JP2006020706A - 消火栓ホースの梱包構造および消火栓箱への格納方法 - Google Patents

消火栓ホースの梱包構造および消火栓箱への格納方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 未熟練者でも消火栓ホースを消火栓箱内のホース掛けに簡単かつ迅速にジグザグ状に掛けることができ、作業性の向上を図れる消火栓ホースの梱包構造を提供する。
【解決手段】 消火栓ホース6を偏平状態にして所定長さ毎にジグザグ状に折畳み、結束部材12で結束して梱包箱13に収納している。ジグザグ状に折畳まれた消火栓ホース6は梱包箱13から取り出し、この消火栓ホース6を手にしたままその一端側の折り返し部6aを消火栓箱内のホース掛けの複数本のくし歯に一斉に掛けることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、消火栓ホースの梱包箱への梱包構造、および消火栓ホースを梱包箱から取り出して消火栓箱へ格納する消火栓箱への格納方法に関する。
従来、消火栓ホースは図5に示すごとく偏平状態にして渦巻き状に巻かれ、この渦巻き状に巻かれた消火栓ホース15は梱包箱(図示せず)に収納されて消火栓箱の設置された現場にまで運搬される。そして、現場では消火栓ホース15を梱包箱から取り出して消火栓箱に格納するが、この格納に際しては渦巻き状に巻かれた消火栓ホース15を直線状に展開しながら、消火栓箱内に設置された多数本のくし歯を所定間隔おきに並べてなるホース掛けの前記くし歯に順次ジグザグ状に掛けて行く(消火栓箱内に消火栓ホースをジグザグ状に掛け終えた状態は図3参照。)。
しかるに、上記のように渦巻き状に巻かれた消火栓ホースを展開しながらホース掛けにジグザグ状に掛けるには消火栓ホースを所定長さ毎にU字状に折り返し、この折り返し部をホース掛けのくし歯の一本一本に掛けて行くため、煩わしい手数と多くの時間がかかり、熟練の要する作業であった。とくに、未熟練者では消火栓ホースを数本のくし歯に掛けた時点でくし歯から外れやすく、全てのくし歯(通常、20本)に完全に掛け終えてしまうには困難極まる作業であった。また、渦巻き状に巻かれた消火栓ホースを一旦、直線状に展開するには広いスペースを要し、しかもその場所の床面は汚れている場合が多く、消火栓ホースが汚れやすかった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、消火栓ホースの梱包形態を改善することにより未熟練者でも消火栓ホースを消火栓箱内のホース掛けに簡単かつ迅速にジグザグ状に掛けることができ、作業性の向上を図れ、またホースを展開する広いスペースを不要にする、消火栓ホースの梱包構造および消火栓箱への格納方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の消火栓ホースの梱包構造は、消火栓ホースを偏平状態にして所定長さ毎にジグザグ状に折畳み、結束部材で結束して梱包箱に収納していることに特徴を有するものである。
この場合において、前記梱包箱に収納される前記消火栓ホースが複数本であって、それぞれが別々にジグザグ状に折畳まれて結束部材で結束されたものにすることができる。
上記目的を達成するために、本発明の消火栓ホースの消火栓箱への格納方法は、消火栓ホースを偏平状態にして所定長さ毎にジグザグ状に折畳み、結束部材で結束して梱包箱に収納する梱包工程と、梱包箱から消火栓ホースをジグザグ状に折畳まれ結束部材で結束された状態のまま取り出し、複数本のくし歯を所定間隔おきに並べてなるホース掛けが設置された消火栓箱内の前記くし歯に、前記消火栓ホースの一端側の折り返し部を掛け、前記結束部材による結束を解く格納工程を含むことに特徴を有するものである。また、本発明は、偏平状態にして所定長さ毎にジグザグ状に折畳まれ、結束部材で結束して梱包箱に収納された消火栓ホースを、梱包箱から結束された状態のまま取り出し、複数本のくし歯を所定間隔おきに並べてなるホース掛けが設置された消火栓箱内の前記くし歯に、前記消火栓ホースの一端側の折り返し部を掛け、この後前記結束部材による結束を解くことにより、消火栓ホースを消火栓箱に格納する消火栓ホースの消火栓箱への格納構造であって、前記ホース掛けが、左右方向に延びかつ一端が軸支されて水平揺動自在に構成された細長板材の左右両側に前方に突出する取付片を有し、この取付片間に少なくとも下向きに回動自在な軸部が横架され、この軸部に前記複数のくし歯が所定間隔を置いて並設され、これら複数のくし歯に前記消火栓ホースの一端側の折り返し部が掛けられ、該消火栓ホースは、前記軸部を下向きに回動させることにより前記くし歯からはずせるようになっていることを特徴とするものである。さらに、本発明は、偏平状態にして所定長さ毎にジグザグ状に折畳まれ、結束部材で個別に結束して梱包箱に収納された複数本の消火栓ホースを、梱包箱から結束された状態のまま取り出し、複数本のくし歯を所定間隔おきに並べてなるホース掛けが設置された消火栓箱内の前記くし歯に、前記消火栓ホースの一端側の折り返し部を掛け、この後前記結束部材による結束を解くことにより、各消火栓ホースを消火栓箱に格納する消火栓ホースの消火栓箱への格納構造であって、各消火栓ホース同士を接続する接続金具が消火栓ホースの下方部に位置するように配置したことを特徴とするものである。
本発明の消火栓ホースの梱包構造および消火栓箱への格納方法によれば、消火栓ホースは所定長さ毎にジグザグ状に折畳んであるので、その一端側及び他端側にそれぞれ形成される折り返し部群はほぼ一直線状に揃えられる状態が得られる。したがって、ジグザグ状に折畳まれた消火栓ホースを梱包箱から取り出すとき、この消火栓ホースの一端側の折り返し部群が上向きになるように結束部材で結束された部分を手で握ると、その一端側の各折り返し部群が横一直線状に並ぶ状態となる。その消火栓ホースを手で握ったまま一端側の折り返し部群をホース掛けのくし歯の前方へ持って行くことにより各折り返し部が各くし歯の前側に一致する状態が得られるため、消火栓ホースをそのままホース掛けの方へ押し付けることにより各折り返し部を各くし歯に一斉に差し込むことができる。これにより未熟練者でも簡単にかつ速やかに消火栓ホースをホース掛けにジグザグ状に整った状態に掛けることができ、消火栓箱への格納作業性は著しく向上できる。
ジグザグ状に折畳まれた消火栓ホースは結束部材で結束しておくと、運搬時やホース掛けに掛ける時等にジグザグ状の折畳み状態が崩れるのを防止でき、またホース掛けに掛けるときにその結束部材により結束された部分は細く狭まっていて手でつかみ易く、一端側の各折り返し部を各くし歯に一斉に掛ける作業が容易に行える。
上述のように、予めジグザグ状に折畳まれた消火栓ホースは、梱包箱から取り出してジグザグ状の折畳み状態のままホース掛けに掛けることができ、前述した従来の渦巻き状に巻かれた消火栓ホースのごとく一旦床面上で直線状に展開する必要が無いので狭い作業スペース内でもホース掛け作業を可能にし、また消火栓ホースを床面で汚す恐れもない。
一つの消火栓箱に複数本の消火栓ホースが格納される場合、それぞれの消火栓ホースを個別にジグザグ状に折畳んで結束部材で結束しておくと、折り返し部群をほぼ一直線状に揃えた状態に結束し易く、またホース掛けへの掛け作業時にも持ち易く、掛け作業を一段と容易に行なうことができる。
本発明の好適な実施形態を図面に基づき説明する。図1は本発明の一実施例に係る消火栓ホースの梱包構造を開蓋状態で示す斜視図、図2は梱包前の消火栓ホースの斜視図、図3は消火栓箱の正面扉を開けて消火栓ホースのホース掛けへの掛け状態を示す斜視図、図4は消火栓ホースを消火栓箱内のホース掛けに掛ける途上状態を示す斜視図である。
図3に示すように、本発明の対象とする消火栓箱1の内部には、複数本(通常、21本)のくし歯2を所定間隔おきに並べてなる櫛形状のホース掛け3が所定高さ位置に設置され、ホース掛け3の一側の近傍には消火栓のバルブ4が、他側の近傍にはノズル掛け5がそれぞれ設置されている。図3及び図4に示すように、ホース掛け3は、左右方向に延びかつ一端が軸支されて水平揺動自在に構成された細長板材の左右両側に前方に突出する取付片を有し、この取付片間に少なくとも下向きに回動自在な軸部が横架され、この軸部に前記複数のくし歯2が所定間隔を置いて並設されている。ホース掛け3には布製の消火栓ホース6がジグザグ状に掛けられる。消火栓ホース6は、前記軸部を下向きに回動させることによりくし歯2からはずせるようになっている。この消火栓箱1には、1本の所要長さの消火栓ホース6を格納することもできるが、通常は、図示例のように、所要長さ、例えば15m長さの消火栓ホース6を2本、ノズル7と共に格納する。そのうち1本目の消火栓ホース6の一端には消火栓のバルブ4に接続する接続金具8を、他端に2本目の消火栓ホース6の一端の接続金具(前記接続金具8と同じもの)9と接続される接続金具10を備え、2本目の消火栓ホース6の他端にはノズル7と接続される接続金具(前記接続金具10と同じもの)11を備えている。
本発明は、消火栓ホース6が消火栓箱1に格納されるに先立って梱包されるが、この梱包に際し、予め、上記消火栓箱1のホース掛け3に消火栓ホース5を簡単にジグザグ状に掛ける状態に格納できるような梱包形態を採用することに特徴を有するものである。
すなわち、本発明に係る消火栓ホースの梱包構造は、図2に示すように、消火栓ホース6を偏平状態にして上記ホース掛け3の取付け高さに対応する所定長さ毎にジグザグ状に折畳み、この折畳み状態を保持すべくプラスチックフィルム製紐、丸紐、平紐、バンド、テープ等の結束部材12で結束し、図1に示すごとく梱包箱13に収納する。所定長さ毎にジグザグ状に折畳まれた消火栓ホース6は、その一端側及び他端側にそれぞれ折り返し部6a、6b群がほぼ一直線状に揃えられる状態に折畳まれる。2本の消火栓ホース6はそれぞれ別々にジグザグ状に折畳んで結束部材12で結束される。
上記のように消火栓ホース6を梱包箱13に梱包しておくと、消火栓ホース6を梱包箱13から取り出して消火栓箱1に格納するときには、図4に示すように、消火栓ホース6の結束部材12で結束された部分を手で握って一端側の折り返し部6a群を上向きにすることにより各折り返し部6aが横一列に並ぶ状態となり、そのままホース掛け3のくし歯2の前方に持って行くことにより各折り返し部6aを各くし歯2に一斉に差し込むことができる。これにより未熟練者でも消火栓ホース6をホース掛け3に簡単にジグザグ状に掛けることができる。消火栓ホース6をホース掛け3に掛けた後、結束部材12は不要となるのでこれが取り外される。なお、1本目の消火栓ホース6の接続金具8は消火栓のバルブ4に接続され、2本目の消火栓ホース6の接続金具11はノズル7に接続される。1本目の消火栓ホース6の接続金具10と2本目の消火栓ホース6の接続金具9とは予め接続しておく。
梱包状態において、ジグザグ状に折畳まれた消火栓ホース6の結束部材12で結束される箇所は一端側の折り返し部6a群と他端側の折り返し部6b群との間の丁度中間位置よりもホース掛け3に掛けられる一端側の折り返し部6a群寄りに偏した箇所に設定することが、梱包箱13から取り出して消火栓ホース6の結束部材12で結束された部分を手で握って一端側の折り返し部6a群を上向きにすることにより消火栓ホース6それ自体の硬直性を利用して各折り返し部6aがホース掛け3の各くし歯2に一致するよう横一直線状に並ぶ状態を確保し易い点でより好ましい。これは、消火栓ホース6の結束部材12による結束箇所が一端側の折り返し部6a群から余り離れた箇所であると、消火栓ホース6の結束箇所より上方部分が折れ曲がり易くなり、これにより折り返し部6a群が図4中、矢印Aで示す方向に扇状に拡がって各折り返し部6aが横一直線状に並ぶ状態を得難くなり、このため各折り返し部6aを各くし歯2に一斉に掛け難くなるからである。
次に、この発明の消火栓ホースの消火栓箱への格納方法について、図1および図4を参照して説明する。まず、図1に示すように、消火栓ホース6は、上述のように偏平状態にして所定長さ毎にジグザグ状に折畳み、結束部材12で結束して梱包箱13に収納する。しかる後、この梱包状態で消火栓箱1の設置された現場へ運び、消火栓箱1の中に格納するが、この格納時には、上述のように、梱包箱13から消火栓ホース6をジグザグ状に折畳まれ結束部材12で結束された状態のまま取り出して、図4のように消火栓箱1内のホース掛け3のくし歯2群の前方へ持って行き、その消火栓ホース6の一端側の折り返し部6aをくし歯2に掛ける。その後、結束部材12による結束を解く。図3には、各消火栓ホース6同士を接続する接続金具9・10が消火栓ホース6の下方部に位置するように配置した場合が示されている。
この方法によれば未熟練者でも消火栓ホース6を消火栓箱1内のホース掛け3に簡単かつ迅速にジグザグ状に掛けることができ、作業性を著しく向上できるに至った。
本発明の一実施例に係る消火栓ホースの梱包構造を開蓋状態で示す斜視図である。 梱包前の消火栓ホースの斜視図である。 消火栓箱の正面扉を開けて消火栓ホースのホース掛けへの掛け状態を示す斜視図である。 消火栓ホースを消火栓箱内のホース掛けに掛ける途上状態を示す斜視図である。 従来例の梱包前の渦巻き状の消火栓ホースを示す斜視図である。
符号の説明
1 消火栓箱
2 くし歯
3 ホース掛け
6 消火栓ホース
6a 折り返し部
12 結束部材
13 梱包箱

Claims (3)

  1. 消火栓ホースを偏平状態にして所定長さ毎にジグザグ状に折畳み、結束部材で結束して梱包箱に収納していることを特徴とする、消火栓ホースの梱包構造。
  2. 前記梱包箱に収納される前記消火栓ホースが複数本であって、それぞれが別々にジグザグ状に折畳まれて結束部材で結束されている、請求項1記載の消火栓ホースの梱包構造。
  3. 消火栓ホースを偏平状態にして所定長さ毎にジグザグ状に折畳み、結束部材で結束して梱包箱に収納する梱包工程と、梱包箱から消火栓ホースをジグザグ状に折畳まれ結束部材で結束された状態のまま取り出し、複数本のくし歯を所定間隔おきに並べてなるホース掛けが設置された消火栓箱内の前記くし歯に、前記消火栓ホースの一端側の折り返し部を掛け、この後前記結束部材による結束を解く格納工程を含むことを特徴とする、消火栓ホースの消火栓箱への格納方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017113337A (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 能美防災株式会社 消火栓装置
JP2017113336A (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 能美防災株式会社 消火栓装置
KR102272276B1 (ko) * 2021-03-31 2021-07-02 유원이앤에프 주식회사 건축물 소방용 옥내 소화전

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