収納部は、
消火器を立てた状態で載置可能であり、かつ載置されている消火器の少なくとも上部が前記開口部から露出する状態にまで上方に移動可能に構成された消火器載置台と、該消火器載置台に対して上方に移動させる駆動力を付与する駆動力付与手段と、載置されている消火器が転倒するのを防止する転倒防止手段とを有していることを特徴とする消火器箱。 - 前記駆動力付与手段は、収容可能な数の消火器を前記消火器載置台に載置した状態で、前記消火器載置台を上動させる力を付与できるようになっており、
前記消火器載置台の上動を開始させる上動開始手段とを備えていることを特徴とする請求項6記載の消火器箱。 - 前記消火器載置台は、奥行き方向に複数本の消火器を並べて載置する載置部を有し、
前記転倒防止手段は、載置される消火器に設けられた係止部に係止するフックによって構成され、該フックは、各消火器をそのレバーが前記本体部の前面パネルに対して平面視で斜めになるように載置した状態で前記係止部に係止するようになっていることを特徴とする請求項6又は7に記載の消火器箱。 - 前記消火器載置台は、奥行き方向に複数本の消火器を並べて載置する載置部を有し、該載置部は奥側の載置部が手前側の載置部よりも高くなるように段差が設けられていることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか一項に記載の消火器箱。
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CN110478832A (zh) * | 2019-08-28 | 2019-11-22 | 晋江市长胜电子科技有限公司 | 灭火器箱 |
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JPH0584348U (ja) * | 1991-05-31 | 1993-11-16 | 昭和スプリング株式会社 | 消火器の収納ケース |
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- 2016-12-07 JP JP2016237332A patent/JP6826423B2/ja active Active
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