JP6568793B2 - 消火栓装置 - Google Patents
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Description
扉が前方に回動する場合には、ノズルキャッチが扉の背面側に取り付けられる場合もあるが、特許文献1に開示された消火栓装置のように下降扉の場合にはノズルキャッチを扉に設けることができない。
この場合、ノズルキャッチを本体側に設け、取り出しを容易にするため消火ノズルの先端を上方に向けた状態でノズルキャッチに保持される。
特に、泡消火栓の場合には、粉塵が泡消火薬剤の発泡に悪影響を与えるためカバー体を設けることが好ましいとされている。
消火栓装置100は、図7〜図9に示すように、箱状の筺体3と、筺体3の前面に設けられた開口部5aを有する前面パネル5と、前面パネル5の開口部5aに開閉可能に設けられた下降式扉7とを備えている。
前面パネル5は、筺体3の前面に設けられ、ホース8が引き出される前方の部位に開口部5aが形成され、この開口部5aを閉鎖可能に下降式扉7が取り付けられている。
下降式扉7は図10(b)に示すように、前面パネル5に沿って下方に移動し、下降式扉7を開放した状態では図10(a)に示すように、ノズルキャッチ103に保持されている消火ノズル16が取り外し可能な状態で見えるようになっている。
また、ノズルキャッチ103に保持された消火ノズル16のすぐ上方には、ホース8に注水することなく消火栓の放水圧力の確認試験ができるようにするためのメンテナンス弁19が設けられている。
この場合、メンテナンス弁19に試験用ホース21を取り付ける際に、ノズルカバー101が邪魔になってメンテナンス弁19に試験用ホース21が取り付かず、メンテナンス弁19を使用できないことになる。特に、筺体3の薄型化が行われると、筺体3内のスペースが小さくなるためこの傾向が大きい。
ノズルカバー101を取り付けることを忘れると、前述したように、消火ノズル16に粉塵等が堆積して消火活動に支障をきたすことが考えられる。
本実施の形態に係る消火栓装置1の基本構造は、図7〜図9に示したものと同様なので、以下においては本発明の特徴部分について、図1〜図6に基づいて説明する。なお、図1〜図6において、図7〜図9に示したものと同一部分には同一の符号を付してある。
ノズルキャッチ17は、ホース8の収納時において、ホース8の先端に設けられた消火ノズル16を保持するものであり、図2に示すように、筺体3内部の取付面20に回動可能に取り付けられる回動片部25と、回動片部25から横方向に延出して消火ノズル16を保持する保持片27とを有している。回動片部25は、図2に示すように、矩形状をしており、偏芯した位置、具体的には回動片部25の図中右角近くに回動軸29が設けられ、回動軸29を中心として回動可能に取付面20に取り付けられる。したがって、ノズルキャッチ17は、ノズルカバー23によって姿勢保持されないフリーな状態では、図5に示すように、回動軸29が設けられた側が上になるように回動する。
保持片27は、全体の形状がC形状を有するように形成されており、C形状の開口部に消火ノズル16を挿入して保持する。
ノズルカバー23は、図3に示すように、縦方向に延出する縦壁部30と、縦壁部30の上部から横方向に延出する矩形状のカバー体31と、縦壁部30の下部に設けられてノズルキャッチ17の回動をガイドする回動ガイド部33とを備えている。
回動ガイド部33は、図3に示すように、略矩形状をしており、その片側に上方に傾斜する傾斜面部35を有している。
なお、本発明のスライドガイドの構成としては、上記のものに限られず、例えば縦壁部30の上端が挿入されて支持されながらスライドするスライド溝を有するものを含み、該スライド溝はスライドガイドに形成されていてもよいし、あるいは取付面20との間に隙間を形成する部材を設けることで当該隙間によってスライド溝を構成するようにしてもよい。
この状態では、メンテナンス弁19の下方にカバー体31が配置されているため、メンテナンス弁19に試験用ホース21を取り付けて使用することができない場合がある。その場合には、ノズルカバー23を手前側に引き出すようにして取り外す。
ノズルカバー23を取り外すことで、図5に示すように、メンテナンス弁19の下方には空間が形成され、図12に示すとおり、メンテナンス弁19に試験用ホース21および消火ノズル16を取り付けて使用することが可能になる。また、ノズルキャッチ17は姿勢を保持するものがなくなることで、自重によって回転して、図5に示すように、保持片27が縦向きの状態になる。
また、本実施の形態では、ノズルカバー23をスライドガイド37に沿わせて手前側から奥側に向かって押し込むようにすればよいだけであり、ノズルカバー23の取付の操作性に優れる。
もっとも、ノズルカバー23の下部を取付面20に設けた別部材で保持させ、その状態でノズルキャッチ17に係止してノズルキャッチ17の姿勢保持する係止部材をノズルカバー23に設けるようにしてもよい。
ノズルカバー23の縦壁部30の上辺を保持するものは、スライドガイド37のようなレール状のもので有る必要はなく、単なる突起を2箇所設けるような態様でもよい。
3 筺体
5 前面パネル
5a 開口部
7 下降式扉
8 ホース
9 ホース収納部
11 配管系統
13 棒状体
15 帯板
16 消火ノズル
17 ノズルキャッチ
19 メンテナンス弁
21 試験用ホース
20 取付面
23 ノズルカバー
25 回動片部
27 保持片
29 回動軸
30 縦壁部
31 カバー体
33 回動ガイド部
35 傾斜面部
37 スライドガイド
100 消火栓装置(従来例)
101 ノズルカバー(仮想例)
103 ノズルキャッチ(従来例)
Claims (4)
- 筺体内部に設けられて消火ノズルの先端側を上方に向けて着脱可能に保持するノズルキャッチと、該ノズルキャッチに前記消火ノズルを保持した状態で、該消火ノズルの先端面を覆うノズルカバーを備えた消火栓装置であって、
前記ノズルキャッチは、前記筺体内部の取付面に回動可能に取り付けられた回動片部と、該回動片部から横方向に延出するように形成されて前記消火ノズルを保持する保持片とを有し、
前記ノズルカバーは前記取付面に着脱可能に設けられ、該ノズルカバーを前記取付面に取り付けた状態で前記ノズルキャッチに当接して、該ノズルキャッチの姿勢を前記消火ノズルを保持可能な姿勢に保持する姿勢保持部とを有することを特徴とする消火栓装置。 - 前記ノズルカバーは、縦方向に延出する縦壁部と、該縦壁部から横方向に延出するカバー体とを有し、該縦壁部の下部が前記姿勢保持部を構成していることを特徴とする請求項1記載の消火栓装置。
- 前記ノズルカバーは、縦方向に延出する縦壁部と、該縦壁部から横方向に延出するカバー体とを有し、前記縦壁部の上端をスライド可能に支持するスライドガイドが前記取付面に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の消火栓装置。
- 縦壁部の下端部に設けられて、前記縦壁部をスライドさせたときに前記ノズルキャッチに当接して前記ノズルキャッチの回動をガイドする回動ガイド部が設けられていることを特徴とする請求項3記載の消火栓装置。
Priority Applications (1)
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JP2015252835A JP6568793B2 (ja) | 2015-12-25 | 2015-12-25 | 消火栓装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2015252835A JP6568793B2 (ja) | 2015-12-25 | 2015-12-25 | 消火栓装置 |
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