JP3169852U - 結束装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】作業者の負担を大幅に軽減するとともに、被結束物を持ち運ぶ際も結束状態を確実に維持することが可能な結束装置を提供する。【解決手段】被結束物50に対し縦方向周りに巻かれる縦紐8、及び縦紐8の両端に設けられた環状の縦紐用係止環9を有する縦結束部材6と、被結束物50に対し横方向周りに巻かれる横紐10、及び横紐10の両端に設けられた環状の横紐用係止環11を有し、縦結束部材6に対し互いに直角に結合された横結束部材7とからなる結束具2を備える。そして、四つの係止環9,11を通して縛り紐3を環状に縛ることにより、被結束物50の縦方向周り及び横方向周りが同時に結束されるようになっている。【選択図】図2
Description
本考案は、結束装置に関するものであり、特に、古新聞や古雑誌等の廃棄物を十文字に結束する結束装置に関するものである。
従来から、古新聞は、上面が開放された収納箱に折畳んだ状態で収納され、廃棄する際には、その収納箱から取出され、ナイロン等の紐によって結束されることで、持ち運び可能な状態にされている。一般的な結束方法としては、まず、床や台の上に紐を敷き、収納箱から取出した古新聞(以下、「被結束物」という)を紐上に置き、紐を一巻きして被結束物を束にし、その後、その束を横向けたり、ひっくり返したりしながら、紐を縦横十文字に巻きつける方法が知られている。この方法によれば、被結束物に対し紐が四方に掛けまわされるため、縦紐及び横紐が相対的に動き難くなり、持ち運ぶ際も結束状態を維持することが可能になる。
ところが、収納箱に積み重ねられた被結束物を収納箱から取出すことは容易でなく、例えば少しずつ取出して積み直すなど、煩雑な作業が必要となっていた。また、重ねられた被結束物に対して紐を十文字に巻きつけるには、被結束物の束を横向けたり、ひっくり返したりしなければならず、ひいては相当の腕力及び握力が必要になるとともに、作業途中で被結束物がばらけてしまうおそれもあった。
これに対し、特許文献1には、収納箱に収納された被結束物を、収納されたまま結束する方法が提案されている。これは、二本の紐材(縦紐及び横紐とする)の中央部分を互いに結合して構成した十字状の結束紐を用いるものである。詳しくは、十字状の結束紐を、収納箱の内面(底板及び側壁)に沿わせておき、その結束紐で囲まれた収納箱内に被結束物を重ね入れるようにし、被結束物が収納箱いっぱいになったら、縦紐の先端部分同士、及び横紐の先端部分同士を、被結束物の上面中央で夫々縛ることにより、十文字に結束する方法である。
しかし、上記の結束方法によれば、被結束物の上面側では、縦紐及び横紐が互いに結合されていないため、縦紐及び横紐の交差部分が固定されず、例えば交差部分が被結束物の重心上に位置していない場合には、持ち運ぶ際、被結束物に対する縦紐または横紐の相対位置が、被結束物の重心から離れるように被結束物の端に向かって動いてしまい、被結束物に対し四方に掛けまわした状態を維持することができなくなっていた。特に、古新聞のような柔らかいものを被結束物とした場合には、結束紐を緩みなく縛ることは極めて困難であるため、持ち運ぶ途中で被結束物がばらけてしまう可能性が高くなっていた。
そこで、本考案は、上記の実状に鑑み、作業者の負担を大幅に軽減するとともに、被結束物を持ち運ぶ際も結束状態を確実に維持することが可能な結束装置の提供を課題とするものである。
本考案にかかる結束装置は、
「被結束物に対し縦方向周りに巻かれる縦紐、及び該縦紐の両端に設けられ縛り紐が挿入される環状の縦紐用係止環を有する縦結束部材と、
前記被結束物に対し横方向周りに巻かれる横紐、及び該横紐の両端に設けられ前記縛り紐が挿入される環状の横紐用係止環を有し、前記縦結束部材に対し夫々の中央部分が互いに直角に結合された横結束部材と
からなる結束具を備える」
ことを特徴とするものである。
「被結束物に対し縦方向周りに巻かれる縦紐、及び該縦紐の両端に設けられ縛り紐が挿入される環状の縦紐用係止環を有する縦結束部材と、
前記被結束物に対し横方向周りに巻かれる横紐、及び該横紐の両端に設けられ前記縛り紐が挿入される環状の横紐用係止環を有し、前記縦結束部材に対し夫々の中央部分が互いに直角に結合された横結束部材と
からなる結束具を備える」
ことを特徴とするものである。
ここで、「被結束物」の種類は、特に限定されるものではないが、古新聞や古雑誌等の古紙、段ボール、切枝、古着、及びゴミ袋に収容された生ゴミ等、束ねた状態で持ち運ぶことが可能な廃棄物を挙げることができる。なお、「被結束物」における「縦方向」及び「横方向」とは、互いに直角となる方向であり、例えば、「被結束物」が古新聞や古雑誌のように高さ方向に積み重ねたものである場合には、平面から見て前後方向が縦方向となり、左右方向が横方向となる。
また、「縦紐」及び「横紐」の材質は特に限定されるものではなく、ナイロン、ポリエチレンまたはポリプロピレン等、従来から結束用の紐の材質として使用されているものを用いることができる。また、「縦紐」と「縦紐用係止環」、及び「横紐」と「横紐用係止環」は、夫々一体に成形してもよく、別々の部材で形成し組付けるようにしてよい。なお、夫々別々の部材で形成する場合には、互いに異なる材質とすることも可能である。
また、縦結束部材及び横結束部材の中央部分における結合方法としては、接着剤による接合、溶接による接合、糸による縫着等、を挙げることができる。また、縦紐及び横紐を互いに結び合わせるようにしてもよく、さらには縦紐及び横紐を一体成形するようにしてもよい。
本考案によれば、まず、十字形に展開された結束具の上に被結束物を置く。特に、被結束物の中心が結束具の中央部分上に位置するように置く。これにより、被結束物の底面側では、中央部分を結合した縦結束部材及び横結束部材が十字形に配置される。次に、被結束物に対し、結束具の縦結束部材を縦方向周りに巻きつけ、横結束部材を横方向周りに巻きつける。この際、縦結束部材の長さが被結束物における縦方向周りの長さよりも短くなり、横結束部材の長さが被結束物における横方向周りの長さよりも短くなるようにしておけば、被結束物の上面側では、縦結束部材の先端に設けられた一対の縦紐用係止環、及び横結束部材の先端に設けられた一対の横紐用係止環(以下、まとめて「四つの係止環」という)は互いに離間した状態、すなわち交差していない状態で配置される。
そこで、これら四つの係止環に対して順に縛り紐を通し、その後、縛り紐を縛る。すると、夫々の係止環が互いに接近するように(すなわち中心位置に近づくように)引っ張られ、縦紐及び横紐に張力が作用する。すなわち、被結束物は、縦結束部材及び横結束部材によって十文字に結束された状態となる。しかも、縦結束部材及び横結束部材は、被結束物の底面側においては交差部分が予め結合されており、一方、被結束物の上面側においては、縛り紐を介して互いに結合されるため、縦結束部材及び横結束部材の相対的な動きが防止され、被結束物に対して結束具が四方に掛けまわされた状態を維持することができる。
また、四つの係止環に縛り紐を通して縛ることにより、四つの係止環が同時に引張られ、被結束物の縦方向周り及び横方向周りが同時に結束される。このため、被結束物を四方から包み込むように束ねることができ、被結束物を整った状態で纏めることが可能になる。
なお、廃棄処理場等では、被結束物と結束具とが分別されることになるが、本考案によれば、一本の縛り紐を鋏等で切断するだけで、被結束物と結束具とを分離させることができる。すなわち、結束具を切断することなく分離できるため、結束具を繰返し使用することが可能になる。
また、本考案の結束装置において、「底板及び周壁板を備えて箱状に形成され、前記縦結束部材及び前記横結束部材の前記中央部分を前記底板上で支持し、前記縦結束部材及び前記横結束部材の先端側部分を夫々前記周壁板の上端に形成された切欠部に引掛けて支持することで、前記結束具を内面に沿って展開された状態で立体的に保持する収納箱をさらに備える」構成とすることができる。
本考案によれば、結束具が収納箱の内面に沿って立体的に支持される。このため、結束具で囲まれた空間内(すなわち収納箱内)に被結束物を順に収納することができ、収納された被結束物を、収納箱から取出すことなく十文字に結束することができる。したがって、作業時間及び労力を減らし、作業者の負担を大幅に軽減することができる。
また、本考案にかかる結束装置は、
「被結束物に対し縦方向周りに巻かれる縦紐、及び該縦紐の両端に設けられた環状の縦紐用係止環を有する縦結束部材と、
前記被結束物に対し横方向周りに巻かれる横紐、該横紐の一端側に設けられた環状の横紐用係止環、及び前記横紐の他端側に設けられ前記縦紐用係止環及び前記横紐用係止環に挿入されて縛られる縛り紐部を有し、前記縦結束部材に対し互いに直角に結合された横結束部材と
からなる結束具を備える」
ことを特徴とするものである。
「被結束物に対し縦方向周りに巻かれる縦紐、及び該縦紐の両端に設けられた環状の縦紐用係止環を有する縦結束部材と、
前記被結束物に対し横方向周りに巻かれる横紐、該横紐の一端側に設けられた環状の横紐用係止環、及び前記横紐の他端側に設けられ前記縦紐用係止環及び前記横紐用係止環に挿入されて縛られる縛り紐部を有し、前記縦結束部材に対し互いに直角に結合された横結束部材と
からなる結束具を備える」
ことを特徴とするものである。
これによれば、横紐の他端側から縛り紐部が延出されているため、一対の縦紐用係止環及び一つの横紐用係止環に縛り紐部を挿入し、縛るようにすれば、三つの係止環及び縛り紐部が同時に引張られ、被結束物の縦方向周り及び横方向周りが同時に結束される。このため、被結束物を四方から包み込むように束ねることができ、被結束物を整った状態で纏めることが可能になる。特に、横結束部材の一部が縛り紐として使用されるため、縛り紐を別途用意する必要がなくなるとともに、縛り紐を挿入すべき係止環の数が少なくなり、作業時間をさらに短縮することが可能となる。
このように、本考案の結束装置によれば、四つの係止環に縛り紐を通して縛ることにより、被結束物の縦方向周り及び横方向周りが同時に結束されるため、作業者の負担を大幅に軽減するとともに、きれいに且つ緩みなく結束することができる。また、被結束物の上面側では、縦結束部材及び横結束部材が、縛り紐を介して互いに結合されるため、縦結束部材及び横結束部材の相対的な動きが防止され、被結束物の結束状態を維持することができる。
以下、本実施形態の結束装置1について、図1及び図2に基づき説明する。本例の結束装置1は、図1に示すように、積み重ねられた古新聞等の被結束物50(図2参照)を結束する結束具2及び縛り紐3と、結束具2を支持するとともに被結束物50が収納可能な収納箱4とを備えて構成されている。
結束具2は、縦結束部材6及び横結束部材7から構成され、縦結束部材6及び横結束部材7の中央部分Oが互いに直角に結合されることによって、平面視十字形に形成されている。なお、縦結束部材6及び横結束部材7の結合方法としては特に限定されるものではないが、本例では接着剤によって接合されている。
縦結束部材6は、被結束物50に対し縦方向(前後方向)周り巻かれる紐状の縦紐8と、縦紐8の両端に形成された環状の縦紐用係止環9とからなり、全体の長さが被結束物50における縦方向周りの長さ(すなわち縦方向の周囲)よりも短くなっている。詳しく説明すると、縦結束部材6全体の長さは、被結束物50の高さ(h)を2倍した長さ(2h)に、縦方向の長さ(l)を加えた長さ(2h+l)よりも長く、且つ、長さ(2h)に、縦方向の長さ(l)の2倍(2l)を加えた長さ(2h+2l)よりも短くなるように設定されている。ここで、被結束物50の高さ(h)は、後述する収納箱4における収容空間の高さ(側板16の高さ)よりも少し小さな値である。すなわち、被結束物50が収納箱4の切欠部17の高さまで収納された場合における被結束物50高さを、上記の「被結束物50の高さ(h)」としている。
また、本例の縦紐8及び縦紐用係止環9は、同じ材質(例えばポリプロピレンやポリエチレン等)で一体成形されており、縦紐用係止環9における開口の大きさは、縛り紐3を容易に挿入させることが可能な大きさ、例えば直径(20〜30mm)となっている。
横結束部材7は、被結束物50に対し横方向(左右方向)周り巻かれる紐状の横紐10と、横紐10の両端に形成された環状の横紐用係止環11とからなり、全体の長さが被結束物50における横方向周りの長さ(すなわち左右方向の周囲)よりも短くなっている。詳しく説明すると、横結束部材7全体の長さは、被結束物50の高さ(h)を2倍した長さ(2h)に、横方向の長さ(m)を加えた長さ(2h+m)よりも長く、且つ、長さ(2h)に、横方向の長さ(m)の2倍(2m)を加えた長さ(2h+2m)よりも短くなるように設定されている。横紐10及び横紐用係止環11は、一体成形されており、横紐用係止環11における開口は、縦紐用係止環9と同じ大きさになっている。
一方、縛り紐3は、被結束物50の上面側に位置する、一対の縦紐用係止環9及び一対の横紐用係止環11(以下、「4つの係止環9,11」という)に対し、一周するように順に挿入され、その後、環状の形態で縛られるものである。したがって、縛り紐3としては、少なくとも一周して縛るだけの長さがあればよく、例えば一般家庭等で使用されている汎用の結束紐を用いることも可能である。
収納箱4は、底板15と、底板15の縁部から立設された四つの側板16とからなり、上面が開放されたプラスチック製の容器である。なお、本例の収納箱4は、八つ折した古新聞の大きさ(いわゆるA4サイズ)の被結束物50を収納して積み重ねることが可能な大きさとなっている。また、この収納箱4によれば、結束具2を展開された状態で立体的に保持することが可能である。つまり、縦結束部材6及び横結束部材7の中央部分O(結合部分)を、底板15上で支持し、縦結束部材6及び横結束部材7の先端側を側板16の上端部分で支持することが可能になっている。特に、各側板16の上端部分には切欠部17が形成されており、縦結束部材6及び横結束部材7の先端側を挿入させる(引掛ける)ことにより、水平方向への移動が規制されるようになっている。ここで、側板16が本考案の周壁板に相当する。
次に、結束装置1の使用方法について説明する。まず、図2(a)に示すように、収納箱4に被結束物50を収納する前に、結束具2をセットする。具体的には、縦結束部材6及び横結束部材7の中央部分Oを底板15中央部分に置き、縦結束部材6及び横結束部材7の先端側を側板16の上端部分の切欠部17に引掛ける。これにより、結束具2は、収納箱4の内面に沿って展開された状態で立体的に支持される。ただし、縦結束部材6及び横結束部材7の先端側は、切欠部17から側板16の外面に沿って垂れ下がった状態となる。これにより、結束具2で囲まれた空間内に被結束物50を順に収納することが可能となる。そして、収納箱4内(結束具2で囲まれた空間内)に被結束物50が収納されると、被結束物50の底面側では、中央部分Oを結合した縦結束部材6及び横結束部材7が十字形に配置された状態となる。
一方、収納された被結束物50の高さが収納箱4の切欠部17付近まで達すると、結束作業が行われる。この結束作業では、図2(b)に示すように、被結束物50に対し、縦結束部材6の先端側(垂れ下がっている部分)を縦方向周りに巻きつけ、横結束部材7の先端側(垂れ下がっている部分)を横方向周りに巻きつける。この際、縦結束部材6の長さは被結束物50における縦方向周りの長さよりも短く、横結束部材7の長さは被結束物50における横方向周りの長さよりも短くなるため、被結束物50の上面側では、4つの係止環9,11は互いに離間した状態、すなわち交差していない状態で配置される。
そこで、図2(c)に示すように、4つの係止環9,11に対して順に縛り紐3を通し、その後、縛り紐3を環状に縛る。すると、4つの係止環9,11が互いに接近するように(すなわち中心位置に近づくように)引張られ、縦紐8及び横紐10に張力が作用する。すなわち、被結束物50は、縦結束部材6及び横結束部材7によって十文字に結束された状態となる。しかも、被結束物50の上面側では、縦結束部材6及び横結束部材7は、縛り紐3を介して互いに結合されるため、縦結束部材6及び横結束部材7の相対的な動きが防止される。したがって、縛り紐3の部分を持ち、結束された被結束物50を持ち上げれば、収納箱4から取り出すことができ(図4(d)参照)、そのまま持ち運ぶことが可能になる。
このように、本例の結束装置1によれば、結束具2と収納箱4とを組合わせて使用することにより、結束具2で囲まれた空間内に被結束物50を順に収納することができ、収納された被結束物50を、収納箱4から取出すことなく十文字に結束することができる。このため、作業時間及び労力を減らし、作業者の負担を大幅に軽減することができる。
また、本例の結束装置1によれば、四つの係止環9,11に縛り紐3を通して縛ることにより、縦結束部材6及び横結束部材7によって被結束物50の縦方向周り及び横方向周りが同時に結束されるため、きれいに且つ緩みなく結束することができる。特に、被結束物50の上面側では、縦結束部材6及び横結束部材7が、縛り紐3を介して互いに結合されるため、縦結束部材6及び横結束部材7の相対的な動きが防止され、被結束物50の結束状態を維持することができる。つまり、持ち運ぶ際に、被結束物50がばらけることを確実に防止することができる。
また、本例の結束装置1によれば、被結束物50を持ち運ぶ際に把持部分となる、被結束物50の上面中央部分には、環状(四角形)に張設された縛り紐3が配置されるため、その部分を把持することにより、作業者(運搬者)の手に加わる被結束物50の荷重を分散させることができ、手の痛み等を軽減することができる。
また、本例の結束装置1によれば、廃棄処理場で分別する場合には、結束具2を切断することなく被結束物50と結束具2とを分離させることができるため、結束具2を繰返し使用することが可能になり、環境にやさしい結束具2とすることができる。
さらに、本例の結束装置1によれば、縦紐8と縦紐用係止環9とが一体で成形され、横紐10と横紐用係止環11とが一体で成形されているため、結束具2を、比較的シンプルで且つ安価に構成することができる。また、結束具2を廃棄処分する場合でも、縦紐8と縦紐用係止環9、及び横紐10と横紐用係止環11を分別することなく廃棄できる。
以上、本考案について好適な実施形態を挙げて説明したが、本考案はこれらの実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本考案の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
すなわち、上記実施形態では、結束具2及び縛り紐3を収納箱4と組合わせて使用する場合を示したが、収納箱4を用いることなく結束具2及び縛り紐3を単独で使用することも可能である。この場合は、まず、結束具2を十字形に展開した状態で床に敷き、その上に被結束物50を置き、その後、縦結束部材6を被結束物50の縦方向周りに巻きつけるとともに、横結束部材7を被結束物50の横方向周りに巻きつけるようにすればよい。このような方法であっても、四つの係止環9,11が被結束物50の上面に配置されるため、縛り紐3を通して縛ることが可能になる。
また、上記実施形態では、古新聞を結束する場合について示したが、図3に示すように、生ごみ等(図示しない)が収容されたごみ袋25を被結束物として結束することも可能である。つまり、本例では、結束具2及び縛り紐28と、生ごみ等が収納される収納箱20とを備えて構成される。収納箱20は、円形の底板21と周壁板22とからなる円筒状の容器であり、周壁板22の上端には、90度間隔で四つの切欠部23が形成されている。また、縛り紐28は、収納箱20における円周よりも長くなっており、結束具2における四つの係止環9,11に予め通されている。つまり、結束具2を収納箱20にセットした際、縛り紐28は、四つの係止環9,11に通された状態で支持されるようになっている。結束方法は、前述の結束装置1の場合と略同様であるが、この例では、結束具2を収納箱20の内面に沿って展開させた後、その内側にごみ袋25が被せられる。そして、収納箱20の中に生ごみ等がいっぱいになった際、縦結束部材6及び横結束部材7をごみ袋25の周囲に巻きつけ、縛り紐28を縛ることにより、十文字に結束することができる。特に、この例では、縛り紐28が四つの係止環9,11に予め通されているため、ごみ袋25の上方で縛り紐28を環状に縛るだけで四つの係止環9,11を上面中央に向かって引き寄せ、縦結束部材6及び横結束部材7をごみ袋25の周囲に巻きつけることが可能になる。このように、ごみ袋25の外側から結束するようにすれば、生ごみ等が収容されたごみ袋25を、収納箱20から容易に取り出すことができるとともに、容易に持ち運ぶことも可能になる。また、持ち運ぶ際には十字形に配置された縦結束部材6及び横結束部材7にごみ袋25の荷重が加わることになるため、ごみ袋25が破れにくくなり、生ごみ等の散乱を防止することが可能になる。
さらに、上記実施形態では、縦紐8の両端に縦紐用係止環9を設け、横紐10の両端に横紐用係止環11を設けるもの、すなわち四つの係止環9,11に対して、結束具2とは別の縛り紐3で縛るものを示したが、図4(a)に示すように、横紐用係止環11を横紐10の一端側にのみ設け、横紐10の他端側から縛り紐部30を延出させるようにしてもよい。これによれば、図4(b)に示すように、一対の縦紐用係止環9及び一つの横紐用係止環11に縛り紐部30を挿入し縛ることにより、三つの係止環9,11及び縛り紐部30が同時に引張られ、上記実施形態と同じように、被結束物50の縦方向周り及び横方向周りが同時に結束される。特にこの例によれば、横結束部材7の一部が縛り紐として使用されるため、縛り紐を別途用意する必要がなくなり、しかも縛り紐を挿入する係止環9,11の数が少なくなり、作業時間をさらに短縮することが可能となる。なお、言うまでもないが、横紐10については上記実施形態のように両端に横紐用係止環11を設け、縦紐8側に縛り紐部30を備えるようにしてもよい。また、四つの係止環9,11を備えた上で、いずれか一つの係止環9,11に縛り紐を予め取着させておくようにしてもよい。
1 結束装置
2 結束具
3,28 縛り紐
4,20 収納箱
6 縦結束部材
7 横結束部材
8 縦紐
9 縦紐用係止環
10 横紐
11 横紐用係止環
15,21 底板
16,22 側板(周壁板)
17,23 切欠部
30 縛り紐部
50 被結束物
O 中央部分
2 結束具
3,28 縛り紐
4,20 収納箱
6 縦結束部材
7 横結束部材
8 縦紐
9 縦紐用係止環
10 横紐
11 横紐用係止環
15,21 底板
16,22 側板(周壁板)
17,23 切欠部
30 縛り紐部
50 被結束物
O 中央部分
Claims (3)
- 被結束物に対し縦方向周りに巻かれる縦紐、及び該縦紐の両端に設けられ縛り紐が挿入される環状の縦紐用係止環を有する縦結束部材と、
前記被結束物に対し横方向周りに巻かれる横紐、及び該横紐の両端に設けられ前記縛り紐が挿入される環状の横紐用係止環を有し、前記縦結束部材に対し夫々の中央部分が互いに直角に結合された横結束部材と
からなる結束具を備える
ことを特徴とする結束装置。 - 底板及び周壁板を備えて箱状に形成され、前記縦結束部材及び前記横結束部材の前記中央部分を前記底板上で支持し、前記縦結束部材及び前記横結束部材の先端側部分を夫々前記周壁板の上端に形成された切欠部に引掛けて支持することで、前記結束具を内面に沿って展開された状態で立体的に保持する収納箱をさらに備える
ことを特徴とする請求項1に記載の結束装置。 - 被結束物に対し縦方向周りに巻かれる縦紐、及び該縦紐の両端に設けられた環状の縦紐用係止環を有する縦結束部材と、
前記被結束物に対し横方向周りに巻かれる横紐、該横紐の一端側に設けられた環状の横紐用係止環、及び前記横紐の他端側に設けられ前記縦紐用係止環及び前記横紐用係止環に挿入されて縛られる縛り紐部を有し、前記縦結束部材に対し互いに直角に結合された横結束部材と
からなる結束具を備える
ことを特徴とする結束装置。
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CN108058855A (zh) * | 2017-11-17 | 2018-05-22 | 莆田市海岛人家水产有限公司 | 一种海带包装装置 |
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