JP2017205251A - 消火栓装置及び消火器箱 - Google Patents
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Abstract
Description
そのため、消火栓装置の本体の設置場所として、トンネル壁面ではなく、監視員通路内に埋め込むことが考えられ、このような態様のものとして特許文献2に開示されたトンネル用消火栓装置がある。
しかしながら、消火栓装置を監視員通路内に埋め込んだ場合、消火栓装置の前面側は、車道に近く、事故車等が消火栓装置の前面側にあることも考えられ、消火栓装置の前面にはほとんど空間がないことも考えられる。そのため、消火活動を迅速に行えないことが想定される。
ホースを収納するホース収納部を内蔵する箱形の筺体を備え、該筐体は、監視員通路の路面として供用できる天板部と該天板部の下方の本体部とを有し、前記天板部は、前記ホース収納部の上方にホースの引き出しを可能にする開口部と、該開口部を開閉可能に覆う扉体とを備えたことを特徴とするものである。
消火器を収納する消火器収納部を有する箱形の筐体を備え、該筐体は、監視員通路の路面として供用できる天板部と該天板部の下方の本体部とを有し、前記天板部は前記消火器収納部の上方に前記消火器の取り出しを可能にする開口部と、該開口部を開閉可能に覆う扉体とを備えたことを特徴とするものである。
本実施の形態に係る消火栓装置1は、トンネル内の車道の路肩に構築された監視員通路に設けられた設置用空間内に設置されるものである。
まず、消火栓装置1が設置される監視員通路83の設置用空間87について図10に基づいて説明する。
図10は、トンネルの路肩の監視員通路83の一部を示したものであり、図中、81はトンネル壁面、83は監視員通路、85は車道である。
監視員通路83の路面は、車道幅方向に車道85側が低くなるような傾斜面となっている。この傾斜面の勾配は、排水勾配と呼ばれ、傾斜角度は2.0%程度である。なお、2.0%の傾斜とは、100cmで2.0cmの高低差が生ずるような傾斜をいう。
消火栓装置1は、ホース3を収納するホース収納部5を内蔵する箱形の筐体7を備え、筐体7は、天板部9と天板部9の下方の本体部11とを有し、天板部9は本体部11よりも外方に張出す張出し部13を有している。
以下、消火栓装置1を構成する各部について詳細に説明する。
本実施の形態における筐体7は、上述のように本体部11と天板部9を有し、全体形状は、図1に示すように、略直方体形状をしている。
本体部11の内部には、図2、図3に示すように、内巻きに巻き回されたホース3を収納するホース収納部5および消火器15を収納する消火器収納部17が設けられている。
ホース収納部5には、図2に示すように、ホース3が縦方向に内巻きされて収納されている。また、ホース収納部5は、図3に示すように、筐体7内における後方側に配置されている。なお、ホース収納部5に収納されるホース3は内巻きだけに限らず、例えば、リールにホースを巻き付けて収納するリール式でも良い。
さらに、ホース収納部5の前面側の近傍で、かつ高さ方向で中程よりも上方側には、消火栓弁を操作するための操作レバー23が設けられている(図2、図3参照)。
また、ノズルホルダ21による消火ノズル19の保持方法についても、筐体7の前面側及び上面側のいずれからでも容易に取り外し可能な保持方法にしている。
また、本体部11における消火器収納部17の前面には消火器箱前面開口部29が設けられ、消火器箱前面開口部29には横開き式の消火器箱前面扉31が設けられている。
また、消火器箱前面扉31を開扉することで、内部に載置されている消火器15を取り出すことが可能になっている。
天板部9は、本体部11と一体的に連結されており、本体部11から外方に張出す張出し部13を有している。張出し部13は、両側辺と後辺の3辺に設けられている。
張出し部13は、監視員通路83の開口縁部91の段部に載置され、この状態で監視員通路83の路面と天板部9が面一になる。なお、張出し部13は3辺でなくても良く、少なくとも両側辺の2辺にあれば良い。その場合、監視員通路83の開口縁部91の段部も両側辺の2辺にあれば足りる。
なお、張出し部13は天板部9の他の部位と一体でも別体でもよい。
例えば、前面側から背面側に向かって登り傾斜となるような角度を設けるようにする。
天板部9に上面開口部33及び上面扉35を設けたのは、消火栓装置1の天板部9側からホース3の引き出しや、操作レバー23の操作を可能にするためである。つまり、消火活動は、監視員通路83の路上からでも、車道からでも行うことができる。
上面扉35は、前側の辺部に設けられた図示しない回動軸を中心として例えば、前面側に向けて回動するようになっている。
消火器箱上面開口部39は消火器15の上方に位置し、消火器1本分又は複数本分が通過可能な大きさを有している。消火器箱上面開口部39は、開口部35と比較して、奥行き(車道幅方向)は長く、車道走行方向の幅は短い矩形状となっている。
なお、上記の消火器収納部17は、2本の消火器15を立てた状態で奥行き方向に並べて収納するものであるが、消火器15を幅方向(車道走行方向)に2本並べて収納できるものであってもよい。この場合、これに合わせて消火器箱上面開口部39の位置、大きさ及び形状を設定すればよい。
消火器箱上面扉39も上面扉35と同様の構成になっている。
なお、上面扉35及び消火器箱上面扉39を起立状態で保持させることで、火災等の煙で視界が悪くなったような場合において、作業者が監視員通路83から不意に落下したりするのを防止するという効果がある。
また、消火器箱上面扉39における閉止状態で下面、すなわち開放状態では背面側の面には、図7に示すように、内部機器に関する表示として、「消火器」の文字が記載されている。
なお、操作レバー23の操作と消火ノズル19の取り出しは共に、上面扉35を開扉した上面開口部33から行うため、上面開口部33におけるどの位置に操作レバー23や消火ノズル19があるかを示すことは有意義である。
傾斜角度が小さすぎると、両扉に記載した表示が見づらくなり、また傾斜角度が大きすぎると、両扉の上端が前方に出っ張って車道85側に出るためである。起立状態で、両扉の上端部が消火栓装置1の前面より車道85側に出ないような傾斜角度(即ち、建築限界を侵さないような傾斜角度)にするのが望ましい。
消火栓装置1は、監視員通路83の開口縁部91に天板部9の張出し部13を載置して設置される。設置状態では、図8に示すように、天板部9が監視員通路83の路面と面一になって、監視員通路83の路面の一部として供用される。
本実施の形態に係る消火栓装置41を、図9に基づいて説明する。
本実施の形態の消火栓装置41は、図9に示すように、上面開口部33の縁部に上面扉35を開扉したときに発光する発光素子43を上面開口部33の縁部の3辺に亘って設け、同様に、消火器箱上面開口部37の縁部に消火器箱上面扉39を開扉したときに発光するLED等の発光素子43を消火器箱上面開口部37の縁部の3辺に亘って設けたものである。
なお、発光素子43の位置を、開口部の端面にして、発光素子43が発光したときに、筐体7の内部を照らすようにすることで、消火活動に必要な機器の位置等が分かりやすくなり、ホース3の引き出し、操作レバー23の操作、及び消火器15の取り出しを容易にすることができる。
これによって、例えば、火災による煙が充満するような状況でも上面扉35や消火器箱上面扉39の位置を視認することができ、上面扉35や消火器箱上面扉39の開扉動作を円滑に行うことができる。
また、さらに内部側に発光素子43を設けるようにしてもよい。例えばノズルホルダ21、操作レバー23及び消火器15のハンドルの近傍に発光素子43を設けてもよい。この場合でも上面扉35や消火器箱上面扉39を開扉したときには上面開口部33や消火器箱上面開口部37から光が見えるので、人が誤って開口部に落下等することを防ぐことができ、さらに消火ノズル19、操作レバー23および消火器15の位置を認識しやすくすることができる。
なお、本実施の形態2では、上面扉35や消火器箱上面扉39の位置を視認することができれば発光素子43でなくても良く、発光素子43の代わりに、例えば蛍光色のマーキング部材、トラ柄テープ等の位置表示手段でも良い。
1 消火栓装置
3 ホース
5 ホース収納部
7 筐体
9 天板部
11 本体部
13 張出し部
15 消火器
17 消火器収納部
19 消火ノズル
21 ノズルホルダ
23 操作レバー
25 前面開口部
27 前面扉
29 消火器箱前面開口部
31 消火器箱前面扉
33 上面開口部
35 上面扉
37 消火器箱上面開口部
39 消火器箱上面扉
<実施の形態2>
41 消火栓装置
43 発光素子
<監視員通路>
81 トンネル壁面
83 監視員通路
85 車道
87 設置用空間
89 前壁
91 開口縁部
Claims (5)
- トンネル内の車道の路肩に構築された監視員通路に設けられた設置用空間内に設置される消火栓装置であって、
ホースを収納するホース収納部を内蔵する箱形の筐体を備え、
該筐体は、監視員通路の路面として供用できる天板部と該天板部の下方の本体部とを有し、
前記天板部は、前記ホース収納部の上方にホースの引き出しを可能にする開口部と、該開口部を開閉可能に覆う扉体とを備えたことを特徴とする消火栓装置。 - 前記扉体は、回動軸によって回動することで開閉可能に構成され、起立状態を保持する起立保持部材を有し、閉止状態で下面となる面に内部機器に関する表示が記載されていることを特徴とする請求項1に記載の消火栓装置。
- 前記扉体は、回動軸によって回動することで開閉可能に構成され、起立状態を保持する起立保持部材を有し、前記開口部の縁部に前記扉体を開放状態にしたときに点灯する前記発光素子が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の消火栓装置。
- 前記扉体又は前記開口部の周縁部に、常時点灯する前記発光素子が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の消火栓装置。
- トンネル内の車道の路肩に構築された監視員通路に設けられた設置用空間内に設置される消火器箱であって、
消火器を収納する消火器収納部を有する箱形の筐体を備え、
該筐体は、監視員通路の路面として供用できる天板部と該天板部の下方の本体部とを有し、
前記天板部は前記消火器収納部の上方に前記消火器の取り出しを可能にする開口部と、該開口部を開閉可能に覆う扉体とを備えたことを特徴とする消火器箱。
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